JPH0137542Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0137542Y2
JPH0137542Y2 JP1985102238U JP10223885U JPH0137542Y2 JP H0137542 Y2 JPH0137542 Y2 JP H0137542Y2 JP 1985102238 U JP1985102238 U JP 1985102238U JP 10223885 U JP10223885 U JP 10223885U JP H0137542 Y2 JPH0137542 Y2 JP H0137542Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
outer surfaces
pot
colored
aluminum
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985102238U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6210832U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985102238U priority Critical patent/JPH0137542Y2/ja
Publication of JPS6210832U publication Critical patent/JPS6210832U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0137542Y2 publication Critical patent/JPH0137542Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cookers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、鍋、フライパン、電気釜の内容器
などに使用されるアルミニウム又はその合金から
成る鍋製品に関する。
(従来の技術) 一般にアルミニウム又はその合金から成る鍋製
品は、鍋本体の内外両面に硫酸又はシユウ酸法に
より陽極酸化被膜を設けて形成されている。
(考案が解決しようとする問題点) ところで前記従来の鍋製品は、単に鍋本体の内
外両面に、陽極酸化被膜を形成しただけであるか
ら、前記鍋本体の内外両面がそれぞれ単一の同一
色となり、つまり鍋本体を硫酸法で陽極酸化処理
するときには、該本体の内外両面に単一の透明白
色被膜が形成され、また鍋本体をシユウ酸法で陽
極酸化処理するときには、該本体の内外両面に単
一の透明金色被膜が形成されるのであり、従つて
前記硫酸法及びシユウ酸法の何れを用いる場合に
あつても、前記鍋本体の内外両面には、それぞれ
単一色の被膜しか形成されず、意匠的外観に乏し
かつたのであり、しかも前記鍋製品では、調理時
に前記本体の内面に焦げ付きを発生したりするこ
とがあつたのである。
また前記鍋製品の焦げ付き防止手段として、従
来では、前記鍋本体の内面にテフロン加工と称す
る樹脂加工を施すことが行われているが、この樹
脂加工を施す場合には、制作コストが高くなつ
て、製品が非常に高価となつたのである。
本考案は以上のごとき問題に鑑みて考案したも
ので、その目的は、低廉な制作コストで前記鍋本
体の焦げ付きを防止することができ、しかも鍋本
体の内外両面に同一の陽極酸化処理を施すにも拘
わらず、前記本体における内外両面の着色を異な
らしめて、意匠的外観を高めることができるアル
ミニウム又はその合金から成る鍋製品を提供する
ことにある。
(問題点を解決するための手段) 本考案の鍋製品は、第1及び第2図に示すごと
く構成したもので、アルミニウム又はその合金か
ら成る鍋本体1の内面に、サンドブラストなどの
加工手段で地荒れ面2を形成すると共に、前記本
体1を有機酸浴を用いた自然発色陽極酸化法によ
り処理して、該本体1の内外両面に自然発色被膜
3を形成し、前記本体1における内外両面に着色
をそれぞれ異ならしめたことを特徴とするもので
ある。
(作用) しかして前記鍋本体1の内面に、地荒れ面2、
つまり巨視的に見ると凹凸面を形成し、かつこの
地荒れ面2に自然発色被膜3を形成していること
から、前記本体1の内面で調理を行うとき、調理
物が前記本体1の内面に密接することなく、前記
地荒れ面2に前記自然発色被膜3を介して点接触
することとなつて、前記本体1の内面に調理物が
焦げ付いたりするのが防止されるのであり、しか
も前記本体1の内面側に、前記地荒れ面2を形成
し、また外面側には地荒れ面2を形成することな
く、面一としていることから、前記本体1におけ
る内外両面の反射率がそれぞれ異なるのであり、
従つて前記本体1を自然発色陽極酸化法により処
理して、その内外両面に自然発色被膜3を形成し
たとき、前記本体1の内外両面から表出される色
が相違し、つまり該本体1の内外両面における着
色がそれぞれ異なることとなつて、鍋製品の意匠
的外観が高められるのである。
(実施例) 以下本考案にかかる鍋製品を図面の実施例によ
つて説明する。
図中1はアルミニウム又はその合金から成る鍋
本体であつて、該鍋本体1の内面側に、地荒れ面
2を形成するものである。
この地荒れ面2を形成するにあたつては、サン
ドブラスト,シヨツトブラスト又はワイヤブラシ
処理手段などが採用される。
そして前記本体1の内外両面に自然発色被膜3
を形成して、前記本体1における内外両面の着色
をそれぞれ異なしめるのである。
前記自然発色被膜3を形成するにあたつては、
スルホン基及びカルボキシル基の何れか1つ又は
2つ以上を有する有機酸から成る電解浴を調製
し、該電解浴中で前記本体1を陽極酸化処理する
のである。
具体例を示すと、 5−スルホサリチル酸10重量%と硫酸0.8容
積%とを用いて、電解浴を調製し、該電解浴中
で浴温20℃、電流密度2A/dm2、電解時間20
〜30分間、前記本体1を電解処理するのであ
り、斯くして該本体1の内外両面に、アンバー
色系統で13〜20μm厚みの耐熱性に優れた着色
被膜3を形成する。
スルホフタル酸10重量%と硫酸1.0容積%と
を用いて、電解浴を調製し、該電解浴中で浴温
15℃、電流密度2A/dm2、電解時間20〜30分
間、前記本体1を電解処理するのであり、斯く
して該本体1の内外両面に、アンバー色系統で
13〜20μm厚みの耐熱性に優れた着色被膜3を
形成する。
ナフタレン・ジ・スルホン酸10重量%と硫酸
0.5容積%とを用いて、電解浴を調製し、該電
解浴中で浴温20℃、直流2.5A/dm2、交流14V
の交直重畳電流を用い、電解時間20〜30分間、
前記本体1を電解処理するのであり、斯くして
該本体1の内外両面に、アンバー色系統で17〜
25μm厚みの耐熱性に優れた着色被膜3を形成
する。
以上のごとくして前記鍋本体1の内外両面に着
色被膜3を形成するときには、該本体1の内面側
のみにサンドブラスト手段などにより地荒れ面2
が形成されて、前記本体1における内外両面の反
射率がそれぞれ異なることから、この本体1の内
外両面から外部に表出される前記着色被膜3の色
が異なつて見えるのである。例えば前述した具体
例の場合、つまり前記本体1の内外両面にアンバ
ー色系統の着色被膜3を形成する場合、前記本体
1の外面側には鮮やかなアンバー色が、また前記
地荒れ面2側には、反射率が前記本体1の外面側
に比べて悪いことから、暗くて灰色に近いアンバ
ー色がそれぞれ形成され、これら内外両面に形成
される着色被膜3の色の相違により、意匠的外観
が高められるのである。
(考案の効果) 以上説明したごとく本考案の鍋製品では、アル
ミニウム又はその合金から成る鍋本体1の内面
に、サンドブラスト手段などにより地荒れ面2を
形成すると共に、前記本体1の内外両面に自然発
色陽極酸化処理法により自然発色被膜3を形成し
て、前記本体1における内外両面の着色をそれぞ
れ異ならしめるごとくしたから、従来のごとく高
価な処理加工を行うことなく、簡単な処理加工で
前記本体1の内面に調理物が焦げ付いたりするの
を防止できるのであり、しかも前記本体1の内外
両面に同一の陽極酸化処理を施すにも拘わらず、
前記本体1における内外両面の着色をそれぞれ異
ならしめることができて、鍋製品の意匠的外観を
著しく高め得るに至つたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にかかる鍋製品の縦断面図、第
2図は同鍋製品の拡大断面図である。 1……鍋本体、2……地荒れ面、3……自然発
色被膜。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. アルミニウム又はその合金から成る鍋本体1の
    内面に、地荒れ面2を形成すると共に、前記本体
    1の内外両面に自然発色被膜3を形成して、前記
    本体1における内外両面の着色をそれぞれ異なら
    しめたことを特徴とするアルミニウム又はその合
    金から成る鍋製品。
JP1985102238U 1985-07-03 1985-07-03 Expired JPH0137542Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985102238U JPH0137542Y2 (ja) 1985-07-03 1985-07-03

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985102238U JPH0137542Y2 (ja) 1985-07-03 1985-07-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6210832U JPS6210832U (ja) 1987-01-23
JPH0137542Y2 true JPH0137542Y2 (ja) 1989-11-13

Family

ID=30973705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985102238U Expired JPH0137542Y2 (ja) 1985-07-03 1985-07-03

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0137542Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6210832U (ja) 1987-01-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2670266A1 (en) Process for providing aluminium cookware with a copper coating
JP6224086B2 (ja) 陽極処理され電気化学的に着色された外面を備える調理容器を得る方法
CN1219112C (zh) 对炊具物品进行表面处理的方法和如此处理的物品
KR20090058068A (ko) 산화피막을 통한 유색의 음각 문양을 갖는 알루미늄 냄비및 이의 가공 방법
JPH0137542Y2 (ja)
KR200422258Y1 (ko) 다양한 무늬가 형성된 조리용기
KR100443559B1 (ko) 다양한 색상으로 멀티 코팅된 알루미늄재의 용기 및 그제조방법
US5989631A (en) Process for equipping a kitchenware object with an anti-adhesion coating
KR100702490B1 (ko) 알루미늄제 착색 조리용기의 제조방법
KR200414351Y1 (ko) 주방용 조리기구
JP3816754B2 (ja) グレー系色複合皮膜を有するアルミニウム材及びアルミニウム合金材並びにその製造方法
JPS60255996A (ja) アルミニウム合金製品
KR20100082687A (ko) 조리용기와 그 제조방법
CN110699732A (zh) 基于微弧氧化的锅具着色工艺
JPH0442473B2 (ja)
JP3202949B2 (ja) アルミニウムおよびアルミニウム合金の着色皮膜形成方法
KR100815542B1 (ko) 주방용기의 제조방법
JPH0535236B2 (ja)
JPS6231075Y2 (ja)
WO1984002456A1 (en) Cooking vessels, made of aluminium or alloys thereof, as well as a process for the manufacture thereof
JPS6256599A (ja) アルミニウム又はアルミニウム合金の塗装方法
JP3068101U (ja) アルミニウム材
KR200433928Y1 (ko) 전사지 코팅 주방 용기
JPS6021394Y2 (ja) アルミニウム板
JPS5832977B2 (ja)