JPH0135630B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0135630B2
JPH0135630B2 JP57179153A JP17915382A JPH0135630B2 JP H0135630 B2 JPH0135630 B2 JP H0135630B2 JP 57179153 A JP57179153 A JP 57179153A JP 17915382 A JP17915382 A JP 17915382A JP H0135630 B2 JPH0135630 B2 JP H0135630B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
soluble
water
sugar
nutritional
capsule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP57179153A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5971673A (ja
Inventor
Kazumi Ozawa
Masahiro Hino
Takashi Nakao
Tomoyoshi Kato
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yakult Honsha Co Ltd
Original Assignee
Yakult Honsha Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yakult Honsha Co Ltd filed Critical Yakult Honsha Co Ltd
Priority to JP57179153A priority Critical patent/JPS5971673A/ja
Publication of JPS5971673A publication Critical patent/JPS5971673A/ja
Publication of JPH0135630B2 publication Critical patent/JPH0135630B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Seeds, Soups, And Other Foods (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、油溶性栄養成分および水溶性栄養成
分を含有する糖衣カプセル状栄養食品に関するも
のである。 医薬品、菓子、栄養食品等において、品質維持
のために構成成分の全部または一部をカプセルに
封入したものは公知である。カプセルとしては、
ふつうゼラチンから作られたものが用いられ、ハ
ードカプセルとソフトカプセルがあるが、飲み易
さ(または食べ易さ)の点では後者がすぐれてい
るので、医薬品以外の分野ではソフトカプセルを
使用することが多い。しかしながら、封入するも
のが液体の場合、ソフトカプセルには油性物質し
か封入できないという欠点があり、このため、水
溶性栄養成分をソフトカプセル入り油溶性栄養成
分と一体化して栄養的なバランスをよくした栄養
食品を製造することは困難である。油溶性栄養成
分入りカプセルと粉末状水溶性栄養成分との単な
る混合物またはその錠剤とする方法(例えば特開
昭57−107238号)が知られているが、粉粒状の混
合物は食品として好ましい形態ではないし、錠剤
状の混合物とする方法は、打錠時にカプセルが破
壊するのを防ぐため、カプセルの補強が必要であ
り、また成形性との関係でカプセルの量を多くで
きないという欠点がある。またソフトカプセル使
用品は、ハードカプセル使用品よりも口当りの点
ではすぐれているものの、カプセル自体の風味は
決して良いものではないから、飲食品として利用
するには、他の風味良好な物質と混用するかカプ
セルの内容物に香料や調味料を混入することが必
要である。 本発明者は、上述のような問題点を考慮し、ソ
フトカプセルに密封されて安定な油溶性栄養成分
と水溶性栄養成分とを、形態、風味および栄養の
いずれの面から見てもすぐれた食品として一体化
することを目的とする研究を重ねた結果、油溶性
栄養成分を封入したソフトカプセルに糖衣を施す
こと、そしてこの糖衣層に、(砂糖以外の)水溶
性栄養成分を含有させることに想到した。しかし
ながら、実験の結果、水溶性栄養成分含有糖衣を
施すと、カプセルの安定性が著しく損なわれ、保
存中にピンホールを生じてカプセルの内容物が漏
出したり異味・異臭を生じたりし易いことが判明
した。このような現象は、水溶性栄養成分がビタ
ミンCである場合、特に顕著に認められる。 更に実験を進めた結果、上記カプセルの損傷
は、ビタミンCなどゼラチンと反応性のある水溶
性栄養成分が、糖衣形成工程において繰返し付与
されたシロツプの水分と共にカプセル表面に移行
してゼラチン膜を劣化させるためであることがわ
かつた。 本発明は、上述のようなカプセルの安定性低下
の問題も解決することに成功した糖衣カプセル製
品、すなわち、油溶性栄養成分を封入したソフト
カプセルに、砂糖以外の水溶性栄養成分および水
溶性多糖類を含有する糖衣を施してなる糖衣カプ
セル状栄養食品を提供するものである。 本発明の栄養食品において、糖衣中に含有させ
る水溶性多糖類とは、アラビアガム、ペクチン、
寒天、アルギン酸ナトリウム等で代表される可食
性の水溶性多糖類である。これらの多糖類は水溶
液から乾燥すると安定な皮膜を形成し、この皮膜
は、素材の高分子性と親水性に基づいてかなりの
量の水を保持する能力を持つ。したがつて、カプ
セルに糖衣を施す場合に、シロツプ中に水溶性多
糖類を溶解させておくことにより、何層も重ねて
付与する糖衣の少なくとも最初の層(カプセルに
最も近い層)に水溶性多糖類を均一に含有させる
と、その多糖類により、その後に付与されたシロ
ツプの水分が保持されてゼラチンと反応性のある
水溶性栄養成分がカプセル表面まで移行せず、カ
プセル膜の劣化が防止される。このような機構に
よるカプセルの損傷防止効果は、糖衣の全層に水
溶性多糖類を含有させたほうが顕著になることは
いうまでもない。 本発明の栄養食品において、ソフトカプセル中
に封入する油溶性栄養成分には特に制限がなく、
ビタミンA、同D、同E、リノール酸、各種植物
油脂、香油等を適宜混合して用いることができ
る。カプセルの粒径も特に限定されるわけではな
いが、通常、0.5〜10mm程度が適当である。また
糖衣中に含有させることができる水溶性栄養成分
としては、さきに述べたビタミンCのほか、ビタ
ミンB類、アミノ酸、ミネラルなどがある。本発
明の効果は、糖衣中の水溶性成分がゼラチンと反
応してこれを変質させる性質の強いものであると
き最も顕著であるが、ゼラチンと反応性のない水
溶性成分および水に不溶性の成分も同時に用いて
もよいことはいうまでもない。糖衣中には、水溶
性栄養成分のほか、クエン酸等の酸味料、色素、
香料などを含有させてもよい。 水溶性多糖類を糖衣中にどの程度含有させるの
が適当かは、実験により決定することが望まし
い。前述の機構によるカプセル膜劣化の起こり易
さは、糖衣中のゼラチン反応性成分の種類および
濃度によつて異なるし、水溶性多糖類の有効度も
その種類によつて異なるからである。しかしなが
ら、一応の目安を示せば、糖衣重量に対して0.05
〜3.0%である。 本発明の栄養食品を製造するには、常法によつ
て油溶性栄養成分を封入したソフトカプセルをま
ず製造し、次いでこれにシロツプと糖衣形成用の
粉末(ふつう砂糖を主成分とする)を交互に噴霧
する常法により糖衣を施すに当り、シロツプに水
溶性多糖類を溶かしておけばよい。水溶性栄養成
分およびその他の添加物は粉末に混入しておくこ
とが望ましいが、ゼラチンに対して反応性のない
ものの場合、あるいは最内層以外の糖衣層を形成
する場合には、シロツプ中に溶解しておいても差
支えない。糖衣形成終了後は、製品の水分が約
0.2〜5%になるまで乾燥することが望ましい。 本発明の栄養食品は、上述のような独特の組成
および構造に基づき、下記のように多くの特長を
有するものである。 (i) 風味がすぐれている。これは風味上問題があ
るカプセルが糖衣で被覆されているからで、糖
衣中に水溶性の調味成分を含有させれば一そう
風味のよいものとなる。 (ii) 油溶性栄養成分および水溶性栄養成分の安定
性がよく、長期間、品質が一定に保たれる。こ
れは、油溶性栄養成分については水溶性多糖類
の作用によりカプセル膜の劣化が防止され、ま
た水溶性栄養成分については固い糖衣中にあつ
て空気中の酸素や水蒸気との接触が遮断される
からである。 (iii) 油溶性栄養成分と水溶性栄養成分の量比を広
い範囲で変更することができる。 (iv) 上記の理由により、風味および安定性ををあ
まり意識せずに油溶性栄養成分および水溶性栄
養成分を選定し配合することができるから、栄
養バランスのすぐれたものを作り易い。 以下実施例を示して本発明を説明する。 実施例 1 ビタミンEオイルを封入した粒径3mmのソフト
カプセル5.6Kgを用意し、これに、下記のシロツ
プおよび粉末を用いて常法により糖衣を施した。 シロツプ:糖度67%の砂糖溶液にアラビアガム
1.5%を溶解させたもの(総量9.4Kg) 粉末:砂糖28.4Kg、ビタミンC8.9Kg、粉末香料
4.3Kgの混合物 コーテイング終了後、水分が2.5%になるまで
加熱乾燥し、本発明の糖衣カプセル状栄養食品
52.5Kgを得た。この製品を室温で6か月保存した
のち品質を調べたところ、外観、風味およびビタ
ミンC含有量等においてほとんど変化がなく、か
つ美味であつた。 実施例 2 実施例1と同様の製法において、水溶性多糖類
の種類および添加量を種々変更して得られた製
品、および水溶性多糖類を添加しなかつた対照品
について、37℃で3か月間、水分遮断下の保存試
験を行なつた。その結果を第1表に示す。 【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 油溶性栄養成分を封入したソフトゼラチンカ
    プセルに、砂糖以外の水溶性栄養成分および水溶
    性多糖類を含有する糖衣を施してなる糖衣カプセ
    ル状栄養食品。 2 砂糖以外の水溶性栄養成分がゼラチンと反応
    してカプセル膜を劣化させるものである特許請求
    の範囲第1項記載の食品。 3 ゼラチンと反応してカプセル膜を劣化させる
    成分がビタミンCである特許請求の範囲第2項記
    載の食品。 4 水溶性多糖類がアラビアガム、ペクチン、寒
    天、またはアルギン酸ナトリウムである特許請求
    の範囲第1項記載の食品。
JP57179153A 1982-10-14 1982-10-14 糖衣カプセル状栄養食品 Granted JPS5971673A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57179153A JPS5971673A (ja) 1982-10-14 1982-10-14 糖衣カプセル状栄養食品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP57179153A JPS5971673A (ja) 1982-10-14 1982-10-14 糖衣カプセル状栄養食品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5971673A JPS5971673A (ja) 1984-04-23
JPH0135630B2 true JPH0135630B2 (ja) 1989-07-26

Family

ID=16060879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP57179153A Granted JPS5971673A (ja) 1982-10-14 1982-10-14 糖衣カプセル状栄養食品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5971673A (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0653051B2 (ja) * 1985-04-22 1994-07-20 アリメント工業株式会社 低カロリ−軟カプセル剤
DE69911048T2 (de) * 1998-11-11 2004-07-08 Bioprogress Technology International Inc. Arzneistoffabgabesystem auf der basis einer kapsel
KR100432282B1 (ko) * 2000-07-14 2004-05-20 주식회사 오리온 α-토코페롤의 미세캡슐화 및 저장 안정성 증진 방법
US8362088B2 (en) * 2006-12-14 2013-01-29 Warnock W Matthew Method and article of manufacture for encapsulating a homeopathic ingredient with a second ingredient
US8834922B2 (en) * 2008-01-21 2014-09-16 Brian S. Banks Methodology and apparatus for oral dual delivery of homeopathic products and non-homeopathic products
JP7288643B1 (ja) * 2022-05-03 2023-06-08 株式会社エヌ・シー ペットフード、その製造方法、そのペットフードを封入したペットフード包装袋

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5971673A (ja) 1984-04-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4780309A (en) Edible aerosol foam compositions and method of preparing same
US4182778A (en) Encapsulation of vitamin and mineral nutrients
AU2004226385B2 (en) High intensity sweetner composition and delivery of same
US3082091A (en) Effervescing composition in particle form
MXPA97001839A (en) Process to establish gelat products
JP3611652B2 (ja) コーティング粉末の製造方法
US20080014312A1 (en) Partially neutralized acid coasted food-grade particles
US4579742A (en) Effervescent mixture characterized by protracted release of gas and the use of this mixture in the preparation of carbonated drinks
JPH10291928A (ja) ソフトカプセル
JPH0135630B2 (ja)
JP3562660B2 (ja) アスコルビン酸含有食品添加用糖衣物
AU598680B2 (en) Palatable edible oil compositions
JPH11155480A (ja) デザート乳製品
EP1135110B1 (fr) Preparation de compositions seches solubles en presence d'eau et evitant la reaction de maillard a l'etat sec et leurs applications
JPH03285654A (ja) 機能性物質を高濃度に内包したカプセル体及びその製造法
US20070077294A1 (en) Capsules comprising topiramate
EP0335982A1 (en) Gelatin composition
EP0082459B1 (en) Preparation of flavorant capsules
US5064659A (en) Reactive sugars for protection against cyanide adulteration
JPH0446099B2 (ja)
JPH05176739A (ja) 粉末粒子の改質方法
JPS6012943A (ja) 軟カプセルの製法
JP3611131B2 (ja) アスコルビン酸含有食品添加用糖衣物
RU2030878C1 (ru) Способ переработки чайного листа
RU2655759C1 (ru) Сахаросодержащий продукт