JPH0132798B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、グラビア印刷用スリーブ版の印刷用
ロールへの装着方法および装置に関する。

従来、グラビア印刷では、鉄ロールを芯材とし
た凹版シリンダが使用されているが、凹版シリン
ダは重量がかなりある上、非常に高価である。さ
らに、凹版シリンダは、印刷後繰返し注文がある
仕事の場合、保管しておく必要があり、このため
の保管スペース、保管本数は大規模なものとな
る。また、保管場所から印刷機械への凹版シリン
ダの運搬に手間がかかるという問題もある。

このような問題点を解消するために、金属多重
層よりなる薄膜状の軽量スリーブ版により版材を
作つてこれを製版し、印刷時にのみこれを印刷用
ロールの外周面へ装着し、印刷後は印刷用ロール
から脱離させて保管することが提案されている。
かかるスリーブ版を使用することにより、保管ス
ペースの問題が解消し、高価な凹版シリンダを長
期にわたつて眠らせておく必要もなくなる。

上述したグラビア印刷スリーブ版の印刷用ロー
ルに対する着脱に関しては、本発明者等は既に加
熱による一つの方法を提案している（特願昭55―
94265号）。すなわち、この方法は、製版用マザー
ロールへのメツキ法等により得たNi、Cu、Cr等
の金属多重層よりなる薄膜状のグラビア製版ずみ
スリーブ版を加熱膨張させ、Fe材等よりなる印
刷用ロールへ熱膨張率の大きい特性を活かして容
易に着脱できるようにしたものであり、本発明は
上記方法の改良に関するものである。

印刷ロール外周面にスリーブ版を装着した後
は、両者の間に強力な締めつけ力が必要である。
この締めつけ力は、印刷時にスリーブ版が圧胴用
ロールとの接触等により少しずつズレ回つていく
のを防止するために必要となるのであるが、フイ
ルム等平滑性に優れる原反に印刷する場合は低印
圧の為さほど問題はないが、ラフ紙、チタン紙等
のインキ転移性に劣る原反に印刷する場合は圧胴
用ロールとの接触圧が10〜20Kg／cm²と強大であ
り、印刷用ロールの変形やスリーブ版のしごきに
よりスリーブ版のズレ回り現象が生じ易い。

本発明は、上述のような現状に鑑みなされたも
ので、その目的とするところは、スリーブ版を印
刷用ロールへ容易かつ確実に装着することがで
き、しかも装着後は印刷用ロールへスリーブ版を
強力に固着しておくことができる方法および装置
を提供することにある。

この目的は、印刷用ロールを立型に設置すると
ともに該ロールを加熱し、この印刷用ロールの周
囲にグラビア印刷用に製版された金属多重層より
なるスリーブ版を配置して印刷用ロールからの伝
熱で加熱しつつ下方に向つて押込み、スリーブ版
を下方に移動させながら所定間隔下方に離間させ
てホツトメルト型接着剤を印刷用ロールの外周面
に該ロールから伝熱により溶融させつつ塗布し
て、このホツトメルト型接着剤層を介在させて印
刷用ロールの外周面にスリーブ版を装着するよう
にしたグラビア印刷用スリーブ版の印刷用ロール
への装着方法、及び印刷用ロールをその軸線を垂
直方向に向けて立型に支持する台座と、印刷用ロ
ールを加熱する装置と、台座に支持された印刷用
ロールの外周に摺動自在に接するように構成さ
れ、内部にホツトメルト型接着剤を貯溜する円環
状樋体からなる立型コーターと、印刷用ロールの
上端部外周にはめ込まれたグラビア印刷用スリー
ブ版を下方に向つて押圧するスリーブ版押込み治
具と、立型コーターと押込み治具を上下方向に駆
動させる案内機構とを有するグラビア印刷用スリ
ーブ版の印刷用ローラへの装着装置によつて達成
される。

次に、図面について本発明の実施例を説明す
る。

第１図において、１はグラビア印刷用スリーブ
版の装着装置台座であつて、この台座１上には、
印刷用ロールＲをその長手方向軸線が垂直方向を
向くように立型に支持する支持筒２が固設されて
いる。支持筒２は後述の筒体３を一定位置に支持
する突起２ａを有している。支持筒２は、印刷用
ロールＲの端部の軸Raの下側のものを内部に摺
動自在に受ける内径を有しており、支持筒２内に
印刷用ロールＲの軸Raを挿入すると、軸Raの下
端面は支持筒２の内底部の当接面に接し、印刷用
ロールＲは図示のように立型に設置される。支持
筒は、ドリルチヤツクや旋盤チヤツクの様な３ツ
爪チヤツク固定方式を用いてもよい。

台座１上にはさらに案内柱５が縦方向に固定さ
れており、この案内柱５には上下に摺動自在に摺
動筒６，７がはめられており、上方の摺動筒６に
はスリーブ押込み用治具８が支持され、下方の摺
動筒７には立型コーター９が支持されている。ス
リーブ押込み用治具８は縦方向の枢軸ピン１０に
よつて摺動筒６に支持されており、ピン１０のま
わりで回動して、印刷ロールＲの真上の位置と印
刷ロールＲの真上から離れた位置をとることがで
きる。立型コーター９も同様に枢軸ピン１１によ
つて枢着されていてそのピンのまわりで回動する
ことができる。そして、ピンをはずせば、摺動筒
から、各治具を切離できるようにしてある。

なお、鎖線５０に示した部分を境に、台座１を
案内柱部分と立型支持筒部分とに分割して支持筒
部分の台座に車輪等を付設し印刷用ロール毎、容
易に搬送可能にしておいてもよい。

第２図にも示すように、スリーブ押込み用治具
８は、下方へ突出する脚部８ａと、脚部８ａの下
端に固定した環体８ｂとからなり、この環体８ｂ
の外周下縁には、グラビア印刷用スリーブ版Ｓの
押込み時に該スリーブ版Ｓの上端外周縁の外側に
接するフランジ８ｃが下方へ向つて突設されてい
る。

立型コーター９は、第３図にも示すように全体
的に円環状樋体によつて構成されている。この樋
体は、円環状底板９ａと、この底板上に固設した
切頭円錐状板９ｂと、この切頭円錐状板９ｂの底
部から半径方向内側へ向つて突設された円環状弾
性材９ｃとによつて構成され、切頭円錐状板９ｂ
と弾性材９ｃの上側空間が、印刷用ロールＲの外
周にホツトメルト型接着剤Ａの貯留空間を形成す
るようになつている。コーター９は、印刷用ロー
ルＲの外周にはめ込まれた場合、その弾性材９ｃ
の内周縁が印刷用ロール外周面に摺動自在に接す
る。弾性材９ｃは、耐熱性、柔軟性およびスキー
ジ適性を有するフツ素ゴム、シリコンゴム、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、テフロン（商品名）
などによつて作るのが好ましい。

第１図に示すように、案内柱５の上端には軸１
３，１３′によつてプーリ１４，１４′が支持され
ており、これにワイヤ１５，１５′が掛け渡され、
これらのワイヤ１５，１５′の下部は、台座１上
のモータＭ，M′によつて駆動される駆動プーリ
１６，１６′に掛け渡されている。そして、ワイ
ヤ１５，１５′の途中は前述の摺動筒６，７にそ
れぞれ連結されている。したがつて、両モータ
Ｍ，M′の駆動によつて、摺動筒６，７、スリー
ブ押込み用治具８、立型コーター９は上下に単独
にまたは互いに等速で移動させることができる。
２つのモータＭ，M′は上下方向の駆動のバラン
スのため設けられている。

印刷用ロールＲを加熱するために、該ロールの
内部空間に熱媒体を通す装置が設けられる。この
装置の一例を第４図に示す。同図において、１８
は熱媒体循環装置で、油、水などの熱媒体１９を
収容するタンク２０を有し、このタンク２０内に
電熱ヒータ２１が設けられている。２０ａはタン
ク２０の媒体および堆積クレイ等の排出弁であ
る。タンク２０内で加熱された媒体は、ポンプ２
２、安全弁２３、三方コツク２４、逆止弁２５、
管路２６、差込み継手２７を経て印刷用ロールＲ
内へ入り、次いで差込み継手２８、管路２９、逆
止弁３０、ストレーナ３１を経てタンク２０に戻
る。なお、３２は操作弁を示す。管路２６，２９
には第５図に示すように伸縮自在の部分２６ａ，
２９ａを設けておくのが好ましい。

前述の管体３は、印刷用ロールＲと同径かまた
はそれより僅かに小径にしてあり、外面には離型
性を与えておく。このためには、管体３の外面に
シリコンゴムを巻きつけるか、シリコン等の離型
剤コートを施しておく。この離型処理は、管体３
にホツトメルト型接着剤が付着しても容易にふき
とれるようにするためのものである。

第６図ないし第８図は印刷用ロールＲの異なる
例を示す。第６図の例では、ロールは気密性を有
し、軸Raを一体的に有している。第７図の例で
は軸は別体であつて、ロール本体は二重管構造を
なし、その外側空間３４にのみ熱媒体が通る。第
８図の例ではロール本体の上端に面取り部３５を
有し、本体は二重管構造となつている。面取り部
は、スリーブ版の挿入を容易にし、また二重管構
造は熱媒体の量の削減を可能にする。

また、印刷用ロールＲの軸Raの内部に、第９
図に示すように長手方向孔４０，４１を形成し、
下方の孔４０の下端を下方の軸Raの下端に開放
し、一方、おねじ部４２ａを有するジヨイント部
材４２に、供給口４３および排出口４４を形成
し、供給口４３をおねじ部４２ａの内部に連通さ
せ、また排出口４４に連通する管体４５をジヨイ
ント部材４２に連結し、孔４０，４１に管体４５
を下方から挿入し、孔４０の下端のめねじ部４０
ａにジヨイント部材４２のおねじ部４２ａを螺入
することによつて、熱媒体の流通経路を印刷用ロ
ールＲの内部に形成してもよい。このようにすれ
ば、同じジヨイントを介して熱媒体を印刷用ロー
ルＲに供給しかつそれから排出することができ、
温度の一層の均一化を図ることができるととも
に、空気抜き用空気逃し弁をロールＲの上方に設
ける必要がなくなる。

第１０図は第９図の熱媒体流通手段を施した印
刷用ロールＲを立型に台座１上に設置した例を示
す。同図において、支持筒２は、その内部に上方
から挿入されたロールの軸Raをその外周から締
めつける適当なチヤツク４６を有している。支持
筒２の下側面には開口４７があり、それを経てジ
ヨイント部材４２を軸Raに着脱できるようにな
つている。

次に、印刷用ロールにグラビア印刷用スリーブ
版を装着する手順について説明する。

印刷用ロールＲは、まず、その軸部Raを第５
図に示すように支持筒２内へ挿入することにより
台座１上に立型に設置し、ロールＲの底部等に熱
媒体循環装置１８の管を継手２７，２８によつて
接続して、該ロールの加熱を行なう。なお、その
前に管体３をはめ込んでおくのがよいが、管体３
は通常は台座１上へ下降させておいて、必要時に
第１図に示す位置へ上昇させるようにしてもよ
い。このためには、突起２ａは出没自在の構造に
しておくか、突起２ａの支持機能を、支持筒２へ
外側から着脱自在に挿通する支持ピン（図示しな
い）等により果たされるようにしてもよい。

以上のように印刷用ロールＲを設置する際に
は、スリーブ版押込み用治具８およびコーター９
は、第１図に示す位置より高い位置にあり、場合
によつては枢軸ピン１０，１１のまわりに回動さ
せて邪魔にならないようにしても良いし、取りは
ずしておいてもよい。

印刷用ロールＲの設置後、コーター９を該ロー
ルＲの上端部に当てがつてロールに沿つて少し下
降させる。一方、それと同時にロールＲの外周面
に上方からスリーブ版Ｓをはめ、さらにスリーブ
版押込み用治具８を第２図のようにスリーブ版上
端縁にはめ、コーター９内にホツトメルト型接着
剤Ａを入れておいてモータＭ，M′を運転し、コ
ーター９を下降させるとともに、治具８によつて
スリーブ版Ｓを下方へ押し下げる。第１図はコー
ター９と治具８が行程の半分近くまで下降した状
態を示している。

このようにコーター９が下降するにつれ、その
内部にあつて印刷用ロールＲの周面に接している
ホツトメルト型接着剤はロールＲからの熱を受け
て溶融状態でロール周面に下方へ向つて塗布され
ていく。なお、接着剤の溶融を促進するために、
コーターの樋状部に面状ヒーター等をセツトして
おいてもよい。コーター９の下降時に、弾性材９
ｃの内端縁は、ロール周面に摺接してスキージン
グを行ない、ロール表面のごみ、インキかすなど
を払い落とす。弾性材９ｃの厚さは材質により異
なるが数百ミクロンから数ミリメートル程度にす
るのがよいが、スキージング効果を得るには厚く
するのがよい。なお、印刷用ロールＲの加熱温度
は、ホツトメルト型接着剤Ａの溶融およびこれか
ら説明するようにロールＲの外側へはめ込まれる
スリーブ版の熱膨張のために60〜150℃程度とす
るのが好ましい。また、ホツトメルト型接着剤の
粘度は１万センチポアズ以下とし、接着剤塗布速
度（コーター９の下降速度）は１〜100cm／分と
し、接着剤塗布厚は５〜50ミクロン、好ましくは
15〜30ミクロンとする。

以上のようにして下降しつつ接着剤塗布を行な
うコーター９に続いて下降させるスリーブ版Ｓ
は、その自重（１Kg以下）または数Kg程度の押込
み力によつて下降を開始するが、挿入が進むにつ
れて負荷が高まる。しかし、大サイズの場合の最
大負荷時でも押込み力は50Kg以下でよい。スリー
ブ版Ｓの下降はモータＭによつてコーター９と一
定の間隔をおいてなされ、スリーブ版の下降につ
れてそれとロールＲとの間に接着剤が介在するよ
うになる。スリーブ版は下降時にロール外面の余
剰接着剤をスキージしかき落とす。いずれにして
も、この立型挿入方式をとると、スリーブ版の挿
入は、少くとも最初のうちはスリーブ版の自重に
よつて自然に行なうことができる。なお、場合に
よつては、スリーブ版挿入中にロールＲを緩回転
させてもよい。この回転によつて、ホツトメルト
型接着剤の塗布厚をより均一化することができ
る。

スリーブ版Ｓの内径は、常温で、印刷用ロール
外径より若干細めにしておけば、挿入後の締まり
ばめおよび接着状態がよくなるが、常温で印刷用
ロール外径と同一かまたは若干太くしておいて
も、接着剤の強力な接着力で、印刷時のずれ、ね
じれ、等の問題が生じないことを確認した。

スリーブ版が印刷用ロールの外表面を完全に覆
う位置まで下降したところで、ロールの加熱を停
止して自然冷却を行なう。この時、コーター９は
ロールＲの下方の筒体３のまわりに位置してい
る。この状態では、ロールの余剰分ホツトメルト
型接着剤が下方へ垂れ落ちるが、それはコーター
９内の空間に受けられる。この際、筒体３の表面
に接着剤が付着するが、それは筒体３に離型処理
を施してあるため、後で容易にふきとることがで
きる。

スリーブ版を装着し終つたロールは、その内部
の熱媒体を上方から空気を吹き込む等の手段で完
全に抜き取つた後、ホイスト等で吊り上げて別途
保管し、冷却後印刷に供する。

以上述べた実施例では、印刷用ロールＲの内部
に熱媒体を送り込んで加熱を行なつているが、こ
のようにする代りに、マントルヒーター等の面状
ヒーターで印刷用ロールをくるみ、ロールを外部
から加熱してもよいし、また湯をかけたり湯浴に
浸す等の方法で印刷用ロールを加熱してもよい
し、高温室に保管して雰囲気加熱してもよい。

印刷用ロールの設置時の垂直度はそれ程厳密で
なくてよく、多少の傾きがあつてもよい。これ
は、ホツトメルト型接着剤塗布用コーターの樋体
が耐熱性および柔軟性を有し、印刷用ロールと数
ミリメートル以上重なり合つた状態で立型コーテ
イングがなされるからである。

本発明は上記のように、印刷用ロールは立型に
配置され、しかもスリーブ版は加熱された印刷用
ロールからの伝熱によつて加熱膨張されるので、
印刷用ロールを加熱するための別の手段を設ける
ことなく、この熱を最大限に利用して印刷用ロー
ル外周面へのスリーブ版の装着を著しく容易かつ
確実とすることができる。

しかも、ホツトメルト型接着剤を印刷用ロール
の外周面に均一に塗布することができるばかりで
なく、この接着剤を溶融させながら直ぐにスリー
ブ版を結合することができるので、接着剤が凝固
してしまうことを防止しつつ、従つて押込み力を
増大させてしまうことなく、更に、印刷用ロール
とスリーブ版との間にこのように溶融状態のホツ
トメルト型接着剤を介在させることにより、印刷
用ロールの径よりスリーブ版の径が小さい時には
作業性よく、また逆に印刷用ロールの径よりスリ
ーブ版の径が小さいとき時にも確実に両者を強固
に結合させることができるといつた効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のグラビア印刷用スリーブ版装
着装置の一例を示す斜視図、第２図はスリーブ押
込み用治具の縦断面図、第３図は立型コーターの
縦断面図、第４図は熱媒体循環装置の配管図、第
５図は第１図において、底部の管体、立型コータ
ー、スリーブ押込み用治具、スリーブ版を省いて
示した部分斜視図、第６図、第７図、および第８
図は、印刷用ロールの異なる例を示す断面斜視
図、第９図は印刷用ロールのさらに異なる例を示
す斜視図、第１０図は第９図の印刷用ロールの立
型設置状態を示す斜視図である。 １…台座、Ｒ…印刷用ロール、Ｓ…スリーブ
版、２…支持筒、３…筒体、５…案内柱、８…ス
リーブ押込み用治具、９…立型コーター、Ａ…ホ
ツトメルト型接着剤、Ｍ，M′…モータ、１４，
１６，１４′，１６′…プーリ、１５，１５′…ワ
イヤ、１８…熱媒体循環装置、２１…ヒータ、２
２…ポンプ、２７，２８…差込み継手、４２…ジ
ヨイント。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 印刷用ロールを立型に設置するとともに該ロ
   ールを加熱し、この印刷用ロールの周囲にグラビ
   ア印刷用に製版された金属多重層よりなるスリー
   ブ版を配置して印刷用ロールからの伝熱で加熱し
   つつ下方に向つて押込み、スリーブ版を下方に移
   動させながら所定間隔下方に離間させてホツトメ
   ルト型接着剤を印刷用ロールの外周面に該ロール
   からの伝熱により溶融させつつ塗布して、このホ
   ツトメルト型接着剤層を介在させて印刷用ロール
   の外周面にスリーブ版を装着するようにしたグラ
   ビア印刷用スリーブ版の印刷用ロールへの装着方
   法。 ２ ホツトメルト型接着剤を貯溜する円環状樋体
   を印刷用ロールの外周に摺動自在に嵌め込み、こ
   の円環状樋体を下方に移動させることにより、こ
   のホツトメルト型接着剤を印刷用ロールの外周面
   に塗布するようにした特許請求の範囲第１項記載
   のグラビア印刷用スリーブ版の印刷用ロールへの
   装着方法。 ３ 印刷用ロールをその軸線を垂直方向に向けて
   立型に支持する台座と、印刷用ロールを加熱する
   装置と、台座に支持された印刷用ロールの外周に
   摺動自在に接するように構成され、内部にホツト
   メルト型接着剤を貯溜する円環状樋体からなる立
   型コーターと、印刷用ロールの上端部外周にはめ
   込まれたグラビア印刷用スリーブ版を下方に向つ
   て押圧するスリーブ版押込み治具と、立型コータ
   ーと押込み治具を上下方向に駆動させる案内機構
   とを有するグラビア印刷用スリーブ版の印刷用ロ
   ーラへの装着装置。 ４ 印刷用ロールを加熱する装置が、加熱媒体加
   熱装置と、この加熱装置によつて加熱された媒体
   を印刷用ロール内部を経て循環させる装置とより
   なる特許請求の範囲第３項記載のグラビア印刷用
   スリーブ版の印刷用ローラへの装着装置。 ５ 案内機構が、台座上に樹立した案内柱を有
   し、この案内柱に円環状樋体とスリーブ版押込み
   治具が上下に移動自在に支持され、これらの両者
   が各々別個の駆動装置により、夫々単独にまたは
   互いに等速で上下に移動するよう構成されている
   特許請求の範囲第３項または第４項記載のグラビ
   ア印刷用スリーブ版の印刷用ローラへの装着装
   置。 ６ 台座上に、印刷用ロールの下端において該ロ
   ールと同軸的に、かつ表面が離型性を有する管体
   が設けられており、この管体は、印刷用ロールと
   同じかまたは僅かに小さい径を有していることを
   特徴とする特許請求の範囲第３項、第４項または
   第５項記載のグラビア印刷用スリーブ版の印刷用
   ローラへの装着装置。