JPH0132199B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0132199B2
JPH0132199B2 JP55067581A JP6758180A JPH0132199B2 JP H0132199 B2 JPH0132199 B2 JP H0132199B2 JP 55067581 A JP55067581 A JP 55067581A JP 6758180 A JP6758180 A JP 6758180A JP H0132199 B2 JPH0132199 B2 JP H0132199B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fertilizer
coating
phosphoric acid
fertilizers
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP55067581A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56164090A (en
Inventor
Hideo Kawamura
Masao Kawamura
Kazuyoshi Uehara
Hironori Takeuchi
Tetsuo Kokaji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON HIRYO KK
Original Assignee
NIPPON HIRYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON HIRYO KK filed Critical NIPPON HIRYO KK
Priority to JP6758180A priority Critical patent/JPS56164090A/ja
Publication of JPS56164090A publication Critical patent/JPS56164090A/ja
Publication of JPH0132199B2 publication Critical patent/JPH0132199B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fertilizers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は肥料成分の1種以上を含有する粒状肥
料の表面が水に難溶性の不均一層によつて被覆さ
れている被覆粒状肥料に関する。 さらに詳しくは、粒状肥料表面がMgOとSiO2
を含有する無機物質粉末及び、りん酸液と該無機
物質粉末との反応生成物によつて被覆されてお
り、更に該反応生成物がアンモニアによつて処理
されていて、肥料成分の水中或いは土壌中への溶
出が抑制されている被覆粒状肥料に関する。 従来、水溶性の肥料、或いはそれら2種以上の
肥料塩を用いた複合肥料は一般に土壌中で比較的
速やかに溶出し、植物に利用される前に溶脱した
り、土壌中に固定されたりしてその利用率が低下
する。このような従来の肥料にみられる不利益を
改善するために、高分子有機化合物や水に難溶性
の無機物質粉末を用いて肥料を被覆してその溶出
を抑制する方法が提案されている。しかしなが
ら、高分子有機化合物を用いて肥料を被覆する場
合の最大の欠点はコストが高いことであり、一方
上記無機物質粉末で被覆する場合は被覆の不均一
さ、孔隙が多いために、多量に被覆してもなおそ
の効果は芳しくなかつた。さらに又、近年、肥料
粒子の表面をりん酸マグネシウムのスラリーで被
覆しながら、アンモニアと反応させて該表面にり
ん酸マグネシウムアンモニウムの被膜を形成せし
める方法(特開昭53−第2271号公報)が提案され
ている。この方法によれば、被覆におけるりん酸
マグネシウムが難溶性のりん酸マグネシウムアン
モニウムに変化されるので、肥料の表面に形成さ
れた被覆には耐水性が付与されるけれども、スラ
リーによる被覆形成によるために十分な被覆層の
厚さを得ることが困難であり、かつ被覆の緻密度
においても十分ではなく、したがつて、被覆工程
以降の製造工程、あるいは貯蔵、運搬、輸送等の
取り扱いにおいて肥料各粒子は接触・滑動・重圧
等に堪えることができず十分な緩効化を期待する
ことが出来ない。 又被覆肥料の一般的な難点としては、被覆の不
均一による肥料成分溶出率のばらつきが避けられ
ないことである。この被覆の不均一さを生ぜしめ
る原因の1つは母材肥料の粒度分布にある。すな
わち、肥料粒子の大きさが異ると、その表面積が
変り、被覆材の付着量に差が生ずる。その結果と
して、水中又は土壌中での溶出速度にばらつきが
生ずることになる。これを防ぐためには、母材肥
料の粒度を比較的狭い範囲に揃えることが必要と
なるけれども、これは技術的にも、経済的にも大
きな負担となる。 本発明者らは従来技術にみられる上記欠点を解
消すべく種々検討した結果、肥料粒子表面に溶成
りん肥料粉末のごときMgOとSiO2を含有する無
機物質粉末をりん酸を添加しながら被覆するとこ
れらの粉末の表面はりん酸により一部溶解し、生
成するりん酸マグネシウムが結合剤として働き、
これらの粉末を肥料粒子表面に付着させると同時
にこれら粉末が相互に密着されて、肥料粒子表面
にりん酸マグネシウムによつて一体となつたこれ
ら粉末の硬い被覆が生成すること、並びに、これ
らの被覆粒子をさらにアンモニア化することによ
つて上記結合剤の作用をしているりん酸マグネシ
ウムをりん酸マグネシウムアンモニウムに変化さ
せることにより、更に強固な被覆が生じ、その結
果肥料の溶出抑制効果が1段と高められること、
更に該無機物質中の珪酸塩はりん酸により一部が
ゲル状となつて被覆の間隙を埋める役割をするこ
と、更に又単にりん酸マグネシウムの被覆を形成
させたものよりも強固で安定な被覆となること、
及び溶出率のばらつきがより小さくなり、母材肥
料の粒度分布が比較的大きくても均質な被覆肥料
となること、を見出し本発明をなすに至つた。 本発明の目的は緩効性のすぐれた被覆粒状肥料
を提供するにある。 本発明の特徴は、肥料成分の少くとも1種を含
有する粒状肥料の表面が、該表面にりん酸と
MgO及びSiO2を含有する無機物質粉末とを適用
することにより生成する被覆物により被覆されて
おり、且つ該被覆物中のりん酸液と該無機物質粉
末との反応生成物がアンモニアで処理されている
ことを特徴とする被覆粒状肥料にある。 本発明でいう肥料成分としては特に限定される
ものではなく、硫安、塩安、硝安、尿素、尿素誘
導体、石灰窒素等の窒素質肥料、過燐酸石灰、重
過燐酸石灰、溶成燐肥等の燐酸質肥料、塩化カ
リ、硫酸カリ等のカリ質肥料、窒素、燐酸、カリ
のうち2成分以上を含む所謂複合肥料、炭カル、
石灰等の石灰質肥料、苦土石灰肥料、ケイカル肥
料等の他に、物油油粕及び魚粕等の有機質肥料を
指称し、その他に硝酸化成抑制剤、肥効増進剤を
も含みうるものである。 これらの肥料成分の少くとも1種以上を含有す
る粒状肥料は粒状化された肥料であればいかなる
制限もなく、更にいかなる造粒方式から得た粒状
肥料から成つていてもよく、特別の制限はない。 この粒状肥料表面に適用されるりん酸液は通常
P2O5濃度10%以上のりん酸液であつて、噴霧方
式で上記表面に適用される。特にP2O5濃度10%
以上のりん酸液を用いた場合にこれと併用される
上記無機物質粉末中に含まれる珪酸塩の一部がゲ
ル状となり形成された被覆の間隙を埋める役割を
するので好ましいが、P2O5濃度50%以上となる
と、りん酸液が粘稠となり過ぎて噴霧の際に良好
な分散が得られ難い。このりん酸液の噴霧量は該
肥料の粒子表面が湿める程度が好ましい。 かくしてりん酸液を粒状肥料表面に噴霧した後
にもしくは噴霧しながら該表面にMgOとSiO2
含有する無機物質粉末を添加する。この無機物質
粉末としては溶成燐肥、苦土珪酸石灰または酸化
苦土若しくは水酸化苦土と珪砂の混合物等を例示
し得る。これら無機物質粉末は通常32メツシユ以
下に粉砕したものが用いられる。粒度が大きい時
反応速度が遅くなることと、被覆内の孔隙が多く
なる故に好ましくない。りん酸液と、MgO及び
SiO2含有無機物質粉末との添加を繰り返し行つ
て通常粒状肥料に対して約10重量%の被覆率以上
に被覆する。この被覆において、りん酸液と無機
物質に含まれるMgOとが反応し、これが他の反
応しない無機物質を接着し、極めて強固な被覆を
形成する。 上述のごとくして、りん酸液と前記無機物質粉
末の反応により付着生成した粒状肥料の被覆に対
して、更にアンモニア水又はアンモニアガスを接
触反応させて、被覆内の結合剤の部分、即ちりん
酸マグネシウムをりん酸マグネシウムアンモニウ
ムとすることによつて、水に対する溶解性が極め
て抑制された被覆を形成する。上記アンモニア化
にアンモニア水を使用するときは通常得られる28
重量%アンモニア水を用いるのが便利である。量
的には28%アンモニア水を用いる場合は粒状肥料
に対して通常1〜4重量%相当量の割合で添加す
る。 本発明による粒状肥料の被覆は単なるりん酸マ
グネシウムアンモニウム被覆ではなく、被覆材と
して用いる無機物質即ちMgOとSiO2の大部分を
骨格とし、その間隙をゲル状の珪酸塩が埋めると
同時に間隙をりん酸マグネシウムアンモニウムで
密着充填された不均一層からなり、硬度も高く、
肥料成分の溶出抑制効果も十分である。このよう
にして被覆層の溶解抑制性や密着性を改善し、安
定な被覆を形成した結果、母材肥料粒子の大きさ
や被覆方法に起因する被覆率のばらつきがあつて
も、肥料成分の溶出率のばらつきを相対的に小さ
くすることが可能となつた。又上記被覆の被覆率
を変えることによつて、その硬度および溶出抑制
効果を任意に高めることも出来る。更に上記被覆
率を30%以上としたときは乾燥することなく所定
の硬度と上記溶出抑制効果を得ることができる。
従つて、本発明の被覆粒状肥料は肥料成分の溶出
抑制効果において充分改良されて居り、コスト的
にも低減された緩効性肥料として広く使用するこ
とができるものである。 以下に実施例にもとづいて本発明を具体的に説
明する。なお、各実施例の部は特記しない限り重
量部を示す。 実施例 1 尿素3部、硫安58部、過りん酸石灰8部および
塩加22部をよく混合した後、皿形造粒機で適当に
加水をしながら造粒し、篩別後、粒径4mm〜7mm
の粒状肥料85部を得た。この粒状肥料40部に対し
て、P2O5濃度28%のりん酸液を噴霧したのち、
溶成りん肥粉末を添加反応させて被覆を形成させ
た。この操作を繰返して被覆率22%、31%、45%
となつた被覆粒状肥料を順次20部ずつ得た。次い
で各々の被覆粒状肥料に対してアンモニア水(28
%NH3)を2%相当量噴霧反応させ本発明の肥
料組成物を得た。製造1日後に、該肥料組成物10
gに対して200mlの蒸溜水を加え、30℃の恒温器
内に24時間静置したのち別し、液中の水溶性
窒素を測定し、水中24時間における溶出率を算出
した。アンモニア処理を施してない試料を対照肥
料とした。この結果を第1表に示す。
【表】 実施例 本例は本発明におけるアンモニア処理の効果を
確認するために行つたものである。 溶成燐肥(MgO15%、SiO220%)50部、苦土
珪酸石灰(Mg03%、SiO230%)50部に、P2O5
度20%のりん酸液80部を添加し、凝集物180部を
生成させたのち、凝集物の90部にアンモニア水
(28%NH3)2.5部を噴霧して反応物92.5部を得
た。凝集物と、この反応物について水溶性りん酸
と水溶性マグネシウムとを測定した結果を第2表
に示す。
【表】 アンモニア水で処理した場合には、水溶性りん
酸は、アンモニア化をしてない場合に比べて減少
しており、難溶化反応が生起したことを示してい
る。又水溶性マグネシウムについても同様に、ア
ンモニア水処理により減少しており、りん酸マグ
ネシウムアンモニウムの生成が裏付けられてい
る。 実施例 2 実施例1と同一の方法で得た被覆処理前の粒状
肥料40部に対し、P2O5濃度35重量%りん酸を噴
霧しながら、溶成燐肥と苦土珪酸石灰(鉱滓)の
等量混合物を添加反応させて付着させる操作を繰
返して、被覆率21%、33%、及び48%の被覆粒状
肥料をそれぞれ20部ずつを得た。次いで各々の被
覆肥料に対してアンモニア水(28%NH3)を3
重量%相当量噴霧し、本発明の被覆粒状肥料を得
た。製造1日後、実施例1と同様に水中24時間に
おける水溶性窒素を測定した。又実施例1と同様
にアンモニア処理をしない対照肥料についても溶
出率を測定した。結果を第3表に示す。
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 肥料成分の少くとも1種を含有する粒状肥料
    の表面が、該表面にりん酸液とMgO及びSiO2
    含有する無機物質粉末とを適用することにより生
    成する反応生成物により被覆されており、且つ該
    被覆物中のりん酸と該無機物質粉末との反応生成
    物がアンモニアで処理されていることを特徴とす
    る被覆粒状肥料。
JP6758180A 1980-05-21 1980-05-21 Coated granular fertilizer Granted JPS56164090A (en)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6758180A JPS56164090A (en) 1980-05-21 1980-05-21 Coated granular fertilizer

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6758180A JPS56164090A (en) 1980-05-21 1980-05-21 Coated granular fertilizer

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56164090A JPS56164090A (en) 1981-12-16
JPH0132199B2 true JPH0132199B2 (ja) 1989-06-29

Family

ID=13349027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6758180A Granted JPS56164090A (en) 1980-05-21 1980-05-21 Coated granular fertilizer

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS56164090A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2156746B1 (es) * 1999-07-20 2002-05-01 Inabonos Sa Fertilizante nitrogenado, conteniendo nitrogeno ureico, nitrico amoniacal y organico, de solubilidad gradual y nitrificacion progresiva, y metodo de obtencion.
JP4889848B2 (ja) * 2000-09-01 2012-03-07 エス・キュー・エム ジャパン株式会社 粒状性肥料

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56164090A (en) 1981-12-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3353949A (en) Method for preventing the segregation of mixed fertilizer
US3423199A (en) Fertilizers containing microand macronutrients
FI72115B (fi) Foerfarande foer framstaellning av goedningsaemnesgranuler innehaollande urea som huvudkomponent
CA1120282A (en) Process for the preparation of a granular npk fertilizer and granular npk fertilizers obtained by this process
JP4279477B2 (ja) 粒状肥料組成物およびその製造方法
JPH0132199B2 (ja)
FI71922B (fi) Foerfarande foer framstaellning av granuler innehaollande karbamid som huvudkomponent och deras anvaendning i goedningsblandningar
US3241947A (en) Encapsulated particulate fertilizer
US3333940A (en) Process comprising impregnation of exfoliated vermiculite with urea-formaldehyde, and product thereof
CN107417353A (zh) 一种缓释复合肥及其制备方法
JPS63107880A (ja) 粒状肥料組成物およびその製造法
JPH0159239B2 (ja)
JPS5911559B2 (ja) 肥料の固結を防止する方法
JPS61197491A (ja) 粒状肥料組成物
JP2005047725A (ja) 粒状肥料組成物およびその製造方法
JPH0235714B2 (ja)
JP2002012488A (ja) 粒状肥料の製造方法
KR850001175B1 (ko) 지속성 비료의 제조방법
JPS635359B2 (ja)
JP2647826B2 (ja) 肥料用固結防止剤
RU1807048C (ru) Способ получени органоминерального удобрени на основе сапропел
SU874719A1 (ru) Способ гранулировани фосфоритной муки
JPS5935874B2 (ja) 緩効性粒状肥料の製造方法
JPS5953239B2 (ja) 固結性の改善されたリン安肥料の製造方法
JPS6330389A (ja) 緩効性窒素肥料含有粒状肥料