JPH0132145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （技術分野） 本考案は操作性の良い文字認識装置に関するも
のである。

（背景技術） 文字認識装置においては、各種のフオーマツト
の帳票を読取対象としており、読取対象帳票内の
読取領域等の指定つまりフオーマツト制御情報の
作成法は、(1)読取対象帳票で定義される２次元平
面における読取対象領域の位置、その他指定情報
を記入した特定のシートを読取ることによる方
法、(2)キーボードより同様なデータを入力する方
法等がある。そして作成したフオーマツトデータ
の確認法は、(1)読取対象帳票を試験的に読取つた
読取結果と帳票とを照合する方法、(2)試験的な読
取りの実行中に文字単位に文字パターンを表示器
に表示して、その表示された文字パターンの位置
を観測して読取対象の帳票内領域の指定を確認す
る方法等によつている。しかしながら上記の方法
はその作業がめんどうであり、誤りを発見するこ
とが困難でオペレータの経験、訓練が必要とされ
ている。つまり読取領域のずれ、認識対象文字種
の誤り等は認識結果の観察や文字パターンの表示
という手段では見過ごされることがある。例えば
読取対象文字種が数字である場合に誤まつて英
字・数字の混在読取を指定して試験的な読取を行
なつても、認識結果に英字の文字が出現しないか
ぎり前記読取対象文字種の誤まりの発見はできな
い。又読取領域のずれは文字パターンの観測とい
う手段では試験的な読取りの時に表示された文字
パターンが欠けない限り発見が困難である。これ
らの事はオペレータの作業を複雑にするばかりで
なく装置の読取精度にも影響し、ひいては装置の
操作性を悪くしている。

（考案の課題） 本考案はこれらの欠点を除去するため、帳票の
画像イメージデータと当該帳票のフオーマツト制
御情報を重ねて表示器に表示することを特徴とし
その目的はフオーマツト制御情報の確認作業を容
易にし、精度及び操作性の良い文字認識装置を提
供することにある。

（考案の構成および作用） 第１図は本考案の文字認識装置における実施例
の構成図であり、１１は光信号入力、１２は光電
変換部、１３は認識部、１４は制御部、１５は文
字名出力、１６はフオーマツト制御情報メモリ、
１７はキーボード部、１８は表示部である。

以下第１図の実施例について文字認識の動作、
フオーマツト制御情報確認の動作の順で詳細に説
明する。

第１図の実施例における文字認識の動作は以下
の通りである。オペレータは読取対象帳票に関す
る帳票上の読取対象領域、字種等のあらかじめ登
録されているフオーマツト制御情報を指定する番
号キー及び読取開始キーを押下する。キーボード
部１７は前記キーの押下を検出し、その情報を制
御部１４へ送出する。制御部１４は受信したフオ
ーマツト制御情報番号によりフオーマツト制御情
報メモリ１６内の前記フオーマツト制御情報番号
に対応する所定の番地より当該読取対象帳票に関
するフオーマツト制御情報を読出し、認識部１３
へ送出しその後に認識部１３より認識結果の文字
コードが出力されるのを待つ。光信号入力１１は
光電変換部１２により２値の量子化されたデジタ
ル電気信号に変換され認識部１３へ送出される。
認識部１３は前記制御部１４より受信したフオー
マツト制御情報を参照して、読取対象領域の位
置、読取対象字種等を判断して、前記光電変換部
１２より受信した電気信号より文字パターンを切
出し、各種特徴を抽出し、辞書と照合することに
より文字を認識し、最終的に文字コードを制御部
１４へ送出する。制御部１４は認識部１３より受
信した文字コードを文字名出力１５へ出力する。

第２図は本実施例におけるフオーマツト制御情
報の確認の動作の説明に使用する帳票例で、２１
は帳票であり、図中の文字、枠等は光電変換の際
にはドロツプアウトとなるような色で印刷されて
いる。第３図は記入例であり、３１は帳票であ
る。第４図の４１は帳票を示し、４２，４３，４
４は第２図の帳票上での読取対象領域を図示する
ものであり実際はフオーマツト制御情報の中に帳
票で定義される２次元座標系における読取対象領
域を示す座標値という形で登録されている。第５
図、第６図はフオーマツト制御情報の確認動作中
の表示例である。第１図の本発明の実施例におけ
るフオーマツト制御情報の確認の動作は以下の通
りである。オペレータはフオーマツト制御情報の
確認を行なう対象の帳票のフオーマツト制御情報
を指定する番号キー及びフオーマツト確認開始キ
ーを押下する。キーボード部１７は前記キーの押
下を検出し、その情報を制御部１４へ送出する。
制御部１４はキーボード部１７より受信したフオ
ーマツト制御情報番号信号及びフオーマツト確認
開始信号を参照し、フオーマツト制御データメモ
リ１６内の前記番号に対応する所定の番地からフ
オーマツト制御情報を読出し、次に光電変換部１
２よりの信号を待つ。光信号入力１１は光電変換
部１２において２値の量子化されたデジタル電気
信号に変換され制御部１４へ送出される。制御部
１４は光電変換部１２より受信した帳票の画像イ
メージパターンと前記フオーマツト制御情報メモ
リより読み出したデータの中の読取対象領域の帳
票内の位置及び読取対象文字種を参照して作成し
た読取対象領域を示す枠と読取対象文字種のキヤ
ラクタパターンを重ね合わせたデータを作成し、
表示部１８へそのデータを送出する。表示部１８
は制御部１４より受信したデータを表示器に表示
し、オペレータは表示された画面を観察すること
によりフオーマツト制御情報の正誤を判断する。
第５図、第６図は第３図の記入例を使用したフオ
ーマツト制御情報確認動作における表示例であ
り、第５図の５１は表示画面、５２は帳票を示す
枠、５３，５４，５５は読取対象領域を示す枠で
あり、５６，５７，５８は前記読取対象領域５
３，５４，５５で示される領域内の認識対象文字
種をそれぞれ示すもので、「Ｎ」は数字を示す。
第６図はフオーマツト制御情報が誤まつている場
合の表示例であり、第５図の５１で示される読取
対象領域を示すデータと、５７で示す読取対象文
字種が誤まつている例である。第６図中の
「AN」は英字数字の混在読取を示す。第５図、
第６図では読取対象領域を枠で示しているが、そ
の他にオペレータの視覚に効果的に働きかける方
法としては読取対象領域内の表示については輝点
と暗点を反対にした、いわゆる反転表示にする方
法、フオーマツト制御情報より作成したデータは
帳票のイメージデータと区別する為に、輝度を変
えたり色を変える方法も可能である。

（考案の効果） 以上説明したように、本考案の実施例では帳票
の画像イメージパターンと当該帳票の読取りに関
するフオーマツト制御情報を帳票内の位置と対応
づけて重ねて表示器に表示するので、オペレータ
の前記フオーマツト制御情報の確認作業を絵で見
るという手段により帳票と１対１で対応づけられ
た形で行なうことができるので容易に誤まりを発
見できる利点がある。本考案は帳票の画像イメー
ジデータとフオーマツト制御情報を位置を対応さ
せて重ねて表示する機能を有しているので、フオ
ーマツト制御情報の確認が容易にできる利点があ
り、したがつて操作性の良い文字認識装置に利用
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示す構成図、第２図
は本考案の実施例で使用した帳票例、第３図はそ
の帳票記入例、第４図は読取対象領域を示す図、
第５図と第６図は表示例の図を示す。 １１……光信号入力、１２……光電変換部、１
３……認識部、１４……制御部、１５……文字名
出力、１６……フオーマツト制御情報メモリ、１
７……キーボード部、１８……表示部、２１……
帳票、３１……帳票、４１……帳票、４２，４
３，４４……読取対象領域、５１……表示画面、
５２……帳票を示す枠、５３，５４，５５……読
取対象領域を示す枠、５６，５７，５８……読取
対象文字種を示す文字。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 文字を光学的に読取り電気信号に変換する光
   電変換部と、光電変換部から与えられる文字を
   キーボード部からの文字読取制御情報に従つて
   メモリに蓄積される辞書により認識する認識部
   とを有する文字認識装置において、光電変換部
   から読みとられた認識前の画像データと文字読
   取制御情報データとの２種類のデータを２次元
   平面内の位置に対応させて表示する表示部が具
   備されることを特徴とする文字認識装置。 (2) 前記２種類のデータが相互に輝度又は色を変
   えて表示部に表示されるごとき実用新案登録請
   求の範囲第１項記載の文字認識装置。 (3) 前記２種類のデータの一方の表示が、キーボ
   ードからの制御情報のうち読取り領域指定の帳
   票内の２次元平面を指示するデータを使用し
   て、当該２次元平面内のデータ表示を反転表示
   とするごとき実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の文字認識装置。