JPH01317152A - プレストレストコンクリート部材とその製造方法および装置 - Google Patents
プレストレストコンクリート部材とその製造方法および装置Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
スチック)を用いたプレストレストコンクリート部材と
、その製造方法および装置に関する。
PC鋼祠等)によってコンクリートに圧縮応力を与えた
もので、コンクリートの引張強度の不足を補い、設計荷
重範囲内では引張に対しても圧縮に対してム同し力学的
性質を確保し、かつひび割れの生じない構造ができる等
の種々の利点を備えている。
縮力を与えるので、鋼材・コンクリートには高い品質が
要求されるが、近年、コンクリート中の鋼材の塩分腐食
や電気腐食による劣化が問題となってきている。そこで
、従来から、PC用緊張材を従来のI) CM 祠から
繊維強化プラスチック(F RP )に置き換える技術
が研究されている(たとえば実公昭51−53071号
公報)。
を加えながら、集束・成形・強化してFIIPロットを
製造させるプルトルージョン方法により製造されたもの
が適用され、主にボストテンノヨン方式として使用され
ている。これらはコンクリート硬化後に予め設けておい
たダクト内に前記緊張材を挿入し、引張力を与えて定着
し、コンクリートにプレストレスを導入するものである
。とごろが、面記FRP製緊張拐に引張力を与え定着す
るためには特殊な治具(圧着厚擦型クリップ等)を必要
とし、また、プレストレスの導入もその殆どがボストテ
ンノヨン方式に限定されているのが実状であり、このた
め工場等にお(Jる量産化が図りにくい状況にある。
化プラスチック製の補強筋を緊張材として使用し、プレ
テンンヨン方式によってコンクリートにプレストレスを
導入するプレストレストコンクリート部材とその製造方
法および装置を提供することを目的としている。
レストコンクリート部材は、コンクリートと、該コンク
リートに埋設して軸筋および剪断補強筋を有する篭状補
強筋とを6ffiえ、かっ、前記軸筋に緊張力を与えた
プレストレストコンクリート部材であって、前記篭状補
強筋を、樹脂を含浸した連続繊維を一方向及びこれに直
交する方向へ交叉さUoてて一体に成形したものである
。なお、前記軸筋と剪断補強筋との交差部では、これら
を構成する連続繊維を交互に三層以−ヒに積層させるこ
とが望ましい。
材の製造方法は、以下に示す(イ)〜(ホ)の各工程を
備えたことを特徴とする乙のである。
する方向へ交叉さ且て軸筋及び剪断補強筋からなる篭状
の補強筋を一体に成形する工程、(ロ)プレストレスを
導入すべき前記篭状補強筋−の両端部にそれぞれ繊維強
化プラスチック製の定着ブロックを成形する工程、 (ハ)前記篭状補強筋を、形成ずへきプレストレストコ
ンクリート部材の型枠に貫通させて配置する工程、 (ニ)前記定着ブロックでジヤツキの反力を取り該ジヤ
ツキにより前記上下の軸筋に異なる緊張力を与える工程
、 (ホ)前記型枠内にコンクリートを打設して、この打設
=Iンクリートが所要の強度に達した後、ツヤツギを緩
め、前記型枠外に位置する篭状補強筋、定着ブロックを
切断する工程。
配置する型枠と、この型枠を載置する基台と、この基台
に設けて前記篭状補強筋の軸筋の少なくとも一端を定着
する固定ブロックと、n:i記基台に立体状に設(プて
前記篭状補強筋の軸筋の少なくとも他端に緊張力を与え
る少なくとも3つのジャッキとを備えたものである。
剪断補強筋からなる篭状補強筋が連続繊維を樹脂により
固めて篭状に成形されていて、軸筋および剪断補強筋の
交叉部強度が高いため、その交叉部を定着部として利用
することができ、特殊な定着治具が不要となる。
較して小さいので、コンクリートの弾性変形、クリープ
や乾燥収縮が生じても緊張材に与えられた引張力の減少
が少なく、コンクリ−1・のプレストレスの損失が小さ
くなる。
ャッキによって前記上下の軸筋に異なる緊張力を与える
ようにしているので、上下の軸筋に異なった引張力を与
えることによって、より効果的にプレストレスを導入す
ることができる。
明する。
のであって、第1図ないし第3図は、この発明にかかる
プレストレストコンクリート部材の製造方法により製造
された一方向プレストレストコンクリート版の一例を示
している。
コンクリート部材(版)Aは、この部材Δの主体をなす
コンクリート1と、このコンクリート1の内部に埋設さ
れた篭状補強筋2とから構成され、かつ、コンクリート
補強筋2の内のコンクリートlの長手方向に延在する各
軸筋3.3・・・・・・に上下に異なった引張力を与え
てコンクリート1にプレストレスが導入された基本構造
となっている。
3θcmX、ffθcm程度の大きさを有する立方体形
状に成形されており、また、このコンクリート1にプレ
ストレスを与える篭状補強筋2は、第3図に示すように
、コンクリートlの版厚方向はぼ中央に位置して埋設さ
れた断面構造となっている。
強筋2は、第4図に示すように、互いに所定間隔をもっ
て上下に平行に配設された複数本(図示例では6本)の
軸筋3,3・・・と、互いに所定間隔をもって左右に平
行に配設された複数本(図示例では10本)のアンカー
筋4.4・・・と、これら軸筋3およびアンカー筋4の
それぞれに交叉部C1を介して略直角に交叉されて配設
された複数本の剪断補強筋5.5・・・とから概略構成
されている。
て互いに配設されている。
、それぞれ第5図および第6図に示すように、樹脂材料
lOにて結束された複数本の連続繊維11よりなる繊維
束Tを素材として、これを固めて成形された構成となっ
ている。さらに、具体的に説明すれば、引き揃えられた
複数本の連続繊維11よりなる繊維束Tが立体的に配置
されて軸筋3およびアンカー筋4が構成され、かつ、こ
れら軸筋3およびアンカー筋4を構成する繊維束Tに別
の繊維束Tが交叉されることで、交叉部C1において軸
筋3およびアンカー筋4に交叉される剪断補強筋5が構
成され、これら繊維束Tの各連続繊維11が樹脂材料1
0により結束されて一体化されている。
部C,)は、一方向へ延在する繊維群11aとこれに直
交する方向へ延在する繊維群llbとが、第6図に示す
ように、交互に三層以」二に積層された断面形状とされ
ている。
かも高い強度を備えるガラス繊維やカーボン繊維、アラ
ミド繊維などが好適であるが、必要ならばその他の繊維
、例えば合成樹脂繊維、セラミックス繊維、金属繊維な
どを用いてもよい。
。
料10としては、連続繊維11に対する接着性が良くか
つそれ自体も十分な強度特性を持つ例えばビニルエステ
ル樹脂などが好適であるが、使用する繊維11の種類に
対応さUて他の樹脂材料を用いても良い。他の樹脂材料
については、不飽和ポリエステル樹脂、エボギノ樹脂、
フェノール樹脂などを挙げることができる。
維11の種類や強度、さらにはこの補強筋2の使用形態
なとを考慮して適宜に決定されるが、例えば、連続繊維
11がガラス繊維、樹脂材料10がビニルエステル樹脂
の場合、連続繊維11が容積比で3θ〜70%程度とな
るように、また、連続繊維11か例えばピッチ系カーボ
ン繊維の場合、20〜50%程度となるように考慮する
のか望ましい。連続繊維11の割合が」1記以下である
と、この篭状補強筋2の強度が著しく低下し、一方、連
続繊t4f、 I Iの割合を高くすれば、それた!−
]高強度の補強部刊か得られるか、あまりに高い割合に
すると、カーボン繊維のように比較的高価なものでは経
済性の面から好ましくない。
ガラス繊維(繊10.径23μm)か体積比で38%と
なった繊維束′Fの引っ張り強度は484 kg7mm
2てあり、交叉部C1の曲げ剪断強度に−9いては20
kg/mm2であった。また、カーホン繊9イ((繊維
径8μm)か体積比で2O%の場合については、繊維束
1゛の引っ張り強度は2θ 4’に9/mm2てあり、
交叉部CIの曲げ剪断強度については17kg7mm2
てあった。
部材Aは、ガラス繊維、カーボン繊維、アラミド繊維等
の高性能連続繊維11を樹脂材料10で固着し、篭状に
成形した補強筋2を緊張材として使用し、この篭状補強
筋2の軸筋3に引張力が与えられてコンクリートlにプ
レストレスが導入されているから、コンクリート部材内
での腐食か起こらず、耐腐食性、耐久性に優れた製品と
4−ることかできる。特に、コンクリートにプレストレ
スを導入することによってコンクリートのひび割れ発生
荷重が大きくなるので、コンクリートを一11= 有効に利用てき、部材厚ならびに部材幅を小さくしてそ
の断面積を小さくすることができる。また、前記構成の
補強筋2は従来のPC鋼材に比較して弾性係数が小さい
ので、コンクリートの弾性変形、クリープや乾燥収縮か
生じても緊張材に与えられた引張力の減少が少なく、コ
ンクリートのプレストレスの損失が小さいといった利点
もある。
ート部祠Aを製造する装置の一実施例について、第9図
および第1O図を参照して説明する。
ト部材Δの型枠、符号21はこの型枠20を載置する基
台、22は型枠20内に配置された篭状補強筋2の両端
部に成形された後述する定着ブロック30の−に下端に
、両端部がそれぞれ支持された支持材、23は篭状補強
筋2の一端を定着ずろ固定ブロック、24は支持材22
で反力をとって、定着ブロック30を介して篭状補強筋
2の軸筋3に緊張力を与えるジヤツキ群であり、これら
符号20ないし24によって、この製造装置Bの主要部
材を構成している。
囲にこの底部型枠20aを囲むようにして配設された側
部型枠20bとを主体として構成されている。この側部
型枠20bには、型枠20内に配置される篭状補強筋2
の軸筋3,3・・・の両端部が貫通ずる(落とし込まれ
る)スリット (5箇所)25か穿設されている。
状に形成されている。そして、この基台21の長平方向
(つまり篭状補強筋2の軸筋方向)両端部には、前記固
定ブロック23が立設されている。この固定ブロック2
3は、その基端部が取イ」板23aを介して基台21上
面の所定位置に4本のホルト23b・・・によって固定
されている。基台2I上の前記4本のポル)23bの取
イ」孔21aは、それぞれ前後に4箇所ずつ設けられて
おり、製造すべきプレストレストコンクリ−1・部材A
の刑法に応じて、その固定位置を前後に変更設定するこ
とかできる。
の間に位置する平板状の本体部22aと、この本体部2
2aの上下端からそれぞれ定着ブロック30の上下面に
平行に延びろ屈曲部22b、221)とから構成されて
いるもので、これら屈曲部221)内面に幅方向へそれ
ぞれ固定された3枚のヒンジ部26a・・・と、前記定
着ブロック30の上下面に幅方向へ固定された4枚のヒ
ンジ部26b・・・どか、互いにかみ合った形態で、両
端にナツト26cを備えたピン26dによって、互いに
相対回動可能にヒンノ結合されている。
油圧ジャッキ27.27・・・から構成され、これらジ
ヤツキ27は、前記支持材22の本体部22aの四隅の
■具271)に一方のロッド27aが掛止され、かつ、
固定ブロック23の内面の掛具27bに他方のロット2
7aか掛止されている。
伸縮させることにより、支持材22、定着ブロック30
を介して軸筋3へ緊張力を与える構成となっている。し
たがって、これら一対の左右のジヤツキ群は、いずれか
一方を篭状補強筋2の軸筋3を固定ブロック23へ定着
させる定着手段としてかつ他方を前記軸筋3へ緊張力を
与える緊張手段として用いること、あるいは双方を左右
からの緊張手段として用いることがいずれも可能である
。
端にそれぞれ6箇所、両側方にそれぞれ6箇所、計24
箇所の前記掛止具27bが設けられている。同じく、前
記固定ブロック23の内面には、それら24iの掛止具
27b・・・に対応する24個の掛止具271)・・・
が設けられている。したがって、ジヤツキ27の取り例
は位置および、取りイ」け本数を任意に設定することが
でき、最適なプレストレスの導入位置および緊張力を与
えることが可能である。また、支持板22の下屈曲部2
2bの下面先端には基台21上を摺動可能なローラ28
が装着されている。
レストレストコンクリート部材Aを製造する方法につい
て工程順に説明する。
は任意であるが、例えば、樹脂(常温硬化型の流動性樹
脂等)か含浸された連続繊維11を、各軸筋3・・・お
よびアンカー筋4・・・の両端部に対応する位置にそれ
ぞれ設けられたピン等にいわゆる一筆書きの要領で引っ
掛けてゆき、次に剪断補強筋5・・・に対応する位置に
前記樹脂が含浸された連続繊維11を巻回してゆく。
交叉部Cでは、必ず繊維群が交互に少なくとも三層以」
二積層されるようにする。さらに、連続繊維11には直
線性を保つのに十分な張力を与えておく必要がある。な
お、場合によっては、軸筋3およびアンカー筋4を、剪
断補強筋5の四隅の屈曲部を避けて配設する必要かある
(なぜならば、軸筋3を剪断補強筋5の屈曲部に配設
する=16− と、屈曲部に軸筋3からの応力が伝達されてそこに破断
が生じる恐れがある)。
可能であるが、通過順序を予め設定したプログラムに基
づいて作動する機械的手段ににり自動的に実行させても
良い。
補強筋2の谷筋を押さえ板等を用いて、」二面および下
面から加圧して厚さを揃えれば、第5図に示すような、
谷筋が断面矩形状を有する補強筋2が得られる。ここで
、押さえ板の表面に予め凹凸を設けておけば、補強筋2
の表面を凹凸にょる粗面に形成することができる。この
ようにすると、補強筋2のコンクリートに対する付着性
の向上を容易に図ることができる。なお、繊維IIは、
ここでは撚紐や組紐なども含まれる。
うちプレストレスが導入される軸筋3゜3・・・の両端
部に、繊維強化プラスチック製の定着ブロック30.3
0 をそれぞれ成形する。この定着ブロック30は、
篭状補強筋2の端部に位置して、上端軸筋3を埋設した
上端定着ブロック30aと、下端軸筋3を埋設した下端
定着ブロック30bと、アンカー筋4を埋設した側部定
着ブロック30cとから構成されている。これら各定着
ブロック30a、3011,30cは、各節ごとに8本
のポルト31によって定着が図られている。
、上端定着ブロック30aは、第8図に示すように、3
本の軸筋3の一端部をその幅方向に2本の剪断補強筋4
とともに覆いかつ上下方向から挾むように配設された一
対のメッンコファイ)<−32,32と、これらメツシ
ュファイバー32.32及び軸筋3、剪断補強筋4を互
いに結束する樹脂材料33とからなり、これらが全体と
して直方体形状に成形されて構成されている。前記メツ
ツユファイバー32は、篭状補強筋2を構成する連続繊
維11と同様の繊維がメツシュ状に織り上げられあるい
は積み重ねられて構成されている。この上端定着ブロッ
ク30aには、その幅方向へ所定間隔をおいて、厚さ方
向に貫通ずる貫通孔34.34・・・が複数個穿設され
ている。なお、他の定着ブロック30b、30cの構造
も同様である。
すれば、後述する。1;うに、コンクリ−1・1と篭状
補強筋2との定着が補強筋2の交叉部C1において為さ
れるので、その定着を強固に図ることができる。ただし
、余り剪断補強筋5を多数列設けると定着ブロック30
が大形化し、+A利自体が無駄になるので、通常は2列
程度埋設されていれば所定の目的は達成できるが、導入
引張力が小さい場合は1列であってもよい。また、定着
ブロック30への導入引張力が小さい場合は、前記メツ
ツユファイバー32を省略してもにい。
O図に示すような製造装置Sを用いて、プレストレスの
導入を行う。
合わせて両固定ブロック23.23 を基台211に
位置決めし固定するとともに、形成すべきプレストレス
トコンクリート部材Aの型枠20を両固定ブロンク23
間の基台21上に載置する。なお、4つのジャッキ27
は、予め固定ブロック23および支持板22の掛止具2
7b、22bにそれぞれ掛止させておいてよい。
えた篭状補強筋2を型枠20のスリット25・・・を貫
通させながら上方から配置する。この際、両端の定着ブ
ロック30は、型枠20外に位置させる。そして、上端
および下端定着ブロック30a、30bの」−下面にそ
れぞれ設けられたヒンジ部26aをヒンジピン26cに
より支持板22の上下ヒンジ部26bに縦回動自在にそ
れぞれヒンジ結合させろ。
持させたら、左右の上端のジヤツキ27のロッF 27
aを均等に縮めて篭状補強筋2の上3本の軸筋3・・
・に所要の引張力を与えると共に、下端のジヤツキ27
のロッド27aを均等に縮ませて篭状補強筋2の下3本
の軸筋3・・・に所要の引張力を与える。これら」二下
2つの引張力は、」−端軸筋3・・・の引張力の値より
も下端軸筋3・・・の引張力の値を大きく設定する。し
たがって、−1−下に異なる引張力を与えることによっ
て、コンクリートlにプレストレスをより効果的に導入
させることができる。
(ピン)26c回りに曲げ応力が発生ずるが、この曲げ
応力は支持板22のヒンジ部26aの回動により解消さ
れる。
ンクリート1が所要の圧縮強度に達したら、ジヤツキ2
7・・・をそれぞれ緩めた後で、型枠20外の軸筋3お
よび定着ブロック30をそれぞれ切断する。そして、型
枠20を取り除き、さらに、両端面の仕上げを行えば、
第1図ないし第3図に示すようなプレストレストコンク
リート部材Aが得られる。
部制へにおいては、前記したような効果の他にも、以下
のような優れた効果を奏する。すなわち、 ■篭状補強筋2の交叉部強度か高く、各交叉部01・・
・を緊張材の定着部として利用することができる。これ
により、補強筋2自身の付着強さに加え、さらに交叉部
CIの定着部としての定着強さか加わり、この結果、軸
筋3に与えられている緊張力が確実に維持される。
部として利用できるので、軸筋3の一箇所が破断したと
しても、緊張力の減少が非常に少なく、PC鋼線の場合
のように、緊張力を維持できなくなる心配がない、。
となるので、その製造時において、部材両端の定着作業
等の煩雑な作業をなくすことができ、その作業性をも向
」ニさせることができる。
、t Aの製造方法にあっては、以下の3】;うな優れ
た効果を奏する。すなわち、 ■プレストレス導入のための定着ブロック30を繊維強
化プラスチックで構成しているので、例えば、これをコ
ンクリートで構成したような場合に比較して、定着ブロ
ック30と篭状補強筋2との一体性を確保でき、構造的
に大変有利なものとなる。また、コンクリート打設の際
に、型枠2゜内に定着ブロック30を配置してコンクリ
ート中に埋設するようにすれば、切断や仕」二げ作業の
削減を図ることができる。
簡易なものとなると共に、製作単価も安価なものとなり
、大変経済的になる。特に、篭状補強筋2と定着ブロッ
クとを同一工程上で製作すれば大量生産が可能であり、
工数削減に寄与することができる。
優れた効果を奏する。すなわち、■支持材22の四隅に
固定した4つのジヤツキ27により、支持材22および
定着ブロック30を介して、篭状補強筋2の」−下の軸
筋3,3 にそれぞれ異なった緊張力を与えるようにし
、また、ジヤツキ27の本数や位置も随意に設定できる
のて、プレストレスの導入条件をより広い範囲で設定す
ることができ、最適なプレストレスの導入条件を求めて
、その導入効果をより高めることができる。また、製造
されるプレストレストコンクリート部材Aの断面積を小
さくすることができて、より経済的な設計とすることが
できる。
る曲げ応力をそれぞれ回動により解消させることかでき
るので、ジヤツキ27で与える引張力の許容値を高く取
ることができ、安全設計と言える。
ヤツキ27にそれぞれ異なった緊張力を与えることによ
り、幅方向へ張り出しを持たせたプレストレストコンク
リート ことができる。したがって、一方向へのプレストレス導
入であるが、3つないしそれ以上のジヤツキ27により
3次元的な曲げおよび変形に対応させることができる。
すもので、この発明にかかるプレストレストコンクリー
ト部材をI型ビーム材に適用したものである。
クリート部材)B は、第11図に示4−ように、上下
に配されたフランジ部40.41 と、その間のウェ
ブ部42と、ウェブ部42の両側面に等間隔で設けられ
たスチフナ部43とから構成されており、その大きさは
高さ寸法が約3mないしそれ以上を有している。
、プレストレスを各軸筋に導入したFIzP製の立体1
字状の篭状補強筋群44が埋設されている。これらFR
P製の補強筋群44は、プレストレスか導入された」−
下の軸筋45、剪断補強筋46、アンカー筋47からな
り、また、補強筋群44は、ウェブ部42から上下フラ
ンジ部40゜41内へ上下に延びて配された篭状のウェ
ブ補強筋4.4 aと、このウェブ補強筋44aと交差
して上下フランジ部40.41 内にそれぞれ配され
た篭状のフランジ補強筋44b、44cとから構成され
ている。
第1実施例における篭状補強筋2と同様であり、それら
各節か一体に成形されているものである。なお、符号5
0は形成ずべきI型ヒーム祠Bの型枠である。
部43a、43bには、第14図および第15図に示す
ように、それぞれ主筋51aおよび剪断補強筋51bか
らなる半円弧状の補強筋51が埋設されている。これら
補強筋51は、第15図に示すように、各剪断補強筋5
1bを形成する複数個のリング52と、これらリング5
2と直交する主筋51aとからなる筒体53を、その直
径方向へ沿って切断して製作したものである。なお、補
強筋51らFRP製の一体成形物である。
状の補強筋群44を埋設したから、軸筋45、アンカー
筋47と剪断補強筋46との交叉部交叉部C2を多数箇
所設げることができて、上下の軸筋45.45・・・に
与えられた緊張力をより確実に維持4〜ることかできる
。また、その他の作用効果は、前記第1実施例における
プレストレストフンクリ−1・部−kA’ Aと同様で
ある。
の発明にかかるプレストレストコンクリート部材を床版
を支える粱Cに適用したものである。
1゛型粱であって、その内部には、F IN P製の一
体形状の補強筋群61が埋設され、このhli強筋61
は、」二下に配されてプレストレスが導入された軸筋6
2と、剪断補強筋63と、アンカー筋64とからなり、
また、この補強筋群61は、−27= 互いにT形状に配された篭状補強筋61a、61bとか
ら構成されている。
たことにより、橋の全体重量の軽減化を図ることができ
て、経済的な橋の設計を可能とする、しかも、プレスト
レスの定着部が外部に露出しないので、外的要因を受け
やすい橋の構造物として好適なものとなる。その他の作
用効果は、前記第2実施例と同様であるから、その説明
は省略する。
、この発明で製造されたプレストレストコンクリート部
材を、道路や人工地盤なとの構造物の桁70を架設する
脚台に適用したものである。
、」二下の軸筋に一次プレストレスが導入された立体I
型状の篭状補強筋(図示せず)が埋設されている。
1に設置固定された基礎ぐい72・・・の上−28〜 に載置固定されており、海上に突出する脚台りの上端に
前記大梁70が架は渡されている。そして、大梁70内
部には、スパン中央を最下端としかつスパン両端を最上
端とするPC鋼線73が、シース管とともに配されてい
る。また、大梁70の両端(スパン両端)には、PC鋼
線73の定着部70aが設けられ、これにより、大梁7
0にボストテンノヨン方式の二次プレストレスが導入さ
れている。なお、前記PC鋼線72は、塩害を考虜して
、非腐食材である炭素繊維材を用いてもよい。
発明にかかるプレストレストコンクリート部材を」二面
に高架道路を形成したウィング型の橋桁に適用したもの
である。
部81の幅寸法よりも大きく設定されているもので、橋
桁Eの長さ方向へプレストレスが導入されるとともに、
上フランジ部80の幅方向へプレストレスが導入された
、二方向プレストレス導入コンクリート部材である。
設されており、この補強筋群82は、軸筋83、剪断補
強筋84、アンカー筋85とからなり、また、補強筋群
82は、塑状の上フランジ補強筋82a、下フランツ補
強筋82b、ウェブ補強筋82cから構成されている。
83に引張力が与えられて橋桁Eの長さ方向へプレスト
レスが導入され、」−フランツ部80に配された剪断補
強筋84に引張力が句えられて」ニフランジ部80の幅
方向へプレストレスが導入された基本構造となっている
。
えろ方法は、軸筋83に引張力を与える方法(第1実施
例参照)と同様であって、剪断補強筋84の両端に定着
ブロック(図示せず)を成形し、この定着ブロックでジ
ヤツキの反力を取ることに゛ より、定着ブロックを
介して剪断補強筋84に引張力が与えられる。なお、こ
れら二方向のプレストレス導入作業は同時に行なわれる
。
それぞれ架は渡すことによって、」二面に高架道路の走
行車線を形成するとともに、所定間隔をおいて、同様に
2列の柱脚86」二に2列の橋桁Eを架(プ渡ずことに
よって、上面に対向車線を形成している。そして、それ
ら橋桁E間に配された板部+487の」二面に、クリー
ンベルトを配して中央分離帯を形成している。なお、橋
桁Eの軸筋方向へは、ノース88およびPC鋼線(図示
せず)により二次プレストレスが導入されている。
いて」上フランジ補強筋83aの交叉部強度が高く、各
交叉部C3・・・を緊張側の定着部として利用すること
ができる。これにより、補強筋838自身の付着強さに
加えさらに交叉部C3の定着部としての定着強さが加わ
り、この結果、前記剪断補強筋84に与えられている緊
張力が確実に維持される。
Iを定着部として利用できるので、剪断補強筋84の一
箇所が破断したとしても、緊張力に勺える損失は非フ1
;に少なく、l) C鋼線の場合のように緊張力が維持
できなくなる恐れがない。
ランジ部80の剪断補強筋84に引張力を与えて、橋桁
Eに二方向のプレストレスを導入することによって、上
フランジ部80により大きな強度を持たせ、よって、橋
桁Eを立体道路等の構造体に使用して好適である。
入のための定着ブロックを繊維強化プラスチックで構成
すれば、定着ブロックと剪断補強筋84との一体性を確
保てき、コンクリートの打設の際に定着ブロックをコン
クリート中に埋設することで、剪断補強筋84全体をプ
レストレストコンクリート部材として有効に利用できる
。したがって、切断作業や仕上げ作業を削減し得て、工
数削減を図ることが可能である。
もので、符号Fは二方向プレストレス導人コンクリート
部材である。
コンクリート部材と略す)Fは、上版部90、上版部9
Iおよび両側版部92とからなる断面口字形状の本体部
93と、上版部90の両側部から左右に延びる延出部9
0aとから一体に構成されており、上版部90、両延出
部90aで形成される上面は、約7mX7mのスラブ面
となっている。
スを導入すべき上下の軸筋94、剪断補強筋95、アン
カー筋96からなる補強筋1!T:97が埋設されてい
る。この補強筋1!T97は、」−版部90および延出
部90aに配された塑状の上版補強筋97aと、上版部
91に配された上版補強筋97bと、両側版部92に配
された側版補強筋97cと、本体部93の4コーナーに
それぞれ配されたコーナー補強筋97d・・・とから構
成されている。このような補強筋群97は、第1実施例
の篭状補強筋2と同様に、PI’(P製の各補強筋を一
体に成形したものである。
95に引張力が与えられて、プレストレスが導入されて
いる。この剪断補強筋95に引張力を句える方法につい
ては、前記第4実施例の橋桁Eと同様である。
を示すもので、本出願人か特願昭58−252147号
として既に出願した発明に適用したものである。この図
に示すように、地上100」二には複数の橋脚101.
101が立設され、これら橋脚+01,101間には、
プレストレストコンクリート橋梁102が架設されてい
る。
梁102と略す)は、−次プレストレスが導入された複
数の橋梁上部工(コンクリート部材)F 、F・・・か
ら全体構成されているもので、この橋梁102には、P
C1ift +A’ 103によりボストテンション
方式の二次プレストレスが導入されている。
0t、1.01から前方および後方へ向(プて1ブロツ
クごとに橋梁−l二部]二F・・・を順次張出し接合し
て行う。すなわち、まず、橋脚101」二に既設された
橋梁上部工Fと、吊上装置等を用いて地上から吊り」二
げられた第2の橋梁」二部下Fとの双方のンース98.
98に、PC鋼材103aを挿入して緊張作業を行い、
それら橋梁」一部上F、F を互いに接合させる。次い
て、前記第2の橋梁」二部下Fと、次に吊り」二げられ
た第3の橋梁上部工Fとの双方のンース98,98
にP C* +A’ 103bを挿入して緊張作業を行
い、それら橋梁」二部下F、F を互いに接合させる。
がら橋梁102全体を構築していく。
二面を磁気式走行車両の走行路面として利用することが
できる。また、その内部空間をケーブル等の配線用トン
ネルや第2走行路としても利用できる1、なお、この場
合、橋梁102の緊張祠としては、PC鋼材103が磁
気により電食作用を受けて腐食する恐れがあることから
、炭素繊維等の披磁性相が使用される。
願例の橋梁に比較して、橋梁上部工Fの」二下に緊張力
を与えて一部プレストレスを導入しているので、橋梁1
02の強度および耐久性を向」ニさせることができる。
することが可能である他、コンクリート表面の剥離やひ
び割れを防止することかできて、例えば凍害の起きやす
い寒冷地や、−日の温度差が激しい地域など、環境の厳
しい地域にお(プる建築物に用いて好適である。
1・部材は、コンクリートに埋設された篭状補強筋にお
いて、その軸筋と剪断補強筋との交叉部を全て定着部と
しているが、このようなプレストレストコンクリート部
材にあっては、少なくとも」二下の軸筋にそれぞれ2箇
所の交叉部を設ければ、定着効果を得ることが可能であ
るから、部材の大きさや使用形態に応じて、定着部の数
(ずなイつち篭状補強筋における交叉部の数)を任意に
=36= 設定することができる。
コンクリート部材によると、連続繊維を樹脂材料で固め
て篭状に一体成形した篭状補強筋の交叉部強度が高いこ
とを利用して、該補強筋に緊張力を与えろとともに、そ
の交叉部を定着部とすることにより、より定着効果の高
いプレストレストコンクリート部材を得ることができる
。しかも、多数箇所の交叉部を定着部とすることから、
補強筋の一部が破断したとしても、緊張力の減少を抑え
ることができ、かつ、コンクリート表面の剥離やひび割
れを有効に防止することができる。
ような特殊の治具を必要とすることなく、簡単にプレス
トレストコンクリート とができ、その作業性の向」二を図ることができるとと
もに量産化をも容易に図ることができる。また、プレス
トレス導入の際には、補強筋の上下に異なった緊張力を
与えることによって、プレストレスの導入効果を高める
ことができる。さらには、プレストレスト導入のために
前記篭状補強筋の両端部に成形する定着ブロックを繊維
強化プラスチ・ツク製としたので、篭状補強筋と定着ブ
ロックとの一体性を確保てき、かつ、コンクリート打設
の際にこの定着ブロックをコンクリ−1・中に埋設する
ことで篭状補強筋全体をプレストレストコンクリート部
材として有効に利用ずろことができる。
キで補強筋の一端に各々異なる緊張力を与えることがで
きるから、コンクリ−1・部材の形状やその使用形態に
応じて、プレストレスの導入形態を任意に設定し得て、
最適なプレストレスの導入が可能である。
もので、第1図はプレストレストコンクリート部材の一
部を示す斜視図、第2図はその平面図、第3図はその縦
断面図、第4図は篭状補強筋の一部を示す斜視図、第5
図は繊維束どうしの交叉部の断面図、第6図は繊維束の
直線部の断面図、第7図ないし第10図はプレストレス
トコンクリート部材の製造方法を説明するために示した
もので、第7図(イ)は両端に定着ブロックを設た状態
を示すプレストレストコンクリート部材の」二面図、(
ロ)は同正面図、第8図は定着ブロックの要部構成図、
第9図は製造装置に篭状補強筋を配置した状態を示す正
面図、第10図は同上面図、第11図ないし第15図は
この発明の第2実施例を示すもので、第11図はプレス
トレストコンクリート部材の斜視図、第12図は第11
図にお1プるI−r矢視断面図、第13図は第11図に
お+−jるIT −■矢視断面図、第14図および第1
5図はコンクリート補強筋の構成図、第16図は第2実
施例におけるプレストレストコンクリ−)・部材を床版
を支える梁に利用した状態を示す構成図、第17図はこ
の発明の第3実施例であって、プレストレストコンクリ
ート部材を海上建造物の脚台に使用した状態を示す構成
図、第18図はこの発明の第4実施例であって、プレス
トレストコンクリ−1・部祠を高架道路の橋桁に使用し
た状態を示す構成図、第19図ないし第21図はこの発
明の第5実施例であって、第19図はプレストレストコ
ンクリート部材の断面図、第20図はその斜視図、第2
1図はプレストレス)・コンクリ−)・部材を橋梁の」
−部下に使用した状態を示す構成図である。 1・・・・・・コンクリート、 2.44(44a、4.4b、44c)、61(61a
、6 lb)、83(83a、83b、83c)、97
(97a、97b、97c)・・・・=篭状補強筋、3
.45.62.82.94・・・・・・軸筋、4.46
.63.83.95・・・・・・剪断補強筋、10・・
・・・・樹脂、 11・・・・・・連続繊維、 20・・・・・・型枠、 2I・・・・・・基台、 23・・・・・・固定ブロック、 27・・・・・・ジヤツキ、 30 (30a、30 b、30 c:l” =・定着
ブロック、A、B、C,D、ES F・・・ ・・・プ
レストレストコンクリート部材。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 (1)コンクリートと、該コンクリートに埋設されて軸
筋および剪断補強筋を有する篭状補強筋とを備え、かつ
、前記軸筋に緊張力が与えられたプレストレストコンク
リート部材であって、前記篭状補強筋は、樹脂を含浸し
た連続繊維が一方向及びこれに直交する方向へ交叉され
て一体に成形されていることを特徴とするプレストレス
トコンクリート部材。(2)前記軸筋と剪断補強筋との
交差部は、これらを構成する連続繊維が交互に三層以上
に積層されていることを特徴とする請求項1記載のプレ
ストレストコンクリート部材。 (3)樹脂を含浸した連続繊維を一方向及びこれに直交
する方向へ交叉させて軸筋及び剪断補強筋を有する篭状
の補強筋を一体に成形する工程と、プレストレスを導入
すべき前記篭状補強筋の両端部にそれぞれ繊維強化プラ
スチック製の定着ブロックを成形する工程と、前記篭状
補強筋を、形成すベきプレストレストコンクリート部材
の型枠に貫通させて配置する工程と、前記定着ブロック
でジャッキの反力を取り、該ジャッキにより前記上下の
軸筋に異なる緊張力を与える工程と、前記型枠内にコン
クリートを打設して、この打設コンクリートが所要の強
度に達した後、ジャッキを緩め、前記型枠外に位置する
篭状補強筋、定着ブロックを切断する工程とを備えたプ
レストレストコンクリート部材の製造方法。(4)請求
項1記載の篭状補強筋が貫通配置される型枠と、この型
枠を載置する基台と、この基台に設けられて前記篭状補
強筋の軸筋の少なくとも一端を定着する固定ブロックと
、前記基台に立体状に設けられて前記篭状補強筋の軸筋
の少なくとも他端に緊張力を与える少なくとも3つのジ
ャッキとを備えたプレストレストコンクリート部材の製
造装置。
Priority Applications (1)
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