JPH01315293A - 交流エレベータの制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は交流エレベータの制御装置、特に交流電源を直
流電気信号に変換し、この直流電気信号をインバータを
用いて三相交流電源に変換して三相誘導電動機を駆動す
る交流エレベータの制御装置に関する。

〈従来の技術〉 消費電力の低減のために、最近ではエレベータ駆動用電
動機の制御にインバータを使用するようになっている。

この場合、三相交流電源がコンバータに供給され、コン
バータの変換によって得られる直流電気信号が、コンデ
ンサで平滑化されてインバータに与えられる。このイン
バータには制御回路が接続され、インバータは制御回路
の出力に応じた周波数及び電圧の出力信号を発生してエ
レベータを駆動する三相誘導電動機に供給する。

このインバータの出力信号によって、三相誘導電動機の
回転数及びトルクが制御されて、三相誘導電動機が駆動
され、この三相誘導電動機から電力が回生されると、制
御回路がこれを検出し消費させるようになっている。こ
の場合、制御回路の出力にはリップルが少なく電流容量
が比較的大きな、複数の直流電圧が必要なので、制御回
路の電源としては三相トランスを使用し、この三相トラ
ンスの二次巻線から得た三相交流電圧を、全波整流して
前記複数の直流電圧を得ている。

このために、前記三相交流電源を三相トランスの一次巻
線に接続し、三相トランスの二次巻線に複数の三相交流
電圧を得て、この三相交流電圧から前記複数の直流電圧
を得るようにしている。

しかし、このままでは、三相交流電源が未だ配設されて
いないエレベータの据付時において、昇降路や乗場の機
器の取付けのために、エレベータを運転しようとすると
、仮設電源として三相交流発電機を用意する必要があり
不便であった。

そこで、特開昭６０−７１４７７号公報において、コン
バータの入力端子に、切換手段によって三相交流電源と
単相交流電源のいずれかを選択入力させるようにし、コ
ンバータの出力端子に電源インバータの入力端子を接続
し、この電源インバータの出力端子を前記三相トランス
の一次巻線に接続した構成の交流エレベータの制御装置
が提案されている。

この提案に係る方式によると、三相交流電源が未だ配設
されていないエレベータの据付時に、エレベータの運転
をする場合には、切換手段によって単相交流電源をコン
バータに入力させる、そして、コンバータの出力端子に
得られる直流電気信号が、インバータに印加されると共
に、電源インバータにも供給され、電源インバータがら
三相交流電圧が三相トランスの一次巻線に与えられる。

このようにして、単相交流電源がコンバータに入力され
ることによって、三相交流電源が未だ配設されていなく
ても、コンバータの直流電気信号が入力されるインバー
タと、電源インバータがら三相交流電源が入力される三
相トランスで作動する制御回路によって、三相誘導電動
機が駆動されてエレベータの運転制御が行われる。

〈発明が解決しようとする課題〉 前述の提案に係る方式によると、三相交流電源が未だ配
設されていなくても、単相交流電源を使用して、エレベ
ータを運転して昇降路や乗場の機器の取１寸けなどを行
うことが出来る。

しかし、この提案に係る方式では、電源インバータと三
相トランスが必要なために製造コストが増大するという
難点がある。

本発明は、前述したような交流エレベータの制御装置の
現状に鑑みてなされたものであり、その目的は三相交流
電源が配設されていない据付時などに、単相交流電源に
より作動可能であり、製造コストも大幅に低減される交
流エレベータの制御装置を提供することにある。

く課題を解決するための手段〉 前記目的を達成するために、本発明は三相交流電源と単
相交流電源のいずれかを選択する切換手段と、入力端子
に前記切換手段が接続され、出力端子に直流電気信号を
出力するコンバータと、このコンバータに接続され、前
記直流電気信号を可変周波数の三相交流電力に変換して
、エレベータを駆動する三相誘導電動機に供給し、この
三相誘導電動機を駆動するインバータと、前記三相誘導
電動機の回生電力を検出して消費させる制御回路と、こ
の制御回路に電力を供給する電源回路とを有する交流エ
レベータの制御装置において、前記電源回路が、一次巻
線に前記切換手段によって、前記三相交流電源或は前記
単相交流電源が接続される単相変圧器と、この単相変圧
器の二次巻線の電圧を整流し、前記制御回路に供給する
電圧供給手段とを有する構成となっている。

〈作用〉 本発明では、通常のエレベータの運転時には、切換手段
を操作してコンバータに２００Ｖの三相交流電源を入力
させると、コンバータの出力端子には直流電気信号が得
られ、この直流電気信号がインバータの入力端子に与え
られる。同時に、切換手段の前記操作によって、２００
Ｖの三相交流電源の２相が単相変圧器の一次巻線に入力
され、単相変圧器の二次巻線から所定の交流電圧が出力
され、電圧供給手段によって整流されて制御回路に入力
される。

この制御回路の出力信号がインバータに入力され、同時
にインバータには前述のコンバータからの直流電気信号
が入力されるので、インバータからは、制御回路の出力
信号に応じた周波数及び電圧の三相交流電圧が出力され
、この三相交流電圧によって三相誘導電動機が駆動され
、エレベータの運転制御が行われる。

エレベータの据付時などで、２００Ｖの三相交流電源が
未だ配設されていない場合には、切換手段を操作して、
コンバータの入力端子と単相変圧器の一次巻線に、１０
０Ｖの単相交流電源を入力させる。この場合、単相変圧
器の二次巻線からは、２００Ｖの三相交流電源の２相が
入力された時と同一の所定の交流電圧が出力され、電圧
供給手段によって整流されて制御回路に入力される。

このように、インバータには制御回路の出力信号とコン
バータの出力端子に得られる直流電気信号とが入力され
、通常運転時と同様な制御回路の出力信号に応じた周波
数及び電圧の三相交流電圧が、インバータから出力され
る。そして、この三相交流電圧によって、三相誘導電動
機が駆動されエレベータの運転制御が行われる。

〈実施例〉 以下、本発明の実施例をその構成を示すブロック図を用
いて詳細に説明する。

図に示すように、２００Ｖの三相交流電源１の各相端子
が、遮断器２及びエレベータの走行時に励磁されるコン
タクタの常開接点３を介して、コンバータ４の入力端子
に接続され、コンバータ４の出力端子がインバータ８の
入力端子に接続され、インバータ８の出力端子には、エ
レベータを駆動する三相誘導電動機９が接続されている
。そして、コンバータ４の出力端子間には、コンデンサ
７が接続され、またコンバータ４の一方の出力端子に抵
抗１０の一端が接続され、この抵抗１０の他端がトラン
ジスタ１１のコレクタに接続され、トランジスタ１１の
エミッタが、コンバータ４の他方の出力端子に接続され
ている。

また、１００Ｖの単相交流電源５の一方の出力端子が、
遮断器６、遮断器６の常閉接点６ｂ及び遮断器２の常開
接点２ａを介して、単相変圧器１３の一次巻線の一端Ｔ
１に接続され、単相交流電源５の他方の出力端子が、遮
断器６を介して単相変圧器１３の一次巻線の他端Ｔ３に
接続されている。

そして、遮断器２及び遮断器６の後段において、三相交
流電源１のＷ相端子と単相交流電源５の他方の出力端子
とが、互いに接続され、同様にして三相交流電源１のＶ
相端子と単相交流電源５の一方の出力端子とが、互いに
接続されている。さらに、前記三相交流電源１のＶ相端
子と単相交流電源５の一方の出力端子との接続点が、遮
断器２の常閉接点２ｂと遮断器６の常開接点６ａを介し
て、単相変圧器１３の一次巻線の取出端Ｔ２に接続され
ている。

また、単相変圧器１３の二次巻線の両端が、整流器１４
の入力端子にそれぞれ接続され、整流器１４の出力端子
が制御回路１２の入力端子に接続され、整流器１４の出
力端子間にはコンデンサ１５が接続されている。そして
、制御回路１２の出力端子が、前述のトランジスタ１１
のベースと、インバータ８に設けられ、コレクタがダイ
オード２１の陰極側に接続され、エミッタがダイオード
２１の陽極側に接続されているトランジスタ２２のベー
スとにそれぞれ接続されている。

さらに、単相変圧器１３は、一次巻線の一端Ｔ１と他端
Ｔ３間に単相交流電源５が入力された場合も、一次巻線
の取出端Ｔ２と他端Ｔ３間に三相交流電源１の■、Ｗ相
電圧が入力された場合も、二次巻線間には、同一の電圧
が得られるように構成されている。また、制御回路１２
が三相誘導電動機９の回生電力を検出すると、制御回路
１２からの出力信号により、トランジスタ１１が○Ｎと
なり、抵抗１０で回生電力が消費されるようになってい
る。そして、インバータ８は、トランジスタ２２が制御
回路１２の出力信号で制御作動され、制御回路１２の出
力に対応した周波数及び電圧の出力を発生して、三相誘
導電動機９の回転数及びトルクを制御するように構成さ
れている。

このような構成の実施例において、遮断器２、遮断器６
、常閉接点６ｂ、常開接点６ａ、常閉接点２ｂ及び常開
接点２ａが、本発明の切換手段を構成し、整流器１４及
びコンデンサ１５が、本発明の電圧供給手段を構成して
いる。

次に、本発明の実施例の動作を説明する。

通常の運転時には、遮断器２をＯＮ状態に遮断器６をＯ
ＦＦ状憇に設定操作する。エレベータの運転時には常開
接点３がＯＮとなるので、２００Ｖの三相交流電源１が
コンバータ４に入力され、コンバータ４の出力端子に得
られる直流電気信号はコンデンサ７により平滑化されて
インバータ８に入力される。

一方、遮断器２がＯＮ状態となっているので、常開接点
２ａがＯＮであり、三相交流電源１のＶ相電圧は、常閉
接点６ｂ及び常開接点２ａを介して、単相変圧器１３の
一次巻線の一端Ｔ１に与えられ、三相交流電源１のＷ相
電圧は単相変圧器１３の一次巻線の他端Ｔ３に与えられ
る。

このようにして、一次巻線の両端に印加される三相交流
電源１のＶ相端子とＷ相端子間の２００Ｖの電圧によっ
て、単相変圧器１３の二次巻線間に所定の交流電圧が得
られ、この交流電圧が整流器１４で整流され、コンデン
サ１５によって平滑化され、この平滑化された直流電圧
が制御回路１２に供給される。

そして、インバータ８の入力端子にコンバータ４からの
直流電気信号が入力され、インバータ８の１〜ランジス
タ２２が制御回路１２の出力信号で制御されるので、イ
ンバータ８からは制御回路１２の出力に応じた周波数及
び電圧の三相交流電圧が出力され、この三相交流電圧が
三相誘導電動機９に与えられ、三相誘導電動機９が駆動
されエレベータの運転制御が行われる。

次に、エレベータの据付時或は改修時で、三相交流電源
１が使用可能に配設されていない時には、遮断器２をＯ
ＦＦ状態に遮断器６をＯＮ状態に設定操作する。この遮
断器２がＯＦＦ状態となることによって、常開接点２ａ
がＯＮとなり常閉接点２ｂがＯＦＦとなる。

このために、単相交流電源５の一方の出力端子が、常閉
接点２ｂ及び常開接点６ａを介して、単相変圧器１３の
一次巻線の取出端Ｔ２に接続され、単相交流電源５の他
方の出力端子が、単相変圧器１３の一次巻線の他端Ｔ３
に接続される。

このようにして、単相変圧器１３の一次巻線の取出端Ｔ
２と他端Ｔ３間に与えられる１００Ｖの電圧によって、
単相変圧器１３の二次巻線間に通常運転時と同一の所定
の交流電圧が得られ、この交流電圧が整流器１４で整流
され、コンデンサ１５によって平滑化され、この平滑化
された直流電圧が制御回路１２に供給される。

一方、単相交流電源５が遮断器６を介して、コンバータ
４の入力端子に入力され、コンバータ４の出力端子に得
られる直流電気信号が、コンデンサ７により平滑化され
てインバータ８に入力される。そこで、インバータ８は
通常運転時と全く同様にして、制御回路１２の出力に応
じた周波数及び電圧の三相交流電圧を三相誘導電動機９
に供給し、三相誘導電動機９の駆動によってエレベータ
の運転制御が行われる。

また、三相交流電源１が使用される通常運転時或は単相
交流電源５が使用される据付運転時のいずれの場合も、
運転時に三相誘導電動機９が回生電力を発生すると、制
御回路１２がこれを検出し、制御回路１２から出力信号
がトランジスタ１１に与えられ、トランジスタ１１がＯ
Ｎとなり、抵抗１０で回生電力が消費される。

このようにして、実施例によると、三相交流電源１が使
用出来ない場合には、遮断器２及び遮断器６を操作する
だけで、１００Ｖの単相交流電源５を使用して、交流エ
レベータの運転制御が行われる。さらに、実施例では提
案に係る方式で必要な電源インバータ及び三相トランス
が不要であり、構造が簡単になると共に、製造コストが
大幅に低減する。

〈発明の効果〉 以上詳細に説明したように、本発明によると、三相交流
電源の使用不能時には、簡単な操作で単相交流電源を使
用してのエレベータの運転制御が行われ、構造が簡単で
製造コストも大幅に低減された交流エレベータの制御装
置を提供することが出来る。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の実施例の構成を示すブロック図である。 １・・・・・・三相交流電源、２．６・・・・・・遮断
器、４・・・・・・コンバータ、５・・・・・・単相交
流電源、７．１５・・・・・・コンデンサ、８・・・・
・・インバータ、９・・・・・・三相誘導電動機、１２
・・・・・・制御回路、１４・・・・・・整流器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 三相交流電源と単相交流電源のいずれかを選択する切換
   手段と、入力端子に前記切換手段が接続され、出力端子
   に直流電気信号を出力するコンバータと、このコンバー
   タに接続され、前記直流電気信号を可変周波数の三相交
   流電力に変換して、エレベータを駆動する三相誘導電動
   機に供給し、この三相誘導電動機を駆動するインバータ
   と、前記三相誘導電動機の回生電力を検出して消費させ
   る制御回路と、この制御回路に電力を供給する電源回路
   とを有する交流エレベータの制御装置において、前記電
   源回路が、一次巻線に前記切換手段によつて、前記三相
   交流電源或は前記単相交流電源が接続される単相変圧器
   と、この単相変圧器の二次巻線の電圧を整流し、前記制
   御回路に供給する電圧供給手段とを有することを特徴と
   する交流エレベータの制御装置。