JPH0131453Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ＜産業上の利用分野＞ 開示技術は成型装置からの成形ワーク、及び、
付帯品搬出を仕分けして各パレツトに収納するよ
うにした搬送装置の技術分野に属する。

而して、この考案は、例えば、射出成形装置に
対する取出機のような搬入装置に対して設置され
ると共に製品に対する搬出パレツトとランナ等の
付帯品に対する搬出パレツトの双方に対して端部
を臨ませたベルトコンベヤを有する搬送装置に関
する考案であり、特に、該ベルトコンベヤの駆動
ローラ、及び、従動ローラが可動フレームに設け
られ、該可動フレームはローラを介してガイドレ
ールのフレームに進退動自在に設けられ、峰、該
可動フレームには可逆タイプの駆動モータが設け
られて上記駆動ローラと従動ローラ間に張設した
ベルトコンベヤを正逆転し、該ベルトコンベヤの
両端部にはシートが設けられて各々対応する搬出
パレツトに臨まされて１体ユニツト化されている
搬送装置に係る考案である。

＜従来技術＞ 周知の如く、成形装置、例えば、射出成形装置
に於ては製品とランナー等の付帯品が相前後して
取り出され、同一コンベヤに搬出され、製品ライ
ンと回収コースに仕分けするようにされている。

＜考案が解決しようとする課題＞ したがつて、製品が他の成形付帯品と混在状態
にされるため、製品に傷がつき易いという欠点が
あり、当該製品はもとよりランナー等を回収する
ための仕分け工程が必要となり、結果的に作業が
極めて煩雑で、工数が増す不都合さがあり、又、
ランナー回収が自動的に行われ難いという難点が
あつた。

更に、製品の新規計画で成形装置の段取り替え
を行なう場合、コンベヤが交換作業に干渉して邪
魔になる不具合があり、これに対処するに各機構
装置間に相当のスペースを設ける必要があり、設
備空間を広くとらねばならない不利点があつた。

この考案の目的は上述従来技術に基づく製品と
付帯品一体受け送りの搬送装置の問題点を解決す
べき技術的課題とし、製品と付帯品を受けとる搬
送コンベヤが仕分け機能を有して製品送りと付帯
品送りが自動的に出来るようにし、搬送が近接状
態で可能であるようにし、又、段取り替えが干渉
なしに自由に出来るようにして成形産業における
コンベヤ技術利用分野に益する優れた搬送装置を
提供せんとするものである。

＜課題を解決するための手段・作用＞ 上述目的に沿い先述実用新案登録請求の範囲を
要旨とするこの考案の構成は前述課題を解決する
ために、搬入装置に臨まされると共に搬出パレツ
トに接続するシユートに端部を臨ませたベルトコ
ンベヤとフレームに設けている搬送装置におい
て、該フレームが一対のガイドレールにされ、該
ガイドレールにローラを介して進退自在に設けら
れた可動フレームの前後部に駆動ロールと従動ロ
ールが枢支され、該駆動ロールと従動ロール間に
ベルトコンベヤが設けられ、更に該可動フレーム
に該入ベルトコンベヤの可逆タイプの駆動モータ
が設けられ、更に該ベルトコンベヤの両端部にシ
ユートが設けられて各々対応する搬出パレツトに
臨まされている搬送装置搬送装置としたものであ
る。

＜作用＞ 而して、成形装置で製品とランナー等の付帯品
とが相前後して交互に取出され、ベルトコンベヤ
上に搬入され、該ベルトコンベヤは可逆タイプの
駆動モータにより製品と付帯品の搬入順にベルト
コンベヤを正逆回動させてその両端部のシユート
を介して各々対応する搬出パレツトに仕分け搬出
し、而して、成形装置の段取り替えに際してはベ
ルトコンベヤの駆動ローラと従動ローラを支持す
る可動フレームをガイドレールに対して縮退移動
させ、その際、該可動フレームに設けた駆動モー
タも一体的に移動するようにし、成形装置の段取
り替えが自在にスムースに行なえるようにした技
術的手段を講じたものである。

＜実施例＞ 次にこの考案の１実施例を図面に基づいて説明
すれば以下の通りである。

１はこの考案の要旨を成す搬送装置であり、成
形装置としての周知の射出成形装置２に併設され
ており、ベース３に対してスタンド４で立設さ
れ、上部には該射出成形装置２に対してその製品
５、付帯品としてのランナー６を取り出す搬入装
置としての取出し機７が設けられ、そのスライダ
８は移動装置９を介してサイドアーム１０をスラ
イドして射出成形装置２から製品５、ランナー６
をベルトコンベヤ１１上に転移して落下させるよ
うにされている。

尚、取り出し機７とベルトコンベヤ１１の正逆
同体は同期的に行われるようにされている。

而して、搬送装置１の装置本体１２は第３，４
図に詳示する様に、スタンド４に固設した一対の
断面Ｃの字型のガイド１３，１３にａ，ｂ方向摺
動自在に装架された断面Ｃ字状タイプのチヤンネ
ル状のガイドレールとしてのフレーム１４，１４
に対してローラ１５，１５…を介してＡ，Ｂに示
す前後動進退自在にされた可動フレーム１６は骨
枠１７，１７…により一体化され、駆動ロール１
８、従動ロール１９を遊支すると共に後部に設け
たブラケツト２０には可逆タイプの駆動モータ２
１を一体的に装備している。

そして駆動ロール１８と従動ロール１９間には
ベルトコンベヤ１１が張設され、駆動ロール１８
のプーリ２２と前記可逆タイプの駆動モータ２１
のプーリ２３との間には第３図に示す様に、ベル
ト２４が張設されている。

尚、当該第３図の駆動モータ２１とベルトコン
ベヤ１１の後端は図示の都合上狭く見えるが、充
分なスペースがあり、製品５の落下転移には何等
干渉しないようにされている。

そして、第１，２図に示す様に、ベルトコンベ
ヤ１１の先端部にはプレート状のシユート２５を
介してランナー６用の搬出パレツト２６が設置さ
れ、後端部には上記フレーム１４にブラケツト２
７，２８を介して斜設したベルトコンベヤタイプ
のシユート２９が設けられて製品５の搬出パレツ
ト３０に該製品５を転送するようにしている。

尚、第４図に於いて３１はフレーム１４の進退
ハンドル、３２は可動フレーム１６の進退ハンド
ルである。

上述構成において、所定設計に基づいて射出成
形装置２が設置されると、ハンドル３１を介して
フレーム１４をガイド１３に対してｂ方向の前方
に充分引き出し、更に、ハンドル３２を介して可
動フレーム１６を該フレーム１４に対しＢ方向前
方に充分引き出して２段伸張させ、稼動状態にセ
ツトし、シユート２５シユートコンベヤ２９をパ
レツト２６，３０に接続させる。

そこで、射出成形装置２を稼動させると、図示
しない制御装置を介して取出し機７が製品５、ラ
ンナー６を交互に設定時間ごとに取り出してベル
トコンベヤ１１上に転移落下する。

而して、可逆駆動モータ２１は所定タイムラグ
を介して駆動ロール１８を正逆回動させ、ベルト
コンベヤ１１を正逆回動させ、製品５はフレーム
１４，１４間からシユートコンベヤ２９上に落下
させ、更にパレツト３０に転送収納させ、一方、
ランナー６は前送されてシユート２５を介してパ
レツト２６に転送収納される。

したがつて、取出し機７と１種の同期作動する
ベルトコンベヤ１１により製品５とランナー６と
は該ベルトコンベヤ１１により仕分けされて各搬
出パレツト３０，２６に移送される。

そのため、後処理としての仕分け作業が不要に
なる。

そして、段取り替え等により射出成形装置２を
交換する場合は、ハンドル３２により可動フレー
ム１６をしてフレーム１４に対して矢印Ａ方向の
後方に充分押し込んでスライドバツクさせ、空間
を空け、射出成形装置２の段取り替えに際して相
互に干渉しないようにする。

さりながら、ベルトコンベヤ１１の後退のみで
は段取り替え作業に支承を来たす場合は、ハンド
ル３１を介してフレーム１４をもガイド１３に対
し矢印ａ方向に後退させて充分に空間を空け、ス
ムースに段取り替え作業を行なう。

当該ベルトコンベヤ１１の後退縮小については
射出成形装置２の保守点検の場合にも適用できる
ものである。

尚、この考案の実施態様は上述実施例に限るも
のでないことは勿論であり、例えば、フレーム１
４、可動フレーム１６に複段のストツパを設けた
フルストロークでなく、有段的に伸縮させたり、
手動式に替え自動伸縮式にしたりする等種々の態
様が採用可能である。

又、対象も射出成形装置、ランナーに限らず、
他の成形品、スクラツプ等にも適用可能であるこ
とも勿論である。

＜考案の効果＞ 以上この考案によれば、搬送装置の装置本体の
１対のフレームがガイドレールにされ、該フレー
ムに対してコンベヤの可動フレームがローラを介
して進退自在にされるようにしたことにより、ベ
ルトコンベヤの通常稼動には何ら支承はないばか
りでなく、搬送装置に併設した成形装置の段取り
替えや保守点検に際し、該ベルトコンベヤをフレ
ームごと後退させて作業に支障のない自由空間を
充分に広げることが出来、それにより成形装置交
換に損傷を生じたりすることなく能率良く作業を
することが出来るという優れた効果が奏される。

又、該可動フレームに対して可逆タイプの駆動
モータが一体的に設けられているために、１ユニ
ツトとして進退出来、したがつて、ベルトコンベ
ヤの進退に際して駆動系統の係脱離反をしないで
済むという優れた効果がある。

更に、駆動モータを正逆動作させることによ
り、搬入される製品と、ランナー等の付帯品がベ
ルトコンベヤ上で対応する搬出パレツトに対して
自動仕分けされて搬出されることが可能となり、
したがつて、同一搬送系路に製品と付帯品が混在
することなく、そのため、製品が損傷したり、付
帯品の回収率が低下する等のトラブルが避けられ
る効果が奏される。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の１実施例の説明図であり、第
１図は全体概略側面図、第２図は同正面図、第３
図はコンベヤのフレームに対する進退機構の部分
切截斜視図、第４図はフレームとガイドの係合部
分切截斜視図である。 ７…搬入装置、２６，３０…搬出パレツト、２
５，３０…シユート、１４…フレーム、１１…ベ
ルトコンベヤ、１…搬送装置、１５…ローラ、１
６…可動フレーム、１８…駆動ロール、１９…従
動ロール、２１…駆動モータ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 搬入装置に臨まされると共に搬出パレツトに接
   続するシユートに端部を臨ませたベルトコンベヤ
   をフレームに設けている搬送装置において、該フ
   レームが一対のガイドレールにされ、該ガイドレ
   ールにローラを介して進退自在に設けられた可動
   フレームの前後部に駆動ロールと従動ロールが枢
   支され、該駆動ロールと従動ロール間にベルトコ
   ンベヤが設けられ、更に該可動フレームに該ベル
   トコンベヤの可逆タイプの駆動モータが設けら
   れ、更に該ベルトコンベヤの両端部にシユートが
   設けられて各々対応する搬出パレツトに臨まされ
   ていることを特徴とする搬送装置。