JPH01309478A - 画像入出力装置 - Google Patents

画像入出力装置

Info

Publication number
JPH01309478A
JPH01309478A JP1044021A JP4402189A JPH01309478A JP H01309478 A JPH01309478 A JP H01309478A JP 1044021 A JP1044021 A JP 1044021A JP 4402189 A JP4402189 A JP 4402189A JP H01309478 A JPH01309478 A JP H01309478A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
images
input
focused
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1044021A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3191928B2 (ja
Inventor
Junpei Tsujiuchi
辻内 順平
Toshio Honda
本田 捷夫
Nagaaki Ooyama
永昭 大山
Tatsuo Nagasaki
達夫 長崎
Susumu Kikuchi
菊地 奨
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP04402189A priority Critical patent/JP3191928B2/ja
Publication of JPH01309478A publication Critical patent/JPH01309478A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3191928B2 publication Critical patent/JP3191928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は画像情報を入出力するための画像入出力装置に
関する。
[従来の技術] 一般に解像度にすくれ、かつ倍率および明るさの大きな
画像を光学的に取込むためには、開口の大きな光学素子
を用いた結像光学系が必要である。
ところがレンズに代表される結像用光学素子は、一般に
開口が大きくなると焦点深度が浅くなる。
しかるに顕微鏡、カメラ、内視鏡等の画像機器を利用す
る分野においては、得られた画像か解像度や明るさに優
れていることが望ましいのは勿論であるが、同時に焦点
深度の深い画像であることか強く要求される。
焦点深度の深い画像を得る従来技術として、例えば文献
rW、T、Welford、 Journal of 
0pticalSociety of Amerjca
、Vol、50 p、749 (1980)Jに示され
るように、輪帯開口等の特殊な開口を設けた結像光学系
を用いる手段がある。この手段によれば焦点深度の深い
画像が簡便に得られるという利点があるが、解像度や光
量を著しく損うという欠点かある。
また他の技術的手段として、例えば文献rs、A、su
gjmoto and Y、Ichioka、 App
lied 0pticsVo1.24. p、207B
 (1985) Jあるいは「太田亨寿。
杉原厚吉、杉江昇、 電子通信学会論文誌(D)。
J8B−D、1245.(1983) Jに紹介されて
いるように、画像処理技術を用いる方法がある。この方
法は、物体空間において焦点の合った位置(以下、合焦
点位置という)の異なる画像を複数枚入力し、これらか
ら局所的な分散情報を得、これに基づき焦点の合った部
分を合成する手段である。この手段によれば、解像度や
明るさを損わずに焦点深度の深い画像を得ることかでき
る。したがって、この点では極めて有用な手段であると
いえる。しかし対象物が、表面か滑らかな対象物である
場合や、場所によって構造の起伏か大きく異っている対
象物である場合には、その対象物に対しての適用が難し
い。その上、装置として実現するには規模の大きなハー
ドウェアが必要であること、アルゴリズムが複雑である
こと、等々実用上不都合が多い。
[発明が解決しようとする課題] 上記したように、従来の技術的手段には次のような欠点
がある。
(1)輪帯開口等の特殊な開口を設けた結像光学系を用
いて焦点深度を深くする手段では、解像度や光量を著し
く損うという欠点がある。つまり焦  。
点深度の深い画像を得ることは可能であるか、解像度や
明るさを失なうことになり、焦点深度、解像度、明るさ
の全てを満足する光学系とはなり得ないという欠点があ
った。
(2)合焦点位置の異なる画像を複数枚入力し、これら
の局所的な分散情報から焦点の合った部分画像を合成す
る手段では、対象物の条件如何により適用が難しい場合
があり、実用上不都合を来たすことが多いという欠点が
あった。
そこで本発明の目的は、解像度や明るさを失うことなく
焦点深度の深い画像を再生し得、しかも実用的で対象物
に対する適用範囲が広く、容易に実現可能な画像入出力
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は上記課題を解決し目的を達成するために次のよ
うな手段を講じた。
■ 合焦点位置の異なる画像を入力する。
■ 入力した合焦点位置の異なる画像を加え合せる。
■ 加え合せた画像に回復処理を行なう。
[作用] このような手段を講じたことにより次のような−つ − 作用を呈する。画像入力光学系において、合焦点位置を
ある物体面に設定したときに入力される画像は、対象物
と合焦面との距離関係によりボケ具合か決定される。こ
こで前記対象物が、前記画像入力光学系の光軸方向に前
記画像入力光学系の焦点深度よりも大きな構造を持つ場
合、ある物体面に合焦点位置を設定したときに入力され
る画像は、場所によってボケ状態が異なることになる。
次に合焦点位置を変えると、以前に入力した画像とはボ
ケ状態の分布が異なる画像が入力される。つまり以前に
入力した画像ではボケでいた部分が次に入力した画像で
は焦点か合っていたり、またその逆も起こる。これは上
述したように対象物の構造と設定合焦点面との距離関係
により決まる。そこで適当な設定範囲に互って合焦点の
位置を変えなから画像を入力することにより、前記対象
物の異なる部分に焦点が合った複数枚の画像を得ること
ができる。これらを全て加え合せると、画像内の場所に
よらすほぼ一様にボケた画像が得られる。
そこで次に前記加え合せた画像について適当な回後処理
を行なう事により、画像内の場所によらず一様に焦点の
合った画像が再生される。
かくして解像度や明るさを損うことなく焦点深度の深い
画像を再生できる。しかも処理は極めて簡単であり、特
に画像に対して局所的な処理を必要としないため、装置
化が容易である等の実益がある。また対象物の表面がど
のような性質であっても影響を受けないことから適用範
囲も広いものとなる。
[実施例] (第1実施例) 第1図は本発明の、第1実施例の構成を示す図である。
対象物の像は、レンズ1によって電荷結合素子(以下で
はCCDと略す)、撮像管等で構成される撮像素子2の
受光部に結像される。なお通常の場合、入力光学系は複
数のレンズでの組み合せで構成されるか、図では簡略化
するために一枚のみ示している。前記撮像素子2からの
出力信号は、アナログ・デジタル変換器(以下ではA/
D変換器と略称する)3によりデジタル信号に変換され
る。」1記ディジタル信号は、加算器4において、メモ
リ5に記録されている画像信号と加算される。その加算
結果は再びメモリ5に記録される。
上記動作は、合焦点位置制御器6によってレンズ1を移
動させなから繰返して行なわれる。すなわち上記動作は
、光学系の合焦点位置を、適当に設定した距離間隔およ
び距離範囲で離散的に変えなから行なわれる。かくして
入力した各々の画像について加算が行われ、その結果が
前記メモリ5に記憶される。
次に前記加算された画像は回復処理装置7により、適当
な回復処理が行なわれる。例えば空間周波数に対するバ
イパスフィルタリングあるいはバンドパスフィルタリン
グ処理か行われる。上記の処理結果は再び前記メモリ5
に格納される。前記メモリ5内に格納されている前記回
復処理を施された画像信号は、デジタル・アナログ変換
器(以下ではD/A変換器と略称する)8によってアナ
ログ信号に変換され、デイスプレィモニタ9上に表示さ
れる。以上の動作におけるタイミングや信号の流れ等の
制御は、コントローラ10によって行なわれる。
なお光学系の合焦点位置を変える手段としては、前記合
焦点位置制御器6により前記撮像素子2を動かすように
し、レンズ系は固定化するようにしてもよい。また前記
回復処理装置7として、パイプライン処理方式のものを
採用することにより、回復処理結果を前記D/A変換器
8に直接的に出力するようにしてもよい。また前記メモ
リ5に記録された加算画像を、フロッピーディスク、磁
気テープ、光メモリ等の他の記録媒体に記録しておき、
画像再生の際に前記記録媒体から記録されている画像信
号を読込み、この読込んだ画像信号に回復処理を施して
表示するようにしてもよい。つまり画像の記録部と再生
部との間を、記録媒体を介してオフラインで連結するよ
うにしてもよい。
上記構成の第1実施例によれば次のような作用効果を奏
する。すなわち本実施例によれば、焦点位置の異なる画
像を離散的に入力し、入力すると同時に加算するように
したので、比較的簡単な構−13= 成の装置で処理を行なうことができ、しかも画像の入力
、加算を高速度で行なうことができる。
(第2実施例) 第2図は本発明の第2実施例の構成を示す図である。本
実施例においては、合焦点位置制御器6により、焦点位
置を所定の距離範囲にわたって連続的に変える。これと
同時に撮像素子2の受光部(具体的には固体撮像素子の
フォトセンサ部や撮像管の受光面等)に結像される像を
蓄積していくように構成されている。前記撮像素子2に
蓄積された画像はA/D変換器3により、デジタル信号
に変換された後、メモリ5に記録される。次に回復処理
装置7によって適当な回復フィルタリング処理か行われ
たのち、再びメモリ5に記録される。
前記回復処理が施されて前記メモリ5に記録された画像
は、D/A変換器8によりアナログ信号に変換され、デ
イスプレィモニタ9に表示される。
以上の動作におけるタイミングやデータの流れ等の制御
はコントローラ10によって行なわれる。
上記構成の第2実施例によれば次のような作用効果を奏
する。すなわち本実施例においては、撮像素子2自身の
光エネルギーの積算効果を利用し、連続的に焦点を変え
た画像を入力すると同時に蓄積していくようにしている
。したがって、画像の入力と加算とが撮像素子2自身で
同時に行なわれることになり、構成が非常に簡単化する
上、高速に処理できる。また適当な距離範囲にわたって
焦点位置を連続的に変えれば良いことから、焦点位置の
制御も簡単となる。
(第3実施例) 第3図は本発明の第3実施例の構成を示す図である。本
実施例においては、レンズ1により結像された像は、撮
像素子2により画像信号に変換され、更にA/D変換器
3によりデジタル信号に変換される。前記デジタル信号
は、次いでセレクタ11によりメモリ5−1〜5−mの
うちの所定の一つに記録される。上記動作は、合焦点位
置制御器6によってレンズ1を移動させなから繰返し行
なわれる。すなわち、上記動作は、光学系の合焦点位置
を、適当に設定した距離間隔および距離範囲で離散的に
変えなから行なわれる。かくして、入力したn枚(06
m)の画像が前記n個のメモリ5−1〜5−mに各々記
録される。次にアドレス補正装置12により、前記メモ
リ5−1〜′ 5−mに記録されている画像について倍
率補正。
位置ズレの補正等が行なわれる。その結果は再びメモリ
5−1〜5−mに記録される。前記メモリ5−1〜5−
mに記録されたアドレス補正が施された画像信号は、セ
レクタ13によって選択される。すなわち、n枚の画像
の内、所定の設定条件を満たしたに枚(k≦n)の画像
が選び出される。
選び出されたに枚の画像は加算器14により加算される
。加算器14により加算された画像信号は、メモリ15
に記録される。メモリ15に記録された画像信号は、回
復処理装置7により適当な回復フィルタリング処理を施
された後、再び前記メモリ15に記録される。前記メモ
リ15に記録された回復処理後の画像は、D/A変換器
8によりア  ・ナログ信号に変換されたのち、デイス
プレィモニタ9に表示される。以上の動作のタイミング
、デ一タの流れ、前記セレクタ11.13の設定等の制
御は、コントローラ10によって行なわれる。
なお前記メモリ5−1〜5−mに記録された原画像信号
を、別の記録媒体に記録しておき、画像再生の際に前記
記録媒体から記録されている画像信号を読込み、この読
込んだ画像信号にアドレス補正および加算1回復処理等
を行なって表示するようにしても良い。つまり、画像の
記録部と再生部との間を、記録媒体を介してオフライン
で連結するようにしてもよい。
上記構成の第3実施例によれば次のような作用効果を奏
する。すなわち本実施例においては、焦点位置の異なる
複数枚の画像を全て記録保存しておき、これらから所要
の画像を選択して合成するようにしたので、画像内の任
意に設定した部分に焦点の合った画像を再生できる利点
がある。また前記アドレス補正装置12によって、ボケ
具合の差に伴う倍率の違い、或いは画像入力時のブレや
被写体の動きによる位置ズレが補正されるので、本装置
を適用可能な範囲を広げ得る利点もある。
なお前記アドレス補正装置12では、例えば画像間で局
所的なマツチングを行なうことにより、位置合せ操作を
行なうものとなっている。したがって本実施例によれば
、焦点深度や画像内における合焦点部分の設定を様々に
変えることが可能である。また加算処理に対して、倍率
を変える必要がある場合においても有用なものとなる。
さらに画像入力時に、装置または対象物が動くことによ
って各画像間に位置ズレか起こり、再生画像にブレ等が
生じる場合であっても、その悪影響を補正できる。従っ
て本装置の適用範囲を広げることができる。
(第4実施例) 第4図は本発明の第4実施例の構成を示す図である。本
実施例においては、画像入力光学系におけるレンズ1の
後方位置にハーフミラ−16−116−2を設け、さら
に前記レンズ1からの距離がそれぞれ異なるように、例
えば3個の撮像素子2−1. 2−2. 2−3を配設
する。各撮像素子2−1. 2−2. 2−3からの画
像信号は、対応= 18− するA/D変換器3−1. 3−2. 3−3によって
それぞれディジタル信号に変換される。上記した意思外
は、前記第1および第3実施例と同様であるので、図示
および説明は省略する。
なお前記撮像素子2−1.2−2.1−3の位置を可変
にし、対象物に応じてその位置を適当に可変設定できる
ようにしてもよい。
上記構成の第4実施例は次のような作用効果を奏する。
本実施例においては、複数の異なる面で結像された像を
入力することにより、合焦位置の異なる複数の画像を同
時に入力することが可能となる。したがって合焦点位置
を変えるという機械的な動作を行なわずに済む上、その
構成上、より適用範囲の広い装置か得られる。
(第5実施例) 第5図は本発明の第5実施例の構成を示す図である。本
実施例においては、複数の位置に焦点の合うように設計
されたフレネルゾーンプレート17を画像入力光学系に
設け、複数の物体面に焦点の合った複数の画像を撮像素
子2へ同時に入力する。なお実際の入力光学系は前記フ
レネルゾーンプレート17の他に複数のレンズを用いて
構成されるが、図では簡略化のため前記フレネルゾーン
17のみを示した。前記撮像素子2からの画像信号はA
/D変換器3によりデジタル信号に変換されメモリ5に
記録される。前記メモリ5に記録された画像は、回復処
理装置7によって適当な回復フィルタリング処理を施さ
れた後、再びメモリ5に記録される。前記回復処理が施
されて前記メモリ5に記録された画像は、D/A変換器
8によりアナログ信号に変換され、デイスプレィモニタ
9によって表示される。以上の動作におけるタイミング
やデータの流れ等の制御はコントローラ10て行なわれ
る。
なお第5図の構成に、前述した合焦点位置制御器6を付
設し、合焦点位置を互いに補うように設定すると共に、
入力した画像について第1〜第3の実施例と同様な処理
を行なうようにしてもよい。
上記構成の第5実施例によれば次のような作用効果を奏
する。本実施例においては、複数の位置−20= に焦点を結ぶように設計されたフレネルゾーンプレート
17をレンズ(不図示)と共に用いる事により、−度に
複数の物体面に焦点の合った像を結像し、これを撮像素
子2へ同時に入力して、実質的に加算を行なうようにし
たものである。
第6図は複数の位置に焦点が合うように設計されたフレ
ネルゾーンプレート17の正面図である。
一般にフレネルゾーンプレート17は、円形開口を各々
の面積が等しくなるような輪帯(フレネル輪帯)に分け
、一つおきに不透明になるように設計される。このよう
なフレネルゾーンプレート17は ±f o = r 2 /λ (但しrlはフレネルゾーンプレート17の中心の円の
半径であり、λは光の波長である)の焦点距離を持つレ
ンズと同じ作用をする。したがって、このフレネルゾー
ンプレート17を、結像レンズと組合わせると、その合
成焦点距離が複数となり、レンズを固定した状態のまま
、距離の異なる複数の物体面に焦点を合せる事ができる
。理論的には一つのフレネルゾーンプレート17は±f
oの他に±fo /3.fo 15・・・なる焦点距離
を持つが、実際には±foの焦点に集光される光の強度
が強く、他の焦点の効果は小さい。その上、非回折光に
よるレンズの元の焦点距離も保存される。ところが一つ
おきの輪帯を不透明にする代わりに、通過した光の位相
がπだけ遅れるように作ると、±foの位置は同じであ
るが、そこに集光する光の強度は増大する。またレンズ
の元の焦点位置は消滅する。更に位相差を適当に選ぶと
、±foとレンズの元の焦点位置の3箇所に焦点が生じ
るようになる。このフレネルゾーンプレートは元来特定
の波長だけで厳密にはたらくが、その波長を可視光の中
心波長(λ−550nm)付近に選ぶと、色収差の影響
は実用上それはと大きくない。なお所定の位相差を持っ
輪帯は、例えばMgF2の様な透明薄膜を真空蒸着する
ことにより作成される。
かくして本実施例によれば、焦点位置を変えるという機
械的な動作をすることなしに、1枚の光学素子を用いる
だけで複数の物体面に焦点の合った画像を入力加算する
ことかできる。したがって構成を非常に簡略化すること
ができ、しかも対象物等の動きによるブレ等に強くなる
(第6実施例) 第7図は本発明の第6実施例の構成を示す図である。本
実施例においては、画像入力光学系にわざと色収差が出
るように設計された光学素子、図ではレンズ18を設け
る。撮像素子2としては、可視光のスペクトル全幅に対
して感度をもつモノクロの撮像管もしくは固体撮像素子
を用いる。以上の構成により光の波長により異なる位置
に焦点の合った画像を一度に結像し、これらを前記撮像
素子2で入力、加算する。以下の構成は第5実施例と同
様である。
なお前記撮像素子2の前にバンドパス色フィルタを設け
て複数の異なる波長領域の画像を入力し、かつ記録する
ことにより、第3実施例と同様の構成でアドレス補正や
焦点深度操作等の処理を行なうようにしてもよい。
上記構成の第6実施例によれば次のような作用効果を奏
する。本実施例は、−船釣な対象物の反射分光スペクト
ルは可視光のほぼ全域にわたる広い幅にわたって分布し
ており、各波長での画像は互いに強い相関をもつという
性質を利用した実施例である。すなわち、作為的に色収
差を持つような光学素子を使うことにより、各波長ごと
に異なる位置に焦点の合った像を結像し、これを撮像素
子2で入力することにより実質的に加算を行なうように
している。したがって、合焦点位置を変えるという機械
的な動作を行なわずに、色収差の大きな光学素子を用い
るだけで、複数の位置に焦点の合った画像を入力、加算
することかできる。かくして構成を非常に簡略化するこ
とができ、しかも対象物等の動きによるブレ等に対して
強くなる。
ここで第1〜第6の実施例で用いられる回復処理装置7
の具体例について説明する。回復処理装置7は、前述し
たように合焦点位置の異なる画像を加算した画像に対し
、空間周波数に対する適当  □なバイパスフィルタあ
るいはバンドパスフィルタをかけるための処理を行なう
装置である。
第8図は回復処理装置7の一つの具体的構成例を示すブ
ロック図である。メモリ5に格納されている合焦点位置
の異なる画像について加算された画像は、回復処理装置
7内のFFT演算器2oによって、2次元フーリエ変換
が実行され、その結果はメモリ21に記録される。一方
、メモリ22内には空間周波数面上で適当に設計された
フィルタの係数が記録されている。前記メモリ21に記
録されている画像の空間周波数スペクトルと、上記メモ
リ22に記録されているフィルタ係数との乗算が、乗算
器23において実行される。その結果は再び前記メモリ
21に記録される。メモリ21に記録されたフィルタリ
ングを施された空間周波数画像は、前記FFT演算器2
oによって2次元逆フーリエ変換が実行され、その結果
は前記メモリ5に記録される。本構成によれば、空間周
波数面上でフィルタを任意の形状に設計できる。
第9図は回復処理装置7の他の具体的構成例を示すブロ
ック図である。メモリ5に格納されている合焦点位置の
異なる画像について加算された画一  25 − 像のうち、回復処理装置7の内部に設けであるアドレス
発生器30によって指定された画素成分値が、乗算器3
2に入力される。これと同時に前記アドレス発生器30
によって指定されたメモリ31に記録されている係数が
、前記乗算器32に入力され、両者間の乗算が実行され
る。この乗算器32における演算結果は、加算器33に
おいてメモリ34に記録されている値と加算され、その
結果は再びメモリ34に記録される。以上の構成により
、画像内の3 X 3 pixel 、 5 X 5 
pixel といった局所領域における「たたみ込み演
算」が実行され、その結果は再びメモリ5に記録される
本構成例は、フィルタリングを空間周波数面上で行なう
代わりに、画像面上で適当に設計されたマスクとの「た
たみ込み演算」をすることにより回復処理を行なうもの
である。したがって本構成例によれば、簡単な回路構成
で処理を実現でる。
特に小さなマスクサイズで効果的なフィルタが設計可能
な場合は、演算量も少なくなり有利となる。
この他、画面上でマスク処理を行なう構成例としてパイ
プライン方式のプロセッサを用い、高速に処理を実行す
ることも可能である。
ここで回復フィルタの設計の方法について述べる。先ず
シミュレーションにより回復フィルタを設計する方法に
ついて記載する。一般にインコヒーレント結像光学系の
空間周波数特性は、瞳関数の自己相関で表される0pt
ical Transf’erFunction (以
下ではOTFと略す)で表現できる。円形開口を仮定し
た場合、焦点の合った面のOTFは0式で示される瞳関
数の自己相関(0式)で表現できる。
P (x、 y) =P (r、θ) =P Cr)但
しくx、y)は瞳面を直交座標で表した場合の座標軸で
あり、(r、θ)は円筒座標で表した場合の動径成分と
角度成分である。
1(u、v) =[、l”J’P(X+λfu/2.y十λf’v/2
)P(x−λfu/2.y−λfv/2)dxdy]a
oは瞳の大きさを表し、例えばレンズの絞りの半径を想
定すれば良い。また円形開口の場合、角度方向に無関係
のためθは省略できる。次に焦点はずれのOTFは0式
に示す一般化された瞳関数の自己相関で表すことができ
る。
P (x、y) =P (r、  θ) −P (r)exp [jkW (r ; z)]  
−■ここでに=2π/λは波数、またW(r;z)は波
面収差であり、ある物体面に焦点か合うような光の波面
W1と焦点はずれの波面W2との瞳面上における差で表
される。Zは光軸上の座標であり、焦点が合った位置を
z=0とし、どれだけ焦点位置からはずれているかを示
す量である。波面収差W(r;z)は近軸領域の近似で
あれば、はぼW(r  ;z)=r2−z/  (2−
f 2 )−・・■で表され、レンズの開口が大きい場
合はW(r;z) =r” −z/ [2(f2+r2)]    −■で
表される。但しfはレンズの焦点距離であり、f > 
zを仮定した。
第10図は、以上の幾何学的関係を示した図である。こ
のようにして、ある焦点はずれ量zに対する0、TFを
求めることができる。
第11図(a)〜第11図(d)は上記の如く求めたO
TFに基づいて回復フィルタを求める操作手順を示す図
である。先ず設定条件に基づいて2を変えることにより
、第11図(a)に示すようなOTFを求める。次にこ
れらのOTFを加算することにより、第11図(b)に
示すような合成OTFを求める。そしてこの加算された
合成OTFが第11図(C)に示すように焦点が合って
いる場合のOTFに回復される様に、回復フィルタを設
計する。この回復フィルタは、合成されたOTFをH(
u、 v) =H(μ、φ) =H(μ)とし、焦点の
合っている場合のOTFをH6(μ)とすると、回復フ
ィルタV(μ)は ■(μ)=Ho(μ)/H(μ)    ・・・■で表
される。第11図(d)は上記■(μ)を示す。但しく
u、v)は直交系で表した空間周波数座標であり、(μ
、φ)は円筒系で表した空間周波数座標である。円形開
口の場合は角度方向に依存しないため、動径方向の空間
周波数μのみで表現した。
なお対象物がある程度限定され、その画像の統計的な性
質が予測でき、しかもノイズの性質もわかっている場合
には、回復フィルタとして次に示すようなウィナ−フィ
ルタを用いることができる。
このウィナ−フィルタを用いることにより、ノイズの影
響を低減することが可能である。
W(μ) = [Ho  (μ)  ・IH(μ)12コ/ [H
Cl1)+lH(μ、)l” +5nn(μ)/Sgg
(μ))]            ・・・■但しS 
nn (μ)はノイズのパワースペクトル。
Sgg(μ)は画像のパワースペクトルである。また擬
似的なウィナフィルタとして、次式に示すように定義し
たフィルタを設定し、パラメータPを適当に設定しても
よい。
W’  (μ) = [HO(μ)  ・IH(μ)l”]/[H(μ)
+IH(μ)l”+Pl]・・・0次に実験的に回復フ
ィルタを求める方法を説明する。表面が十分平坦である
テストチャートのようなものを所定位置に置き、この画
像を設定した条件で合焦点位置を変えなから入力し加え
合せる。
次に前記テストチャートの表面に焦点の合った画像を入
力する。そして合焦点位置を変えなから入力し、かつ加
え合せた画像に対し、適当な回復フィルタをかけてみて
、前記焦点の合った画像と比較する。この比較により両
画像が同等に見えるように回復フィルタを調整して再び
比較する。このような操作を繰返すことにより、所要の
回復フィルタを求める。本方法は実用的に有効である。
以上シミュレーションと実験とによる回復フイルタの求
め方について記載した。なお回復フィルタは必ずしも焦
点の合った場合の周波数特性まで戻せばよいというもの
ではなく、例えば高周波領域をより強調して「メリハリ
」の効いた画像にしてもよいし、また逆に完全には回復
させずにソフトフォーカス効果の効いた画像にしてもよ
い。
(第7実施例) 第12図は本発明の第7実施例の構成を示す図であって
、本発明(特に第2実施例)を反射型顕微鏡に適用した
応用例を示す図である。第12図に示すように光源10
0から発せられた光は落射照明装置101によって導び
かれ、最終的には対物レンズ102を介して資料の表面
に照射される。
資料からの反射光像は前記対物レンズ102によって結
像され、鏡筒103の上に設置されたTVカメラ104
によって撮像される。なおこの際、資料に対する合焦点
面はフォーカスレベル駆動装置105によって設定時間
内に連続的に変えられ  ・る。この間に入力される画
像は前記TVカメラ104の受光素子部に蓄積される。
なお資料はX−Yステージ制御装置106によってX−
Y方向に移動操作される。前記設定時間内に蓄積された
画像は、TV左カメラ04内の読出し装置により読出さ
れ、電気信号としてカメラドライバ107に転送される
。なお前記カメラドライバ107は前記TVカメラ10
4に対する電力供給等の制御も行なうものである。前記
カメラドライバ107に転送された画像信号は、次にプ
ロセッサ108に送られる。プロセッサ108はA/D
変換器1画像メモリ、回復処理装置、D/A変換器等か
らなり、前記画像信号に対して適当な回復処理を施した
後、結果をTVモニタ109に与える。かくして上記結
果はTVモニタ109によって表示される。以上の動作
は、X−Yステージ制御装置106の制御によって資料
の異なる部分について繰返し行なわれ、かつ表示される
。本実施例における顕微鏡はコントローラ110によっ
て総合的に制御され、条件設定等はマン・マシンイタ−
フェース111を通じて観測者によって行なわれる。
本実施例によれば、顕微鏡に対して解像度や明るさを保
ったまま、焦点深度の大きい画像の合成を比較的簡単な
装置構成により実現できる。顕微鏡の場合、非常に細か
い構造を観測しようとすると、高い倍率の対物レンズを
使用しなければならないが、一般に高倍率の対物レンズ
になる程、N、A、か大きく焦点深度は浅くなる。この
ような場合において、本実施例の如く構成すれば焦点深
度の深い画像を表示する方法として有効である。
特にフォーカスレベル駆動装置105やプロセッサ10
8を高速動作できるようにすれば、リアルタイムで表示
することも可能であり、より実用的なものとなる。かく
して本実施例の構成は、IC。
L、S Iの検査をはじめとして鉱物1紙、繊維、生体
組織など広範囲な産業分野における様々な対象物の観察
において有用である。
なお本実施例では反射型顕微鏡への適用例を示したが、
透過型顕微鏡、蛍光顕微鏡など他の方式の顕微鏡に対し
ても適用可能である。また画像入力、加算方法に関して
はプロセッサ108内に加算器を設け、本発明の第1実
施例と同様に構成するようにしても良い。
(第8実施例) 第13図は本発明の第8実施例の構成を示す図であって
、本発明を面順次方式の電子内視鏡に適用した応用例を
示す図である。第13図に示すように本装置は大きく分
けて内視鏡プローブ200゜画像入力装置2012色ズ
レ補正装置2021色彩情報記録装置203.焦点深度
増大装置204゜画像表示装置205.コントローラ2
06からなる。
内視鏡プローブ200は、先端にCCD等のモノクロ用
固体撮像素−1−210を備えており、合焦点位置制御
器211における対物レンズで結像された画像を撮像す
る。この場合の照明光は、前記画像入力装置201内に
設置されているXeランプ等の白色光源212からの光
を、回転色フィルタ213を通過させたのち、光ファイ
バー等で構成されるライトガイド214によって前記内
視鏡プローブ200内に導き、プローブ先端より照射さ
れる。
第14図は前記回転色フィルタ213の構造を示す平面
図である。図に示すように赤(R)、緑(G)、青(B
)の各ベクトル透過フィルタ要素213R,21,3G
、213Bを回転角方向に間欠的に配設したものである
第13図に説明を戻す。前記回転色フィルタ213は前
記画像入力装置20]内のモータ213Mによって回転
駆動されることにより、照明光をR,G、Bの順に順次
変える。このため前記撮像素子210は夫々の色の光で
照明された対象物をモノクロ画像として撮像する。前記
撮像素子210からの出力画像信号は、前記画像入力装
置201内のA/D変換器215によりデジタル信号に
変換されたのち、セレクタ216によりフレームメモリ
217内のR,G、B各色毎の領域に振分けられ、該当
する領域に格納される。なお以上の動作は画像入力用コ
ントローラ218により制御される。そして逐次的に前
記フレームメモリ217の各領域に格納された各原色画
像は、別のセレクタ219によってR,G、Hの各原色
画像のうち、RとGもしくはGとBが選択される。セレ
クタ219からの出力は色ズレ補正装置202内に導か
れ、原色画像間の対応領域検出装置220に入力される
。そして、この検出装置220により、0画像に対する
2画像または8画像のズレ量が局所的に検出される。ア
ドレス発生器221は、原色画像間の対応領域検出装置
220で求めたズレ量に基づいて2画像、8画像を補正
するようなアドレス信号を発生させ、これを前記フレー
ムメモリ217に送る。フレームメモリ217では前記
アドレス信号とバッファメモリを利用して2画像、8画
像の補正を行なう。
このようにして得られた一枚のカラー画像は、前記セレ
クタ219を介して色彩情報記録装置203に導びかれ
る。色彩情報記録装置203に導かれたカラー画像は、
加算器222によって各色成分を加え合され、明度Y−
R+G十Bの値が算出される。また、除算器223−1
〜22:3−3によって各色成分値R,a、Bの値を上
記明度Yで除すための割り算が実行される。その結果す
なイつち、R/Y、G/Y、B/Yの値はメモリ224
−1〜224−3にそれぞれ格納される。
一方、前記画像入力装置201内のフレームメモリ21
7に格納されているR、G、8画像は、焦点深度増大装
置204内に導かれ、加算器225によって加算される
。その加算結果はフレームメモリ226に格納される。
フレームメモリ226内に格納された画像に対し、回復
処理装置227による回復フィルタリング処理が行なわ
れる。その結果は再びフレームメモリ226に記録され
る。このフレームメモリ226に記録された回復処理後
の画像信号は、前記色彩情報装置203内に導かれる。
色彩情報装置203内に導かれた画像信号と、前記メモ
リ224−1〜224−3に格納されている色彩情報と
は、乗算器228−1〜228−3によって夫々の色成
分ごとに掛は算が行なわれる。その結果は画像表示装置
205内に導かれる。
画像表示装置205内に導かれた前記乗算器228−1
〜228−3からの信号は、D/A変換器229−1〜
229−3によってアナログ信号に変換された後、TV
モニタ230によって表示される。以上の画像処理2表
示部は前記コントローラ206により制御される。
このように本実施例は、一般にR,G、Bのカラ−3原
色画像間には強い相関があるという性質と、画像のボケ
具合のほとんどはカラー情報のうちの明度に依存すると
いう性質とを利用し、本発明を面順次方式の電子内視鏡
に適用するのに際し、各原色画像ごとに異なる焦点位置
の画像を入力し、これらを加えて回復処理を行なうとい
う手段を用いたち・のである。
以下本実施例の動作を説明する。先ず画像入力装置20
1によってR,G、Bの各原色画像を逐次的に入力する
。このとき対象物や内視鏡プローブ200自身が急激に
動くと、各原色画像の相対的な位置が異なってしまい、
所謂色スレか起こる。
そこで色ズレ補正装置202ては、0画像を基準として
R画像および8画像のズレ呈を局所的な部分画像間のマ
ツチングを計算することにより求めている。この求めら
れた色ズレ量に基づいてR画像および8画像は修正され
る。この様な方法により、ある設定された合焦点位置に
おけるカラー画像が入力されると、色彩情報記録装置2
03によってR,G、Bの値か明度の情報Y=R+G+
Bでそれぞれノーマライズされる。そして得られた色彩
の情報R/Y、G/Y、B/Yか記録される。
一方、焦点位置の異なった複数の原色画像が入力される
と、これらの画像は上記と同様に補正処理を施された後
、加え合せられ、回復処理が行なわれる。この操作によ
って焦点深度の深い明度Y′の画像が合成される。そし
て最終的に前記Y′画像に前記色彩情報R/Y、G/Y
、B/Yを乗じることにより、焦点深度の深いカラー画
像が合成されるものである。
したがって本実施例によれば、内視鏡画像において、焦
点深度の深い画像を比較的簡単な構成で合成できる利点
がある。また焦点深度が浅く、開口が大きい対物レンズ
を使用することが可能となるため、光源のパワーを減ら
すことができる。しかも上記の様な対物レンズを使用す
れば、撮像素子の光蓄積時間を短縮でき、色ズレ等の影
響を少なくすることができる。
なお本実施例の変形例として、次のような例が考えられ
る。フレームメモリ226に記録されている加算画像に
、次に入力されてくるR、G、8画像を更に加算してい
く。こうすることにより、3箇所以上の焦点位置の画像
から焦点深度の深い画像を合成するようにしてもよい。
上記の場合、前記フレームメモリ226に記録されてい
る画像と、新たに入力された0画像との間の位置ズレは
、前記色ズレ補正装置202を利用して補正を行なうよ
うにすればよい。また、もし画像入力か高速に行われ、
色ズレがはとんと問題にならない場合には、前記色ズレ
補正装置202は必ずしもに必要ではない。さらに、各
原色画像を入力する際に、本発明の第1実施例あるいは
第2実施例と同様に、入力、加算を行ない、各原色画像
ごとに焦点深度の深い画像を合成するようにしてもよい
(第9実施例) 第15図は本発明の第9実施例を示す図であって、本発
明を、カラー単板撮像素子を用いた電子内視鏡へ適用し
た例である。図に示すように、内視鏡プローブ300の
先端には、R,G、Bフィルタで構成されたカラーモザ
イクフィルタ301で受像面を覆われた固体撮像素子3
02が設置されている。この撮像素子302により焦点
位置制御器303内の対物レンズにて結像された画像を
撮像するものとなっている。なおこの場合の照明光は、
装置本体内の白色光源305から発せられた光を、ライ
トガイド304によって前記内視鏡プローブ300内に
導くことにより、プローブ先端より照射される。前記撮
像素子302からの出力信号は、装置本体内に導かれ、
色分離回路306によってR,G、B信号に分離される
なお本実施例では前記カラーモザイクフィルタ301が
R,G、Bフィルタで構成されていると仮定しているが
、他の色フィルタ、例えばシアン、イエロー等の補色フ
ィルタで構成しても良い。いずれにしても前記色分離回
路306では、前記カラーモザイクフィルタ301を通
して得られた色信号が分離される。この分離されたR、
G、B信号はマトリクス回路307に入力され、Y、R
−Y、B−Y信号に変換される。前記Y、R−Y、B−
Y信号は夫々A/D変換器308−1〜308−3にお
いてデジタル信号に変換される。このディジタル信号は
、フレームメモリ310−1〜310−3に記録される
が、その際、加算器309−1〜309−3によって前
記フレームメモリ310−1〜310−3にすでに記録
されている信号と加算されて記録される。
つまり累積加算記録が行なわれる。以上の構成によシ前
記内視鏡プローブ300内の焦点位置制御器303によ
り制御されて設定された異なる焦点位置における画像の
入力、加算が行なわれる。
次に前記フレームメモリ31’0−1に記録されている
Y信号画像は、回復処理装置311にょっ〜  43 
− て回復処理か施され、再び前記フレームメモリ310−
1に記録される。次に前記フレームメモリ310−1〜
310−3に記録されている各信号は、D/A変換器3
1.2−1〜312−3により、それぞれアナログ信号
に変換された後、NTSCエンコーダ313においてN
TSC信号に変換される。そして、TVモニタ314に
よって表示される。以上の処理はコントローラ315に
より制御される。
このように本実施例は、カラーモザイクフィルタ301
を用いた単板式カラー撮像素子302から入力した内視
鏡画像を処理して明るさ成分Yを抽出し、本発明の処理
を行なうことにより焦点深度を増大し、これに平均的な
色彩情報を加えてカラー画像として再生1表示するよう
にした例である。すなわち内視鏡プローブ300内の焦
点位置制御器303によって制御されて設定された異な
る焦点位置における画像の明るさ成分Yは、加算器30
9−1. フレームメモリ310−1によって累積加算
記録され、回復処理装置311により回復フィルタリン
グ処理が行われることにより、焦点深度が増大される。
一方、色彩成分であるR−YおよびB−Y信号は、加算
器309−2.フレームメモリ310−2および加算器
309−3.フレームメモリ310−3によりそれぞれ
累積加算記録され、焦点位置が異なる画像間の平均的な
色彩情報が求められる。これらは合成され、NTSC信
号として出力される。
かくして、焦点深度の大きいカラー画像が得られる。焦
点ズレによるボケた感じは、はとんど明るさ成分Yに依
存するものであり、色彩成分について多少ボケでいても
人間が観察する上にはほとんど影響がない。したがって
、上記のような処理を行なうことにより、所期の目的を
十分に達し得る。
かくして本実施例によれば、単板式カラー撮像素子を用
いた電子内視鏡について、第8実施例と同様の効果を奏
する。
(第10実施例) 第16図は本発明の第10実施例の構成を示す図であっ
て、第9実施例と同様に本発明を単板式%式% カラー撮像素子を用いた電子内視鏡へ応用した例である
。図示の如く、内視鏡プローブ300の内部構成および
白色光源305の構成は第15図に示した第9実施例の
構成と同じである。撮像素子302からの信号は、色分
離回路306によりRlG、Bの各色信号に分離され、
次にマトリクス回路307によりY、R,−Y、B−Y
信号に変換される。前記Y、R−Y、B−Y信号はNT
scエンコーダ313によってNTSC信号に変換され
た後、A/D変換器308によりデジタル信号に変換さ
れる。このデジタル信号はフレームメモリ318に予め
記録されている信号と加算器316により加算されたの
ち、セレクタ317を介して前記フレームメモリ318
に再び記録される。以上の構成により前記内視鏡プロー
ブ300内の焦点位置制御器303により設定された異
なる焦点位置における画像は入力、加算される。前記フ
レームメモリ318内に記録されている加算された画像
は、くし形フィルタ319に与えられる。このくし形フ
ィルタ319により画像信号、すなわちデジタルのNT
SC信号からY信号のみが分離抽出される。分離抽出さ
れたY信号は、パイプライン方式により空間周波数のフ
ィルタリングを行なう回復処理装置320によって、適
当な回復処理を施される。前記回復処理を施されたY信
号は、加算器321において、遅延回路322により時
間差を調整された元のNTSC信号と加算され、焦点深
度の深いNTSC信号となる。そして前記セレクタ31
7を介して前記フレームメモリ318に記録される。こ
のフレームメモリ318に記録された処理画像は、D/
A変換器312によりアナログ信号に変換されたのち、
TVモニタ3]4によって表示″される。以上の動作は
コントローラ315により制御される。
このように本実施例においては、NTSC信号に変換さ
れたカラー画像信号を、−個のフレームメモリを用いて
入力、加算を行なうようにしたので、第9実施例と同様
の効果を奏する上、装置の規模を小さくできる。
(第11実施例) 第17図は本発明の第11実施例の構成を示す図であっ
て、本発明を光学ファイバー束を用いた内視鏡(ファイ
バースコープ)への応用例である。
第17図に示すように、内視鏡プローブ400には、対
物レンズと合焦点位置を連続的に変える駆動装置とから
成る合焦点位置制御器401と、光学ファイバー束で構
成されるイメージガイド402とが設けられており、画
像をそのまま光学的に伝送するようになっている。なお
この場合の照明光は、光源装置404から発せられた白
色光をライトガイド403によって前記内視鏡プローブ
400内に導びくことにより、プローブ先端より照射さ
れる。前記内視鏡プローブ400の上端にはカメラ40
5が設置されてる。このカメラ405は、前記イメージ
ガイド402により伝送された画像を、銀塩フィルムに
記録するようになっている。以上の構成において、前記
カメラ405のシャッターが開放される間に、前記合焦
点位置制御器401により合焦点位置を連続的に変えら
れると、前記カメラ405内の銀塩フィルム上に画像が
加算、記録される。
第18図は前記銀塩フィルムに記録された画像に対する
回復処理を光学的に行なう手段の構成例を示す図である
。マルチスペクトル光源500は、可視光全域にわたっ
て均一なスペクトルを有する白色光源、あるいはR,G
、Bの3原色が混合されたり、時間をおいて異なる波長
領域の光が発せられるような光源である。前記マルチス
ペクトル光源500からの光は、コリメータレンズ50
1によりスリット502上に集光され、近似的な点光源
となる。前記スリット502を通過した光は、レンズ5
03により平行光にされ、第17図に示した前記カメラ
405により画像を記録したカラーフィルム504に照
射される。前記カラーフィルム504を通過した光は、
レンズ505により集光される。この集光された光は、
レンズ505の焦平面に設置されたカラー空間周波数フ
ィルタ506によって適当なフィルタリングを施される
フィルタリングを施された光は、レンズ507により平
行光とされ、画像か再生される。上記再生画像はカメラ
508により銀塩フィルム上に記録される。なお上記再
生画像を電気信号に変換し、メモリに記憶しておくよう
にしても良い。
このように本実施例は、本発明の第2の実施例と同様な
方法で入力した画像を、銀塩フィルム上に蓄積、記録す
るものである。またカラーの銀塩フィルムに記録した再
生画像を第18図に示す光学系で回復フィルタリング処
理を行なうものである。
次に第18図に示した光学的回復処理の作用を詳しく説
明する。前記カラーフィルム504に記録されている内
視鏡画像は、前記レンズ505により光学的にフーリエ
変換され、前記カラー空間周波数フィルタ506により
適当な空間周波数のフィルタリングが行なわれる。一般
にファイバースコープで得られた画像は、個々の光学フ
ァイバーを画素として構成されている。したがって、第
19図に示すような網目構造510を有する。そこで前
記カラー空間周波数フィルタ506は、回−50= 復ファルタリング処理作用と、網目構造510の除去作
用とが同時に発揮されるように設計される。
前記レンズ505の焦平面に現われるファイバースコー
プ画像のフーリエスペクトルは、第20図に示すような
ものとなる。すなわち、中心部に画像自体の0次のスペ
クトル511が現われ、周辺部に光学ファイバーの配列
構造に由来する高次のスペクトル512が現われる。そ
こで第21図に示すように、中心部521では0次スペ
クトル511に対して回復処理を行ない得、周辺部52
2では高次のスペクトル512をカットするような振幅
透過率を有するフィルタ520を設け、これを前記フィ
ルタ506として用いればよい。
このようにすれば網目構造510がなく、しかも焦点深
度の深い画像が再生される。なお回復フィルタは最大振
幅透過率が「1」を越えることができないため、相対的
に低空間周波数領域の振幅透過率を押え込む様に設計す
る。なお第18図では光源にマルチスペクトル光源を用
いているため、前記レンズ505の焦平面のスペクトル
は、波長により異なる位置に現われる。そこで前記カラ
ー空間周波数フィルタ506は、カラーリバーサルフィ
ルムなどで構成し、各々の波長のスペクトルについて適
切なフィルタリングが行なえるような分光特性を持つよ
うに設計する。
なお、本実施例における光学的な回復処理の方法につい
ては、特願昭61−227454号に詳しく記載されて
いる。
かくして本実施例によれば比較的簡単な構成で、焦点深
度の深いファイバースコープ画像を再生することができ
る。したがって、第8実施例と同様に、光源のパワーを
縮小することができる。なお本実施例ではカメラ405
によってファイバースコープ画像を銀塩フィルムに記録
する場合について述べたが、前記カメラ405の代わり
にTV左カメラ用い、電子的に信号を処理し、記録を行
なうようにしてもよい。すなわち、TV左カメラ撮像し
た画像をA/D変換器により、ファイバースコープの網
目構造に比べ十分サンプリングピッチの細かいデジタル
画像に変換し、このディジタル画像について本実施例と
同様な処理をディジタル的に行なうようにしてもよい。
(第12実施例) 第22図は本発明の第12実施例の構成を示す図であっ
て、本発明を電子カメラに応用した例を示す図である。
本実施例は前記第3実施例における画像入力部と画像処
理表示部とを記録媒体を介してオフラインで連結したも
のに相当する。第22図に示すように、電子カメラ60
0により撮像した異なる位置に焦点の合った複数枚の画
像が同カメラ600内に電気信号として入力される。
入力された画像信号は全て前記カメラ600内の記録媒
体601に記録される。この記録媒体601は、フロッ
ピーディスク、磁気テープ、光メモリ、半導体ICや強
誘電体薄膜を用いた固体メモリ等で構成されている。記
録媒体601に記録された画像信号は読込み装置602
内に読込まれる。前記記録媒体601に記録されている
画像信号がアナログ信号である場合には、前記読込み装
置602内にA/D変換器を設け、前記画像信−53= 号をデジタル信号に変換するようにする。プロセッサ6
0Bは、第3図に示した第3実施例におけるメモリ5−
1〜5−m、アドレス補正装置12゜セレクタ13.加
算器14.メモリ151回復処理装置7.D/A変換器
8およびコントローラ10等により構成されている。し
たがって、このプロセッサ603により、前記読込み装
置602から転送されてくるデジタル画像信号に対し、
第3実施例に記した場合と同様の処理が実行される。
前記処理が施された画像信号はTVモニタ604に転送
され2表示される。なお前記プロセッサ603における
処理の諸条件設定は、プロセッサ603内のコントロー
ラと連結されているマンマシーン・インターフェース6
05により観察者が設定できるようになっている。
本実施例によれば電子カメラ600によって焦点の異な
る複数枚の画像を記録することにより、第3実施例と同
様の作用効果をもたらし得る。なお本実施例は、電子カ
メラ600に対して第3実施例を適用したものであるか
、第1.第2.第4゜第5.第6の各実施例を適用する
こともてきる。
すなわち、カメラ内で異なる位置にピントの合った画像
の入力、加算を行ない、これを記録媒体に記録し、オフ
ラインで連結した画像処理部において回復処理だけを行
なうようにしてもよい。このようにした場合には、装置
の構成がより一層簡単なものとなる。
なお銀塩フィルムに記録するカメラに対して本発明を適
用する場合において、例えば速写方式でピントの異なる
画像を次々と記録し、第12実施例と同様な構成で処理
を行なうこともできる。さらに第11実施例で示したよ
うに銀塩フィルム上で焦点の異なる画像の入力、加算を
行ない、光学的あるいは電気的に回復処理を行なうよう
にすることも可能である。
(第13実施例) 第23図は本発明の第13実施例の構成を示す図であっ
て、第12図に示した第7実施例と同様に本発明を反射
型顕微鏡に適用した応用例である。
第23図に示すように、光源700から発せられた光は
落射照明装置701によって導かれ、最終的には対物レ
ンズ702を介して資料の表面に照射される。資料から
の反射光像は前記対物レンズ702によって結像され、
鏡筒703の上に設置されたTVカメラ704によって
撮像される。この際、資料はステージ705の上に設置
された振動アクチュエータ706により、顕微鏡の光軸
方向に特定の周波数で振動するように駆動される。
なお、振動アクチュエータ706は、振動アクチュエー
タドライバ707により、適当な周期および振幅で駆動
される。前記TV左カメラ04により撮像された画像信
号はカメラドライバ708に転送される。なお、前記カ
メラドライバ708は、前記TV左カメラ04に対する
電力供給等も行なうものである。前記カメラドライバ7
08に転送された画像信号は、次にプロセッサ709に
送られる。プロセッサ709はA/D変換器、画像メモ
リ、回復処理装置、D/A変換器等から成り、   ・
前記画像信号に対して適当な回復処理をディジタル処理
で行なうか、あるいはアナログ回路による− 56 = バンドパスフィルターまたはバイパスフィルターで回復
処理を行なうように構成される。前記プロセッサ709
により回復処理を施された画像信号はTVモニタ710
に転送され、表示される。
また、前記プロセッサ709内には、入力されてきた画
像信号に対してバンドパスフィルターにより特定の空間
周波数領域のパワーをモニタできる手段が設けられてい
る。かくして前記振動アクチュエータ706の振幅を自
動的に決定し、その決定内容にしたがって振動アクチュ
エ〜り707を作動させるものとなっている。
上記構成の第13実施例によれば次のような作用効果を
奏する。本実施例においては、TVカメラ704が1フ
レームあるいは1フイールドの画像を入力する間に、対
象物を1回以上特定の振幅で振動させるように構成され
ているので、TVカメラ704の撮像面に合焦点面の異
なる画像を積算させる作用を有する。なお、振動アクチ
ュエータ706の振幅を初期設定するには、次のような
方法を用いる。まず振幅を変えなから画像を入力し、プ
ロセッサ709において、入力画像の特定の空間周波数
領域のパワーをモニタする。振幅に対する特定空間周波
数のパワーの変化は、およそ第24図に示すようになる
。つまり、振幅の大きさが対象物の深さ方向の構造より
大きくなってくると、画像にはボケの成分が多く含まれ
るようになる。このためパワーは低下してくる。従って
、あらかじめスレッショルド値THを適当に設定してお
き、パワーがその値を下回った時の振幅値Aを、実際の
処理に用いるようにする。このようにすれば、より鮮明
でかつ物体の構造に対して適当な焦点深度をもった画像
が得られる。なお、この方法による積算範囲の決定法は
第7の実施例にも応用することが可能である。
かくして本実施例によれば、簡単な構成で十分な効果が
得られる。また回復処理をビデオレートで実行できれば
、リアルタイムで処理画像か得られるなど、実用上の利
点が大きい。
なお、上記実施例では、対象物側を振動させるように構
成したが、光学系側つまり対物レンズ= 58− 702や鏡筒703内に設けたリレーレンズまたは撮像
素子を振動させるようにしても良い。また、本実施例を
顕微鏡以外の光学機器、例えば電子カメラや内視鏡など
に応用して光学系または撮像素子を振動させるように構
成してもよい。
(第14実施例) 第25図は、本発明の第14実施例の構成を示す図であ
って、第13実施例と同様に、本発明を反射型顕微鏡に
適用した応用例である。なお、説明を簡略化するために
、反射型顕微鏡装置は光源800、落射照明装置801
.対物レンズ802、鏡筒803、のみを図示した。鏡
筒803の上にはカラーTVカメラ゛804が設置され
ている。このカラーTVカメラ804における撮像素子
のダイナミックレンジは例えば40dBであると仮定す
る。落射照明装置801には回転式光シヤツター805
が設けられている。この光シヤツター805は前記光源
800から発せられる照明光を特定のタイミングで透過
、遮断する。つまり、この回転式光シヤツター805は
第26図に示すように、円板805Dの回転方向に3等
分された領域805A〜805Cを有している。
そして各領域805八〜、805 Cには面積比か10
000・100:1となるように設定された窓(斜線部
)a、b、cがそれぞれ設けである。
かくして、この円板805Dがモータートライバ806
により駆動制御されるモータ807によって1/10秒
間に1回転するように回転駆動されると、1/30秒間
(TV左カメラよる1フレームのスキャン時間)に所定
の露光量を資料に与えることになる。この場合の照明光
はハーフミラ−808および対物レンズ802を介して
照射される。そして資料からの反射光像はカメラドライ
バ809により制御される前記カラーTVカメラ804
によって撮像される。なお、前記落射照明装置80]内
には、複数のレンズと絞りとにより、ケーラー照明系が
構成されるが、図示は省略する。
ステージ駆動装置810は、第13実施例に示したよう
な振動アクチュエータ等で構成されており、ステージ8
11を1/30秒間に少なくとも1回、所定の振幅で振
動させるものとなっている。かくして、合焦点面の異な
る画像を前記カラーTVカメラ804の受光面に積算さ
せる。このようにして異なる露光量で3フレームのカラ
ー画像を入力する。これらのカラー画像はそれぞれR,
G、Bの3原色信号としてプロセッサ820に転送され
る。
前記プロセッサ820に転送された画像信号は、A/D
変換器821によりディジタル信号に変換される。この
変換されたディジタル信号のうち最初の1フレーム目の
画像信号、つまり前記回転式光シヤツター805の窓a
で露光され、入力された画像信号は、加算器822を単
に通過してそのままフレームメモリ823に記録される
。次に、2フレームロおよび3フレーム目の画像信号、
つまり前記回転式光シヤツターの窓すおよびCで露光さ
れ、入力された画像信号は、加算器822により前記フ
レームメモリ823にすでに記録されている画像信号と
加算される。その加算結果は再び前記フレームメモリ8
23に記録される。このようにして折れ線近似の対数特
性を持ったR、G。
Bの3原色画像データがフレームメモリ823に蓄積さ
れる。このフレームメモリ823に蓄積された画像デー
タlog R,log c、  log Bは、log
 Y変換回路824によりlog Y (Y=0.3 
R+0.59G +0.113 )の値に変換され、別
のフレームメモリ825に記録される。このフレームメ
モリ825に記録された画像信号は、回復処理回路82
6に転送される。回復処理回路826に転送された画像
信号は、対数特性を持った状態のまま空間周波数に対す
る適当なフィルタリング処理を施される。フィルタリン
グ処理を施された画像信号は、ダイナミックレンジおよ
び利得調整回路827に送られる。そうすると、この回
路827において、前記後処理を施された画像信号1o
gY’ に対して利得調整値log bか加えられると
共に、ダイナミックレンジ調整値aが乗算され、信号a
logbY’が出力される。前記画像信号alogbY
’ は対数変換器828により対数圧縮され、log 
 (a log b Y、’ )となって出力される。
この出力値は減算器829に入力し、ここで前記フレー
ムメモリ825に記録されている画像信号log Yと
の減算が実行され、信号log(alog bY’ /
Y)となって出力される。前記減算器829からの出力
信号log  (a log b Y’/Y)は、前記
フレームメモリ823に記録されている対数圧縮された
3原色信号log R,log G。
log Bと加算器830R,830G、830Bにお
いてそれぞれ加算される。この各加算出力は逆対数変換
器(指数変換器)831に入力し、ここで逆対数変換が
実行されて、信号a log b Y’ /Y−R,S
alog bY’ /Y−G、alog bY’ /Y
−Bが算出される。これらの算出値は、D/A変換器8
32によりR,G、Bビデオ信号に変換され、TVモニ
タ833によって表示される。なお、前記プロセッサ8
20の構成は特願昭62−234133号に記載されて
いるカラ一対数撮像用映像処理装置に基づいて構成され
たものである。
上記の構成の装置における動作の制御はコントローラ8
34で行なわれ、その条件設定等は前記コントローラ8
34と連結されたマンマシン・インターフェース835
により観察者が行なえるようになっている。
上記構成の第14実施例は次のような作用効果を奏する
。本実施例は、カラ一対数撮像方式を採用したことによ
り、色バランスをくずさずに、TVカメラ804の撮像
素子の性能を上回るダイナミックレンジをもった画像を
入力する作用と、対数フィルタリングにより効果的な回
復処理を行なう作用とを有する。そこでまず、カラ一対
数撮像方式の作用について説明する。なおここでは、前
記TV左カメラ04の撮像素子のダイナミックレンジが
仮に40dBであるとして説明する。被写体が40dB
のダイナミックレンジでは撮像しきれないほどの明暗情
報を有する場合、本実施例では次のようにして実質的な
ダイナミックレンジを拡大している。なず、十分大きな
露光量で撮像し、暗い部分の情報を有する画像を入力す
る。この画  ・像においては、明るい部分は飽和して
いる。次に、さきに入力した画像の1/100の露光量
で画像を入力する。そうすると先に入力した画像で飽和
した部分のうち暗い方から40dB分の情報が得られる
。同様にしてさらに1/100の露光量で画像を入力す
ると、さらに明るい領域40dB分の情報を有する画像
が入力される。これらを加え合わせることにより、折れ
線近似の対数特性を有する画像信号が得られ、実質的に
広いダイナミックレンジを有する画像信号として扱える
。さらに、処理後の画像のバランスをくずさないために
、輝度信号Yについてのみ対数圧縮を行なっている。そ
してカラー画像の色相、彩度に影響がないようにするた
めに、輝度信号Yの圧縮度1ogY/Yを、R,G、B
にそれぞれ乗算して、(logY/Y)R,(log 
Y/Y)G、(log Y/Y)Bを得、これを3原色
信号として出力している。また、本実施例では表示の際
の利得とダイナミックレンジを調整し、(a log 
Y/Y) R,(a]og Y/Y)G、(alog 
bY/Y)Bなる3原色信号を出力するようになってい
る。この利得ダイナミックレンジの制御は手動で行なっ
てもよいが、自動調整にしても良い。以上のカラ一対数
圧゛縮方式の詳細な作用については前掲した特願昭62
−234133号に記載されている通りである。
次に、対数特性を有する輝度信号log Yに対する空
間周波数フィルタリング処理、いわゆる対数フィルタリ
ングを行なうことにより、生じる作用を説明する。反射
光の分布関数を次のように定義する。
Y (lr) =L (1r)  ・R(+r)   
  −(a>ただし、 Y(+r):反射光の分布関数
L(lr):照明光の分布関数 R(1r)  :物体の反射率分布関数とする。(a)
式の両辺を対数変換すると、log Y (lr) =
log L (lr) +log R(lr)・・・(
b) となる。このうち照明光、あるいは照明装置をもたない
光学機器の場合は、自然光や外部照明の分布に相当する
しく1r)は主に低空間周波数成分を有する。これに対
して、物体の反射率分布関数R(1r)は低から中域の
空間周波数成分を主に有する。そこで第27図に示すよ
うな特性を有するフィルターを作成することにより、低
空間周波数成分の照明光のムラや、主にノイズ成分が支
配する高空間周波数領域をカットし、物体の構造を示す
領域を強調することができる。従って、この対数フィル
タリングを用いれば、より効果的な回復処理を行なうこ
とかできる。なお、第27図における空間周波数値fβ
、fhはマンマシン・インターフェース835により観
察者が処理結果を見なから任意に設定してもよいし、画
像の種類が限られ性質が分っている場合は、あらかじめ
設定しておいても良い。
かくして本実施例によれば、ダイナミックレンジの狭い
撮像カメラを用いても、実質的に広いダイナミックレン
ジを有する画像として処理することか可能となる。一般
に、ダイナミックレンジの狭いカメラでは、受光面で積
算することにより、画面の平均強度(つまり、0次周波
数強度)ばかり大きくなり、高空間周波数領域の情報は
後で回復処理をかけても回復不能な程度にノイズの中に
埋もれてしまうという不具合がある。本実施例によれば
上記不具合を解決でき、高空間周波数領域の画像成分を
所望のS/Nで積算しなから入力することが可能となる
。また、対数フィルタリングを行なうことにより、より
効果的な回復処理が可能であり、鮮鋭な画像を表示でき
る。
なお、本実施例は反射型顕微鏡についての応用例として
記述したか、電子内視鏡などの照明装置を有する他の光
学機器についても同様に応用できることはもちろんであ
る。また、光シヤツター805としては本実施例で示し
たようなメカニカルシャッター以外に、液晶板などを用
いた光シヤツターであっても良い。
(第15実施例) 第28図は、本発明の第15実施例の構成を示す図であ
って、第14実施例に示したカラ一対数撮像と対数フィ
ルタリングの手法を、照明装置をもたない光学機器に適
用した応用例を示す図である。対象物の像はレンス90
]によりCCDなとの固体撮像素子902の受光部に結
像される。この撮像素子902は対数撮像用ドライバ9
03によって制御される、例えば、撮像素子902がC
CD固体撮像素子の場合、オーバーフロードレインゲー
トや水平転送ゲートの高さを露光時間内に変化させるこ
とにより、出力信号が対数特性を持つように制御される
。この固体撮像素子による対数圧縮の詳細は、前掲の特
願昭和62−234133号に記載されている通りであ
る。前記撮像素子902からの出力信号は、ビデオプロ
セッサ904によって、log R,log G、  
log Bの3原色信号に変換され、さらにA/D変換
器905によってディジタル信号に変換された後、画像
処理部910に転送される。なお、前記レンス901は
振動アクチュエータドライバ906によって駆動制御さ
れる振動アクチュエータ907によって、前記撮像素子
902の露光時間に対して十分速い周期で光軸方向に振
動するように駆動される。かくして合焦点位置の異なる
画像が前記撮像素子902の受光面上に積算されて入力
するようになっている。
前記画像処理部910は、log Y変換器911、回
復処理回路912、ダイナミックレンジおよび利得調整
回路913、対数変換器914、減算器915、加算器
916R,916G、916B。
逆対数変換器917て構成されている。この画像処理部
910においては、第25図に示した第14実施例と同
様に、輝度信号Yに対して対数フィルタリング処理が施
され、ダイナミックレンジと利得が適当に調整された3
原色信号(alog bY’ /Y) R,(alog
 bY’ /Y)G、(alog bY’ /Y)B 
 が出力される。この画像処理部91.0からの出力信
号はD/A変換器920によりカラーアナログ信号に変
換され、TVモニタ921によって表示される。以上の
動作はコントローラ930により制御される。
上記構成の第15実施例は次のような作用効果を奏する
。本実施例は固体撮像素子902自体に対数圧縮入力特
性を持たせるようにしたので、第14実施例と同様に、
色バランスを崩さずに、ダイナミックレンジを拡大する
作用と、対数フィルタリングによる回復処理を行なう作
用とを有する上、構成か簡略化する利点をもっている。
かくして本実施例によれば、電子カメラなど照明装置を
通常は有していない光学機器に対しても、第14実施例
と同様の作用効果を発揮させ得る。
また、撮像素子902自体に合焦点位置の異なる画像を
積算するようにしたので、装置を簡便化できる。
なお、撮像素子自体に対数入力特性を持たせる代イつり
に、露光時間を変えて数枚の画像を入力させ、これらを
加え合せることにより、折れ線近似の対数特性を持つ画
像を合成し、第14実施例におけるプロセッサ8″20
と同様の構成で処理を行なわせるようにしても良い。
(第16実施例) 第29図は本発明の第16実施例の構成を示す図であっ
て、第25図に示す第14実施例と同様に本発明を反射
型顕微鏡へ応用した例である。
光源1001より発せられた光は落射照明装置1002
に導かれ、ハーフミラ−1003と対物レンズ1004
を介して、資料の表面に照射される。資料からの反射光
像は前記対物レンズ1004と鏡筒1005内の結像レ
ンズ1006によって拡大されて記鏡筒1005上に設
置された空間光変調器(以下SLMと略称する)100
7の受光面に結像される。S L M 1.007はS
LMドライバ1008によって駆動制御され、インコヒ
ーレント−コヒーレント変換器として機能する。なお、
ステージ駆動装置1009は、前記SLM1007の変
換応答速度を考慮して設定されたスキャン時間内に、資
料載置用ステージ1010を顕微鏡の光軸方向に設定さ
れた距離範囲だけ駆動するようになっている。レーザー
1011によって発せられたレーザー光は、レーサービ
ームエキスパンダー1012によりビーム径を拡大され
、ハーフミラ−1013により光路を変えられて、前記
SLM1007の受光面とは反対側の面(以下反射面と
呼ぶ)に照射される。
前記SLM1007の反射面には顕微鏡像が屈折率分布
として表示されている。したがって前記レー  72 
 = 一ザービームの反射空間パターンが顕微鏡像として伝搬
される。この顕微鏡像すなわち反射レーザー光は、次に
レンズ1014によって空間的にフーリエ変換され、こ
のレンズ1014の後方焦点面に置れたフィルター10
15によって空間周波数に対するフィルタリングが行な
われる。しかる後、上記反射レーザー光はレンズ101
6により逆フーリエ変換され、その画像はTV左カメラ
017に入力される。なお、前記フィルター1015は
中心部から周辺部にかけて振幅透過率が大きくなるよう
に形成されており、空間周波数に対するバイパスフィル
ターとなるように設計されている。なお、前記TV左カ
メラ017の電力供給およびタイミング制御は、カメラ
ドライバ1018により行なわれる。このようにして入
力された画像は、前記カメラドライバ1018を介して
プロセッサ1020に転送される。プロセッサ1020
に入力された画像信号は、A/D変換器1021によっ
てディジタル信号に変換され、フレームメモリ1022
に記録される。このフレ一ムメモリ1022に記録され
たディジタル画像は、回復処理装置1023によって適
当な回復処理が施され、再び前記フレームメモリ102
2に記録される。こうして回復処理が施された画像信号
は、D/A変換器1024によりアナログビデオ信号に
変換されて、TVモニタ1025によってに表示される
。以上の動作は、コントローラ1026によって制御さ
れ、条件設定はコントローラ1026に接続されたマン
マシン・インタフェース1027により観測者が行なう
ようになっている。
ここて、前記SLM1007について若干の説明を加え
る。ここで用いるSLM1007は光入力型空間変調器
であって、2次元の光信号を書込み記録すること、およ
び光での読み出しを行なうこと、等が可能な光機能素子
である。この光機能素子としては、B 112S iO
2o (B S O)の光導転性と電気光学効果とを利
用したFROM(Pockls Read−out 0
ptical Modulator >や、光導伝材料
と液晶を組合せたL CL V (LiQuidCry
stal Light Value )などがある。い
ずれも入力光信号を電界分布に変換し、反射面の屈折率
分布を制御する作用がある。従ってSLM1007は、
その反射面側に入射するレーザー光の偏光状態が、S 
LMI 007の反射面の屈折率分布に応じて変化し、
検光子を通すことにより、コヒーレント光像として読出
すことができるように構成されている。本実施例では、
特にダイナミックレンジが大きく応答速度の速いSLM
を用いるものとする。
上記構成の第16実施例は次のような作用を奏する。本
実施例は、TV左カメラ017の受光面に画像を積算さ
せる際の前処理として、光学的にバイパスフィルタリン
グを行なうようにしたものである。つまり、本実施例は
顕微鏡で入力した画像を、S LMI OO7を介して
レーザー光に伝搬させる如く構成した。したがってコヒ
ーレント光学系による空間周波数フィルタリングを行な
い、低空間周波数をおさえなから、TV左カメラ017
の受光面に合焦点面の異なる画像を積算していく作用を
有する。このようにすることにより、TV左カメラ01
7のダイナミックレンジの限界による積算効果の制限が
解決できる。その結果、空間周波数成分についても所望
のS/Nで積算入力を行なうことができる。
かくして本実施例によれば、TV左カメラ017のダイ
ナミックレンジを有効に使うことができ、プロセッサ内
における回復処理によって、−層鮮明な画像を表示する
ことができる。
(第17実施例) 第30図は、本発明の第17実施例の構成を示す図であ
って、本発明を第16実施例と同様に反射型顕微鏡へ応
用した例である。本実施例の構成は第29図に示した第
16実施例の構成からプロセッサ1020を省き、TV
左カメラ017からの画像信号をカメラドライバ]01
8を介してTVモニタ1025に直接入力するようにし
たものである。したがって第29図と同一部分には同一
符号を付し、詳しい説明は省略する。
上記構成の第16実施例は次のような作用効果を奏する
。ステージ駆動装置1009によりステージ1010を
、顕微鏡の光軸方向に距離範囲にわたって駆動し、その
駆動時間中、顕微鏡画像がSLM1007の受光面に蓄
積されるように構成されているので、合焦点面の異なる
複数の画像が積算されることになる。上述の動作が完了
した時点で、前記SLM1007の反射面に表示された
積算画像がレーザービームで読み出され、コヒーレント
光学系による空間周波数フィルタリングにより回復処理
が実行される。その結果はTV左カメラ017により撮
像され、TVモニタ1025によって表示される。つま
り、本実施例はSLM1007の受光面における画像の
積算効果を利用し、光学的なフィルタリングによる回復
処理を行なうような作用を有するものである。
かくして本実施例によれば、回復処理が完全なリアルタ
イイムで行なえるため、全体の処理速度を短縮すること
ができる利点がある。
ここで、上述した第16実施例および第17実施例にお
いて、カラー画像を処理しかつ表示する方法について説
明する。ます、第31図に示すように顕微鏡の落射照明
装置1002内に回転色フイルタ−1030を設ける。
この回転色フイルタ−1030は、第14図に示した第
8実施例における回転式光フイルタ−213と同様に、
R,G。
Bの3原色フィルターを円板の回転方向に並べたもので
ある。この色フイルタ−1030をモータ1031によ
って回転駆動すると、白色光源1001から発せられた
光が、前記回転色フイルタ−1030を透過する際に、
その光の色を時間的にR,G、Bの順に変えられる。こ
のようにして得られた各原色照明光が鏡筒1005に導
かれると、それぞれの原色照明光により、第16実施例
、第17実施例に記載した構成に基づく動作が逐次行な
われる。
第32図は、第29図に示す第16実施例に於けるプロ
セッサ1020をカラー画像用に構成した例を示すブロ
ック図である。プロセッサ1100に入力してきた各原
色照明光による出力信号は、A/D変換器1101によ
りディジタル信号に変換された後、セレクタ1102に
よりフレームメモリ1103R,1103G。
1103Bのうち、所定の色のメモリ内に格納される。
3原色照明による処理結果が全て前記フレームメモリ1
103R,1103G、1103Bに記録されると、こ
れらは、(R,G、B)→Y変換器1104に送られ、
ここで輝度信号Y=(0,3R+ 0.59G + O
Ll B )が算出される。前記(R,G、B)−Y変
換器1104から出力される輝度信号Yは、前記フレー
ムメモリ1103R。
1103G、1103Bより出力された3原色信号を除
すための信号として除算器1105R。
1105G、110”5Bに供給される。したがって、
上記各除算器によって、それぞれ除算が行なわれ、R/
Y、G/Y、B/Yが算出される。これらの算出結果は
乗算器1106R,1106G。
1106Bに送られる。
一方、前記輝度信号Yは回復処理回路1107により適
当な回復処理を施される。この結果Y′は前記乗算器1
106R,1106G。
1106Bに送られ、前記R/Y、G/Y。
B/Y信号との乗算がそれぞれ行なわれる。乗算の結果
得られた(R/Y)Y’ 、(G/Y)Y’ 。
(B/Y)Y’ はそれぞれD/A変換器1108R,
1108G、1108Bにより、アナログビデオ信号に
変換されて出力される。以上の構成における動作はコン
トローラ1109により制御される。
このような構成により、逐次的に入力される各原色信号
に対し、色バランスをくずさないように輝度成分に対し
てのみ回復処理か行なわれる。そして回復処理の結果は
3原色同時に出力され、カラー画像として表示できる。
なお、第17実施例に適用する場合は、第32図に示し
た構成から(R,G、B)−Y変換器1104、除算器
1105R,11,05G。
1105B、回復処理回路1107.乗算器1106R
,11,06G、1106B、をとり除  。
き、フレームメモリ1103R,1103G。
1103Bと、D/A変換器1108R。
1108G、1108Bとを直接接続したプロツセサを
設け、これを第30図におけるカメラドライバ1018
とTVモニタ1025との間に介在させればよい。この
ようにすることにより、すてに回復処理が施され、逐次
的に入力されてきた3原色画像信号を、プロセッサ内の
フレームメモリに一時保持し、これらを同時に出力する
ことにより、カラー画像として表示することができる。
(第18実施例) 第33図は、本発明の第18実施例の構成を示す略式図
であって、本発明を透過型顕微鏡に応用するに際して用
いる光学的なバイパスフィルタリングの部分構成図であ
る。図に示す如く透過照明光学系は、ケーラー照明装置
1200で構成される。光源1201から発せられた照
明光は、コレクタレンズ1202で集光され、視野絞り
1203、  コンデンサ絞り1204を通過して、コ
ンデンサレンズ1205により資料1206に対して照
射される。この際、前記コンデンサ絞り1204は、十
分に小さく絞られ、資料1206にほぼ平行な光が照射
されるようにする。資料1206を通過した光は、対物
レンズ1207に導かれ、この対物レンズ1207の後
ろ焦点面に設置されたフィルター1208により、前記
資料1206の像の空間周波数に対するフィルタリング
が行なわれる。なお、前記フィルター1208は、中央
部が光の吸収率が大きく、周辺部にいくに従って、その
吸収率が次第に小さくなっていくように構成されている
。つまり、低空間周波数成分をおさえることにより、バ
イパスフィルタリングが行なわれるようになっている。
前記バイパスフィルタリングが行なわれた像は、結像レ
ンズ1209により、画像入力系に結像される。
上記以外の部分の構成は、第7.第13.第14、第1
7の実施例において、透過型顕微鏡に適用するようにア
レンジした構成に準する。
上記構成の第18実施例においては、次のような作用効
果を奏する。本実施例は、透過型顕微鏡において資料1
206を平行照明することによりコヒーレント光学系を
実現し、像のバイパスフィルタリングを光学的に行なう
作用を有する。
かくして本実施例によれば、第29図に示した第16実
施例と同様に、像の低空間周波数成分をおさえなからT
V左カメラどの画像入力装置で撮像することにより、画
像入力装置のダイナミックレンジを有効に使うことがで
きる。したがって、焦点深度の大きな画像をより鮮明に
表示することかできる。
ここで、加え合わせる画像の枚数もしくは積算する範囲
の選択法について記述する。
第34図(a)、 第34図(b)は上記選択力の概念
図である。第34図(a)の左方部に示すような階段状
の表面構造をもつ物体121oを考える。このような物
体121oを焦点深度の浅い光学系で撮像すると、物体
のどこかに焦点が合っている画像のフーリエスペクトル
は比較的高い空間周波数成分も有するが、全くどの部分
にも焦点が合っていない画像の場合は低周波数成分しが
持たない。その様子は第34図(a)の右方部に示され
ている。すなわち、前記物体121oに対して合焦点面
を破線で示した位置に設定したときの像のフーリエスペ
クトルF (u)を示している。
このフーリエスペクトルにおける、ある空間周波数領域
(ul、u2)についてのスペクトルを積分した値F 
(ul、u2)(斜線部1220の面積)に着目してみ
る。この積分値Fが合焦点面位置を変えた場合にどう変
化するかを示したのが第34図(b)である。この図よ
り、F(ul。
u2)の値かあるしきい値より大きくなる領域(zl 
、  z2 )を加算範囲とすれば、全く焦点の合った
部分のない画像を加算の対象から除外できる。その結果
、より鮮明な長焦点深度画像を合成できる。そこで、第
3実施例、第12実施例に示したように、合焦点面の異
なる画像を記録する場合は、記録された画像信号にバン
ドパスフィルターをかけ、その結果得られた値を調べる
。こうすることにより、第34図(b)に示したような
関係を求め、これを基に加算に用いる画像を決定すれば
良い。また、第7実施例、第14実施例、第16実施例
、第17実施例に示した反射型顕微鏡に応用する場合は
、前処理としてステージ(または対物レンズ)をステッ
プ的に所定の小さい間隔で上昇あるいは下降させていく
。そして各々のフォーカスレベルに於ける入力画像信号
にバンドパスフィルターをかける。こうすることにより
、第34図(b)に示したような関係を求め、積算範囲
を決定するようにする。特に、IC,LSI等の検査に
用いる場合には、同じようなパターンが繰返されるため
、−度積算範囲を決定しておけば同じ条件で対象物のど
の部分についても最適な処理が可能となる。なお、バン
ドパスフィルターとしては、周波数帯域の異なるものを
複数用いて、これらのいづれか、あるいは、それらを全
て使うことにより、総合的に判定して範囲を決めるよう
にしても良い。
(第19実施例) 第35図(a)、第35図(b)は、本発明の第19実
施例を示す図であって、本発明を電子カメラへ応用した
例を示す図である。本実施例の構成は大きく分けると、
カメラ本体1300.記録−85= 媒体1400.プロセッサ1500.マンマシン・イン
ターフェース1600、そしてTVモニタ1700に分
けられる。第35図(a)に示す前記カメラ本体130
0は、レンズ1301.  シャッター1302.合焦
点位置制御器1303.撮像素子1304.A/D変換
器1305. メモIJ 1306 、マツチング回路
1307. メモリ1308、距離算出回路1309.
  コントローラ13’ 10 、および前記記録媒体
1400へ書き込みを行なう書込み装置1311で構成
されている。
このカメラ本体1300は次のような作用を呈する。こ
のカメラ1300は、プリ撮像と本撮像の2つの動作を
行なう。まず、プリ撮像では、前記シャッター1302
が、前記レンズ1301の半面を隠す。そして、隠され
ていない側の半面を使って結像した像を、前記撮像素子
]304に入力する。このときの撮像素子1304の出
力信号はA/D変換器1305によりデイタル信号に変
換されて、前記メモリ1306に記録される。次に、前
記シャッター1302は、前記レンズ1301に対し、
上述の場合とは反対側の半面を隠す。がくして前と同様
にして入力した画像は前記メモリ1306に記録される
。このようにして、レンズ1301の2つの半面を交互
に利用し、視差を設けて入力した2枚の画像に対し、マ
ツチング回路1307によるステレオマツチングを行な
う。こうすることにより、対象物までの距離を計測する
上記マツチングは、例えば、第36図(a)、第36図
(b)に示すように、画像内に何点がの検出点1315
を設け、各々の検出点1315を中心として設定した局
所領域1316および1317を対象として行なう。第
36図(a)は左画像面、第36図(b)は右画像面を
示している。
第37図はマツチング回路13o7の構成の一例をメモ
リ1306および1308と共に示す図である。メモリ
1306には、左右の視野を持つ2枚の画像を記録する
左画像メモリ1306aと右画像メモリ1306bとが
設けである。前記マツチング回路1307内にはアドレ
ス発生器1320か設けられている。このアドレス発生
器1320は第36図(a)、第36図(b)に示すよ
うに、左画像に対しては、ある検出点1315を中心と
する設定領域1316、右画像に対しては、ある検出点
1315より数画素たけ視差方向にすらした点(ずらし
た画素数をSとする)を中心とする設定領域1317 
(左画像の設定領域と同じ大きさの設定領域)のアドレ
スをそれぞれに発生させる。この発生したアドレスは前
記メモリ1306に送る。前記メモリ1306からは、
設定された領域1316.1317の左右の画像信号が
マツチング回路1307内の減算器1321に送られる
。この減算器1321では両画像信号の減算が画素ごと
に行なわれる。この減算結果の絶対値が絶対値演算器1
322によって計算される。このようにして、左右の設
定領域1316.1:317の各対応画素信号の差の絶
対値が計算される。そしてこれらの値は、累積加算  
□器1323によって全て加え合わされて、その結果は
判定器1324に送られる。次に、前記アトレス発生器
1320は、前記メモリ13o6内の左画像については
、最初と同じアドレスを発生する。そして右画像につい
ては、設定領域1317のアドレスを最初に設定した右
画像のアドレスより視差方向に1あるいは2画素程度ず
らした位置(つまり新しい設定領域の中心点を、検出点
よりS−1あるいはS−2だけ視差方向にずらした点と
する)に設定する。そして同様の計算結果を前記判定器
1324に送る。このような操作を1つの検出点につい
て、ある設定した範囲(例えば、右画像の設定領域13
17の中心点を、検出点に対してS〜−8まで動かす範
囲)について繰返す。
前記判定器1324は、各ずれ量に対する計算結果を比
較し、最小になった時のずれ量を検出して、前記メモリ
1308に送る。このような動作は各検出点について行
なわれる。以上の動作はマツチング回路コントローラ1
325により制御される。
次に、上述したマツチング回路1307の作用について
述べる。ステレオマツチングには視差を持った左右の画
像の対応点を見つけることが必要である。本回路では、
そのために次に示すような演算を行なっている。
ρ(t)=ΣRl l’r(x+t、y)づρ(x、y
) l         ・(c)ただし、 X   :視差方向、 t   :ずれ量、 rr(x、y)  :右画像、 fΩ(x、y)  ・左画像、 ΣR:設定領域における全加算を 表わすオペレータ、 である。ある検出点についてtをある範囲(例えば、t
=S〜−8)にわたって変えなから(C)式を計算し、
最小となるtを見つける。こうすることによって、左画
像の検出点に対する右画像の対応点を求めることができ
る。なお、対応点を検出する方法として、(C)式の代
わりに、次式に示すような相関演算を行なわせるように
、前記マツチング回路1307を構成してもよい。
φ(t) = 盲f’r(x+t、y) e flQ(
x、y)        +++ (d)また、次式の
ように正規化相互相関により、左右量画像のバイアスや
ゲインを補正し、より精度の高い相関演算を行なうよう
にしても良い。
ただ゛し、 fr:右画像の設定領域における平均値子ρ:左画像の
設定領域における平均値σr:右画像の設定領域におけ
る標準偏差σg:左画像の設定領域における標準偏差な
お、本実施例では、左画像における設定領域1316の
位置を固定して、右画像内では対応点を捜すように記述
したが、両者の関係は逆でもよい。また、両画像内゛の
設定領域の位置を検出点を中心として、どちらも動かす
ことにより、対応点を検出するようにしても良い。さら
に、フーリエ変換における相関定理を応用し、前記マツ
チング回路1307内にFFT演算器を設けて、次式に
示すような相関演算を行なわせても良い。
φp(u、v)=P−’[Pffr(x、y)l # 
Plfρ(x 、 y) l  コ        −
(f)ただし、 F ・フーリエ変換のオペレータ F −1、逆フーリエ変換のオペレータこの場合は、(
C)〜(e)式を計算する場合のように、両画像の相対
的な位置tをずらしなから相関値を求めていく必要はな
く、相互相関画像φF (u、v)のピークの位置を検
出することにより対応点を求め得る。さらに、ノイズの
影響が少ない場合には、次式で表わされる位相相関法に
より、精度良く対応点を検出するようにしても良い。
一方、前記メモリ1306および前記マツチング回路1
307をセレクタ1330と共に第38図に示すように
構成し、画像を視差方向と垂直な方向に分離して記録し
、各々の部分画像に対するマツチング処理を並列に行な
うことにより、全体の計算時間を短縮させても良い。
さて、前記メモリ1308に記録された各検出点におけ
る左右のずれ量は、第35図(a)に示すように距離算
出回路1309に送られる。距離算出回路1309では
レンズ1301の半面づつを用いて画像を入力したこと
による視差と前記ずれ量とから、カメラ本体1300と
各検出点との間の距離が算出される。その結果はコント
ローラ1310へ送られる。なお、プリ撮像後に画面の
中央の検出点における距離データから、ファインダーに
おいて中央にフォーカスが合って見えるように、合焦点
位置制御器1303を自動制御し、オートフォーカス動
作を行なわせても良い。
次に、前記カメラ1300に於ける本撮像について説明
する。前記コントローラ1310は、前記距離算出回路
1309から送られてきた距離情報に基づいて積算入力
を行なうための物体面における合焦点位置の移動範囲を
設定する。合焦点位置の範囲の設定の仕方の一例を説明
する。各検出点における距離データから、そのばらつき
具合いを表わす標準偏差を求める。そして距離の平均値
から±にσの範囲(kは1〜2の間ぐらい)を求め、積
算範囲とする。ただし、距離の平均値、標= 93 = 準偏差を計算する際に、空なと無限遠であると算出され
たデータは除外する。なお、積算範囲はマニュアルで撮
影者が任意に設定できるようにしても良い。本撮像にお
いては、前記シャッター1302を全て解放し、その露
光時間内に、前記コントローラ1310で設定した積算
範囲に対応して合焦点位置制御器1303を駆動し、合
焦点位置の異なる画像を前記撮像素子1304の受光面
に積算する。前記撮像素子1304からの出力信号は、
前記A/D変換器1305によりディジタル信号に変換
され、メモリ1306に記録される。前記メモリ130
6に記録された積算画像および前記メモリ1308に記
録されている画像内の各検出点における左右のずれ量は
、書込み装置1311によって、前記記録媒体1400
に記録される。なお、前記カメラ本体1300内に加算
器を設け、本撮像において合焦点位置の異なる画像を累
積加算するようにしてもよい。
前記記録媒体1400は、フロッピーディスク。
光メモリ、半導体ICを組込んたカード、磁気テ−プ、
磁性体以外の固体メモリ、有機物質によるメモリ等で構
成され、前記カメラ本体130゜において得られたデー
タを、前記プロセッサ1500ヘオフラインで転送する
役割を持つ。
次に、第35図(b)に示す前記プロセッサ1500の
構成と作用について記す。前記記録媒体1400に書込
まれているデータは、読込み装置1501により読み出
される。そして画像データはメモリ1502へ記録され
、各検出点における左右のずれ量はメモリ1503に記
録される。
そして前記画像メモリ15Q2に記録された画像データ
は、回復処理回路15o4に送られる。また、前記メモ
リ1503内に記録されたずれ量のデータは係数発生器
1505へ送られる。係数発生器]505は、入力した
ずれ量に対応した係数値を発生させ、前記回復回路15
04へ送る。前記回復処理回路1504で適当な回復処
理を施された画像信号は、D/A変換器1506でアナ
ログビデオ信号に変換され、前記TVモニタ1700に
よって表示される。なお、前記プロセッサ1500にお
ける動作は、コントローラ1507で制御される。また
、条件設定および画像表示等の指令は前記コントローラ
1507と連結された前記マンマシン・インターフェー
ス1600により観察者が行なえるようになっている。
前記プロセッサ1500における回復処理の作用につい
て説明する。前記回復処理回路1504では、局所領域
のコンボリューションにより、空間フィルタリングが行
なわれ、回復処理が実行される。
第39図は、上記回復処理の概念図である。この図では
、ある画素に対し、その近傍の5×5の画素領域につい
て、設定したマスク1510とのまたたみ込み演算」 
(コンボリユーシヨン)を行なう。そしてその演算結果
を対象画素におき換えるという処理を、前記画素(ただ
し、周辺の2ラインについては行なわない)について順
次実行し  □ていく作用を示している。このような方
法で回復処理を行なうことにより、画像内の位置に応じ
て異なるフィルタリングを行なうことができる。そこで
、前記カメラ本体1300において積算入力した画像が
一様にぼけた画像にならない場合に、上記マスク151
0の係数を画像の位置に応じて変えてやることによって
、どの部分でもフォーカスの合った画像を表示できる。
このような処理を行なうために、前記プリ撮像において
は画像内の何点かの検出点1315におけるカメラ本体
1300と被写体との距離を計測しておき、積算画像内
のどの部分かどの程度ぼけるかを把握し、その情報に基
いてマスク1510の係数を決定するという処理を行な
うものである。
かくして本実施例(第19実施例)によれば、プリ撮像
によって積算する合焦点位置の範囲を決定できる。また
、ぼけ方が画像内の場所に依存する場合でも適当な回復
処理を施すことができる。
したがって、本発明を電子カメラへ応用した場合の適用
範囲を拡大することができる。なお、本実施例のプロセ
ッサ1500における回復処理用マスク1510の係数
は、場所に応じて任意可変できるので、これを応用して
観察者が好みに応じて焦点深度を自由に変えられるよう
に構成しても良い。
(第20実施例) 第40図(a)、第40図(b)は本発明の第20実施
例の構成を示す図であって、第19実施例と同様に、本
発明を電子カメラへ応用した例である。本実施例の構成
は、大きく分けると、カメラ本体1800、記録媒体1
900、プロセッサ2000、マンマシン・インターフ
ェース2100、TVモニタ2200等からなる。まず
、カメラ本体1800は第19実施例で示したのと同様
にプリ撮像と本撮像の動作を行う。まず、プリ撮像にお
いては、レンズ1801の中央部より入力された対象物
の像がミラー1802により反射され、オートフォーカ
ス(以下AFと略す)センサ1803に入力される。前
記AFセンサ1803は、第19実施例で示したステレ
オマツチングに類似した位相差AP方式に基づくもので
、視差を設けて結像させた2つの画像の位相差に相当す
るデータを測距回路18o4に送る。前記測距回路18
04では、前記AFセンザ1803から送られてきたデ
ータを基に、カメラ本体1800から対象物までの距離
を計測する。
この副側した距離データはメモリ18o5に記録される
。以上の動作は撮影者が設定した数が所の対象物にらい
て同様に行なわれ、それらの結果が前記メモリ1805
に記録される。次に、前記メモリ1805に記録された
複数点の測距結果はコントローラ1806に送られ、本
撮像における条件が設定される。
次に、本撮像における動作を説明する。前記コントロー
ラ1806はプリ撮像において測定したカメラ本体18
00から対象物までの距離データを基に、合焦点位置の
異なる画像に対し適当な重み付けを行なって加重加算入
力を行うよう制御する。つまり、合焦点位置制御器18
o7は前記プリ撮像によって設定した範囲にわたって合
焦点位置を離散的に変える。その結果生じた各々の状態
においてレンズ1801により結像された画像は、撮像
素子1808に入力される。この撮像素子1808に入
力した画像信号は、A/D変換器1809によりディジ
タル信号に変換された後、メモリ1810に記録されて
いる所定の係数値と乗算器1811によって乗算される
。そしてこの乗算された値は加算器]812により、メ
モリ]8]3に記録されている画像信号と加算され、そ
の結果は再び前記メモリ1813に格納される。
以上の構成により、合焦点位置を離散的に変えなから入
力された複数枚の画像が加重加算され、その結果は前記
メモリ1813に記録される。なお前記ミラー1802
は、本撮像が行なわれるときには、メカニカルに光路か
らはずされるか、あるいは撮像に邪魔にならないように
最初から光学的に設計されている。前記メモリ1805
に記録されている幾つかの観測点における測距データ、
および前記メモリ1813に記録されている画像データ
は、書き込み装置1814により記録媒体1900に記
録される。
次に、第40図(b)に示すプロセッサ2000の構成
および作用について説明する。前記記録媒体1900に
記録されているデータは読込み装置2001によって読
み出される。そして画像データはメモリ2002に記録
され、測距データはコントローラ2003に入力される
。前記メモリ2002に入力された画像データは、回復
処理装置2004に送られる。そして前記測距データを
基に前記コントローラ200Bで設定された条件に従っ
て、適当な回復処理が施される。
前記回復処理装置2004により回復処理が施された画
像信号は、D/A変換器2005でアナログビデオ信号
に変換された後、TVモニタ2200によって表示され
る。なお、上記プロセッサ2000における回復処理や
、画像出力の際の諸操作は、前記コントローラ2003
と連結されたマンマシン・インターフェース2100で
行なえるようになっている。
上記構成の第20実施例においては、次のような作用効
果を奏する。まず、カメラ1800におけるプリ撮像に
おいて、撮影者は写したい数が所の被写体を画面の中央
部に狙い定め、測距ボタンを押す。こうすることによっ
て、各被写体までの距離がカメラ内のメモリ18o5に
記録される。
コントローラ1806ではそれらの測距データを基に、
加算入力した画像が撮影者が選択した被写体についてほ
ぼ同じはけ方になるように入力条件を設定する。この状
態で本撮像が行なわれる。またプロセッサ2000では
、プリ撮像によって測定した距離データを基に適当な回
復処理を行う作用を有する。
複数の測距データから加重加算入力の条件を設定する方
法について説明する。ここでは説明を簡単にするために
、カメラ本体1.800からの距離が異なっている2つ
の被写体があると仮定する。本発明の主旨により、合焦
点位置を変えなから加算入力した画像に対して、場所に
より不変(Space 1nvariant )な回復
フィルターをかけることによって、焦点深度の大きな画
像を表示する為には、加算入力した画像のほけ方が5p
aceinVariantである必要がある。そこで、
まず焦点−102,− はずれによるはけ量を幾何的近似により示す。
第41図はその幾何的関係を示す図である。カメラ本体
1800の撮像面1820からρ1の距離に物点A1が
あり1.l112の距離に物点A2かあるとする。そし
て物点A1とA2との距離はdであるとする。第41図
の上方図は物点A1にフォーカスを合わせた場合の幾何
的関係を示す。このときの物点A2のほけ量δ2はA2
から出た光線束の撮像面1820での投影の直径で表わ
す。第41図の下方図は物点A2にフォーカスを合わせ
た場合の幾何学的関係を示す。このとき物点A1のほけ
量δ1は物点A1から出た光線束の撮像面1820での
投影の直径で表わす。レンズ1801の焦点距離をfと
し、f<91を仮定すると、δ2.δ1は近似を用いて
次式で表わされる。
たたし、FはカメラのFナンバーで、F=f/D(D:
レンズの射出瞳の直径)。(h)式と(i)式とを比較
すると、物点A1にフォーカスを合せたときの物点A2
のほけ量δ2と、物点A2にフォーカスを合せたときの
物点A1のほけ量δ1との大小関係は、δ2〉δ1であ
る。そしてその違いはρ1が小さい場合、つまり手前の
被写体A1がより近くにある場合において顕著になるこ
とがわかる。このような場合、合焦点面の位置を物点A
1からA2にわたって等間隔に変えなから加算入力した
画像における物点Al、A2の被写体のぼけ方は等しく
ならない。つまり物点A2にある被写体の方がはけが大
きくなる。したがって本実施例では、加重加算を行うこ
とによって加算入力画像のぼけ方を5pece 1nv
ariantに近いものにしている。その際の加重係数
の決定法について以下説明する。
第42図に示すように合焦点位置をAIからA2点まで
の範囲で等間隔にmか新設定するものとする。そして各
位置にそれぞれ重みω+  (1= 1,2.、、、m
)を乗じて加え合わせるものとする。それぞれの合焦点
位置におけるA2点、A1点にある物体のはけ量δ2 
(+ ) 、δ1(i)(i ”’1+2+、、+m)
は次式で表わされる。
パ ・・・(k) 従って、加重加算された画像における物点A2゜A1点
にある物体のぼけ量は で表わすことができる。これらの点が Σ ωj=1 の拘束条件の下で最小になるような ωi (i=1.2.・・m) を求めるために、Lagrangeの未定乗数法を用い
る。
つまり、 g=Σωi−]                  
・・・(m)i=1 φ−f+λg                   
・・・(n)λ なる式の演算を行なう。(o)、(m)式より、未知数
ωj(+ =1.2.、、、m)に対して次の連立方式
(p)が成立する。なお、(p)式は表現をし易くする
ために行列表示する。
この(p)式を解くことにより最適なωi(i = 1
.2.、、、m)が求まる。
以上のような方法で、カメラ本体1800から被写体ま
での距離(、Qlおよびd)が分かった場合に、加重係
数をどのように設定したら良いかをあらかじめ調べてお
く。そして、これらのデータをカメラ本体1800内に
記録しておいて、実際の操作ではプリ撮像で計測した各
被写体までの距離から適当な加重加算入力を行うように
する。前記加重係数のデータは撮影レンズ1801が交
換可能なカメラの場合、撮影レンズ18o1内に設置し
たリードオンリーメモリ(ROM)に記録しておき、撮
影時にカメラ本体1800のコントローラ1806にデ
ータを転送し動作を行なわせるようにしても良い。
本実施例(第20実施例)によれば、撮影者が任意に選
択した全ての被写体に対し、フォーカスか合うように焦
点深度を制御することができる。
また加重加算を行うことによって画像のほけ方が5pa
ce 1nvariantに近い状態になるため回復処
理を簡便に行なえる。
(第21実施例) 第43図は、本発明の第21実施例の構成を示す図であ
って、第19実施例、20実施例と同様に、本発明を電
子カメラへ応用した例である。本実施例は、第40図(
a)に示す第20実施例のカメラ本体1800の構成か
ら、メモリ1810と乗算器1811とを除いたものに
相当する。本実施例におけるカメラ本体2300もプリ
撮像と本撮像の2つの動作を行う。このうち、プリ撮像
は第20実施例に記載した内容と同様である。したかっ
てその説明は省く。本実施例における本撮像の動作を説
明する。コントローラ2306はプリ撮像において決定
した条件に従って画像の入力、加算が行なわれるように
合焦点位置制御器2307を制御する。この合焦点位置
制御器2307は、前記条件に従って合焦点位置を離散
的に変える。各々の状態においてレンズ2301により
結像された画像は、撮像素子2308に入力される。こ
の撮像素子2308に入力された画像信号は、A/D変
換器2309によりディジタル信号に変換された後、加
算器2312によりメモリ2313に記録されている画
像信号と加算される。加算結果は再び前記メモリ231
3に記録される。以上の構成により、合焦点位置か離散
的に変えられなから入力された複数枚の画像が累積加算
される。その結果は前記メモリ2313に記録される。
そして、前記メモリ2305に記録されている幾つかの
観測点における測距データ、および前記メモリ2313
に記録されている画像データは、書込み装置2314に
よって記録媒体1900に記録される。この記録媒体1
900に記録された加算入力画像は、前記第20実施例
と同様にプロセッサにおいて読み出され、同じく前記記
録媒体1900から読み出された測距データを基に、適
当な回復処理が施されてTVモニタ上に表示される。な
お、本実施例におけるプロセッサ、TVモニタ、マンマ
シン・インターフェイスの構成は第20実施例と同様で
ある。
上記構成の第21実施例においては次のような作用効果
を奏する。第20実施例で説明した通り、第42図にお
けるA1点からA2点にわたって合焦点位置を等間隔に
変えなから加算入力した画像のほけ方は5pace 1
nvariantにはならない。
しかるに、本実施例では次のような手段を採用している
ので、加算入力画像のぼけ方を5pacejnvari
antに近いものになる。合焦点を第44図に示すよう
に物点A1からA2にわたって設定していく。すなわち
物点Aの近くでは合焦点面間の間隔が疎に、物点A2に
近づくに従って密になるようにする。合焦点面をこのよ
うに設定した場合のカメラ本体230oから遠い物点A
2の被写体に着目してみる。カメラ本体2300のフォ
ーカスをより近い点に合わせたときのはけ量の大きい画
像が、合焦点面を等間隔に設定したときに比べて少なく
なる。したかって、加算された画像において物点A2に
ある被写体のはけ方がより小さくなる。一方、物点A1
にある対象物については、合焦点面を等間隔に設定した
ときに比べて加算画像のはけ方が大きくなる。よって、
加算画像全体で見ると、はけ方を5pace 1nva
rjanvに近いものとすることができる。なお、本実
施例における合焦点面間の間隔は、第20実施例に示し
た求め方により算出した係数ωi  (i =1.2.
、、、m)の値から容易に設定可能である。したがって
、本実施例においても予め設定しておいたデータに基づ
いて、プリ撮像で計測した各被写体までの距離から適当
な加算入力を行うよ゛うにすれば良い。
このように本実施例によれば、より簡単な構成で、第2
0実施例と同様な効果をもたらすことができる。
(第22実施例) 第45図は本発明の第22実施例の構成を示す図であっ
て、第19.第20.第21の各実施例と同様に、本発
明を電子カメラへ応用した例てある。本実施例のカメラ
本体2400の構成は、第20実施例のカメラ2300
の構成から加算器2312を除いたものに相当する。本
実施例における、カメラ本体2400もプリ撮像と本撮
像の2つの動作を行う。このうち、プリ撮像は第20実
施例に記載した内容と同様であるので説明は省く。本撮
像においては、プリ撮像によって決定した条件に従って
画像の積算入力が行われるように、コントローラ240
6か合焦点位置制御器2407を制御する。そして露光
時間内に合焦点位置を所定の速度で変えなから、レンズ
2401で結像した画像を撮像素子2408の受光面上
に積算する。積算入力された画像はA/D変換器240
9によってデイタル信号に変換された後、メモリ241
3に記録される。この記録された画像データは、メモリ
2405に記録されている測距データと共に書込み装置
2414によって記録媒体1900に記録される。前記
記録媒体1900に記録された積算入力画像は第20実
施例で示したものと同様のプロセッサにおいて読み−1
12= 出され、同じく前記記録媒体1900から読み出された
測距データを基に、適当な回復処理が施されてTVモニ
タ上に表示される。なお、本実施例におけるプロセッサ
、TVモニタおよび観察者が諸操作を行うためのマンマ
シン・インターフェースの構成は第20実施例と同様で
ある。
上記構成の第22実施例においては、次のような作用効
果を奏する。本実施例は第20.21の実施例と同様に
、撮影者が任意に選んだいくつかの被写体の測距データ
から積算画像のはけ方が場所に依存しないように合焦点
面を制御する作用を有する。第41図に示したような幾
何的関係が存在している場合に対応して、本実施例では
露光時間内における合焦・焦面の位置を、第46図に示
すような変化特性をもって制御する。つまり、カメラ本
体2400に対してより手前にあるへ1点の付近につい
ては、合焦点位置を速く動かずことにより疎に画像を積
算し、遠くのA2点付近ではゆっくり動かすことにより
密に積算する。このようにすることにより、積算画像は
第20実施例で示した作用と同様に、ぼけ方が場所に依
存しない5pace 1nvariantに近いものと
なる。なお、第46図の曲線f (x)は、第20実施
例で求めた係数ωi  (i =1+2+、、+m)が
合焦点位置を表わす座櫟軸Xに対する微係数になるよう
に定める。つまり、 とする。なお、第47図に示すように合焦点位置をステ
ップ状に変えなから積算入力しても良い。
この場合、各々の合焦点位置での露光時間が第20実施
例で求めた係数ω1(i =1.2.、、、m)の比に
なるようにすることが望ましい。
本実施例によれば、より簡単な構成で第20実施例、第
21実施例と同様の効果をもたらすことかできる。
ここで、第1.第2.第3.第15.第19゜第20.
第21.第22実施例等で用いられる合焦点位置の異な
る画像を入力するための光学系の一例を示す。
第48図はズームレンズに対する構成例を示す図である
。レンズ系はフォーカシング系2501、バリエータ系
2502.  コンペンセータ系2503.  リレー
レンズ系2504で構成されている。各レンズ系はさら
に複数枚のレンスて構成される場合があるが、図では省
略する。これらのうちリレーレンズ系2504は、ズー
ム動作に伴う機械的な動きは行なわず、コンペンセータ
系2503から送られてきた像を、撮像素子2506の
受光面上に結像する役割を持つ。従って、前記リレーレ
ンズ系2504をリレーレンズ駆動器2505で光軸方
向に駆動することによって、レンズの焦点距離等とは無
関係に合焦点面の異なる画像を入力することができる。
前記リレーレンズ駆動器2505 (前述した各実施例
における合焦点位置制御器に相当)は、電磁モータ、超
音波モータ、ピエゾ素子等を用いたアクチュエータで構
成される。
なお本発明は」二連した各実施例に限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可
能であるのは勿論である。
[発明の効果] 本発明によれば次のような効果を奏する。すなわち本発
明においては、異なる物体面に焦点の合った複数の画像
を入力し、この入力した複数の画像を加え合わせ、この
加え合わせた画像に対して空間周波数フィルタリングに
よる回復処理を施すようにしので、解像度や明るさを失
うことなく、焦点深度の深い画像を再生することができ
る。しかも処理は極めて簡単であり、特に画像に対して
局所的な処理を必要としないため、装置化が容易である
等の実益がある。また対象物の表面がどのような性質で
あっても影響を受けないことから適用範囲も広いものと
なる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第48図は本発明の実施例を示す図で、第1図
は第1実施例の構成を示す図、第2図は第2実施例の構
成を示す図、第3図は第3実施例の構成を示す図、第4
図は第4実施例の構成を示す図、第5図は第5の実施例
の構成を示す図、第6図は第5図に示したフレネルゾー
ンプレートの正面図、第7図は第6実施例の構成を示す
図、第8図および第9図は第1実施例〜第6実施例にお
ける回復処理装置の異なる具体例をそれぞれ示すブロッ
ク図、第10図は上記回復処理装置における回復フィル
タの設計方法に関する幾何学的関係図、第11図(a)
〜(d)は同じく回復フィルタの設計方法に関する操作
手順を示す図、第12図は第7実施例の構成を示す図、
第13図は第8実施例の構成を示す図、第14図は第1
3図に示す回復色フィルタの構造を示す平面図、第15
図は第9実施例の構成を示す図、第16図は第10実施
例の構成を示す図、第17図は第11実施例の構成を示
す図、第18図は第17図に示すフィルム記録画像の光
学的回復処理を示す図、第19図はファイバスコープ画
像における網目構造を示す図、第20図は上記光学的回
復処理時に現われるファイバースコープ画像のフーリエ
スペクトル像を示す図、第21図は上記光学的回復処理
に用いるフィルタを示す正面図、第22図は第12実施
例の構成を示す図である。 第23図は第13実施例の構成を示す図、第24図は同
第13実施例の作用を説明するための図で、振幅対特定
空間周波数のパワー特性を示す図、第25図は第14実
施例の構成を示す図、第26図は第14実施例の回転式
光シヤツターの正面図、第27図は第14実施例の対数
フィルター特性図、第28図は第15実施例の構成を示
す図、第29図は第16実施例の構成を示す図、第30
図は第17実施例の構成を示す図、第31図は第16実
施例および第17実施例におけるカラー画像の処理表示
方法を説明するための概略図、第32図は第17実施例
の部分変形例を示す図でカラー画像用プロセッサの構成
を示す図、第33図は第18実施例における光学的バイ
パスフィルタリングの部分構成図、第34図(a)およ
び第34図(b)は同第18実施例の画像選択法を説明
するための図、第35図(a)および第35図(b)は
第19実施例の構成を示す図、第36図(a)および第
36図(b)は同第19実施例のステレオマツチング手
段を示す図でそれぞれ左画像面および右画像面を示す図
、第37図は同第19実施例のマツチング回路の構成を
示す図、第38図は同第19実施例のマツチング回路お
よびメモリ構成の変形例を示す図、第39図は同第19
実施例の回復処理手段を説明する為の図、第40図(a
)および第40図(b)は第20実施例の構成を示す図
、第41図および第42図は同第20実施例の作用説明
図、第43図は第21実施例の構成を示す図、第44図
は同第21実施例の作用説明図、第45図は第22実施
例の構成を示す図、第46図および第47図は同第22
実施例の作用説明図、第48図は第1実施例等の合焦点
位置制御における光学系の構成例を示す図である。 ]・・レンズ、2・・・撮像素子、3・・・A/D変換
器、4・・・加算器、5・・・メモリ、6・・・合焦点
位置制御器、7・・・回復処理装置、8・・・D/A変
換器、9・・デイスプレィ、10・・・コントローラ。 出願人代理人 弁理士 坪井  淳 第11図(a) ’C%J、−0 ス ′g   b 寸 C)           ^

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)画像情報を入出力する装置において、複数の異な
    る物体面に焦点を合わせる手段と、この手段により異な
    る物体面に焦点の合った複数の画像を入力する手段と、
    この手段により入力した前記画像を加え合わせる手段と
    、この手段により加え合わせた画像に対して空間周波数
    フィルタリングによる回復処理を施す手段と、からなる
    ことを特徴とする画像入出力装置。
  2. (2)画像情報を入出力する装置において、複数の異な
    る物体面に焦点を合わせる手段と、この手段により異な
    る物体面に焦点の合った複数の画像を、入力すると同時
    に加え合わせる手段と、この手段により加え合わせた画
    像に対して空間周波数フィルタリングによる回復処理を
    施す手段と、からなることを特徴とする画像入出力装置
  3. (3)複数の異なる物体面に焦点を合わせる手段は、焦
    点の合った物体面の位置を変える手段と、光の波長領域
    を変える手段と、を有することを特徴とする請求項1に
    記載の画像入出力装置。
  4. (4)複数の異なる物体面に焦点を合わせる手段は、焦
    点の合った物体面の位置を周期的に変える手段を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像入出力
    装置。
  5. (5)異なる物体面に焦点の合った複数の画像を入力す
    る手段は、バンドパスフィルタリングを行なう手段を有
    し、複数の異なる物体面に焦点を合わせる手段は、上記
    バンドパスフィルタリングを行なう手段にて得られた出
    力に基づいて、焦点の合った物体面の位置を変化させる
    範囲の選択を行なう手段を有することを特徴とする請求
    項1または4に記載の画像入出力装置。
  6. (6)複数の異なる物体面に焦点を合わせる手段は、撮
    像部から被写体までの距離を計測する手段と、この手段
    により計測した測距データから焦点の合った物体面の位
    置を変化させる範囲の選択を行なう手段とを有し、加え
    合わせた画像に対して空間周波数フィルタリングによる
    回復処理を施す手段は、上記測距データに基づいて回復
    処理を行なう手段を有する、ことを特徴とする請求項1
    または4または5に記載の画像入出力装置。
  7. (7)複数の異なる物体面に焦点を合わせる手段は、焦
    点の合った物体面の位置を変化させる範囲の選択を行な
    う手段と、この手段により選択された範囲内で物体面を
    不等間隔に設定する手段と、を有することを特徴とする
    請求項1または5に記載の画像入出力装置。
  8. (8)異なる物体面に焦点の合った複数の画像を入力す
    る手段は、複数の異なる像面に複数の撮像装置をそれぞ
    れ配置し、複数の異なる物体面に焦点の合った複数の画
    像を同時に入力する、ことを特徴とする請求項1に記載
    の画像入出力装置。
  9. (9)異なる物体面に焦点の合った複数の画像を入力す
    ると同時に加え合わせる手段は、光像を電気的に変換す
    る撮像素子と、この撮像素子の出力を原色または補色ご
    とに分離する色分離手段と、この色分離手段の出力を原
    色または補色ごとに対数圧縮する第1の対数圧縮回路と
    を有し、加え合わせた画像に対して空間周波数フィルタ
    リングによる回復処理を施す手段は、前記第1の対数圧
    縮回路からの信号を逆対数変換する逆対数変換回路と、
    この逆対数変換回路の出力について線形マトリクス変換
    を行なうマトリクス変換回路と、このマトリクス変換回
    路の出力信号を対数圧縮する第2の対数圧縮回路と、こ
    の第2の対数圧縮回路の出力信号と前記第1の対数圧縮
    回路の出力信号とを用いてカラー信号を合成するカラー
    信号合成手段とを有する、ことを特徴とする請求項2に
    記載の画像入出力装置。
  10. (10)入力した画像を加え合わせる手段は、加重加算
    を行なうことを特徴とする請求項1に記載の画像入出力
    装置。
  11. (11)加え合わせた画像に対して空間周波数フィルタ
    リングによる回復処理を施す手段は、異なる物体面に焦
    点の合った複数の画像を入力する手段における空間周波
    数特性を考慮した画像の空間周波数フィルタを、予め記
    録しておく手段を有することを特徴とする請求項1また
    は2に記載の画像入出力装置。
  12. (12)異なる物体面に焦点の合った複数の画像を入力
    する手段は、異なる各波長領域ごとに複数の画像を入力
    する手段を有し、入力した前記画像を加え合わせる手段
    は、上記異なる物体面に焦点の合った複数の画像を入力
    する手段により入力された複数の画像を、異なる波長領
    域ごとに加算する手段を有し、加え合わせた画像に対し
    て空間周波数フィルタリングによる回復処理を施す手段
    は、入力した前記画像を加え合わせる手段により加算さ
    れた画像から輝度信号を抽出する手段と、この抽出され
    た輝度信号に回復処理を施す手段と、この手段により回
    復処理を施された輝度信号および上記波長領域ごとに加
    算された各画像に基づいて一つの画像を合成する手段と
    を有する、ことを特徴とする請求項1に記載の画像入出
    力装置。
  13. (13)焦点の合った物体面の位置を変える手段および
    光の波長領域を変える手段を備えた複数の異なる物体面
    に焦点を合わせる手段と、焦点の合った物体面の位置と
    光の波長領域とが共に異なる複数の画像を入力する手段
    と、この手段により入力した前記画像を加え合わせる手
    段と、この手段により加え合わせた画像に対して空間周
    波数フィルタリングによる回復処理を施す手段と、前記
    入力された複数の画像を加え合わせた画像で除算を行な
    ったところの各画像と前記回復処理を施された画像とを
    乗算して一つの画像を合成する手段と、を有することを
    特徴とする請求項1または3に記載の画像入出力装置。
JP04402189A 1988-02-23 1989-02-23 画像入出力装置 Expired - Lifetime JP3191928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04402189A JP3191928B2 (ja) 1988-02-23 1989-02-23 画像入出力装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3993688 1988-02-23
JP63-39936 1988-02-23
JP04402189A JP3191928B2 (ja) 1988-02-23 1989-02-23 画像入出力装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01309478A true JPH01309478A (ja) 1989-12-13
JP3191928B2 JP3191928B2 (ja) 2001-07-23

Family

ID=26379337

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04402189A Expired - Lifetime JP3191928B2 (ja) 1988-02-23 1989-02-23 画像入出力装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3191928B2 (ja)

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5124842A (en) * 1988-10-03 1992-06-23 Olympus Optical Co., Ltd. Image input/output apparatus
US5282045A (en) * 1990-04-27 1994-01-25 Hitachi, Ltd. Depth-of-field control apparatus and image pickup apparatus having the same therein
US6774944B1 (en) 1997-01-10 2004-08-10 Olympus Optical Co., Ltd. Image taking apparatus
JP2007058222A (ja) * 2004-08-31 2007-03-08 Trestle Acquisition Corp 顕微鏡スライドの拡大イメージを作成するシステム及び方法
JP2009163155A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Olympus Corp 顕微鏡装置
JP2011017982A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sony Corp 蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラム
JP2011028291A (ja) * 2005-08-25 2011-02-10 Clarient Inc 顕微鏡スライドの拡大イメージを作成するシステム及び方法
JP2011085594A (ja) * 2003-03-13 2011-04-28 Applied Precision Llc 多軸統合システムおよび方法
WO2012117733A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 パナソニック株式会社 撮像装置、半導体集積回路および撮像方法
JP2013080144A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Sony Corp 画像取得装置、画像取得方法、およびコンピュータプログラム
JP2013105087A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Sony Corp 画像取得装置、画像取得方法及び画像取得プログラム
JP2013544377A (ja) * 2010-11-22 2013-12-12 エコール ポリテクニク 光学顕微鏡において空間光学モジュレータを較正するための方法とシステム
JP2014006291A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Olympus Corp 顕微鏡、顕微鏡システム及び画像合成方法
US8767092B2 (en) 2011-01-31 2014-07-01 Panasonic Corporation Image restoration device, imaging apparatus, and image restoration method
US9057871B2 (en) 2011-05-16 2015-06-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Set of compound lenses and imaging apparatus
US9076204B2 (en) 2010-11-08 2015-07-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image capturing device, image capturing method, program, and integrated circuit
US9300855B2 (en) 2011-03-14 2016-03-29 Panasonic Corporation Imaging apparatus, imaging method, integrated circuit, and computer program
WO2016067425A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 オリンパス株式会社 画像処理装置、内視鏡装置及び画像処理方法
WO2016166871A1 (ja) * 2015-04-16 2016-10-20 オリンパス株式会社 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
JP2017058704A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 ソニー株式会社 画像取得装置、画像取得方法、およびコンピュータプログラム
JP2018116309A (ja) * 2018-04-12 2018-07-26 ソニー株式会社 画像取得装置、画像取得方法および顕微鏡
EP3503532A1 (en) 2017-12-22 2019-06-26 Renesas Electronics Corporation Electronic device, imageing system, and program

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7756357B2 (en) 2003-07-01 2010-07-13 Olympus Corporation Microscope system for obtaining high and low magnification images
JP5497386B2 (ja) * 2009-09-11 2014-05-21 浜松ホトニクス株式会社 画像取得装置
WO2011070757A1 (ja) 2009-12-07 2011-06-16 パナソニック株式会社 撮像装置および撮像方法
WO2011070755A1 (ja) 2009-12-07 2011-06-16 パナソニック株式会社 撮像装置及びその制御方法
US8890995B2 (en) 2011-04-15 2014-11-18 Panasonic Corporation Image pickup apparatus, semiconductor integrated circuit and image pickup method
US9185393B2 (en) 2011-10-12 2015-11-10 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image capturing device, semiconductor integrated circuit, and image capturing method
JP5934940B2 (ja) 2012-05-17 2016-06-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 撮像装置、半導体集積回路および撮像方法
WO2019244246A1 (ja) * 2018-06-19 2019-12-26 オリンパス株式会社 撮像装置、内視鏡装置及び撮像装置の作動方法

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5124842A (en) * 1988-10-03 1992-06-23 Olympus Optical Co., Ltd. Image input/output apparatus
US5282045A (en) * 1990-04-27 1994-01-25 Hitachi, Ltd. Depth-of-field control apparatus and image pickup apparatus having the same therein
US6774944B1 (en) 1997-01-10 2004-08-10 Olympus Optical Co., Ltd. Image taking apparatus
JP4806630B2 (ja) * 2003-03-13 2011-11-02 アプライド プリシジョン, エルエルシー 多軸統合を用いて三次元対象物の光学的画像データを取得する方法
JP2011085594A (ja) * 2003-03-13 2011-04-28 Applied Precision Llc 多軸統合システムおよび方法
JP2007058222A (ja) * 2004-08-31 2007-03-08 Trestle Acquisition Corp 顕微鏡スライドの拡大イメージを作成するシステム及び方法
JP2011028291A (ja) * 2005-08-25 2011-02-10 Clarient Inc 顕微鏡スライドの拡大イメージを作成するシステム及び方法
JP2009163155A (ja) * 2008-01-10 2009-07-23 Olympus Corp 顕微鏡装置
TWI482996B (zh) * 2008-01-10 2015-05-01 Olympus Corp The focus depth of the microscope device and the microscope device is enlarged
JP2011017982A (ja) * 2009-07-10 2011-01-27 Sony Corp 蛍光像取得装置、蛍光像取得方法及び蛍光像取得プログラム
US9029803B2 (en) 2009-07-10 2015-05-12 Sony Corporation Fluorescent-image acquisition apparatus, fluorescent-image acquisition method and fluorescent-image acquisition program
US9076204B2 (en) 2010-11-08 2015-07-07 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Image capturing device, image capturing method, program, and integrated circuit
JP2013544377A (ja) * 2010-11-22 2013-12-12 エコール ポリテクニク 光学顕微鏡において空間光学モジュレータを較正するための方法とシステム
US8767092B2 (en) 2011-01-31 2014-07-01 Panasonic Corporation Image restoration device, imaging apparatus, and image restoration method
WO2012117733A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 パナソニック株式会社 撮像装置、半導体集積回路および撮像方法
US9083880B2 (en) 2011-03-02 2015-07-14 Panasonic Corporation Imaging device, semiconductor integrated circuit, and imaging method
US9300855B2 (en) 2011-03-14 2016-03-29 Panasonic Corporation Imaging apparatus, imaging method, integrated circuit, and computer program
US9057871B2 (en) 2011-05-16 2015-06-16 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Set of compound lenses and imaging apparatus
JP2013080144A (ja) * 2011-10-05 2013-05-02 Sony Corp 画像取得装置、画像取得方法、およびコンピュータプログラム
JP2013105087A (ja) * 2011-11-15 2013-05-30 Sony Corp 画像取得装置、画像取得方法及び画像取得プログラム
JP2014006291A (ja) * 2012-06-21 2014-01-16 Olympus Corp 顕微鏡、顕微鏡システム及び画像合成方法
JPWO2016067425A1 (ja) * 2014-10-30 2017-09-28 オリンパス株式会社 画像処理装置、内視鏡装置及び画像処理方法
WO2016067425A1 (ja) * 2014-10-30 2016-05-06 オリンパス株式会社 画像処理装置、内視鏡装置及び画像処理方法
US10339686B2 (en) 2014-10-30 2019-07-02 Olympus Corporation Image processing device, endoscope apparatus, and image processing method
WO2016166871A1 (ja) * 2015-04-16 2016-10-20 オリンパス株式会社 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
JPWO2016166871A1 (ja) * 2015-04-16 2018-02-08 オリンパス株式会社 顕微鏡観察システム、顕微鏡観察方法、及び顕微鏡観察プログラム
US10613313B2 (en) 2015-04-16 2020-04-07 Olympus Corporation Microscopy system, microscopy method, and computer-readable recording medium
JP2017058704A (ja) * 2017-01-04 2017-03-23 ソニー株式会社 画像取得装置、画像取得方法、およびコンピュータプログラム
EP3503532A1 (en) 2017-12-22 2019-06-26 Renesas Electronics Corporation Electronic device, imageing system, and program
JP2018116309A (ja) * 2018-04-12 2018-07-26 ソニー株式会社 画像取得装置、画像取得方法および顕微鏡

Also Published As

Publication number Publication date
JP3191928B2 (ja) 2001-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3191928B2 (ja) 画像入出力装置
US5148502A (en) Optical image input/output apparatus for objects having a large focal depth
JP5340233B2 (ja) シーンの入力画像を取得するための方法および装置
JP5830348B2 (ja) 撮像装置
US5124842A (en) Image input/output apparatus
Cossairt et al. When does computational imaging improve performance?
JP6838994B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法およびプログラム
JP2003199708A (ja) 電子内視鏡システム
US4647154A (en) Optical image processor
KR20190043590A (ko) 가상 광선 추적 방법 및 라이트 필드 동적 리포커싱 디스플레이 시스템
US8508589B2 (en) Imaging systems and associated methods thereof
Bimber et al. Closed-loop feedback illumination for optical inverse tone-mapping in light microscopy
CN101557469B (zh) 图像处理设备及图像处理方法
JP7363765B2 (ja) 画像処理装置、および撮像装置、並びに画像処理方法
Marrugo et al. Anisotropy-based robust focus measure for non-mydriatic retinal imaging
WO2017090229A1 (en) Image processing apparatus, image processing method, image capturing apparatus, polarization control unit, image capturing system, and program
KR100932560B1 (ko) 3차원 시차 영상 획득 시스템
JP2007318233A (ja) 撮像装置、および画像処理プログラム
JP2883648B2 (ja) 画像入出力装置
US4255033A (en) Universal focus multiplanar camera
Nasse How to read mtf curves
JPH04346311A (ja) 多焦点カメラ
JPH03165672A (ja) 画像入出力装置
JP3581889B2 (ja) 立体認識方法およびその装置
JP4200678B2 (ja) 焦点調節装置を備えるカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080525

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090525

Year of fee payment: 8