JPH01308781A - シールされた容器及び容器のシール組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、びん入りのビールの如く包装された物質の寿
命を改善するのに使用することができるポリマー組成物
に関する。

一般にしばしば酸素の透過性が低いバリヤ層を含む積層
されたポリマーシート材料内に食品及び他の物質を包装
することは普通に実施されている。

シート材料は、それを包装されるべき物質の回りに巻き
付ける場合には薄くすることができ、あるいは、蓋又は
他の別個のクロージヤーを備えている容器体を形成する
程に十分厚くすることができる。故に、ポリマーシート
材料は容器の露出した表面積の大部分又は全部を構成す
る。

シート材料中に酸素除去剤を含ませることは知られてい
る。酸素除去剤は、パッケージの中にトラップされてい
る酸素又は積層体を通過する酸素と反応する。これは、
例えば米国特許第４，５３６．４０９号及び第４，７０
２．９６６号及びこれらの特許に検討されている先行技
術に記載されている。例えば、米国特許第４．５３６．
４０９号には、このようなシート材料から形成されそし
て金属の蓋を備えた円筒状容器が記載されている。

容器がガラス体又は金属体から形成されておりそして金
属クロージヤーを備えている場合には、上記ガラス体又
は金属体及びクロージヤーを酸素が透過することは、そ
れらが形成されている材料の不透過性のために不可能で
ある。しかしながら、この種の慣用の容器がビールのよ
うな物質の貯蔵に使用される場合に、貯蔵される物質の
寿命は非常に限定されることは長い間認められてきた。

ビールの品質は、１月又はその程度貯蔵すると劣化する
傾向がある。寿命を延長する唯一の有効な方法は、クロ
ージヤーと容器体の間にコルク及びアルミニウム箔のガ
スケットを設けることであったが、しかしこれは完全に
非経済的である。従って、現在では、特にびんに入って
いるビールの寿命はむしろ限定されることは認められて
いる。

容器本体、容器クロージヤー及び容器本体とクロージヤ
ーとの間のガスケットの形成のために慣用の材料を使用
しながら、貯蔵寿命を有意に改善することができること
は望ましいであろう。

従来のクロージヤーはそれらの全体で取り外すことがで
きるようになっているが、容器から全体のクロージヤー
を取り外さないで容器中の飲料の除去を可能とするため
にそれぞれ押したり引いたりするように意図した押し部
品又は引き部品を含むかん端面又は他のクロージヤーの
数が増加している。これらの押し又は引き部品は、クロ
ージヤーのパネルにおける不連続部又は弱められた線（
ｌｉｎｅｓ　ｏｆ　ｗｅａｋｎｅｓｓ）によりしばしば
規定される。

これらの弱められた線又は不連続部で生じうる問題は、
容器内への酸素の、透過の危険及び普通の保護ラッカー
コーティングがこの弱められた線又は不連続部で破壊さ
れるところで金属の腐食の危険を伴う。

本発明に従う流動性又は溶融可能な組成物は、容器クロ
ージヤー上に施されるか又は容器クロージヤー上で固化
されるのに好適でありそしてポリマーマトリックス材料
及び酸素除去剤を含んで成る。

本発明は、このような組成物からクロージヤー上に形成
されそしてクロージヤーの回りを密封し又はクロージヤ
ーの弱められた線の上を密封するように配置されている
固体付着体を担持する容器クロージヤーを包含する。こ
の固体付着体は、クロージヤーの回りに付着されそして
上記組成物から形成されたガスケットであることができ
る。このようなガスケットである付着体の代わりに又は
このような付着体に加えて、クロージヤーにより密封さ
れた容器を開口する８ための押し又は引き部品の回りの
不連続部又は弱められた線が設けられている位置で付着
体をクロージヤーの内面に付着させることができる。ク
ロージヤーは、閉鎖された容器の露出した表面の少ない
部分のみを占めるのが普通であり、しばしば容器の露出
した表面積の２５％以下を占める。故に、固体付着体の
面積は容器の露出した面積に対して非常に小さくするこ
とができる。にもかかわらず、本発明は非常に改善され
た貯蔵安定性を与えることができる。

本発明はこのようなりロージャーで密封された充てん物
入りの容器も包含する。密封された容器は、容器本体と
、その上に取り付けられたクロージヤーと、容器本体内
に入れられている充てん物を含んで成る。容器本体は好
ましくはガラス又は金属である。クロージヤーは好まし
くは金属である。

充てん物は、任意の飲料、食品又は容器内に貯蔵される
べき他の物質であることができるが、本発明は、充てん
物が、貯蔵中に酸素による汚染のためにその貯蔵寿命が
普通は制限されている物質である場合に特に価値がある
。特に本発明は充てん物がビールである場合に価値があ
る。

容器本体は、一般に金属のかんであることができ、その
場合に、クロージヤーはかん端面である。

一般に、クロージヤー全体は、金属であるがクロージヤ
ーのパネルはポリマー材料の取り外し可能な（一般に引
き）部品を包含することができる。

かん本体の代わりに、容器本体は、びん又はジャーであ
ることができ、その場合に、クロージヤーはキャップで
ある。びん又はジャーは好ましくはガラスであるが、そ
れは酸素不透過性ポリマー材料、例えば不透過性ポリマ
ーのバリヤー層を含むポリマー材料であることができる
。キャップは好ましくは比較的不透過性のポリマー材料
、例えばバリヤー層を含んでいてもよいポリプロピレン
であることができる。キャップはポリマー材料の押し又
は引き部品を含んでいてもよいけれども、−船釣には金
属である。キャップは王冠キャップ、ツイストオンキャ
ップ（ｔｖｉｓｔ−ｏｎ　ｃａｐ）又はスクリューオン
キャップ（ｓｃｒｅｗ−ｏｎ　ｃａｐ）又はびん又はジ
ャーを閉鎖するのに好適な任意の他の慣用の形態の金属
キャップまたはポリマーキャップであることができる。

ガスケットは、容器とクロージヤーとの間に普通は設け
られそしてこのガスケットは好ましくは本発明の組成物
から形成されるが、クロージヤー上のどこか他のところ
に本発明の組成物が使用されることが可能であり、その
場合に、ガスケット形成性組成物はガスケットを形成す
るのに適当な任意の慣用の組成物であることができる。

クロージヤーがキャップである場合には、ガスケットは
全体ガスケットであることができる。しかしながら、一
般には、キャップとかん端面に対しては、ガスケットは
環状ガスケットでありそしてガスケット形成性組成物か
ら慣用の方法で付着させることができる。例えば、環状
ガスケットは、かん端面の回りに環状体として液体形態
で施すことによりかん端面に形成することができ、次い
で乾燥及び／又は加熱により固体形態に戻すことができ
る。ガスケット形成性組成物は、この目的に対しては、
ディスバージョン、プラスチゾル又は有機溶液であるこ
とができる。環状ガスケットを担持するかん端面は充て
ん物入りの容器の開口端の回りの適当なシール面に押圧
されそして慣用の方法でこの面の回りに折りたたまれる
（ｆｏｌｄｅｄ）。

クロージヤーかびん又はジャーのためのキャップである
場合には、ガスケット形成性組成物はこれらのいずれか
又はプラスチゾルであることができ、そして同様にして
施すことができるが、好ましくは、組成物は熱可塑性組
成物である。キャップを回転させながら組成物を低粘度
溶融物として施して、組成物を環状物の形態にすること
ができるか、又はそれは溶融物として施し、次いでそれ
を所望の形状、しばしば厚くなった環状部を持つたディ
スクに成形することができる。

本発明においては、容器クロージヤー上のガスケットは
、本発明の流動性又は溶融した組成物を施しそしてそれ
をクロージヤー上で固化させることにより形成されるべ
きことが特に好ましく、施す方法及び固化させる方法は
一般に慣用の方法である。容器とかん端面は両方とも金
属であるか、又は容器はガラスでありそしてキャップは
金属であるべきことが好ましい。その理由は、ガスケッ
トを形成するための定義された組成物の使用は、特に有
利な結果を与えると思われるからである。

特に、容器がガラスびんであり、クロージヤーが金属キ
ャップである場合に、特に容器内の充てん物がビールで
あるとき、優れた結果が達成されうる。

ガスケットを形成するために本発明の流動性又は溶融可
能な組成物を使用する代わりに又は使用することに加え
て、クロージヤーの内面のどこか他のところに組成物を
付着させることが可能である。それはクロージヤーのパ
ネルの内面の全コーティングとして施すか又は内面の一
部のみの上に施すことができる。特に、不連続部又は弱
められた線によりパネルにおいて規定された１つ又はそ
れより多くの押し又は引き部品をパネルが含む場合には
、組成物は主として不連続部又は弱められた線を丁度覆
うように施されていてもよい。

例えば、１つのタイプのクロージヤー、通常はかん端面
は、指圧によりパネルの円形区域を容器中へと押すこと
ができ、そうして容器の内容物への接近を許容するよう
ことができるような金属パネルを通る部分切り込み線に
より規定される少なくとも１つの、しばしば２つの押し
部品（ｐｕｓｈｃｏｍｐｏｎｅｎｔ）を含む。かくして
、圧力を解放させるための小さな押し部品と容器から液
体を注ぐことを許容するための大きい押し部品とを設け
ることができる。このようなシステムは例えばＤＥ３゜
６３９．４２６に記載されている。流動性組成物は、弱
められた線を覆う環状体（又はディスク）として付着さ
せることができる。

弱められた線は単に金属パネルにおける弱化した線であ
ることができるが、それは例えばＤＥ３゜６３９．４２
６における如く、押し部品の回りの全体の切り目である
ことができ、その場合に、押し部品は切り目線により規
定されるパネルの開口よりも僅かに大きい面積を有しそ
して本発明の組成物は押し部品とクロージヤーのパネル
の残りとの間にシールを形成することができる。

押し部品又は引き部品が金属パネル内に形成されるべき
すべての場合に、押し部品又は引き部品の形成は、一般
に金属パネルの内表面に存在しているポリマーラッカー
コーティングを損傷する可能性があるという重大な危険
がある。これは金属を腐食にさらすことがある。本発明
の組成物を施せば、腐食を防止すると共にビールのよう
な充てん物の貯蔵を改善することができる。

本発明の組成物は、例えば溶融物、プラスチゾル、有機
溶液、ラテックス又はディスバージョンのような便利な
流動性形態に処方することができる。酸素除去剤は別と
して、組成物の主成分は、普通は意図する目的に対して
普通に存在する典型的な成分である。

組成物はポリマーマトリックス材料、即ち、固化した付
着体のマトリックスを形成するポリマー材料を含んで成
る。ポリマーマトリックス材料は、組成物の性質（ディ
スバージョン、ラテックス、プラスチゾル、溶液又は溶
融物）に関連して慣用の方法で選ばれるであろう。

例えばかん端面のために、ラテックス組成物のポリマー
成分として使用するのに好適な材料は英国特許筒２．０
８４，６００号及びヨーロッパ特許第０１８２６７４号
に記載されている。組成物が有機溶液又は水性ディスバ
ージョンである場合に使用するのに好適なポリマー材料
は、英国特許筒２．０８４．６０１号に記載されている
。組成物がプラスチゾルである場合に使用するのに好適
な材料には、塩化ビニルホモポリマー及びコポリマーが
包含される。このような組成物を真のプラスチゾルとし
て調製する代わりに、ポリマーと可塑剤とのトライブレ
ンドとして提供することができる。

熱可塑性組成物に使用するのに好適な材料に゛は、英国
特許筒１．１１２．０２５号又はヨーロッパ特許第１２
９３０９号に提唱された材料が包含される。

特に、ポリマー材料は、一般にポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンプロピレンコポリマー、ブチルゴム、
スチレンブタジェンゴム、カルボキシル化スチレンブタ
ジェン、ポリイソプレン、スチレンイソプレンスチレン
ブロックコホリマー、スチレンブタジェンスチレンコポ
リマー、スチレンエチレンブチレンスチレンブロックコ
ポリマー、エチレン酢酸ビニルコポリマー、エチレン（
メタ）アクリレートコポリマー（例えばエチレンブチル
アクリレートコポリマー）、エチレンビニルアルコール
コポリマー、塩化ビニルホモポリマー及びコポリマー、
スチレンアクリルポリマー、ポリアミド及び酢酸ビニル
ポリマー及びこれらの１種又はそれより多くのブレンド
から選ばれる。

本発明に従う特に好ましい組成物は、エチレン酢酸ビニ
ル又はポリエチレン又はそのブレンドから形成された熱
可塑性組成物である。ポリエチレンは、使用するならば
、好ましくは低密度ポリエチレンでありそして非常に低
密度のポリエチレンであることができる。エチレン酢酸
ビニルコポリマーが使用される場合には、それは３−１
５、好ましくは５−１Ｏの範囲のメルトインデックスを
有し、そして一般に２８％、好ましくは５−２０％酢酸
ビニルを含有するのが好ましい。

組成物は、組成物の性質に依存して、充てん剤、スリッ
プ助剤、加工助剤、顔料、安定剤、酸化防止剤、粘着性
樹脂及び他の常用の添加剤を慣用の量で含有することが
できる。組成物が熱可塑性組成物である場合には、この
ような添加剤の全量は一般に組成物の全重量を基準とし
て１０％以下、最も好ましくは３％以下であり、そして
組成物がプラスチゾル、ディスバージョン、有機溶液又
はディスバージョンである場合には、ポリマー材料を基
準として添加剤の量はより高くすることができる。例え
ば、大量の充てん剤を配合することができる。

本発明の本質的特徴は、流動性又は溶融可能な組成物が
酸素除去剤、即ち、ガス状酸素と反応することができる
還元剤を含有するということである。組成物は公知の方
式で少量の酸化防止剤も含有して、酸素とポリマーとの
反応により引き起こされる遊離基による劣化に対してポ
リマー組成物を安定化させることができる。

酸素除去剤は、好ましくは、水分の存在を必要とするイ
オン性反応においてガス状酸素と反応する還元剤である
。このような物質が使用される場合には、組成物は組成
物内での反応の開始を防止するように非水性（即ち、無
水の溶液、プラスチゾル又は溶融物）であるべきである
。あるいは、酸素除去剤はカプセルに入れるか又は成る
他の方法で組成物中の水との反応を防止するべきである
。

米国特許第４．５３６，４０９号のような文献は、酸素
除去剤として亜硫酸カリウムを推奨しているけれども、
アスコルベートもしくはインアスコルベート又はそれら
のお互いの混合物又は亜硫酸塩、しばしば亜硫酸ナトリ
ウムとの混合物を使用することが特に望ましい。一般に
、亜硫酸塩、アスコルベート及びインアスコルベートの
アルカリ金属（通常カリウム又はナトリウム）塩が好ま
しい。タンニンのような有機還元剤も使用することがで
きる。アルカリ金属塩としての亜硫酸塩及びアスコルビ
ン酸塩の混合物が特に好ましい。

本発明の好ましい観点は、前記付着体がシールされた容
器上にあるまでは、酸素除去剤は組成物中で及びガスケ
ット又は他の固体付着体中で実質的に不活性であるべき
であるということである。

故に、説明した如く、組成物は好ましくは無水でありそ
して付着体のポリマーマトリックスも又好ましくは無水
である。一般に、ポリマーマトリックスは普通の大気圧
条件下に水分から酸素除去剤を実質的に保護する。

故に、シールされた容器内に普通存在する高い湿度にマ
トリックスをさらすことは、前記付着体への水分の十分
な透過をもたらして満足な程度の除去及び改良された寿
命を得ることができる。しかしながら、除去反応は付着
体を加熱して水分の増加した透過を引き起こすことによ
り促進させることができる。かくして、好ましくは、除
去剤は水分の存在下に加熱することにより除去反応が促
進されるまで、ポリマーマトリックス中に実質的に不活
性である物質である。

好ましくは、除去反応は、本発明のガスケットを使用し
て容器を水性光てん物で充てんしそしてそれを密封した
後容器を低温殺菌する（典を的には５０−１００°Ｃで
）か又は無菌化する（典型的には１００−１５０°Ｃで
）ことにより促進される。

この開始は、このガスケットが、加熱時に、水分がガス
ケット中に透過しそしてガスケット内にトラップされる
ことを可能とし、それにより酸素との反応を可能とする
のに十分な水と酸素除去剤を接触させる結果であると思
われる。この酸素は、容器が充てんされたときに容器内
にトラップされている酸素から又は周囲の大気からガス
ケットを通して透過することができる。

組成物の水の透過性を増加させる物質例えばドデシルベ
ンゼンスルホン 表面活性剤を組成物に含有させそしてこのような表面活
性剤の適当な量は０．１重量％乃至１．０重量％である
ことが望ましいことがある。

除去剤の量は普通はポリマーマトリックス材料を基準と
して少なくとも０．５％、−船釣には１％、好ましくは
少なくとも２％である。一般にその量は１０％以上であ
ることは必ずしも必要ではなく、しばしば好都合な最大
値は４％又は５％である。別の言い方をすれば、除去剤
の量は典型的には、ガスケットにつき０．０１−２ｇ，
Ｌばしば０．０２−０．１ｇの範囲である。

密封された容器のビール又は他の内容物の寿命を大幅に
延ばし、その結果、６箇月の後の酸素汚染の程度を、酸
素除去剤の不存在下に従来達成されていた２箇月以下に
おける程度よりもまだ少なくすることが、本発明により
可能となる。

特に、低温殺菌の後少なくとも４箇月間ビールの酸素汚
染が実質的にないことを確実にすることが、本発明によ
り容易に可能である。

以下に本発明の詳細な説明する。

実施例１ ガスケットを成形するのに使用することができる適当な
熱可塑性組成物を、低密度ポリエチレン１００重量部、
アスコルビン酸ナトリウム２重量部、滑剤１重量部、及
び酸化防止剤０．２重量部から形成する。

実施例２ 同じ目的の他の適当な組成物を、酢酸ビニル含有率が１
４％であるエチレン酢酸ビニル１００部、亜硫酸ナトリ
ウム５重量部、アスコルビン酸ナトリウム２重量部、滑
剤１重量部及び酸化防止剤０゜２重量部から形成する。

実施例３ 適当なプラスチゾル組成物を、 ＰＶＣペースト銘柄樹脂　　　　　１３０部ｐｖｃ充て
ん剤樹脂　　　　　　　　７０部ジオクチルフタレート
　　　　　　　１２０部滑剤　　　　　　　　　　　　
　　　４部アスコルビン酸ナトリウム　　　　　４部亜
硫酸ナトリウム　　　　　　　　　１０部から形成する
。

実施例４ 適当なトライブレンド可塑化ＰｖＣ組成物を、懸濁液銘
柄ＰＶＣＩ　Ｑ　Ｑ部、ジオクチルフタレート６６部、
エポキシ化大豆油５部及び熱分解法シリカ０．０１部及
びアスコルビン酸ナトリウム４部から形成する。

実施例５ 熱可塑性ガスケット組成物を、アスコルビン酸ナトリウ
ム２％を添加して及び添加しないで、実施例１の如くし
て広範に低密度ポリエチレンから調製する。溶融した組
成物を王冠クロージヤー内に付着させ、慣用の方法で低
温成形し、次いで水を含むガラスびんを閉鎖する。６０
℃で２０分間低温殺菌の後、びんを２箇月間貯蔵する。

この期間の終わりに、びん中の水の酸素含有率を測定す
る。

除去剤を添加しないでガスケットで閉鎖されたこれらの
びんの場合には、びんあたりの平均酸素含有率は９６マ
イクログラムである。除去剤を含有するガスケットで閉
鎖されたびんの場合には、酸素の量は０である。

実施例６ ２％アスコルビン酸ナトリウム及び５％亜硫酸ナトリウ
ムを含有するポリエチレンをベースとするガスケットを
製造しそしてガスケットの形態に成形した。更に処理す
ることなく重量が合計してＩｇのこれらのガスケット４
個により水２５０ｍＱを含有するフラスコをシールした
。４個の他のガスケットを、水２５０ｍＱを含有するフ
ラスコをシールする前に６０℃で２０分間水中に浸漬す
ることによりシミュレーションした低温殺菌サイクルに
付した。３日の貯蔵の後、水の酸素含有率を測定した。

未処理ガスケットの場合に、酸素含有率は、もとの値の
３０％のみ減少したが、これに対して低温殺菌に付した
ガスケットの場合には、酸素含有率は７０％減少した。

。 太１旦ユ ビールびんのための王冠クロージヤー中にガスケットと
して溶融物を成形することにより、実施例２の組成物を
ライニングする。びんにビールを充てんし、王冠クロー
ジヤーを取り付け、次いで充てんしたびんを慣用の方法
で低温殺菌した。４箇月間貯蔵の後、酸素によるビール
の汚染の証拠はなかった。比較として、同じ組成物を除
去剤混合物なしで使用する場合には、１箇月間の貯蔵の
後、酸素による汚染の証拠がある。

実施例８ 広＜ＤＥ３，６３９，４２６に記載の如く、２つの押し
部品を持った金属かんの蓋を構成した。組成物１００部
につき亜硫酸ナトリウム５部及びアスコルビン酸ナトリ
ウム３部を追加的にプラスチゾルに含有させることを除
いては、プラスチゾルはＤＥ３，６３９．４２６の７欄
記載の好ましい組成物から形成する。プラスチゾルを２
つの押し部品の切り目線の回りにライニングする。アス
コルビン酸ナトリウム及び亜硫酸ナトリウムも含有する
同じ又は同様なプラスチゾルを、かん蓋の外側環状部の
回りに追加的にライニングする。硬化の後、かん蓋は、
その外側環状部の回りのガスケットと固化したプラスチ
ゾルの２つのリングを有し、２つのリングは、押し部品
の縁とかん蓋との間のシールを与えそして追加的に両者
の切り目縁を保護する。

得られるかん蓋を次いで慣用の方法で炭酸化飲料又はビ
ールをシールするのに使用することができる。

１．２ｇの重量を有しそしてポリマーを基準として５％
のアスコルビン酸ナトリウムを含有するＰＶＣプラスチ
ゾルから形成されたガスケットを備えた６３ｍｍポリプ
ロピレンキャップによりジャーをシールする。

実施例１０ 低密度ポリエチレン１００部、滑剤１部、酸化防止剤０
．２部、亜硫酸ナトリウム５部及びアスコルビン酸ナト
リウム２部の組成物を成形することにより形成された０
、５ｇのガスケットを備えた２８ｍｍのポリプロピレン
ヤップによりビールびんをシールする。

本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。

■、容器クロージヤーに施しそして容器クロージヤー上
に付着体として固化させるのに適した流動性又は溶融可
能な組成物であって、ポリマーマトリックス材料を含ん
でなり、該組成物が酸素除去剤も含んでなることを特徴
とする製品。

２、固体付着体を担持する容器クロージヤーであって、
該固体付着体は、容器クロージヤーのまわりに又は容器
クロージヤーの弱められた線の上にシールするように配
置されモしてポリマーマトリックスを含んで成る組成物
から形成されていて、前記クロージヤー上に固化せしめ
られており、該組成物は酸素除去剤を含むことを特徴と
する製品。

３、固体付着体がクロージヤーの回りのガスケットであ
る上記２に記載の製品。

４、前記クロージヤーが金属である上記２又は３に記載
の製品。

５、上記２乃至４のいずれかに記載のクロージヤーでシ
ールされている充てん物入りの容器である製品。

６、容器が金属又はガラスである上記５に記載の製品。

７、前記光てん物入りの容器がビールを充てんされたガ
ラスびんでありそして容器クロージャーガ金属キャップ
である上記５に記載の製品。

８、酸素除去剤が、水の存在下にイオン性反応によりガ
ス状酸素と反応し且つ水の不存在下に実質的に不活性で
ある還元剤である上記１乃至７のいずれかに記載の製品
。

９、前記固体付着体が非水性であり、付着体中の酸素除
去剤は普通の大気条件下に酸素に対して実質的に不活性
であり、除去剤は水分の存在下に前記付着体を熱にさら
すと酸素除去性となることができる上記８に記載の製品
。

１０、ポリマーマトリックス物質がエチレン酢酸ビニル
ポリマー、ポリエチレン及びそれらのブレンドから選ば
れる熱可塑性物質である上記ｌ乃至ｌＯのいずれかに記
載の製品。

１１、酸素除去剤の量がポリマーマトリックス材料の重
量を基準として１乃至１０重量％である上記ｌ乃至ＩＯ
のいずれかに記載の製品。

１２、酸素除去剤が亜硫酸塩、アスコルベート、イソア
スコルベート及びタンニンから選ばれる上記１乃至１１
のいずれかに記載の製品。

１３、酸素除去剤がアルカリ金属アスコルベート又はイ
ンアスコルベート及びアルカリ金属亜硫酸塩とアルカリ
金属アスコルベート、及び／又はインアスコルベートと
の混合物から選ばれる上記ｌ乃至１２のいずれかに記載
の製品。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、容器クロージャーに施しそして容器クロージャー上
   に付着体として固化させるのに適した流動性又は溶融可
   能な組成物であって、ポリマーマトリックス材料を含ん
   で成り、該組成物が酸素除去剤も含んでなることを特徴
   とする製品。 ２、固体付着体を担持する容器クロージャーであって、
   該固体付着体は、容器クロージャーのまわりに又は容器
   クロージャーの弱められた線の上にシールするように配
   置されそしてポリマーマトリックスを含んで成る組成物
   から形成されていて、前記クロージャー上に固化せしめ
   られており、該組成物は酸素除去剤を含むことを特徴と
   する製品。