JPH0130770B2 - - Google Patents

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JPH0130770B2
JPH0130770B2 JP20181184A JP20181184A JPH0130770B2 JP H0130770 B2 JPH0130770 B2 JP H0130770B2 JP 20181184 A JP20181184 A JP 20181184A JP 20181184 A JP20181184 A JP 20181184A JP H0130770 B2 JPH0130770 B2 JP H0130770B2
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JP
Japan
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glass
light
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color
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JP20181184A
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English (en)
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JPS6183644A (ja
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Hiroharu Sagara
Toshiharu Yamashita
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Hoya Corp
Original Assignee
Hoya Corp
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
[発明の利用分野] 本発明はカラーコントスラトフイルター用ガラ
スに関し、さらに詳しくは青色、緑色、赤色が鮮
かなコントラストで観察又は撮影できるフイルタ
ーガラスに係る。 [従来の技術] カラーコントラストフイルター用ガラスとして
は、カラーCRT表示装置用に開発された特開昭
58−49641号公報のガラスが知られている。この
ガラスは珪酸塩ガラス又は硼珪酸塩ガラスに、
Nd2O3、CeO2、CuO、MnO2、CoO、Fe2O3
NiO、Pr6O11などの着色成分を配合しものである
が、短波長側の吸収端が充分にシヤープでないう
え、500nm付近の吸収も充分でないため、カラ
ーコントラストが必ずしも満足できる程でない欠
点がある。また、このガラスはカラーCRT表示
装置用に開発されたものである関係で、吸光特性
を蛍光体の発色ピークに合わせてあるため、カラ
ーCRT表示管に対する反射光の影響を取り除く
には最適であるものの、ただ単に外界の色のコン
トラストを高めるためには適性を欠く。 [発明の目的] 本発明の目的は、短波長側の吸収端のピークを
シヤープにカツトし、500nm付近の吸収を増加
させて、外界を観察又は撮影する際の色のコント
ラストを高めることができるフイルター用ガラス
を提供することにある。 [発明の構成] 本発明はカラーコントラストフイルター用ガラ
スの基礎組成を改良し、MgO、CaO、SrO、
BaO、ZnO及びPbOを包含するRO成分の配合量
を増大させることにより、上記の目的が達成させ
るとの新知見に基づいて完成されたものである。 而して、本発明に係るカラーコントラストフイ
ルター用ガラスは、重量%でSiO2 3〜70%、
B2O3 0〜40%、Al2O3 0〜23%、R2O 0〜23
%(但しR2OはLi2O、Na2O及びK2Oの1種又は
2種以上を示す)、RO 35〜40%(但しROは
MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO及びPbOの2種
以上を示す)、TiO2 0〜10%、ZrO2 0〜10%、
La2O3 0〜35%、Nd2O3 5〜40%からなる基礎
ガラス100重量部に対し、6重量%以下のCeO2
1.0重量%以下のCuO、3.5重量%以下のMnO2
0.15重量%以下のCoOから選ばれた少なくとも1
種の必須着色成分と、0〜3.0重量%のFe2O3、0
〜1.5重量%のNiO及び0〜5重量%のPr6O11
任意着色成分とを配合してなるものである。 進んで本発明に於ける各成分の役割とその量的
限定理由を説明すると、次の通りである。 SiO2は基礎ガラス成分であつて、その量が70
%を越えるとガラスの粘性が高くなりすぎて溶解
が困難になると共に、Nd2O3の溶解度が小さくな
つてガラス化しにくくなる。3%未満ではB2O3
が比較的多量に共存しないとガラス化せず、また
使用に耐え得る化学的耐久性が得られない。
B2O3はSiO2に代わり得るガラス網目形成成分で
あつて、このものはNd2O3の溶解度を増大させる
作用があるので、40%まで配合可能であるが、40
%を上廻ると化学的耐久性が悪化する。また
B2O3は緑色光量の調節にCoO着色を利用する場
合に有効な成分である。Al2O3はガラスの化学的
耐久性や機械的強度を向上させ、また光吸収を強
める機能を有するが、その配合量が23%を上廻る
とガラスの溶解が困難になる。R2Oはガラスの溶
解性を向上させる成分であるが、23%を越える配
合はガラスの化学的耐久性を劣化させる。 RO成分の配合量は基礎ガラス組成の35〜40%
を占めることが重要であつて、この範囲を下廻つ
た場合には短波長側の吸収端をシヤープにカツト
することができないばかりでなく、500nm付近
を充分吸収することもできない。RO成分のなか
にあつて、特にPbO、BaO、SrOは高屈折率が要
求される場合に有効な添加成分である。RO成分
の配合量の上限は40%にあり、これを上廻るとガ
ラスの化学的耐久性が著しく悪化し、使用に耐え
なくなる。 TiO2は紫外域に強い吸収を示し、またCeO2
着色を強めて可視短波長域の吸収及び青色光量の
調節に寄与するが、10%を越えて配合するとガラ
スが失透しやすくなる。ZrO2は化学的耐久性を
高める効果をもつが、10%以上では溶融しにくく
なる。La2O3は着色成分ではないが、Nd2O3と性
質が非常に似ているので、ガラスの化学的耐久性
や硬度を高めるために、Nd2O3との置換で35%ま
で添加することができる。しかし、35%を越える
とガラスが失透しやすくなる。Nb2O5、Ta2O5
ガラスの化学的耐久性及び硬度を高める目的で配
合しても差支えないが、非常に高価な成分である
ので、5%以上加えることは意味がない。 本発明は基礎ガラスにNd2O3を5〜4重量%を
含んでいるが、このNd2O3固有の吸収によつて光
の青、緑、赤の3色分離効果をもたらし、同時に
このガラスは光の緑色域の光量を減じてマゼンタ
色を呈する。したがつて高輝度で高コントラスト
機能を有する無彩色フイルターガラスとするため
には、青、緑、赤のピーク波長附近の透過率をで
きるだけ低下させずに、CeO2、CuO、MnO2
CoO、Fe2O3、NiO、Pr6O11などの着色成分を用
いて他の波長光を吸収させて3色光量をバランス
させるものである。その配合量が5%未満では3
色光の分離効果に乏しい。しかし、40%を越えて
配合しても効果の増大はなく、むしろガラスを失
透しやすくする。 Nd2O3含有ガラスは演色性を示し、光の分光エ
ネルギーによつて色相が異なつて見える。Nd2O3
含有量が比較的少ない場合は、自然光下ではマゼ
ンタ色に、そして蛍光灯下では青色に見える。と
ころが、本発明のガラスのようにNd2O3を5%以
上含有するガラスは、緑色光域の吸収が非常に強
くなるため、蛍光灯下でもマゼンタ色が強くな
る。カラー映像の色相を変えずにそれを忠実に表
示するためには、フイルターの色相が無彩色であ
ることが必要である。しかしながら、上記したよ
うにNd2O3を5%以上含有するガラスはマゼンタ
色を呈するので、単に無彩色フイルターを組合わ
せたり、単一着色成分を導入したのでは、無彩色
フイルターガラスを得ることはできない。ガラス
の色相を無彩色にするためには、Nd3+イオンに
よつて低下した緑色光量に対応させて、青色光及
び赤色光の透過率を減少させればよいが、この場
合、青、緑、赤のピーク波長付近の透過率をでき
るだけ低下させずに、それ以外の波長光を吸収す
ることにより3色光量をバランスさせれば、高輝
度で高コントラストの無彩色フイルターガラスが
得られるのである。 CeO2は可視短波長光域に光吸収を有し、この
領域の光の吸収並びに青色光透過率の調節に使用
されるが、基礎ガラス100重量部当り6重量%以
下の配合で充分目的は達せられる。適量は0.5〜
6.0重量%である。CuOはCeO2とは逆に可視長波
長光域に光吸収を有し、この領域の光の吸収及び
赤色光透過率の調節に有効である。しかし、基礎
ガラス100重量部当りの配合量が1.0重量%を越え
た場合は、着色が濃くなりすぎて赤色光透過率が
低くなりすぎてしまう。CuOの適量は0.01〜0.5
重量%の範囲にある。Fe2O3は可視光の長、短波
長の両側に光吸収を有するので、青色光及び赤色
光の透過率の調節に使われるが、基礎ガラス100
重量部当りの配合量が3.0重量%を越えると、着
色濃度が大きくなりすぎてしまう。MnO2及び
CoOは各々青色光と緑色光及び緑色光と赤色光の
中間波長域の光を吸収し、さらに緑色光透過率を
低下させるのに有効な成分であるが、基礎ガラス
100重量部当りMnO2で0.1重量%未満、CoOで
0.001重量%未満では充分な効果を得ることがで
きない。しかし、MnO2で3.5重量%をCoOで0.15
重量%を越えると、着色が濃くなりすぎる嫌いが
ある。NiOは青色光域に強い吸収を示し、青色光
透過率の調節に効果があるものの、基礎ガラス
100重量部当りの配合量が1.5重量%を越えること
は、青色光の透過率を必要以上に低下させるので
好ましくない。Pr6O11は青色光域と580〜590nm
付近に吸収を有するので、青色光強度を抑え、か
つ緑色光と赤色光を分離するのに効果があるが、
基礎ガラス100重量部当りの配合量が5重量%を
越えると、青色光域の透過率が低くなりすぎる。
なお、As2O3、Sb2O3は通常のガラスの場合と同
様、本発明でも脱泡剤として添加可能な成分であ
る。 [実施例] 一般的ガラス原料である酸化物、炭酸塩、硝酸
塩及び水酸化物等を使用してこれら原料をよく混
合し、セラミツク又は白金製のルツボ又はタンク
炉で1300〜1480℃で溶融し、攪拌し、清澄均質化
した後、所定の形状に成型して徐冷することによ
つて、次表に示す組成(重量%)のフイルターを
得た。 また、実施例No.1のフイルターの分光透過率を
測定した結果を第1図に示し、同じくNo.2および
No.4の分光透過率を第2図に示す。
【表】 [発明の効果] 図面に示した分光透過率に見られる如く、本発
明のガラスは青、緑、赤の3色光をよく分離する
ので、このガラスから得たフイルターを通して外
界を観察又は撮影すれば、カラーコントラストが
鮮かな映像を得ることができる。また、色相が灰
色又は灰色に近いので、映像の色を忠実に再現す
ることができる。さらにフイルターに高屈折率が
要求される場合にも、本発明のガラスはPbO、
BaO、SrOを多量に配合することができるので、
そうしたフイルターを容易に取得できる利点もあ
る。また、本発明のガラスはカラーCRT表示装
置用コントラストフイルターとしても、効果的に
使用できることはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例No.1で得たフイルター
の分光透過率曲線図、第2図は同じく実施例No.2
およびNo.4で得たフイルターの分光透過率曲線図
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 重量%で、 SiO2 3〜70%、B2O3 0〜40%、 Al2O3 0〜23%、R2O 0〜23%(但しR2Oは
    Li2O、Na2O及びK2Oの1種又は2種以上を示
    す)、RO 35〜40%(但しROはMgO、CaO、
    SrO、BaO、ZnO及びPbOの2種以上を示す)、
    TiO2 0〜10%、ZrO2 0〜10%、La2O3 0〜35
    %及びNd2O3 5〜40%からなる基礎ガラス100重
    量部に対し、6重量%以下のCeO2、1.0重量%以
    下のCuO、3.5重量%以下のMnO2、0.15重量%以
    下のCoOから選ばれた少なくとも1種の必須着色
    成分と、0〜3.0重量%のFe2O3、0〜1.5重量%
    のNiO及び0〜5重量%のPr6O11の任意着色成分
    とを配合してなるカラーコントラストフイルター
    用ガラス。 2 少なくとも1種の必須着色成分の配合量が、
    前記基礎ガラス100重量部に対し、CeO2 0.5〜6
    重量%、CuO 0.01〜1.0重量%、MnO2 0.1〜3.5
    重量%、CoO 0.001〜0.15重量%である特許請求
    の範囲第1項記載のカラーコントラストフイルタ
    ー用ガラス。
JP20181184A 1984-09-28 1984-09-28 カラ−コントラストフイルタ−用ガラス Granted JPS6183644A (ja)

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