JPH01307671A

JPH01307671A - 加速度感応装置

Info

Publication number: JPH01307671A
Application number: JP63138348A
Authority: JP
Inventors: Junzo Kimura; 木村　純三
Original assignee: Takata Corp
Current assignee: Takata Corp
Priority date: 1988-06-07
Filing date: 1988-06-07
Publication date: 1989-12-12
Also published as: GB8913053D0; DE8906946U1; DE3918456A1; KR900000247A; US4934626A; DE3918456C2; FR2632412A1; GB2220490A; GB2220490B

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的］（産業上の利用分野）本発明は自動車等の急激な加速度状態を検知し、取り付
けられているシートベルトの引き出しの阻止に供する加
速度感応装置に関する。

（従来の技術）近年、車両等の乗員の安全の確保及び緊急時の保護を図
るためにシートベルトの着用が求めらている。

このようなシートベルトは通常リトラクタと称する巻取
装置に巻回収容されており、使用の際には巻き戻して乗
員に装着し、不使用の際には自動的に巻き取られるよう
になっている。車両の衝突等の緊急時には乗員が座席か
ら飛び出さないように装着したシートベルトの引き出し
を阻止する緊急ロック機構が備えられている。

この緊急ロック別横は車両の急激な加速度を検知してシ
ーｌ−ベルトをロックさせる方式、シートベルトの引き
出し時の引張慣性を利用してこれをロックする方式ある
いはこの両者を併用する方式がある。このうち、車両加
速度を検知してロックする方式においては車両の加速度
の変化を感応し、これを巻取ロック手段に伝達するため
の加速度感応装置が取り付けられている。

このような従来から用いられている加速度感応装置を示
す簡略な門構説明図を第１０図（ａ）及び（ｂ）に示す
。

同図（ａ）に示す加速度感応装置は、傾斜支持面１ａを
有する皿状支持台１と、該支持台１上に保持された球状
慣性体２と、該慣性体２上部に接して回動可能に支持さ
れたアクチュエータ３とからなるもので、車両加速度の
変化によって傾斜面１ａ上を転動する球状慣性体２の変
位によってこれに接するアクチュエータ３を回動させ、
図示しない巻取ロック手段に伝達させるものである。

同図（ｂ）に示す加速度感応装置は、断面逆台形状の凹
部４ａを形成した支持台４と、該支持台４の凹部４ａに
挿入される支持脚５ａを有する円柱状又は円錐台状の慣
性体５と、該慣性体５の上部５ｂに接触し、該慣性体５
の変位に応じて回動するアクチュエータ６とを備えたも
ので、慣性体５の図示下部に形成された支持脚５ａを中
心とする揺動運動によりアクチュエータ６を回動するも
のである。

（発明が解決しようとする課題）ところが上述した従来の加速度感応装置は、例えば悪路
等において頻発する車両のほぼ鉛直方向（矢印Ａ方向）
の撮動により、慣性体２，５が支持台１，４から離間し
てアクチュエータ３，６を図示３’　、　６’のように
回動させ、路面にほぼ水平方向での加速度の変化が無い
にも拘らず巻取ロック手段を作動させてしまうという早
急に解決すべき欠点を有することが判明した。

ざらにこのため、支持台、慣性体、アクチュエータ相互
間の接触部分から１辰動に伴う異音が発生し、乗員に不
安感や不快感を与えるという問題点も招来する結果とな
っていた。

そこで本発明は、車両に加わるほぼ水平方向の加速度変
化以外の力の作用によるアクチュエータの作動を防止で
きる加速度感応装置の提供を目的とする。

［発明の構成］（課題を解決するための手段）上記目的を達成するための本発明の構成は、上述した加
速度感応装置において、慣性体に外接する外接部及びア
クチュエータの回動を阻止するように該アクチュエータ
に当接する当接部を有し、慣性体の車両鉛直方向の変位
に対しては応動せずにアクチュエータの回動を阻止し、
慣性体の車両略水平方向の変位に対しては応動してアク
チュエータの回動を許容する回動阻止部材と、応動後の
回動阻止部材をアクチュエータとの当接状態に復帰させ
る位置補正部とを煤えたものとしている。

（作　用）上述した構成を備えた本発明の作用について説明する。

本装置に急激な加速度が加わらない状態においては、回
動阻止部材はアクチュエータに当接しえる状態にある。

この状態において本装置にほぼ鉛直方向の撮動が加わる
と、慣性体はケースから離間してアクチュエータを回動
させようとする。ところが、この慣性体がケースから離
間してアクチュエータに作用する際には同時に回動阻止
部材がアクチュエータの回動を阻止するように当接して
該アクチュエータは回動しないのである。

（実施例）以下、本発明について図面を参照して説明する。

第１図は加速度感応装置の一実施例を示す外観斜視図、
第２図（ａ）は第１図に示すＡ−Ａ断面図、同図（ｂ）
は右側面図、同図（Ｃ）は同図（ａ）にＢで示す部分の
部分拡大図である。

同図に示す加速度感応装置は、底部８に形成された凹状
傾斜部９内に急激な加速度に感応して変位する慣性体１
０を載置したケース７と、このケース７に軸支されて前
記慣性体１０の変位に応じて回動し、その変位を巻取ロ
ック手段（図示しない）に伝達するアクチュエータ１１
と、慣性体１０に外接する外接部１３及びアクチュエー
タ１１の回動を阻止するように該アクチュエータ１１に
当接する当接部１４を有し、慣性体１０の車両鉛直方向
の変位に対しては応動ぜずにアクチュエータ１１の回動
を阻止し、慣性体の車両略水平方向の変位に対しては応
動してアクチュエータ１１の回動を許容する回動阻止部
ｖＪ１２と応動後の前記回動阻止部材１２を７クチユエ
ータ１１との当接状態に復帰させる位置補正部１５とを
備えている。

前記ケース７は第２図（ａ＞に示すように合成樹脂から
一体成型され、両端に起立壁７ｂ、７ｃを備えた路上向
き「コ」字状からなる。そして、この底部８のほぼ中心
には円錐台状の四部とした前記凹状傾斜部９が形成され
、ざらにこの中心には底部８の上面８ａから下面８ｂに
がけて貫通孔７ａが穿設されて慣性体載置部を形成して
いる。

前記慣性体１０は加速度が作用しない際には、この凹状
傾斜部９の中央すなわちｎ通孔７ａの上部に保持される
ことになる。

ところで、ケース７の一方の起立壁７ｃの上部にはアク
チュエータ１１が回動軸１７を中心として鉛直面内にお
いて回動自在に取り付けられており、また、該回動軸１
７の下方には前記回動阻止部材１２の一端部を遊挿でき
る切欠部１８が形成されている。さらに、この切欠部１
８の底面は該起立壁７Ｃの中央部から水平に突出形成さ
れている回動阻止部材１２を保持するための保持部１９
の保持面７ｄと同一面となっており、回動阻止部材１２
を安定して保持できるようにしている。

また、ケース７の他方の起立壁７ｂの上部には前記位置
補正部１５が形成されている。この位置補正部１５の詳
細は第２図（Ｃ）に示すように、はぼ円錐台状の凸部１
５ｂと、この頂部に円柱状の係止部１５ａとを備えたも
のとしている。

このうち円錐台状の凸部１５ｂの裾野の直径りは、詳細
を後述する回動阻止部材１２の他端部１２Ｇに形成され
ている切欠部１２ａの内径に略一致させたものとしてい
る。

次に、前記アクチュエータ１１の詳細は第３図に示すよ
うになっており、同図は第１図、第２図（ａ）、（ｂ）
に示す状態の図示裏面から見た様子を示す外観斜視図で
ある。

図示アクチュエータ１１はケース７とほぼ同様の合成樹
脂から一体的に形成されているもので、板状からなる本
体部１１ｂと、回動阻止部材１２の一端部１２ｄに形成
された当接部１４と当接する凸部１１ａと、ケース７の
凹状傾斜部９に保持される慣性体１０の上部に常に当接
するリング状の慣性体当接部１６とを備えている。尚、
本実施例では凸部１．１ａ及び慣性体当接部１６は本体
部１１ｂと一体的に成型されたものを示すが、これらは
別部材からそれぞれ成型し、後に本体部１１ｂに取り付
けるようにしてもよい。

第４図は回動阻止部材１２の詳細を示す外観斜視図であ
る。

図示回動阻止部材１２はケース７とほぼ同様の合成樹脂
からなり、慣性体１０に外接するリング状の外接部１３
をほぼ中心として、それぞれ反対方向に突出させた突出
片１２ｂ、１２ｃを備えたもので、このうち一方の突出
片１２ｂの解放端部には円柱状からなる当接部１４が、
ケース７と組み立てられた状態で上面となる面に突出し
て形成され、他方の突出片１２Ｇの解放端部には前記ケ
ース７に形成された位置補正部１５に係１される切欠部
１２ａが形成されている。

このうち、外接部１３の内径Ｅはケース７上に保持され
た状態において、慣性体１ｏとの間に多少の間隙が生ず
るようにして、該慣性体１０の回転運動を阻害しない、
ようにしている。尚、この外接部１３の内周面の形状は
図示実施例では円形としたものを示すが、多角形状等と
して外接させ−るようにしてもよい。この回動阻止部材
１２は慣性体１０上に外接させているので、慣性体１０
の変位に伴って移動する。

前記慣性体１０は本実施例では金属からなる球状体であ
る。この慣性体としては回動阻止部材１２、アクチュエ
ータ１１にりも比較的比重の大きな材質からなるものを
用いることが好ましい。

従って、前記金属に限らずガラス、鉛等を用いるように
してもよく、該形状も球状体に限らず、第１０図（ｂ）
に示すような円鉗台状としてもよい。

以上のように溝成された加速度感応装置の作用。

効果について、第５図（ａ）、（ｂ）及び第６図を参照
して説明する。

まず、本装置に急激な加速度が作用しない場合には、同
図（ａ）に示すように慣性体１０は貫通孔７ａの上部に
静止している。この状態において例えば矢印爪方向くほ
ぼ鉛直方向）に撮動を与えられたとすると、慣性体１０
はアクチュエータ１１を矢印２０の向きに付勢する。こ
の付勢力によりアクチュエータ１１は回動軸１７を中心
として図示時計回りに回転しようとするが、該アクチュ
エータ１１の一端部に形成されている凸部１１ａと回動
阻止部材１２に形成されている当接部１４とが当接する
ことによって阻止され、アクチュエータ１１は回動しな
い。

次に、第５図（ｂ）に矢印Ｃで示す水平方向に急激な負
の加速度が作用すると、慣性体１０は図示左方向に変位
する。この慣性体１０の変位に伴って回動阻止部材１２
も図示左方向に移動する。

すると、当接部１４は凸部１１ａから離間するとともに
、アクチュエータ１１は慣性体１０が傾斜部９を昇るこ
とによる鉛直方向の変位に比例して矢印Ｆ方向（時計回
り方向）に回動する。このような一連の動作は矢印Ｃ方
向と逆方向に加速度が動く場合であっても同様でおる。

そして、作用していた加速度が無くなると、慣性体１０
は同図（ａ）の状態に復帰する。

以上の説明は矢印Ｃ方向に加速度が作用する場合を示す
が、矢印Ｃ方向以外の水平面内で加速度が作用する場合
でも同様であるが、この場合における回動阻止部材１２
の切欠部１２ａの挙動について第６図を参照して説明す
る。

、　同図中２１で示すような位置補正部１５と回動阻止
部材１２の他端部１２Ｃに形成されている切欠部１２ａ
とが“ずれ″を生じないような慣性体１０の変位の場合
では、慣性体１０が前記第５図（ａ）に示す初期位置に
復帰すれば当接部１４と凸部１１ａとは再び当接位置へ
戻るが、図中２２で示すように回動阻止部材１２が変位
した場合には位置補正部１５と切欠部１２ａとが“ずれ
”を生じる。

このような状態から慣性体１０が前記初期位置に復帰し
た場合を想定し、第７図（ａ）乃至（Ｃ）を参照して説
明する。

同図（Ｃ）に示すように位置補正部１５は円錐状の凸部
１５ｂを備えている。従って、切欠部１２ａが凸部１５
ｂの中腹にある場合には、該回動阻止部材１２の自重の
水平分力Ｈが発生し、これにより凸部１５ｂと回動阻止
部材１２との間には滑りを生じ、該水平分力Ｈが無くな
るまで、すなわち、切欠部１２ａと位置補正部１５とが
初期位置に復帰するまで移動することになる。このよう
な状態は同図（ａ）及び（１））に示すような゛ずれ″
を生じている場合にも同様に発生し、この場合の水平分
力はそれぞれ矢印Ｆ方向、矢印Ｇ方向に発生する。

従って、当接部１４と慣性体１０及び切欠部１２ａは一
直線上にあることから、慣性体１０と切欠部１２ａとの
位置が定まれば当接部１４の位置は一義的に決定される
。すなわち、本装置に加速度が作用しない際には当接部
１４は必ず凸部１１ａと当接しうる状態となる。

以上詳述した本実施例装置によれば、例えば悪路等にお
いて頻発する車両のほぼ鉛直方向（矢印爪方向）の振動
により、巻取ロック手段を作動させてしまうという現象
を防止できる。

さらに、水平方向以外の撮動によっては慣性体及びアク
チュエータは動作しないので従来この部分から発生して
いた異音を防止できるため、乗員に不安感や不快感を与
えるという問題も解決できる。

尚、本発明は前記図示又は説明した実施例に限定される
ものではなく、次のような構成としたものであっても本
発明の要旨の範囲内である。

第８図はケース７の他方の起立壁７ｂの上部に形成した
位置補正部の他の一実施例を示す斜視図である。同図中
２３は前述と同様の回動阻止部材、２４は位置補正部で
ある。同図において前記実施例と異なる点は、回動阻止
部材２３の他端部の図示裏面に円柱状の突出部２５を形
成し、これに対して位置補正部２４を略Ｖ′：？！状の
谷部としている点でおる。このような位置補正部２４と
回動阻止部材２３との組み合わせであっても、前記実施
例と同様の作用、効果を奏することができる。

ざらに、第９図は加速度感応装置の他の一実施例を示す
外観斜視図である。尚、同図ではアクチュエータは説明
の為に省略し、前記第１図に示す実施例中で説明したも
のと同等のものについては同一の符号を付して説明を省
略する。

同図に示す加速度感応装置と前記第１図に示す加速度感
応装置との相違点は、略ｒＬＪ字状からなるり゛−ス２
６の一端部の起立壁２６ａにゆるやかな弧状としだ回動
阻止部材２７を遊挿する切欠部２８を形成し、回動阻止
部材２７の他の突出片を省略した点である。すなわち、
本実施例では切欠部２８に前述した位置補正部としての
機能を併有させているのである。

このような位置補正部としての機能を賄ねた切欠部２８
であれば、ここに遊挿される回動阻止部材２７は該切欠
部２８と滑りを生じて急激な加速度が作用しない限り常
に中央に位置するようになる。

このような構成とした場合であっても前記実施例と同様
の効果を得ることができる。尚、図中２９は慣性体１０
がケース２６の外部に飛び出さないためのものである。

［発明の効果］以上詳述した本発明によれば、車両に加わるほぼ水平方
向の加速度変化以外の力の作用によるアクチュエータの
作動を防止できる加速度感応装置の提供ができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例としての加速度感応装置の外
観斜視図、第２図（ａ）は第１図に示すＡ−Ａ断面図、
同図（ｂ）は同図（ａ）の右側面図、同図（Ｃ）は同図
（ａ＞にＢで示す部分の拡大説明図、第３図はアクチュ
エータの裏面の様子を示す斜視図、第４図は回動阻止部
材の構成を示す斜視図、第５図（ａ＞及び（ｂ）はそれ
ぞれ第１図に示す加速度感応装置の動作説明図、第６図
は回動阻止部材の動作状態を示す説明図、第７図（ａ）
乃至（Ｃ）はそれぞれ位置補正部と回動阻止部材の他端
部との接触状態を示す説明図、第８図は位置補正部及び
これに対応形成した回動阻止部材の他の一実施例を示す
斜視図、第９図は加速度感応装置の伯の一実施例を示す
外観斜視図、第１０図（ａ）及び（ｂ）は従来の加速度
感応装置の原理を示すは構説明図である。７．２６・・・ケース、　８・・・底部、９・・・凹状
傾斜部、　　１０・・・慣性体、１１・・・アクチュエ
ータ、１２．２３．２７・・・回動阻止部材、１３・・・外接
部、　　　１４・・・当接部、１５．２４，２８・・・
位置補正部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）　緊急ロック式シートベルトリトラクタに固着さ
れたケースと、該ケースの底部に形成された慣性体載置
部に載置され、車体加速度の変化に感応して変位する慣
性体と、該慣性体上面に少なくともその一部が接触し、
慣性体の変位に応じて回動し得るように前記ケースに軸
支され、慣性体が変位するとき、その変位を巻取ロック
手段に伝達するアクチュエータと、前記慣性体に外接す
る外接部及びアクチュエータの回動を阻止するように前
記アクチュエータに当接する当接部を有し、慣性体の車
両鉛直方向の変位に対しては応動せずにアクチュエータ
の回動を阻止し、慣性体の車両略水平方向の変位に対し
ては応動してアクチュエータの回動を許容する回動阻止
部材と、応動後の回動阻止部材をアクチュエータとの当
接状態に復帰させる位置補正部とを備えた緊急ロック式
シートベルトリトラクタの加速度感応装置。
（２）　前記慣性体載置部は凹状傾斜部である請求項１
記載の加速度感応装置。
（３）　前記位置補正部はケースに設けられたものであ
る請求項１記載の加速度感応装置。
（４）　前記位置補正部は略円錐状に形成された凸部を
備え、回動阻止部材の位置補正部との当接端部は切欠部
が形成されたものである請求項１、２又は３に記載の加
速度感応装置。
（５）　前記位置補正部はＶ字状に形成された谷部を備
え、回動阻止部材の位置補正部との当接端部は円柱状か
らなる突出部を形成されたものである請求項１、２又は
３に記載の加速度感応装置。