JPH01302201A - レンズシート成形用樹脂組成物 - Google Patents

レンズシート成形用樹脂組成物

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JPH01302201A
JPH01302201A JP13228388A JP13228388A JPH01302201A JP H01302201 A JPH01302201 A JP H01302201A JP 13228388 A JP13228388 A JP 13228388A JP 13228388 A JP13228388 A JP 13228388A JP H01302201 A JPH01302201 A JP H01302201A
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JP
Japan
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resin
lens sheet
weight
manufactured
mold
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JP13228388A
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English (en)
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Takayuki Niijima
新島 高幸
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、レンズシート成形用樹脂組成物、さらに詳し
く言えば、透過形スクリーンに使用されるフレネルレン
ズシート、プリズムレンズシート。
レンチキュラーレンズシート等のようなレンズシートを
電離放射線を照射して硬化させて成形するのに適したレ
ンズシート成形用樹脂組成物に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、この種のレンズシートは、プレス法、キャスト法
等の方法により成形されていた。前者のプレス法は、加
熱、加圧、冷却サイクルで製造するため、生産性が悪か
った。また、後者のキャスト法は、成形型にモノマーを
流し込んで重合するため、製作時間がかかるとともに、
成形型が多数個必要なため、製造コストが上がるという
問題があった。
このような問題を解決するために、成形型とベース板と
の間に紫外線硬化樹脂または電子線硬化樹脂等の電離放
射線硬化樹脂を流し込んで、紫外線または電子線等の電
離放射線を照射することにより、その樹脂を硬化させて
重合する電離放射線硬化樹脂法(ホトポリマ法)が種々
提案されている。
例えば、特開昭62−33613号「ビデオプロジェク
タ用スクリーンの製造方法」においては、「レンズ金型
内に紫外線硬化性樹脂を常圧で注入して紫外線透過性板
で覆い、この紫外線透過性板と金型の間に充填された紫
外線硬化性樹脂に前記紫外線透過性板を透過して紫外線
を照射して硬化させ、硬化した紫外線硬化性樹脂を離型
する」ことを要旨とする提案がなされている。
(発明が解決しようとする課題) 前記提案による方法では、以下のような解決しなければ
ならない課題があった。
第1に、金型内に注入された紫外線硬化性樹脂に紫外線
i3過性基板を積層する手段として、「真空ピンセット
を用い、その紫外線透過性基板を紫外線硬化性樹脂の注
入された金型の一辺に接しておき、対する他の辺を徐々
に紫外線硬化性樹脂に覆せることにより、気泡を巻き込
まないように覆う」ことを提案しているが、真空ビンセ
ットを用いてそのような動作をさせるには、制御装置、
駆動装置が?j!illとなり、コストアンプにつなが
るうえ、完全に気泡を含まないように覆ふせることば不
可能であった。
第2に、注入時に樹脂中に泡が混入したときには、[ピ
ペット等を用いて除去するJように提案しているが、そ
の気泡の存在を検出して人手により除去するのでは、生
産性が悪くかつ不確実である。
第3に、注入前に樹脂を予め脱泡して置かなければなら
ず、そのための装置や時間を必要とし、生産性が悪くコ
ストアップにつながる。
このような気泡がレンズ部に残ると、部分欠陥が生じ、
レンズ品質が低下してしまう。
本件出願人は、「電離放射線の樹脂溜まりを形成したの
ち、ベース部材を載置し加圧ローラで均しながら積層し
、電離放射線によりその樹脂を硬化させて、プラスチッ
ク製のレンズシートを製造する」方法をすでに提案して
いる。
前記方法でレンズシートを製造する場合に使用する電離
放射線硬化樹脂としては、種々多彩なものがあり、使用
目的に応じて適宜使い分けなければならない、電離放射
線硬化樹脂としては、太きく分類すると、光反応性オリ
ゴマーと呼ばれる常温でゼリー状、プリン状あるいは高
粘度の液体と、光反応性モノマーと呼ばれる常温で比較
的低粘度の液体とがある。また、光反応を開始・促進さ
せる光反応開始剤や、これはとは逆に、光反応を抑制す
る重合禁止剤があり、必要に応じて添加することができ
る。さらに、樹脂の改質のために、微量の添加剤を加え
ることも考えられる。
しかし、前述した本件出願人の提案する方法によりレン
ズシートを製造する場合には、電離放射線硬化樹脂とし
て、以下に示すようなことが要求される。
まず、レンズシート用として使用する場合には、基本的
に、透明性がよく、高い光線透過率をもち、表面硬度、
耐摩耗性5耐光性、耐環性、耐熱性。
形状安定性等が要求される。
また、成形型に樹脂を流し込むために、良流動性、低発
泡性、抑泡性、高い濡れ性を備えなければならない、さ
らに、安全性、低毒性という点も兼備する必要があるこ
とはいうまでもない。
特に、フレネルレンズシートの場合には、レンズ形状に
鋭角的な部分があるので、耐摩耗性を満たすために、樹
脂には硬さだけでなく、柔軟性も要求される。
本発明の目的は、前記従来技術のもつ課題を解決した本
件出願人の提案するレンズシートの製造方法を実施する
に際し、前述の1を離放射線硬化樹脂としての要求を全
て満たし、その製造方法に好適に使用できるレンズシー
ト成形用樹脂組成物を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
まず、本件出願人が提案するレンズシートの製造方法に
ついて簡単に説明し、そののち、本発明によるレンズシ
ート成形用樹脂組成物について詳細に説明する。
すなわち、前記レンズシートの製造方法は、樹脂塗布工
程と、均し積層工程と、樹脂硬化工程と、離型工程とか
ら構成されている。
樹脂塗布工程は、レンズパターン型が形成された成形型
上に1i離放射線硬化樹脂を塗布する工程である、電離
放射線硬化樹脂を塗布する方法としては、スクィーズイ
ング法、フローコート法、ロールコート法、定量分離法
等の方法をとることができる。
均し積層工程は、電離放射線硬化樹脂の樹脂溜まりに1
)離放射線透過性のベース部材を重ね加圧ロールでその
電離放射線硬化樹脂を均しながら積層する工程である。
この工程は、成形型とベース部材間に入る気泡を押し出
すとともに、成形物の厚みを均一にする働きをする。
ここで使用するベース部材は、電離放射線透過性のもの
であればよく、厚いプラスチック板であっても、比較的
薄いフィルム状のものであってもよい。また、厚い場合
には、平板であっても湾曲していてもよい。さらに、こ
のベース部材は最後に剥離してもよい。このベース部材
には、接着性を向上させるために、塩化ビニル/酢酸ビ
ニル共重合体系、ウレタン系のプライマを塗布したり、
後に剥離する場合には、剥離剤を塗布しておくことが好
ましい。
樹脂硬化工程は、前記電離放射線硬化樹脂に電離放射線
を照射して硬化させる工程である。この工程では、紫外
線または電子線等の″:4離放射線を照射することによ
り、電離放射線硬化樹脂を硬化させるが、この際、ロー
ル加圧部にできるだけ光源を近づけることが好ましい、
これは、成形型とベース部材間の浮き上がりや、それら
の間に気泡が混入するのを防止するためである。
離型工程は、前記成形型から前記電離放射線硬化樹脂を
離型する工程である。
また、他の方法としては、第1の樹脂塗布工程と、第2
の樹脂塗布工程と、均し積層工程と、樹脂硬化工程と、
離型工程とから構成してもよい。
ここで、追加された第1の樹脂塗布工程は、レンズパタ
ーン型が形成された成形型の全面に第1のit電離放射
線硬化樹脂塗布する工程である。この工程は、成形型へ
の濡れ性をよくするとともに、次工程での脱泡を容易に
するための工程である。
具体的には、ロールコート法、シルクスクリーン法、カ
ーテン法、グラビア法、スクィーダイング法等により実
施することができ、それ以降の各工程は、前述した各工
程と略同様に実施できる。
このようなレンズシートの製造方法に使用される樹脂組
成物としての要求を全て満たすために、本発明によるレ
ンズシート成形用樹脂組成物は、20〜70重世%のオ
リゴマーと、80〜30重世%のモノマーと、0.1〜
5.0重量%の光反応開始剤とから構成しである。
前記オリゴマーは、前述の種々の特性がすぐれており、
反応性にとむことか要求され、ウレタン系、ポリエステ
ル系、エポキシ系のいずれをも使用することができ、ウ
レタン系オリゴマーの場合には、ゴーセラックUV70
00B、 ゴーセラックUV4200T、 ゴー(!ラ
ックUV3000B。
ゴーセラックUV200OB (日本合成型)、ダイヤ
ビームUK6034.ダイヤビームUK6039(三菱
レイヨン製)、アートレジンUNII00T(根本工業
型)、カヤラッドUX70506(日本化架装)等を使
用でき、ポリエステル系オリゴマーの場合には、カヤラ
ンドDPCA30゜カヤランドDPCA60.カヤラッ
ドR−604(日本化架装)、アロニックスM7700
.アロニ、クスM8030(東亜合成型)等を使用でき
、エポキシ系オリゴマーの場合には、リポキシ5P15
54、 リポキシ5P5003 (昭和高分子型)、U
V531.UV521  (諸量インキ製)等を使用す
ることができる。
前記モノマーは、前記オリゴマーとの相溶性があり、か
つ、そのオリゴマーの有する特徴をそこなわず、反応性
にとみ、樹脂組成物の流動性等を高めることが要求され
、具体的には、アロニックスM150.アロニックスM
5700.アロニックスMlll(東亜合成型)、カヤ
ラッドHX220、カヤラッドHX620.カヤラッド
TMPTA、カヤラッドTCIIO3,カヤラッドHD
DA、カヤラッドMANDA (日本化架装)、フォト
マー4061SN、 フォトマー4127SN(サンノ
ブコ製)、NKエステルAMP−60G。
NKエステルA−BPE−4,NKエステルIG。
2G、  3G、  4G (新中村化学工業製)等を
使用・することができる。
前記光反応開始剤は、前記オリゴマー、前記モノマーお
よび前記オリゴマーと前記モノマーとの反応を開始させ
たり、早めたりするためのものであり、具体的には、プ
ロキュア1)フ3.ダロキユア1)16.ダロキュア9
53(メルク類)、バイキュア55 (Stauf f
er製)、イルガキュア184.イルガキュア500.
イルガキュア651 (チバガイギー製)等を使用する
ことができる。
また、別の構成として、前記レンズシート成形用樹脂組
成物に、@量の界面活性剤および/または離型剤を添加
することができる。
前記界面活性剤を添加する理由は、樹脂組成物の流動性
をさらに高めたり、低発泡性、抑泡性。
高い濡れ性を与え、生産性をより一層向上させるためで
あり、具体的には、フローラードFC−430、フロー
ラードFC−431(米国3M製)、モダフロー(モン
サント製)、デイスバロン#1970、ディスパロンL
−1980,L−1982、L−1983,L−198
4,L−1985゜#1920.#1925 (橋本化
成製)、F3゜F2O,F1a (ヘンケル製)等を使
用することができる。
前記離型剤を添加する理由は、成形型からの脱型を容易
にし、脱型時の残留ストレスを少なくするためであり、
このため、成形型との密着性を悪くする必要があるから
である。離型剤としては、ステアリン酸等の高級脂肪酸
およびそれらの金属塩、シリコンオイル等の離型剤を使
用することができ、具体的には、ガファックRE470
.ガファックRL270.ガファックRD570(東邦
化学制)、ブライサーフ217E、プライサーフA−2
083(第−工業製薬製)、レシチン(味の素製)、モ
ールドヴイッツF−57,モールドヴイッッINT−1
)A、モールドヴイッッINT−EQ−6,王−ルドヴ
インツINT−21G(Axel製)、ゼレックUN、
ゼレ、りNE。
ゼレックNK(デュポン製)等を使用することができる
。混合の割合は、0.1重量%〜0.3重量%の範囲で
好適に実施できる。
さらに、別の構成として、前記各レンズシート成形用樹
脂組成物に微量の帯電防止剤を添加することができる。
帯電防止剤を添加する理由は、成形されたレンズシート
が帯電による静電気で、周囲のゴミを付着するのを防止
するためであり、従来は成形後に帯電防止剤を塗布して
おり、生産性が悪かったので、予め成形時に添加するよ
うにしたものである。
帯電防止剤としては、アニオン性帯電防止剤やカチオン
性帯電防止剤2両性帯電防止剤、非イオン性帯電防止剤
等を使用でき、具体的には、ニレガンR−1)5,ニレ
ガンS−700,ニエーエレガンA、ニューニレガンA
SK(日本油脂製)、アーモスタ・アト51).アーモ
スタント513(ライオンアクゾ製)、サイアスタット
LS、サイアスタットSN、 サイアスタンドSP、 
サイアスタット609(日本サイアナミド!!8り、ケ
ミスタット7005.ケミスタッド2009−A、スタ
ケサイド(三洋化成製)等を使用できる。混合の割合は
、1重量%〜3重量%の範囲で好適に実施することがで
きる。なお、前述の界面活性剤で、帯電防止作用を有し
ているものを使用することができる。
なお、このレンズシート成形用樹脂組成物には、拡散剤
を含ませることができる。拡散剤は、コーティング適性
を向上させたり、重合収縮を軽減させることができ、さ
らに、拡散性を付与することができる。拡散剤としては
、ガラス、シリカ、アルミナ、不溶性プラスチンク、タ
ルク等を用いることができる。
次に、本発明によるレンズシート用樹脂組成物のより好
ましい組成として、オリゴマーとしてIPDI(イソホ
ロンジイソシアネート)ヘースのウレタン系アクリレー
ト樹脂を用い、モノマーとして、前記ウレタン系アクリ
レート樹脂と相溶性がありそのウレタン系アクリレート
樹脂を溶解希釈しうる2つ以上の反応基をもつものを用
いた場合について説明する。
前述したようなプラスチック製のレンズシ一トに要求さ
れる諸性能を満足するためには、より基本的な性能とし
て、無色透明であり、耐摩耗性を有する強靭な硬化物の
与えられる電離放射線硬化樹脂でなければならない。こ
れらの物性を有するものとして、ウレタン系アクリレー
ト樹脂が、その表面強度、靭性の点から、より好ましく
用いることができる。特に、フレネルレンズシート用の
樹脂としては、硬さだけでなく、柔軟性が重要な要素と
して要求されるが、ウレタン系アクリレート樹脂は、こ
の特性を十分に満足する。ウレタン系アクリレート樹脂
には、TDIベースのものとIPDIベースのものがあ
り、無色透明という点から、IPDIベースのものが適
している。
このIPDIベースのウレタン系アクリレート樹脂(オ
リゴマー)は、常温でゼリー状、プリン状、あるいは高
粘度であり、流動性が悪く、製造時に成形型に容易に流
し込むことができず、単独で使用することは好ましくな
い。
このため、前記ウレタン系アクリレート樹脂の特性を低
下させることなく、流動性を高める必要がある。希釈剤
としては、溶剤、モノマー等が考えられるが、溶剤を使
用すると、流動性はよくなるが、前記ウレタン系アクリ
レート樹脂のもつ特徴を減殺してしまう、そこで、モノ
マーを希釈剤として使用する。
本発明において七ツマ−は、反応基が1つのもの、2つ
のもの、あるいは、それ以上のものを使用できるが、反
応基が1つしかないものを使用すると、希釈性がよく、
流動性を向上させることができるが、硬化物の耐摩耗性
が低下し、好ましい物性のプラスチック性レンズシート
を得ることが難しい。他方、反応基が2つもしくはそれ
以上のモノマーを使用すると、ウレタン系アクリレート
樹脂の特性を損なうことなく、樹脂組成物の流動性を高
め、製造時に容易に成形型に流し込むことが可能となる
以上説明したように、IPDIベースのウレタン系アク
リレート樹脂と、そのウレタン系アクリレート樹脂を溶
解希釈しうる2つ以上の反応基をもつモノマー、その他
に、反応開始剤、フッ素系の界面活性剤を添加した組成
物が、プラスチック製レンズシート成形用の樹脂組成物
として適している。
前記樹脂組成物の混合割合は、製造するプラスチック愈
レンズシート、その製造プロセス等により異なるが、概
ね、IPDIベースのウレタン系アクリレート樹脂が2
0〜70重量%に対して、前記七ツマ−が80〜30重
量%の範囲内が望ましい、この際、前記ウレタン系アク
リレート樹脂が高濃度の方が、靭性がよくなるが、流動
性が低下する傾向にある。また、添加する光反応開始剤
は、0.1〜5.0重量%、フッ素系の界面活性剤は0
.1〜5.0重量%の範囲が好適な範囲である。
次に、レンズシート成形用樹脂組成物を2層に塗布する
場合には、第1の樹脂の物性としては、成形型転写性、
脱泡性5成形型に対する濡れ性。
表面硬化性が重視され、第2の樹脂としては、ベース部
材との接着性、流動性が重視される。
また、粘度としては、第1の樹脂は、200センチボイ
ズ以下に調整された低粘度のものが好ましく、第2の樹
脂は、500〜5000センチポイズに調整された比較
的粘度の高いものが使用される。この理由は、第1の樹
脂は、成形型の微細なレンズパターンとの間に気泡を含
まないように全面に塗布するので粘度は低くなければな
らず、第2の樹脂は、均しながら塗布して樹脂内の気泡
を追い出すのである程度粘度が高くなければならないか
らである。このように第1の樹脂層を形成することによ
り、成形型界面での脱泡性がより向上する。
このように、樹脂を2層にすることにより、成形型、ベ
ース部材あるいは成形されたレンズシート自体の各部に
対するそれぞれの機能をより有効に果たすことができる
とともに、それらの機能を2層に分けることで樹脂選択
の幅を広くすることができる。
以下、第1および第2の樹脂の選択条件をさらに説明す
る。レンズシートの場合には、少なくとも両者の屈折率
は略等しいことが要求される。これは、第1の樹脂と第
2の樹脂とが積層された界面は、必ずしもフラットにな
るとは限らないので、2つの樹脂の屈折率が大きく異な
ると、均一な光が得られなくなるためである。
この関係を満たせば、第1の樹脂と第2の樹脂とは、同
一の材質であってもよいし、異なる材質のものであって
もよい、異なる樹脂の場合には、略屈折率の等しい組み
合わせのものを、物性を考慮して用いればよい、第1の
樹脂と第2の樹脂の加工工程における樹脂温度を変化さ
せるとか、添加剤(消泡剤、レベリング剤等)、溶剤等
を添加するとか、あるいは、第1の樹脂と第2の樹脂の
オリゴマー、モノマー等の配合比を変化させるとかして
成形型に対する濡れ性、2N動性、粘性等を適性に調整
すればよい、溶剤を使用して調整した場合には、樹脂収
縮や溶剤劣化等を防止するために、塗布後硬化前にその
溶剤を揮散させておくことが望ましい。
さらに、前記第1の樹脂と第2の樹脂の双方または一方
に、拡散剤を含ませることができる。
なお、本発明では、フレネルレンズ、プリズムレンズ、
レンチキュラーレンズ等のレンズシート成形用の電M敢
射線硬化樹脂として説明したが、この樹脂は表面に微細
パターンを有するもの、例えば、光カード、光ディスク
、ホログラム等の製造にも好適に使用できる。
〔実施例〕
以下、実施例につき、本発明をさらに具体的に説明する
実施■土 オリゴマーとしてIPDIベースのウレタン系アクリレ
ート樹脂であるゴーセラックUV−7000B(日本合
成型)を40重量%、モノマーとして2官能基のカヤラ
ッドHX220 (日本化架装)を60重量%の割合で
混合し、さらに、光反応開始剤としてイルガキエア18
4(チバガイギー製)を2重量%添加した。
次に、このように配合された樹脂組成物を用いたレンズ
シートの製造例について説明する。
まず、成形用樹脂が1層の場合には、たて横1mで、ピ
ッチ0.1mmのフレネルレンズ型を有する成形型の一
端(加圧ロール側)に、前記樹脂をフローコート法によ
り滴下して、0.3 g /cdの樹脂溜まりを形成し
た。この成形用樹脂は、屈折率1.49.粘度2000
センチボイズに調整しである。
このようにして樹脂溜まりを成形したのち、ベース部材
として、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系のプライマ
を塗布した厚さ3.0 m mのUV透過性のよい透明
アクリル板を積層し、加圧ロールを速度50cm/mi
nで転動して加圧した。このとき、樹脂が均されていく
先端部分で、成形型とヘース部材の間に入る気泡を押し
出している。
この際、ベース部材側からUV光源を用いて、160W
/cmの紫外線(UV)を60秒間照射し、成形用樹脂
を硬化した。最後に、成形型を解圧離型して、レンズシ
ートとして厚さ3.2 m mのフレネルレンズシート
を得た。
次に、成形用樹脂が2層の場合には、たて横1mで、ピ
ッチO,Lmmのフレネルレンズ型を有する成形型の全
面に、第1の樹脂として、前記成形樹脂を屈折率1.4
9.粘度50センチポイズに調整したものをスクィーダ
イング法により厚さ50μmに塗布した。この場合、第
1の樹脂は、第2の樹脂と同じ組成のものを溶剤(酢酸
エチル)を加え、粘度を低下させる調整をし、濡れ性も
向上させている。なお、第2の樹脂を塗布する前に、こ
の溶剤を揮散させている。
次に、成形型の一端(加圧ロール側)に、第2の樹脂を
フローコート法により滴下して、0.25g/c艷の樹
脂溜まりを形成した。第2の樹脂としては、前記成形用
樹脂を屈折率1.49.粘度2000センチポイズに調
整したものを用いた。
このようにして樹脂溜まりを成形したのち、ベース部材
として、塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体系のプライマ
を塗布した厚さ3.0 m mのUV透過性のよい透明
アクリル板を積層し、加圧ロールを速度50cm/mi
nで転勤して加圧した。この際、ベース部材側からUV
光源を用いて、160 W / c mの紫外線(UV
)を60秒間照射し、第1の樹脂と第2の樹脂を硬化し
た。最後に、成彫型を解圧離型して、レンズシートとし
て厚さ3゜2mmのフレネルレンズシートを得た。
得られたレンズシートは、気泡を含んでおらず、無色透
明で透過率がよく、フレネルレンズの先端の形状がシャ
ープに成形されていた。また、離型時の離型性もよかっ
た。
次に、以下のような実施例2〜実施例70のレンズシー
ト成形用樹脂組成物を作製した。
災嵐健l オリゴマーとしてゴーセラックUV7000B(日本合
成製)を50重量%、モノマーとして2官能基のカヤラ
ッドHX220 (日本化架装)を40重量%、2官能
基のNKエステルA−BPE−4(新中村化学工業製)
を70重量%の割合で混合し、光反応開始剤としてバイ
キュア55(ストウファー製)を2重量%添加した。さ
らに、抑泡性5消泡性を向上させるために、界面活性剤
としてモダフロー(モンサント製)を1重量%添加した
実1jU− オリゴマーとして、ゴーセラックUV−7000B(日
本合成製)を50重量%、モノマーとして、2官能基の
カヤラッドHX220 (日本化架装)を30重量%、
2官能基のカヤラッドMANDA(日本化架装)を20
重重景に、光反応開始剤として、ダロキュア1)73(
メルク類)を1重量%、界面活性剤として、フッ素系の
フローラードFC−431(米国3M製)を0.5重量
%添加した。
1蓋■土 オリゴマーとしてゴーセラックUV4200T(日本合
成製)を50重量%、モノマーとしてアロニックスM5
700 (東亜合成製)50重世%の割合で混合し、光
反応開始剤としてバイキュア55(ストウファー製)を
1重量%、界面活性剤としてモダフロー(モンサンド製
)を2重量%添加した。
尖隻班エ オリゴマーとしてゴーセラックUV7000B(日本合
成製)を50重量%、モノマーとしてアロニンクスMi
ll(東亜合成製)50重量%の割合で混合し、光反応
開始剤としてダロキュア1)73(メルク類)を2重世
%、界面活性剤としてF3(ヘンケル製)を0.5重量
%添加した。
尖立拠エ オリゴマーとしてダイヤビームUK6034(三菱レイ
ヨン製)を40重量%、モノマーとしてカヤラッドHX
−620(日本化架装)を60重量%の割合で混合し、
光反応開始剤としてイルガキュア184(チバガイギー
製)を2重量%、界面活性剤としてフローラードFC−
431(米国3M製)を0.5重量%添加した。
災施斑1 オリゴマーとしてダイヤビームUK6034(三菱レイ
ヨン製)を50重量%、モノマーとしてNKエステルA
−BPE−4(新中村化学工業製)を70重量%、カヤ
ラッドMANDA (日本化架装)を40重重景の割合
で混合し、光反応開始剤としてダロキュア1)73 (
メルク類)を2重量%、界面活性剤としてモダフロー(
モンサント製)を2重量%添加した。
1隻班主 オリゴマーとしてUV531(諸量インキ製)を60重
量%、モノマーとしてフォトマー4127SN(サンノ
ブコ製)を40重量%の割合で混合し、光反応開始剤と
してバイキュア55(ストウファー製)を2重世%、界
面活性剤としてF3(ヘンケル製)を0.5重量%添加
した。
災隻■主 オリゴマーとしてゴーセラックUV7000B(日本合
成製)50重量%、モノマーとしてカヤラッドMAND
A (日本化架装)を50重量%の割合で混合し、光反
応開始剤としてダロキュア1)73(メルク類)を1重
量%、界面活性剤としてフローラードFC−431(米
国3M製)を0゜5重量%添加した。
尖隻開土立 オリゴマーとしてゴーセラックUV7000B(日本合
成製)40重量%、モノマーとしてカヤラッドHX22
0 (日本化架装)を60重量%の割合で混合し、光反
応開始剤としてダロキュア1)73(メルク製)を1重
量%、界面活性剤としてフローラードFC−431(米
国3M製)を0゜5重量%添加した。
以上の実施例2〜実施例70の樹脂組成物についても、
実施例1で説明した、1層および2層のレンズシートを
同じ方法で成形した。
また、各実施例1〜70と同じ組成で、界面活性剤を添
加しない場合について実施した。
前記各実施例において、屈折率的1.5.光線透過率8
0%以上、鉛筆引掻試験でプレスによる現行アクリル板
のフレネルレンズシート以上の硬度を示した。
また、成形されたレンズシートには、気泡は混入してい
なかった。
さらに、界面活性剤を添加したものは添加しないものと
比較して、レンズシート表面の帯電圧は50%程度減衰
しており、ゴミの付着も軽減されていた。
〔発明の効果〕
以上詳しく説明したように、本発明のレンズシート用樹
脂組成物によりレンズシートを製造すれば、透明性、光
線透過率等の光学的特性にすぐれ、また、表面硬度、耐
摩耗性、耐光性、耐環性、耐熱性、形状安定性等の機械
的特性等にもすぐれたレンズシートが得られる。
また、成形型に樹脂を流し込むときの流動性。
低発泡性、抑泡性、濡れ性等がすぐれているので、前述
の方法でのレンズシートの製造がしやすく、その方法で
製造されたレンズシートに気泡が含まれることもない。
さらに、フレネルレンズシートを製造した場合には、硬
さと柔軟性を共に備えているので、レンズ形状をシャー
プに成形することができる。
特許出願人 大日本印刷株式会社 代 理 人 弁理士 鎌1)久男

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)20〜70重量%のオリゴマーと、80〜30重
    量%のモノマーと、0.1〜5.0重量%の光反応開始
    剤とから構成したレンズシート成形用樹脂組成物。
  2. (2)微量の界面活性剤および/または離型剤を添加し
    たことを特徴とする請求項(1)記載のレンズシート成
    形用樹脂組成物。
  3. (3)微量の帯電防止剤を添加したことを特徴とする請
    求項(1)、(2)記載のレンズシート成形用樹脂組成
    物。
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