JPH01291871A - 腹水液の処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主用り五月 本発明は腹水液の処理方法に関する。

難治性腹水として知られている病気の最適な治療法は対
象体の腹腔から抽出され以下に説明するように適切に処
理された腹水液を対象体に再注入することからなる。こ
の治療法が好ましいとされる理由は医学的にも経済的に
もいくつか考えられる。

この方向での研究から、実質的に対象体から抽出された
腹水液を濃縮濾過器に透過させこの濃縮濾過器内で腹水
液が再注入される前に脱水されるようにする腹水液の処
理のための手法が見出だされている。

しかしながらこの手法は処理された腹水液が、実質的に
蛋白質から、主としてアルブミンからなる再注入しなけ
ればならない物質のほかに、とりわけ濾過面に当たるこ
とによって特に活性化する血液凝固成分等の有害な物質
を含むことによる明白な欠点を有している。これは再注
入された腹水液に極めて危険な凝固促進性の活性を生せ
しめるものである。

しかし前述の従来の手法によって処理された腹水液には
、例えばかなりの発熱作用を生ぜしめる異物のような免
疫系に見られる細胞破片等、他の有害な物質が存在する
。

主」Ｌ且罠 本発明の目的は対象体内に菌体内毒素、活性凝固成分、
芳香族アミノ酸、ビリルビンを除く所望の物質だけを再
注入できるようにする腹水液の処理方法を案出すること
である。

この目的は対象体内に再注入しようとする物質より分子
量の大きい有害物質となる粒子を濾液から除去すること
ができる濾過器に腹水液が透過される第一のステップと
、該第一のステップの濾液が適当な濾過器において濃縮
されて脱水される第二のステップと、からなることを特
徴とする本発明による腹水液の処理方法によって達せら
れる。

第一のステップで用いられる濾過器の有する分子量の選
別力ないしカットオフは約２０００００ダルトンの値で
あり、また第二のステップで用いられる濾過器のカット
オフは約３００００ダルトンの値である。

本発明のさらに他の特徴及び利点は図面を参照して、単
に非限定的な例として示した本発明の好ましい実施例に
ついての説明から明らかとなろう。

好ましい　　例のテロ 第１図を参照すると、主として再注入すべきアルブミン
を含む蛋白質と実質的に菌体内毒素及び活性凝固成分等
の有害な物質との水溶液からなる対象体から抽出された
腹水液１が自重で袋体２に達し、この袋体内にＡＣＤ及
びヘパリン等の抗凝固物質が付加されて、本発明による
方法の第一のステップが行われる濾過器４に送られるよ
うにぜん動ポンプ３によって袋体２から抽出される。

上記濾過器は例えば約２０００００ダルトンに等しい、
いわゆるカットオフとしての、分子量選別能力を与える
ような多孔性を有する中空のセルロース・アセテート繊
維の型の、通常の、それ自体公知の濾過器である。これ
はこの濾過器が腹水液を対象体内に再注入する前に除去
しようとする有害物質の分子量の範囲に応じた、約２０
００００ダルトン以上の分子量の粒子を全て保持するこ
を意味する。このために適切なのは本出願人の製造によ
る、カタログが番号ＢＴ９０１で指定され、［アルブセ
ーブ（ＡＬＢＵＳＡＶＥ　）　ｊという登録商標で市販
されている濾過器でおる。保持された粒子は廃棄物用袋
体１０に収集されて、処理の終了時に処分される。

かくして上記濾過器から出てきてこの工程の間継続する
腹水液（濾液）は非常に希釈された、細胞のない、蛋白
質の水溶液からなり、単純にはアルブミンからなるとも
言えよう。

上記腹水液は袋体５に達し、ここからポンプ６によって
抽出されて濾過器７に移送され、ここで処理方法の第二
のステップが行われる。この濾過器７は例えばポリスル
フォンないしセルロース・アセテートの中空の繊維の型
の、通常のへモフィルターで、約３００００ダルトンに
等しいカットオフを有し、それゆえ約３００００ダルト
ンまでの分子量を有する溶質及び水に対して大きい透過
性を与えるものであり、それらが廃棄物用袋体９に収集
されて処理の終了時に処分され、袋体８に収集される濃
縮された水溶液となってこの濾過器から出てゆくアルブ
ミンが保持される。このために適切なのは本出願人によ
り製造され、カタログ？３号がＢＴ９２０で指定され、
［エモコンセントラトーレ・デイデコ（ＥＨＯＣＯＮＣ
ＥＮＴＲＡＴＯＲＥ　ＤＩＤＥＣＯ）Ｊという登録商標
で市販されている濾過器である。

またこのために適切なものとして浅井社（東京）の１パ
ン（ＰＡＮ）　１５　Ｊという登録商標で市販されてい
る濾過器もある。

ここに説明した濾過器から出たときに、この処理方法で
は袋体８から直接濃縮された水溶液状のアルブミンを対
象体に、ここで［オンライン（Ｏｎ−ｌｉｎｅ）　Ｊと
称する方法によって再注入する可能性が与えられるが、
上記溶液を点線で示されるように濾過器７から再循環さ
せることもできる。この場合対象体内への再注入は点線
で示されるように上記濾過器に対して上流側に配置され
た袋体５から行うことができるが、この第二の手法はこ
こでは［オフライン（ｏｆｆ−１１ｎｅ）　Ｊと称する
。

これまでの説明からすれば、本発明による処理方法は腹
水液の処理を行ってその終了時に市場で高価な製品とし
て供用されているものと全く同様な特性を有する濃縮さ
れたアルブミン水溶液だけを対象体内に再注入する最適
な条件が得られるようにすることかできるのは明らかで
あり、この処理方法自体の単純さに注目することが重要
である。

実際にはこれは極く通常の濾過器をここでは特殊な方法
で用いることによって達成されている。

本発明による処理方法の他の非常に重要な特徴は再注入
すべき蛋白質が全工程にわたってその正確な処理を可能
にするような水溶液の状態であるという点にある。

前述した本発明については多くの修正及び変形が考えら
れる、それらは全て本発明の範囲内に入るものであり、
ざらにその細部を他の技術的に等価な要素で代替するこ
ともできよう。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例による腹水液の処理方法の概略
的なフロー図である。 １・・・腹水液、２，５．８・・・袋体、３，６・・・
ポンプ、４．７・・・濾過器、９．１０・・・廃棄物用
袋体。 （外４名）

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、対象体内に注入しようとする物質より分子量の大き
   い有害物質となる粒子を濾液から除去することができる
   濾過器に腹水液が透過される第一のステップと、該第一
   のステップの濾液が適当な濾過器において濃縮されて脱
   水される第二のステップと、からなることを特徴とする
   腹水液の処理方法。 ２、上記第一のステップに用いられる濾過器の分子量選
   別能力ないしカットオフが約２０００００ダルトンの値
   であり、上記第二のステップに用いられる濾過器のカッ
   トオフが約３００００ダルトンの値であることを特徴と
   する特許請求の範囲第１項に記載の処理方法。 ３、対象体から腹水液を自重によつて受入れて抗凝固物
   質の付加がなされる袋体を有し、該袋体から上記第一の
   ステップで用いられる濾過器に腹水液を移送するのに適
   切なポンプを備えるようにしたことを特徴とする特許請
   求の範囲第１及び２項のいずれかに記載の処理方法。 ４、上記第一のステップで用いられる濾過器の出力線上
   に袋体があり、該袋体から腹水液がポンプによって引出
   されて上記第二のステップで用いられる濾過器に移送さ
   れるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１〜
   ３項のいずれかに記載の処理方法。 ５、純化され濃縮された腹水液が上記第二のステップで
   用いられる濾過器を透過した後に直接対象体内に再注入
   されるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   〜４項のいずれかに記載の処理方法。 ６、腹水液が上記第二のステップで用いられる濾過器か
   らそれぞれ上記第一のステップ及び第二のステップで用
   いられる濾過器の間に挿入された袋体に再循環され、該
   袋体から腹水液を取出すことによって対象体内に再注入
   されるようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第１
   〜５項のいずれかに記載の処理方法。