JPH0129013Y2 - - Google Patents

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JPH0129013Y2
JPH0129013Y2 JP1983020649U JP2064983U JPH0129013Y2 JP H0129013 Y2 JPH0129013 Y2 JP H0129013Y2 JP 1983020649 U JP1983020649 U JP 1983020649U JP 2064983 U JP2064983 U JP 2064983U JP H0129013 Y2 JPH0129013 Y2 JP H0129013Y2
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JP
Japan
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gripping member
elastic body
metal ring
tool
tool body
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JP1983020649U
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JPS59128369U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】
本考案は、空気又は電気等によつて駆動される
手持工具の防振構造に関する。 手持工具としては、空気又は電気を使つたイン
パクトレンチ、グラインダ、ガソリンエンジンを
使つたチエーンソー等各種のものがあり、可動部
を有する工具本体に把持部材を連結して又は一体
成形して手持ち可能としている。 この手持工具は、可動部がモータ等になつてい
て強烈な振動の発生源となつている。この振動は
一方向のみでなく三次元方向に生じるものである
ため、可動部の内部で振動を吸収しても全方向の
防振は困難であり、且つ作業効率が低下するとい
う問題がある。また、工具は作業者が直接的に手
で持つものであり、可動部自体の振動と人体に感
じる振動感覚が異なるため、可動部振動以上に人
体感覚振動に注目してその減衰を図ることが必要
である。 従来の手持工具においては、把持部にゴム等の
弾性体を被覆したものがあるが、この弾性体は滑
止めとなつても振動吸収にはほとんど効果のない
ものである。 本考案は、このような種々の点に鑑み、可動部
の3次元方向の振動を弾性体で吸収して、把持部
材における人体感覚振動を減少させるようにした
手持工具の防振構造を提供することを目的とし、
その特徴とするところは、可動部を有する工具本
体1の外周に沿つて環状に緩衝用弾性体33が装
着され、該弾性体33の外周に沿つて環状に金属
環35が装着され、該金属環35に把持部材2が
連結されてなる点にある。 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。 第1〜3図は手持工具の1例としてエアーイン
パクトレンチを示しており、大別して工具本体1
と把持部材2とから成り、工具本体1内には可動
部としてのエアーモータ3、インパクトハンマ4
及びエアー切換弁5等が形成され、把持部材2内
には始動弁6が形成されている。 前記工具本体1のケースは、モータケース8と
その前後に配置されたハンマケース9及び弁ケー
ス10とから成る。エアーモータ3はモータケー
ス8内に偏心シリンダ11を固定し、この偏心シ
リンダ11内に5枚のベーン12を有するロータ
13を回転自在に配置している。 ハンマケース9内には、前記ロータ13のロー
タ軸14が延設されていてハンマカム1及びハン
マ枠16が設けられ、ハンマ枠16のピン17に
ハンマ18が枢支されており、一方、ロータ軸1
4と同芯に主軸19が設けられていて、この主軸
19にハンマ18が係脱自在となつている。 前記主軸19はハンマケース9の前部に軸受部
材20を介して回転自在に支持されている。この
軸受部材20は従来においてはメタルが使用され
ていたが、ここでは弾性を有する合成樹脂20a
(又はゴム)に金属20bを嵌合して形成してい
る。この合成樹脂20aは含油樹脂が好ましく、
主軸19からハンマケース9に伝播する振動を緩
衝する。 エアー切換弁5は弁ケース10内に縦軸廻り回
動自在に設けられていて、把持部材2側から通路
23を通つて送られてくる圧縮空気を2方向に切
換えて偏心シリンダ11内へ供給し、ロータ13
を正逆転させる。シリンダ11から排出される空
気はモータケース8内の通路24及びハンマケー
ス9内の通路25を通つて外部へ放出される。 把持部材2には外部エアーコンプレツサからホ
ース26を介して圧縮空気が供給される空気供給
路27が形成され、且つこの空気供給路27の中
途には始動弁6が配置されている。この始動弁6
はボール弁28を押棒29を介して引金30で押
動することにより開閉される。 前記把持部材2と工具本体1、特にモータケー
ス8とは、従来においては一体成形されており、
且つ空気供給路27と通路23とは直接連通され
ていたが、本考案では、把持部材2を工具本体1
と別個に形成して両者を緩衝用弾性体33を介し
て連結し、空気供給路27と通路23とを弾性パ
イプ34で接続している。 即ち、把持部材2の上面には一部が切欠かれた
金属環35がビス36を介して固定されており、
モータケース8の外周にはゴム又は合成樹脂等で
形成された環状の弾性体33が嵌合されており、
この弾性体33の外周に金属環35を嵌合して、
金属環35の上部の両端を吊輪兼用止め輪37で
止めて、工具本体1に把持部材2を強固に連結す
るように構成している。 弾性体33は内周面に2条の突条38を有し、
モータケース8外周に形成された周溝39に係合
して、位置ズレを阻止しており、また、その内周
部には多数の凹部40が形成されていて弾性変形
を容易にしている。前記弾性体33はモータケー
ス8と金属環35との間に介在して両者をより強
固に連結すべく、両者に対して焼付け固定するこ
とが好ましく、また、第1図に示すように、その
両側縁をモータケース8とハンマケース9及び弁
ケース10との接合部に嵌合して、工具本体1の
空気洩れを防止することが好ましい。尚、弾性体
33の底部と金属環35との間に別個に形成した
弾性片41を介在させているが、これは弾性体3
3と一体成形しても良い。 弾性パイプ34は弾性体33及び金属環35を
貫通しており、その一端はモータケース8内に挿
入されて通路23と連通し、他端は把持部材2の
上部に挿入されて空気供給路27と連通してお
り、両端外周にはOリング42が設けられてい
る。 次に、本考案のインパクトレンチと、モータケ
ースと把持部材とが一体成形された従来機とにお
ける振動実験例を示す。 本機と従来機とはいわゆるインパクト能力が同
一であり、6mm用ピストル型、無負荷時ロータ回
転数毎分7200回転、打撃時ハンマ回転数毎分2500
回転、最大発生トルク6Kg−m、空気圧6Kg/
cm2、そして本機の弾性体33はJIS硬度40゜のゴ
ム、金属環35は軟鋼である。このような条件の
元で、12mmテンシヨンボルトの締付を行なつた。 各機の把持部材における3次元方向の振動を、
第1,2図に示すように、把持部材2の長手方向
をY、ロータ軸14の軸線方向をZ,Y,Z方向
と直交する方向をXとして、各方向の工具振動レ
ベルdBを計測したところ、次表のような結果が
得られた。尚、工具振動レベルに対応する加速度
実効値をGal(cm/S2)で示している。
【表】 以上の実験結果から明らかなように、本機は従
来機に比べて、3方向の総てにわたつて振動が小
さく、特にY方向の減少比率は大となつており、
工具本体1の振動が弾性体33に吸収されて、把
持部材2へ伝播されるまでに十分に減衰されてい
ることが顕著である。 尚、本考案は前記実施例に限定されるものでは
なく、弾性体33はJIS硬度40〜45゜のゴムも使用
でき、また、JIS硬度40゜以下でも予圧縮力を与え
ることにより、JIS硬度45゜以上でも凹部40を大
きくしたりすることにより使用可能であり、金属
環35は上部両端をビスで連結したり、切欠きの
ない完全環状に形成したりすることができる。 以上詳述した本考案によれば、可動部を有する
工具本体1の外周に沿つて環状に緩衝用弾性体3
3が装着され、該弾性体33の外周に沿つて環状
に金属環35が装着され、該金属環35に把持部
材2が連結されてなるものであり、工具本体1の
外周に装着された緩衝用弾性体33を把持部材2
に連結された金属環35で、所謂、抱持状として
連結した構成となり、工具本体1と把持部材2と
が直接剛体で連結されておらず、可動部が発生す
る3次元方向の振動は弾性体33で吸収緩和さ
れ、把持部材2へ伝播される振動は有効に減衰
し、手に伝達される人体感覚振動は大きく減少
し、よつて作業者を振動障害から保護することが
できる。また工具本体1と把持部材2間に弾性体
33を介在させるに際し、弾性体33を工具本体
1外周に環状に装着し、弾性体33外周に沿つた
把持部材2側の環状の金属環35で抱持状として
互いに連結しているため、工具本体1を全周で保
持でき、工具本体と把持部材とが工具本体の一側
で弾性体を介して互いに連結された片持ち構造と
して比較して工具本体1側より発生するあらゆる
方向の振動を環状に配設された弾性体33全体で
有効に吸収緩和しながら工具本体1を弾性的に保
持でき、工具本体1の保持が安定する。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示しており、第1図は
断面側面図、第2図は断面正面図、第3図は第1
図の円A内の拡大図である。 1……工具本体、2……把持部材、3……エア
ーモータ、4……インパクトハンマ、8……モー
タケース、33……弾性体、34……弾性パイ
プ、35……金属環、X,Y,Z……振動方向。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可動部を有する工具本体1の外周に沿つて環状
    に緩衝用弾性体33が装着され、該弾性体33の
    外周に沿つて環状に金属環35が装着され、該金
    属環35に把持部材2が連結されてなることを特
    徴とする手持工具の防振構造。
JP2064983U 1983-02-14 1983-02-14 手持工具の防振構造 Granted JPS59128369U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2064983U JPS59128369U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 手持工具の防振構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP2064983U JPS59128369U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 手持工具の防振構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59128369U JPS59128369U (ja) 1984-08-29
JPH0129013Y2 true JPH0129013Y2 (ja) 1989-09-04

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JP2064983U Granted JPS59128369U (ja) 1983-02-14 1983-02-14 手持工具の防振構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5760939U (ja) * 1980-09-29 1982-04-10

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JPS5043398U (ja) * 1973-08-15 1975-05-01

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JPS5760939U (ja) * 1980-09-29 1982-04-10

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