JPH01289593A

JPH01289593A - Ｎｉ系耐熱ろう材

Info

Publication number: JPH01289593A
Application number: JP11493388A
Authority: JP
Inventors: Takashi Tanaka; 隆田中; Yuichi Sato; 有一佐藤; Shinji Shibata; 新次柴田; Hikari Aoyanagi; 光青柳; Toshihiro Takada; 登志広高田; Toshiyuki Yashiro; 八代　利之; Teruhiko Kasahara; 笠原　照彦
Original assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Kinzoku Co Ltd; Toyota Motor Corp
Current assignee: Nippon Steel Corp; Nippon Kinzoku Co Ltd; Toyota Motor Corp
Priority date: 1988-05-13
Filing date: 1988-05-13
Publication date: 1989-11-21

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、耐熱金属部品のろう付けに用いるＮｉ系耐熱
ろう材、特に燃焼器具の燃焼筒の如きＡＭ入り耐熱ステ
ンレス鋼が使用されている部品のろう付けに通したろう
材料に関するものである。

［従来の技術］一般に、ステンレス鋼のろう付けは、含有されるＣｒに
起因するぬれ性の劣化により、炭素鋼などに比較して困
難とされている。これはステンレス鋼の表面にＣｒ酸化
物が生成され、これがぬれ性を不良とし、ろう付けを難
しくしていることによる。

このようなステンレス鋼のろう付けを容易にする目的で
、従来特開昭５５−１０３２９７号公報に示するう材が
提案されている。このろう材は、少なくとも５０％を非
晶質組織とした点に大きな特徴があり、また成分的には
Ｆｅ、Ｃｒ、Ｂ、　Ｐを選択的組成としたＮｉ系のろう
材料である。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、特開昭５５−１０３２９７号に示すよう
な従来のろう材においては、これを例えば本発明が対象
とするＡｌ入り耐熱ステンレス鋼のろう付けに使用した
場合、ろう材にＡｎが含まれていないため、ろう付は部
にＡｉ金含有不充分な領域が生じ、これがろう付は部の
高温耐酸化性を劣化させる問題がある。

Ａｌ入りのろう材料は、従来提案されていなかった。こ
れは通常の粉末状のろう材を作る際に、粉砕過程で号が
酸化されてしまうことと、ろう付は温度までに加熱され
る途中で粉末状であるがために表面積が大きく表面から
Ａ２が酸化されてしまい、これらのＡＭ酸化物がぬれ性
を悪化させ、ろう付けを困難にするためである。従って
、へ９人り耐熱ステンレス鋼のろう付は用ろう材として
は、最適なものがないのが現状であった。

本発明はこのような現状に鑑みなされたもので、Ａ２の
酸化を効果的に防止してぬれ性を改善し、Ａｌ入り耐熱
ステンレス鋼部品のろう付けを容易にし、かつ優れた性
状のろう付は部が得られるＡｌ金含有Ｎｉ系耐熱ろう材
を提供することを目的とする。

なお、本発明が対象とするろう付は用母材の＾立入り耐
熱ステンレス鋼としては、八Ｑ：２．００〜４．００Ｊ
Ｃｒ：１７．００〜２１．Ｏｎを含有する、例えば、Ｊ
ＩＳＳ旧＋２］の如きステンレス鋼を代表として挙げる
ことができる。

［２！ｌ！Ｗを解決するための手段・作用コこの目的を
達成するための本発明のＮｉ系耐熱ろう材は、次のよう
に構成される。すなわち、（１）重量％でＡ２：１〜１５ｔとＣｒ　：　１３〜２３！６と残部実質的にＮｉとからなり、非晶質組織の薄片或はリ
ボン状に形成したことを特徴とするＮｉ系耐熱ろう材。

（２）重量％でＡ交；１〜１５％とＣｒ：１３〜２３％とＳｉ：　３〜＋２％、Ｐニアへ＋２’ｌｌｉ、Ｂ　：　
２〜５主の１種又は２種以上とを含有し、残部実質的にＮｉからなり、非晶質組織の薄片或はリボ
ン状に形成したことを特徴とするＮｉ系耐熱ろう材。

である。

本発明に係るろう材では、このように所定量のＡ４を含
有し、しかも非晶質組織の薄片或はリボン状に形成した
ため、ろう付は部にＡｌ　ｐｏｏｒな領域が生成される
を阻止し、ろう付は部の高温耐酸化性が向上すると共に
、Ａ２の酸化か防止されることから、ぬれ性が大幅に改
善され、良好なろう付は性が得られる。

［発明の詳細］以下本発明の詳細な説明する。

まず、本発明に係るろう材を構成する各成分の限定理由
を述べる。

Ａｌ二本発明が対象とする母材には耐酸化性を向上させ
るため、Ａｉが含有されており、これにろう材を通用す
る場合、当然ろう付は部にも母材前の耐酸化性が要求さ
れる。このため本発明のろう材にもＡｌが必須の成分と
されるが、Ａｉが１％未満であると、ろう付は部のＡｌ
含有量が低く、母材前の耐酸化性を維持出来ない。また
、Ａ２が１５％を超えると、かえってぬれ性が悪化し、
ろう付は性が不良になる。このため、八ｎは１〜１５％
の範囲とした。

Ｃｒ：これはろう付は部の高温耐酸化性向上のため添加
するが、１３％未満ではこの高温耐酸化性を十分期待で
きず、また２３ｔを超えて添加すると、ろう付は部の延
性が低下し、かつ靭性の劣化を招く。このため、Ｃｒは
１３〜２３ｔの範囲とした。

次に、選択成分として添加されるＳｉ、Ｐ、Ｂは、いず
れもろう材の融点降下の目的で添加させるものであるが
、それぞれの含有量の限定理由は下記の通りである。

Ｓｉ：３％未満では、ろう材として融点降下にあまり寄
与しない。また、１２＊より高ければ、ろう付は部の劣
化とろう付は性を低下させることから、Ｓｉは３〜１２
’４とする。

Ｐニア！に未満では、ろう材として融点降下にあまり寄
与しない。また、１２％より高ければ、ろう付は部の劣
化を招くため、Ｐは７〜Ｉ２％とした。

Ｂ　：　２＄未満では、ろう材として融点降下にあまり
寄与しない。また、５％より高い添加量では母材のエロ
ージョンが激しくなり、ろう付は性を低下させるため、
Ｂは２〜５％とする。

これらＳｉ、　Ｐ、　Ｂは上記の含有範囲において１種
又は２種以上が適宜選択される。

また、本発明のろう材においては、非晶質組織の薄片或
はリボン状に形成することが必要である。この狙いはＡ
２の酸化を防止し、ぬれ性を低下させないことである。

非晶質組織の薄片若しくはリボン状のろう材にする工程
は、公知の急冷凝固法、即ち、所望の組成のろう材料を
溶融状態にして、これを回転急冷幅で急冷する方法を採
用すればよい。

この急冷凝固法によって、ろう材製道中のＡ４の酸化を
極力防止することが出来るし、また容易に薄片或はリボ
ン状にすることが出来るため、粉末状に比べて格段に表
面積が小さくなる。

以上のように、粉砕過程を経ないで作製されるため、Ａ
ｌの酸化は防止され、また表面積も小さいため、ろう付
は温度までの加熱中にＡＭの酸化を小さくすることが出
来る。また非晶質組織では、成分の偏りが少なく粒界も
存在しないため、それ自体酸化しにくい組織となる。こ
のようにろう材を非晶質組織とすること、及び薄片若し
くはリボン状として出来るだけ表面積の小さい形状にす
ることによって、Ａ交の酸化が効果的に防止できるもの
と考えられる。尚、薄片化したろう材を更に微小な薄片
にして使用することも可能である。

［発明の効果］以上説明したように本発明に係るＮｉ系ろう材は、従来
含有が困難とされていたＡｎを有効量含み、かつぬれ性
を改善して良好なろう付は性を発揮することから、Ａ４
入り耐熱ステンレス鋼の部品、或はＡｌを含むＮｉ系耐
熱材料のろう付けに最適なものと言える。

［実施例］表１に示す成分のろう材を用い、ＪＩＳ　ＳＵＨ２１の
フェライト系ステンレス鋼を母材としてろう付けを行っ
た。表１のＮｏ、２〜４．６〜１２が本発明、Ｎｏ、１
．５及び１３が比較例である。Ｎｏ、１〜１２は非晶質
組織の薄片或はリボン状にしたろう材であるが、　Ｎｏ
、１３は粉砕して作った粉末状のろう材である。

表１Ｎｏ、１のものはろう付は部のＡｆｆｉ含有量が低く、
ろう付は部の高温耐酸化性が不充分であり、Ｎｏ。

５はろう付は不良の事態が生じた。また、Ｎｏ。

１３はぬれ性が悪く、ろう付は不良が生じた。これに対
し、Ｎｏ、２〜４及び６〜１２のものは、ろう付けが可
能であり、しかもろう付は部の緘含有量も母材並に充分
であり、耐酸化性も良好であった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）重量％でＡｌ：１〜１５％とＣｒ：１３〜２３％と残部実質的にＮｉとからなり、非晶質組織の薄片或はリ
ボン状に形成したことを特徴とするＮｉ系耐熱ろう材。
（２）重量％でＡｌ：１〜１５％とＣｒ：１３〜２３％とＳｉ：３〜１２％、Ｐ：７〜１２％、Ｂ：２〜５％の１
種又は２種以上とを含有し、残部実質的にＮｉからなり、非晶質組織の薄片或はリボ
ン状に形成したことを特徴とするＮｉ系耐熱ろう材。