JPH01288335A - 廃水処理剤の製造方法 - Google Patents

廃水処理剤の製造方法

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JPH01288335A
JPH01288335A JP11706988A JP11706988A JPH01288335A JP H01288335 A JPH01288335 A JP H01288335A JP 11706988 A JP11706988 A JP 11706988A JP 11706988 A JP11706988 A JP 11706988A JP H01288335 A JPH01288335 A JP H01288335A
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前林 衛
Takeshi Murayama
岳史 村山
Toshiya Kodama
小玉 俊也
Hiroaki Doai
宏明 土合
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 r産業上の利用分野〕 本発明は廃水処理剤さらに詳しくは、アルミニウム工業
、窯業、肥料工業、めっき工業、半導体工業の廃水、ご
み、汚泥焼却場廃水、排煙洗浄水、湿式排ガス脱硫廃水
、生物膜法による生物処理廃水、都市下水、生活廃水、
産業廃水などに残存するリン、フッ素などを除去する廃
水処理剤に関する。
〔従来の技術〕
弗素を含有する廃水の処理方法としてカルシウム凝沈法
、鉄およびアルミニウム凝沈法のほかに吸着法、電解法
、逆浸透法などの物理化学的方法がある。しかし、カル
シウム凝沈法は、弗素の除去率が不十分であり、鉄およ
びアルミニウム凝沈法は、コストがかさむとともに、廃
棄スラッジが増加する。
更に燐酸アパタイト法は、除去率は高いが、燐酸の薬剤
費が高いことが挙げられる。またリン酸イオンは、水中
に口、O1〜0.02mg/l2(pとして)存在する
だけでも富栄養化を引き起すとされている、このため、
リン酸イオンを効率よく低濃度まで除去でき更に信頼性
の高い処理法の開発が望まれている。
リン含有水の処理方法として晶析法がある。この晶析法
はリン含有水に可溶性カルシウム塩を添加し、pHを7
以上に調整した後、リン鉱石を充填した塔に通水し、水
中のリン酸イオンをリン酸カルシウムとしてリン鉱石表
面に析出除去する方法である。
この方法は、非常に有効な方法であるが、炭酸の影響を
強くうける欠点がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明の目的は、前述の各種廃水処理方法に伴う種々の
問題点を解決し、リン、 HF等の水質汚染物質を同時
に除去できる廃水処理剤および水中堆積物からの溶出物
の処理方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕 本発明は、酸化カルシウム、二酸化ケイ素および酸化ア
ルミニウムを供給できる物質に、硫酸化合物、ハロゲン
元素化合物、硫化物、アルカリ金属の水酸化物を供給で
きる物質の群から選ばれた1種以上の物質を加え、水和
処理してなる廃水処理剤およびこの処理剤で底質堆積物
の表面域を覆うことを特徴とする廃水処理方法である。
本発明の酸化カルシウムを供給できる物質としては、例
えば生石灰、消石灰、炭酸石灰、セメント、スラグ、ド
ロマイトプラスター(石灰含有)、およびアセチレン滓
などの副生品等があげられる。
二酸化ケイ素を供給しつる物質は、例えばケイ酸、含水
ケイ酸、メタケイ酸、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カル
シウムおよびクリストバライl−。
トリジマイト、カオリン、ベントナイト、タルク、パー
ライト、シラス、ケイソウ土、ガラス。
モミ殻灰1本灰などの焼却灰等反応性二酸化ケイ素を含
有する化合物などがあげられる。
酸化アルミニウムを供給しつる物質としては、例えばア
ルミナ、水酸化アルミニウム、ケイ酸アルミニウム、@
酸ばん土、明ばん、硫化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ム、塩化アルミニウム、アルミン酸カルシウム、ベント
ナイト、カオリン、ケイソウ土、ゼオライト、パーライ
ト、ボーキサイト、アルミン酸ナトリウム、氷晶石等の
反応性アルミニウムを含有する化合物があげられる。
硫酸化合物、ハロゲン元素化合物を供給できる物質とは
、例えばカルシウム、マグネシウムなどのアルカリ土類
金属、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属と硫酸、
ハロゲン化水素とを組合せることによって生成する物質
で、硫酸カルシウム、硫酸マグネシウム、塩化カルシウ
ム、塩化マグネシウム、硫酸ナトリウム、亜硫酸カルシ
ウム、硫酸水素カルシウム、塩化ナトリウム、塩化スト
ロンチウム、臭化カルシウム、ヨウ化カルシウム、塩化
カリウム、チオ硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カルシウム等があげられる。
硫化物を供給できる物質としては、例えば硫化カルシウ
ム、硫化鉄、硫化亜鉛等があげられる。
アルカリ金属の水酸化物を供給できる物質としては、水
酸化ナトリウム、水酸化カリウム等があげられる。
更に、これまでに記述した所要材料が例えば単体イ才つ
を添加することによって、材料間の相互の反応が進行し
、その結果、硫化カルシウム、硫酸カルシウム等を生成
して供給されるような場合、さらにケイ酸と苛性アルカ
リが反応して生成される水ガラスなども含まれる。
また、前述の少なくとも4種の化合物中2種以上を同時
に供給しつる他の物質の例として、石炭灰および火山灰
1石炭流動層燃焼灰(酸化カルシウム、二酸化ケイ素、
酸化アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸ナトリウム、
硫酸カリウム源、第2表に1例を示す)、セメントおよ
びセメントクリンカ−(酸化カルシウム、二酸化ケイ素
、酸化アルミニウム源)、スラグおよびシラス、安山岩
、チャート、石英粗面岩、オパール、沸石、長石、粘度
鉱物、エトリンガイト(硫酸カルシウム、二酸化ケイ素
、酸化アルミニウム、酸化カルシウム)などの反応性二
酸化ケイ素、ナトリウム、アルミニウム、カルシウム等
および塩化物。
硫酸塩等を含有する鉱物、同様に流動層燃焼灰等の炉内
脱硫灰および煙道脱硫後の使用済脱硫剤。
汚泥焼却灰、都市ゴミ焼却灰、セメントくず、アセチレ
ン滓、使用済廃水処理剤等の廃棄物があげられる。
ここで使用済脱硫剤とは、Cab、 Ca (OH) 
*。
CaC0z等のカルシウム系脱硫剤の使用済と特開昭6
0−209038に示される Cab、 A11as、
 5ift、 CaSO4系組成物からなる脱硫剤の使
用済をいう。
また、本発明の廃水処理剤製造時のハネ物、くずあるい
は粉化した未使用廃水処理剤、未反応物質が残っている
廃水、排ガス処理剤なども前記4種の化合物中の2種以
上を同時に供給し得る物質に当然なり得る。このため、
製造プロセスの材料のロスを非常に少なくすることがで
きる。
第2表にこれらの代表的物質の化学組成の1例を示す。
本発明の廃水処理にかかわる基本物質は、Cab。
A11as、 5i(h、 Me”である、これらのう
ちMe”は、本発明の廃水処理剤を製造する原料によっ
て定まる0例えばCaC1*またはNaOHを使用した
場合は、それぞれCab、 AhOs、 SiO2,C
aCl*、またはCab。
AIJa、 SiOx、 NaOHとなる。
廃水処理に関わる基本物質は決して単なる各純物質の混
合体で構成されているものではなく、Me”がCaSO
4の場合、未解明のXCaO・Al2O5・ZSiOx
・YSO3・nH*0で表わされる硫酸・アルミン酸カ
ルシウム複合化合物に非常に近似した物質であろうこと
が示唆されている。
この式で、X−4ないし7. Y−2ないし4. Xは
Yより太きく  Z=0.1〜3好ましくは0,3〜!
、またnが5ないし22とする組成物が、合成顔料の製
造法の中に報告されている(英国特許1115482)
が廃水処理については、何も述べられていない。
また、紙のコーティング水性ペーストの形態で使用され
るエトリンガイトは、5iOiのない次式で構成されて
いる。
3CaO・Ax 103 ・3CaSO4・31〜32
8aOしかし、このニトリガイドは廃水を浄化する能力
は低く、また合成物の強度も低いことから、廃水処理剤
としての価値は小さい、しかし、本発明の5iOiが組
入れられたCab、 Altos、 5ift、 Ca
SO4系合成物は硬く且つ微小粒子化が可能で、脱リン
等の性能が飛躍的に上昇する。この時の廃水処理剤中に
は、Ca (OH) *の結晶は、X線回折法によって
も検知できない。
リン等の物質を吸収固定するのは、酸化物表示でCaO
であるが、造り上げた廃水排ガス処理剤の性能に与える
各純物質の影響は、■SiO□は、性能の持続性に寄与
し、■AhOsは、リン等との反応速度を上昇させるの
に役立ち、■5il)i、 Cab。
Altos、 CaSO4によって硬い物質が得られる
。■この時のCaSO4は混合物の合成反応を促進させ
る役目を担っているものと思われる。
本発明の廃水処理剤は、前記材料を組合せて、少なくと
も CaOとして             1%SiO□
 として             1%Al2O5と
して              1%の水酸化物とし
て           0.1%好ましくは Can  として           1〜80%5
in2  として           5〜90%A
IJ3として           5〜90%Ca5
Os、 NaxSOa、 CaC1z、 NaC1の一
種以上が            0.1〜70%Ca
Sが         0.1〜50%NaOHが  
             0.1〜10%になるよう
に使用するものである。また、硬化。
粉砕、整粒等の各工程に使用される装置は、公知のいず
れの方法でもよく、またそれらの組合せによって行った
ものであってもよい。
本発明者は、前記の材料(酸化カルシウム、二酸化ケイ
素、酸化アルミニウム、硫酸化合物、ハロゲン元素化合
物、硫化物、アルカリ金属の水酸化物8本発明の材料の
単独あるいは相互の反応によって生成する物質を含む、
)を種々組合せ、水と混合し硬化させると、その組合せ
と調整方法によっては予期しない性能を示すことを見出
し、本発明を完成した。
使用済の廃水処理剤は、単にCaC1z、 CaSO4
等の供給用原料ではなく、廃水処理剤化の養生工程の中
で、結晶性の二酸化ケイ素、酸化アルミニウムが高い濃
度の石灰アルカリによって、活性に富んだ無定形物に変
化するためおよび塩化物等を含有するために廃水処理剤
の原料として最適な物質となっていることを見出した。
すなわち、5i(h・CaO・AIJs・Me”系廃水
処理剤の場合は、その製造時に各材料の相互作用に基づ
く水和反応の進行によって、例えば石炭灰のような物質
中の無定形ケイ酸1反応性のAlaOsがCaO−* 
Ca (OH) zと共に水和することによって、3C
a041aOs・3CaSO4・32)1aOのような
エトリンガイト結晶に類似した複塩が生成し、この物質
が廃水処理に著しい効果をもたらすものと思われる。
本発明における水和処理とは、前述の諸物質(原料)間
の水和反応を進行させるために必要な処理を言い、例え
ば常圧もしくは高圧の常温水中もしくは湿空養生、蒸気
養生または熱水養生などが含まれる。
次に、本発明の廃水処理剤の製造について述べる。前記
諸原料を必要により粉砕後混合し、さらに水を加えて混
合する。原料中の水溶性塩類は、加えるべき水に溶解し
て使用することが好ましい、水添加後の原料混合物の水
分は、乾物100重量部当たり20〜2000重量部、
好ましくは約30〜約1000部である。この水分は、
原料由来の水分も当然台まれるので、希硫酸、希塩酸等
を使用することにより水の添加が不要の場合もおこりつ
る。
次に混合物を常温で、湿空あるいは水中養生または蒸気
あるいは蒸気加熱による熱水養生を行う。また高圧下に
おいても同様に行う。
養生工程において、処理剤中の活性物質の生成に必要な
水分を充分に与えた状態を経て、廃水浄化に必要な活性
化合物形成の重要な段階を終了し、この間、水分の一部
あるいは大部分は、該化合物形成反応に消費される。
非固結性水和処理とは、材料粒子同志が水和処理中に結
合して粗大粒子に成長するのを妨げる処理を言い、処理
開始時の固液比を大に、例えば1:1〜1:20とし、
熱水養生においては40℃〜180℃で水中に原料を分
散し、原料が下部に沈殿硬化しないように攪拌、バブリ
ング、循環、振とうなどを数分間から数日間行う処理で
ある。
硬化性水和処理とは混線時の固液比を小に、例えば1:
0.2〜1:il、99とすることによって、材料粒子
間の結合を促進させ、硬化体を得る水和処理をいう。
湿空養生は、温度10℃〜40℃、相対湿度50%〜1
00%で、数分間あるいは数十日間が好ましく、また蒸
気養生は、温度40℃〜180℃、相対湿度100%で
、数分間〜数日間が好ましい。
養生後の硬化物は、必要により水分を調整し常法により
、例えば破砕して粗粒子体(約0.5mm〜数十mm)
 、粉砕して微小粒子体(約0.5mm以下数十ミクロ
ン以上)を得る。
非固結性水和処理によるスラリー状物質(極微粒子体、
数ミクロン以下)は、そのままで本発明の廃水処理に使
用する廃水処理剤とすることができる。
粗粒子、微小粒子体を得るための養生は、次の2段階で
行うこともできる。
第1段階の湿空養生の条件は、温度lO℃〜40℃、相
対湿度50%〜100%で、数分間から数日間が好まし
い。また蒸気養生は、温度40℃〜180℃、相対湿度
100%で、数分間から数日間が好ましい。
この第1段階の養生は、養生終了後に、一部水和反応が
進行している混合物を容易に微小粒径から粗大粒径に成
形、造粒したり、硬化物を破砕するために適当な水分状
態、硬化状態になるような条件で行う。
すなわち、第1段階の養生は、原料混合物を成形、造粒
に必要な初期段階の活性化合物を形成するための水和反
応を、進行させるためにあるが、使用原料に使用済脱硫
剤、使用済廃水・排ガス処理剤、流動層燃焼灰等の活性
Ca5Oa、 SiO2゜Al2O3,CaC1zなど
を含有した物質を使用した場合あるいは、セメントのよ
うな自硬性の物質を加えた場合、更にCaOのように水
和1発熱1分解するような物質を使用した場合、当初加
えた材料は、変化あるいは微粉北見に混線時の混合物の
温度が上昇することもあり、原料を混練している間にも
、水和反応が著しく進行する場合がある。このため実質
的に本発明が提案する第1段階養生の目的とする成形、
造粒するために適当な水分状態にすることができる。こ
のように混線時に水和反応が著しく進行するような場合
は、当然第1段階の養生は省略できる。
次に、第1段階の養生を経た物質は所望によりブリケッ
トマシーン、ペレタイザー等によって成形(造粒)工程
を経ているため、廃水中に分散あるいは廃水と接触可能
な粒径のものが容易に且つ歩留りよく得られるにの成形
物に第2段階の養生を行い、整粒して、本発明の廃水処
理に使用する廃水処理剤を得ることができる。
第2段階の養生は、湿空養生では、lO℃〜40℃、相
対湿度50%〜100%で、数分間から数十日間程度が
好ましく、また蒸気養生では、温度40℃〜180℃、
相対湿度100%で、数分間〜数日間が好ましい。
1回の養生で、粗粒子体、微小粒子状の廃水排ガス処理
剤を製造するときは、前記第2段階目と同様にして行う
湿ったまま、あるいは乾燥した硬化物の破砕。
粉砕物およびスラリー状物質の乾燥物の圧縮成形は、マ
ルメライザー、ディスクベレッター、ブリケットマシー
ン、打錠成形機、押し出し成形機。
その他一般に使用される圧力成形可能な装置によって行
うことができる。
成形圧力は、剤の用途、成形物の形(錠剤形。
板状、ハニカム状、ラシヒリング等)によって異なるが
、層状充填するような比較的大きな粒子の場合は10k
g/cm” 〜10t/cm” 、0.01〜数mmの
粒子を製造する場合は、数kg/cm”〜数t/cm2
である。
圧縮成形は、極微粒子体、微小粒子体、および粗粒子体
のような数ミリの粒子、さらに10mm前後の粒子も、
特にバインダーを加えることなく同様に成形することが
できる。粗、微小粒子状廃水処理剤の蒸気養生を誘電加
熱によって行うと、内部からの処理が可能なことから、
例えば、養生時間は、通常の外部加熱方式に比べて著し
く早く養生を終了させることが可能である。
本発明の廃水処理剤を、廃水に接触させるには、次のよ
うにする。硬化物を粗砕あるいは圧縮成形して得た粗粒
子状物質を廃水と接触させる方式として、湿ったまま、
あるいは乾燥した数十μm〜数十mmの粒子状廃水処理
剤を移動層。
固定層など層状に充填して、廃水を通過接触させる。微
小粒子体の場合は、廃水の流れの力により比較的大きな
粒子の剤を浮遊させることによって、接触面積を増大さ
せ、剤粒子間の衝突が剤の新たな面の露出を誘引し、性
能を向上させる。この時、剤はできるだけ廃水中に広く
分散されなければならない。
非固結水和した極微小粒子体の場合は、高含水スラリー
を、そのまま廃水中へできるだけ分散するための一般的
な方法で噴霧し、廃水との接触面積を増大させることに
よって、廃水を効果的に処理することができる。
廃水中に分散、浮遊させる廃水の処理においては、処理
剤の反応済部分を粒子相互の接触、衝突によって剥離摩
耗させ、処理反応が進行するにしたがい該剤の粒径が減
少するような強度、形体である廃水処理剤および反応が
完結して抜き出される剤が、新たに供給する剤と粒径の
差が生ずるような廃水処理剤が好ましい、廃水処理後の
廃水中に分散、浮遊した処理剤の捕集は、濾過、遠心濾
過、真空濾過、沈降法その他−数的固液分離法によって
回収することができる0回収された廃水処理剤は未反応
物がなくなるまでくり返し使用できる。
さらに、本発明の廃水処理剤は、河川、海域。
沈殿池、湖沼の底部堆積物からの溶出物を処理すること
ができる。これは廃水処理剤で底部堆積物の表面域を覆
うことによってなされる。表面域とは堆積物の表面およ
び表面から深さ方向に1m程度までの領域のことである
。具体的な処理方法としては、堆積物の表面に粒子状あ
るいは微小粒子状の廃水処理剤で覆うか、あるいは堆積
物の表層部に処理剤を混在させる。
このときの処理剤の使用量は、少なくとも堆積物表面に
一層粒から10cmの積層厚さが必要であるがその量は
、10cm”当たり5g 〜600gである。
好ましくは、二層粒から約6cmの積層厚さで、その重
量は、10cm”当たり 10g〜400gである。堆
積物の表層部に剤を混在させる場合は、堆積物の表面1
0cm”、深さ5cmに5 g 〜300g、好ましく
は深さ50cmに50g〜3000gである。堆積物の
表面散布あるいは表層部への混合は、既存の技術によっ
て行うことができる。
このように本発明の廃水処理剤を堆積物の表面にフタを
するような形で積層すると堆積物から水域へ移行するP
、 F等の有害物質を吸収固定させることができ、表層
部へ混合すると堆積物から出る有害物の吸収、固定と、
剤と堆積物の反応の進行による改質効果から長期間安定
した有害物溶出抑止効果が期待できる。
以下実施例を挙げて説明する。
〔実施例〕
実施例1 第2表に示す各種材料を、第3表に示す配合に従い水を
加えて混合する。次に95〜100℃の熱水中で、混合
物が沈殿しないように攪拌しながら12時間スラリー状
態の養生を行い、本発明のスラリー状廃水処理剤を得た
。これを実施例1−1とする。次に同スラリーの一部を
遠心脱水し、含水率40%のケーキを得、480kg/
am”の圧力で成形し粒径0.5〜1mmの粗粒子体の
廃水処理剤を得た。これを実施例1−2とする。さらに
前記スラリーの一部を乾燥し640kg/am”の圧力
で成形し粒径0.5〜1mmの粗粒子体の廃水処理剤を
得た。これを実施例13とする。実施例1−1.1−2
. l−3の含水量はそれぞれ200%、35%、1%
であった。
実施例1の廃水処理剤の化学組成を第4表に示した。
次に実施例1−1.1−2. l−3の廃水処理剤の廃
水処理性能について述べる。
実施例1−1は噴霧方式で性能試験を行った。すなわち
内径70mm、高さ1000mmのプラスチック製円筒
の吸収塔の下部から上部に、温度25℃の模擬廃水(組
成は第5表に示す)を10cc/分の割合で流し、この
流水中に、塔の下部から、実施例1−1の廃水処理剤4
0g(乾物換算値)を水2βに懸濁させた温度25℃の
スラリーを1 cc/分の割合で噴霧混合させ、塔頂か
ら溢流する剤と水を分離し、分離水中の目的とする除去
成分すなわちリン、フッ素、硫化水素、アンモニア、塩
素等の分析を1Lい、除去率を算出した。これらの結果
は、試験前の処理剤を200℃で脱ガスした後BET法
で求めた比表面積の値とともに第6表に示した。
実施例1−2.1−3は、固定層方式で性能試験を行っ
た。すなわち内径80mm、高さ500mmのパイレッ
クスガラス製円筒を吸収塔として用い、廃水処理剤10
0m℃(乾物換算37g)を充填し、前記模擬廃水を0
.6ρ/hすなわち空間速度6h−’で上部から下部に
流し、流水開始から10時間後の流出水中の除去成分の
分析を行い、除去率を算出し、その結果は比表面積の値
とともに第6表に示した。
実施例2 第2表に示す各種材料を、第3表に示す配合に従い、水
を加えて混合する。98℃の熱水中で、2時間および1
2時間、沈殿しないようたえず攪拌しながら液中に浮遊
させて養生した。このようにして得られたスラリーその
ままのもの(水分200%)を実施例2−1(2時間養
生品)、実施例2−2  (12時間養生品)の処理剤
とした。
さらに、実施例2−2のスラリーを遠心脱水後乾燥して
得られる白色系の微小粒子体そのままのもの(水分9%
)を実施例2−3.640kg/am”の圧力で成形(
粒径0.5〜1mm)シた粗粒子体(水分4%)を実施
例2−4の処理剤とした。化学組成は第4表に示した。
実施例2−1.2−2.2−3は実施例1−1と同様の
噴霧方式で、実施例2−4は実施例1−3と同様の固定
層方式で性能試験を行い、その結果は比表面積の値とと
もに第6表に示した。
実施例3 第2表に示す各種材料を第3表に示す配合に従い、水を
加えて混合する。水分の存在下において95〜100℃
に加熱して12時間養生する。硬化した物質は破砕(粒
子径は0.5mmx 1. Ommの粗粒子体、実施例
3−1)あるいは粉砕(粒子径は約0、5mm以下の微
小粒子体、実施例3−2) L、た、水分は何れも30
%であった。
実施例3−1の性能試験は浮遊方式で行った。すなわち
、内径70mm、高さ1000mmのプラスチック製円
筒を吸収塔として用い、底部から上方に向って温度25
℃の模擬廃水(組成は第5表に示す)を10mff/分
の割合で流し、この流水に、蒸気粗粒子体100gを水
22に懸濁させたスラリーを1mI27分の割合で注入
して粗粒子を模擬廃水の運動のエネルギーにより浮遊状
態にして廃水と接触させ、塔の上部から流出した液を直
ちに固液分離して、分離液中の目的とする除去成分を分
析して除去率を算出した。
実施例3−2については、スラリー濃度を100g(乾
物換算値)/水2I2に変えた以外は実施例1の噴霧方
式と同様にして性能試験を行った。
これらの結果は比表面積とともに第6表に示した。
実施例4 第2表に示す各種材料を第3表に示す配合に従い、水を
加えて混合する。水分の存在下において95〜100℃
に加熱して12時間養生する。硬化した物質を破砕ある
いは粉砕し、 130℃、4時間乾燥し、破砕した粗粒
子体(粒径は0.5mm〜1.0mm、実施例4−1)
あるいは、粉砕した極微小粒子体(粒径は数十ミクロン
以下、実施例4−2 ) 、微小粒子体(粒径は数十ミ
クロンから約0.5mm、実施例4−3)の廃水処理剤
を得た。水分は何れも1%であり、その化学組成を第4
表に示した。
実施例4−2は実施例1−1と同様の噴霧方式、実施例
4−1と実施例4−3はそれぞれ実施例3−1と同様の
浮遊方式および実施例3−2と同様の噴霧方式により性
能試験を行い、これらの結果を比表面積とともに第6表
に示した。
実施例5 第2表に示す各種材料を第3表に示す配合に従い、水を
加えて混合する。水分の存在下において95〜100℃
に加熱し、12時間養生する。硬化した物質を破砕ある
いは粉砕し、粗粒子体(粒径は0、5mm = 1 m
m、実施例5−1) 、および極微粒子。
微粒子を640kg/am”の圧力で成形(粒径的0.
5〜1mm)した粗粒子体(実施例5−2)を得た。水
分はともに30%であり、その化学組成を第4表に示し
た。
性能試験は何れも実施例12と同様の固定層方式で行い
、その結果は比表面積とともに第6表に示した。
実施例6 第2表に示す各種材料を第3表に示す配合に従い、水を
加えて混練し、−次蒸気養生を100℃。
3時間行い、ドラム型造粒機により造粒後、二次蒸気養
生を100℃、9時間行って廃水処理剤(粒径0.5〜
1. Omm 、水分30%、比表面積100)を得た
この処理剤を、水中堆積物からの溶出物の処理の試験に
使用した。すなわち直径11cm、深さ15cmのガラ
ス容器に生活排水沈殿池の底質(含有リン濃度200p
pm)の40%スラリー500d (温度25℃)をと
り、10日間静置沈降させ、その上を50gの上記処理
剤で覆い、温度25℃の純水を毎時6ml注入してオー
バーフローさせ、4日後のオーバーフロー水中のリンの
分析を行った。処理剤を使用しない場合のリンの溶出濃
度3 ppmに対し、処理剤使用の場合のリンの溶出は
認められなかった。
第6表  廃水処理性能 〔発明の効果〕 本発明方法に用いる廃水処理剤は、従来の吸収吸着剤と
異なりCab、 Sin□、 Al□0.を供給し得る
物質を主体とするものであるため、原料は石炭灰。
セメント、火山灰、スラグ、シラス、流動床燃焼灰、使
用済排煙処理剤、使用済廃水処理剤(含未使用廃水処理
剤)、粘土等のケイ酸塩およびカルシウム化合物を使用
することができ、使用可能原料は広範である。
また、常温湿空養生、熱水中養生、蒸気養生。
蒸気加熱水中養生などの簡単な工程を経て製造すること
ができる。そして廃水処理は、スラリー処理、乾燥極微
小粒子、圧縮成形粒子などによる浮遊処理、移動要処理
、固定旧処理によって行うことができ、その廃水の諸元
、廃水発生施設に合った方式を採用することができる。
更に、剤の製造原料として、石炭灰、スラグ、使用済脱
硫剤、使用済廃水処理剤、廃ガラス、流動層燃焼灰等の
廃棄物を活用することができる。また使用済廃水処理剤
は、排ガス中の酸性ガス除去剤として再使用できるなど
資源化技術としても有用であるばかりでなく、廃水中に
含まれるP、 F、 NHs、 H2S、 C1zなど
の有害成分を、高い効率で低コストに除去可能であると
ころから、公害防止に寄与するところ極めて大である。
特許出願人  北海道電力株式会社

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)酸化カルシウム、二酸化ケイ素および酸化アルミ
    ニウムを供給できる物質に、硫酸化合物、ハロゲン元素
    化合物、硫化物、アルカリ金属の水酸化物を供給できる
    物質の群から選ばれた1種以上の物質を加え、水和処理
    してなる廃水処理剤。
  2. (2)水和処理が、非固結性水和処理である請求項(1
    )記載の廃水処理剤。
  3. (3)水和処理が、硬化性水和処理である請求項(1)
    記載の廃水処理剤。
  4. (4)水和処理後そのままあるいは乾燥し、そのまま又
    は破砕、粉砕した後、成形体とした請求項(1)記載の
    廃水処理剤。
  5. (5)水中の底部堆積物の表面域を請求項(1)記載の
    廃水処理剤で覆うことを特徴とする水中堆積物からの溶
    出物の処理方法。
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