JPH01283193A - カード及びカード識別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は偽造改ざん防止を施したカード及びそのカード
識別方法に関する。

〈従来技術〉 近年、金融的な価値を存するカード、例えば使用者を特
定しないテレフォンカードやオレンジカードの如くプリ
ペイド式磁気カード、が広（利用されるに至り、その偽
造改ざんを防止する技術が要求され、多数の対策が考え
出されてきた。

第６図（ａ）赤外線等の不可視光の吸収或いは反射を高
率でならしめる物質によりバーコード状のパターン記録
部（５）を形成したものであり、（ｂ）はさらに偽造防
止の一環として隠蔽するために、バーコード上に可視光
を透過することなく、不可視光のみを効率で透過する塗
料またはインキにより、塗布または印刷して隠Ｗ！ｉ層
（６）を形成したものである。

また第７図（ａ）　Ｅｆｆ性インキによりバーコード状
のパターン記録部（７）を形成したもので、（ハ）は偽
造防止の一環として非磁性インキによりダミーパー（８
）をバーコード上に設けたもので、読取り時は磁性を有
するバーのみが読み取られる。（Ｃ）はバーコード上に
可視光を透過させることなく、磁気を妨げない塗料また
はインキにより塗布または印刷して隠蔽層（９）を形成
したものである。

また、図示はしないが磁性インキが、文字又は数字、記
号を描き（旧ＣＲ）、磁気リーダーによって直接その形
状を読み取る方法が知られている。

〈発明が解決しようとする課題〉 上述の如くの偽造防止方式において、カード固有データ
を記したバーコードはそのままの状態では視認されるこ
とが多く、偽造改ざんの防止を図る手段として人の目に
ふれることは好ましいとは言えない、そこで第６図（ト
））及び第７図（Ｃ）の如く、隠蔽層を設ける方法が簡
便であるため多く用いられている。しかしながら、完全
に視覚的に見えないように隠蔽するためには隠蔽層をあ
る程度厚くする必要があり、その結果、赤外線の透過率
の悪化または磁気データの読み取りの不良が見られる。

さらに賜金層を設けることはカード製造工程が−工程或
いはそれ以上加わるため、コスト的にも不利である。

また、カード全面が磁気記録部である面に上述の偽造防
止方式により、バーコードを設けた場合、カードの外観
的にも良いとは言えず、隠蔽層を設けた場合でも同様に
カード外観上の問題やバーコードの読み取り不良ととも
にカードの磁気記録部の読み取り、書き込みにも影響が
ある。

そこで本発明はカードの偽造を防止するとともに、カー
ド非使用時はその存在が明らかとされることなく、セキ
ュリティ性の高い、カード外観を損ねることのないカー
ドの提供を目的としており、またこのカードによる識別
方法の提供を目的としている。

く課題を解決するための手段〉 上記の目的を達成すべくなされた本発明はカード面に光
又はエネルギー照射により可逆的に発色・消色する有機
フォトクロミック物質を含有するインキによりカード固
有データを記したパターン記録部を形成し、前記パター
ン記録部を光又は熱照射手段により発色させ、光学的読
取手段により前記カード固有データを読み取り、前記カ
ード固有データを基準データと比較し、前記カード固有
データと前記基準データとの一致の場合のみ正しいカー
ド判別するカードとカード識別方法である。

また、カード面の一部或いは全面に変数データ及びカー
ド固有データを有する磁気記録部と、光又はエネルギー
照射手段により可逆的に発色・消色する有機フォトクロ
ミック物質を含有するインキによりカード固有データを
記したパターン記録部を形成し、前記パターン記録部を
光又はエネルギー照射手段により発色させ、光学的読取
手段により前記カード固有データを読み取り、前記カー
ド固有データを基準データと比較し、前記カード固有デ
ータと前記基準データさらに前記磁気記録部から磁気読
取手段によりカード固有データを読み取り、前記磁気記
録部の前記カード固有データを前記パターン記録部のカ
ード固有データと比較し、前記磁気記録部の前記カード
固有データと前記パターン記録部の前記カード固有デー
タとの一致の場合のみ正しいカードと判別するカードと
カ−ド識別方法。

〈作用〉 上記のように特定の波長の光又はエネルギーを吸収し、
可逆的に発色・消色する有機フォトクロミック物質によ
り、予めカード固有データを記したパタ−ン記録部を形
成するため、この発色によりカード固有データの読み取
り、基準データとの比較の順でカードの正当性が判別さ
れ、非使用状態では消色する。

さらに、カード上に磁気記録部を設けた場合には磁気デ
ータ中のカード固有データと前記を機フォトクロミック
物質により記されたカード固有データとの比較によるカ
ードの正当性の判別が行われる。

〈実施例〉 以下図面の実施例に基づいて詳細に説明する。

第１図は本発明のカードの平面図であり、そのカード（
１）上に有機フォトクロミック物質を含有したインキに
より印刷されたバーコード状のパターン記録部（２）を
有し、第２図は本発明の他の実施例のカードの平面図で
あり、カード（１）上に有機フォトクロミック＠ＩＪ質
を含有したインキにより印刷されたバーコード状のパタ
ーン記録部（２）とストライプ状の磁気記録部（３）と
を有し、第３図は本発明の他の実施例のカードの平面図
であり、カード（１）上の全面に磁気記録部（４）を設
け、その磁気記録部上の一部に有機フォトクロミック物
質を含有したインキにより、印刷されたバーコード状の
パターン記録部（２）を形成したものである。

第１図乃至第３図において（ａ）はバーコード状のパタ
ーン記録部（２）を消色した状態、（ｂ）はバーコード
状のパターン記録部を発色した状態である。

本発明において、使用する有機フォトクロミンク物質は
一般的に熱又は光の吸収による可逆的な変色現象（フォ
トクロミズム）即ち光互変異性化著しくは光互変変色す
る化学変化を起こすものである。

例えばスピロピラン類、アゾベンゼン系色素、ニトロベ
ンジル系色素、トリフェニルメタン系色素、チオニン系
色素、アゾベンゼン類、チオニン系色素、ビオロゲン系
テトラクルジヒドロナフタレン類、ベンジルピリジン類
等があり、本発明においてはスピロピラン類が特に有用
である。

また、有機フォトクロミック物質の変色手段として、は
例えば、可視光域、赤外線、紫外線、レーザ光、電子線
、熱などがある。

カード上のパターン記録部（２）にはバーコード、マー
ク、文字、連続パターン等を配置する。さらにパターン
記録部はカード非使用時には視覚上に現れないため、カ
ード面上はカード使用時に発色させたパターン記録部を
読み取る際に障害とならない程度であればカード面のほ
ぼ全域がデザイン領域として利用可能である。

第４図においては第１図に示したようなパターン記録部
にカード固有データをバーコードで記録したカードにお
いて、識別の流れをチャートで示したものである。

カード投入とともに光又はエネルギー照射手段（Ｓｌ）
によりパターン記録部（２）の発色を促し、光学的読取
手段（Ｓ２）によりカード固有データを読み取り装置側
の基準データと比較照合手段（Ｓ３）により、両者一致
の場合のみ正しいカードと判別される。

正当と判別されたカードは再び光又はエネルギー照射手
段によりバタ・−ン記録部（２）の消色を行なう。

正当と判断されなかった場合はカードのパターン記録部
（２）の消色後排出されるか或いは回収される。

第５図においては第２図或いは第３図に示したような、
磁気記録部（３又は４）とパターン記録部（２）を併せ
て持つカードにおいて、識別の流れをチャートに示した
ものである。カード上の磁気記録部には少なくともカー
ド固有データと変数データが記録されており、パターン
記録部に記録されたカード固有データとの比較照合によ
りカードの正当性の判別を加えることが可能である。

例えばプリペイドカードであれば、カード固有データと
して券種データ、変数データには金額データを記録した
ものである。

カード投入とともに、光又はエネルギー照射手段（Ｓｌ
ｌ）によりパターン記録部（２）の発色を促し、光学的
読取（５１２）によりカード固有データを読み取り、装
置側の基準データと比較照合手段（Ｓ１３）により、両
者一致の場合のみ正当と判別し、さらに磁気記録部（３
又は４）を磁気読取手段（Ｓ１４）によりカード固有デ
ータ及び金額データを読取、パターン記録部（２）のカ
ード固有データと比較することにより、両者一致の場合
のみ磁気データを正当と判別する。正当とされた場合は
金額データ確認後、減額した残額データとして金額デー
タを磁気書き込み手段（Ｓ１５）により書き込まれ、再
び光又はエネルギー照射手段により、パターン記録部（
２）の消色を行なう、正当と判断されなかったカードは
カードのパターン記録部（２）の消色後排出されるか或
いは回収される。

上記のカードはプリペイドカードとした場合であるが、
タレジットカードのように個別の識別データをパターン
記録部として記録することも可能である。

また、磁気カードだけでなく、ＩＣカードや光カードの
識別用の補助機能としてもよい。

〈効果〉 以上の如く本発明によれば、カード固有データを記録し
たパターン記録部が光或いはエネルギーの照射により可
逆的に発色・消色するため、カードの使用時のみ、即ち
カード固有データを読取るときだけにパターン記録部が
出現し、カードの非使用時には視覚１現れないため、カ
ードの偽造改ざん防止に極めて高い効果を有するととも
に、パターン記録部を隠蔽する必要がなく、カード表面
のほぼ全域がデザイン領域として利用でき、カードの外
観を損なうことがなく、製造工程のＭ暗化によりコスト
的にも有利である。また磁気記録面上に設けた場合でも
磁気データの読み取りに支障をきたすことなく前述と同
様の効果を得ることが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のカード平面図であり、第２図は本発明
の他の実施例のカード平面図であり、第３図は本発明の
さらに他の実施例のカードの平面図で、第１図乃至第３
図において、（ａ）は消色時の（ハ）は発色時のパター
ン記録部の状態を表したちのであり、第４図は本発明の
カードの識別の流れを表したチャートであり、第５図は
磁気データと組み合わせた本発明のカードの識別の流れ
を表したチャートであり、第６図は従来のカードで（ａ
）は隠蔽層なし、（ｂ）は隠蔽層を設けたもので、第７
図は従来のカードで（ａ）、（ｂ）は隠蔽層なし、（Ｃ
）は隠蔽層を設けたものである。 （１）・・・カード （２）・・・パターン記録部 （３）・・・磁気記録部（ストライプ状）（４）・・・
磁気記録部（カード全面）（５）・・・パターン記録部 （６）・・・隠蔽層 （７）・・・パターン記録部 （８）・・・ダミーバー （９）・・・隠蔽層 特　　許　　出　　願　　人 凸版印刷株式会社 代表者　鈴木和夫 第３図 第４図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）　カード面に光又はエネルギー照射により可逆的に
   発色・消色する有機フォトクロミック物質を含む組成物
   により、カード固有データを有するパターン記録部を形
   成せしめることを特徴とするカード。 ２）　請求項１記載のカードのパターン記録部を光又は
   エネルギー照射手段により発色させ、光学的読取手段に
   より前記パターン記録部のカード固有のデータを読み取
   り、該カード固有データと基準データとを比較し、前記
   カード固有データと前記基準データとが一致の場合のみ
   正しいカードと判別することを特徴とするカード識別方
   法。 ３）　カード面の一部或いは全面に磁気記録部と、該磁
   気記録部と同一面上又は反対面に光又はエネルギー照射
   により可逆的に発色・消色する有機フォトクロミック物
   質を含む組成物によりパターン記録部を形成し、前記磁
   気記録部には変数データとカード固有データを有し、前
   記パターン記録部はカード固有データを有することを特
   徴とするカード。 ４）　請求項３記載のカードのパターン記録部を光又は
   エネルギー照射手段により発色させ光学的読取手段によ
   りカード固有データを読み取り、該カード固有データと
   基準データとを比較し、前記カード固有カードと前記基
   準カードとの一致の場合のみ正しいカードと判別し、さ
   らに磁気記録部から磁気読取手段によりカード固有デー
   タを読み取り、前記磁気記録部の前記カード固有データ
   を前記パターン記録部の前記カード固有データと比較し
   、前記磁気記録部の前記カード固有データと前記パター
   ン記録部の前記カード固有データとの一致の場合のみ正
   しいカードと判別することを特徴とするカード識別方法
   。