JPH01272970A - レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法 - Google Patents

レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法

Info

Publication number
JPH01272970A
JPH01272970A JP10291488A JP10291488A JPH01272970A JP H01272970 A JPH01272970 A JP H01272970A JP 10291488 A JP10291488 A JP 10291488A JP 10291488 A JP10291488 A JP 10291488A JP H01272970 A JPH01272970 A JP H01272970A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superparamagnetic
antibody
antigen
complex
magnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10291488A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2599175B2 (ja
Inventor
Koichi Fujiwara
幸一 藤原
Hiromichi Mizutani
水谷 裕迪
Hiroko Mizutani
弘子 水谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP63102914A priority Critical patent/JP2599175B2/ja
Priority to EP89107588A priority patent/EP0339623B1/en
Priority to DE1989611359 priority patent/DE68911359T2/de
Publication of JPH01272970A publication Critical patent/JPH01272970A/ja
Priority to US07/812,132 priority patent/US5236824A/en
Priority to US07/875,529 priority patent/US5238811A/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2599175B2 publication Critical patent/JP2599175B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、抗原抗体反応を利用し、極めて微量の検体か
ら特定の抗体または抗原を定量的に検出することのでさ
゛るレーザ磁気免疫測定方法及び測定’IA Fl i
lDびにレー膏ア磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識
体及びその製造り法に関づるものである。
(従来技術およびその課題〕 ((天性免疫不全症候群、成人子細胞白血病等のような
新型ウィルス竹疾病、あるいは各種ガンの〒期検査払と
して、抗原抗体反応を利用した免疫測定法の開発が、現
在、I11界的規模C′推進されている。
従来から知られる微f7+免疫測定方法としては、ラジ
オイムノアラレイ(以F、RIA法と記′?l)、酸素
イムノアラレイ([IΔ)、蛍光イムノアラレイ(「1
△)法等が既に実用化されている。これらの方法は、そ
れぞれアイソ1〜−ブ、酵素、蛍光物質を標識としτ伺
加しIご抗原または抗体を用い、これと特巽的に反応J
−る抗体または抗原の有無を検出づる方法である。
ところが、RIA払は高い検出感度を有しているものの
、標識に放射性物質を使用するために、その実施につい
ては多くの制約がある。J、た、EIA法及びF7Aθ
、はいずれし実施についての制約がRrA法に比べて少
イ; < 、その実施は容易であるが、検1J1感瓜が
低く、精密イf定早的測定が周到であった。
本発明者らは、上記の免疫測定方法の欠点を克服Jべく
、上記方法とは原理を異にりるレーザ磁気免疫測定方法
等の研究を行ない、その成果を先に特願昭61−224
567.61−252/127.61−25416=1
.62−22062.62−22063.62’−15
2791,62−152792,62−18/l 90
2.62−26/1319.62−267481として
特許出願している。これらの新しい免疫測定方法は抗原
抗体反応の有無の検出にレーザ光を利用し、標識材料と
してI6磁性微粒子を用いる点に特徴があり、アイソ1
〜−プを用いないでピコグラムの超微量検出が可能であ
る。
ところで、このようなレーIf磁気免疫測定fjFAに
おいては、標識材料としての磁性体微粒子に1つの抗原
あるいは抗体をイ」加した磁性体標識体と、この磁性体
標識体と検体たる抗体あるいは抗原とを抗原抗体反応さ
せた磁性体標識検体複合体とを磁力などによって識別し
、未反応の磁性体標識体を分離・除去づるにうにしてい
る。この分離・除去操作は比較的煩わしいものであり、
この操作を行く【わずに磁性体標識検体複合体のみを識
別して検出できれば、イのメリッ1〜は甜り知れない。
また、上)ホした磁性体微粒子を細胞の分離や薬剤の運
搬に用いる方d1は以前から知られている。
例エバ、j′S<ハ、1975年出JWiのc:aev
erの発明ににる米国性g’+ !’! 397051
8 ” Magneticseparation of
 biological particles ”には
、コロイド粒子リイズから10μmの大ぎざの、フ丁ラ
イ1〜、ペロブスカイ1〜、クロマイ1へ、マグネトプ
ランバイ]〜等のフJD磁性、フ1り磁性月利に抗体を
被覆し一01細胞等を分離する方法が開示されている。
しかし、現在までのところ、細胞の分離や薬剤の運搬(
,1研究段階であり、はとんど実用化されていない。
さて、細胞の分離・1′)薬剤の運搬等に用いられるこ
の種の磁性標識材料として、今までなされた発明とイの
概要を月代順に組節的に列挙すると、I’記のごとくで
ある。
(1) Daviesら米国特fl第4177253“
Magnetic particle for imm
UI(OaSSay”には低密度の=17月1′81の
表面にNL等の金属磁性材料と、抗1jrj、抗体なと
の生物的に活性な物質とを被覆した、粒径が1μmから
1 cmの複合磁性粒子が記載されている。
(2) Ho1daVの米国特許用4452773”M
agnetic 1ron−dextran m1cr
osphcres”にはデキス1〜ラン等で被覆された
フJO磁性体のマグネタイ1ル微粒子であって、好まし
い粒径どして30〜4QIllllの−bのが記載され
ている。
(3) Czerlinskiの米国特許用44542
3 ’1“Co11led magnetizable
 m1croparticles。
reversible 5uspensions th
ereof、 andprocesses relat
ing tberOto″′にはキ]り一温度が5〜6
5℃の範囲にあるフエライ1〜、イソ1ヘリウム鉄ガー
ネッ1〜等の強磁性材料の微粒子の表面をアクリルアミ
ドをベースにした」を重合ポリマー等で被覆され、磁区
の人きさから0.1μmF?度まで・の磁性微粒子が記
載されている。
(4) Ikedaらの米国特許用4582622“M
agnetic particulatc for i
mmobilization ofbiologica
l protein and process、 of
 productingtlle Same ”にはじ
ラブンを主成分とし、0.00001〜2%のフ]−ラ
イl−からなるフxD磁性体を含有する粒径3μ7n稈
度の粒子が記載されている。
(5) Hargelの米国特許用11324923“
Metal coated polyaldehyde
 m1crospheres”には遷移金属で被覆され
たボリアルアヒト微小球であって、+1fil性材料ど
して強■竹体の鉄、ニッケル、コバルトが記載されてい
る。
以上(1)〜(5)の各磁性相お1は小さくとも3Qn
m以上の粒径をもつノ■−ロ磁性あるいはフJり磁性の
もので、これらはいずれも強磁性月利に分類されるもの
である。この強磁性月利はその材料種にJン)で異なる
が、通常数トnm以上の粒径で、外部磁界を取り去った
後も残留磁化がみられるものである。一方、磁性材料に
は、外部磁界を取り去ると磁化が残らない性質をもち、
上記強磁性材料より粒径が小さい私営磁性月r1がある
。そして、これら超富磁性祠籾と強磁性材料とは、ヒス
テリシス曲線ヤ)帯磁率の測定、あるいはメスバウワー
効果などが全<巽イ【るものであり、従来の細胞の分離
や薬剤の運搬には、標識に用いる磁性粒子は弱い磁力で
6効果的に誘導される必要があるので、この目的には強
磁性月利が最も適しく−いるが、以小に詳述りる本発明
に従う新しい非分#を法によるレー(ア磁気免疫測定法
では磁性標識体は単独では磁力で誘導されにくいことが
必要であるので、この目的のためには私営磁竹材利が最
も適している。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたちのひ、その目
的とするところはRIA法以上の検出感度を右しながら
、検体調製が簡便で、かつ実施1の制限のない新規なレ
ーザ磁気免疫測定方法及び測定装首j19びにレーザ磁
気免疫測定に好適に用いることのできる超常磁性体標識
体及びその製造方法を提供づることにある3゜ 〔課題を解決するための手段〕 本発明の第1の発明に従うと、超常磁性体超微粒子に1
つの抗原あるいは抗体をイ・」加した超常磁性体標識体
と、検体たる抗体あるいは抗原とを抗原抗体反応ざゼる
第1−1皿稈と、該第1]−稈後の超=  9 − 常磁性体標識体と検体との複合体である超常磁性体標識
体(A複合体を含む溶液に磁界を作用さt!(該超常磁
性体標識検体複合体を定められた位置に誘導・濃縮ざ甘
る第2■稈と、未反応の該超常磁性体標識体ど抗原抗体
反応後の該超常磁性体標識検体複合体とを濃縮(l/首
への到)ヱ1時間差により識別刀る」二稈を少なくとも
含むことを特徴どづるレーザ磁領免疫測定方法が提供さ
れる。
また、第2の発明に従うと、第1の発明の第1■稈にお
い−C1抗原抗体反応を磁界中で行ない、抗原抗体反応
後の超IIけ1体標識検体複合体の磁化方向を揃える処
Jシ1をMづことを特徴と一す゛るレー(f磁気免疫測
定方法が提供される。
これら第1または第2の発明において、超常磁性体標識
体と超常磁性体標識検体複合体との濃縮位置への到)ヱ
時間差は、レーザ光を濃縮位置へ照則し、濃縮位置から
の散乱光、透過光、反射光、干渉光、回折光〜゛の出用
光を検出することにより得られる3、このとぎ、検出感
度の向−にのために、レーザ光の走引周波数に同期した
信号成分を選択−1〇 − 的に検出力る方法を用いてもJ:い。まIC1第2丁稈
にd3いて濃縮位置と非濃縮位置とにレーリ゛光を同1
1、“lあるいは時系列的に照則し、イの出射光を検出
し、非濃縮位置からのア′−夕を比較対照として検体f
j’jを定H+づる方法を用いてもよい3゜さらに、第
3の発明に従うと、超常磁性体超微粒子に1′つの抗原
あるいは抗体を伺加した超常磁性体標識体と、該超常磁
性体標識体と検体たる抗体あるい【31抗原とを抗ハ5
(抗体反応さけlC超富磁刺体標識検体複合体とを含む
溶液を収容づる検査容器と、該超常磁性体標識検体複合
体を検査容器の1点に誘導・濃縮する傾斜磁界発生装置
と、シー1ア光を検査容器の超常磁性体標識検体複合体
のWA縮位首へ導く入射光学系と、超常磁性体標識検体
複合体からの出射光及び超常磁性体標識検体複合体を含
まない溶液からの出射光をそれぞれ受光する光学系とを
少なくとも含むレーザ磁気免疫測定装置であって、上記
超常磁性体標識検体複合体と未反応の超常磁性体標識体
とを識別づる機構を具備したことを特徴とJるレーザ磁
気免疫測定装置が提供される。
なお、抗原抗体反応としては、検体ど超常磁性体標識体
とを直接反応させる直接法、あるいは既知の抗原あるい
は抗体を非磁性微小球の表面に固定化しておき、J1磁
性微小球と検体とを反応させたのら、超常磁性体標識体
を加えて検体と超常磁性体標識体とを反応させる(ノン
ドイツy法などを用いることができる。
また、第3の発明にa3いて、識別機構【ま、未反応の
超常磁性体標識体からの出射光の経時変化を基準どじで
反応後の超常磁性体標識検体複合体からの出射光の経時
変化を変化づる電子回路部により構成されるのが望まし
い。また、傾斜磁界発生装置N LJ、’ 、電磁石と
、この電1f(’″iに対向しかつ検査容器を挟むよう
に配置された磁極J4とから構成され、電磁石ど磁極片
のいずれか又は検査容器が水平面内で移動可能に構成さ
れるのが好ましい。
また、第4の発明に従うと、第1または第2の発明に従
うレーザ磁気免疫測定方法に用いる標識体であって、超
常磁性体からなる超微粒子の表面が生物的に活性な物質
で被覆され、該被覆層に抗原あるいは抗体が固定化され
Cなることを特徴とするレー11磁気免疫測定用超常磁
竹体標識体が提供される。
ざらに、第5の発明に従うと、超常磁性体超微粒子の表
面にt15性な物質からイ≧る被覆層を形成・]る王稈
と、被覆層が形成された磁個体超微粒子のうち私営性体
のみを分画1・回収づる工程と、超常磁性体超微粒子の
被覆層に抗原あるいは抗体を固定化−する工程とを少な
くとも含むことを特徴とり−るレー量ア磁気免疫測定用
超常磁性体標識体の製造方法が提供される。。
ここで、上記の超常磁性体標識体に用いられる超常磁性
体超微粒子(,1、放射線あるいはaI性等の問題を有
しないことはいうよでもなく、これを利用づることに格
別の制約は<>い。また、この超常磁性体超微粒子は、
あらゆる強磁性体を超微粒子に1)ることにJ:つて得
ることが出来る。例えば、強!i性体としては、マグネ
タイ1〜やγ−フエライ1〜等の各種化合物磁性体、あ
るいは鉄、ニラクル、= 13− =Iパル1−等の金属磁性体の中から適宜選択できる。
これらの強磁性+、l利を超微粒子にする方法どしては
、機械的粉砕法を除く、従来から知られている、各種の
気相法、液相法を用いることが出来る。例えば、ガス中
蒸介θいシー1蒸発熱蒸発法、共沈法等が適用できる1
、これらの気相法、液相法で作成した超微粒子【31、
超常磁性体と強磁竹林粒子が混在しており、超常磁性体
のみを分離・回収づる必要がある。分離・回収づるには
、機械的、化学的、物理的な各種方法が適用できる。例
えば、遠心分離、液体クロマ1〜グラフイ、磁気フィル
タ等の方法などがある。超常磁性体超微粒子の粒径は強
磁性祠料ににって異なるが、単磁区粒子の限界寸法以下
で4丁ければならない。例えば、マグネタイ1〜、γ−
フエライ1−の場合(。tionm以下、純鉄の場合は
3nm以下が好ましい。
このような超常磁性体超微粒子は、その表面に抗原ある
いは抗体を固定化するため、生物的に活性な物質で被覆
され−Cいる。生物的に活性な物質としては例えばデキ
ス1〜ラン等の糖や、プロティー1/l・ − ンA49の蛋白あるいはメヂルメタクリレ−1〜のよう
な高分子皮膜などが用いられる3、そして、抗原あるい
は抗体は生物的に活性な物質の表面に固定化される。
そし−C1」二記超常磁性体標識体は、凍結乾燥しC長
JJl保存ηることがu1来る。標識試桑としで用いる
場合、標識体を界面活性イオ判を添加した水溶液中に分
散さμればよい1.また、凝集を抑制りる界面活性剤を
添加して、溶液状態で冷所保存り−ることもできる。界
面活性剤としては、例えば「[ISAの洗浄液としても
用いられるTwcen 20.あるいはビッタ−図形法
で磁区観察に用いられるマグネタイト磁性コロイド分散
用のラウリルアミン、セラー1−ル(Sodium c
arboxy methyl cellulose )
、あるい(よ写真フィルムの水切り乾燥用とじて用いら
れるドライウェル等が有効である1゜〔作用〕 公知のように、強磁性体粒子は、その粒径が非常に小さ
くなると容易磁化方向が熱運動のためレンダ11になり
、超常磁性体どなる。例えば、マグネタイ1〜の場合、
粒径が10nm以下になると、強磁性体ど超常磁性体に
変化づることが知られている。強磁性体と私営磁f1体
とはヒステリシス曲線や帯磁率の測定、あるいはメスバ
ウワー効果から容易に見分けることが出来る。即ち、超
常磁性体は保持ツノが0であり、帯磁率は強磁性体から
超常磁性体に変化する臨界粒径を境にして、帯(t1率
に及ぼづ粒径の効果が反Φλし、粒径が小さくなるほど
減少づる。また、強磁性では鉄のメスバウヮースペク1
〜ルは6本に分かれ−Cいるが、超常磁性になると、中
央に2木の吸収線が現われることから、超常磁性の定量
が出来る。熱19乱によって磁化の反転が起こる熱磁気
緩和時間は鉄の超微粒子の場合、外部磁界がな【−)れ
ぼ、室温て・は粒径2.9nmでは1秒、粒径3.6n
mでは約30汗どh1算される。わずか111mの粒径
の違い(・磁気的物質は大きく変化ザる。
本発明の超常磁性体標識体は、上記のような超常磁性体
からなる磁性体微粒子を核として、その表面が抗原ある
いは抗体で被覆され−Cいるから、ウィルスや癌等の標
的細胞及び抗体と特賃的に反応して、これらの検体を捕
捉し、磁気標識することができる。この超常磁性体標識
体は癌やリンパ球等の標的細胞jミリも2桁以十小さく
、ウィルスと同等以下の大ぎざである。一般に、これら
の検体の抗原抗体結合部位(よ多数存在づるので、検体
よりも過剰に本発明の私営11性体標識体を加えれば、
例えば、ウィルス1個に対して複数個の超常磁性体標識
体が結合することになる。このような結合により磁気的
増幅効果と体積的増幅効果を勺じることから、反応前は
超常磁性である超常磁性体標識体(J、抗原抗体反応後
の検体と結合した複合体は強磁性体的に振舞う。したが
って、本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法において、
磁気標識として用いる超常磁性体標識体は、超常磁性体
性質を承りから、この標識体を傾斜@界中で濃縮しよう
どしでも、標識体の容易磁化方向がランダムで、ブラウ
ン運動が活発であるため、標識体のm線位置への到達に
は長時間を要J−ることになる。
一方、超常磁性体標識体と検体との複合体である超常磁
性体標識検体複合体は、超常磁性体標識体よりも粒径が
大きいため、強磁性体的になり、ブラウン運動が不活発
となるから、傾斜磁界中に83いて一ト記超常磁性体標
識体よりも類n間で濃縮位置へ到達づることができる。
このため、濃縮位[行への到達時間差ににす、未反応の
超常磁性体標識体と反応後の超常磁性体標識検体複合体
とを識別できる。
したがって、本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法によ
れば、標識どして上記超常磁性体標識体を用いることか
ら、濃縮位置への到達時間差により、未反応の超常磁性
体標識体と反応後の超常磁性体標識体(A複合体とを両
者の混在づる液中で容易に識別できるから、両者の分離
操伯が不用どなり、IIA法以上の高い検出感度の測定
を極めて簡便に行なうこと/+(でさる。したがって、
本発明にJ:れば、検体たる抗原あるいは抗体の定量を
自動的に行なうことも可能どなる。。
また、本発明に従う免疫測定方法1こよれば、第1」−
稈にお4Jる抗原抗体反応中に超常磁性体標識検体複合
体の容易磁化方向を揃えるようにしたので、抗原抗体反
応後の−に記複合体を強磁性体とし、濃縮位置に複合体
を効率よく短時間のうらに誘導し、その位置に濃縮する
ことができる。
さらに、本発明に従う免疫測定り法装首にJ、れぽ、−
1−記の免疫測定方法を好適に実施することができる。
。 これら本発明の特徴的な構成によって、従来のR1Δ法
、[IΔv1、「■△法及び本発明者らが先に出願した
レーザ磁気免疫測定法等で、不可避であった未反応の標
識体を洗浄・分離するT稈が不用になる。このJ、うな
特徴にJζす、検出感度を低下さUること【【<測定の
自動化を極めて容易に仕ることが可能となる。
以1・に図面を参照して本発明をより具体的に訂述づ−
るが、以下に示すものは本発明の一実施例に過ぎず、本
発明の技術的範囲を何等制限するものではない。
まず、本発明に従うレーザ磁気免疫測定方法の一実施例
について説明づる。
〔実施例1〕 第1図・〜第4図は、本発明に従うレーザ磁気免疫測定
方法の一実施例を模式的に説明するためのもので、第1
図は分散溶媒中に分散した状態の超常磁性体標識体を示
し、第2図は非磁性微小球表面に固定された既知の抗体
を示し、第3図はサンドイツチ法による抗原抗体反応中
にかけられた5KGの磁界により容易磁化方向が揃えら
れた状態の超常磁性体標識検体複合体を示し、第4図は
第3図の複合体を傾斜磁界中で濃縮し、複合体を定量的
に検出する工程を示したものである。
図中符月1は超常磁性体超微粒子、2は抗体、3は超常
磁性体超微粒子の容易磁化方向を示り矢印、4は抗体、
5は非磁性微小球、6はウィルス(抗原) 、71.L
超常磁性体標識体、8(よ非磁性体抗体複合体、9は超
常磁性体標識検体複合体、10はレーザ入射光線、11
は出射光線、12は磁極片、13は検査容器、1/Iは
電磁石である。
超常磁性超微粒子1は平均粒径2nmの鉄からなる超微
粒子であつ−(、その表面はプロティンΔで被覆されて
いる。この鉄超微粒子は、公知の真空蒸発法℃・作製し
、超常磁性体のみを回収するため、磁場フィルタで強磁
ゼ1体と私営磁4I[体とを分離し!ζものを用いた。
第1図に示づように、超常磁性体超微粉子1の表面に被
覆されたプロティン八にT<]G(免疫グ[1プリン)
抗体からなる抗体2を固定化して超常磁性体標識体7を
得た。抗体2の固定化には、プロデインAにインフルエ
ン1Fウイルス(B / %城/2/85)に対重る兎
高度免疫血清を作用させる方法を用いた。
一方、第2図に示すように、粒径1μmのアクリルポリ
マからなる非磁性微小球5の表面を活性化したのち、そ
の表面に抗体2と同様のIgG抗体からなる抗体/Iを
吸着させて非磁性体抗体複合体8を栂だ。
次に、第3図に示すように、患当のうがい液中に存在す
るインフルエンザウィルス6を検体とし、このウィルス
6と、前記私営1i竹体標識体7及び非vJ1+1体抗
体複合体8とを含む液中で抗原抗体反=  21 − 応を行/iつだ3.この反応中、強磁界をか(プて、標
識体7及び非磁性体抗体複合体8とウィルス6との複合
体9の容易磁化方向をj前えて複合体9を強磁性体どじ
だ。
次いで、複合体9を含む溶液を検査容器13内に収容し
た。この検査容器13は、第4図に示づように、互いに
対向する磁極片12と電磁石1/1とに挟まれており、
検査容器13の表面には、直径8InInのロッド状の
もので、ぞの先端が鋭利な純鉄製の磁極片12の真下位
nの磁界が最も高くなるように、磁極片12と電磁石1
4とからなる傾斜磁界発生装置により傾斜磁界がかかる
構成と<’にっている。この傾斜磁界を用いて磁極片1
2の真下位置の液面上に複合体9を誘導・濃縮した。こ
の濃縮位置に、波長632.8nmのHe −N eレ
ーザ入射光10を照射し、イの散乱光を出射光11とし
て検出した。出射光11の経時変化を検出したので、濃
縮位置への到達時間の短い複合体9と、到達時間の遅い
未反応の超常磁性体標識体7とを確実に識別できた。な
お、出射光として濃縮位置からの散乱光、透過〉に、反
射光、干渉光、回折光を選択して検出したところ、同様
に標識体7と複合体9とを識別できた。
次に、本発明に従う免疫測定力ン六を好適に実施りるこ
とのぐさる測定装置の一例を説明づ−る。。
〔実施例2〕 第5図は、本発明に従う免疫測定装置の−・例を示11
1略構成図であって、図中符>210は入射光束、11
a及び11bは散乱光束、12a及び12bは磁極片、
13a及び13bμ検査容器13のつ」ル、14は電磁
石、15はレーザ光源、16は偏向器、17a及び17
bは集光レンズ、18a及び18bはスリット、19a
及び19 b 1.;L光電子増倍管、20は検査容器
13の水平移動装置、21は識別機構をR4成する電子
回路部である。
レーリ゛光源15は、イのレーザ入射光束10が偏向器
16により平面内を走引して両ウェル13a及び13b
を順次、照射するJ、うに水平面から30度の角瓜で取
イ」りられている。両ウェル13a及び13bの照q1
位置の真上には両vA極片12a及び12bが配置され
ている。また、散乱光束11a及び11bは、集光レン
ズ17a及び17b、スリッ1〜18a及び18bを通
って光電子増倍管19a及び19bでそれそ′れ検出さ
れるJ、うになっている、イしC1つJル13a及び1
3bにそれぞれ複合体9を含む溶液を収容し、両つJル
13a及び13bからの散乱光束11a及び11[)を
光電子増倍管19a及び19bで検出し、゛重子回路部
21て・分析づることで、二つの検体の測定を効率よく
行なうことができた。そして、水平移動装置20にJ:
り検査容器13を順次移動させてゆくことでざらに多く
の検体の測定が可能であ−)た。また、ウェル13a及
び13bのうJ)、一方に検体、他方に検体対照を収容
して比較測定りることbrきた1゜ なJ3、入射光束10をビームスプリッタで分割して複
数のウェルを同時照射するようにしてもJ、い。この場
合、言うまでもなく、分割されたビームは濃縮位置を含
むJ、うに照射される必要がある。
また、バックグランド光の影響を除くため、ビー−2/
l  − へ分割直前に上述の偏向器16を挿入し、各つTル13
a及び13bの該濃縮位置と:11m縮位置の間を同時
に走引づることが望ましい。走引周波数に同期した検体
からのイハ尼をロックイン増幅り゛れば更にS/Nが改
善できる。
第6図及び第7図は本発明に従うレーザ磁気免疫測定装
置を用いて測定した結果の−・例を示Jグラフて゛あっ
て、第6図は検体、即ノ)、ウィルスが存在りる場合、
第7図は検体対照、即ち、検体と同一の磁界中処理等を
5 <rつだものの、ウィルスが存在しない場合、の散
乱光部の経時変化を示したしのである。散乱光部の測定
(ま、光電子増幅管19と1及び19bの出力をロック
インアンプで増幅し、入射光束10の走引周波数に同期
した信号を記録リ−る方法を採った。検体が存在する場
合、検体からの散乱光fitは電磁石を励磁すると耐ら
に増大し、一定値を示づ。これに対して、検体対照から
の散乱光部は時間経過とともに極わずか増大するのみで
ある。このように、散乱光部の経時変化を検出し、検体
対照の散乱光部を差し引くことによって、検体のみを定
ff1−Jることが出来る。kお、検体対照は、検体ご
とに同■、1に測定する必要は必ずしもなく、検体の測
定前に一度測定しておき、この結果をメ七り−十に蓄え
ておく方法ももらろん可能である。
本発明によれば、従来検出前にウィルス培養が必要−(
゛あ−)たインフル1ンリ゛ウイルスを培養づることな
しに直接検出でき、うがい液中に10個程度存在する各
種のインフルエンザウィルスを測定りることが出来た。
ちなみに、従来のRIA法の場合、ウィルスが数千個/
d以上存在しな(プれば検出できなかった。
次に、本発明に従う免疫測定方法の他の例について説明
する、。
〔実施例3〕 ウィルスど標識体との抗原抗イホ反応を直接法で行なっ
てウィルスの検出を試みた。
標識体に用いた超1ル磁性体超微粒子は平均粒径9nm
のマグネタイ1ル超微粒子であって、その表面はデキス
1〜ランが被覆されている。このングネタイ1〜超微粒
子はHOldayらの方法(J、 Imm、 Heth
、 52巻、353−367頁、1982)を参考にし
て作製し、強磁性体粒子を除去するため、遠心分離にか
(づ上清に残るものを用いた。1次に、上記微粒子表面
のデキス1ヘランにインフルエン1アウイルスに対する
兎高度免疫血清から単#]シたIQG抗体を共有結合さ
せて、私営1!竹体標識体を得た。
な お、超常磁性体と超常磁性体とを分離する方法どしては
、公知の液体クロマトグラフィや磁気フィルターを単独
あるいは併用して用いる方法でもよい。
次に、患者のうがい液から採取した検体1dに前記超常
磁性体標識体1X10’gを加え、検体と超常磁性体標
識体とを直接抗原抗体反応させて超常磁性体標識検体複
合体を得、この複合体に対して本発明者らが先に出願し
た特願昭62−18/1.902rレーザ磁気免疫測定
方法及び装置」に記載の干渉法による測定を行なっlc
。すなわら、この測定方法は、複合体からの出射光をス
クリー−27= ン上に投影して干渉縞を観察づるものである。
検体からの干渉光からは明瞭な干渉縞が観察され、検体
(・νイルス)が存在しない検体対照からの干渉光から
は干渉縞がわずかしか観察されなかった。
これら干渉縞の3fiいIJ上、ウィルスの大ぎさが1
2Qnmぐあるのに対して、超常磁性体標識体の大きさ
は90…程度であるので、ウィルスと超常磁性体標識体
との抗原抗体複合体は超常磁性体標識体よりも約1桁大
きいため、濃縮の程度が異なることににる。′?l’/
:Iわち、上述したように、超常磁性体標識体はブラウ
ン運動が活発なため濃縮に時間がかかるが、抗原抗体複
合体はブラウン運動Jζりも傾斜磁界による磁気吸引が
効果的に作用するためである。。
また、変形例として、前記検体と前記超常磁性体標識体
との抗原抗体反応を10kGの磁界中で行なった後、上
記と同様の干渉法で測定した。その結果、検体対照の干
渉縞は磁界を加えずに抗原抗体反応させた場合と同じで
あったが、検体の千渉縞は磁界を加えずに抗原抗体反応
させた場合よりも速く出現し、測定時間の短縮が図られ
た。
なお、比較のために、磁性標識体どして、平均粒径5Q
nmのマグネタイト強磁性体粒子に上述の方法でウィル
ス抗体を結合して、上述と同様な実験を行なったが、抗
原抗体複合体と未反応のマグネタ11〜強磁性標識体の
間には濃縮時間差が生じないため、検体を識別できなか
った。
本発明は上述の干渉法に限られるものではなく、検体か
らの出射光が前記抗原抗体複合体と未反応の超常磁性体
標識体との間で識別が容易になるような、測定条fI(
磁界、時間等)を選び、電磁石励IIjl後一定時間経
った時点での散乱光間、透過光W、反(ト)光m等を測
定づる方法ももらろん可能ひある。
〔実施例4〕 白血病や癌への適用の可能性を調べるために、標的細胞
検出のモデル実験を行なった。粒径3μmのアクリル粒
子(東し製、商品名トレスフユア)を標的細胞に見立て
、該アクリル粒子の表面を活M化した後、抗原としてイ
ンフルTンザウイルスのエーテル処理抗原を感作した。
超常磁性体W、識休体は前記実施例3のマグネタイト超
帛゛磁竹体を用いた。前記抗原感作粒子と超常磁性体標
識体とを直接、抗原抗体反応させ、未反応の超常磁性体
標識体を分離し4Tいで、前記干渉法で測定したどころ
、抗原感作粒子は1個でも検出することが出来た。従っ
て、本発明のレーザ磁気免疫測定法は、エイズに感染し
た一丁すンパ球ヤ〕癌等の異常細胞の早期診断に適用で
きる。
次に、本発明に従う免疫測定方法を実施するうえで好適
に用いられる超常磁性体標識体の製造方法の一例につい
て説明する。
〔実施例5〕 第8図は、本発明に従う超常磁性体標識体の製造工程を
示づものである。
塩化第一69 (FeCf2・4 +−120)2.o
yと塩化第二R(FeCf3 ・6H20)5.4gを
蒸留水に溶かし、ざらに、50%デキス1〜ラン水溶液
50mQを加え、液温を85℃に保ら、よくかきまぜな
がら、苛性ソーダ59150aeの溶液を一定の速さく
毎分25d)で少しずつ滴下した。沈澱が沈Ef 1ノ
たら再び上澄み液を捨てる洗浄操作を8回はど繰り返し
た。次に、分散安定剤として、0゜5%の1ween 
20水溶液を加え、全量を100dとした後、遠心管に
10m毎に分別採集した。遠心管に採取した該溶液を毎
分2万回転、30分間の遠心にか()、強磁性体が含ま
れた沈澱物は捨で、ト澄み液から超常磁性体超微粒子を
(9た。このようにして作製した私営強磁性体超微粒子
は平均粒子90…であり、ぞの表m1はデキストランで
被覆されていた。
私営強磁性体超微粒子を分散した溶液に兎面清から単離
したインフルエン1アウイルスIQG抗体を加え、デキ
ス1〜ランとIgG抗体とを共有結合させることによっ
て超常磁性体標識体を得た。
この超常磁性体標識体を浮遊さけた液(0,1d)は4
01−1△のインフルエンザウィルスを吸名゛すること
ができた。
〔実施例6〕 第9図は、本発明に従う超常磁性体標識体を製造するの
に好適に用いられる製造装置の一例を示すものである。
図中1′:1月31は雰囲気槽、32は ′超常磁性体
超微粒子原料、33はレーザ光源、34はレーザビーム
、35はミラー、36は真空ポンプ、37は蒸発粒子の
捕集管、38は超常磁性体超微粒子の回収槽、39(よ
真空ポンプ、40は分散溶液、41は磁気フィルター、
42は雰囲気ガス、43はリークバルブ、4.4は液体
窒素容器、45は液体窒素、46及び47はバルブであ
る。
まず、回収W438の内部に10%のデキストラン水溶
液(Pharmacia礼製、ff1lj)平均分子量
7700)を50蛇入れ、次に、液体窒素容器44に液
体窒素45を注いで、上記デキストラン水溶液を凍結さ
せた。次いで、ターボ七しキューラーボンプ36にJ:
つて、雰囲気槽31の内部を2×1Q−7Torrまで
真空υ1気した後、バルブ46を閉じ、アルゴンガス4
2をリークバルブ43を開いて導入した。次に、バルブ
47を開いて油回転ポンプ39でアルゴンガスを排気し
た。このとぎ、り一クバルブ43を調節することによっ
て雰囲気槽31の圧力を5 x 10’ Torrに保
った。この結果、アルゴンガス/12は定常的に雰囲気
槽31から捕集慎・37を通して回収槽38へ導かれ、
油回転ポンプ39で外に排気された。
次に、電磁石からなる磁気フィルタ41を作動させた。
磁気フィルタ41の作動時には前記捕集管37の内部に
1000ガウスの磁界を捕集管37ど直交方向にかけた
。以上の操作の後、出力10WのYAGレーザ33のレ
ーザ光線34をミラー35にJ:って、雰囲気槽31に
導き、純度99゜9%の純鉄からなる蒸発原料32を加
熱蒸発させた。蒸発した鉄微粒子はアルゴンガスと共に
、前記磁気フィルタ41を通り、回収槽38へ達した。
この時、強磁性微粒子は磁気フィルタ41で捕捉される
ので、回収槽38へ到達づるの【よ超常磁性体超微粒子
のみである。回収槽38の内部は上述の操作にJ:って
、デキス1〜ラン溶液が凍結されているので、超常磁性
体超微粒子は凍結した該デキストラン溶液の表面に堆積
する。所定の量を蒸発させた後、前記液体窒素容器44
を下げ、回収槽38を室温に戻す。凍結した溶液の表面
に堆積した鉄の超常磁性体超微粒子は、デキス1〜ラン
溶液の融解にともなって、溶液中に分散する。この時、
鉄の表面にデキス1〜ランが吸着し、デキストランで被
覆した平均粒径10nmの超常磁性体超微粒子が得られ
た。
次いで、レーザ出力、アルゴンガス圧、磁気フィルタ4
1の磁界等を調節することによって、平均粒径5nm〜
20nmの超常磁性体超微粒子を用いて、前記実施例5
と同じ方法でインフルエンザウィルスA、B型に対する
IgG抗体をそれぞれ共有結合さゼて超常磁性体標識体
を得た。
本発明者らが先に出願した干渉法を用い、かつ患者のう
がい液から採取した検体1威に上記超常磁性標識体を1
X10’S?を加える直接法でウィルスの検出を試みた
結果、従来の血球凝集法よりも10万倍の検出感度でウ
ィルスのA、B型を特定することが出来た。
〔発明の効果〕
以上詳述したJ:うに、本発明に従うレーザ磁気免疫測
定方法及び測定装置ににれば、抗原抗体反応後の磁性体
標識検体複合体と未反応の超常磁性体標識体とを濃縮位
置への到達時間差により識別するようにしたので、上記
複合体の検出に際して複合体と標識体とを分離する必要
がなく、極めて効率よ<RIA法以上の検出感度で抗原
抗体反応検査を実施できる。
また、本発明に従う超常磁性体標識体は、ウィルスと同
程度以下の大きさであり、またリンパ球や癌等のIII
胞よりも3稍小さい。従って、例えば、ウィルス等に感
染したリンパ球を特異的に捕捉するtツクローナル抗体
を本発明の超常磁性体標識体に用いた場合、リンパ球1
個の回りに多数個の超常磁性体標識体が結合するために
、磁気的増幅効果が生じる。例えば、散乱光、干渉光、
反射光、回折光など光学的に検出すれば、リンパ球と超
常磁性体標識体との抗原抗体複合体は、体積が著しく増
加するために、体積的増幅効果も生じる。これらの増幅
効果のため、超常磁性体標識体の検出限度はおおにそ、
lX10−12gであるが、これよりも1桁以上改善さ
れるから、ウィルスやリンパ球が1個でも検出できる。
したがって、本発明によれば、従来rllA法が適用さ
れていたペブヂドホルモン等の種々のホルモンあるいは
種々の酵素、ビタミン、薬剤なとの測定にも応用するこ
とが可能である。従って、従来は限定された茄設でRI
 A ’11<によらなければ実施できなかった精密な
測定を、一般的な環境で広〈実施することが可能となる
。集団検診等の」;うな一般的な状況で、各種のウィル
ス、癌等のスクリーニング検査等の精密な測定が広〈実
施できれば、癌あるいはウィルス性疾患等の早期診断が
可能となり、有効t【〒期治療を的確に実施することが
可能となる。このように、本発明が医学。医療の分野で
果たす効果は81り知れない。
【図面の簡単な説明】
第1図へ・第4図は、本発明に従うシー1f磁気免疫測
定方法の一例を説明するだめのもので、第1図は分散溶
媒中に分散した状態の超常磁性体標識体を示す模式図、
第2図は非磁性微小球表面に固定された抗体を示す模式
図、第3図は抗原抗体反応中に磁界より容易磁化方向が
揃えられた状態の超常磁性体標識検体複合体を示す模式
図、第4図は第3図の複合体を濃縮し検出する工程を示
す模式図である。 第5図は、本発明に従うレーザ磁気免疫測定装置の一例
を示ず概略構成図、ffr6図及び第7図は第5図に示
した測定装置を用いて得た測定結果を示すもので、第6
図は検体が存在する場合の散乱光量の時間依存性を示す
グラフ、第7図は検体が存在しない場合の散乱光1の時
間依存性を示すグラフ、第8図は本発明に従う超常磁性
体標識体の製造方法の一例を示す工程図、第9図は本発
明に従う超常磁性体W!識体の製造方法を実施するうえ
で好適に用いられる製造装置の一例を示す概略断面図で
ある。 1・・・超常磁性体超微粒子、2・・・抗体、3・・・
超常磁性体超微粒子の容易磁化方向を示す矢印、4・・
・抗体、5・・・非磁性微小球、6・・・ウィルス(抗
原)、7・・・超常磁性体標識体、8・・・非磁性体抗
体複合体、9・・・超常磁性体標識検体複合体、10・
・・レーザ入射光線、11・・・出射光線、11a、1
1b・・・散乱光束、12.12a、12b・・・磁極
片(傾斜磁界発生装置)、13・・・検査容器、13a
、13b・・・検査容器13中のウェル、14・・・電
磁石(傾斜磁界発生装置)、15・・・レーザ光源(入
射光学系)、16・・・偏向器(入射光学系)、17a
、17b・・・集光レンズ(受光光学系)、18a、1
8b・・・スリット(受光光学系)、19a、19b・
・・光電子増倍管(受光光学系)、20・・・検査容器
の水平移動装置、21・・・電子回路部(識別機構)、
31・・・雰囲気槽、32・・・超常磁性体超微粒子原
料、33・・・レーザ、34・・・レーザビーム、35
・・・ミラー、36・・・真空ポンプ、37・・・蒸発
粒子の捕集管、38・・・超常磁性体超微粒子の回収槽
、39・・・真空ポンプ、40・・・分散溶液、41・
・・磁気フィルター、42・・・雰囲気ガス、43・・
・リークバルブ、44・・・液体窒素容器、45・・・
液体窒素、46・・・バルブ、7′I7・・バルジ。 5C

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)超常磁性体超微粒子に1つの抗原あるいは抗体を
    付加した超常磁性体標識体と、検体たる抗体あるいは抗
    原とを抗原抗体反応させる第1工程と、該第1工程後の
    超常磁性体標識体と検体との複合体である超常磁性体標
    識検体複合体を含む溶液に磁界を作用させて該超常磁性
    体標識検体複合体を定められた位置に誘導・濃縮させる
    第2工程と、未反応の該超常磁性体標識体と抗原抗体反
    応後の該超常磁性体標識検体複合体とを濃縮位置への到
    達時間差により識別する工程を少なくとも含むことを特
    徴とするレーザ磁気免疫測定方法。
  2. (2)請求項1に記載の第1工程において、抗原抗体反
    応を磁界中で行ない、抗原抗体反応後の超常磁性体標識
    検体複合体の磁化方向を揃える処理を施すことを特徴と
    するレーザ磁気免疫測定方法。
  3. (3)超常磁性体超微粒子に1つの抗原あるいは抗体を
    付加した超常磁性体標識体と、該超常磁性体標識体と検
    体たる抗体あるいは抗原とを抗原抗体反応させた超常磁
    性体標識検体複合体とを含む溶液を収容する検査容器と
    、該超常磁性体標識検体複合体を検査容器の1点に誘導
    ・濃縮する傾斜磁界発生装置と、レーザ光を検査容器の
    超常磁性体標識検体複合体の濃縮位置へ導く入射光学系
    と、超常磁性体標識検体複合体からの出射光及び超常磁
    性体標識検体複合体を含まない溶液からの出射光をそれ
    ぞれ受光する光学系とを少なくとも含むレーザ磁気免疫
    測定装置であって、上記超常磁性体標識検体複合体と未
    反応の超常磁性体標識体とを識別する機構を具備したこ
    とを特徴とするレーザ磁気免疫測定装置。
  4. (4)請求項1または2に記載のレーザ磁気免疫測定方
    法に用いる超常磁性体標識体であつて、超常磁牲体から
    なる超微粒子の表面が生物的に活性な物質で被覆され、
    該被覆層に抗原あるいは抗体が固定化されてなることを
    特徴とするレーザ磁気免疫測定用超常磁性体標識体。
  5. (5)超常磁性体超微粒子の表面に活性な物質からなる
    被覆層を形成する工程と、被覆層が形成された磁性体超
    微粒子のうち超常性体のみを分離・回収する工程と、超
    常磁性体超微粒子の被覆層に抗原あるいは抗体を固定化
    する工程とを少なくとも含むことを特徴とするレーザ磁
    気免疫測定用超常磁性体標識体の製造方法。
JP63102914A 1988-04-26 1988-04-26 レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法 Expired - Lifetime JP2599175B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63102914A JP2599175B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法
EP89107588A EP0339623B1 (en) 1988-04-26 1989-04-26 Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor
DE1989611359 DE68911359T2 (de) 1988-04-26 1989-04-26 Lasermagnetisches Immuntestverfahren und Gerät dazu.
US07/812,132 US5236824A (en) 1988-04-26 1991-12-18 Laser magnetic immunoassay method and method by a magnetophoresis apparatus therefor
US07/875,529 US5238811A (en) 1988-04-26 1992-04-27 Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor and superparamagnetic material-labeled body and method for the manufacture of same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63102914A JP2599175B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01272970A true JPH01272970A (ja) 1989-10-31
JP2599175B2 JP2599175B2 (ja) 1997-04-09

Family

ID=14340123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63102914A Expired - Lifetime JP2599175B2 (ja) 1988-04-26 1988-04-26 レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599175B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007085929A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Jsr Corp 特異捕捉用磁性粒子およびその製造方法
JP2009204617A (ja) * 1997-05-16 2009-09-10 Abbott Lab 磁気応答性試薬を使用する磁気補助結合アッセイ
EP2287611A1 (en) 2009-07-31 2011-02-23 Fujifilm Corporation Detecting method and dielectric particle containing magnetic material employed in the detecting method
JP2011505572A (ja) * 2007-12-04 2011-02-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 標識粒子を用いた流体内分子測定方法
US9447232B2 (en) 2005-05-20 2016-09-20 Jsr Corporation Carrier polymer particle, process for producing the same, magnetic particle for specific trapping, and process for producing the same
JP2016540537A (ja) * 2013-10-23 2016-12-28 ヴェリリー ライフ サイエンシズ エルエルシー 変調源を有する非侵襲的な分析物検出システム
JP2016540539A (ja) * 2013-10-23 2016-12-28 ヴェリリー ライフ サイエンシズ エルエルシー 外部磁界による血管系内の磁性粒子の空間変調
CN114152742A (zh) * 2021-11-30 2022-03-08 深圳市易瑞生物技术股份有限公司 包含磁性发光微球的光激化学发光免疫检测的试剂盒及其应用

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009204617A (ja) * 1997-05-16 2009-09-10 Abbott Lab 磁気応答性試薬を使用する磁気補助結合アッセイ
US9447232B2 (en) 2005-05-20 2016-09-20 Jsr Corporation Carrier polymer particle, process for producing the same, magnetic particle for specific trapping, and process for producing the same
JP2007085929A (ja) * 2005-09-22 2007-04-05 Jsr Corp 特異捕捉用磁性粒子およびその製造方法
JP2011505572A (ja) * 2007-12-04 2011-02-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 標識粒子を用いた流体内分子測定方法
EP2287611A1 (en) 2009-07-31 2011-02-23 Fujifilm Corporation Detecting method and dielectric particle containing magnetic material employed in the detecting method
US8456158B2 (en) 2009-07-31 2013-06-04 Fujifilm Corporation Detecting method and dielectric particles containing magnetic material employed in the detecting method
JP2016540537A (ja) * 2013-10-23 2016-12-28 ヴェリリー ライフ サイエンシズ エルエルシー 変調源を有する非侵襲的な分析物検出システム
JP2016540539A (ja) * 2013-10-23 2016-12-28 ヴェリリー ライフ サイエンシズ エルエルシー 外部磁界による血管系内の磁性粒子の空間変調
CN114152742A (zh) * 2021-11-30 2022-03-08 深圳市易瑞生物技术股份有限公司 包含磁性发光微球的光激化学发光免疫检测的试剂盒及其应用
CN114152742B (zh) * 2021-11-30 2024-05-28 深圳市易瑞生物技术股份有限公司 包含磁性发光微球的光激化学发光免疫检测的试剂盒及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2599175B2 (ja) 1997-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5498550A (en) Device for collecting or preparing specimens using magnetic micro-particles
US5238811A (en) Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor and superparamagnetic material-labeled body and method for the manufacture of same
US6623983B1 (en) Apparatus and methods for capture and analysis of particulate entities
US5236824A (en) Laser magnetic immunoassay method and method by a magnetophoresis apparatus therefor
JP7192146B2 (ja) 免疫検査方法及び濃縮用治具
JPS63305251A (ja) ラテツクス凝集反応を利用する免疫学的測定方法
EP0339623B1 (en) Laser magnetic immunoassay method and apparatus therefor
JPH01272970A (ja) レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置並びにレーザ磁気免疫測定に用いる超常磁性体標識体及びその製造方法
JPS6390765A (ja) Squid免疫測定法
US20170191991A1 (en) Reusable chemical or biological sensor and method for using same
JPS63108265A (ja) レ−ザ磁気免疫測定方法
US20220196647A1 (en) Immunochromatography
WO2022054510A1 (ja) 検体液の濃縮方法、及び、検体液の検査方法
WO2022054516A1 (ja) 濃縮デバイス、検体液の濃縮方法、検体液の検査方法、及び、検査キット
JP2567068B2 (ja) 電子顕微鏡検体調整法及び電子顕微鏡検体調整器具
JP7274595B2 (ja) イムノクロマトグラフィー
JPS6379070A (ja) レ−ザ−磁気免疫測定法
JP5080434B2 (ja) 生物学的試料から標的生体部分を単離する方法およびそのためのキット
JPH02151767A (ja) 磁性微粒子を免疫反応の標識に用いる検体調整法及び検体調整器具
JP7350100B2 (ja) イムノクロマトグラフィー
JP7257556B2 (ja) イムノクロマトグラフィー
US20160168531A1 (en) Recovery and purity of magnetically targeted cells
JPH02280057A (ja) 非分離型レーザ磁気免疫測定方法及び測定装置
JPH01272968A (ja) レーザ磁気免疫測定方法を実施するための検体調整方法
WO2020203228A1 (ja) イムノクロマトグラフィー

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 12