JPH01271451A - 自動車外装部品用樹脂組成物 - Google Patents

自動車外装部品用樹脂組成物

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JPH01271451A
JPH01271451A JP10017888A JP10017888A JPH01271451A JP H01271451 A JPH01271451 A JP H01271451A JP 10017888 A JP10017888 A JP 10017888A JP 10017888 A JP10017888 A JP 10017888A JP H01271451 A JPH01271451 A JP H01271451A
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JP
Japan
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propylene
weight
ethylene
rigidity
talc
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Application number
JP10017888A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Hara
正樹 原
Akio Iizuka
飯塚 昭夫
Toshio Takahashi
俊雄 高橋
Shinji Chiku
知久 真司
Tamihiro Ohashi
大橋 民博
Takanobu Kawamura
川村 隆宣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、自動車外装部品用樹脂組成物、更に詳しくは
、高剛性ブロックポリプロピレンを基本とし、これに特
定のムーニー粘度を有する2種類の非晶性エチレン−プ
ロピレン共重合体と特定の粒子径の炭酸カルシウムおよ
びタルクをおのおの所定量配合してなる該樹脂組成物に
関する。
この樹脂組成物を公知方法で成形することにより、今ま
でに実用化されている樹脂バンパーと比較して、剛性(
曲げ弾性率)と高温剛性(ヒートサグ)および塗装性に
優れ、成形品外観(フローマーク、虎の子マーク)も良
好な自動車バンパー、フェイシャ−、フェンダ−等の自
動車外装部品が得られる。
(従来の技術) 近年、自動車バンパーの構成材料としてポリプロピレン
樹脂組成物が使用されている。その中でも、耐衝撃性と
剛性に優れた自動車外装部品用樹脂組成物には、現在、
特開昭61−43650号公報や特公開60−3186
8号公報に開示されているような、結晶性ポリプロピレ
ンに非品性エチレン−プロピレン共重合体とタルクを配
合した自動車バンパー用ポリプロピレン樹脂組成物が実
用化されている。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、該樹脂組成物を用いて成形した成形品の
曲げ弾性率は10,000〜12,000kgf/cm
”であり、剛性特に高温剛性において、未だ十分である
とはいいがたい。自動車外装部品は車両としての安心感
を損なわないために張り剛性を高める必要がある。張り
剛性は部品の形状に大きく依存するが、曲げ弾性率で1
5,000kgf/cm”以上にまで高める必要がある
また、自動車外装部品の一部を樹脂化した場合、鋼板と
同時に塗装しなければ車両としての商品性が著しく損な
われる。すなわち、鋼板と同一の塗料を使用しなければ
、塗色の経時変化が異なり、時間の経過と共に異なった
塗料を塗ったかのようにみられやすい。したがって、自
動車外板はオンラインによる同時塗装が望まれるが、現
在、自動車外板の塗装条件はアクリルメラミン系塗料を
用い、その焼付は温度は140−’Cと高温のため、い
ままでの樹脂組成物では耐熱温度が低いためにオンライ
ン塗装は困難であるとされていた。この焼付は温度14
0°Cにおいて生産性も加味して不良品を出すことなく
樹脂を塗装しうるためにはヒートサグ値が少なくとも3
胴以下、好ましくは2閣以下であることが必要である。
また、自動車外装部品は車両の安全性の面からも、耐衝
撃性にも優れていなければならないことはいうまでもな
く、車両としての商品性を保つためには、高速面衝撃試
験において、延性破壊であり、塑性歪エネルギーが少な
くとも12ジユ一ル以上は必要である。
これらの問題を解決するには、さらに耐熱性の優れたプ
ロピレン系樹脂を使用することや、タルク等の無機質フ
ィラーをもっと高充填する必要がある。しかし、この問
題点をタルクの充填量だけで解決しようとすれば、成形
品表面に虎の子マーク状のフローマークが現れ、この虎
の子マークは塗装を施しても消えないために、成形品の
商品価値を低下させるので好ましくない。
(課題を解決するための手段) 本発明者等はこれらの問題点を解決すべく鋭意研究した
結果、従来の結晶性プロピレン−エチレンブロック共重
合体に替えて、プロピレン単独重合体部分の立体規則性
を高くすることにより耐熱性を良くした高剛性プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体を使用し、これに特定の
ムーニー粘度を有する2種類の非品性エチレン−プロピ
レン共重合体と特定の粒子径の炭酸カルシウムおよびタ
ルクをおのおの所定量配合することにより、今までに実
用化されている樹脂バンパーの如き自動車外装部品と比
較して、高温剛性と塗装性に優れ、成形品外観も良好な
自動車外装部品用の樹脂組成物が得られることを見いだ
し本発明を完成した。
更に詳しくは、本発明の自動車外装部品用樹脂組成物は
■エチレン含有量2〜15重量%でプロピレン単独重合
体部分のアイソタクチックペンタッド分率(P)とメル
トフローレート(M F R)が次式1式%() で表わされる関係にある高剛性プロピレン−エチレンブ
ロック共重合体に、■ムーニー粘度ML、、。
(100°C)30以下の非品性エチレン−プロピレン
共重合体5〜20重量%、■ムーニー粘度札、。4(1
00℃)50〜100の非晶性エチレン−プロピレン共
重合体5〜20重量%、■平均粒子径3ミクロン以下の
タルク10〜15重量%および■平均粒子径5ミクロン
以下の炭酸カルシウム5〜20重量%を配合し、上記成
分■と■の合計量が10〜30重量%であり、成分■と
■の合計量が30重量%以下であることを特徴とする。
本発明の自動車外装部品用樹脂組成物においてベースト
する高剛性プロピレン−エチレンブロック共重合体は剛
性、特に高温剛性改良の目的で従来の結晶性プロピレン
−エチレンブロック共重合体に代えて配合される。
該高剛性プひピレン−エチレンブロック共重合体は重合
体中のエチレン含有量が2〜15重量%でプロピレン単
独重合体部分のアイソタクチックペンタッド分率(P)
とメルトフローレート(MFR)の関係が、 1.00≧P≧0.015ffiog MFR+0.9
55   ・・・CI)を満足することである。上式に
於て、アイソタクチックペンタッド分率(P)とは、エ
ーザンベリ(A、 Zambelli)等によってマク
ロモレキエールズ(Macromolecules) 
6925 (1973)に発表されている方法、すなわ
ち、” C−NMRを使用して測定されるポリプロピレ
ン分子鎖中のペンタッド単位に於けるアイソタクチック
分率である。言い換えると該分率は、プロピレンモノマ
ー単位が5個連続してアイソタクチック結合したプロピ
レンモノマー単位の分率を意味する。上述のNMRを使
用した測定におけるピークの帰属決定法は、マクロモレ
キュールズ(Macron+olecules) 86
87 (1975)に発表されている方法に基づいて測
定される。後述の実施例におけるNMRによる測定には
FT −NMRの270 MHzの装置を用い、27,
000回の積算測定により、シグナル検出限界をアイソ
タクチックペンタッド分率で0.001にまで向上させ
て行った。そして該分率(P)が0.955未満のプロ
ピレン−エチレンブロック共重合体を使用した場合は、
得られた成形品の曲げ弾性率は耐衝撃性の改良効果に比
べ十分な改良効果は期待できず、外装部品の高温剛性の
目標値であるヒートサグ(140’C)が3mmよりも
大きく、オンライン塗装での変形量が大きくなり好まし
くない。かかる共重合体とその製造法は、例えば特開昭
58−201816号公報に記載されている。同公報に
記載されている本発明に用いられている高剛性プロピレ
ン−エチレンブロック共重合体は、従来公知のプロピレ
ン単独重合体もしくは結晶性プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体よりも各種強度ならびに熱変形温度が優れ
ている。
ただし、本発明に使用する高剛性プロピレン−エチレン
ブロック共重合体のアイソタクチックペンタッド分率(
P)に関して、単独で上式を満足しなくても2種以上の
混合物であってもその混合物の物性として上・式を満足
すれば良い。
また、該高剛性プロピレン−エチレンブロック共重合体
のメルトフローレートは1〜50 g /10m1nが
好ましく、1 g/10sin未満では成形加工性が低
下し、50 g /10w1nを越えると成形品の耐衝
撃性が低下するので好ましくない。
本発明で使用する非晶性エチレン−プロピレン共重合体
は、ムーニー粘度ML+、a (100℃)にへだたり
のある2種類を夫々所定量配合する。
そのうち一方は、該粘度が30以下のもの(以下EPR
−Aと称す)であり、耐衝撃性改良と光沢改良の目的で
所定量配合し、もう一方は、該粘度が50〜100のも
の(以下EPR−Bと称す)であり、耐衝撃性改良と塗
装性改良の目的で配合する。上記ムーニー粘度範囲外の
非品性エチレン−プロピレン共重合体の組成物への配合
は次のような欠点をもたらす。すなわち、該粘度が30
を越え50未満のものを配合すると成形品の光沢率と塗
装性のバランスが失われ、いずれか一方が極端に低下し
易い。
他方、該粘度が100を越えるものを配合した場合は高
剛性プロピレンーエチレンブロック共重合体との相溶性
が悪化し、均一な混合分散が困難となり、虎の子マーク
が発生し易いので好ましくない。
本発明で使用するEPR−Aの配合量は5〜20重量%
であり、好ましくは8〜18重量%である。EPR−へ
の配合量が5重置%未満の場合はEPR−Bの配合量が
多くなるために光沢率が低下するので好ましくなく、2
0重量%を越えて配合した場合は逆にf!PR−8の配
合量が少なくなるために塗装性が低下するので好ましく
ない。また、EPR−Hの配合量は5〜20重量%であ
り、好ましくは5〜10重量%である。EPR−8の配
合量が5重量%未満の場合は塗装性改良効果が少なく、
20重量%を越えて配合した場合は成形品の光沢が低下
し塗装鮮映性に劣り、虎の子マークも発生しやすいので
好ましくない。
本発明に使用する前述の2種類のムーニー粘度を有する
EPR−AとEPR−8の合計配合量は10〜30重量
%であり、好ましくは15〜25重量%である。
BPR−AとEPR−Bの合計配合量が10重量%未満
の場合は耐衝撃性の改良効果が小さく、30重量%を越
えて配合した場゛合は虎の子マークが現れるので好ま°
しくない。
また、本発明の組成物には剛性改良の目的で平均粒子径
3ミクロン以下、好ましくは2.5ミクロン以下のタル
クを所定量配合する。3ミクロンを越えたタルクを配合
した場合は耐衝撃性特に面衝撃性(高速面衝撃)を低下
させるので好ましくない。また、該タルクの配合量は1
0〜15重景%で重量、該タルクの配合量が10重量%
未満の場合は剛性改良効果が十分でなく、本樹脂組成物
の目標値である曲げ弾性率を15.000kgf/cm
”以上にすることは困難であり、15重量%を越えて配
合した場合は虎の子マークが認められたり、耐衝撃性を
低下させるので好ましくない。また、該タルクの配合は
成形品の線膨張係数を小さくし、寸法安定性を増すのに
も有用である。
本発明で使用される炭酸カルシウムは、耐衝撃性を低下
させることなく、また成形品外観を悪化させることなく
剛性改良の目的で所定量配合する。
つまり、成形品の剛性改良には、タルクが有用であるこ
とは先に述べたとおりであるが、タルクの高配合は成形
品外観を悪化させたり、耐衝撃性を低下させるので15
重量%を越えて配合することば好ましくなく、それに比
べて炭酸カルシウムは成形品外観を悪化させたり、耐衝
撃性を低下させることなく剛性改良が出来るものである
。また、該炭酸カルシウムは平均粒子径が5ミクロン以
下であり、好ましくは3ミクロン以下である。5ミクロ
ンを越えた炭酸カルシウムを配合した場合は耐衝撃性を
低下させるので好ましくない。また、該炭酸カルシウム
の添加量は、5〜20重量%であり、好ましくは10−
15重量%である。該炭酸カルシウムの配合量が5重量
%未満の場合は剛性改良効果が不十分であり、20重量
%を越えて配合した場合は無機フィラー量としてタルク
と炭酸カルシウムの合計が30重量%を越えることにな
り、成形品外観を悪化させるので好ましくない。
本発明で使用するタルクと炭酸カルシウムの合計配合量
は30重量%以下であり、これを越えて配合した場合は
成形品に虎の子マークが現れ好ましくない。
本発明の組成物にあっては、本発明の効果を阻害しない
範囲で、必要に応じて適宜に、酸化防止剤、帯電防止剤
、着色剤、紫外線吸収剤、スリップ剤、造核剤、可塑剤
、EPDFI用エキスチエキステンダーオイル種添加剤
の1種以上を配合することが出来る。
本発明の組成物の製造方法としては、高剛性プロピレン
−エチレンブロック共重合体、非晶性エチレン−プロピ
レン共重合体、平均粒子径3ミクロン以下のタルク及び
平均粒子径5ミクロン以下の炭酸カルシウムの所定量並
びに上述の各種添加剤の1種以上の所定量をリボンブレ
ンダー、タンブラ−ミキサー、ヘンセルミキサー(商品
名)、スーパーミキサー等で撹拌混合した後、該混合物
をロール、バンバリーミキサ−1押出機などで溶融温度
150℃〜300’C,好ましくは180°C〜250
°Cで溶融混練ペレタイズする方法を例示することが出
来る。
かくして得られた本発明の自動車外装部品用樹脂組成物
は、射出成形法、押出成形法、真空成形法、圧空成形法
などの各種成形法により種々の成形品の製造に供するこ
とが出来る。
(実施例) 以下、本発明を高剛性プロピレン−エチレンブロック共
重合体(A)の製造例、実施例及び比較例によって具体
的に説明するが、本発明はこれによって限定されるもの
ではない。
尚、実施例及び比較例で用いた配合成分及び評価方法は
以下の通りである。
I1班 高剛性プロピレン−エチレンブロック共重合体(A)の
製造方法 (1)  触媒の調製 n−ヘキサン600gm1、ジエチルアルミニウムモノ
クロリド(DI!AC) 0.50モル、ジイソアミル
エーテル1.20モルを25℃で工分間で混合し5分間
同温度で反応させて反応生成液(V)(ジイソアミルエ
ーテル/DEACのモル比2.4)を得た。窒素置換さ
れた反応器に四塩化チタン4.0モルを入れ、35℃に
加熱し、これに上記反応生成液(V)の全量を180分
間で滴下したのち、同温度に30分間保ち、75℃に昇
温してさらに1時間反応させ、室温(20℃)まで冷却
し上澄液を除き、n−ヘキサン4000+/!を加えて
デカンテーシヨンで上澄液を除く操作を4回繰り返して
、固体生成物(II)190gを得た。この固体生成物
(n)の全量をn−ヘキサン3000mJ!中に懸濁さ
せた状態で、20″Cでジイソアミルエーテル160g
と四塩化チタン350gとを室温にて約1分間で加え6
5°Cで1時間反応させた。反応終了後、室温まで冷却
し、上澄液をデカンチーシランによって除いたのち、4
000s+fのn−ヘキサンを加え10分間撹拌し、静
置して上澄液を除く操作を5回繰り返したのち、減圧下
で乾燥させ固体生成物(I[[)を得た。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積201の傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n−ヘキサン152、ジエチルア
ルミニウムモノクロリド42g1固体生成物(DI) 
30gを室温で加えたのち、水素15N2を入れ、プロ
ピレン分圧5 kg/cya”Gで5分間反応させ、未
反応プロピレン、水素およびn−ヘキサンを減圧で除去
し、予備活性化触媒(Vl)を粉粒体で得た(固体生成
物(III)Ig当りプロピレン82.0 g反応)。
(3)重合方法 窒素ガスで置換した内容積400 Ilのタービン型撹
拌羽根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサ
ン250Eついでジエチルアルミニウムモノクロリド1
0g、前記予備活性化触媒(VI) 10gおよびP−
)ルイル酸メチル11.0gを仕込み、さらに水素を気
相ガス中の濃度で11モル%を保つように添加した。つ
いで器内の温度を70℃に昇温した後、該器内にプロピ
レンを供給し、器内の圧力を10kg/cw”Gに昇圧
した。そして温度を70°C1圧力を10kg/cae
”Gに維持しながら4時間重合を継続した後、プロピレ
ンの供給を停止し、未反応のプロピレンを放出し、重合
器内のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥
して白色のプロピレン単独重合体粉末を得た。
未反応のブ・ロビレンを放出したのち、重合器内を温度
60℃、圧力0.1 kg/c@”Gに保ち、第2段階
目の重合原料としてエチレンの供給比率が33重量%と
なるよう維持し、エチレンの全供給量が5.4kgとな
るようにエチレンとプロピレンを2時間連続的に供給し
た。2時間重合したのち、エチレンおよびプロピレンの
供給を停止し、未反応のエチレンおよびプロピレンを放
出した。ついで重合器内にメタノールを251.供給し
、温度を75゛Cに昇温した。30分後、さらに20重
量%の水酸化ナトリウム水溶液を100 g加え20分
間撹拌し、純水1001を加えたのち、残存プロピレン
を排出した。水層を抜き出したのち、さらに1001の
純水を加え10分間撹拌水洗し、水層を抜き出し、さら
に高剛性プロピレン−エチレンブロック共重合体(A)
−n−ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し
、該濾過物を乾燥して白色の高剛性プロピレン−エチレ
ンブロック共重合体(A)粉末を得た。
(配合成分) (1)高剛性プロピレン−エチレンブロック共重合体(
A)、チッソ石油化学■製、エチレン含有量8重量%、
アイソタクチックペンタッド分率0.980 、メルト
フローレー) 25 g /10n+inの高剛性プロ
ピレン−エチレンブロック共重合体(2)  !品性プ
ロピレンーエチレンブロック共重合体(B)、チッソ石
油化学■製、エチレン含を量12重量%、アイソタクチ
ックペンタッド分率0.947 、メルトフローレート
5 g/10sinの結晶性プロピレン−エチレンブロ
ック共重合体(3)  非晶性エチレン−プロピレン共
重合体11!PR−A、日本合成ゴム■製、プロピレン
含有量50重量%、ムーニー粘度MLI−4(100℃
)27(4)非晶性エチレン−プロピレン共重合体EP
R−8、日本合成ゴム■製、プロピレン含有量21重量
%、ムーニー粘度MLI+4 (100°C)70(5
)タルク(C) 平均粒子径2.5ミクロン (6)タルク(D) 平均粒子径4.5ミクロン (7)  炭酸カルシウム 平均粒子径1.8ミクロン (評価方法) (1)  メルトフローレート(g/lo分); JI
S K6758に準拠 (2)曲げ弾性率(3点曲げ弾性率)  (kgf/c
m2);JIS K?203に準拠 (3)高速面衝撃試験 高速面衝撃試験は常に一定の速度を保つ堅忍で、固定さ
れた被試験片の面を打抜き、堅忍に内蔵されたセンサー
において破壊時に要したエネルギーを測定し、弾性域以
降のエネルギーを塑性歪エネルギーとして算出する。
測定条件 堅忍速度   5 m/sec 替芯直径   約1.6cm (5/8インチ)の球面
ホルダー直径 約5cm(2インチ)の円試験片肉厚 
 3mm厚 測定温度   −20°C (4)成形品外観 l520OB型射出成形機(東芝機械製)にて、金型:
  400X80X3ミリメートルの平板金型成形温度
二 230°C 金型温度:30°C ゲート径:  1.5mm の成形条件で射出成形を行い得られた平板の外観を目視
により判定し、フローマーク(虎の子マーク)が目だた
ない時、これを成形品の外観が良好とした。
評価基準 O:虎の子マークが目だたない×:虎の子マ
ークが目だつ (5)  熱垂下性(+nm) 150X25X3ミリメートルの試験片を用い、140
°Cの条件下でハング距離50ミリメートルにて、垂れ
下がった量を測定した。
(6)塗装性(kg f / CI )塗装性について
は塗膜ビーリング強度の測定により評価した。すなわち
、試験片をトリクロルエタン蒸気に30秒間接触させて
試験片表面の洗浄を行ったのち、2液型のアクリル−塩
素化ポリプロピレン系の下塗り塗料(日本ビー・ケミカ
ル■製)を膜の厚みが30から40ミクロンとなるよう
に塗装し、120°Cで10分間乾燥したのち、室温で
10分間放置した。その後、2液型のアクリル−ウレタ
ン系の上塗り塗料(日本ビー・ケミカル■製)を膜の厚
みが30〜40ミクロンとなるように塗装して、120
°Cl2O分間乾燥したのち、室温で48時間放置して
塗装品を得た。
この塗装品の塗膜にNTカッターを用い1 cmの間隔
で2本の切込みを入れる。そのIC1幅で切り込まれた
塗膜の端をあらかじめ一部剥離させておき、引張試験機
で180度の方向に10a/a+inの速度で引っ張り
、1cm幅における塗膜のピーリング強度を測定した。
1〜4   ′ 1〜6 実施例1として、上述の高剛性プロピレン−エチレン共
重合体ASEPR−^、II!PR−BおよびタルクC
と炭酸カルシウムを後述の第1表に記載した配合割合で
ヘンセルミキサー(商品名)にて3分間撹拌混合し、溶
融混練押出し、ペレット化した。
実施例2においては、実施例1で配合したものの他に結
晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体Bを配合し
た。この時、実施例2のP分率値は0.975であり、
関係式(1)より求めた2分率の計算値は0.974と
なり、関係式(1)を満足している。実施例3.4は第
1表の配合割合で実施例1に準拠して行った。
比較例1〜6においても同様に、比較例1では、高剛性
プロピレン−エチレンブロック共重合体を配合せずに、
通常の結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体を
配合し、比較例2ではEPR−Bのみを配合し、比較例
3ではEPRとしてEPR−Aを無機質フィラーとして
タルクのみを配合した。また、比較例6では、タルクD
を配合はかば実施例に準拠して行った。
各実施例及び各比較例で得られたベレットを用いてMF
Hの測定及び所定の試験片を成形温度230℃、金型温
度40℃で射出成形法により成形し、曲げ弾性率、高速
衝撃試験、熱垂下性の測定を行った。また、得られたベ
レットにより、成形品を成形し、得られた成形品の外観
の評価と塗装性の評価を行った。その結果をまとめて第
1表に示した。
(発明の効果) 第1表から明らかなように、本発明の組成物を用いた成
形品は、現在実用化されている自動車外装部品用樹脂組
成物と比較して、剛性とくに高温剛性と塗膜密着性に優
れ、成形品外観にも優れている。これに反し、P分率値
の低い結晶性プロピレン−エチレンブロック共重合体を
配合した比較例1は、本発明の曲げ弾性率の目標値であ
る15,000kgf/cm”以上を保持することが出
来ず、熱垂下性も3−以上であり好ましくない。ムーニ
ー粘度の高いEPR−Bのみを配合した比較例2では、
成形品外観にフローマークが認められ、塗装を施しても
分かり、商品価値を著しく低下させるため好ましくない
。EPR−Aとタルクのみを配合した比較例3では、該
樹脂組成物の改良目的である剛性と塗膜密着性に劣るた
め好ましくない。また、タルクの添加量が15重量%を
越えて配合したり、平均粒子径が3ミクロンを越えたも
のを配合した比較例4.6では、成形品外観が悪化した
り、耐衝撃性が低下するので自動車外装部品用材料とし
てはいずれも実用的ではない。また、タルクの添加量が
10重量%未満である比較例5では、剛性も低く、熱垂
下性も目標値である3薗よりも大きくなるためオンライ
ン塗装が出来ず実用的でない。
特許出願人  日産自動車株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、[1]エチレン含有量2〜15重量%でプロピレン
    単独重合体部分のアイソタクチックペンタッド分率(P
    )とメルトフローレート(MRF)が次式1.00≧P
    ≧0.015logMFR+0.955・・・( I ) で表わされる関係にある高剛性プロピレン−エチレンブ
    ロック共重合体に、 [2]ムーニー粘度ML_1_+_4(100℃)30
    以下の非晶性エチレン−プロピレン共重合体5〜20重
    量%、 [3]ムーニー粘度ML_1_+_4(100℃)50
    〜100の非晶性エチレン−プロピレン共重合体5〜2
    0重量%、 [4]平均粒子径3ミクロン以下のタルク10〜15重
    量%および [5]平均粒子径5ミクロン以下の炭酸カルシウム5〜
    20重量%を配合し、 上記成分[2]と[3]の合計量が10〜30重量%で
    あり、成分[4]と[5]の合計量が30重量%以下で
    あることを特徴とする自動車外装部品用樹脂組成物。
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