JPH01268599A - スチームアイロン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は一般家庭で使用するパワーショット機構付きの
スチームアイロンに関するものである。

従来の技術 従来、この種のスチームアイロンとしては第３図に示す
ようなものが一般的で、この構成について図を基に説明
する。

図において１はアイロンのベースで、内部にヒータ２が
埋設されるとともに水を瞬時に蒸発させるための気化室
３が形成され、さらにスチームを噴出するための噴気孔
４が設けられている。５は水タンクで、アイロンの本体
６内に着脱自在となっている。７は水タンク５の下部に
設けられた水栓で、水タンク５を本体６に装着したとき
押し上げられて内部の水を流出させられる構成となって
いる。８は導水ケースで、前記水栓７と気化室３の上部
に設けたノズル９の間を連通し、水タンク５内の水をベ
ース１内の気化室３へ導く流水経路の役割を持っている
。１０は導水ケース８の一部に設けられたバイメタル式
水路開閉器で、ヒー夕２に通電が開始されベース１上に
取り付けられたバイメタル１１の温度が上昇すると、こ
れによる反転動作で軸が上方に押し上げられ流水経路が
開放される構成となっている。１２は流水量調節ボール
で、スチーム動作時は図に示すような状態で、上部のボ
ール付勢バネ１３との間にできる空間を自由に移動でき
るしのである。１４は水を圧送するためのポンプ軸で、
上部に取り付けられたスチームボタン１５に連動してい
る。

上記構成においてその動作を説明すると、ヒータ２への
通電によりベース１が加熱され所定の温度以上に達する
と、バイメタル１１が反転し、バイメタル式水路開閉器
１０が開放される。この時スチームボタン１５が第３図
に示すような状態ス（デーム状１ｉｔ）にあると、流水
量調節ボール１２は自由移動状態にあるので、水タンク
５内の水は水栓７を経由して導水ケース８内へ流入し、
流水量調節ボール１２を押し上げてバイメタル式水路開
閉器１０の開放部を通り、ノズル９を介して気化室３内
へ水滴となって滴下する。そして滴下した水は気化室３
内で瞬時に蒸発し、噴気孔４よりスチームとして噴出さ
れる。

また、この状態でスチームボタン１５が押し込まれると
、流水量調節ボール１２はボール付勢バネ１３によって
下方に押し付けられ、水タンク５からの給水が絶たれる
とともに、流水量調節ボール１２以降、ノズル９までの
間にたまった水はポンプ軸１４のポンプ作用でノズル９
から一気に押し出され、通常よりも大量の水が一気に気
化室３内に流入するため爆発的な蒸発が起こり、通常よ
りも強力なスチームが噴気孔４より噴出されることにな
る。これがパワーショットである。

さらに、スチームボタン１５が下ま°で押し込まれラッ
チ機構（図示せず）によりラッチされると、流水量調節
ボール１２はボール付勢バネ１３により下方に押し付け
られたままとなり、水タンク５からの給水は完全に遮断
され、スチームの発生しない状態が作り出される。この
状態がドライ状態である。

このように、従来のスチームアイロンはスチーム、パワ
ーショット、ドライの３つの状態を作り出すことができ
るもので、さらにベース１の温度が下がり、気化室３内
で水の蒸発が起こりにく（なると、バイメタル１１の作
用でバイメタル式水路開閉器１０が動作し、流水路を閉
鎖し気化室３内への水の流入を防止する構成にしたもの
である。

発明が解決しようとする課題 このような従来の構成では、スチ〜ム、パワーショット
、ドライの３つの状態を切り替えるためには、その都度
使用者がスチームボタンを指で深（押し込まねばならず
、特にパワーショットを発生させる際には、ポンプ効果
を高めるため勢い良く押し込んでやる必要が有り、また
−度の押し込みで１回のパワーショットしか発生できな
いため、通常の使用条件のように何度も繰り返してパワ
ーショットを使用する場合には、千のたびに何度もスチ
ームボタンを押し込まねばならないなど、使用時に相当
の指の力を必要とすることになり、非力な主婦にとって
かなりの重労働となるもので極めて使い勝手の悪いもの
であった。

さらに、低温時の水洩れを防止するための水路の開閉に
用いるバイメタルは、構造上ベース上部に取り付ける必
要が有り、このためにベースの構造が複雑とならざるを
得す、またバイメタルの反転動作温度にはかなりのバラ
ツキがあり、設計上かなり高い温度で開閉機構が動作す
るように設定せざるを得す、このためベース温度はまだ
十分に高いのにスチームが出なくなるなどの問題点があ
った。

本発明はこのような問題点を解決するもので、スヂーム
、パワーショット、ドライの切り替え操作を従来の人力
による切り替えから第１のソレノイドを用いた電気的切
り替え操作に代え、さらにバイメタルを用いた流水路の
開閉操作をも第２のソレノイドによる開閉に代えること
で極めて使い勝手の良いスチームアイロンを提供するも
のである。

課題を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明は、ヒータを内蔵し
、気化室を形成したベースと、このベース上部に設けた
水タンクと、この水タンクの下部の水栓から前記気化室
上部のノズ°ルまでを連通し、かつその途中に、水の流
量を調節する流水量調節器と水路を開閉する水路開閉器
を有する導水ケースとを備え、前記流水量調節器は、基
底部に給水孔、ｆｌＩＩＩ壁に縦方向スリット状の排水
孔を設けた円筒状容器と、その円筒状容器の内面に沿っ
て摺動自在に挿入された円柱状シャフトからなり、この
シャフトをアイロンの本体内に設けた第１のソレノイド
のプランジャに連動させて、前記円筒状容器側壁の排水
孔の開口面積を変えられるように構成し、また前記水路
開閉器は、別に設けた第２のソレノイドの動作により開
閉できる構成にしたスチームアイロンとしたものである
。

作用 この構成により、スチーム、パワーショット。

ドライの３段階の切り替えがソレノイドによる電気的な
切り替えに変更されるため、切り替え操作そのものは単
なるスイッチの切り替え操作だけ（例えばタッチスイッ
チ等）となり、使用者である主婦に対する負担も大幅に
軽減され、またパワーショットの繰り返し操作について
も一度設定しておけば、数秒おきに繰り返し何度も自動
的に発生させることが可能となるものである。さらに、
水洩れ防止のための流水路の開閉をもソレノイドで行わ
せる構成としたことで、ベースの温度検出にバラツキの
大きいバイメタルを使う必要がなく、精度のよいサーミ
スタを使用することができるため、スチームの発生でき
る温度条件範囲を拡げることができるようになるもので
ある。

実施例 以下、本発明の実施例について第１図、第２図をもとに
説明する。なお、第３図と同一部分は同一符号を付して
詳細説明は省略し相違点を中心に説明する。第１図にお
いて１６は流水量調節器で、基底部に給水孔１７．側壁
に縦方向スリット状の排水孔１８を有する円筒状容器１
９と、その内面に沿って摺動する円柱状シャフト２０か
らなり、この円柱状シャフト２０の位置によって円筒状
容器１９の側壁の排水孔１８の開口面積が変化する。す
なわち円柱状シャフト２０が最上位点にきた時は第２図
（ａ）に示したように排水孔１８は最大開口面積を有す
ることになり、流水量も最大となる。また、同図（ｂ）
に示したように円柱状シャフト２０が最下位点にきた時
は排水孔１８の開口部は円柱状シャフト２０に規ホクさ
れて最小開口面積となり、流水量も最小に絞られる。２
１は円柱状シャフト２０を動作させる第１のソレノイド
である。２２は水路開閉器で、第２のソレノイド２３の
動作により上下し、この第２のソレノイド２３により上
方に引き上げられたときには、第２図（ａ）および（ｂ
）に示すように水路は開放されており、下方に押し下げ
られている時には同図（ｃ）に示すように水路を閉鎖し
ている。第１、第２のソレノイド２１．２３はいづれも
そのプランジャはバネ力により下方に付勢されており、
非通電状態では流水量調節器１６および水路開閉器２２
は第２図（ｃ）に示したような状態となっている、 なお、円柱状シャフト２０と、水路開閉器２２の軸は第
１および第２のソレノイド２１．２３のプランジャと共
用してもかまわない。

上記構成によって、スチーム、パワーショット、ドライ
の３つの状態を実現する場合の各部の動作を説明する。

すなわち、スチームの状態は第２図（ｂ）で示した状態
で、第１のソレノイド２１はＯＦＦ、第２のソレノイド
２３はＯＮの状態に保てばよい。

この状態では水路開閉器２２が開放されて流水経路が確
保され、かつ流水量調節器１６の開口面積が最小に絞ら
れているので、ノズル９を通して気化室３に滴下する水
の量は少なく、噴気孔４がらは通常のスチームが噴出さ
れる。

次にパワーショットは第２図（ａ）の状態で第１、第２
のソレノイド２１．２３ともにＯＮの状態である。この
場合、水路開閉３２２が開放されるとともに、流水量調
節器１６の円柱状シャフト２０は最上位点に引き上げら
れ水路の開口面積は最大となっている。従ってノズル９
からは大量の水が気化室３に流出し、噴気孔４からはス
チームが通常よりも強力に勢い良（噴出されパワーショ
ット状態となる。

最後に、第１．第２のソレノイド２１．２３を両者とも
ＯＦＦの状態にすれば、バネの付勢力により第２図（ｃ
）の状態となり、水路は完全に閉鎖されてドライの状態
を実現することができる。

また、ベース１の温度が下がりスチームの発生ができな
い状態になった時は、これを別に設けたサーミスタ（図
示せず）によって検知し、第１゜第２のソレノイド２１
．２３をともにＯＦＦ状態にして、強制的に上記ドライ
状態を作り出せばよい。

発明の効果 以上のように本発明によれば、流水量の調節および水路
の開閉をいづれもソレノイドによる駆動方法に変更した
ことにより、従来のように使用者（主として主婦）に指
先で力を込めてボタンを押す等の負担をかけることもな
く、簡単な操作で容易にスチーム、パワーショット、ド
ライの３つの状態の切り替えを行うことができるように
なり、またパワーショットの繰り返し使用も設定により
自在に行えるようになるもので、極めて使い勝手のよい
スチームアイロンを提供することのできるものである。

さらに水洩れ防止の面でも、従来のようなバイメタルを
使用しなくても良（なり、構造が簡単となり製造面でも
メリットが大きく、またスチーム発生可能温度を正確に
検知することもできるようになり、非常に実用性の高い
ものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例によるスチームアイロンの断
面図、第２図はその流水量調節器および水路開閉器の詳
細を示す断面図、第３図は従来例の断面図である。 ｌ・・・ベース、２・・・ヒータ、３・・・気化室、５
・・・水タンク、６・・・本体、７・・・水栓、８・・
・導水ケース、９・・・ノズル、１６・・・流水量調節
器、１７・・・給水孔。 １８・・・排水孔、１９・・・円筒状容器、２０・・・
円柱状シャフト、２１・・・第１のソレノイド、２２・
・・水路開閉器、２３・・・第２のソレノイド。 代理人の氏名　弁理士　中尾敏男　ほか１名ｆ−ベース
／６−ｉ　氷ｔ　ｔｌｌ　ｉ！＋　６２　・−・　　ヒ
　　−　　タ　　　　　　　　　１り　−　　ｍ　　、
Ｋ　　ＪＬ？−・・）叉ル　　　ｚ３−・第２のソレノ
イド第１図 Ｍ２図 第３図 （〜）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. ヒータを内蔵し、気化室を形成したベースと、このベー
   ス上部に設けた水タンクと、この水タンクの下部の水栓
   から前記気化室上部のノズルまでを連通し、かつその途
   中に、水の流量を調節する流水量調節器と水路を開閉す
   る水路開閉器を有する導水ケースとを備え、前記流水量
   調節器は、基底部に給水孔、側壁に縦方向スリット状の
   排水孔を設けた円筒状容器と、その円筒状容器の内面に
   沿って摺動自在に挿入された円柱状シャフトからなり、
   このシャフトをアイロンの本体内に設けた第１のソレノ
   イドのプランジャに連動させて、前記円筒状容器側壁の
   排水孔の開口面積を変えられるように構成し、また前記
   水路開閉器は、別に設けた第２のソレノイドの動作によ
   り開閉できるように構成してなるスチームアイロン。