JPH01266315A - ロープ用クリップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はロープ用クリップ、詳しくは平行な一対のボル
ト挿通孔を備えたクリップ本体と、前記挿通孔に挿通さ
れたＵボルト及び該Ｕポルトの各端部に螺合する一対の
ナツトから成るロープ用クリップに関する。

（従来の技術） 従来、この種ロープ用クリップは、例えば社団法人日本
クレーン協会発行の玉掛作業者必携（改定版昭和６１年
１１月１日６版発行）に示され、第１４図に示した如く
、平行な一対のボルト挿通孔をもち、これら両押通孔の
長さ方向一端側で、両神通孔間にロープ受溝を備えたク
リップ本体（Ａ）と、前記挿通孔に挿通されるＵボルト
（Ｂ）及び該Ｕボルト（Ｂ）の各端部に螺合する一対の
ナツト（Ｃ）（Ｃ）から成り、ワイヤロープの末端を折
曲げて重合した重合部分における２つのロープを前記ク
リップ本体（Ａ）のロープ受溝に宛かう一方、Ｕポルト
（Ｂ）で２つのロープを外側から抱込み、該ＵボルトＣ
Ｂ）を前記挿通孔に挿通してナツトの螺合により、クリ
ップ本体（Ａ）とＵボルト（Ｂ）でクリップ止めするよ
うに構成している。

（発明が解決しようとする問題点） ところが、前記した従来のロープ用クリップにおけるク
リップ本体（Ａ）のロープ受溝は、ワイヤロープの折曲
重合部分の一方側ロープのみを受止める溝深さとなって
おり、かつ、そのロープ受溝の開放端外方に他方側ロー
プを位置させるものであるから、前記クリップ本体（Ａ
）のみでは他方側ロープを受は止めることができない構
成となっている。

このため、例えばワイヤローブの折曲げ重合部分におけ
る２つのロープを前記クリップ本体（Ａ）のロープ受溝
に宛がい、Ｕボルト（Ｂ）とナツト（Ｃ）とを用いてク
リップ止めする際に、前記ロープの折曲げに対する張り
作用により２つのロープを前記ロープ受溝に沿わせた状
態で作業者が保持する必要があり、また、この保持作業
は前記ロープの張力に抗して行なわなければならないた
め非常に困難で、多くの労力を要し、このためＵボルト
（Ｂ）の取付作業が行いにクク、かつ、その作業に多大
の時間を必要とする問題があり、また、前記Ｕボルト（
Ｂ）を前記挿通孔に挿通した後でも、該Ｕボルト（Ｂ）
の屈曲部側に位置するロープが前記挿通孔の長さ方向に
対し直交する方向に揺動して非常に取扱いづらい問題を
有していた。

本発明の目的は、クリップ本体側に設けるロープ受部の
形状を工夫することにより、クリップ本体にロープ末端
の折曲げ重合部分を平行伏聾のま＼仮止め保持できるよ
うにして、クリップ本体へのＵボルトの締付けによるク
リップ止め作業が簡単容易に、かつ、迅速に行なえ得る
ロープ用のクリップを提供することにある。

（問題点を解決するための手段） しかして、本発明は、平行な一対のボルト挿通孔（１１
）（１１）を備えたクリップ本体（１）と、前記挿通孔
（１１）（１１）に挿通されるＵボルト（２）及び該Ｕ
ボルト（２）の各端部に螺合する一対のナツト（３）（
３）から成るロープ用クリップであって、前記クリップ
本体（１）側から、該クリップ本体（１）に対向し、か
つ、前記Ｕボルト（２）の屈曲部（２１）の挿通を許す
挿通部（１２ａ）をもった対向部材（１２）を延設して
、この対向部材（１２）と前記クリップ本体（１）との
間の対向面間に、２本のロープを前記挿通孔（１１）（
１１）間に並設して保持する保持部（１４）を設けたこ
とを特徴とするものである。

（作用） 上記構成により、例えばワイヤローブの末端をループ状
に折曲げて、その重合部分をクリップ止めする場合、前
記重合部分における２つのロープを前記クリップ本体（
１）の保持部（１４）内へ挿入することにより、２つの
ロープをクリップ本体（１）と対向部材（１２）との間
にロープの折曲げによる張り作用を利用して突張状に保
持することができ、従うて、斯かる保持状態のもとで、
ロープ保持に留意することなくＵボルト（２）を前記対
向部材（１２）の外方側から前記２つのロープを抱込む
如く挿入して、該Ｕボルト（２）の各端部を前記挿通孔
（１１）（１１）に挿通してナラ）　（３）（３）に螺
合し、クリップ本体（１）とＵボルト（２）とを締付け
ることにより簡単かつ容易に前記重合部分をクリップ止
めするのである。

（実施例） 図面は本発明に係るロープ用クリップを示し、第１図乃
至第３図において、（１）は平行な一対のボルト挿通孔
（１１）（１１）を備えたクリップ本体で、該クリップ
本体（１）には、該クリップ本体（１）に対向し、かつ
、後記するＵボルト（２）の屈曲部（２１）の挿通を許
す貫通孔から成る挿通部（１２ａ）をもった筒状対向壁
から成る対向部材（１２）を連結部（１３）を介し一体
に連設して、この対向壁（１２）と前記クリップ本体（
１）との対向面間に、２本のロープを前記挿通孔（１１
）（１１）間に並設して保持する保持溝から成る保持部
（１４）を設けている。

前記保持溝（１４）は第３図に示す如く底面がＣ形状を
呈し、その底面と開放端との中間部に前記クリップ本体
（１）と対向壁（１２）との両側から内方に突出する規
制突部（１５）（１５）（１６）（１６）を設けて、こ
れら各規制突部（１５）（１５）（ＩＥ５）（１６）に
より前記保持溝（１４）へのロープの１本づつの挿通を
許し、該保持溝（１４）に２本のロープを嵌込んだ状態
で、両ロープの開放側への抜は出しを規制すべく構成し
ている。

尚、前記規制突部（１５）（１５）（ＩＥｆ）（１６）
を設けずに、前記保持溝（１４）の形状をＵ字形状と成
すことも可能である。

また（２）は前記挿通孔（１１）（１１）に挿通される
Ｕボルトであって、該Ｕポルト（２）の各端部には一対
のナツト（３）（３）が螺合されている。

（４）は末端をループ状に折曲げて、その重合部分にお
ける２つのロープ（４ａ）（４ｂ）をクリップ止めされ
るワイヤロープである。

本発明は以上の構成から成るもので、例えば第４図に示
す如（ワイヤロープ（４）の末端をループ状に折曲げて
、その重合部分をクリップ止めする場合には、先ず前記
重合部分における２つのロープ（４ａ）（４ｂ）をクリ
ップ本体（１）の保持溝（１４）に挿入するのである。

この場合、前記保持溝（１４）の中間部には規制突部（
１５）（１５）（１６）（１８）が内方へ突設され、そ
の間隔が狭められているので、前記ロープ（４ａ）（４
ｂ）を−本づつ前記規制突部（１５）（１５）（１Ｂ）
（１Ｂ）間を通過させながら挿入する一方、これら２つ
のロープ（４ａ）（４ｂ）を第１図に示す如く、前記保
持溝（１４）の底部で、前記挿通孔（１１）（１１）間
に並設して保持するのである。この保持により、前記２
つのロープ（４ａ）（４ｂ）にその折曲げに対する大き
な張り作用が生じていても、前記２つのロープ（４ａ）
（４ｂ）はクリップ本体（１）と筒状対向壁（１２）と
により前記張り作用を利用して突張状に保持されるので
ある。

又、前記規制突部（１５）（１５）（１８）（１６）に
よって前記両ロープ（４ａ）（４ｂ）の保持溝（１４）
の開放側への不用意な抜出しを規制し、前記両ロープ（
４ａ）（４ｂ）をクリップ本体（１）により確実に仮止
め保持されるのである。

次に、前記した如くクリップ本体（１）に前記両ロープ
（４ａ）　　（４ｂ）を仮止めした状態のもとで、ロー
プの保持に留意することなく、前記対向壁（１２）の外
方から挿通部（１２ａ）を介して前記両ロープ（４ａ）
（４ｂ）を抱持する如く挿通し、該Ｕボルト（２）の各
端部を前記挿通孔（１１）（１１）に挿通すると共に、
これら各端部にそれぞれナツト（３）（３）を螺合する
ことにより、前記クリップ本体（１）とＵボルト（２）
との間に前記ロープ（４ａ）　　（４ｂ）を簡単容易に
、かつ、迅速にクリップ止めすることができるのである
。

第６図乃至第１３図は別の実施例を示すもので、先ず第
６図乃至第８図に示す第２実施例は、クリップ本体（１
）に、一体に連設される貫通孔から成る挿通部（１２ａ
）をもった筒状対向壁（１２）に代えて、クリップ本体
（１）に連結部（１３）を連設すると共に、該連設部（
１３）の先端部に上方へ立ち上る１対の側壁（１２ｂ）
（１２ｂ）を連設して、これら両側壁（１２ｂ）（１２
ｂ）により対向部材（１２）（１２）を形成し、かつ、
前記対向部材（１２）（１２）と前記クリップ本体（１
）との対向面間に、２本のロープを前記挿通孔（１１）
（１１）間に並設して保持する保持溝（保持部）（１４
）を設けたものである。

この場合、前記保持溝（１４）を形成するために設ける
規制突部（１５）（１５）（１Ｂ）（１６）のうち、ク
リップ本体（１）側の規制突部（１５）（１５）をロー
プ径とは曵同じ長さまで内方に突出させ、対向部材（１
２）側の規制突起（１６）（１８）の内方への突出量を
僅かだけに抑え、前記ロープ（４）を対向部材（１２）
側から保持溝（１４）に挿入するようにするのが好まし
い。

次に、第９図及び第１０図は第３実施例を示すもので、
クリップ本体（１）の両側に上方が開口する一対のＣ形
状の対向部材（１２）を、前記第１第２実施例のごとき
連結８１５（１３）を介することなく、直接一体状に連
設したものである。

前記クリップ本体（１）と対向部材（１２）とに亙るロ
ープ受面には突起内方へ突出する複数の突起（１７）を
設けて、ロープ（４）の滑り止めを行うようにしている
。

しかして、これら第２．第３実施例のものについても、
前記した第１実施例の場合と同様の作用効果が得られる
。

さらに、第１１図乃至第１３図は対向部材（１２）をク
リップ本体（１）とは別に形成した第４実施例を示すも
ので、この場合、平行な一対のボルト挿通孔（１１）（
１１）をもち、これら両押通孔（１１）（１１）の長さ
方向一端側で、両押通孔（１１）（１１）間にロープ受
溝（１０ａ）を備えた既存のクリップ本体（１）を用い
る一方、該クリップ本体（１）とは別に対向部材（１２
）として、第１１図に示すごとく一対のボルト挿通孔（
１２ｃ）（１２ｃ）をもち、かつ、クリップ本体（１）
の外面に添設可能な宛板部（１２ｄ）と、先端をフック
形とした保持片（１２ｅ）（１２ｅ）を連設したものを
主として一枚の金属板の打ち抜き成形などにより形成し
、使用時に前記対向部材（１２）の保持片（１２ｄ）（
１２ｄ）を第１２図のごとく相対向状に折り曲げて用い
るようにしたものである。

使用に際しては、第１２図のごとく保持片（１２ｅ）　
　（１２ｅ）を相対向状に折り曲げた対向部材（１２）
を第１３図に示すようにクリップ本体（１）の他側面に
前記対向部材（１２）の宛板部（１２ｄ）を当接させ、
前記保持片（１２ｅ）（１２ｅ）をクリップ本体（１）
のロープ受溝（１０ａ）を外側から挟んだ状態に取り付
ける一方、末端をループ状に折曲げたワイヤロープ（４
）の重合部分における２つのロープ（４ａ）（４ｂ）を
、前記クリップ本体（１）のロープ受！（１０ａ）と前
記対向部材（１２）の保持片（１２ｅ）（１２ｅ）とに
より形成される保持部（１４）内に挿入するのである。

この挿入により、前記２つのロープ（４ａ）（４ｂ）に
その折曲げに対する大きな張り作用が生じていても、前
記２つのロープ（４ａ）（４ｂ）は前記ロープ受溝（１
０ａ）と保持片（１２ｅ）（１２ｅ）とにより前記張り
作用を利用して突張状に保持することができるのである
。

斯かる保持状態のもとで、ロープ（４）の保持に留意す
ることなく、前記クリップ本体（１）へのＵボルト（２
）の締付けによる前記重合部分のクリップ止め作業を極
めて簡単容易に、かつ、迅速に行うことができるのであ
る。

また、このように対向部材（１２）をクリップ本体（１
）とは別の部材により形成する場合には、板体の打ち抜
き加工により該対向部材（１２）を簡単容易に形成でき
ると共に、既存のクリップ本体（１）に対向部材（１２
）をアタッチメントとして組合せて用いることができる
ので、コストも安価に提供できるのである。

又、以上の実施例では、ワイヤロープ（４）について説
明したが、ワイヤロープに限らず、あらゆるロープのク
リップ止めに使用することが可能である。

（発明の効果） 以上の如く本発明は、平行な一対のボルト挿通孔（１１
）（１１）を備えたクリップ本体（１）と、前記挿通孔
（１１）（１１）に挿通されるＵボルト（２）及び該Ｕ
ボルト（２）の各端部に螺合する一対のナラ）　（３）
（３）から成るロープ用クリップであって、前記クリッ
プ本体（１）側から、該クリップ本体（１）に対向し、
かつ、前記Ｕボルト（２）の屈曲部（２１）の挿通を許
す挿通部（１２ａ）をもった対向部材（１２）を延設し
て、この対向部材（１２）と前記クリップ本体（１）と
の間の対向面間に、２本のロープを前記挿通孔（１１）
（１１）間に並設して保持する保持部（１４）を設けた
ものであるから、例えばワイヤロープの末端をループ状
に折曲げて、その重合部分をクリップ止めする際に、前
記重合部分における２つのロープを前記クリップ本体（
１）の保持部（１４）内へ挿入することにより前記２つ
のロープをクリップ本体（１）と対向部（１２）との間
にロープの折曲げに対する張り作用を利用して突張状に
保持することができ、従って、斯かる保持状態のもとで
、ロープの保持に留意することなく、前記り、リップ本
体（１）へのＵボルト（２）の締付けによる前記重合部
分のクリップ止め作業を極めて簡単容易に、かつ、迅速
に行うことができ、その作業時間を著るしく短縮できる
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るロープ用クリップの第１実施例を
示す正面図、第２図は同クリップ本体の拡大斜視図、第
３図は同クリップ本体の縦断面図、第４図は同ワイヤロ
ープのクリップ止め状態を示す説明図、第５図は同一部
拡大斜視図、第８図は第２実施例を示す正面図、第７図
は同クリップ本体の縦断面図、第８図は同クリップ本体
の斜視図、第９図は第３実施例を示す側面図、第１０図
は同斜視図、第１１図は対向部材をクリップ本体と別に
構成した第４実施例を示す正面図、第１２図は同使用時
形状を示す斜視図、第１３図は同使用状態を示す説明図
、第１４図は従来例の説明図である。 （１）・・・・・・クリップ本体 （１１）（１１）・・・・・・挿通孔 （１２）・・・・・・対向部材 （１２ａ）・・・・・・挿通部 （１４）・・・・・・保持部 （２）・・・・・・Ｕボルト （２１）・・・・・・屈曲部 （３）（３）・・・・・・ナツト 出願人　象印チェンブロック株式会社 第１図　　　　　第２図 第４図 第６図　　　　　　第７図 第９図 第１１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）平行な一対のボルト挿通孔（１１）（１１）を備え
   たクリップ本体（１）と、前記挿通孔（１１）（１１）
   に挿通されるＵボルト（２）及び該Ｕボルト（２）の各
   端部に螺合する一対のナット（３）（３）から成るロー
   プ用クリップであって、前記クリップ本体（１）側から
   、該クリップ本体（１）に対向し、かつ、前記Ｕボルト
   （２）の屈曲部（２１）の挿通を許す挿通部（１２ａ）
   をもった対向部材（１２）を延設して、この対向部材（
   １２）と前記クリップ本体（１）との間の対向面間に、
   ２本のロープを前記挿通孔（１１）（１１）間に並設し
   て保持する保持部（１４）を設けたことを特徴とするロ
   ープ用クリップ。