JPH0126609Y2

JPH0126609Y2 -

Info

Publication number: JPH0126609Y2
Application number: JP1983161461U
Authority: JP
Priority date: 1983-10-18
Filing date: 1983-10-18
Publication date: 1989-08-09
Also published as: JPS6068048U

Description

【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本案は、液体容器の口部に装着して使用する注
出キヤツプに係る。

［従来の技術と考案が解決しようとする課題］従来、この種のキヤツプにおいて、注出口に開
閉部材を備えたものがある（例：実開昭49−
52954号公報、実開昭54−146649号公報）。

しかし、これらのものでは、開閉部材を必要に
応じて任意にロツクできないため、消費者におい
て、不意の転倒等による開口で内容物を流出させ
てしまうことがある。

本案は、斯る従来の欠点を除去しようとするも
のであり、また、その操作、取り扱いを容易に
し、構造を簡潔にしようとするものである。

［課題を解決するための手段］本案は、キヤツプ本体１の頂壁１１にドーム形
の膨出部１３を形成し、該膨出部１３の先端に注
出口１４を穿設すると共に、後面に深い縦溝１５
を設け、該縦溝１５内に上記注出口１４を開閉す
る回動型の栓体２を起倒自在に枢着し、また、膨
出部１３の外周及び閉口状態に起立する栓体２の
外側に該栓体２の回動を阻止するロツクリング３
を着脱自在に嵌合させて成る。

［作用］如上の構成であるから、注出の際は、ロツクリ
ング３を上方へ引き抜き、栓体２を後方へ回動転
倒させて、注出口１４を開口させればよい。

また、閉口の際は、その栓体２を前方へ回動起
立させて、注出口１４を閉口させればよく、更
に、ロツクを要するときは、この状態にて再び上
方からロツクリング３を嵌合させればよい。

［実施例］図において、１は、キヤツプ本体、２は該キヤ
ツプ本体に枢着した回動型の栓体、３は、キヤツ
プ本体に着脱自在に嵌合して閉口状態の栓体２を
ロツクするロツクリングであり、これらは適宜合
成樹脂から成る。

キヤツプ本体１は、周壁１１の上端に連なる頂
壁１２の中央部にドーム状の膨出部１３を突設
し、該膨出部の先端に注出口１４を穿設し、ま
た、膨出部の後面に深い縦溝１５を形成し、該縦
溝の左右両溝壁下部に左右一対の軸穴１６，１６
を設けている。

栓体２は、上記縦溝１５に可動に嵌合アーム２
１を設け、該アームの左右両側面の下端部に左右
一対の軸２２，２２を突設して、該軸を上記軸穴
１６，１６へ嵌合することによりその縦溝１５に
てキヤツプ本体１へ枢着装備させており、また、
アーム２１の先端部２１ａを前方へ屈曲突出させ
て、該先端部の下面に上記注出口１４と着脱自在
に嵌合する小半球状の栓部２３を突設し、且つ、
先端部の左右両側面に左右一対のつまみ片２４，
２４を突設している。

ロツクリング３は、キヤツプ本体１の膨出部１
３の外周下部に嵌る短筒３１に形成し、上端外縁
に指掛け突条３２を周設して成り、その膨出部１
３の外周下部へ着脱自在に嵌合して、栓体２の背
面を押え、該栓体の開口回動を阻止している。

如上の構成であり、キヤツプ本体１の周壁１１
にて液体を収容した液体容器の口部へ装着して使
用するが、その液体の注出の際には、ロツクリン
グ３を指掛け突条３２に指を掛けて上方へ引き抜
き、次いで、栓体２をつまみ片２４，２４に指を
掛けて後方へ回動転倒させて、栓部２３を注出口
１４から離脱させ、注出口１４を開口する。再び
閉口するときは、栓部２３を逆動すればよいが、
開閉いずれの際も、栓体２においてアーム２１の
わずかな弾性変形を利用する。

［考案の効果］本案によれば、液体を収容した液体容器の口部
に装着して便利に使用でき、そして、消費者にお
いて、ロツクリング３を任意に着脱でき、該ロツ
クリング３を嵌合させたときは、栓体２の回動を
阻止できて、注出口１４の閉口を確保でき、不意
の転倒等による開口で内容物を流出させてしまう
ようなことがない。勿論、ロツクリング３によ
り、商品流通過程での不意の開口、液洩れをも防
止できる。

また、注出の際には、そのロツクリング３の引
き抜きで簡単に栓体２を回動可能ならしめること
ができ、該栓体２は、ワンタツチで開閉回動でき
て、注出口１４の開閉が極めて容易であり、使用
上頗る便利である。

更に、構成が簡潔で、製作容易であり、安価に
提供でき、実用上甚だ有益である。

【図面の簡単な説明】

図面は、本案実施例で、第１図は、平面図、第
２図は、側面図、第３図は、一部截断正面図、第
４図は、一部截断側面図、第５図は、開口状態の
一部截断側面図である。１……キヤツプ本体、２……栓体、３……ロツ
クリング。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

キヤツプ本体１の頂壁１１にドーム形の膨出部
１３を形成し、該膨出部１３の先端に注出口１４
を穿設すると共に、後面に深い縦溝１５を設け、
該縦溝１５内に上記注出口１４を開閉する回動型
の栓体２を起倒自在に枢着し、また、膨出部１３
の外周及び閉口状態に起立する栓体２の外側に該
栓体２の回動を阻止するロツクリング３を着脱自
在に嵌合させたことを特徴とする注出キヤツプ。