JPH01262241A - 車両のアンチロック制御用アクチュエータ - Google Patents

車両のアンチロック制御用アクチュエータ

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Publication number
JPH01262241A
JPH01262241A JP8851088A JP8851088A JPH01262241A JP H01262241 A JPH01262241 A JP H01262241A JP 8851088 A JP8851088 A JP 8851088A JP 8851088 A JP8851088 A JP 8851088A JP H01262241 A JPH01262241 A JP H01262241A
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JP
Japan
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spool
flow path
orifice
return spring
fluid
Prior art date
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Pending
Application number
JP8851088A
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English (en)
Inventor
Seiji Nokubo
野久保 精治
Teruhisa Kono
河野 輝久
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ この発明は、車両の車輪ブレーキに対するアンチロック
制御用のアクチュエータに関するものである。
[従来の技術] 代表的なアンチロック装置として、第11図に示すもの
がある。図示する装置では、マスタシリンダ1から車輪
ブレーキ2にまで至る主流路3に電磁吸入弁4が設けら
れている。この電磁吸入弁4は、2ポ一ト2位置切換弁
であり、常時は図示する第1の位置にたらされている。
その状態では、電磁吸入弁4は開弁状態になっている。
一方、電磁吸入弁4に給電がなされると第2の位置に切
換わり、閉弁状態となる。
主流路3の分岐点8から分岐する環流路5は、マスタシ
リンダ1と電磁吸入弁4との間に位置する合流点りで主
流路3に合流している。この環流路5には、電磁排出弁
7および環流ポンプ6が設けられている。電磁排出弁7
は、2ボ一ト2位置切換弁であり、常時は図示する第1
の位置にもたらされている。その位置では、電磁排出弁
7は閉弁状態になっている。一方、電磁排出弁7に給電
がなされると第2の位置に切換わり、開弁状態となる。
環流ポンプ6は、流体を合流点9に向かって送り出す。
近年、アンチロック装置が普及し、小型車にまで装着範
囲が拡大されている。これに伴なって、消費液量の少な
い小型のブレーキを有する車両への適用が必要となって
きた。さらに、コストの低減も急務である。
第11図に示す装置において、アンチロック制御の非作
動時においては、電磁吸入弁4および電磁排出弁7は共
に図示する非給電状態にされている。この場合、マスタ
シリンダ1からの液圧が車輪ブレーキ2に作用する。
アンチロック制御の減圧時においては、電磁吸入弁4お
よび電磁排出弁7は共に給電状態とされる。車輪ブレー
キ2に対する液圧を保持する場合には、電磁吸入弁4の
みが給電状態とされる。そして、アンチロック制御の昇
圧時においては、電磁吸入弁4および電磁排出弁7は共
に非給電状態とされる。
アンチロック制御の昇圧過程における昇圧量を適度の値
に保つために、−殻内には、以下に述べる方法が採用さ
れている。第1の方法は、主流路3にオリフィスを挿入
して主流路の流量を調整する方法である。第2の方法は
、電磁吸入弁4および電磁排出弁7を共に給電状態とす
る減圧過程に引き続いて車輪ブレーキ2を再加圧する場
合、両電磁弁4,7を共に非給電とする加圧状態と、電
磁吸入弁4のみを給電する保持状態とを組合わせること
によって、ブレーキ圧を階段状に昇圧させ、それによっ
て平均的に適度な昇圧量とする方法である。
小型車のように液量消費の少ないブレーキの場合、同一
の昇圧量とするためには流量を小さく抑える必要がある
。そのため、第1の方法を採用する場合には主流路3中
のオリフィスを小さくする必要がある。また、第2の方
法を採用する場合は、階段状の昇圧過程における昇圧部
分の時間を短くする必要がある。
しかしながら、主流路中のオリフィスを小さくした場合
には、アンチロック制御の非作動時における昇圧時にも
流量が絞られてしまうため、たとえば緊急ブレーキ時な
どにおいて昇圧遅れの問題が生ずる。また、ブレーキ配
管系の異物がオリフィスを閉塞してしまうことも考えら
れ、ノーブレーキ状態を招来するおそれがある。
また、階段状の昇圧過程における昇圧部分の時間を短く
しようとしても、電磁弁4,7の応答性の点から限界が
ある。
上述のような問題点を解消するものとして、第12図お
よび第13図に示したようなアンチロック制御用アクチ
ュエータが提案されている。これらの図において第11
図で用いたのと同一の番号を付した要素は同一または相
当の要素を示すものである。したがって、それらについ
ての具体的な説明を省略する。
第12図および第13図に示した装置では、前述の電磁
吸入弁4の代わりに、主流路3の分岐点8に流量制御切
換弁10を設けている。この流量制御切換弁10は、マ
スタシリンダ1から車輪ブレーキ2に向かう流路を選択
的に開閉するように動作する。
具体的には、流量制御切換弁10は、ハウジング14と
、スプール16と、リターンスプリング17とを備えて
いる。ハウジング14は、マスタシリンダ1側に臨む入
口ポート11と、車輪ブレーキ2側に臨む第1出口ポー
ト13と、排出弁7側に臨む第2出口ポート12とを備
えている。ハウジング14の内部には収納空間が形成さ
れており、この空間内に固定部材15およびばね受は部
材24が固定して取付けられている。固定部材15は、
入口ポート11に連絡しているポート11a、llbと
、第1出口ポート13に連絡しているポート13aと、
第2出口ポート12に連絡しているポート12aとを有
している。また、固定部材15の内周部には、連絡路2
3が形成されている。
スプール16は、その軸線方向に摺動し得るようにハウ
ジング14の収納空間内に配置されている。このスプー
ル16は、内部にオリフィス21゜22を含む流体通路
を形成している。また、スプール16は、図示するよう
に、内部の流体通路に通じているボー)18.20を有
するとともに、その外周部に溝部19を有している。
リターンスプリング17は、その一端がスプール16に
当接し、その他端かばね受は部材24に当接するように
配置されている。このリターンスプリング17は、スプ
ール16を一方の方向、すなわち図において左方向に付
勢している。
第12図に示す状態は、アンチロック制御がなされてい
ない状態、すなわちアンチロック制御の非作動状態であ
る。第13図に示す状態は、アンチロック制御の減圧過
程に対応している状態である。
流量制御切換弁10を構成する各要素は、以下に述べる
動作を達成するように、その形状および互いの位置関係
が選ばれている。
第12図に示すようなアンチロック制御の非作動時にお
いては、スプール16がリターンスプリング17の付勢
力によって非作動位置にもたらされる。この状態では、
入口ポート11と第1出口ポート13との間に、ポート
11 a、  11 b、ポート18、溝部19および
ポート13aからなる大流路が形成される。この大流路
は、大流量の流体を通過させ得る。
次に、アンチロック制御の減圧時において排出弁7が開
弁状態にされたとする。すると、主流路3からオリフィ
ス21.22を通過して環流路5へ向かう流体の流れが
形成される。それに応じて、オリフィス21の前後およ
びオリフィス22の前後には差圧が生じる。この差圧に
よって、スプール16はリターンスプリング17の付勢
力に抗して図において右方に摺動して前述の大流路を閉
鎖する。その状態が第13図に示す状態である。
第13図に示す状態では、固定部材15のポート11a
とスプール16のポート18との連通は遮断され、また
固定部材15のポートllbとスプール16の溝部19
との連通も遮断されている。
一方、第1出口ポート13から第2出口ポート12に向
かう減圧流路が形成される。この減圧流路は、固定部材
15のポート13a1スプール16の溝部19、固定部
材15の連絡路23、スプール16のポート20および
オリフィス22によって構成される。こうして、車輪ブ
レーキ2に作用している流体は減圧流路を経由して環流
路5に排出される。
第13図に示す状態から、排出弁7が非給電状態とされ
てアンチロック制御の昇圧過程に移行したとする。この
場合、排出弁7が閉弁状態となっているので、前述の減
圧流路内の流体の流れは停止する。すると、主流路3か
ら車輪ブレーキ2へ向かう小流路が形成される。この小
流路は、スプール16のポート18、オリフィス21、
ポート20、固定部材15の連絡路23、スプール16
の溝部19、および固定部材15のポート13aで構成
される。そして、オリフィス21の前後には差圧が生じ
ている。
オリフィス21の前後に生じた差圧によるスプール16
による付勢力がリターンスプリング17の付勢力よりも
勝る場合には、スプール16が流量調整位置を越えて移
動して固定部材15のポート11aとスプール16のポ
ート18との連通を遮断し、それによって小流路を閉鎖
する。
一方、オリフィス21の前後の差圧によるスプール16
に対する付勢力がリターンスプリング17の付勢力より
も過少な場合には、スプール16が流r;JL調整位置
に復帰して固定部材15のポート11aとスプール16
のポート18とを連通状態にする。その結果、主流路3
から車輪ブレーキ2に向かう小流路が再び形成される。
こうして、小流路の通過液量は、リターンスプリング1
7の付勢力とスプール16の有効面積とで定まるオリフ
ィス21の前後の差圧によって制御される。このような
制御は、一般に「メタリング」と称されている。
第12図および第13図に示した装置では、通常ブレー
キ時における大流路の確保によって昇圧遅れを回避して
いるとともに、アンチロック昇圧時に微小液量の通過す
る小流路を確保することによって適切な緩昇圧を実現さ
せている。しかも、第11図に示したような電磁吸入弁
4が不要になるため、そのコストを削減することができ
る。それのみならず、電磁吸入弁4を駆動するための電
子制御回路も不要となり、小型車適用のためのコストダ
ウンのニーズに適合し得るものとなる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上述したような装置にも、以下のような
問題点が生ずる。
まず第1に、環流路5内のエア抜きを行なう場合、オリ
フィス21および22を通過する液流が生ずる。そのた
め、スプール16の先端エツジ16aと固定部材15の
ポート12aとの間で前述したようなメタリング現象が
生ずる。結局、第2出口ポート12には、リターンスプ
リング17の付勢力で定まる差圧に基づく流量の流体し
か通過しない。このように、環流路5内のエア抜きを行
なう場合には、そのエア抜き効率が非常に悪く、そのた
め長時間を要する。
第2に、主流路側のエア抜きを行なう場合、たとえば車
輪ブレーキ2からのエア抜きを行なう場合にも、同様の
問題点が生ずる。すなわち、第2出口ポート12と排出
弁7との間にエアが残留していると、オリフィス21お
よび22を通過する液流が発生するためスプール16が
移動して入口ポート11と第1出口ポート13とを連絡
する大流路を遮断してしまう。その場合には、エア抜き
を行なうことができなくる。
それゆえに、この発明の目的は、第12図および第13
図に示したような装置において、環流路および主流路の
エア抜きを効率良く行なうことのできる車両のアンチロ
ック制御用アクチュエータを提供することである。
[課題を解決するための手段] この発明の前提となる車両のアンチロック制御用アクチ
ュエータは、主流路と、環流路と、環流ポンプと、排出
弁と、流量制御切換弁とを備えている。主流路は、マス
タシリンダから車輪ブレーキにまで延びている。環流路
は、主流路から分岐し、この分岐点よりもマスタシリン
ダ側で主流路に合流するように設けられている。環流ポ
ンプは、環流路に設けられ、流体を上記合流点に向かっ
て送り出す。排出弁は、分岐点と環流路との間に設けら
れ、流路を選択的に開閉する。流量制御切換弁は、上記
分岐点に設けられ、マスタシリンダから車輪ブレーキに
向かう流路を選択的に開閉するものである。
上記流量制御切換弁は、ハウジングと、スプールと、リ
ターンスプリングとを備えている。ハウジングは、マス
タシリンダ側に臨む人口ポート、車輪ブレーキ側に臨む
第1出口ポートおよび排出弁側に臨む第2出口ポートを
有しており、かつ、内部に収納空間を形成している。ス
プールは、その軸線方向に摺動し得るようにハウジング
の収納空間内に配置され、内部にオリフィスを含む流体
通路を形成している。リターンスプリングは、スプール
を一方の方向に付勢している。
流量制御切換弁を構成する各要素は、以下に述べる動作
を達成するように、その形状および互いの位置関係が選
ばれている。
すなわち、アンチロック制御の非作動時においては、ス
プールがリターンスプリングの付勢力によって非作動位
置へもたらされ、それによって入口ポートと第1出口ポ
ートとの間に大流量の流体を通過させる大流路を形成す
る。
アンチロック制御の減圧時において排出弁が開弁状態に
されると、主流路からオリフィスを通過して環流路へ向
かう流体の流れが形成される。それに応じて、オリフィ
スの前後に差圧が生じ、この差圧によってスプールはリ
ターンスプリングの付勢力に抗して摺動して大流路を閉
鎖する。それとともに、第1出口ポートから第2出口ポ
ートに向かう減圧流路を形成することによって車輪ブレ
ーキに作用している流体を環流路へ排出する。
アンチロック制御の昇圧時において排出弁が閉弁状態に
されて減圧流路内の流体の流れが停止すると、主流路か
らオリフィスを通過して車輪ブレーキへ向かう小流路が
形成される。それに応じて、オリフィスの前後に差圧が
生ずる。この差圧によるスプールに対する付勢力がリタ
ーンスプリングの付勢力よりも勝る場合には、スプール
が流量調整位置を越えて移動して小流路を閉鎖する。一
方、差圧によるスプールに対する付勢力がリターンスプ
リングの付勢力よりも過少な場合には、スプールが流量
調整位置に復帰して小流路を連通状態にする。こうして
、小流路の通過液量は1.リターンスプリングの付勢力
とスプールの有効面積とで定まるオリフィス前後の差圧
によって制御される。
この発明は、上述のような車両のアンチロック制御用ア
クチュエータにおいて、流量制御切換弁が、さらに、ス
プールに当接し、該スプールを流量調整位置以外の位置
に保持しておく制限手段を備えていることを特徴とする
[作用] この発明では、制限手段が、スプールに当接し、該スプ
ールを流量調整位置以外の位置に保持する。
したがって、環流路または主流路のエア抜きを行なう場
合に、前述したようなメタリング現象は生じない。
第12図および第13図に示したような装置では、環流
路のエア抜きを行なうとき、リターンスプリングの付勢
力とスプールの断面積とで定まる差圧がオリフィスに作
用した場合の流量の流体しか小流路を通過しなかったが
、この発明では、オリフィスの上流の圧力、すなわち入
口ポートの圧力と第2出口ポートの圧力との間の大きな
差圧となり、小流路の通過液量は大きくなる。
また、この発明では、主流路側のエア抜きを行なうとき
にも、大流路の連通を確保する位置にスプールを保持し
ておくことができるので、大流路が閉鎖されず、効率良
くエア抜きを行なうことができる。
[実施例] 第1図〜第10図には、この発明の種々の実施例が示さ
れている。これらの各実施例が、第12図および第13
図に示した装置と異なる点は、流量制御切換弁が、さら
に、スプール16に当接し、該スプール16を流量調整
位置以外の位置に保持しておく制限手段を備えていると
いうことである。
その他の点については、以下に説明する各実施例と、第
12図および第13図に示した装置とで異なるところは
ない。したがって、第1図〜第10図では、第12図お
よび第13図に示したのと同一の要素または対応の要素
に同一の番号を付している。また、以下では、制限手段
に関連する構造および動作の説明のみを行なう。
第1図および第2図は、この発明の第一実施例の要部を
示す断面図である。
図示する流量制御切換弁100は、ハウジング14およ
びばね受は部材24を貫通して延びるストッパロッド3
0を備えている。このストッパロッド30は、スプール
16の軸線方向に移動可能に設けられており、ばね31
によって常にスプール16から離れる方向に付勢されて
いる。ストッパロッド30は、その一端がハウジング1
4の収納空間内に位置してスプール16に当接し得るよ
うになっており、その他端がハウジング14の外部に突
出している。
第1図は通常のブレーキ状態、すなわちアンチロック制
御の非作動状態を示している。この状態では、ストッパ
ロッド30は、ばね31の付勢力によってスプール16
に当接しない位置に保たれている。
第2図は、主流路側のエア抜きを行なう場合の状態を示
している。この場合には、ハウジング14の外部からス
トッパロッド30を人為的に押し込むことによってスト
ッパロッド30の一端をスプール16に当接させる。そ
の結果、スプール16は、第2図に示す状態のままで固
定維持されるので、入口ポート11から出口ポート13
にまで至る大流路の連通は確保される。エア浅き操作が
完了するまで第2図に示す状態を保てば、効率良く、し
かも短時間でエア抜きを行なうことができる。
環流路側のエア抜きを行なう場合にも、ストッパロッド
30を操作することによってスプール16を流量調整位
置以外の位置に保持しておけば、メタリング現象は生じ
ず、効率良く環流路のエア抜きを行なうことができる。
第3図および第4図は、この発明の第2の実施例の流量
制御切換弁101を示す断面図である。
この実施例では、スプール16を流量調整位置以外の位
置に保持しておく制限手段として、押し部材32、ばね
受は部材24およびリターンスプリング17が用いられ
ている。押し部材32は、その一端かばね受は部材24
に当接し、その他端がハウジング14の外部に突出して
いる。押し部材32およびばね受は部材24は、共に、
スプール16の軸線方向に移動可能に設けられている。
第3図に示す通常のブレーキ状態においては、ばね受は
部材24および押し部材32は、リターンスプリング1
7の付勢力によってスプール16から遠ざかる位置に保
たれている。
エア抜きを行なう場合には、ハウジング14の外部から
押し部材32を押し込むように操作する。
すると、第4図に示すように、押し部材32およびばね
受は部材24が共にスプール16に近づく方向に移動し
、リターンスプリング17を圧縮する。その結果、スプ
ール16に対するリターンスプリング17の付勢力が高
まり、スプール16は、入口ポート11と第1出口ポー
ト13の間に形成される大流路を連通状態にする位置で
固定保持される。
第5図および第6図は、この発明の第3の実施例の流量
制御切換弁102を示す断面図である。
この実施例では、制限手段として、ストッパロッド33
およびばね34が用いられている。ストッパロッド33
は、スプール16の軸線方向に対して直交する方向に移
動可能に設けられており、その一端は、固定部材15を
貫通してスプール16の存在する液圧室に臨むようにさ
れており、また、その他端は、ハウジング14の外部に
突出している。ばね34は、ストッパロッド33を一方
の方向に付勢している。
第5図に示す通常のブレーキ状態においては、ストッパ
ロッド33は、ばね34の付勢力によって、スプール1
6に当接しない位置に保たれている。
エア抜きを行なう場合には、ストッパロッド33をハウ
ジング14の外部から押し込むように操作する。すると
、第6図に示すように、ストッパロッド33の一端が固
定部材15の内面上に突出する。そのため、スプール1
6が図示する状態かられずかに右方へ移動すると、スプ
ール16の先端がストッパロッド33に当接し、それ以
上の移動ができなくなる。
第7図および第8図は、この発明の第4の実施例の流量
制御切換弁103を示す断面図である。
この実施例では、制限手段として、ストッパロッド35
が用いられている。この第4の実施例は、前述の第3の
実施例と構造的に似通っているが、ストッパロッド35
を復帰させるためのばねを用いていない点で異なってい
る。
具体的に説明すると、ストッパロッド35はピストン部
35aををしており、これに対応して、ハウジング14
には、ピストン部35aを摺動可能に受入れているシリ
ンダ部140が形成される。
ストッパロッド35のピストン部35aには、液密およ
び気密を保つためのシール部材35bが取付けられてい
る。ハウジング14のシリンダ部140は、シール部材
35bによって遮断される2つのチャンバ140aおよ
び140bを存している。一方のチャンバ140aは、
スプール16が存在している液圧室に連絡しており、ま
た他方のチャンバ140bは大気圧下に置かれている。
たとえば、アクチュエータの製造者側で予めエア抜き操
作を行なっておき、その状態でユーザに納品したとする
。製造者側でエア抜き操作を行なう場合には、ストッパ
ロッド35を外部から押し込み操作することによって、
ストッパロッド35の一端を固定部材15の内面上に突
出させる。その状態が第8図に示す状態である。そして
、主流路および環流路内を真空状態にする。すると、ピ
ストンウッド35は、大気圧によって付勢されて、第8
図に示す状態で固定維持される。この状態のままでユー
ザに納品され、ユーザ側で作動流体を流路内に充填して
いく。ストッパロッド35のピストン部35aに作用す
る液圧力が大気圧を上回ったとき、ピストンロッド35
は第7図に示す非作動位置に退避する。
上述のような構成にすれば、ストッパロッド35が、エ
ア抜き完了後の初回の加圧時に自動的に非作動位置に復
帰するので、ストッパロッド35を非作動位置に復帰操
作し忘れるということは生じ得ない。
図示していないが、第5の実施例として、前述の第4の
実施例に示されていたシリンダ部140のチャンバ14
0b内にばねを配置してもよい。
このばねは、ストッパロッド35をその作動位置へもた
らすように付勢する。このような構成では、ストッパロ
ッド35のピストン部35aに作用している液圧力が、
ばねの付勢力よりも大きくなった時点で、ストッパロッ
ド35は非作動位置へ退避する。
第9図および第10図は、この発明の第6の実施例の流
量制御切換弁104を示す断面図である。
この実施例では、制限手段として、スプール16の外面
に形成された凹部37と、この凹部37に係合し得るよ
うにされたストッパロッド36とが用いられている。ス
トッパロッド36は、スプール16の軸線方向に対して
直交する方向に移動可能に設けられており、その一端が
スプール16の存在する液圧室に臨み、その他端がハウ
ジング14の外部に突出している。ストッパロッド36
は、第7図および第8図を用いて説明した第4実施例と
同様、ピストン部を有している。このピストン部の一端
はスプール36が存在する液圧室に臨み、他端は大気圧
に臨んでいる。
製造者側でエア抜き操作を行なう場合には、ストッパロ
ッド36をハウジング14の外部から押し込むことによ
って、ストッパロッド36の先端部とスプール16の凹
部37とを係合させる。この係合によって、スプール1
6の位置は固定され、エア抜き操作を効率良く行なうこ
とができる。ユーザ側で、たとえば、主流路および環流
路内を真空状態にする。すると、ストッパロッド36は
、そのピストン部に作用する大気圧によって付勢されて
、第9図に示す係合状態を維持する。その状態のままで
ユーザ側に納品される。ユーザ側で作動流体を充填しブ
レーキ加圧操作を行なうと、ストッパロッド36のピス
トン部に作用する液圧力が大気圧よりも大きくなり、そ
の結果、ストッパロッド36は、第10図に示す非作動
位置に復帰する。
[発明の効果] 以上のように、この発明では、流量制御切換弁が、スプ
ールに当接し、該スプールを流量調整位置以外の位置に
保持しておく制限手段を備えているので、主流路および
環流路内のエア抜き操作を効率良く、しかも短時間で行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はこの発明の一実施例の要部を示す
断面図であり、第1図は通常の使用状態を示し、第2図
はエア抜き操作を行なうときの状態を示している。 第3図および第4図は、この発明の他の実施例の要部を
示す断面図であり、第3図は通常の使用状態を示し、第
4図はエア抜き操作を行なうときの状態を示している。 第5図および第6図は、この発明のさらに他の実施例を
示す断面図であり、第5図は通常の使用状態を示し、第
6図はエア抜き操作を行なうときの状態を示している。 第7図および第8図は、この発明のさらに他の実施例の
要部を示す断面図であり、第7図は通常の使用状態を示
し、第8図はエア抜き操作を行なうときの状態を示して
いる。 第9図および第10図は、この発明のさらに他の実施例
の要部を示す断面図であり、第9図はエア抜き操作を行
なうときの状態を示し、第10図は通常の使用状態を示
している。 第11図は、従来のアンチロック装置の液圧回路図であ
る。 第12図および第13図は、第11図の装置を改良した
従来の装置を示す図であり、第12図は、通常のブレー
キ操作状態を示し、第13図は、アンチロック制御の減
圧状態を示している。 図において、1はマスタシリンダ、2は車輪ブレーキ、
3は主流路、5は環流路、6は環流ポンプ、7は電磁排
出弁、10,100,101,102.103,104
は流量制御切換弁、11は入口ポート、12は第2出口
ポート、13は第1出口ポート、14はハウジング、1
6はスプール、17はリターンスプリング、21.22
はオリフィス、30はストッパロッド、31はばね、3
2は押し部材、33はストッパロッド、34はばね、3
5はストッパロッド、36はストッパロッド、37は凹
部を示す。 なお、各図において、同一番号は、同一または相当部分
を示す。 第1図 第2図 第3図 第4図 第11図 第13図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 マスタシリンダから車輪ブレーキにまで至る主流路と、 前記主流路から分岐し、この分岐点よりも前記マスタシ
    リンダ側で前記主流路に合流するように設けられた環流
    路と、 前記環流路に設けられ、流体を前記合流点に向かって送
    り出す環流ポンプと、 前記分岐点と前記環流ポンプとの間に設けられ、流路を
    選択的に開閉する排出弁と、 前記分岐点に設けられ、前記マスタシリンダから前記車
    輪ブレーキに向かう流路を選択的に開閉する流量制御切
    換弁とを備え、 前記流量制御切換弁は、 前記マスタシリンダ側に臨む入口ポート、前記車輪ブレ
    ーキ側に臨む第1出口ポートおよび前記排出弁側に臨む
    第2出口ポートを有し、内部に収納空間を形成している
    ハウジングと、 その軸線方向に摺動し得るように前記ハウジングの収納
    空間内に配置され、内部にオリフィスを含む流体通路を
    形成しているスプールと、 前記スプールを一方の方向に付勢しているリターンスプ
    リングと、 を備えており、 前記流量制御切換弁を構成する各要素は、以下の動作を
    達成するように、すなわち アンチロック制御の非作動時においては、前記スプール
    が前記リターンスプリングの付勢力によって非作動位置
    へもたらされ、それによって前記入口ポートと前記第1
    出口ポートとの間に大流量の流体を通過させる大流路を
    形成し、 アンチロック制御の減圧時において前記排出弁が開弁状
    態にされると、前記主流路から前記オリフィスを通過し
    て前記環流路へ向かう流体の流れが形成され、それに応
    じて前記オリフィスの前後に差圧が生じ、この差圧によ
    って前記スプールは前記リターンスプリングの付勢力に
    抗して摺動して前記大流路を閉鎖し、それとともに前記
    第1出口ポートから前記第2出口ポートに向かう減圧流
    路を形成することによって前記車輪ブレーキに作用して
    いる流体を前記環流路へ排出し、 アンチロック制御の昇圧時において前記排出弁が閉弁状
    態にされて前記減圧流路内の流体の流れが停止すると、
    前記主流路から前記オリフィスを通過して前記車輪ブレ
    ーキへ向かう小流路が形成され、それに応じて前記オリ
    フィスの前後に差圧が生じ、この差圧による前記スプー
    ルに対する付勢力が前記リターンスプリングの付勢力よ
    りも勝る場合には、前記スプールが流量調整位置を越え
    て移動して前記小流路を閉鎖し、差圧による前記スプー
    ルに対する付勢力が前記リターンスプリングの付勢力よ
    りも過少な場合には、前記スプールが流量調整位置に復
    帰して前記小流路を連通状態にするものであり、その結
    果前記小流路の通過液量が前記リターンスプリングの付
    勢力と前記スプールの有効面積とで定まる前記オリフィ
    ス前後の差圧によって制御される、 という動作を達成するように、その形状および互いの位
    置関係が選ばれている、 車両のアンチロック制御用アクチュエータにおいて、 前記流量制御切換弁は、さらに、前記スプールに当接し
    、該スプールを前記流量調整位置以外の位置に保持して
    おく制限手段を備えていることを特徴とする、車両のア
    ンチロック制御用アクチュエータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03143761A (ja) * 1989-10-30 1991-06-19 Nippondenso Co Ltd アンチスキッド制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH03143761A (ja) * 1989-10-30 1991-06-19 Nippondenso Co Ltd アンチスキッド制御装置

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