JPH01261480A - アミノ樹脂接着剤組成物 - Google Patents

アミノ樹脂接着剤組成物

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JPH01261480A
JPH01261480A JP8925388A JP8925388A JPH01261480A JP H01261480 A JPH01261480 A JP H01261480A JP 8925388 A JP8925388 A JP 8925388A JP 8925388 A JP8925388 A JP 8925388A JP H01261480 A JPH01261480 A JP H01261480A
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resin adhesive
amino resin
rock wool
formaldehyde
adhesive composition
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Masahiro Inoue
井上 政弘
Katsushi Watabe
渡部 克士
Yoshimasa Tsuzuki
都築 義昌
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ロックウール板及び、これを二次加工(表面
加工)して得られるロックウール吸音ボードやロックウ
ール化粧吸音板を製造するに好適な、接着剤組成物に関
する。
ロックウール板が最初に市場に現れたのは昭和36年頃
で、それ以来ビルなどの天井板として次第に普及してき
た。そしてこのロックウール板は、難燃性ないし不燃性
、断熱性、吸音性等の特性を兼ね備えているので、これ
を二次加工(表面加工)して得られるロックウール吸音
ボードやロックウール化粧吸音板が開発され、これらは
昭和51年頃から一般住宅の天井板としても広範囲に使
用されるようになり、現在ではオフィスビル、ホテル、
病院、一般住宅、店舗等の天井板として、広範囲に使用
されるようになってきた。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕ロック
ウール板は、一般に次の方法によって製造されている。
すなわち、ロックウール板はJISA 9504に規定
するロックウールを水中に分散させ、これを抄紙と同様
の方法で一定厚さになるように抄造して板状に成形し、
この成形されたウエント状のロックウール板に液状の接
着剤をスプレーするなどの方法で内部まで均一に含浸さ
せる。しかる後、このウエント状のロックウール板を1
00°C以上の温度で数時間加熱してロックウール板を
硬化させ、次いで側面をあら切り加工及び仕上げ加工ま
たはあら切り・仕上げ併用加工などの方法で加工し製品
とする。
上記製造方法において、液状の接着剤は当初各種の澱粉
水溶液が使用されていたが、ロックウール仮の軽量化が
要求され、併せて不燃化、耐水性及び強度の向上などを
図るため、その後専らアミノ樹脂接着剤が使用されるよ
うになってきた。
しかしながら、ロックウール板の製造にアミノ樹脂接着
剤を使用した場合、上記のロックウール板の加熱・硬化
時にロックウール板が黄変したり、また、製品化された
ロックウール板から非常に不快な臭気である魚臭が発生
するという、極めて不都合な問題があった。
更に、アミノ樹脂接着剤は通常2〜3%の遊離のホルム
アルデヒドを含有しているので、上記のロックウール板
を加熱・硬化させる工程において、この遊離のホルムア
ルデヒドが大気中に放出され、作業環境を悪化させると
いう問題がある。
更にまた、このi3[のホルムアルデヒドは加熱・硬化
後のロックウール板中に一部残存するので、製品化され
た後もロックウール板からホルムアルデヒド臭をわずか
に発生するという問題もある。
これらの問題を解決する手段として、種々の方法が提唱
されている0例えば、t1Mホルムアルデヒドの放出を
防止する方法として、アミノ樹脂接着剤に予め尿素、エ
チレン尿素、炭酸アンモニウム、ジシアンジアミドある
いは亜硫酸ナトリウム等を少量添加する方法が知られて
いる。しかしながら、これらの化合物を添加されたアミ
ノ樹脂接着剤を使用すると、製造されたロックウール板
の強度(曲げ強度)や耐水性等の物性が低下するという
問題が発生する。のみならず上記化合物の内、尿素、エ
チレン尿素、ジシアンジアミドを添加すると、遊離のホ
ルムアルデヒドは相当減少するものの、魚臭が一層激し
くなるという問題が新たに生ずる。
魚臭の原因はトリメチルアミンの存在によるものである
ことは知られているが、これはアンモニアとホルムアル
デヒドから生成するものと考えられており、また、微量
の銅や蟻酸ナトリウムが存在すると、トリメチルアミン
の生成が助長されることも知られている。またこの反応
は加熱によっても促進される。
アミノ樹脂の製造においては少量の蟻酸の生成は不可避
であり、従って、アミノ樹脂接着剤を使用して、従来公
知の方法でロックウール板を製造したのでは、ホルムア
ルデヒド臭及び魚臭の発生を防止することは不可能であ
る。
また、ロックウール板の加熱・硬化時における黄変の防
止方法として、アミノ樹脂接着剤に硼砂を少量添加する
方法が知られているが、この方法は若干の効果は認めら
れるものの、満足できる効果は得られない。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らはこのような状況に鑑み、上記ロックウール
板の加熱・硬化時における黄変の防止、ホルムアルデヒ
ド臭及び魚臭の防止を目的として、鋭意検討を重ねた結
果、アミノ樹脂接着剤に特定の割合でアクリルエマルジ
ョンを添加した組成物を使用することで、上記目的が達
成されるのみならず、ロックウール板の曲げ強度等の機
械的な強度も向上させ得ることを見い出し、本発明を完
成するに至ったものである。
即ち、本発明はアミノ樹脂接着剤にその固形分100重
量部に対してアクリルエマルジョンを固形分として2.
0〜30.0重量部含有してなることを特徴とするアミ
ノ樹脂接着剤組成物を提供するものである。
〔発明の詳細な開示〕
本発明に用いるアミノ樹脂接着剤はメラミン−ホルムア
ルデヒド樹脂接着剤、采素−ホルムアルデヒド樹脂接着
剤及びメラミン・尿素−ホルムアルデヒド共重合樹脂接
着側であり、これらは何れも公知の方法で製造されたも
のが好適に使用される。
これら上記樹脂接着剤のうち、メラミン−ホルムアルデ
ヒド樹脂接着剤は、メラミン1モルに対しホルムアルデ
ヒドが1〜6モルの割合で反応させて得られるが、該反
応時に触媒として水酸化ナトリウム(NaOH)、水酸
化カリウム (KOI() 、炭酸ナトリウム(Naz
COs)、アンモニア水(NH40H)等のアルカリ性
化合物(アルカリ触ff)及び必要に応じて塩酸、酢酸
等の酸(酸触媒)が添加される。
また、上記反応は通常60〜100 ’Cの温度で実施
される。尿素−ホルムアルデヒド樹脂接着剤は、尿素1
モルに対してホルムアルデヒドが1〜3モルの割合で、
上記メラミン−ホルムアルデヒド樹脂接着剤の製造の場
合と同様にアルカリ触媒及び必要に応じて酸触媒を添加
し、反応させて得ることができる。尚、この際の反応は
60〜100°Cの温度で行われる。また、メラミン・
尿素−ホルムアルデヒド共縮合樹脂接着剤は、ホルムア
ルデヒド1モルに対しメラミンが0.01〜0,16モ
ル及びホルムアルデヒド1モルに対し尿素が0.01〜
0.99モルの割合で、かつ、ホルムアルデヒド1モル
に対しメラミンと尿素の合計のモル数が1モルを越えな
い割合で、反応させて得られる。尚、該反応の際添加す
るアルカリ触媒及び酸触媒の種類は、上記メラミン−ホ
ルムアルデヒド樹脂接着剤及び尿素−ホルムアルデヒド
樹脂接着剤の製造の場合と同様である。また反応温度は
60〜100°Cの範囲で実施される。
かくして得られたアミノ樹脂接着剤は、本発明では固形
分の含有量が40〜70重世%のものが好ましい。
一方、本発明に用いるアクリルエマルジョンも公知の乳
化重合法によって得ることができる。即ち、乳化剤及び
重合開始剤を少量添加された適量の水中へ後記するアク
リルモノマーを運上して、該アクリルモノマーを乳化重
合させる。
本発明で使用するアクリルモノマーとしては、メチル(
メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブ
チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ
)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸アルキルエステル類、グリシジル(
メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸グリシジル
エステル類、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の
(メタ)アクリル酸ヒドロキシエステル類、(メタ)ア
クリル酸、クロトン酸等の不飽和−塩基酸及びこれ等の
塩類、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等の不飽和二
塩基酸類、及びこれ等の半エステル化物、及びその塩類
、(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)ア
クリルアミド等の如き不飽和カルボン酸のアミド類、エ
チレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチ
レングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロー
ルプロパントリ (メタ)アクリレート等の多価ビニル
化合物類、及びアクリロニトリル等が挙げられ、これ等
の一種または二種以上が使用される。尚、上記の(メタ
)アクリルという用語はアクリルおよびメタアクリルを
意味する。
上記アクリルモノマーの乳化重合の際使用される乳化剤
としてはドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデ
シル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレンノニルフェノ
ールエーテル、ポリオキシエチレン−ポリプロピレンブ
ロック共重合体等の公知の化合物が挙げられる0重合開
始剤としては過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウム、ア
ゾビスイソブチルニトリル、過酸化ベンゾイル等が使用
される。また、アクリルモノマーは予めドデシルメルカ
プタン、ラウリルメルカプタン等の有機千オール化合物
、クロロホルム、四塩化炭素等の有機ハロゲン化合物な
どの公知慣用の連鎖移動剤を少量添加混合しておくと、
分子量を調節することができるので好ましい。
尚、乳化重合は前記の通り乳化剤及び重合開始剤を少量
添加された適量の水の中ヘアクリルモノマーを滴下する
方法で実施されるが、この時の上記水の温度は通常0〜
30°Cの範囲である。
本発明では、アクリルエマルジョンの固形分の含有量は
、乳化重合させ易さの点で40〜60重量%が好ましい
。この固形分含有量の調節は乳化重合の際の上記の水量
で行うことができる。
本発明のアミノ樹脂接着剤組成物は前記の方法で得られ
たアミン樹脂接着剤の一種以上と、上記の方法で得られ
たアクリルエマルジョンの一種以上を特定の割合で均一
に混合して得られるが、その混合割合は、アミノ樹脂接
着剤の固形分100重量部に対し、アクリルエマルジョ
ンを固形分として2.0〜30.0重量部、好ましくは
5.0〜20.0重量部である。アクリルエマルジョン
の割合が2.0重量部未満では、ホルムアルデヒド臭の
減少効果、ロックウール板の変色及び魚臭の防止効果が
小さくなるので不都合であり、逆に30.0重量部を超
える割合では、アミノ樹脂接着剤組成物の流動性が悪く
なって、取扱いやこれを使用してのロックウール板の製
造の際の作業性が困難となるので不都合であり、また、
得られるロックウール板の耐熱性が低下するので問題で
ある。
次に、アミノ樹脂接着剤組成物の製造方法について更に
詳細に述べる。
本発明のアミノ樹脂接着剤組成物は、次のようにして製
造することができる。即ち、撹拌機を備えた容器に、前
記のようにして得られたアミノ樹脂接着剤の一種または
二種以上を投入し、これを撹拌した状態で、これにこれ
も前記の方法で得られたアクリルエマルジョンの一種ま
たは二種以上を徐々に添加・混合し、次いで、塩酸、水
酸化ナトリウム等の酸またはアルカリにてpHを7〜1
0の範囲の任意の値に調整した後、30分間程度撹拌す
ることにより簡単に得ることができる。
尚、上記に於いてアミノ樹脂接着剤を二種類以上使用す
る場合は、その割合は任意である。この場合、該容器に
二種類以上のアミノ樹脂接着剤を別りに投入し撹拌・混
合すれば良い。また、二種類以上のアクリルエマルジョ
ンを使用する場合もその割合は任意であるが、この場合
には、二種類以上のアクリルエマルジョンは、これを予
め良く混合した後、上記容器に徐々に添加する。
上記アミノ樹脂接着剤と、アクリルエマルジョンの混合
及びpH調整は常温で実施される。
尚、アミノ樹脂接着剤とアクリルエマルジョンの混合は
、上記の通り撹拌されているアミン樹脂接着剤中にアク
リルエマルジョンを徐りに添加する必要があり、この添
加速度が早過ぎたり、添加順序が逆、即ち、アクリルエ
マルジョン中にアミノ樹脂接着剤を添加すると、品質の
良好なものが得られ難い。
〔実施例] 以下、実施例により本発明を更に具体的に説明するが、
本発明はその要旨に変更がない限り、これらの実施例に
限定されるものではない。尚、以下において部及び%は
特記する以外は重量基準を表す。
実施例1〜2 撹拌機、還流冷却器及び温度計を備えた反応槽を用い、
第1表に示す原料及びアルカリ触媒を使用して、第1表
に示す条件で反応させたのち常温まで冷却して、アミノ
樹脂接着剤を各1000部得た0得られたアミノ樹脂接
着剤の物性は第1表に示す通りであった。
また、同様に撹拌機、還流冷却器及び温度計を備えた反
応槽に、乳化剤としてドデシルヘンゼンスルホン酸ナト
リウム1部を添加した脱イオン水各1200部を仕込み
、次に重合開始剤として過硫酸カリウムを各5部加えた
。しかる後この脱イオン水を撹拌した状態で70°Cに
昇温した。更に上記温度に維持し撹拌した状態の脱イオ
ン水の中に、第2表に示すII!’ll及び量のアクリ
ルモノマー及びドデシルメルカプタン(連鎖移動剤)の
混合物を、120部/hの速度で滴下し8時間反応させ
たのち常温まで冷却して、第2表に示す物性のアクリル
モマージぢンを得た。
次に撹拌機を備えた容器に、上記の方法で得られたアミ
ノ樹脂接着剤を第3表に示す世仕込み、これに上記の方
法で得られたアクリルエマルジョンを第3表に示す量、
添加ショックが起きない速度(500部/sin、)で
添加したのち、濃度25%の水酸化ナトリウム水溶液を
加えてpHを10,0に調整し、更に10分間撹拌を持
続して本発明のアミノ樹脂接着剤組成物100部を得た
。このアミン樹脂接着剤組成物の物性は第3表に示す通
りであった。
尚、第3表において流動性の測定は以下の方法によって
行なった。即ち、直径18mm、長さ180avの試験
管に試料10gを採取し、25゛Cの温度で試験管を水
平にした時の、該試料のフローが1分間に15IIII
II以内の場合を流動性なしく×)とし、15mmを越
え5抛−以内の場合を不良(Δ)とし、50II11を
越えるものを良好(0)とした。
実施例3 実施例1で使用した反応槽を用い、第1表に示す原料及
びアルカリ触媒を使用して、第1表に示す条件で反応さ
せた後、濃度50%の酢酸水溶液でpHを5.0に調整
し、反応液の粘度が1.5ポイズ/a t25°Cにな
った時点で濃度25%の水酸化ナトリウム水?8液を添
加して中和し更に常温まで冷却して、第1表に示す物性
のアミン樹脂接着剤1000部を得た。
また実施例1で使用した反応槽を用い、アクリルモノマ
ーのfI類及び使用量を第2表に示すものに変更した以
外は、実施例1と全く同様にして第2表に示す物性のア
クリルエマルジョンを得た。
次に実施例1で使用した撹拌機を備えた容器に、上記の
方法で得られたアミノ樹脂接着剤及びアクリルエマルジ
ョンを使用し、実施例1と同様な方法で本発明のアミノ
樹脂接着剤100部を得た。
得られたアミノ樹脂接着剤組成物の物性は第3表に示す
通りであった。
実施例4 実施例3と同様に第1表に示す原料及びアルカリ触媒を
使用して、第1表に示す条件で反応させた後、濃度25
%の塩酸水溶液でpHを5.0に調整し、更に80’C
で1時間反応させた後、濃度25%の水酸化ナトリウム
水溶液を添加して中和後常温まで冷却して、第1表に示
す物性のアミノ樹脂接着剤1000部を得た。
また実施例3と同様に、アクリルモノマーの種類及び使
用量を第2表に示すものに変更した以外は、実施例1と
全く同様にして第2表に示す物性のアクリルエマルジョ
ンを得た。
次に実施例3と同様に、上記の方法で得られたアミノ樹
脂接着剤及びアクリルエマルジョンを使用して、本発明
のアミノ樹脂接着剤100部を得た、得られたアミノ樹
脂接着剤組成物の物性は第3表に示す通りであった。
実施例5 実施例1で使用した反応槽を用い、第1表に示す原料の
うちメラミンを除く原料と、アルカリ触媒として濃度2
5%の水酸化ナトリウム水溶液2部を使用して、温度8
0゛Cで40分間0反応させた後、これに更に濃度25
%の水酸化ナトリウム6部と第1表に示す量のメラミン
を添加し、80°Cで30分間反応させたのち常温まで
冷却して、第1表に示す物性のアミノ樹脂接着剤を得た
また、アクリルモノマーの種類及び使用量を第2表に示
すものに変更した以外は、実施例1と全く同様にして第
2表に示す物性のアクリルエマルジョンを得た。
次に実施例1と同様に、上記の方法で得られたアミノ樹
脂接着剤及びアクリルエマルジョンを使用して、本発明
のアミノ樹脂接着剤組成物100部を得た。得られたア
ミノ樹脂接着剤組成物の物性は第3表に示す通りであっ
た。
実施例6 実施例1と実施例3で得られたアミノ樹脂接着剤各40
部を、25°Cで10分間撹拌混合して第1表に示す物
性のアミノ樹脂接着剤80部を得た。
また、実施例2と実施例3で得られたアクリルエマルジ
ョン各10部を、25°Cで10分間撹拌混合して第2
表に示す物性のアクリルエマルジョン20部を得た。
次に、上記で得られたアミノ樹脂接着剤80部とアクリ
ルエマルジョン20部を、実施例1と同様な方法で撹拌
混合して第3表に示す物性の本発明のアミノ樹脂接着剤
組成物100部を得た。
参考例1〜6 JIS A−9504に規定する市販のロックウールを
水の中に1%分散させ、これを抄紙と同様な方法で抄造
して、縦300mm、横3001、厚さ9mmで水分含
有量が50〜60%のウェット状のロックウール板を得
た。
次に、実施例1〜6で得られた本発明のアミノ樹脂接着
剤組成物を、樹脂固形分が5%になるように脱イオン水
で希釈した溶液各1000gを、スプレーガンを使用し
て上記ウェット状のロックウール板に均一に塗布しなか
ら60Torrの圧力で吸引濾過した。しかる後、この
ロックウール板を熱風循環乾燥器に入れ、200°Cの
温度で2時間乾燥硬化させて製品ロックウール板を得た
この各ロックウール板の物性(黄変及び魚臭の程度、曲
げ強度、耐熱撓み)並びに上記乾燥時のホルムアルデヒ
ド放出量を測定した。その結果は第4表に示す通り、製
品品質は満足すべきものであり、また、乾燥時のホルム
アルデヒドの放出量も、作業環境に殆ど悪影響を及ぼす
ものではなかった。
尚、第4表に示す物性は、以下に列記する方法により測
定した。
1)黄変度;色差計にて白色度を測定しブランク(アミ
ノ樹脂接着剤組成物を使用せずロックウールのみで成形
乾燥したもの)に対し0.95以上の値を示すものは○
、0.90以上0.95未満の値を示すものは△、0.
90未満の値を示すものは×とした。
2)浄臭;製品より魚臭またはそれにR4Qlした臭気
を感知したものは×、感知しないものはOとした。
3)曲げ強度;製品を縦60III11、横15nu+
 (厚さは9m−のまま)に切断して試験片とし、この
試験片を万能試験機(株式会社島津製作所製オートグラ
フ)にて加重速度10m+*/+gin、 、スパン4
01の条件で測定した破壊荷重(にg−f)を示した。
4)耐熱撓み;製品を幅50IIIIlに切断して(長
さ及び厚さは30hm、9mmwとそのまま)試験片と
し、この試験片1の一端を第1図に示す木製の固定台に
固定針3で固定する。しかる後、この固定台2に固定さ
れたXsE験片1を、温度100°Cの熱風循環乾燥器
中に水平に1時間放置した後、試験片1の先端の沈みを
測定し耐熱撓みとした。
5)乾燥時のホルムアルデヒド放出量;熱風循環乾燥器
より放出されるガスを、乾燥開始から30分、60分、
90分、120分後に北用式検知管にてそれぞれサンプ
リングして、ホルムアルデヒドの含有量を測定し、その
最高値が3ppm以下のものは○、3111311を越
え10pp−以下のものはΔ、10ppmを越えるもの
は×とし比較参考例1〜4 実施例1、実施例3、実施例4及び実施例5で得られた
アミノ樹脂接着剤(アクリルエマルジョンを未添加のも
の)を使用した以外は、参考例1〜6と全く同一の方法
で製品ロックウール板を得た。
この各ロックウール板の物性及びロックウール板乾燥時
のホルムアルデヒド放出量を参考例1〜6と同一の方法
で測定した。
その結果は第5表に示す通りであるが、本発明のアミノ
樹脂接着剤組成物を使用したものと比べ、製品ロックウ
ールの物性は満足できるものではなかった。また、ロッ
クウール板乾燥時のホルムアルデヒド放出量も作業環境
に問題のある数値を示した。
比較参考例5 実施例2で得られたアミノ樹脂接着剤(アクリルエマル
ジョンを未添加のもの)と実施例1で得られたアクリル
エマルジョンを、実施例1〜6と同様な方法で重量比で
1:lの割合で混合して得たアミノ樹脂接着剤組成物を
使用した以外は、参考例1〜6と全く同一の方法で製品
ロックウール板を得た。このロックウール板の物性及び
ロックウール板乾燥時のホルムアルデヒド放出量を参考
例1〜6と同一の方法で測定した。その結果は第5表に
示す通りであり1、本発明で特定する組成のアミノ樹脂
接着剤を使用したものを使用しないと製品ロックウール
の耐熱撓みが悪化する。また、アミン樹脂接着剤組成物
の流動性も悪化する。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明のアミノ樹脂接着剤
組成物はアミノ樹脂接着剤にアクリルエマルジョンを特
定の割合で含有してなるものであり、ロックウール板を
製造するに好適な接着剤である。即ち、従来ロックウー
ル板の製造には専らアミノ樹脂接着剤が使用されていた
が、かかる接着剤を使用したのでは、得られるロックウ
ール板が、黄変する、魚臭がする、またロックウール板
製造時におけるロックウール板の加熱・硬化工程におい
て、接着剤中に含まれる遊離のホルムアルデヒドが大気
中に放出され、作業環境を悪化させるという問題があっ
た。
これに対し本発明の上記アミノ樹脂接着剤組成物を使用
してロックウール板を製造した場合、各実施例が示す如
く該接着剤組成物の流動性も良好であるので、該接着剤
組成物のライフも長く、かつ、ロックウール板製造の際
の作業性も良好である。更に、各参考例が示す如く、得
られるロックウール板は黄変もなく、また魚臭も極めて
微量で、かつ、ロックウール板の加熱・硬化工程でのホ
ルムアルデヒド臭も問題にならないというものであり、
ロックウール板製造用接着剤として極めて優れたもので
ある。
また、本発明のアミノ樹脂接着剤組成物は、例えば合板
製造用接着剤などその他の接着剤としても好適に使用す
ることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は参考例及び比較参考例における、製品ロックウ
ール板の耐熱撓み試験の試験片の試験方法を示す図であ
る。 図において、 1−−−−−−−一試験片、  2−−−−−、−固定
台、3−−−−−−−一固定針、 を示す。 特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. アミノ樹脂接着剤にその固形分100重量部に対し、ア
    クリルエマルジョンを固形分として2.0〜30.0重
    量部含有してなることを特徴とするアミノ樹脂接着剤組
    成物。
JP8925388A 1988-04-13 1988-04-13 アミノ樹脂接着剤組成物 Pending JPH01261480A (ja)

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Cited By (3)

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