JPH01259945A - 接着性防水構造物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は接着性の防水性構造物に関する。

英国特許第１２３０７５３号は一般にポリエチレン又は
他の重合体から成り、それに接触して典型的にはビチュ
ーメン及びゴムの、防水性の感圧性接着剤の膜を有する
シート状支持体から成る構造物を開示している。この種
の一般的な構造物は近年大きな成功を収めている。或種
の構造物は地下のコンクリート構造物上で、ダム、貯水
池において又は床材中での防水層を与えるために使用さ
れている。

或場合には、これらの屋根材構造物は基材として、又は
追加層として、従来の屋根材フェルト、即ち例えば鉱物
性支持体の層を有する含浸フェルトに類似した支持体を
有している。他の場合にはプラスチック支持体は屋根材
料の露出表面をを形成している。プラスチック支持体が
含まれている場合は、各種の材料、例えばポリ塩化ビニ
ル又は低密度ポリエチレンの一種であってもよい。しか
し、頑丈な支持体が必要な場合は、強化された高密度ポ
リエチレンフィルムの積層物が屡々使用される。こうし
たフィルムは高度に、例えばその原寸の５倍又は時によ
り１０倍も延伸され、次いで二枚のフィルムが、好適に
は相互に９０°の角度に近い延伸方向を持った積層物を
形成し、得られる材料が積層した二軸的に配向されたポ
リエチレン、又は別な表現をすれば、直交積層した配向
ポリエチレンとなるように共に密着される。或場合には
延伸の方向が得られる積層物の長手方向に対し４５°に
近いこともある。

通常、ポリエチレンは半透明であるので、ポリエチレン
及び接着性ビチューメンゴム混合物を含む構造物は黒く
見える。時としてそれは延伸工程の結果として白色とな
るが、時間とともに半透明に復帰する。これらの色は美
観的に及び機能的に不利なことがある。

成極の用途、特に暑い国での用途には着色されたプラス
チック支持体を提供することが要求される。上記の強化
ポリエチレン積層物が使用される場合は、これが問題と
なる。ポリエチレン中に濃色又は暗色の顔料以外の顔料
を導入することは、延伸による強化操作の際に、より裂
は易くするきらいがある。

本発明によれば、接着剤膜から離れた方の積層物の表面
に形成された、相溶性があり且つ構造物に明るい色を付
与する顔料で着色された重合体の連続したフィルムを有
することを特徴とする、直交積層した配向ポリエチレン
であるシート状支持体、及びそれに接触した防水性の接
着剤の膜を有する、表面の被覆に使用する構造物が提供
される。

本来環境に耐性のあることが知られている他の重合体を
使用することができるが、低密度ポリエチレンはポリエ
チレン積層物と最も相溶性があり、且つ最も容易に製造
することができ、しかも良好な長期的環境性能を有して
いるので、着色重合体も又、低密度ポリエチレンであっ
てもよいポリエチレンであることが好適である。

好適には着色重合体は連続フィルムとして、最も好適に
は押出被覆により塗布される。これによって着色重合体
とその下のポリエチレン積層物との間の良好な接合、及
び１色重合体フィルムの良好な連続性が保証される。

着色重合体はフレーク材料、好適には金属フレークを含
むことが好都合である。

別法として着色重合体はエマルションとし続いて乾燥す
ることにより、例えばスプレー、浸漬、ロールかけ、被
覆法により、又は塗装又はプリント法により塗布するこ
とができる。

紫外線耐性、耐熱性及び防水性及び接着剤膜の配合物に
対する耐性の試験によれば、着色重合体がポリエチレン
であり、且つ着色重合体がフィルムであり、好適には押
出被覆が使用されているという特長が一つ又は二つ共あ
れば、最良の結果が得られることが示唆される。かよう
な生成物は最良の寸法安定性、耐環境性及び離層抵抗を
有している。押出被覆の場合は、フィルムはオリフィス
を通過するポリエチレン積層物の層に直接隣接するオリ
フィスから押し出される。

着色重合体は、日光中で構造物をより涼しく保持し、且
つ温度の上昇を減少させるために、構造物に明るい色を
付与する。構造物内で経験される温度の低下により、生
成物が使用できる場所の周囲温度の極限値が広がり、従
ってその極限内の寿命の増大を招く。顔料に加えて、又
は顔料として金属又は他のもののフレークを使用するこ
とは、構造物が暑い気候に際し屋根材料として使用され
る時に特に適当な特色である。

酸化鉄及び雲母は使用できる非金属フレークの例であり
；金属フレークも有利に使用できる。

本発明はフィルム自体が顔料で着色されれば、処理され
る強化工程に耐えることができないか、又は永久的な色
が現れない積層ポリエチレンフィルムの強度を同等犠牲
にすることなく、建築物の外部に使用される構造物に明
るい色を付与する可能性を提供する。更に湿気、蒸気又
は分子遮断性のような性能も構造物中にフレークを使用
することによって改善される。

ポリエチレンの積層物は前記のように一般的には２枚の
シートの積層物であるが、例えば最高８枚、又は恐らく
は１６枚もの多数のシートを含むことができる。積層物
の厚さは２枚のシートの組み合わせの場合一般に７５な
いし１５０　　μｍの範囲内であり、好適な二重積層物
の厚さは１２５μｍである。厚さは使用されるシートの
数に比例する傾向がある。着色重合体は最高で例えば４
０　μｍ１好適には１５な−いし２０又は２５　μｍの
範囲の厚さを有する。

積層に先立って、積層されるポリエチレンは強化するこ
とを目的として高度に、例えばその原寸の５ないし１０
倍に延伸される。

接着剤に関して言えば、これは通常感圧性接着剤であり
、一般にはビチューメンゴム混合物で、好適には厚さが
少なくとも０−０２５ｃｍで例えば必要に応じ最高０．
５ｃｍである。接着剤は一般に、熱又は追加的な接合剤
を使用することなく、膜が必要な表面に粘着するような
ものであるが、コンクリートの場合は微粉を固定するた
めに、通常表面に下塗りする方が有利である。接着剤の
層が厚い方が防水効果は良好であるが、一般に０゜０６
３ないし０−４ｃｍの厚さで充分である。ビチューメン
接着剤の場合は、滑らかな混合物を得るためにビチュー
メン中で配合された、未使用又は再生した、天然又は合
成ゴムを使用することが好適である。ゴムに対するビチ
ューメンの重量比は８０：２０ないし最高９５：５であ
り、特に約９０：ｌＯである。一般に適当な組成物はリ
ング（Ｒｉｎｇ）及びポール（Ｂａｌ１）法により測定
された軟化温度が６０ないし１４０°Ｃで、針入度値が
２５℃で約３０ないし１５０（インスチチュート・オブ
・ペトロリューム［Ｉ　ｎ５ｔｉｔｕｔｅ　　ｏｆ　　
Ｐ　ｅｔｒｏｌｅｕｍ］法）である。

本発明の場合は、紫外線、大気及び地下水に対し、及び
接着剤中においては油に対し満足すべき抵抗性が得られ
ると考えられる。これらの好適な特長が欠如すると、始
めの色が持続しないで、退色又は離層が一段と起こり易
くなり、同時に積層物それ自体の顔料着色、又は他の方
法での着色が、技術的又は経済的理由から満足すべき結
果を与えないものとなる。

製造、輸送及び施工を容易とするために、通常ポリエチ
レン支持体の接着膜の接着剤側に使捨てのカバーが設け
られる。これはシリコン処理した紙もしくはフィルム又
は剥離し易い薄いプラスチックシートの形態のものであ
ってもよい。

本発明は又直交積層された配向ポリエチレンの一方の表
面に、相溶性があり且つ構造物に明るい色を付与する顔
料により着色された重合体の連続フィルムを供給し、そ
して積層物の他の側に積層物に接触して防水性接着剤の
膜を供給することによる、表面の被覆に使用する構造物
の製造方法をも提供する。

本発明は又上記のような構造物により被覆された表面を
持った建物をも提供する。

本発明がもっと明確に理解されるように、添付図面を参
照しつつ、実例を示すために下記の説明を加える： 第１図のｌＯに、本具体化においてはその原寸の数倍に
大幅に延伸することによって強化された高密度ポリエチ
レンの二重層である本発明の支持体が示されている。か
ような支持体はベルギーのヴアン・レール（Ｖａｎ　　
Ｌｅｅｒ）社から“ヴアレロン（Ｖ　ａｌｅｒｏｎ）”
の商品名で入手できる。二つの層が普通低密度ポリエチ
レン接着剤で相互に積層されている。それらの延伸の方
向は一般には互いに直角であり、得られるフィルムの長
手方向に対し４５°である。

支持体の下方１１に、支持体ｌＯに接触してビチューメ
ンゴム混合物から成る接着性防水層がある。支持体ｌＯ
から離れた感圧性接着剤の側に一般にシリコン処理紙で
ある剥離シート１２があり、製造後及び使用の前の間、
通、常ロールの形状に巻き上げられている構造物の接着
剤の表面を保護するために使用されている。

感圧性接着剤１１から離れた支持体ｌＯの側に、高密度
ポリエチレン支持体ＩＯに永久的に付着した連続フィル
ムとして一般に形成された配合され且つ着色されたプラ
スチック層１３がある。上記のように、好適には又ポリ
エチレン製であるが、ポリエチレンと相溶性がある他の
プラスチックを使用してもよいこの着色層１３に包含さ
せることにより、任意の所望の色、特に明るい色を構造
物全体に付与することができる。それ舐使用可能な被覆
材料は低及び高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニリデン、ポリアミド又はアイオノマー樹脂“
サーリン（Ｓ　ｕｒｌｙｎ）”（登録商標）、又はポリ
オレフィンである。

第２図は支持体１０が、供給ロール２０から巻き上げロ
ール２１まで、着色層を直接支持体１０上に押出す押出
機１４のスリットオリフィスの下方を通過させることに
より、支持体ＩＯ上に着色層１３を供給する様子を略図
的に示している。この操作は支持体１０の他の側に接着
性の感圧接着剤防水層１１を形成する前又は後に行うこ
とができる。

本発明を更に下記の実施例によって説明する。

実施例　１ 自己接着性ビチューメン層、及びその中に着色顔料を有
するポリエチレンの押出被覆によっテ被覆された、直交
積層した配向された“ヴアレロン”ポリエチレン支持体
から成る、銀、金及び白色を夫々付与された三種の自己
接着性構造物を製造した。又比較実施例として被覆がな
く、従って灰黒色である普通の膜を製造しＩ；。灰黒色
構造物は高密度ポリエチレンの１００　　μｍの二層物
であった。銀及び金に着色された構造物は同じ材料の１
３０　μｍの厚さの支持体と、夫々金及び銀に着色され
た低密度ポリエチレンの押出被覆を有していた。白色の
膜も顔料の点及び支持体の厚さが僅か１００　　μｍで
あること以外は同一であった。

総ての構造物は支持体から離れた膜の側を覆う剥離性の
保護層を持っていた。試験として、１０００ワツトの強
度の光源の下方に、ポリエチレンの上張り（ｏｖｅｒｌ
ａｙｅｒ）がない比較実施例構造物が７０℃の呼称温度
に達するような距離に置いた。この温度は接薯剤層で測
定された接着剤の温度である。各々の膜をこのように照
射して、剥離性層を除くことを試みた。これは本発明の
膜についてのみ可能であったが、上記のように７０℃の
温度に達した黒い膜の場合には不可能であった。剥離紙
は接着剤から分離しなかった。

実施例　２ 本発明の形式の構造物にとって熱及び冷気の極限を許容
できることは重要である。例えば或気候においては、日
中は太陽の強い加熱効果に暴露され、続いて夜には著し
い冷気に暴露されるであろう。これらの情況では、剛性
の膜は亀裂し、又は接着剤はその強度を失い、且つフィ
ルム中及び接着剤成分中の重合体は老化するはずである
。

本発明を評価するために、実施例１に関連して前に記載
された生成物を上記のように、但し断熱材の上に置いて
照射した。これは殆んど熱が膜を通過することができな
いので、全く過酷な条件である。別な試験ではその代わ
りに構造物を１５０ワツトの赤外光源で照射した。これ
らの試験には実施例１におけるような膜及び支持体から
成るが、押出被覆された被覆以外に黄色いプリントされ
た被覆を有する支持体を持った他の生成物も含まれてい
た。

各々違う色に着色された膜によって到達した最高温度を
測定した（再度接着層中で測定した）ところ下記のよう
であった： １、灰黒色　第一試験　第二試験　第三試験（従来法）
　　　　　　　　　　（赤外線）６７．５℃　７０．５
°０　６６°Ｃ ２、金　色　第一試験　第二試験　第三試験（赤外線） ５８℃　　６０℃　　　５７°Ｃ ３、銀　色　第一試験　第二試験　第三試験（赤外線） ５８°０　　５９°０　　　５５℃ ４、白　色　第一試験　第二試験　第三試験（赤外線） ４８℃　　５０℃　　　４９℃ ５、黄　色　第一試験　第二試験　第三試験（プリント
）　　　　　　　　　　（赤外線）５１”０　　　　　
　　　５４℃ 空気温度は２５．２３．２３℃であった。

本発明は膜が強力な照射に暴露された場合、膜の温度を
低下させるのに著しく役立つものであることが理解され
よう。明るい色の被覆は既知の灰黒の暗色の膜に比較し
て、経験する温度がＩＯないし２０℃だけ低下し、そし
てこれは塗装が押出被覆又はプリント法による場合に適
合する。

重合体の劣化は表面温度と共に迅速に増大するから、本
発明による構造物の期待し得る有効寿命は明らかに相対
的に改善され、従って特に高温度の使用、例えば中東地
域の国々での使用が予想される場合、著しい製品の改善
の可能性が考えられる。更に接着剤はより一層顕著に物
理的に安定状態を保っており、そしてこれは本発明の構
造物が垂直又は傾斜した表面に使用される際、特に例え
ば据付けの際に極めて重要である。

実施例　３ 本発明の構造物中の被覆の性能を評価するために更に試
験を行った。

これを行うために、本発明による構造物をＡＳＴＭＮｏ
、３試験用油に７０°Ｃで連続的に暴露した。本発明の
一つの構造物は１３０　　μｍの高密度ポリエチレンの
フィルムで、２５−３０　　μｍの低密度の金色に着色
した押出被覆層を有するものであった。本発明の他のフ
ィルムはプリント方式で製造された。各々の場合とも基
材フィルムは厚さ１００　　μｍの２層積層高密度ポリ
エチレン“ヴアレロン”フィルムで、青又は黄色にイン
キローラーでプリントされたｌ　　ｐｍの着色層を有し
てし１１こ。プリントされＩこフィルムは１０日後には
まだらになるか又は半透明になったが、押出被覆された
フィルムは３５日後も事実上損傷を受けなかった。プリ
ントされたフィルムの一つの場合、被覆は１０日後も無
傷であったが、２０日後は寸断されていた。他のプリン
トされたフィルムは１０日後にはまだらになり、２０日
後には大部分消失していた。しかし押出被覆されたフィ
ルムは全く無傷であり、３５日後も事実上損傷を受けて
いなかった。このように、プリントされたフィルムは耐
熱性が優れているが、押出被覆されたフィルムは更に被
覆の性質が向上している点でなお一層良好である。

本発明の主なる特徴及び態様は以下の通りである。

１、接着剤膜から離れた方の積層物の表面に形成された
、相溶性があり且つ構造物に明るい色を付与する顔料で
着色された重合体の連続したフィルムを有することを特
徴とする、直交積層した配向ポリエチレンであるシート
状支持体、及びそれに接触した防水性の接着剤の膜を有
する表面の被覆に使用する構造物。

２、着色された重合体もポリエチレンである上記ｌに記
載の構造物。

３、着色された重合体が連続したフィルムとして塗装さ
れている上記ｌ又は２に記載の構造物。

４、連続したフィルムが二軸的に配向された積層物上へ
の押出被覆により形成されている上記３に記載の構造物
。

５、着色した重合体がエマルションの形態で塗装される
上記１又は２に記載の構造物。

６１着色された重合体が浸漬、ロールかけ、プリント又
はスプレー法により塗装される上記５に記載の構造物。

７、着色された重合体中にフレーク材料、好適には金属
フレークを含む上記の任意の項に記載の構造物。

８、直交積層された配向ポリエチレンの一方の表面に、
相溶性があり且つ構造物に明るい色を付与する顔料によ
り着色された重合体の連続フィルムを設け、そして積層
物の他の側に積層物に接触した防水性接着剤の膜を設け
ることを特徴とする、表面の被覆に使用する構造物の製
造方法。

９、着色重合体のフィルムが押出被覆により塗装される
上記８に記載の方法。

ＩＯ６上記ｌないし７に記載の一つによる生成物により
被覆され且つ保護された表面を有する建造物。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による構造物の実例を断面図で示してい
る。 第２図は着色層が押出被覆により支持体に塗布されてい
る状態を示す極めて簡略化した略図である。 図面の浄ａ（内容に変更台し） Ｆで・ｌ Ｆｌり、２゜ 手続補正書（放） 平成１年３月８日 特許庁長官　吉　１）文　毅　殿 １、事件の表示 昭和６３年特許願第２９０２９３号 ２、発明の名称 接着性防水構造物 ３、補正をする者 事件との関係　　　特許出願人 名　称　　ダブリュー・アール・ブレイス・リミテッド
４、代　　理　　人　　　〒１０７

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）接着剤膜から離れた方の積層物の表面に形成された
   、相溶性があり且つ構造物に明るい色を付与する顔料で
   着色された重合体の連続したフィルムを有することを特
   徴とする、直交積層した配向ポリエチレンであるシート
   状支持体、及びそれに接触して防水性の接着剤の膜を有
   する表面の被覆に使用する構造物。 ２）直交積層された配向ポリエチレンの一方の表面に、
   相溶性があり且つ構造物に明るい色を付与する顔料によ
   り着色された重合体の連続フィルムを設け、そして積層
   物の他の側に積層物に接触した防水性接着剤の膜を設け
   ることを特徴とする、表面の被覆に使用する構造物の製
   造方法。 ３）特許請求の範囲第１項または第２項記載の生成物に
   より被覆され且つ保護された表面を有する建造物。