JPH01254523A - 包装容器の殺菌方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ベットボトル等の包装容器の殺菌方法に関す
る。

〔従来の技術〕

最近、各種の食料品を対象とした簡易包装用の容器とし
てベットボトル等のプラスチ・ツク容器が多く使用され
るようになってきた。一般にこれら包装容器は包装容器
製造工場で成形され、前記工場で作られた包装容器は梱
包されて別の場所に運ばれ無菌状態で内容物たるジュー
ス、コーラ等が充填される。内容物が容器内に充填され
る前には無菌室で容器内面およびその外面が殺菌され、
この容器内外面の殺菌は常温又は加温した過酸化水素水
溶液を容器内外にスプレーするか、過酸化水素水溶液中
に容器を浸漬した後、ホットエアを吹きかけて容器を乾
燥させるようにして行なっていた。

ところが、特に容器内面の殺菌においては容器内から殺
菌剤を完全に排出しなければならないばかつてなく容器
内面の乾燥工程も必要となり、殺菌装置が複雑になるば
かりでなく充填機自体が大型化するという欠点があった
。

本出願人は、上記の欠点を解消すべく包装容器内にその
入口から微量の殺菌剤を滴下せしめて前記入口を密封し
、包装材料への内容物の充填前に無菌室内にて容器外面
を殺菌剤で殺菌し、その後容器入口を開封して内容物を
充填せしめるようにした包装容器の殺菌方法を提案した
（特願昭６２−３１６０８４号）。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、包装容器内に微量の殺菌剤を滴下し蓋材で密封
した場合、前記包装容器の口部と前記蓋材とが密着する
箇所は、滴下された前記殺菌剤が蒸発した蒸気に接しな
いため殺菌できないという問題がある。

本発明は、かかる点に鑑み、殺菌装置を簡略にでき、充
填機自体から容器内部の殺菌乾燥装置を省くことができ
、充填機自体を小型化できるとともに容器製造工場で軽
易かつ確実に容器内部を殺菌でき、完全に内部殺菌済の
容器をジュース販売会社等に供給することができるよう
な殺菌方法を堤供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

そこで、本発明は包装容器内にその口部から微量の殺菌
剤を滴下するとともに、前記口部と蓋材あるいはシール
材とが接触する箇所の少なくとも一方に予め殺菌剤を微
量塗布し、直ちに前記口部を前記蓋材あるいは前記シー
ル材で密封し、包装材料への内容物の充填前に無菌室内
にて容器外面を殺菌剤で殺菌し、その後容器口部から前
記蓋材あるいは前記シール材を外して内容物を充填し、
再び前記蓋材あるいは別途殺菌処理を施した蓋材にて前
記口部を密封するような構成とした。

〔作用〕

容器製造工場で容器成形後に容器内にその口部から殺菌
剤を微量滴下するとともに前記口部と蓋材あるいはシー
ル材とが密着する箇所の少なくとも一方に殺菌剤を微量
塗布し、前記口部を前記蓋材あるいは前記シール材で密
封する。密封された容器はジュース、コーラ等の充填販
売会社に供給され、そこでの充填前に無菌室内で先ず容
器外面が殺菌剤で殺菌される。外面殺菌後に前記蓋材あ
るいはシール材が除去されて内容物が充填され、充填後
に容器口部が前記蓋材あるいは別途殺菌処理が施された
蓋材によって密封される。

このように、容器成形後に容器口部を殺菌するとともに
殺菌剤が少量容器内に滴下されれば、殺菌剤は容器内で
蒸発し、容器口部からの汚染を防止しつつ容器内面を殺
菌する。したがって、充填前には容器内部および口部の
殺菌乾燥工程が省ける。

〔実施例〕

以下、図面を参照して本発明の一実施例について説明す
る。

図において、容器製造工場Ｆ１においては、たとえば、
ベットボトルである容器Ｃが成形後に搬送路１に沿って
順次搬送される。その搬送１の中間部上方にはノズル２
が設けられ、このノズル２からは容器Ｃの入口を通って
容器Ｃ内に例えば過酸化水素（）Ｉ２０２）のような殺
菌剤が微量滴下される０次いで、容器Ｃはローター３に
より回転され、容器Ｃの口部の外側に噴霧装置４から殺
菌剤が噴霧される。このような容器Ｃの口部にはキャッ
パ−５によって蓋材Ｓが被せられる。このとき、容器Ｃ
は押え部材６によって押さえられその回転が止められる
。容器Ｃ内に滴下された殺菌剤は容器内で蒸発し、その
蒸気で容器内面は殺菌される。殺菌剤の滴下量はＨ２０
□の場合１容器あたり１μｍ以上ＩＩＩＪ以下がよい、
また容器Ｃの口部の外側への殺菌剤の噴霧量は０．１〜
５４程度がよい、なお、容器Ｃの口部の上端面にのみ殺
菌剤を塗布し、樹脂製フィルム等のシール材で口部を密
封してもよい。蓋材Ｓが被せられた容器Ｃはダンボール
等の外箱り内に梱包されてジュース等の販売会社に販売
され、そこでの内容物の充填工程は無菌室１０内で行な
われる。その充填前に、外箱り内の容器Ｃは取出装置１
１によってコンベア１３上に載せられる。コンベア１３
上の容器Ｃは適宜の手段によって一列に整列され無菌室
１０内に送られ、そこで容器外面が殺菌される。この容
器外面殺菌は例えば塩素水を噴震装置１４によって容器
外面にスプレーすることによって行なう。

容器外面殺菌が終了した容器Ｃの入口からは蓋材Ｓがデ
キャッパ−１５によって外される０次いで容器Ｃは内容
物の充填タンク１６の充填ノズル１７の直下に送られ、
ジュース、コーラ等の内容物が所定量容器Ｃ内に充填さ
れる。その後、容器Ｃの入口にはキャッパ−１８によっ
て蓋材Ｓが取付けられる。このキャッパ−１８には前記
デキャッパ−１５で取外された蓋材Ｓが適宜の手段によ
って送られ、この蓋材が再使用される。蓋材Ｓで密封さ
れた充填完了容器Ｃは梱包されて各販売地に搬送される
。

なお、前記シール材で容器Ｃの口部を密封した場合は、
前記無菌室１０内で容器外面が殺菌された後に前記シー
ル材が外され、内容物が容器Ｃに充填され、その後、別
途殺菌処理が施された蓋材が容器Ｃの口部に取付けられ
る。上述の蓋材の殺菌処理方法としては、前記蓋材が入
った袋体等の容器内に過酸化水素水溶液等の殺菌剤を滴
下して密封し、前記殺菌剤の蒸発による蒸気で殺菌する
方法、あるいは、エチレンオキサイドガス等により殺菌
する方法等がある。

Ｘ腹週 次に実験例に基づき本発明の包装容器の殺菌方法を更に
詳しく説明する。

１．５ｊ用耐熱ＰＥＴボトル内面に１０４゜１０２ｓｐ
ｏｒｅ／ｂｏｔｔ　Ｉｅなるバチルス−ズブチリス胞子
を付着させた。その後、次の２種の殺菌テストを行なっ
た。

（１）　　上述のボトルの底部に、３５％、２０％、１
０％、５％の４種の濃度の過酸化水素水溶液をマイクロ
シリンジにて２０μｍ滴下し、同時に前記ボトル口部の
耐熱ＰＥＴｉ１！！ｆｉ材と接触する部分に同濃度の過
酸化水素水溶液を微少量（１０μｊ）塗布し、前記ボト
ル口部を前記耐熱ＰＥＴ製菅材蓋材封し、２２℃、Ｒ，
Ｈ，６０％で３日間正立の状態で保存した。

（２）　　ボトル口部の前記耐熱ＰＥＴ製蓋材と接触す
る部分に過酸化水素水溶液を塗布することなく（１）と
同じ条件で保存した。

保存後、各ボトルに普通寒天培地を１００ｍｌずつ流し
入れ、殺菌済キャップで密封し、３７℃で３日間培養し
た。上記の２種のテスト結果を表１に示す。

表１より、過酸化水素量として１容器あたり１μｍ以上
あれば過酸化水素水溶液の濃度は殺菌効果に影響しない
こと、および過酸化水素水溶液をボトル底部に滴下して
すぐに耐熱ＰＥＴＩＪＷ材で密封する場合前記ボトルと
前記耐熱ＰＥＴ！ｌ！Ｍ材とが接触する部分は過酸化水
素水溶液の蒸気にさらされないため殺菌できないが、密
封前に当該部分に過酸化水素水溶液を塗布（テスト（１
））すれば殺菌効果は何ら影響を受けないことがわかる
。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は容器成形後出荷前に過酸
化水素水溶液等の殺菌剤を容器内に少量滴下するととも
に、容器口部と蓋材との接触する部分の少なくとも一方
に予め前記殺菌剤を微量塗布し、前記口部を前記蓋材で
密封した後出荷するようにしたので、充填工程に致る前
に容器内部、蓋材と容器口部との接触部分および蓋材内
部は殺菌されており、充填機では容器内部殺菌が不要と
なり、充填機の構造を簡単小型化できるという効果を奏
する。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の包装容器の殺菌方法の概略工程説明図であ
る。 １・・・搬送路、４．１４・・・噴霧装置、５，１８・
・・キャッパ−５１５・・・デキャッパー、１７・・・
充填ノズル。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 包装容器内にその口部から微量の殺菌剤を滴下するとと
   もに、前記口部と蓋材あるいはシール材とが接触する箇
   所の少なくとも一方に予め殺菌剤を微量塗布し、直ちに
   前記口部を前記蓋材あるいは前記シール材で密封し、包
   装材料への内容物の充填前に無菌室内にて容器外面を殺
   菌剤で殺菌し、その後容器口部から前記蓋材あるいは前
   記シール材を外して内容物を充填し、再び前記蓋材ある
   いは別途殺菌処理を施した蓋材にて前記口部を密封する
   ようにしたことを特徴とする包装容器の殺菌方法。