JPH01250266A - 恥骨上部洗浄水排出管 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、特許請求の範囲の請求項１の前提部に記載し
た種類のｎ１出管（尿道を貫通した切除器具から供給さ
れる洗浄水を膀胱から排出するためのシャフト付恥骨上
部洗浄水排出管）に関する。

〔従来の技術〕

尿道経由切除術を行う時には、普通は電気作動切刃によ
りそこで手術を行うために、尿道を通して膀胱領域内へ
内視鏡切除器具が導入される。このような手術は、膀胱
壁、又は多くの場合前立腺の領域に必要となることがあ
る。

比較的激しく出血する場合でも器具の正面に見通しの良
い視界を得るために、該器具に設けられた供給水路を通
して洗浄水がその視界に供給される。旧来の方法では、
洗浄水は同じ水路を通して間欠的に排出されるが、今日
−触的に使われている連続洗浄方法では、特別の水路を
通して洗浄水を排出するので、一定の連続的洗浄が可能
である。

イグレシアス（Ｉｇｌｅｓｉａｓ）の方法では、供給水
路及び排出水路は、尿道に挿通される器具に設けられる
。一方、今日次第に広く使われるようになってきている
、請求項１の前提部に記載した方法では、上記の恥骨上
部洗浄水排出管シャフトにより特別の排出水路が設けら
れる。

この目的のために、先ず、恥骨の上部でトロカール（套
管針）を使って外部から膀胱に突き通し、これにより形
成された貫通路にシャフトを挿入する。これは、実質的
に、両端部が開いている管として提供されており、洗浄
水出口を構成する。その外側基端部には排出ホースが設
けられる。

上記の全ての洗浄方法の場合と同様に、恥骨上部法でも
、膀胱内の洗浄水圧を慎重に監視しなければならない、
もしこの圧力が高すぎると、手術で開いた血管を通して
水が血液循環系に入り、その結果、周知のＴＵＲＣ尿道
経由切除術）症候群が生じて、場合によっては患者にと
って重大な事態となる。したがって、膀胱内圧は数デシ
メートル水柱の最大許容値以下に保たれなければならず
、また同時に１背当たり約１リツトルの水量で良好に洗
浄が行われるように注意しなければならない。

もし供給圧が一定ならば、排出路が塞がると膀胱内圧が
急速に、高すぎる値となる。

上記の種類の恥骨上部洗浄水排出管シャフトは、***の
刊行物“Ｕｒｏｌｏｇｅ　Ｂ”　（泌尿器科学Ｂ）１９
８６年第２６巻第１８９ページ乃至第１９２ページ（第
３図）に開示されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

この既知の排出管においては、中央の排水路に加えて、
第２の圧力測定路がシャフト内に設けられており、この
圧力測定路は、末端領域を基端接続部に結合させるもの
であり、また、この圧力測定路には、圧力を監視する目
的でマノメーター（圧力計）をその基部に接続すること
ができる。このような方法で圧力の監視が容易となって
いるが、限界圧力値以下に維持するために監視と流量調
整とを継続的に行わなくてはならない。このジャストに
は、２つの通路をシャフト内に設ける必要があるので実
際の排水路が割合に狭（て簡単に塞がってしまうことが
あるという欠点もある。別の欠点は、出口における吸引
力が強すぎると膀胱が吸い取られる可能性があるという
点にある。その場合膀胱はつぶれるが、オペレーターは
一般にそのことには気が付かず、膀胱での位置決めがま
すます難しくなる。膀胱壁との有害な接触も起きる。

したがって、膀胱圧を監視する時には、最大圧力を越え
ないように注意する必要があるのみならず、膀胱がつぶ
れないことを保証する最小圧力を維持するようにも配慮
しなければならない。

したがって、本発明の目的は、圧力監視を簡単化するこ
とのできる上記の種類の排出管を提供することである。

〔課題を解決するための手段及び作用〕上記目的は、本
発明により、請求項１の特徴事項（ほぼ垂直に配室され
たシャツ１−１１の基端部又はその近傍に空気開口部１
６が設けられ、且つその下方に出口ホース１８へ接続す
る横向きオーバーフロー開口部１７が設けられているこ
と）により解決される。

本発明の排出管シャフトは、通路を１本だけ持っている
ので、単純な管の形で、塞がらないような大きな断面積
をこの通路に与えることができる。

該シャフトの上部基端部の近傍において、該基端部又は
例えばその近傍で出口ホースにオーバーフロー開口部を
接続し、このオーバーフロー開口部を通して、該通路を
上昇してくる洗浄水を流出させる。その上部に、大気に
通じる空気開口部が設けられる、したがって、供給通路
を通して膀胱に水が供給されている限りは、大気が作用
する水面が該オーバーフロー開口部に生ずる。この場合
、該水面は供給量とは無関係に常に同じ高さにある。

したがって、現実に起こり得る最大洗浄水量を通し得る
ようにオーバーフロー開口部及び出口ホースの寸法を設
定することにのみ配慮すればよい。

そのようにすれば、水位は常に洗浄水量とは無関係にオ
ーバーフロー開口部の高さに保たれることになる。膀胱
の上部の水位が膀胱内の圧力を決定する。したがって、
膀胱圧は常に一定に保たれる。

供給水量は水位の高さに影響を与えない、したがって、
専らオペレーターの要求（見通しのきく視界を確保する
こと、残留物を手術部位から流し去ること）に応じて供
給水量を１１節することができる。かくして、制御操作
を要することなく膀胱圧を自動的に一定に保つシャフト
構造が提供される。

かくして、極めて簡単な構造で完全に自動的な圧力制御
が行われ、膀胱圧が患者を緊張させるような高い値にな
ったり、膀胱圧が低くなりすぎて膀胱がつぶれて手術が
妨げられたりすることなく、供給水量とは無関係に膀胱
圧が常に一定の所望レベルに保たれる。

請求項２の特徴事項（シャフト１１は、膀胱１に対する
オーバーフロー開口部１７の垂直間隔を調整し得るよう
に構成されていること）は有益である。

このようにして、膀胱上の水位の垂直距離を調整して、
変動する要求に膀胱圧を適合させることができる。シャ
フトのオーバーフロー開口部は、例えば、縦方向に調整
可能な伸縮式のシャフト等で、高さを調整可能とするこ
とができる。

請求項３記載の特徴事項（０部の皮膚４に係合し、縦方
向に移動可能で、固定することのできる取り付けディス
ク１４がシャフトｌｌ上に設けられていること）も有益
である。このようにして、正確な位置決めを行うために
普通に使われている取り付けディスクに、該ディスクに
対してのみ縦方向に調節可能なように、簡単なシャフト
を取り付けて使用することができる。このようにすれば
、所望の範囲内で数センチメートルだけ水位を調節する
ことができる。

請求項４の特徴事項（空気開口部１６及びオーバーフロ
ー開口部１７は、シャツ目１の基端部又はその近傍に配
置された、より大きな直径の容器１５に設けられている
こと）もを益である。このようにして、通路の断面積を
オーバーフロー開口部付近で実質上拡大することができ
る。洗浄水量又は出口ホースにおけるオーバーフロー水
量に大きな変動があっても、水位の変動は僅かである。

請求項５の特徴事項（容器１５は透明な材料で構成され
ていること）も有益である。透明な容器の場合、その内
容物を連続的に観察することができる。したがって、水
に含まれる血液の割合を簡単に推定することができ、ま
た手術で生じた組織片の洗浄による除去を観察すること
ができる。

最後に、請求項６の特徴事項（光度計装置が容器１５に
設けられていること）も有益である。このようにして、
容器内の洗浄水を測光により、例えば血液の割合に関し
て色度測定により、連続的にチエツクすることができる
。かくして、水の中の血液の割合を自動的に示すことが
できる。これにより、オペレーターは患者の血液損失に
ついて価値ある指標を得ることができ、麻酔医は、適切
な時点で輸血することができる。

〔実施例〕

切除器具と洗浄水出口シャフトとが挿入された膀胱の断
面を示す添付図面に、本発明が概略的に図示されている
。

第１図は横たわっている患者の身体の一部を膀胱の縦断
面として示しており、膀胱壁１、前立腺２、恥骨３、及
び腹部の皮膚４が示されている。

切除シャフト５を有する内視鏡切除器具が尿道（図示せ
ず）を通して挿入されており、該シャフト５の末端部か
ら切除ループ６（組織をカットするためのＵ形高周波加
熱ワイヤループ）が突出している。切除シャフト５の基
端部には、アイピース７とバルブ継手８とが設けられて
おり、継手８には給水ホース９が接続されていて、高い
レベルの位置に吊り下げられた洗浄水格納容器１０から
これに洗浄水が供給される。水は格納容器１０から流出
し、ホース９及び切除シャフト５内の供給通路（図示せ
ず）を通って、膀胱内にほぼ矢印の方向に流入する。洗
浄により膀胱の領域（例えば膀胱壁悪性腫瘍）又は特に
前立腺２の領域（前立腺切除部）に常に見通しのきく視
界を得て、図示の器具を使って作業を行うことができる
。

膀胱からの洗浄水の排出は、本発明による恥骨上部洗浄
水排出管に設けられたシャツ目１によりなされる。この
シャフト１１の好適な実施例が図示されている。

ｒｓｍ段階として、シャツＨ１は普通の方法によるトロ
カールによって膀胱内の図示位置に置かれる。したがっ
て、該シャフト１１は、トロカールによって作られた、
恥骨３の上部の体外から腹部の皮膚４及び中間の組織及
び膀胱壁ｌを通して膀胱内に延在する貫通路゛の中に置
かれる。シャフト１１は実質上中空の管として構成され
ていて、その末端部すなわち内方の端部が膀胱に向かっ
て開いている０図示の代表的実施例では、該末端部は、
複数の穴を持つ篩のようにして膀胱に向かって開いてい
る。しかし、該シャフトの末端部は、開放した管開口部
として構成することもできる。

シャツ目１は、より大きな直径を持った取り付けディス
ク１４に固着された固定螺子１３を有するクランプ・リ
ング１２を貫通している。ディスク１４は腹部の皮膚４
の上に乗っていて、シャツＨ１を図示のように、ほぼ垂
直の位置に固定し、シャフト１１が横に落ちるのを防止
している。ディスク１４に対しシャフト１１を所定の垂
直方向に調節した後、固定螺子１３によりシャフト１１
を固定することができる。

シャフト１１の上方基端部に、より大きな直径を持った
容器１５が設けられており、好適な実施例において切断
して図示しているその壁部は、透明な材料（ガラス、ア
クリル等）で構成されている。

容器１５は、その頂部で空気開口部１６を介して上向き
に大気に向かって開いており、これは図示実施例では容
器の直径と一致し、側面にオーバーフロー開口部１７を
有し、該オーバーフロー開口部１７には出口ホース１８
が接続され、該ホース１８は例えば手術台の下にあるバ
ケツに伸びている。空気開口部１６は、もっと小さくす
ることができる０例えば、図示の開口部１６は、空気の
流通を許す小さな穴を持った蓋で塞ぐことができる。

前述の如く、洗浄水は格納容器ＩＯから膀胱に供給され
る。洗浄水は、該容器１０から図示の矢印の方向に流れ
末端部の開口部を通して膀胱内に流入しシャフト１１に
入り、その中を上昇し、最後にオーバーフロー開口部１
７及び出口ホース１８を通って再び下方に流れる０図に
示されているように、水面１９がオーバーフロー開口部
１７の高さに形成される。この水面はあらゆる状況にお
いて図示の高さに、すなわちオーバーフロー開口部１７
の高さに、安定して維持される。洗浄水の流量が増せば
、より多量の水が溢れだし、減少すれば溢れ出す量は減
る。膀胱の上部の空間は空気開口部１６を通して大気と
連通しているので、膀胱の上部の水面１９の高さは変動
しない。

上記構成の結果として、たとえ出口ホース１８における
吸い込み動作が強すぎても、水面１９の水位はその高さ
に留まる。すなわち、膀胱を空にするような有害な吸い
込みが防止される。もしそのような事態が突然生じたな
らば、例えば、切除切刃と膀胱壁１とが接触することと
なる。

上記の如く、水面１９の水位はあらゆる状況の下で一定
の高さに維持される。膀胱から該水位までの間隔が膀胱
内の水圧を極めて簡単に決定し、したがって、オペレー
ターが特別に注意しなくても、その水圧は常に完全に自
動的に一定値に保たれる。

シャフト１１の長さを適切に設定することにより、水圧
を非常に簡単に、例えば５乃至３０ｃｔａ水柱の所望の
範囲に設定することができる。該水圧を変更しなければ
ならない場合には、固定螺子１３を緩めてシャフト１１
を取り付けディスク１４に対して幾分上又は下に滑らせ
ればよい。

容器１５は、前述の如く、透明な材料からなっているの
で、その内容物を容易に観察することができる。特に、
これによって、溢れ出る洗浄水に含まれている血液の量
を非常に簡単に且つ明確に判定することができる。この
情報はオペレーターには価値あるものであり、特に、必
要な場合には輸血を行わねばならない麻酔医にとっては
価値あるものである。この監視も自動化することができ
る。

容器１５及びその内容物を通して光ビーム２１を照射し
、色度計測の方法で血液の割合を自動的に判定し、それ
を示す光量計２０．２０を設けると有利である。

本発明に係るシャフトは、本発明の範囲内で図示実施例
から種々に変更することができる。従って、例えば、容
器１５を設けずにオーバーフロー開口部１７をシャツ目
１に直接設けることができる。

オーバーフロー開口部１７の膀胱に対する垂直方向の距
離調整は、別の方法で、例えば縦方向に伸縮可能なシャ
フトによって、行うことができる。最後に、空気開口部
１６及びオーバーフロー開口部１７は、シャフト１１の
基端部に直接設ける必要はない。

例えば、シャフトの基端部を横方向に曲げ、その折曲部
に空気開口部１６を配置すると共に、折曲部の端部をオ
ーバーフロー開口部１７とすることができ、あるいは、
シャフトの基端部に出口ホース１８を接続すると共に、
該ホース１８の中間に空気開口部１６及びオーバーフロ
ー開口部１７を設けた装置を配置することもできる。

〔発明の効果〕

以上実施例に基づいて説明したように、本発明によれば
、制御操作を要することなく膀胱内圧を自動的に一定に
維持することができる恥骨上部洗浄水排出管を提供する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明に係る恥骨上部洗浄水排出管の一実施
例の使用状態を一部断面で示す図である。 図において、ｌは膀胱壁、２は前立腺、３は恥骨、４は
腹部の皮膚、５は切除シャフト、６は切除ループ、ｌＯ
は洗浄水格納容器、１１はシャフト、１２はクランプリ
ング、１４は取り付けディスク、１５は容器、１６は空
気開口部、１７はオーバーフロー開口部、１９は水面、
２０は光度計、２１は光ビームを示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、尿道を貫通した切除器具から供給される洗浄水を膀
   胱から排出するためのシャフト付恥骨上部洗浄水排出管
   において、ほぼ垂直に配置されたシャフト１１の基端部
   又はその近傍に空気開口部１６が設けられ、且つその下
   方に出口ホース１８へ接続する横向きオーバーフロー開
   口部１７が設けられていることを特徴とする恥骨上部洗
   浄水排出管。 ２、前記シャフト１１は、膀胱１に対するオーバーフロ
   ー開口部１７の垂直間隔を調整し得るように構成されて
   いることを特徴とする請求項１記載の恥骨上部洗浄水排
   出管。 ３、腹部の皮膚４に係合し、縦方向に移動可能で、固定
   することのできる取り付けディスク１４がシャフト１１
   上に設けられていることを特徴とする請求項２記載の恥
   骨上部洗浄水排出管。 ４、前記空気開口部１６及びオーバーフロー開口部１７
   は、シャフト１１の基端部又はその近傍に配置された、
   より大きな直径の容器１５に設けられていることを特徴
   とする請求項１乃至３のうちのいずれかに記載の恥骨上
   部洗浄水排出管。 ５、前記容器１５は透明な材料で構成されていることを
   特徴とする請求項４記載の恥骨上部洗浄水排出管。 ６、光度計装置が前記容器１５に設けられていることを
   特徴とする請求項４記載の恥骨上部洗浄水排出管。