JPH01247530A - トルクセンサ用被測定軸の熱処理方法 - Google Patents

トルクセンサ用被測定軸の熱処理方法

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JPH01247530A
JPH01247530A JP63074822A JP7482288A JPH01247530A JP H01247530 A JPH01247530 A JP H01247530A JP 63074822 A JP63074822 A JP 63074822A JP 7482288 A JP7482288 A JP 7482288A JP H01247530 A JPH01247530 A JP H01247530A
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torque
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青木 博幸
Shinichiro Yahagi
慎一郎 矢萩
Takanobu Saitou
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】
(産業上の利用分野) 本発明は、被測定軸に加えられるトルクを検出するのに
利用される磁歪方式のトルクセンサに関し、さらに詳し
くはトルクセンサによってトルクが測定される被測定軸
に適した熱処理を施すことによって、当該トルクセンサ
の感度を高めかつまたヒステリシスを小さなものにする
のに利用されるトルクセンサ用被測定軸の熱処理方法に
関するものである。 (従来の技術) 従来より、この種の磁歪方式のトルクセンサとしては、
例えば、第5図に示す構造のものがある。 第5図に示す磁歪方式のトルクセンサ21は、磁気ひず
み効果を持つ磁性体からなる被測定軸22の外周部に、
当該被測定軸22どの間に間隙23をおいて1例えば、
パーマロイ等の高透磁率材料より形成されたヨーク24
を配設し、このヨーク24には、前記被測定軸22を磁
路の一部とする磁気回路を形成する励磁手段としての励
磁コイル25と、前記被測定軸22を通る磁歪成分を検
出する検出手段としての検出コイル26とを設けた構造
をなすものである。 このような構造を持つ磁歪方式のトルクセンサ21は、
励磁コイル25に通電することにより、当該励磁コイル
25から発せられた磁束が、被測定軸22→間隙23→
ヨーク24→間隙23→被測定軸22を通ることによっ
て、磁気回路が形成され、このとき、検出コイル26に
は、誘導起電力が生じる。 前記誘導起電力が生じる状態において、被測定軸22に
ねじりトルクが加わると、この被測定軸22の磁気ひず
み効果によって、当該被測定軸22自体の透磁率が変化
するため、前記磁気回路を通る磁束密度に変化が生じ、
自己誘導により検出コイル26に発生する誘導起電力が
変化して、この誘導起電力の変化を検出することによっ
て、例えば第6図に示すようなトルク−出力特性が得ら
れ、前記被測定軸22に加えられたねじりトルクを検出
することができる。 (発明が解決しようとする課題) しかしながら、第5図に示すような構造の磁歪方式のト
ルクセンサ21において、被測定軸22として通常の機
械構造用鋼(JIS  SC。 SCr、SCM、SNCMなど)から製作されているも
のを用いた場合には、磁気ひずみ効果の検出量が小さく
、第6図に示す出力特性図において感度を示す角度θが
小さいことから、十分な検出感度を得ることができない
とともに、同じく第6図に示す出力特性図においてヒス
テリシスを示す%1hが大きくなり、正確なトルクの検
出が行い難いという課題を有していた。 (発明の目的) 本発明は、上述した従来の課題に着目してなされたもの
で、十分な検出感度を得ることができるとともに、ヒス
テリシスが小さく、静止軸や回転軸などの被測定軸に加
えられているトルクの検…を正確に行うことができるト
ルクセンサを提供すべく前記被測定軸に対して好適な熱
処理方法を提供することを目的としている。
【発明の構成】
(課題を解決するための手段) 本発明は、被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とす
る磁気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る
磁歪成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにお
いて、前記被測定軸の少なくとも一部、とくに前記磁路
を形成する部分、もしくは全体が、重量%で、Alを1
1.0〜15.0%含み、必要に応じて、B、St。 Ge、Sn、Pb、P、Sb、Cu、Ni 。 Co 、 M n 、 Cr 、 M o 、 W 、
 V 、 N b 、 T a 。 Ti、Zr、Hf、Be、Sc、Y、希土類元素のうち
から選ばれる1種または2種以上の元素を合計で0.0
1〜5.0%含み、同じく必要に応じて、Cを0.01
〜0.50%と、Cr。 Mo、W、V、Nb、Ta、Ti 、Zr、Hfのうち
から選ばれる1種または2種以上の元素を合計で0.0
1〜5.0%とを含み(ただし、前記B〜希土類元素と
前記Cr−Ifとの合計が5.0%以下であることが望
ましい、)、残部が実質的にFeからなるFe−AIL
系合金を素材としており、前記被測定軸に対して、so
o’c以上の温度から500℃/hr以上の冷却速度で
冷却する熱処理を施すようにしたことを上述した従来の
課題を解決するための手段としたことを特徴としている
。 本発明が適用されるトルクセンサは、上記のように、被
測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を
構成する励磁手段と、前記被測定軸に発生する磁歪成分
を検出する検出手段を備えた構造をなすものとすること
ができ、この場合、例えば、前記励磁手段と検出手段は
、それぞれ別個のコイルすなわち励磁コイルと検出コイ
ルとから構成させたものとすることができ、あるいは共
通のコイルから形成して当該コイルの透磁率変化による
インタフタンス変化を検出するようにした構成のものに
も適用することができる。さらに、被測定軸には、その
軸心方向に対して所定の角度をなす凹凸状部を形成して
、形状的な磁気異方性を付4するようにしたものとする
こともできるが、このような構造のものに限定されるこ
となくその他種々の構造のものにも適用することが可能
である。 本発明が適用される磁歪方式のトルクセンサでは、被測
定軸として、少なくともその一部、とくに磁路を形成す
る部分、もしくは被測定軸の全体が、上述した特定成分
を有するFe−AfL系合金を素材としたものを用いて
おり、以下にその成分組成(重量%)ならびに熱処理条
件の限定理由について説明する。 Al:11.0〜15.0% Aiは、被測定軸の磁歪効果を高めて、磁歪成分の検出
感度を高める作用をするとともに、ヒステリシスを小さ
くする作用を有している特徴をもつものである。 ところが、Ai量が多すぎると、靭性が低下し、動力伝
達軸それ自体を被測定軸として用いる場合には強度的な
不安があり、また鍛造や切削などの加工が困難となるな
どの問題点が生じ、さらに磁歪成分の検出感度が低くな
り、ヒステリシスも大きくなる。また逆にAJI量が少
なすぎる場合にも、磁歪成分の検出感度が低くなり、さ
らにヒステリシスが大きくなる問題点を生ずるので、1
1、ON15.0%の範囲とした。 B、Si 、Ge、Sn、Pb、P、Sb、Cu。 N i 、 G o 、 M n 、 Cr 、 M 
o 、 W 、 V 、 N b 。 Ta、Ti 、Zr、Hf、Be、Sc、Y、希土類元
素のうちから選ばれる1種または2種以上の元素の合計
:0.01〜5.0% これらの元素は溶製時の脱酸、脱硫剤として作用したり
、またFe−Al系合金に固溶して強度を高めたり、析
出硬化により強度を向上させたり、結晶粒の微細化を促
進させたり、靭性を向上させたり、CやWやOrなどの
拡散移動を抑制させたり、可鍛性能を向上させたり、す
るなどに有効な元素であるが、多すぎると加工性を低下
させたり、靭性を低下させたり、磁歪成分の検出感度が
低くなりヒステリシスを増加させたり、するなどの問題
点を有しているので、これらの1種または2種以上の元
素を合計で0.O1〜5.0%以下とした。 C:0.01 〜0.50  % と 、  Cr  
、  M  o  、  W  。 V、Nb、Ta、Ti 、Zr、Hfのうちから選ばれ
る1種または2種以上の元素の合計=0.01〜5.0
% CおよびCr 、 M o 、 W 、 V 、 N 
b 、 T a 。 Ti、Zr、Hfは炭化物を形成して基地中に分散する
ことにより、被測定軸、例えばドライブシャフトやコラ
ムシャフトなどの動力伝達系その他の軸構造体として要
求される強度を確保するために有効な元素であり、必要
に応じてFe−Al系合金中に含有させることが望まし
い、しかし、多すぎると加工性に悪影響を及ぼしたりす
るので、Cは0.01〜0.50%、Cr、Mo。 W、V、Nb、Ta、Ti 、Zr、Ifのうちから選
ばれる1種または2種以上の合計はo、oi〜5.0%
の範囲とするのがよい。 本発明が適用されるトルクセンサに用いる被測定軸は、
少なくともその一部分、とくに磁路を形成する部分、も
しくは全体が上記の組成を有するFe−Al系合金を素
材としているものであるが、出力感度を向上させたり、
ヒステリシスをさらに小さくしたり、さらには個々の被
測定軸ごとの出力感度やヒステリシスのばらつきを少な
くしたりするために、500℃以上の温度から500”
O/ h r以上の冷却速度で冷却する熱処理を施して
おく必要がある。そして、冷却速度が十分にコントロー
ルできない場合には、−度油冷等の急冷処理を施した後
に、さらに適当な温度に再加熱して、特性のばらつきを
少なくすることも可能である。 (実施例) 第1図は本発明の実施例に用いたトルクセンサを示して
いる。 図に示すトルクセンサ1は、その全体が後出の第1表に
示す組成のF e−AfL系合金からなる被測定軸2を
用いており、この被測定軸2の表面には、当該被測定軸
2の軸心方向に対し所定の角度をなす凹状部3a、3b
と凸状部4a、4bとが適宜なる間隔をもって当該被測
定軸2と一体に形成してあり、これら凹状部3a、3b
および凸状部4a 、4bによって形状磁気異方性を持
つようにしである。 この場合、前記一方の凹状部3aおよび凸状部4aと、
他方の凹状部3bおよび凸状部4bとは、軸心方向に対
し同じ傾斜角度(例えば、この実施例では45°)でか
つ互いに反対方向に傾斜した状態で一対をなすものとし
て設けてあ−る。 また、このトルクセンサ1は、前記被測定軸2のほかに
、当該被測定軸2に形成した一方の凹状部3aおよび凸
状部4aと、他方の凹状部3bおよび凸状部4bに対向
して配置させた一対のコイル5a、5bを有しており、
前記コイル5a。 5bの外側に、かつ被測定軸2との間で間隙6をおいて
、高透磁率材料よりなる円筒状のヨーク7を設けた構造
をなすものである。この場合、コイル5a、5bは、被
測定軸2を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手
段と、前記被測定軸2を通る磁歪成分を検出する検出手
段とに共通して使用されるものとなっている。 このような構造のトルクセンサ1において、コイル5a
、5bは、第2図に例示するように、抵抗器11.12
と組合わされてブリッジ回路を構成し、このブリッジ回
路にバランス用の可変抵抗器13を設けると共に、ブリ
ッジ回路の接続点A、C間には励磁用発振器14を接続
して励磁方向を同一方向に合わせ、接続点B、B’間に
は差動増幅器15を接続して、出力端′f−16,17
より検出出力を取り出すことができるようにしである。 次に、前記第1図に示したトルクセンサ1を第2図に示
した電気回路に接続した場合の動作について説明する。 まず、作動に際しては、励磁用発振器14より、コイル
5a、5bに一定振幅(V)および周波数(f)の交流
を通電する。この通電によって、被測定軸2→間隙6→
ヨーク7→間隙6→被測定軸2を磁路とする磁力線が、
コイル5a。 5bを取り囲むように発生する。 ところで、通電する交流の周波数(f)を高くすると、
被測定軸2にはうず電流が増加する。そして、うず電流
の分布は被測定軸2の中心に近いほど強く、表面では零
となる。そのため、表面での磁化は外部磁場の変化に追
従できても、内側になると磁化の変化は妨げられるよう
になる。 したがって、前記の磁力線は被測定軸2の表面部分を流
れ、被測定軸2には凹状部3a、3bが、当該被測定軸
2の軸心方向と所定の角度をなすように形成しであるた
め、これが磁気抵抗となり、凸状部4a 、4bを主体
に流れることになる、それゆえ、前記凹状部3a、3b
および凸状部4a 、4bによる形状磁気異方性の効果
が現われる。 上記凹状部3a、3bおよび凸状部4a、4bの軸心方
向に対する角度は、一方の凹状部3aおよび凸状部4a
と他方の凹状部3bおよび凸状部4bとが互いに逆方向
↑かつ等しい角度を有するものとしているが、前記角度
が最も望ましいのは、被測定軸2にトルクが印加された
場合の主応力方向、すなわち、右45°方向および左4
5゜方向をなすようにすることである。この理由は、前
記磁力線は主応力方向を主体に流れ、かつ凸状部4a、
4bは被a疋軸2の最表面部であるから最もひずみが大
きいところであり、このひずみによる磁性体の透磁率変
化を最も効果的にひき出すことができるためである。 そして、被測定軸2に対して第1図に示すT方向にトル
クが印加されると、一方の凸状部4aは右45°方向に
形成されているため、最大引張応力+σが作用し、反対
に、他方の凸状部4bは左45°方向に形成されている
ため、最大圧縮応力−σが作用する。 ここで、被測定軸2が正の磁気ひずみ効果を有していれ
ば、一方の凸状部4aの透磁率はトルク零のときに比べ
て増大し、逆に、他方の凸状部4bの透磁率はトルク零
のときに比べて減少する。 したがって、一方のコイル5aのインダクタンスは増大
し、他方のコイル5bのインダクタンスは減少するので
、第2図に示したブリッジ回路のバランスがくずれ、出
力端子16.17間にトルクに対応した円方が生じる。 また、トルクが逆方向に印加された場合には、前述した
のと逆の作用により、一方のコイル5aのインダクタン
スは減少し、他方のコイル5bのインダクタンスは増大
するので、第2図に示したブリッジ回路のバランスがく
ずれ、出力端子16.17間にトルクに対応した出力が
生じる。 これをさらに具体的に説明すれば、コイル5a、5bの
インダクタンスをそれぞれLl+L2とし、抵抗11.
12の抵抗値をRとし、励磁用発振器1斗の電圧を79
周波数をfとしたときに、ブリッジ回路A−B−Cを流
れる電流を11、回路A−B’ −Cを流れる電流を1
2とすると、 となり、 B点cnit位v1は、  V、=i、−RB′点の電
位v2は、V2=12*R となる。 ソコテ、B−B’(7)電位差4*lV+−Vzlで表
わされ、これを差動増幅器15で求めることによりトル
クの検出を行う。 この実施例におけるトルクセンサ1では、凹状部3a、
3bおよび凸状部4a 、4bをその傾きが反対である
一対のものとし、それぞれにコイル5a、5bを対向さ
せて、前記凹状部3a、3bおよび凸状部4a、4bに
おける磁性変化の差をブリッジ回路により検出するよう
にしているので、被測定軸2の透磁率が温度によって変
化したとしても、出力の零点は動かないものとすること
ができ、トルクの検出精度の高いものとすることが可能
である。 この実施例において、被測定軸2は第1表に示す化学成
分を有するF e−Al系合金を素材としている。そし
て、50KgのFe−Al系合金をそれぞれ真空誘導炉
中で溶製したのち、fn’Ziし、被測定軸2となる形
状に機械加工を施したあと、同じく第1表に示す条件で
熱処理を施して被測定軸2を作製した。 上記被測定軸2は、直径が20mmの軸の表面部分に、
軸心方向に対し所定の角度(この実施例では45°)を
有する11112mm、段差1mmの凹状部3a、3b
および凸状部4a、4bが一体に形成しである構造をな
すものである。 次に、上記被測定軸2を用いたトルクセンサ1において
、第2図に示す電気回路図の励磁発振器14より、コイ
ル5a、5bに対して周波数30KHz、電流30mA
の交流を供給することによって被測定軸2→間隙6→ヨ
ーク7→間隙6→被測定軸2を磁路とする磁気回路を形
成させておき、この状態で左右回転方向にそれぞれ1k
gfemのトルクを印加した際の前記被測定軸2の透磁
率変化をコイル5a、5bにおいてインダクタンス変化
として第2図に示した交流ブリッジにより検出すると、
このときの各トルクセンサ1の出力は第3図のようにな
り、このときの出力感度(第3図の角度θ)およびヒス
テリシス(第3図の幅h)を調べた。これらの結果を同
じく第1表に示す、また、機械的特性として同じ材質、
熱処理を施した材料において引張試験を行った際の引張
強さの結果をあわせて第1表に示す。 第1表に示す結果より明らかなように。 A立置が11.0〜15.0%の範囲にあり、実質的に
FeとAlのみからなるFe−Al系合金から構成され
た被測定軸2に対して500°C以上の温度から500
℃/ h r以上の冷却速度で冷却した本発明例No、
 1〜4の場合には、感度が1 、5〜3 、2V/K
g f φm 、ヒステリシスが0〜7%となっていて
、感度は良好であり、ヒステリシスはややばらつきがあ
るものの比較的良好な値となっている。 これに対して、Al量が11.0〜15.0%の範囲に
あるものの、熱処理時の冷却速度が小さい比較例No、
12の場合には、ヒステリシスが大きな値となっている
。 一方、A立置が11.0%より少ない9.5%のAl量
を含み、実質的にFeとAfLのみからなるFe−Al
系合金から構成された被測定軸を用いた比較例No、1
4の場合には、本発明の条件を満足する熱処理を施して
も、感度が1.0V/Kgf@mと低く、ヒステリシス
が14%と太きくなっている。 また、A立置が15.0%を超える16.5%のAl量
を含む比較例No、15の場合にも、本発明の条件を満
足する熱処理を施しても、感度が0.9V/Kgf11
mと低く、ヒステリシスが7%とやや高めになっている
。 他方、B、St 、Ge、Sn、Pb、P。 Sb、Cu、Nj 、Co、Mn、Cr、Mo。 W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、Be。 Sc、Yおよび希土類元素のうちから選ばれる1種また
は2種以上を合計でo、oi〜5.0%含む被測定軸2
に対して500°C以上の温度から500℃/ h r
以上の冷却速度で冷却した本発明例No、 5 、6 
、7、およびCを0.01〜0.50%と、Cr 、 
M o 、 W 、 V 、 N b 。 Ta、Ti 、Zr、Hfのうちから選ばれる1種また
は2種以上を合計で0.01〜5.0%とを含む被測定
軸2に対して500℃以上の温度から500℃/ h 
r以上の冷却速度で冷却した本発明例No、 8 、9
、さらには上記B〜希土類元素の1種以上とCとを含む
被測定軸2に対して500℃以上の温度から500℃/
 h r以上の冷却速度で冷却した本発明No、10.
11の場合には、感度が1 、3〜2 、7V/Kg 
f ・mと高く、ヒステリシスが2〜6%と比較的良好
な値となっている。 そして、上記B〜希土類元素の1種以上および/または
CとCr−Hfの1種以上とを適量添加したFe−Aj
l系合金を素材とする被測定軸2を用いた場合と、実質
的にAlとFeのみからなるFe−Al系合金を素材と
する被測定軸2を用いた場合とを比較すると、感度やヒ
ステリシスに代表される特性にさほど大きな差はなく、
Fe−Al系合金に上記元素を添加することによって、
第1表に示すように強度を高めうることが確かめられ、
さらには靭性、加工性等を向上させうることが確められ
た。 しかし、上記元素の添加量が適量を超える場合、例えば
比較例崩、16のように6.8%を含んでいる場合には
、感度が0.7V/Kgf*mと低く、ヒステリシスが
18%とかなり大きいものとなっていた。 さらに、熱処理温度が500℃よりも低い例えば比較例
No、17のように400℃である場合には、感度が0
.8v/Kgf・mと低く、ヒステリシスはかなり大き
いものとなっている。 次に、先の実施例の本発明例No、 2 、No、  
10の成分をもつ被測定軸2を用いて、熱処理後の冷却
速度を変化させてトルクセンサの出力特性を調べた。こ
れらのうち、実施例N002の場合には。 1100’CX3時間加、%後700℃t−t’徐冷し
、700℃から種々の冷却速度で冷却した。また、実施
例No、10の場合には、1100℃×3時間加熱後、
種々の冷却速度で冷却した。そして。 トルクセンサの出力特性は、先の実施例と全く同様の条
件で調査した。その結果を第4図に示す。 第4図に示すように、H2中または真空中で100℃/
hr 、300’0/hrで冷却した場合には、いずれ
もヒステリシスが10%以」二と太き〈なっている、し
かし、N2中または真空中で500℃/ h rで冷却
した場合、N2中またはN2中で1000℃/hr、5
000℃/hr’t’急冷した場合、さらに真空中で油
冷(約lOO℃/ s e c =約3.6X10’−
℃/hr)した場合には、ヒステリシスは10%以下と
小さくなっている。そして、一般には、トルクセンサの
トルク検出精度としてはヒステリシスが10%以下であ
ることが必要とされるので1本発明におけるFe−Al
系合金を用いた被測定軸2に対する熱処理方法としては
、500℃以上の温度から500℃/hr以上の冷却速
度で冷却することが必要であることが確かめられた。 なお、上記実施例では、コイル5a、5bが励磁手段用
のコイルと検出手段用のコイルとに共通使用されている
トルクセンサ1を例にとって説明したが、そのほか、第
5図に例示したトルクセンサ21のように、被測定軸2
2の外周部に、当該被測定軸22との間に間隙23をお
いて、高透磁率材料からなるヨーク24を配設し、この
ヨーク24には、励磁手段としての励磁コイル25と検
出手段としての検出コイル26とを設けた構造をなすも
のとすることもでき、特に限定されない。
【発明の効果】
以上説明してきたように1本発明は、被測定軸と、前記
被測定軸を磁路の一部とする磁気回路を形成する励磁手
段と、前記被測定軸を通る磁歪成分を検出する検出手段
を備えたトルクセンサにおいて、前記被測定軸の少なく
とも一部が、重量%で、Alを11.0−15.0%含
み、必要に応じてB、Si、Ge、Sn、Pb、P、S
b。 Cu、Ni 、Co、Mn、Cr、Mo、W、V。 Nb、Ta、Ti 、Zr、Hf 、Be、Sc。 Y、!土類元素のうちから選ばれる1種または2種以上
の元素を合計で0.01〜5.0%含み、同じく必要に
応じて、Cを0.01〜0.50%と、Cr、Mo、W
、V、Nb、Ta、Ti 。 Zr、Hfのうちから選ばれる1種または2種以上の元
素を合計で0.01〜5.0%とを含み。 残部が実質的にFeからなるF e−Al系合金を素材
としており、前記被測定軸に対して、500°C以上の
温度から500℃/ h r以上の冷却速度で冷却する
熱処理を施すようにしているので、被測定軸の強度を十
分に確保したうえ、当該トルクセンサの出力感度を十分
良好なものにすることが可能であるとともに、ヒステリ
シスを小さなものにすることが可能であり、トルクの検
出を正確に実施することができるようになる。 そして、特に動力伝達軸のような負荷の大きい回転軸そ
れ自体を被測定軸として使用し、当該回転軸に加えられ
るトルクを検出する場合において1回転軸の強度を十分
に確保したうえで、トルクセンサの検出感度を大きなも
のにすることができると同時に、ヒステリシスを小さな
ものにすることができ、トルクの検出をきわめて簡便な
構成にしてしかも正確に行うことができるという非常に
潰れた効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明が適用されるトルクセンサの構造例を示
す軸方向断面説明図、第2図は第1図のトルクセンサに
接続する電気回路の構成を例示する説明図、第3図は第
1図のトルクセンサの出力特性を示すグラフ、第4図は
t too℃×3時間加熱後に種々の冷却速度で冷却し
た場合のヒステリシスへの影響を調査した結果を示すグ
ラフ、第5図(a)(b)はトルクセンサの他の構造例
を示す各々軸方向説明図および軸直角方向説明図、第6
図は第5図のトルクセンサの出力特性を示すグラフであ
る。 1.21・・・トルクセンサ、2,22・・・被測定軸
、5a、5b・・・コイル(励磁手段および検出手段)
、25・・・励磁コイル(励磁手段)、26・・・検出
コイル(検出手段)。 特許出願人    日産自動車株式会社同出願人   
  大同特殊鋼株式会社代理人弁理士   小  塩 
  豊 第2図 (t) 14 第3図 第4図 冷tp t /I (’c/h、)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
    気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
    成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
    、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、Alを
    11.0〜15.0%含み、残部が実質的にFeからな
    るFe−Al系合金を素材としており、前記被測定軸に
    対して、500℃以上の温度から500℃/hr以上の
    冷却速度で冷却する熱処理を施すことを特徴とするトル
    クセンサ用被測定軸の熱処理方法。
  2. (2)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
    気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
    成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
    、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、Alを
    11.0〜15.0%含み、さらに、B、Si、Ge、
    Sn、Pb、P、Sb、Cu、Ni、Co、Mn、Cr
    、Mo、W、V、Nb、Ta、Ti、Zr、Hf、Be
    、Sc、Y、希土類元素のうちから選ばれる1種または
    2種以上の元素を合計で0.01〜5.0%含み、残部
    が実質的にFeからなるFe−Al系合金を素材として
    おり、前記被測定軸に対して、500℃以上の温度から
    500℃/hr以上の冷却速度で冷却する熱処理を施す
    ことを特徴とするトルクセンサ用被測定軸の熱処理方法
  3. (3)被測定軸と、前記被測定軸を磁路の一部とする磁
    気回路を形成する励磁手段と、前記被測定軸を通る磁歪
    成分を検出する検出手段を備えたトルクセンサにおいて
    、前記被測定軸の少なくとも一部が、重量%で、Alを
    11.0〜15.0%含み、さらに、Cを0.01〜0
    .50%と、B、Si、Ge、Sn、Pb、P、Sb、
    Cu、Ni、Co、Mn、Cr、Mo、W、V、Nb、
    Ta、Ti、Zr、Hf、Be、Sc、Y、希土類元素
    のうちから選ばれる1種または2種以上の元素を合計で
    0.01〜5.0%含み、残部が実質的にFeからなる
    Fe−Al系合金を素材としており、前記被測定軸に対
    して、500℃以上の温度から500℃/hr以上の冷
    却速度で冷却する熱処理を施すことを特徴とするトルク
    センサ用被測定軸の熱処理方法。
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