JPH01242530A - 脂肪肝抑制物質 - Google Patents

脂肪肝抑制物質

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JPH01242530A
JPH01242530A JP7111088A JP7111088A JPH01242530A JP H01242530 A JPH01242530 A JP H01242530A JP 7111088 A JP7111088 A JP 7111088A JP 7111088 A JP7111088 A JP 7111088A JP H01242530 A JPH01242530 A JP H01242530A
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JP
Japan
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hemicellulose
bran
corn
substance
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Application number
JP7111088A
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English (en)
Inventor
Saburo Kawamura
川村 三郎
Masayasu Takeuchi
竹内 政保
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Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
Original Assignee
Japan Maize Products Co Ltd
Nihon Shokuhin Kako Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、脂肪肝に伴う種々の肝臓機能の異常を抑制す
る脂肪肝抑制物質に関する。
「従来の技術」 脂肪肝は、肝細胞内に脂肪が異常に蓄積した状態をいい
、この際、蓄積する脂肪は主として中性脂肪である。脂
肪肝を惹起する要因は極めて多数知られているが、その
発生機序には共通の要因が関与している。すなわち、肝
臓は、脂肪の代謝・転送に重要な役割を果たしており、
正常状態では肝臓での脂肪の出納は一定の平衡状態に保
たれている。肝臓の中性脂肪は、食事に由来するカイロ
ミクロン中の脂肪酸、末梢脂肪組織より動員されたf1
1離脂肪酸および新しく肝臓で合成された脂肪酸に由来
している。このように新しく合成されたかまたは肝臓に
転送されてきた脂肪酸の一部は肝臓で酸化分解されるが
、一部は肝臓のマイクロシームでエステル化されて中性
脂肪となり、蛋白と結合してリポ蛋白の形で血流中に分
泌される。
中性脂肪の代謝回転は他の脂肪に比べて早く、静脈内に
投与された標識遊離脂肪酸は20分ですでに血流中のリ
ポ蛋白中に見いだされる。このように肝中性脂肪は比較
的速い代謝・回転をしながら平衡状態に保たれているが
、この平衡を乱す、すなわち肝臓における中性脂肪の生
成量と利用量の間に不拘191が生ずるような障害が加
わると、脂肪肝が発生する。
脂肪肝は、アルコールの過剰摂取、肥満、糖尿病によっ
て起こることが多(、脂肪の蓄積に伴って、食欲不振、
体重減少°、疲労などを訴える。また、脂肪肝は、脂肪
性肝硬変などの肝障害発生の初期症状としても現われる
ものである。また、ラットなどの動物実験において、エ
チオニン、四塩化炭素、オロト酸などを投与して、脂肪
肝を人為的に作り出し、脂肪肝の発生機序を探ったり、
脂肪肝の抑制方法を検討したりする試みもなされている
しかしながら、脂肪肝の治療としては1例えばアルコー
ルを控えたり、食事に気をつけたりする、いわゆる食事
療法が主流となっており、これを積極的に治使する方法
は、未だ見いだされていないのが現状である。
また1本発明者らは、穀類、豆類の外皮から(9られた
&flの食物繊維について、その生理活性効果を研究し
、これらが肝機能を活性化する作用を有していることを
見いだし、既に特許出願している(特開昭62−201
620号、特願昭61−282913号参照)。これら
は、ラットにD−ガラクトサミン(肝障害を人為的に発
現させる物′t1)を投与した場合の実験において、血
液中のGOT、GPTの上昇を抑制する作用を有してい
る。
しかしながら、肝臓疾患は、実際には多種類のものがあ
り、それぞれ発現機構が異なっているので、これらの食
物繊維あるいはそれから得られたヘミセルロースが、特
にどの肝臓疾患に効果があるのかはよくわかっていなか
った。また、穀類、豆類の外皮から得られた各種の食物
繊維の全てが同様な効果を示すのか、あるいはこれらの
中でも特に優れた効果を示すものがあるのかという点も
不明であった。
[発明が解決しようとする課題J 本発明は、上記従来技術の問題点に2監みてなされたも
のであり、その目的は、人体に対して全(安全で、脂肪
肝を積極的に抑制する作用を有する物質を提供すること
にある。
「課題を解決するための手段」 本発明による脂肪肝抑制物質は、トウモロコシフスマま
たは小麦フスマより得られたヘミセルロースを主成分と
するものである。
また、本発明による脂肪肝抑制物質は、好ましくは、ト
ウモロコシフスマまたは小麦フスマより澱粉質、蛋白質
等を除去し、この残部をアルカリ抽出して(1られたも
のからなる。
「作用」 本発明者らは、ラットにオロト酸を投与して人為的に脂
肪肝を起こさせる実験において、各櫓の食物繊維および
それらから得られたヘミセルロースの脂肪肝抑制作用を
検討した結果、特にトウモロコシフスマまたは小麦フス
マから得られたヘミセルロースが優れた脂肪肝抑制作用
を有していることを見いだし本発明を完成するに至った
ものである。
この場合1人間の脂肪肝は、オロト酸によって起こるも
のではないが、前述したように脂肪肝の発生機序には共
通の要因が関与しているので、上記実験によって抑制効
果が認められれば1人間の脂肪肝の抑制にも優れた効果
が期待できる。
そして、トウモロコシフスマまたは小麦フスマから得ら
れたヘミセルロースは、人体に全く安全な物質であり、
医薬、食品添加物あるいは飲食品として安心して摂取す
ることができる。
「発明の好ましい態様」 本発明の脂肪肝抑制物質は、トウモロコシフスマまたは
小麦フスマから得られたヘミセルロースを主成分とする
ものであればよく、ヘミセルロースの抽出方法は、いか
なる方法を採用してもよい。例えば、アルカリまたは酸
による抽出、エクストルーダやオートクレーブによる加
圧、熱水抽出、セルラーゼ等の酵素剤を用いた抽出等、
あるいはこれらを適宜組合わせたいかなる方法を採用す
ることもできる。
しかし1本発明の好ましい態様においては、トウモロコ
シフスマまたは小麦フスマより澱粉質。
蛋白質等を除去し、この残部をアルカリ抽出して(1ら
れたものが採用される。
本発明の脂肪肝抑制物質の好ましい製造方法を挙げると
次の通りである。
トウモロコシフスマまたは小麦フスマをそのままアルカ
リ抽出してヘミセルロースに富んだ成分を1ワることも
できるが、ヘミセルロースをより高純度に得るためには
、トウモロコシフスマまたは小麦フスマから澱粉質、蛋
白質、さらに必要に応じて脂質、無機質等を除去した後
、アルカリ抽出することが好ましい。
トウモロコシフスマまたは小麦フスマから澱粉質、蛋白
質、さらに必要に応じて脂質、無機質等を除去する方法
としては、酵素処理、化学的処理、物理的処理のいずれ
を採用してもよく、あるいはこれらを適宜組合せてもよ
い6酵素処理は、例えばα−アミラーゼ、グルコアミラ
ーゼ等の澱粉分解酵素、プロテアーゼ等の蛋白分解酵素
、リパーゼ等の脂質分解酵素、セルラーゼ等の繊維素分
解酵素を、pH3〜9、温度30〜100°Cの条件下
に添加作用させて処理することにより行なわれる。また
、化学的処理は、例えばトウモロコシフスマまたは小麦
フスマに鉱酸、有機酸の水溶液を添加し、pH2〜5の
条件下で加熱するか、または食品用界面活性剤を添加し
、p H3〜8の条件下で熱処理することにより行なわ
れる。さらに、物理的処理は、例えばトウモロコシフス
マまたは小麦フスマをホモジナイザー、ハンマーミル等
の粉砕機で粉砕した後、篩別することにより行なわれる
こうしてトウモロコシフスマまたは小麦フスマを処理し
た後、アルカリ抽出を行なう。アルカリ抽出は、例えば
水酸化ナトリウム水溶液などのアルカリ水溶液を添加し
て混合し、非セルロース・性多糖類の区分を溶出させる
ことによって行なわれる。本発明の脂肪肝抑制物質は、
このアルカリ抽出液を中和して未精製のまま得ることも
できるが、この中和物をさらに以下のような操作で精製
して(することもできる。すなわち、中和によって沈殿
した蛋白質を遠心分離などの手段で分離除去し、さらに
必要に応じてその上澄液を透析、イオン交換樹脂処理、
イオン交換膜処理、限外濾過膜処理、アルコール精製、
濾材処理等の単独または適宜組合せで処理することによ
り、任意の純度のヘミセルロース成分を含む本発明の脂
肪肝抑制物質を得ることかで′きる。
上記のようにして得られた本発明の脂肪肝抑制物質は、
ヘミセルロースを主成分とし、これに若干のリグニン、
セルロース、灰分等が含有されたものからなっている。
そして1本発明の脂肪肝抑制物質は、抽出液、a縮液あ
るいは乾燥粉末などとして製品化できる。乾燥粉末とし
た場合でも、非常に水に溶けやす(、均質な溶液となり
やすいので、調製が容易である。したかって、そのまま
健康飲食品、医薬品として利用可能であり、また、飲食
品に少量添加することにより、飲食品の風味、食感を害
することな(生理活性を付与することができる。
「発明の実施例」 (実験方法) (1)飼料 飼料組成を表1に示す。標準飼料は、糖質源としてショ
糖、蛋白質源としてミルクカゼイン、脂質としてコーン
油、ミネラル混合およびビタンミン混合として1lar
perの配合を用いた。標準群以外のものには、全てオ
ロト酸1%を添加した。また、標準群と対照群以外のも
のには、それぞれ表記した食物繊維を添加した。なお、
オロト酸や食物繊維を添加した群においては、その代わ
りにショ糖の一部を減らしている。ここで使用した食物
繊維は、それぞれ次のようにして調製したものである。
■小麦フスマ(硬質系、日清製粉(…製)小麦フスマ(
硬質系5日清製粉■製)を、蒸留水を用いてミキサー中
で攪拌、洗浄し、残留農薬を除去すると共にNDF値を
847%に高めたもので、30メツシユに篩別して用い
た。飼料にはNDFとして5%相当1を添加した。
■トウモロコシフスマ トウモロコシをウェットミリングして得られたトウモロ
コシフスマの水分散液(固形分10%)をホモジナイザ
ーにより1分間処理した後、48メツシ1の篩を用いて
水洗、篩別し、篩上の残渣を回収し乾燥粉末化したもの
を用いた。飼料にはNDFとして5%相当ゴを添加した
■トウモロコシヘミセルロース 上記■で調製したトウモロコシフスマ100gを512
容の三角フラスコに採る。グルコアミラーゼ(長潮産業
■製、  l X 10’ GUN/g15 gを蒸留
水4aに溶かして濾紙で濾過し、濾液に0.2M酢酸塩
緩衝液(PH4,8)II2を加えて調製したグルコア
ミラーゼ溶液52およびトルエン数滴を上記コーンファ
イバに加えて40℃で24時間保ったにれをガラスフィ
ルター(151G3)で濾過し、残渣を水で洗浄した後
、2β容三角フラスコに移し、0.5N水酸化ナトリウ
ム液1eを加え、容器内に窒素ガスを充満させ、ゴム栓
で密栓して室温で18時時間上う(130ストロ一ク/
分)することにより、アルカリ可溶の非セルロース性多
rf?i類区分の抽出を行なった。このものを遠心分離
(3000rpm、10分)して液部氷酢酸で中和し、
トリクロール酢酸を最終潤度が7%になるように添加し
て蛋白質を沈殿させた。
沈殿物を遠心分離(5000rpm、10分)して除去
し、得られた分離液(約700mI2.)に水を加えて
約1.5gとした後、セロファンチューブを用いて3日
間、流水中で透析した。透析内容物が中性になったのを
確認した後、約4倍哩のエチルアルコール(最終濃度8
0%以上)を加え、−夜装置して沈殿物を充分に生成さ
せた。この沈殿物を遠心分離(4000r pm、10
分)して採取し、蒸留水1eに溶解させ、凍結乾燥して
淡色の粉末13gを得た。この粉末は、水分12.8%
、灰分】、9%、全窒素0.8%、ヘミセルロース83
0%、セルロース01%、リグニン14%からなってい
る。こうして得られたトウモロコシヘミセルロースを飼
料に2%添加した。
■ペクチン 高メトキシルペクチン(エステル化度65%、Unip
ectine社製)を用い、これを飼料に2%添加した
■小麦フスマヘミセルロース 上記■で調製した小麦フスマ!00gに、2%の水酸化
カルシウムを添加したlβの水を加え、80℃で5時間
加熱してヘミセルロースを抽出した6遠心分離(500
0rpm、10分)して残渣を除いた抽出液を硫酸で中
和した後、濾過脱色し1分両分子遣10万の限外濾過膜
で脱塩して濃縮した後、凍結乾燥してヘミセルロース粉
末6.4gを得た。この粉末は、水分7,3%、灰分4
.1%、全窒素0.2%、ヘミセルロース84.2%、
セルロース03%、リグニン57%からなっている。こ
うして得られた小麦フスマヘミセルロースを飼料に2%
添加した。
(以下、余白) (2)実験動物および飼育方法 実験動物は、4i4令(体重69〜77g)のSD系雌
雄ラット用いた。標準飼料により6日間予備飼育したの
ち、ラットの平均体重が各P1毎に等しくなるように7
匹ずつ6群に分け、各試験飼ト1を投与して11日間飼
育した。その間、飼料および水は自由に摂取させた0体
重、飼料の摂取は毎日一定時刻に測定した。本飼育12
日目、絶食させない状態で午ii′1ilO時にネンブ
タール肋腔内注q−tにより麻酔し、心臓穿刺により採
血、解剖を行なった。
(3)血清ならびに肝臓の分析 ■血清の生化学値の分析 心臓から採血した血液は、直ちに2000rpmで20
分間遠心分離して血清を分離し、次の6項目について分
析を行なった。
@Go”11グルタミン酸・オキザロ酢酸・トランスア
ミナーゼ) ヤトロン■製の試験試薬「イアトロザイムTA−LQJ
  (商品名)を使用した。
■GPT (グルタミン酸・ピルビン酸・トランスアミ
ナーゼ) ヤトロン■製の試験試薬「イアトロザイムTA−LQJ
  (商品名)を使用した。
0TC(総コレステロール) 協和メデックス(掬製の試験試薬「デタミナーTC5J
  (商品名)を使用した。
■TG(トリグリセライド・中性脂肪)協和メデックス
■製の試験試薬「デタミナ−TG−3555J  (商
品名)を使用した。
@PL(リン脂質) 協和メデックス(…装の試験試薬「デクミナーPLJ 
 (商品名)を使用した。
■OCT (オルニチン・カルバミル・トランスフェラ
ーゼ) ■肝臓脂質成分の分析 肝臓は、摘出後、直ちに重量を測定し、凍結乾燥した。
乾燥した肝臓は、重量測定後、粉砕、均一化をはかり1
分析試料とした。試料は、05gを秤取し、Folch
らの方法に準じて脂質の抽出を行なった。すなわち、5
0+nj2容共栓付遠心管に試11を入れ、クロロホル
ム・メタノール混液(21、V/V)15m、cを加え
、サーモミキザーで15砂間撹拌を30分置きに3回行
なった後、室1品で24時間放置した6次に、遠心分離
を3000rpmで10分間行ない、上澄液を濾紙(5
B)を用いて濾過し、濾液をクロロホルム・メタノール
混液で50mεに定容し1次の4項目の分析に供した。
■総脂質 供試液20mj2を秤取し、恒雇既知のフラスコに入れ
、湯浴(90℃)上で蒸発、乾固させた後、乾燥器(9
5℃)に入れ、・石川に達するまで乾燥し、秤量して脂
質が、を求めた。
(ゆ総コレステロール(TC) 供試液1myをI「取し、これを生理的食塩水で洗浄後
、協和メデックス■製の試験試薬[デタミナーTC55
5J(商品名)を使用して分析した。
■トリグリセライド(TG) 供試液1mρを秤取し、これを生理的食塩水で洗浄後、
和光純襲■製の試験試TX: rTriglyceri
deTes t■akoJf商品名)を使用して分析し
た。
■リン脂質(P L ) 供試液1mεを秤取し、これを生理的食塩水で洗浄後、
協和メデックス[m製の試験試薬「デタミナーPL55
5J  (商品名)を使用して分析した。
(4)統計処理 各測定値は、−元装置の分散分析により多重比較を行な
った後、P<0.05 (95%の信頼確率)において
有意差を検定した。
(実験結果) (+)成長結果を表2に示す。
体重増加量、飼料効率、内臓摘出層体重は、各群間に有
意差は認められなかった。
肝臓型は、オロト酸添加の各群は、オロト酸無添加のF
g準群(ST群)に比べて有意に高い値を示したが(P
<0.05)、オロト酸添加の各群のなかでは、トウモ
ロコシヘミセルロース群、小麦フスマヘミセルロース群
が、対照群に比べて有伍に低い値を示した。
また、肝臓の屠体重比も、オロト酸添加の各群は、標準
群と比べて高い値を示し、有意差が認められた(P<0
.05)。
(以下、余白) +21 (′Xに、各試験群の血清生化学値を表3に示
す。
GOTは、オロト酸添加各群のなかで、小麦フスマ群、
トウモロコシフスマ群、トウモロコシヘミセルロース群
、小麦フスマヘミセルロース群は、対照群に比べて有意
に低い値を示しCP<0.05)、特にトウモロコシフ
スマ群、トウモロコシヘミセルロース群、小麦フスマヘ
ミセルロース群は、標準群との間に有意差は認められな
かった(Pr0.05)。ペクチン群は2対照群と差は
なく、トウモロコシヘミセルロース群より有意に高いf
1αを示した(P<o、05)。
GPTは、オロト酸1食物繊維の添加に関係なく、各群
間に有意差は認められなかった。
TCは、オロト酸添加各群のなかで、トウモロコシヘミ
セルロース群、小麦フスマヘミセルロース群以外の群は
、いずれも61?、群より有意に低い値を示した(P<
o、05)、それに対して、トウモロコシヘミセルロー
ス群、小麦フスマヘミセルロース群は、対!IQ群、小
麦フスマ群、ペクチン群より有意に高い値を示した(P
<0.05+。
TGは、オロト酸添加各群のなかで、トウモロコシヘミ
セルロース群、小麦フスマヘミセルロース群以外の群は
、標準群よりも有意に低い値を示しくPro、051 
、  トウモロコシヘミセルロース群、小麦フスマヘミ
セルロース群は、標準群と有意差が認められないほど高
い値を示した(P<0.05)、PLは、オロト酸添加
各群は標準群より有意に低い値を示したがCP<o、0
5)、オロト酸添加各群のなかで、トウモロコシヘミセ
ルロース群、小麦フスマヘミセルロース群は他群より有
意に高い値を示した(pro、05)。
OCTは1食物繊維添加の各群とIn群との間に有意差
はなく IP<0.05)、小麦フスマ群、トウモロコ
シフスマ群、トウモロコシヘミセルロース群、小麦フス
マヘミセルロース群は、いずれも対叩群より有意に低い
(1αを示した(p<0.051゜ (以下、余白) 文献によれば、一般にオロト酸添加により血清生化学的
に目立つ変化としては、脂質の著しい低下が挙げられて
いる。1%オロト酸混入飼料を雄ラットに投与した場合
、TC,PLは1/2程度に、TGはI/3程度に低下
し、GOTは軽度の上昇を示すことが報告されている6 本実験における1%オロト酸混入飼料を投与した対照群
の結果でも、血清化学値は、上記とほぼ同様な傾向を示
した。一方、オロト酸に各食物繊維を併用して投与した
結果について述べると、トウモロコシヘミセルロース群
、小麦フスマヘミセルロース群は、GOTの上昇を抑制
し、TC。
PL、TGの脂質成分の低下を有意に抑制することが認
められた。これに対して、トウモロコシヘミセルロース
と同じ水溶性食物繊維であるペクチン群においては、上
記のいずれの効果も認められなかった。さらに、小麦フ
スマ群、トウモロコシフスマ群においては、GOTの上
昇を有意に抑制したが、TC,PLについては対照群よ
りも僅かに高い値を示し、オロト酸による血清脂質の低
下を抑制する傾向を示した。
(3)次に、各試験群の肝臓脂質成分の分析結果を表4
に示す。
肝臓中の総脂質について、オロト酸添加各群は、標準群
よりも有意に高い値を示しくP<0.05>、脂肪肝形
成を示した。小麦フスマ群とペクチン群は、対照群より
有意に高い値を示しくP<0.05)、l−ウモロコシ
フスマ群、トウモロコシヘミセルロース群、小麦フスマ
ヘミセルロース群は、対照群と差は認められなかった。
各試験群の飼料摂取量をみた場合、食物繊維添加の各群
は、飼料摂取量が多く、シたがってオロト酸の摂取量も
多くなっており、その影響で肝脂質含看が高くなるもの
と考えられる。トウモロコシフスマ群とトウモロコシヘ
ミセルロース群は、肝脂質含量は対照群と有意差はなく
、特にトウモロコシヘミセルロース群、小麦フスマヘミ
セルロース群は、対照群よりオロト酸戸取量が多いにも
がかわらず、低い値を示した。
オロト酸投与による脂肪肝の生化学的特徴は、肝小簗の
周辺部から始まるTG脂肪肝で、オロト酸混入飼料を投
与したラットでは、TGの異常な蓄積が認められると報
告されている0本実験でもオロト酸を投与した対照群の
肝TGは高い値を示した。各食物繊維をオロト酸に併用
して投与した結果では、トウモロコシヘミセルロース群
が肝TG蓄積において最も低い値を示した。これは。
トウモロコシヘミセルロースが他の食物繊維に比べてT
G蓄積を幾分なりとも抑制している証左と考えられる。
また、小麦フスマ群、小麦フスマヘミセルロース群もT
Gは比較的低い値を示した。
これに対して、トウモロコシヘミセルロース、小麦フス
マヘミセルロースと同じ水溶性食物繊維であるペクチン
は、対照群より肝TGの蓄積量は有意に多く (P<0
.05)、[fll清TGの異常に低いことからみても
、オロト酸による脂肪肝の形成を抑制する効果は認めら
れなかった。
(以下、余白) 以上の結果から、トウモロコシヘミセルロース、小麦フ
スマヘミセルロースは、オロト酸投与によるラットの脂
肪肝形成に対し、血清中のGOTならびにTC,PI−
、TG値および肝臓の総脂質含量、TG値から考察した
場合、優れた抗脂肪肝作用を有することが認められた。
「発明の効果」 以上説明したように1本発明の脂肪肝抑制物質は、ラッ
トにオロト酸を投与した実験において優れた脂肪肝抑制
作用を有している。したがって。
人間の脂肪肝抑制に対しても優れた効果が期待される。
また1本発明の脂肪肝抑制物質は、トウモロコシフスマ
または小麦フスマから得られたヘミセルロースからなる
ので、人体に全く安全な物質であり、医薬、食品添加物
あるいは飲食品として安心して摂取することができる。
特許出願人  日本食品化工株式会社

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)トウモロコシフスマまたは小麦フスマより得られ
    たヘミセルロースを主成分とする脂肪肝抑制物質。
  2. (2)トウモロコシフスマまたは小麦フスマより澱粉質
    、蛋白質等を除去し、この残部をアルカリ抽出して得ら
    れた請求項1記載の脂肪肝抑制物質。
JP7111088A 1988-03-25 1988-03-25 脂肪肝抑制物質 Pending JPH01242530A (ja)

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JP7111088A JPH01242530A (ja) 1988-03-25 1988-03-25 脂肪肝抑制物質

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JP7111088A JPH01242530A (ja) 1988-03-25 1988-03-25 脂肪肝抑制物質

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JP7111088A Pending JPH01242530A (ja) 1988-03-25 1988-03-25 脂肪肝抑制物質

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