JPH01217403A

JPH01217403A - 光学レンズ上の蒸着膜剥離組成物

Info

Publication number: JPH01217403A
Application number: JP63044002A
Authority: JP
Inventors: Noboru Takamatsu; 登高松
Original assignee: NIPPON MARUSERU KK
Current assignee: NIPPON MARUSERU KK
Priority date: 1988-02-26
Filing date: 1988-02-26
Publication date: 1989-08-31

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は光学レンズ上の蒸着不良膜の剥離に関する。

［従来の技術］光学レンズの表面には反射防止、保護、装飾等の為に、
金属を主体とする種々の蒸着物質が蒸着されている。

光学レンズの表面は通常片面で３〜４％の反射率を示す
。光を多く吸収し反射を防止し、光量損失を少なくする
為、レンズの材質、光学特性にあった蒸着物質（例えば
ＭｇＦ２・氷晶石・ＳｉＯ・Ｓ　ｉ０２’Ｔ　ｉ　０２
”Ｚ　ｒ　０２’Ａ　１２０３等）が単層膜又は、多層
膜として蒸着されている。

［発明か解決しようとする問題点コ反射防止用蒸着膜は膜の均一性、膜厚等の精度が反射率
、屈折率に大きく影響し、蒸着不良レンズは使用不可能
となり、又レンズ保護用、装飾用蒸着膜についても蒸着
不良により強度、美観、光学特性等の低下をまねいてい
る。

蒸着不良の原因としては、蒸着工程前の洗浄不足、焼ケ
やシミの残留等があげられる。

又、適正な蒸着操作にもかかわらず、ある程度の不良が
発生するのもやむを得ないのが現状である。従来蒸着不
良膜の剥離は困難でこれらの蒸着不良レンズは、一部再
研磨により再生するものの、、殆どが廃棄されている。

［問題を解決するための手段コ本発明は上記問題を解決することを目的とし、その構成
はキレート化合物含有のアルカリ溶液に多価アルコール
類を添加することを特徴とし、更にはフェノール類、鉄
化合物を溶解あるいは分散せしめた剥離組成物の５０〜
９０℃の加温溶液中に浸漬することにより、蒸着不良レ
ンズの蒸着膜を剥離解去し、再び有効な資材として提供
するものであり又、蒸着前工程で同組成物にて洗浄する
ことにより、蒸着膜の均一性、精度、密着性等を向上さ
せ、不良率を大幅に低下させることからなる。

光学レンズ材料としてはガラス、光学ガラス、プラスチ
ック、天然石等、特に限定はなく種々のレンズ製品（以
下硝材という。）が用いられる。

ここで用いられるキレート化合物としては、ＥＤＴＡ塩
類、ＮＴＡ、グルコン酸塩類、クエン酸塩類、修酸塩類
、酢酸塩類、酒石酸塩類、アミン化合物、クリコール化
合物等が用いられ、一種又は二種以上の混合物として使
用される。

アルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダ
、ビロリン酩カリ、ケイ酸ソーダ等があげられる。

多価アルコール類としては、エチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキシレング
リコール、ペンタジオール、ヘキサンジオール、ジエチ
レングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレ
ングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン
等が用いられ、一種又は二種以上の混合物として使用さ
れる。

更にフェノール類としてフェノール、クレゾール、ヒド
ロキノン、ピロガロール、グリシン、レゾルシン、パイ
ロカテキン、フロログリシン、トリアミルゾルシン、シ
アミルゾルシン等があげられ、鉄化合物としては、硫酸
第一鉄、硫酸第二鉄、塩化第一鉄、塩化第二鉄、硝酸第
二鉄、鼻血カリ、貧血カリ、貧血ソーダ等があげられる
。

本発明で使用されるアルカリ、キレート化合物の濃度に
特に規定はないが、好ましくは両者共２５重量％以下が
望ましい。

又、添加される多価アルコールは１〜１０重量％、好ま
しくは４〜６重量％の範囲で使用される。

更に、フェノール類は５〜１０重量％、鉄化合物は１〜
３重量％の範囲で使用される。

又、必要により界面活性剤、溶剤、酸化防止剤等を添加
してもよい。

実際の作業工程としては、蒸着膜剥離組成物を５０〜９
０°Ｃの範囲で加温し、蒸着不良レンズを１〜１０分間
の範囲で浸漬する。蒸着工程前の洗浄として使用する場
合は同条件の下で３０〜６０秒浸漬する。処理装置に合
わせて、攪拌、振動等を与えてもよい。

又、温度差によるレンズの損傷を防ぐ為、温水による予
備加温、処理後の温水洗浄から常温洗浄は、言うまでも
ない。

［発明の効果］本発明による蒸着膜剥離組成物により各種硝材上の各種
蒸着不良膜を剥離したところ、硝材に損傷もなく、完全
に剥離できた。

又、蒸着工程前で各種硝材を洗浄後、各種蒸着物質を従
来と同条件で蒸着したところ全数が良品となった。

実施例１苛性ソーダ　　　　　　　２０　ｗ　ｔ％Ｅ　Ｄ　Ｔ　
Ａ　−２Ｎ　ａ　　　　　　３　ｗ　ｔ％グルコン酸ソ
ーダ　　　　　３　ｗ　ｔ％エチレングリコール　　　
　２　ｗ　ｔ％ジプロピレングリコール　　２　ｗ　ｔ
％ノニオン系界面活性剤　　　若干水　　　　　　　　　　残部上記組成物を均一透明になるまで攪拌し、剥離剤および
前工程洗浄剤とする。

硝材（ＳＦ−１，５Ｆ−６，５Ｋ−５，５Ｋ−２６ＩＩ
、５ＳＫ−２，ＬａＫ−８，ＬａＦ−１０゜Ｌａ５Ｆ−
０１６）上の蒸着膜（Ｍ　ｇ　Ｆ　２単層５００〜７０
０人）を剥離し、従来工程で再蒸着し、光学特性により
良品を判別する。

次に同一硝材を前工程にて上記組成物で洗浄後、従来法
により蒸着（Ｍ　ｇ　Ｆ　２単層５００人）して、その
特性を見る。

処理条件　　　　瀾　敲　　　　　洗　浄温度　　　　
７０〜８０℃　　　　　７０〜８０℃時間　　　　　５
〜７分　　　　　３０秒結果は良好であった。

実施例２苛性ソーダ　　　　　　　１５ｗｔ％グルコン酸ソーダ　　　　　５　ｗ　ｔ％塩化第二鉄　
　　　　　　　２　ｗ　ｔ％プロピレングリコール　　
　４　ｗ　ｔ％フェノール　　　　　　　　３ｗｔ％界面活性剤　　　　　　　　若干水　　　　　　　　　　残部上記組成物を均一透明になるまで攪拌し、剥離剤および
前工程洗浄剤とする。

硝材（ＳＫ−１１，５Ｆ−１０，５Ｆ−１０２゜Ｌ　ａ
　Ｆ　−１０２、Ｌ　ａ　Ｆ−１０４、Ｌ　ａ　Ｓ　Ｆ
　−１０３）上の蒸着膜（Ａｌ２Ｏ：ｓ　　ＺｒＯ２Ｍ
ｇＦ２３層１２００人）を剥離し従来工程で再蒸着後、
光学特性により良品を判別する。

次に同一硝材を前工程にて上記組成物で洗浄後、従来法
により蒸着（Ａ　ｌ　２０ｚ　、　Ｚ　ｒ　０２　　Ｍ
　ｇＦ２３層１２００人）してその特性を見る。

処理条件　　　　剥　離　　　　洗　浄温度　　　　　
７０〜８０℃　　　７０〜８０℃時間　　　　　　６〜
８分　　　２０秒結果は良好であった。

実施例３苛性ソーダ　　　　　　　　　１０ｗｔ％苛性カリ　　
　　　　　　　　　１０ｗｔ％Ｅ　Ｄ　Ｔ　Ａ　−２Ｎ
　ａ　　　　　　　　　２　ｗ　ｔ％グルコン酸ソーダ
　　　　　　　５　ｗ　ｔ％プロピレングリコール　　
　　　５　ｗ　ｔ％水　　　　　　　　　　　　残部上記組成物を均一透明になるまで攪拌し、剥離剤および
前工程洗浄剤とする。

硝材（Ｂｋ−７，５ｋ−１１，ＬａＦ−１４）上の蒸着
膜（Ｚｒｏ２　ＭｇＦ２６層２２００人）を剥離し、従
来工程で再蒸着後、光学特性により良品を判別する。

次に同一硝材を前工程にて上記組成物で洗浄後、従来法
により蒸着（Ｚｒｏ２−ＭｇＦ２６層２２００人）して
その特性を見る。

処理条件　　　　剥　離　　　　洗　浄温度　　　　　
８０〜９０℃　　　８０〜９０℃時間　　　　　４〜５
分　　　　１０秒結果は良好てあった。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）キレート化合物含有のアルカリ溶液に多価アルコ
ール類を２〜１０％添加することを特徴とする、光学レ
ンズ上の蒸着膜剥離組成物。
（２）特許請求の範囲１項の溶液に更にフェノール類、
鉄化合物を溶解あるいは分散せしめたことを特徴とする
、光学レンズ上の蒸着膜剥離組成物。