JPH01215879A

JPH01215879A - 感圧性接着剤組成物

Info

Publication number: JPH01215879A
Application number: JP3951388A
Authority: JP
Inventors: Hiroyuki Ota; 博之太田; Takenao Hattori; 服部　武尚
Original assignee: Toagosei Co Ltd
Current assignee: Toagosei Co Ltd
Priority date: 1988-02-24
Filing date: 1988-02-24
Publication date: 1989-08-29

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（イ）発明の目的〔産業上の利用分野〕本発明は、紙ラベル、粘着テープおよび表面保護フィル
ム等に使用される感圧性接着剤組成物に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来、アクリル酸アルキルエステル等の共重合体等を粘
着性成分とする感圧性接着剤は、−般にポリエチレン等
の非極性ポリマーの被着材に対する粘着力が不十分であ
るという短所が知られていた。

一方、隠蔽力の低い紙や合成樹脂フィルムを用い、各種
ラベルを製造する場合、酸化チタンや亜鉛華等の無機顔
料を添加して、接着剤自身に隠蔽力を付与した感圧性接
着剤が用いられるが、かかる感圧性接着剤は、顔料が添
加されていない感圧性接着剤よりさらに粘着力が劣ると
いう問題があるとともにラベル製造のためのダイカット
加工においてダイカットロールの摩耗が激しいという問
題があった。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、強力な粘着力を有する感圧性接着剤組成物で
あって、かつ大きな隠蔽力を有しながら、ダイカット加
工においてダイカットロールの摩耗の少ない感圧性接着
剤組成物を提供するものである。

（ロ）発明の構成〔課題を解決するための手段〕本発明者らは、大きな隠蔽力を有し、しかもそれを用い
た粘着シート等のラベル製造のためのダイカット加工に
おいてダイカットロールの摩耗の極力少ない感圧性接着
剤を得るために鋭意検討した結果、粘着性重合体ととも
に全固形分を基準にして高分子中空微細球を２〜３５重
量％含有する感圧性接着剤組成物が十分な隠蔽力を有し
、しかもダイカットにおいてダイカットロールの摩耗が
極めて少ないことを見出すとともに、驚（べきことにそ
の粘着力が顔料を含まない粘着性重合体からなる従来の
感圧性接着剤より強いことを見出し、本発明を完成する
に至った。

すなわち、本発明は、全固形分を基準にして、高分子中
空微細球を２〜３５重量％含有することを特徴とする感
圧性接着剤組成物である。

以下、本発明について更に詳しく説明する。

本発明の感圧性接着剤組成物の主体は粘着性成分であり
、かかる粘着性成分としては一般的な感圧性接着剤にお
いて使用されている粘着性重合体のいずれを用いても良
く、例えば（メタ）アクリル酸エステル系重合体、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニ
ル重合体、８ＢＲ，ＮＢＲ、ポリクロロプレンおよび天
然ゴム等が挙げられ、中でもガラス転移温度が２０℃以
下の重合体がより好適である。

ガラス転移温度が２０℃を超えると、十分な粘着力を得
ることが困難となる。かかる重合体は、溶剤系、エマル
ジョン系または無溶剤系のいずれであっても良（溶剤系
重合体を使用する場合には、高分子中空微細球を溶解し
ない溶剤が使われた重合体溶液を使用すると良い。

本発明において使用する高分子中空微細球は、有機高分
子で外殻が形成され、その内部が中空の微細球であり、
外径が０１〜１μｍであって内径が外径の０．２〜０．
９倍である微細球が好ましく、外径が０．１〜０．６μ
ｍであって内径が外径の０６〜０．８倍のものがさらに
好ましい。

外径が０．１μｍ未満であると、感圧性接着剤組成物の
隠蔽力がさほど上がらず、１μｍを超えると粘着シート
等を製造した場合に、粘着剤塗工面に凹凸が表われる。

上記高分子中空微細球としては、例えば商品名オペツク
・ポリマーＯＰ−４２Ｍおよヒ０Ｐ−８４Ｊ（いずれも
ロームアンドハース社製）等の如き市販の高分子中空微
細球を使用でき、それら以外にも例えば親水性モノマー
５〜７０重量部および架橋性モノマー１〜４０重量部を
含むモノマー成分１００重量部と、油性物質１〜１．０
００重量部とが共存する懸濁液を調製し、この懸濁液に
おいて前記モノマー成分を重合させ、前記油性物質を内
部に含むカプセル状のポリマー粒子を製造した後、該ポ
リマー粒子中の□油性物質を除去するという方法（特開
昭６１−８７７３４号公報）によって製造された高分子
中空微細球等も好適に使用できる。

高分子中空微細球の外殻を形成する有機高分子としては
、例えばスチレン、ビニルピリジン等の芳香族ビニル単
量体、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル等のビニルエス
テル類、（メタ）アクリル酸アルキルエステル等のエチ
レン性不飽和力尤ボン酸アルキルエステル類、（メタ）
アクリル酸、イタコン酸、フマル酸等のビニル系カルボ
ン酸、ブタジェン、イソプレン等の共役ジオレフィン類
、ジビニルベンゼン、エチレングリコールジメタクリレ
ート等のジビニル化合物、トリメチロールプロパントリ
メタクリレート等のトリビニル化合物、塩ビ、塩化ビニ
リデン、アクリロニトリル、アクリルアミド等のビニル
化合物等の単量体からなる単独重合体または共重合体が
挙げられる。

なお、上記高分子中空微細球は、通常水性媒体中に乳化
分散した状態で得られるが１、本発明においては得られ
た乳液をそのまま使用することができる。

本発明の感圧性接着剤組成物における高分子中空微細球
の配合割合は、該組成物における全固形分を基準にして
２〜３５重量係であり、好ましくは４〜１５重量％であ
る。配合割合が２重量％未満であると十分な隠蔽力が得
られず、一方３５重量係を超えると粘着力が極端に低下
する。

次に、感圧性接着剤組成物の製造方法について説明する
。

例えば、前記粘着性重合体が固形分濃度４０〜７０重量
％程度のエマルジョンであれば、これを攪拌しながら乳
液状の高分子中空微細球を単に滴下することによって、
容易に製造することができる。

か（して得られた感圧性接着剤組成物は、そのまま感圧
性接着剤として用いることもでき、さらにポリテルペン
樹脂等の粘着付与剤をこれに添加して用いても良（、ま
た例えば東亜合成化学工業■製部品名Ｂ−３００等の増
粘剤およびアンモニア水を加えて粘度を高めて使用する
こともできる。さらに、所望により防腐剤、消泡剤およ
びレベリング剤等の各種添加剤を添加しても良い。

上記感圧性接着剤組成物を、シリコーン系化合物等の離
型剤がコーティングされた離型紙上に、リバースロール
コータ−等によって塗布した後、８０〜１２０℃程度の
熱風で乾燥し、次いでポリエステルフィルム、ポリ塩化
ビニルフィルムまたは紙テープ等を接着剤塗布面に貼り
合わせるという公知の転写法等により、各種フィルムを
基材とする粘着シートを製造でき、また得られた粘着シ
ートにダイカットロール等を用いて、所望形状のカット
を入れることにより、各種ラベルに加工することができ
る。

〔実施例および比較例〕

以下、実施例および比較例を示すことにより、本発明を
さらに具体的に説明する。

なお、以下において部とあるのは重量部を、チとあるの
は重量％を意味する。また、各物性値の測定は、次の方
法で行った。

（ａ）　　固形分ＪＩＳ−に６８３３に準じ、１０７℃で３時間乾燥後秤
量。（単位二％）（ｂ）　　隠蔽力離型紙をはがした粘着シートについて透過光な観察し、
接着剤層の白さを目視にて評価。

（Ｃ）　　摩耗性粘着シートのダイカットをダイカットロールにて１日８
時間ずつ行い、ダイカットロールが研磨を必要になるま
での日数。

（ｄ）　　粘着力ＪＩＳ−Ｚ０２３７に準じて測定Ｌ？、＝１８０度引き
剥がし法での値（単位：、ｇ／２５ｍ、）。

実施例１〜２常温で粘着性重合体として、市販のアクリル系粘着剤エ
マルジョン（東亜合成化学工業■製、商品名アロンタッ
クＡ−２４２２Ｈ）を用い、この中にアクリル／スチレ
ン共重合体からなる高分子中空微細球外径０６μｍ、固
形分２５％）の量を、表−１に記載の如くに変えて混合
して感圧性接着剤組成物を得た。

この組成物を離型紙上へ乾燥後の厚みが２０μｍになる
ようリバースロールコータ−にて塗工した後、上質紙−
５５へ転写して粘着シートを得た。

この粘着シートの物性は表−１に示したとおりであった
。

表−１実施例６および比較例１〜２天然ゴム１級１００部と、粘着付与剤としてポリテルペ
ン樹脂（融点９０℃）６０部とを混合し、これを液体窒
素中で冷凍粉砕して、粒径５μｍの粘着性粒子を得た。

この粘着性粒子を水中に分散させて、固形分濃度５０％
のエマルジョンを得た。

このエマルジョン中にアクリル／スチレン共重合体から
なる高分子中空微細球乳濁液（外径０．６３ｍ１固形分
２５％）の量を、表−２に記載の如（に変えて混合し感
圧性接着剤組成物を得た。

この組成物を離型紙上へ乾燥後の厚みが２０μｍになる
ようリバースロールコーターニテ塗工した後、５０μｍ
の白色軟質塩ビフィルムへ転写して粘着シートを得た。

その粘着シートの表−２実施例６および比較例２を対比すると、実施例６の感圧
性接着剤組成物は、隠蔽力が太きいうえに粘着力が著し
く優れていることが分る。

比較例３〜４実施例６で使用したエマルジョンと同一の天然ゴム系エ
マルジョン中に、市販の酸化チタン分散液（固形分５０
％）、および安定化剤として市販のノニオン性乳化剤（
固形分１００％）を、それぞれ表−３に記載の配合割合
で混合して感圧性接着剤組成物を得た。

この組成物を離型紙上へ乾燥後の厚みが２０μｍになる
ようリバースロールコータ−にて塗工した後、２５μｍ
のポリエステルフィルムへ転写して粘着シートを得た。

その粘着シートの表−６実施例４実施例６で使用したエマルジョンと同一の天然ゴム系エ
マルジョンに、アクリル／スチレン共重合体からなり、
外径が０．８μｍの高分子中空微細球乳濁液（固形分２
５チ）を、得られる接着剤の固形分組成が次の如（にな
るように添加して、感圧性接着剤組成物を得た。

固形分組成天然ゴム１級　　　６１％ポリテルペン樹脂　　６０％高分子中空微細球　　　９％得られた接着剤組成物を、離型紙上に乾燥後の厚みが２
０μｍとなるように塗布した後、厚さ２５μｍのポリエ
ステルフィルムに転写して、粘着シートを得、その物性
を評価した。

その結果は次の如くであった。

隠蔽力・・・良好摩耗性−・・６０日粘着力−・・対　５ＩＪＳ　　３８０＃／２５ｍ、対　
ポリエチレン３００　、ｌｉ’　／　２５　ｍ比較例４
と実施例４との対比すると、実施例４の感圧性接着剤組
成物は、酸化チタンを５％含有する比較例４の接着剤組
成物と同程度に隠蔽力が太き（、しかもダイカットロー
ルの摩耗速度が、比較例４の場合の１／２であることが
分る。

実施例５実施例６で使用したエマルジョンと同一の天然ゴム系エ
マルジョンに、アクリル／スチレン共重合体からなり、
外径が０．１５μｍの高分子中空微細球乳濁液（固形分
２５％）を添加し、その固形分の組成が次に示される感
圧性接着剤組成物（固形分４２％ニブルツクフィールド
粘度１．０００〜２，０００　ｃｐｓ　）　　を得た。

固形分組成天然ゴム１級　　　　４５％ポリテルペン樹脂　　　２２チ高分子中空微細球　　　６６％次いで、得られた接着剤組成物中に、２５％アンモニア
水と増粘剤Ｂ−３００（東亜合成化学工業■製）を加え
、ブルックフィールド粘度を２０，０００ｃｐｓ　　に
上げた感圧性接着剤組成物を得た。高粘度化した接着剤
組成物を用い、実施例４と同様にして粘着テープを製造
し、その物性を評価した結果は、次の如（であった。

隠蔽力・・・良好摩耗性・・・６０日粘着力・・・対　８Ｕ８　３３１／２５露、対ポリエチ
レン２５０１１／２５ｍ（ハ）発明の効果本発明の感圧性接着剤組成物は、従来の感圧性接着剤と
比べ粘着力が極めて強いので、強力な粘着力を必要とす
る各種粘着シート用に好適であり、更に隠蔽力に優れし
かもダイカット加工におゆるダイカットロールの摩耗が
少ないので、接着剤自体に隠蔽力が求められる感圧性接
着剤として特に好適である。

Claims

【特許請求の範囲】

１、全固形分を基準にして、高分子中空微細球を２〜３
５重量％含有することを特徴とする感圧性接着剤組成物