JPH01215503A - 圧力鋳込み成形型 - Google Patents

圧力鋳込み成形型

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JPH01215503A
JPH01215503A JP4129088A JP4129088A JPH01215503A JP H01215503 A JPH01215503 A JP H01215503A JP 4129088 A JP4129088 A JP 4129088A JP 4129088 A JP4129088 A JP 4129088A JP H01215503 A JPH01215503 A JP H01215503A
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JP
Japan
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surface layer
weight
pressure casting
mold
casting mold
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Application number
JP4129088A
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English (en)
Inventor
Yukito Muraguchi
村口 幸人
Hiroaki Takahashi
宏明 高橋
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Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Publication of JPH01215503A publication Critical patent/JPH01215503A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B1/00Producing shaped prefabricated articles from the material
    • B28B1/26Producing shaped prefabricated articles from the material by slip-casting, i.e. by casting a suspension or dispersion of the material in a liquid-absorbent or porous mould, the liquid being allowed to soak into or pass through the walls of the mould; Moulds therefor ; specially for manufacturing articles starting from a ceramic slip; Moulds therefor
    • B28B1/261Moulds therefor
    • B28B1/262Mould materials; Manufacture of moulds or parts thereof

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Ceramic Engineering (AREA)
  • Dispersion Chemistry (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Producing Shaped Articles From Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は圧力鋳込み成形型に係り、詳しくは従来から使
用されてきた石膏型の代替として連続多孔性の焼結され
たセラミックスにて型内面を構成した圧力鋳込み成形型
に関するものである。
[従来の技術] 従来、圧力鋳込み成形方法例えば排泥鋳込み成形方法は
、石膏からなる乾燥した鋳込み型内部の鋳込み空間に泥
漿を満たし、石膏の排水作用を利用して泥漿を石膏表面
へ着肉させた後、鋳込み型内から余剰の未着泥漿を排出
すると共に、着肉泥漿の水分を更に石膏へ吸収させるこ
とにより着肉部の含水率を低下させて強度を強くした後
に脱型して成形品を得ていた。(なお、未着泥漿の排出
を行なわない圧力鋳込み方法も行なわれている。)しか
し、上記従来法は、乾燥させた石膏型の吸水能力が8時
間に2個程度の成形品を得るだけしかなく、また吸水済
゛み石膏型を再使用する際、該石膏型の乾燥に6ないし
18時間を必要とするため、石膏型の単位時間当りの生
産能力が低いと共に、長時間乾燥に伴う劣化により石膏
型の寿命が短いため、成形品の生産コストが高くなる欠
点があった。
そこで、本出願人は、石膏の代わりに連続多孔性合成樹
脂を用いた成形型を開発した(例えば特開昭58−20
8005号)、この合成樹脂を用いた型の製造法及びこ
の型を用いた排泥鋳込み成形方法を次に第8.9図を参
照しながら概略的に説明する。
第8図及び第9図に示す如く、この連続多孔性合成樹脂
体を有す鋳込み型1は耐圧容器2の内面に連続多孔性合
成樹脂よりなる内型部3.3°が配設されており、この
内型部3.3°内には排水路5.5°が鋳込み型1の外
部に連通ずるように設けられている。この排水路5.5
°の水の濾過抵抗が内型部3.3°のそれよりも非常に
小さな濾過多孔性の導管から形成されたものであって、
例えば、外径が2〜20mmで、織った綿製の管材(チ
ューブ)等が用いられる。
内型部3.3°は、次のようにしてつくることができる
。まず、内型部3.3°の表面と排水路5.5°との距
離分(例えば、20〜100mm)だけ、鋳込み成形品
より大きく成形した模型の表面に金網を押し付け、内型
部3.3゛の形状に対応する形状の金網32(第2図参
照)を得る0次に、第2図に示されているように、成形
された金網32上に、1本又は複数本の排水路形成用管
材5aを適宜ピッチ(例えば、管材の距離間隔が5〜1
00mmになるようにピッチ)に配列しつつ、針金等の
適宜手段によって取り付ける。
管材5aを取り付けた成形金網33を耐圧客器2の成形
品吊り下げ部2a及び部分2bの内部にそれぞれ収納す
ると共に、耐圧容器2の内面に開口させた外部配管8.
8°の管路内へ、排水路形成用の管材5aの端部を挿入
する。耐圧容器20部分2b内に成形品模型の対応する
部分を収納すると共に、この成形品模型と部分2bとの
間隙に、流動状に混練した合成樹脂製の成形用材料を流
し込み、これを硬化させる。成形用材料が硬化したら、
耐圧容器の成形品吊り下げ部2aと部分2bとを咬合さ
せると共に、成形品模型と成形品吊り下げ部2aとの間
に、流動状に混練した前記特定の配合割合の成形用材料
を流し込み硬化させる。
最後に、耐圧容器2を分離したのち、成形品模型を取り
出して、排水路5.5°を有する内型部3.3゛を耐圧
容器内に完成させる。
なお、流し込まれた合成樹脂をある程度硬化させつつ、
適温に加熱すると、水及び乳化剤が硬化樹脂体から離脱
し、連続気孔が該樹脂体中に形成される。
このような鋳込型1を備えた排泥鋳込み装置により、次
のようにして排泥鋳込み成形が行われる。
まず、耐圧容器2の成形品吊り下げ部2aと部分2bと
が咬合して形成された鋳込み空間4内に、ポンプ18で
昇圧された泥漿を弁19、弁22、フレキシブル管16
及び泥漿供給管6を介して供給する。泥漿供給中には弁
11を大気開放状態とし、供給泥漿がオーバーフロー管
7からオーバーフローしてオーバーフロータンク9内へ
上昇したならば、液面検出器10の検知によりポンプ1
8を停止させると共に弁22を閉じる0次に、弁11を
操作してオーバーフロータンク9内に圧縮空気(例えば
、5〜15 k g / c ni” )を供給し、鋳
込み空間4内の泥漿を加圧すると共に、弁13.13゛
を開いて気水分離器12.12゜を大気圧にするか、ま
たは、弁13.13°を閉じて弁14.14°を操作し
て気水分離器12.12°内を負圧状態(例えば、30
0〜700mmHg)にする、このようにすることによ
り、鋳込み空間4内の加圧された泥漿中の固型分は、泥
漿内の水分が内型部3.3゛を透過して圧力の低い排水
路5.5゛内へしみ出すために、内型部3.3°の表面
に急速に着肉して行く。
所定時間の着肉操作(例えば、着肉厚み9mmで約9分
間)を行ったならば、弁11を操作してオーバーフロー
タンク9内を大気圧にすると共に、弁22及び弁21を
開き、鋳込み空間4内の余剰未着泥漿を、泥漿供給管6
、フレキシブル管16、弁22、弁21及び排泥戻し管
20を介して泥漿タンク17内に戻す、必要に応じて、
排泥後に弁22を閉じると共に弁11を操作してオーバ
ーフロータンク9内へ圧縮空気を供給し、着肉部を内部
から再加圧し、着肉部の含水率を均一に低下させる。前
記未着泥漿の排泥中及び着肉部の再加圧中には、気水分
離器12.12°内を前記操作により大気圧又は負圧状
態にしておく、 次に、気水分離器12内を負圧状態に
すると共に、弁13′を閉じて弁14°を操作し気水分
離器12゛内へ圧縮空気を供給し、内型部3°内の残留
水を内型部3°の表面と着肉部との境界にしみ出させて
水腹を形成しつつ、耐圧容器2の部分2bを降下させて
、成形品吊り下げ部2aより分解撤去し、鋳込み成形品
を内型部3に吸着させて吊り下げ保持させる。成形品搬
出台車2フを吊り下げ状態の鋳込み成形品の下方へ8勤
させると共にテーブルリフタ29を上昇させ、載置台3
0を鋳込み成形品の底面に接近させる。弁14を操作し
て気水分離器12内に圧縮空気を供給して排水路5を加
圧し、内型部3内の残留水を内型部3の表面と鋳込み成
形品との境界にしみ出させて水膜を形成し鋳込み成形品
黴載置台30上に自然降下させる。最後に、テーブルリ
フタ29を降下させ、成形品搬出台車27を待機位置へ
後退させて載置台30上に載置させた中空の鋳込み成形
品を得る。
しかして、かかる排泥鋳込み成形法においては、内型部
は合成樹脂であるから硬化収縮を殆ど起こさず、寸法安
定性が優れており、成形品の寸法精度が高くなると共に
、型の使用を多数繰り返しても、寸法のばらつきが非常
に小さくなって寸法精度が高くなる。また、内型部は、
優れた耐水性、機械特性、耐摩耗性を備え、そのほか優
れた耐薬品性をも備えている。
[発明が解決しようとする課B] 上記の合成樹脂型では、気孔の孔径分布が広いために、
着肉した成形体を脱型するに際して空気圧や水圧を型面
に均等に供給できないという問題があった。この問題は
、特に衛生陶器などのように成形体に出張った突部があ
る場合にはこの突部が成形型の凹部から抜は出にくくな
るという問題を発生させる。
[課題を解決するための手段] 本発明の圧力鋳込み成形型は、通気性多孔体よりなり、
その内面が型面を形作っている表面層と、該表面層の裏
面に密着して該表面層を支持している支持体層と、該表
面層に連通ずるように支持体層と表面層との境界面付近
に形成された排水路とを備えている。
該排水路の端部は圧力鋳込み成形型の外部に通じており
、該排水路を通して前記表面層中の水分を圧力鋳込み成
形型外部に吸引排出可能であると共に、圧力鋳込み成形
型外部から該排水路及び表面層を通して表面層の表面か
ら気体又は液体を吐出可能である。
そして、前記表面層は、SiO270〜88重量%、0
805〜23重量%及びAJ!2035〜15重量%を
含む焼結された多孔質セラミックスよりなる。
[作用] 本発明の圧力鋳込み成形型の型面を構成する多孔質セラ
ミックスは気孔−径分布がシャープなものであり、着肉
した成形体を脱型するに際して表面層の表面全面に均等
に空気正文は水圧を供給できる。
本発明の圧力鋳込み成形型を製造するには、まず表面層
を製造する。この表面層は、SiO270〜88重量%
、CaO5〜23重量%及びAJ!2C)35〜15重
量%を含むことを特徴とする焼結された通気性セラミッ
クス多孔体よりなる。この表面層は、珪質蝋石、石灰石
及び粘土を、SiO270〜88重量%、Ca 05〜
23重量%及びA112035〜15重量%となるよう
に配合して成形し、1000℃以上で焼成することによ
り製造される。
この表面層を構成するセラミックス多孔体はCa0−A
fL203−3 i 02系タイル素地について、次の
ような研究を行った結果完成されたものである。
Ca0−AIL203−3 i 02系の代表的な陶磁
器としては陶器質タイルがある。この素地のおおよその
組成はSiO’258〜75重量%、Au20315〜
25重量%、CaO5〜9重量%(組成範囲を第2図の
(I)に示す)で、原料は蝋石(パイロフィライト質、
カオリン質、Aj220s約13重量%以上)、石灰石
及び粘土である。第2図の(1)の範囲の一例として、
SiO273重量%、A1120320重量%、Ca0
7重量%組成の調合(以下「A調合」と称す)のみかけ
気孔率、収縮率を第3図に示す。
また、第2図の(I)の範囲外のものの例として、珪買
蝋石(パイロフィライト質、カオリン質、Aλ203約
13重量%以下)、石灰石、粘土を用いたSiO274
重量%、A1120312重量%、CaO14重量%組
成の調合(以下「B調合」と称す)の収縮率、みかけ気
孔率を第3図に合せて示す。第4図(a)、(b)には
A%B各調合のX線回折パターンを、第5図(a)、(
b)にはA、B各調合の細孔径分布を各焼成温度毎に示
す。
これら第5〜5図を考察することにより、次のようなこ
とが分る。
即ち、第3図より、B調合の方が1200℃以下で気孔
率が大きく収縮率が小さい。
第4図よりA、B調合共にすでに1000℃ではゲーレ
ナイト(2CaOj AJ2203 ’Sio2、ワラ
ストナイト(CaO−SiO2)、アノルサイト(Ca
O−AI120a  ・2SiO2)、が生成しており
、A調合では焼成温度が高くなるにつれ、ゲーレナイト
、ワラストナイトが消失してゆき、アノルサイトが多量
に生成されていく。
同時にムライト(3Ai20s ・2S i 02 )
、クリストバライト(SiO2)も多くなっていく。一
方、B調合では、ゲーレナイト、ワラストナイト、アノ
ルサイトが生成するのはA調合と同様であるが、ワラス
トナイト生成量が多く、−環生成されたこれら鉱物が焼
成温度が高くなるにつれ、減少していく傾向がある。
なお、第4図(a)、(b)中の各記号は以下のものを
示す。
Q ・・・クォーツ、     C・・・カルサイト、
F ・・・フェルスパー、  M・・・ムライト、P 
・・・パイロフィライト、G・・・ゲーレナイト、Cr
・・・クリストバライト、W・・・ワラストナイト、α
−W・・・α−ワラストナイト、 A ・・・アノルサイト。
一般に、A調合のような、第2図のIIの範囲の組成で
は、ゲーレナイト、ワラストナイトが生成して消失する
過程で、−時膨張が生じ、気孔率が大きくなり、収縮率
が小さくなることが知られている(内装陶器質タイルで
はこの性質を利用して寸法精度を良くしている)が、B
調合でも同様に一時膨張が生じ気孔率が大きくなってい
る。そして、第5図より、焼成温度が高くなるにつれ、
細孔径が大きくなるが、B調合はA調合に比べ、細孔半
径が大きくなるにつれて細孔径分布が均一になフていく
という特徴があることが分る。
即ち、B調合では石灰石(CaCO3)の分解で生じた
CaOとパイロフィライト、カオリン鉱物の分解で生じ
たA IL203% S s O2成分と反応して生じ
るゲーレナイト、ワラストナイト、アノルサイトが消失
することより、第2図のE点で示される共融反応により
、部分的に低融点の液相が生じ、これが珪買蝋石中のク
ォーツ(石英(S’ 102 ) %一部ツクリストパ
ライト転移)粒子を結合したために、細孔径の非常に均
一な多孔体が形成されたものと推°定される。逆にA調
合では、反応生成物であるアノルサイトが多量に残って
いるため、共融反応が生じ難く、細孔径分布の不規則な
ものになったと考えられる。
本発明者は、B調合のような傾向にある範囲を求めるた
めに、珪質蝋石、石灰石、粘土を用いて種々の組成の調
合試験をした結果、次のような知見を得た。
i) 第2図でE点に近い組成では1100℃以上で共
融反応が急激に進み気孔率が小さくなる。
ii)  D点に近い組成では、高気孔率のものは得ら
れたが、細孔径が均一になり難く、また脆いものとなり
易い。
1ii)  F点に近い組成では、気孔率が小さく細孔
径が均一になり難い。
iv)  SiO2に近くなると、高気孔率は得られる
ものの脆くなり易い。
以上の知見をもとに、種々検討を重ねた□結果、SiO
270〜8B!E量%、Ca O5〜23重量%及びA
422035〜15重量%、特に、気孔率、細孔の均一
性、脆さの面からみて、SiO270〜80重量%、C
a010〜23重量%、AjL2035〜15重量%、
即ち第2図(7)(II)に示す範囲が最もよい範囲と
なることを見出した。
従って、本発明の表面層を構成する通気性多孔体の成分
組成は、SiO270〜88重量%、CaO5〜23重
量%及びAjL2035〜15瓜二%に限定され、その
細孔直径は0.5〜50μmの極めて均一なものである
しかして、このような本発明の表面層は、天然原料で安
価に供給される、珪買蝋石、好ましくはパイロフィライ
ト買及び/又はカオリン買でAj2203含量約13重
量%以下のもの、石灰石及び粘土を出発原料として5i
O270〜88重量%、CaO5〜23重量%及びAj
22035〜15重量%の組成物とし、必要に応じて有
機性バインダー等の成形助剤を添加して例えば泥漿鋳込
み法により成形型の内面形状となるように成形し、この
成形体をt ooo℃以上で焼成することにより、焼成
反応中に生ずる液相と固相反応により細孔径の均一な通
気性多孔体として容易に製造することができる。
ところで、多孔体の細孔径は、出発原料の粒子径及び粒
子径分布と密接な関連がある。本発明者による試験の結
果、珪買蝋石の粒度分布と石灰石の粒度分布が近い程、
焼成体の細孔径が均一になる傾向があることが分った。
従って、珪質蝋石粒度分布と石灰石粒度分布を任意の粒
度にすることで所望の一定の細孔径の多孔体が得られる
ことになる。本発明の方法で用いる出発原料によれば通
常のボールミル細磨で得られたものを分級操作等をする
ことなしにそのまま使用して、所望の粒度のものとする
ことができる。
本発明の圧力鋳込み成形型を製造する場合、上記のよう
にして表面層を製造した後、この表面層の裏面(支持体
層と接する側の面)に排水路形成用管材を配設、固定す
る。この管材は排水路を構成するものであるから、該裏
面に沿って満遍なく例えば10〜40mmの間隔をおい
て配設し、表面層の全体から均等に水を吸い出し、逆に
表面層の全体に空気圧又は水圧を供給できるようにして
おく。該管材としては綿のチューブや通水性を有するよ
うに編まれたガラス繊維のチューブが良い。
次に、この表面層の該裏面側を容器で囲み、該容器と表
面層との間に自硬性を有する材料を流し込んで硬化させ
る。この自硬性を有する材料としては、フィラーを含む
常温硬化型のエポキシ樹脂が好適である。フィラーとし
て例えば珪砂などの無機質の粒子が好適である。フ・イ
ラーは、エポキシ樹脂100重量部に対して例えば10
0〜500重量部加えることができる。自硬性材料を硬
化させることにより、本発明の圧力鋳込み成形型が提供
される。
なお、表面層と支持体層との結合強度を高めるために、
表面層の裏面にブライマー(例えばエポキシ系ブライマ
ー)を塗布しておくのが好ましい。また、表面層の裏面
にボルトを立設するなどして突起を設け、アンカー効果
を発揮させることも好ましい。
排水路形成用管材を表面層の該裏面に配設、固定する方
法として少なくとも次の(a)、(b)、(C)の3通
りが挙げられる。
(a)  第10図に示すように、表面層50の裏面5
1に排水路形成用管材5aの直径の約172程度の深さ
の溝52を穿設し、この溝52に排水路形成用管材5a
を嵌合させる。
次いで、該溝52からはみ出している該管材5aの約1
/2の周面にパテ状のエポキシ等の樹脂53を塗着する
。この樹脂53は、該管材5aを表面層50に固着する
と共に、空気が支持層60の側へ漏れ出すことを防止す
るためであるので、該管材5aの全長にわたって塗着す
るのが好ましい。なお、この塗着される樹脂が流動性の
高い液状のものであると、管材5aと溝52との間にし
み込み、管材5aと表面層50との間の空気や水の流れ
を阻害するから、樹脂は流動性の低いものを採用するの
が好適である。
(b)  上記(a)の方法において、溝52の深さを
大きくし、該管材5aが溝の中にすっぽりと嵌合するよ
うにする。この場合も、エポキシ等の樹脂53で蓋をす
るようにして、管材5aが溝からはみ出ないようにする
のが好適である。
(c)  第11図の如く、表面層50に溝を設けず、
表面層50の裏面51に該管材5aを添装し、エポキシ
等の樹脂53で管材5aを表面Ji50に固定する。
実施例1 第1図に示す圧力鋳込み成形型を次のようにして製造し
た。まず、珪實蝋石、石灰石及び粘土を用いて次のよう
にして多孔質セラミックスよりなる表面層の製造を行っ
た。
珪買蝋石、石灰石及び粘土をそれぞれボールミルで6時
間紙層した。綿層した粉末の粒度分布を沈降法セディグ
ラフにより測定した結果は第6図(a)〜(C)の■に
示す通りである。
上記原料を用い、珪買蝋石70.2重量%、石灰石22
.1重量%、粘土7.7重量%の割合で調合すると共に
、この原料の乾燥重量IKgに対し水400gの割合で
水を加え、よく混合してスラリーとした。これを石膏型
を用いた泥漿鋳込み法(スリップキャスティング法)で
成形した。成形物を、常温で10日間乾燥した後、焼成
した。
焼成は電気炉で1.5℃/分で昇温し、1180℃に1
時間保持して行い、その後約2℃/minで冷却した。
この表面層は厚さが20mmであり、その組成は、Ca
014.0重量%、5iO274重量%、AJZ203
12重量%である。
得られた表面層は38%の気孔率を有していた。その細
孔分布を第7図に示す。第7図の通り、均一な細孔径を
有する通気性の高い表面層を製造することができた。
次に、第10図に示した方法でこの表面層の裏面に外径
7mmの綿チューブを20〜25mm間隔で配列固定し
た。この表面層の裏面を囲むように容器を配置した。そ
して、常温硬化型エポキシ樹脂160重量部(主剤10
0重量部、硬化剤60重量部)と珪砂(6号)300重
量部との混合物を容器と表面体層との間に流し込み、2
4時間放置して硬化させた。これにより本発明の圧力鋳
込み成形型が製造された。
この圧力鋳込み成形型を第8図に示した装置に装着し、
第8図に関する前記説明と同じ手順に従って着肉、脱型
を行なった。なお、第1図はこの圧力鋳込み成形型を装
着した装置の要部断面図であり、符号50は表面層、6
0は支持体層を示している。その他の構成は第8図と同
様であり、同一部材に同一符号を付しである。
この成形時の着肉圧力は10Kg/cm”(98N/a
m’)、着肉時間は9m1nとした。この着肉後、余分
な泥漿を排出し、ざらに着肉部を加圧して着肉部の含水
率を均一にした後、圧力鋳込み成形型の排水路に2Kg
/crr?(19,6N/cr111)の空気圧をかけ
て着肉部を脱型した。この脱型は極めて円滑に行なわれ
た。
[発明の効果] 以上詳述した通り、本発明の圧力鋳込み成形型の表面層
は、S i 0270〜80重量%、CaO5〜23重
量%及びAj!2035〜15重量%を含む、例えば細
孔直径0.5〜50μmの極めて均一な細孔径を有し、
通気性が高く均一である。
そのため、着肉部の脱型が極めて円滑である。
【図面の簡単な説明】
第1図は圧力鋳込み成形型の要部断面図、第2図はCa
 O−A It 203− S i O2系相平衡図、
第3図はA調合及びB調合のみかけ気孔率及び収縮率と
焼成温度との関係を示すグラフ、第4図(a)、(b)
は各々A調合及びB調合の粉末X線回折パターンを示す
図、第5図(a)、(b)は各々A調合及びB調合の細
孔径分布を示すグラフ、第6図(a)、(b)及び(C
)は各々実施例1で用いた原料の粒度分布を示すグラフ
、第7図は実施例1で得られた多孔体の細孔分布を示す
グラフ、第8図は排泥鋳込み方式による成形法を示す断
面図、第9図は成形型の製造方法を説明する斜視図であ
る。第10図及び第11図は表面層の断面図である。 1・・・成形型、     2・・・耐圧容器、3.3
′・・・内型部、  5.5′・・・排水路、5a・・
・排水路形成用管材、 32・・・金網。 特許出願人  株式会社イナックス 代理人 弁理士   重 野  剛 第1図 第3図 焼成温度(′C) 第4図 28?Cu−Ka              2Ui
n Cu−Ka第5図 第6図 (a) 粒子直径(μm) 粒子直径(μm) 1シロ【十II−tイ予(μm) 第7図 第8図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)通気性多孔体よりなり、その内面が型面を形作っ
    ている表面層と、該表面層の裏面に密着して該表面層を
    支持している支持体層と、該表面層に連通するように支
    持体層と表面層との境界面付近に形成された排水路とを
    備えた圧力鋳込み成形型であって、 該排水路は圧力鋳込み成形型の外部に通じており、該排
    水路を通して前記表面層中の水分を圧力鋳込み成形型外
    部に吸引排出可能であると共に、圧力鋳込み成形型外部
    から該排水路及び表面層を通して表面層の表面から気体
    又は液体を吐出可能である圧力鋳込み成形型であり、 かつ前記表面層はSiO_270〜88重量%、CaO
    5〜23重量%及びAl_2O_35〜15重量%を含
    む焼結された多孔質セラミックスよりなる圧力鋳込み成
    形型。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03108503A (ja) * 1989-09-22 1991-05-08 Inax Corp 圧力鋳込用成形型の造型方法
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