JPH0120763B2 - - Google Patents

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JPH0120763B2
JPH0120763B2 JP57193338A JP19333882A JPH0120763B2 JP H0120763 B2 JPH0120763 B2 JP H0120763B2 JP 57193338 A JP57193338 A JP 57193338A JP 19333882 A JP19333882 A JP 19333882A JP H0120763 B2 JPH0120763 B2 JP H0120763B2
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Japan
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power generation
load
plant
generation unit
change rate
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JP57193338A
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JPS5983204A (ja
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Akimoto Kamya
Shuntaro Tanaka
Hiroshi Takaoka
Hiroshi Fukuda
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Publication of JPS5983204A publication Critical patent/JPS5983204A/ja
Publication of JPH0120763B2 publication Critical patent/JPH0120763B2/ja
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J3/00Circuit arrangements for ac mains or ac distribution networks
    • H02J3/38Arrangements for parallely feeding a single network by two or more generators, converters or transformers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Feedback Control In General (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は複数台の発電ユニツトで構成される発
電プラントの運転制御装置に関する。
〔発明の技術的背景〕
最近、発電効率の向上を目的として複数サイク
ル発電ユニツトが開発された。この発電ユニツト
はガスタービンと蒸気タービンを結合し、ガスタ
ービンを駆動し終えた排ガスを利用して蒸気ター
ビンを駆動することにより、熱エネルギーの有効
利用を図るようにしたものである。しかし、この
発電ユニツトは単機容量が小さいため、系統運用
上は複数台で一つの発電プラントを構成する必要
がある。また、この発電プラントは開発されて間
もないため、その運転制御方式は完全には確立さ
れていないが、従来のものとはかなり異なつた制
御形態をとることが予測される。例えば、個々の
発電ユニツトは起動、停止が簡単となることか
ら、この発電プラントが負荷調整幅の大きい運転
制御に使われることもその一つである。
ところで、一般に発電プラントを系統運用する
場合には、電力系統の安定化のため、中央給電指
令に対する追従性を良くすることが必要となる。
前記複数発電ユニツトから成る発電プラントの運
転制御方式は上述したように未だ開発段階にある
が、中央給電指令に対する追従性を良くするに
は、各発電ユニツトを取り得る最大負荷変化率即
ち発電ユニツトの構成機器の特性に依存する出力
負荷を増減できる変化量の最大値で運転制御する
ことが考えられる。
例えば、今、この発電プラントの定格負荷を
100%、この発電プラントにおける各発電ユニツ
トの最大負荷変化率を定格負荷換算で1%/分、
各発電ユニツトが運転継続可能な最低負荷を同じ
く定格負荷換算で14%、、現在の定格負荷運転中
の発電ユニツト運転台数を5台、目標の発電プラ
ント負荷を50%とし、これを3台の発電ユニツト
にて運転するものとする。この条件の下に、第1
図の曲線Aで示すように、5台の発電ユニツトを
同時に最大変化率で定格負荷100%(時刻t1)か
ら70%負荷(時刻t2)まで降下させる。各発電ユ
ニツトの最低負荷は14%であるから発電プラント
が70%負荷まで降下したのちは、同図曲線Bに示
すように3台の発電ユニツトを14%負荷運転し、
同図曲線Cで示すように残り2台の発電ユニツト
を最大負荷変化率で負荷降下させる。その2台の
発電ユニツトが各4%負荷に達したとき(時刻
t3)、発電プラント負荷が50%となる。以後は、
停止予定となる2台の発電ユニツトをそれぞれ0
%まで負荷降下させ、残り3台の発電ユニツトは
16.7%まで上昇させる。このようにすれば、発電
プラント負荷を定格の100%から50%へと最大負
荷率で降下させることができるようになる。尚、
第1図中、曲線Bは停止しない発電ユニツト1台
分の負荷変化状態、曲線Cは停止する発電ユニツ
ト1台分の負荷変化状態を表わしている。
〔背景技術の問題点〕
しかしながら上記方法によると、第1図の時刻
t2前後における発電プラントの負荷変化率が一定
でなくなり、系統運用に支障を及ぼす問題点が生
じる。即ち、中央給電指令所では予め各発電プラ
ントの負荷変化率を知り、これに基づき各発電プ
ラントに負荷増減指令を出し、系統における需給
のバランスを保つようにしている。従つて、発電
プラントが負荷を増減する途中でその負荷変化率
が変化すると、需結のバランスがくずれ、系統の
安定運転が保てなくなる問題点が生じる。
〔発明の目的〕
本発明は負荷変化率を一定に保つた上、複数台
の発電ユニツトから成る発電プラントが最大変化
率で負荷を増減運転できる発電プラントの運転制
御装置を提供することを目的とする。
〔発明の概要〕
このため本発明は起動、停止すべき発電ユニツ
トは最大負荷変化率で起動、停止させる一方、残
りの運転中の発電ユニツトは、発電プラントの最
大負荷変化率RM(%/分)(これは複数発電ユニ
ツトからなる発電プラントが総合出力負荷として
増減できる負荷変化量の最大値のことで、そのと
きどきの運転状態や条件に応じて変化する)が、
下式を満足するような変化率で負荷調整運転させ
るようにしたことを特徴とする。
RM=LI−LF/li−lfrn(%/分) 但し、 LI:負荷変化開始時発電プラント負荷(%) LF:目標発電プラント負荷(%) li:負荷変化開始時発電ユニツト負荷(%) lf:目標発電プラント負荷到達時の最低発電ユニ
ツト負荷(%) rn:発電ユニツトの最大発電ユニツト負荷変化率
(%/分) 〔発明の実施例〕 第2図は本発明の一実施例に係る発電プラント
の運転制御装置の構成図を示したもので、1は目
標負荷発電ユニツト目標値設定器、2は負荷変化
率制御装置、3は負荷制御装置、4は発電プラン
トである。
負荷変化率制御装置2は入力処理部21、最大
負荷変化率計算部22、パラメータ記憶部23お
よび出力処理部24より構成される。入力処理部
21へは、目標負荷発電ユニツト目標値設定器1
より発電ユニツト目標運転台数を表わすデータd
1、発電プラントの目標負荷を表わすデータd2
および発電ユニツト起動、停止指定データd3
が、また、負荷制御装置3からは発電プラント現
在負荷データd4が、更に、制御対象とする発電
プラント4からは発電ユニツト現在運転台数を表
わすデータd5が入力される。最大負荷変化率計
算部22へは、入力処理部21より発電プラント
の目標負荷データd2、発電ユニツト目標運転台
数データd1、発電プラント現在負荷データd4
および発電ユニツト現在運転台数データd5が伝
送され、パラメータ記憶部23より発電ユニツト
最大負荷変化率データd6および発電ユニツト最
大、最小負荷制限値データd7が伝達される。こ
れにより、最大負荷変化率計算部22は出力処理
部24へ発電プラントの目標負荷データd2、発
電ユニツト目標運転台数データd1、発電プラン
ト現在負荷データd4、発電ユニツト現在運転台
数データd5、発電ユニツト最大負荷変化率デー
タd6および発電プラント最大負荷変化率データ
d8を伝送する。出力処理部24は、負荷制御装
置3の目標負荷設定器31へ発電プラント目標負
荷設定データd9および発電プラント負荷変化率
設定データd10を出力すると共に、発電ユニツ
ト増減負荷制御切替器33へ発電ユニツト増減負
荷指令d11および発電ユニツト増減負荷制御切
替指令d12を出力する。このとき、発電ユニツ
ト起動、停止指定データd3が入力処理部21か
ら出力処理部24へ伝送される。
負荷制御装置3は目標負荷設定器31、比例積
分器32、複数の発電ユニツト増減負荷制御切替
器33および2つの加算器34,35より構成さ
れ、目標負荷発電ユニツト目標値設定器1より与
えられる発電プラント目標負荷設定データd9お
よび負荷変化率設定データd10の通りに、発電
プラント4の出力である現在負荷を制御するよう
に構成されている。即ち、目標負荷設定器31は
与えられる発電プラント目標負荷設定データd9
および負荷変化率設定データd10から発電プラ
ント負荷指令d13を生成する。発電プラント現
在負荷データd4を発電プラント負荷指令d13
に等しくするため、加算器34において差演算が
行なわれ、発電プラント制御偏差データd14を
発生する。この偏差データd14は、比例積分器
32において積分され、発電ユニツト制御指令d
15を生成し、この発電ユニツト制御指令d15
により複数の発電ユニツト41の出力d16を制
御し、発電ユニツト負荷データd16の加算器3
5により加算された発電プラント出力即ち発電プ
ラント現在負荷データd4を前記の目標負荷設定
器31の出力である発電プラント負荷指令d13
に追従させる。発電ユニツト増減負荷制御切替器
33は、発電ユニツト増減負荷指令d11側に切
替えられた場合、対応する発電ユニツト41の出
力負荷d16は、発電ユニツト増減負荷指令d1
1により制御される。
以上の構成で、目標値設定器1の発電プラント
目標負荷データd2は、中央給電指令所の指令に
よつて自動または手動で設定される。発電ユニツ
ト目標運転台数データd1は一般に発電プラント
の総合効率が最大となるように、発電プラントの
部分負荷効率曲線、発電ユニツト起動、停止損
失、発電プラントの負荷曲線によつて決定され
る。
第3図は複数台発電ユニツト構成発電プラント
の部分負荷効率曲線を示す。同一の発電ユニツト
が複数台ある場合、最小運転発電ユニツト数で均
等負荷分配とした場合が最高効率になることは知
られている。同図は、発電プラントが5台の発電
ユニツトより構成されるとした。
第4図は発電プラント負荷曲線の一例を示す。
同図は時刻t1からt2まで負荷は100%から70%に
変化し、また時刻t3からt4まで負荷は70%から再
び100%に変化すると仮定した。この場合、100%
運転の最大効率の発電ユニツトの運転台数が5台
で、70%運転の最大効率の発電ユニツトの運転台
数が4台としよう。100%から70%までの負荷降
下(t1→t2)をするとき、 (1) 発電ユニツト;5→4台(発電ユニツト1台
停止) (2) 発電ユニツト;5→5台(発電ユニツト1台
停止しない) 上記のどれかのケースを選択するかは、70%に
おいてケース(1)とケース(2)の効率の比較、t2→t3
の時間および発電ユニツトの起動、停止損失によ
る。1台発電ユニツトを停止することによつて、
t2→t3の運転効率向上による利得が発電プラント
の起動、停止損失を超えたときケース(1)を選択す
る方がよく、逆の場合ではケース(2)を選択する方
がよい。このようにして、発電プラント出力負荷
変化に伴う発電ユニツトの目標台数が算出され
る。
発電ユニツト起動、停止指定データd3は、発
電プラント増(減)負荷時において発電ユニツト
現在運転台数が目標運転台数より少ない(多い)
場合、即ち発電ユニツトの起動(停止)が必要と
する場合、どの発電ユニツトを起動(停止)する
かを指定するものである。どの発電ユニツトの起
動(停止)を選択するかは、発電ユニツトの運転
積算時間、保守点検作業中、起動停止回数などに
よつて決まる。
発電プラントの目標負荷データd2、発電ユニ
ツト目標運転台数データd1、発電プラント現在
負荷データd4および発電ユニツト現在運転台数
データd5は最大負荷変化率計算部22において
処理されやすいように、入力処理部21において
信号処理された後、前記の計算部22へ伝送され
る。また、発電ユニツト起動、停止指定データd
3は出力処理部24において処理されやすいよう
に、入力処理部21において信号処理された後、
前記の出力処理部24へ伝送される。
パラメータ記憶部23の発電ユニツト最大変化
率データd6は発電ユニツト41の最大負荷変化
率運転によつて決まる。発電ユニツトはこの変化
率以内に運転される。また、この記憶部23の発
電ユニツト最大、最小負荷制御値データd7は、
発電ユニツトの容量、運転効率、安全運転によつ
て決定される。発電ユニツトの定常負荷運転は、
この負荷制限値データd7範囲において行なわれ
る。
最大負荷変化率計算部22は入力処理部21か
ら入力される発電ユニツト目標運転台数d1、発
電プラントの目標負荷データd2、発電プラント
現在負荷データd4、発電ユニツト現在運転台数
データd5およびパラメータ記憶部23から入力
される発電ユニツト最大負荷変化率データd6、
発電ユニツト最大、最小負荷制御値データd7を
基に下記(1)式で与えられる発電プラント最大負荷
変化率RMを計算する。
RM=LI−LF/li−lfrn(%/分) …(1) 但し、 LI:負荷変化開始時発電プラント負荷(%) LF:目標発電プラント負荷(%) li:負荷変化開始時発電ユニツト負荷(%) lf:目標発電プラント負荷到達時の最低発電ユニ
ツト負荷(%) rn:発電ユニツト最大負荷変化率(%/分) ここで、LI、LF、li、lF、rnについての計算方
法について説明する。
(i) LI:負荷変化開始時発電プラント負荷(%) LIは即ち第2図の発電プラント現在負荷デー
タd4であり、同図の入力処理部21を介して
負荷制御装置3から入力される。
(ii) LF:目標発電プラント負荷(%) LFは即ち第2図の発電プラントの目標負荷
データd2であり、同図の入力処理部21を介
して目標負荷、発電ユニツト目標値設定器1か
ら入力される。
(iii) li:負荷変化開始時発電ユニツト負荷(%) li=LI/NI 但し、 LI:負荷変化開始時発電プラント負荷(%) NI:負荷変化開始時発電ユニツト運転台数 NIは即ち第2図の発電ユニツト現在運転台
数データd5であり、同図の入力処理部21を
介して発電プラント4から入力される。
(iv) lf:目標発電プラント負荷到達時の最低発電
ユニツト負荷(%) (イ) lnio≦LF/NI≦lnaxの場合 lf=LF/NI …(2) 但し、 LF:目標発電プラント負荷(%) NI:負荷変化開始時発電ユニツト運転台数 lnio(lnax):発電ユニツト最小(最大)負荷制
限値(%) lnio(lnax)は即ち第2図の発電ユニツト最
大、最小負荷制限値データd7であり、パラ
メータ記憶部23に保存されている。
(ロ) LF/NI<lnio又はLF/NI>lnaxの場合 lf=LF−NF×lnio(lnax)/NI−NF …(3) 但し、 LF:目標発電プラント負荷(%) lnio(lnax):発電ユニツト最小(最大)負荷制
限値 NI:負荷変化開始時発電ユニツト運転台数 NF:発電ユニツト目標運転台数 NFは即ち第2図の発電ユニツト目標運転
台数データd1であり、同図の入力処理部2
1を介して目標負荷、発電ユニツト目標値設
定器1から入力される。
また、発電プラント減(増)負荷におい
て、LF/NI<lnio又はLF/NI>lnaxという条
件が成立すれば、必ず発電ユニツトを1台以
上停止(起動)する必要があるので、NI
NF≠0となる。
(v) rn:発電ユニツトの最大発電ユニツト負荷変
化率(%/min) rnは即ち第2図の発電ユニツト最大負荷変化
率データd6であり、同図のパラメータ記憶部
23に記憶されている。
以上(i)〜(v)によりLI、LF、li、lfおよびrnが求
まり、前記(1)式が算出される。第5図はこのとき
の処理をフローチヤートにまとめたものである。
次に、出力処理部24は最大負荷変化率計算部
22からの発電プラントの目標負荷データd2お
よび発電プラント最大負荷変化率データd8によ
り、発電プラント目標負荷設定データd9および
発電プラント負荷変化率設定データd10を負荷
制御装置3の目標負荷設定器31へ出力し、発電
プラントの出力負荷を最大負荷変化率で変化させ
る。また、入力処理部21からの発電ユニツト起
動、停止指定データd3により、起動、停止とな
る発電ユニツト41に対応した発電ユニツト増減
負荷制御切替器33を発電ユニツト増減負荷指令
データd11側へ切替えるように、出力処理部2
4から前記の発電ユニツト増減負荷制御切替器3
3へ発電ユニツト増減負荷制御切替指令データd
12を出力する。次いで、出力処理部24は発電
ユニツト起動、停止指定データd3に対応した発
電ユニツト41に対して発電ユニツト増減負荷指
令データd11を出力し、発電ユニツト41を発
電ユニツト最大負荷変化率データd6に従つて起
動、停止する。
例えば、前記第1図で説明したのと同じ条件で
発電プラント4を運転制御する場合について説明
すると、負荷変化率制御装置2には、目標負荷発
電ユニツト目標値設定器1から発電ユニツト目標
運転台数データd1として3台、発電プラントの
目標負荷データd2として50%、発電ユニツト起
動、停止指令データd3として2台の発電ユニツ
ト41を停止指定すべきデータが与えられる。同
時に発電プラント4からは発電ユニツト現在台数
データd5として5台、更に、負荷制御装置3か
ら発電プラント現在負荷データd4として100%
が与えられる。
負荷変化率制御装置2はこれらのデータd1〜
d5およびパラメータ記憶部23に予め記憶され
ている発電ユニツト最大負荷変化率データd6と
して1%/分、発電ユニツト最大、最小負荷制限
値データd7として14%最小負荷制御値から、先
ず、前記(1)式に基づき発電プラント最大負荷変化
率RMを算出し、これを発電プラント負荷変化率
データd10として目標負荷設定器31に出力す
る。
即ち、発電プラントの出力負荷を最大負荷変化
率RMで目標負荷まで下げるには、先ず、現在運
転中の全ての発電ユニツトを同時に一斉に発電ユ
ニツト最大負荷変化率rnで目標負荷まで下げる。
次いで、その後、停止すべき発電ユニツトは、そ
のまま発電ユニツト最大負荷変化率RMで出力負
荷を下げて停止させる。一方、残り運転継続すべ
き発電ユニツトは、停止する発電ユニツトの出力
負荷分を分担して出力負荷を下げ、以後目標負荷
を維持するように運転することが考えられる。
しかし、運転継続すべき発電ユニツトには最小
負荷制御値lnioが決められていて、それを下まわ
ることは許されない。
このため、LF/NI=50/5=10<lnio=14の場
合、第6図に示すように、発電プラントの出力負
荷を途中変化率を変えることなく曲線αで示すよ
うに最も早く目標負荷まで下げるためには、停止
すべき2台の発電ユニツトは曲線γで示すように
発電ユニツト最大負荷変化率rnで出力負荷を下げ
る一方、残り運転継続すべき発電ユニツトは目標
負荷到達時にそれぞれの出力負荷が発電ユニツト
最小負荷制限値lnio=14%に達するように曲線β
で示す如くリニアに変化させれば良い。
この場合、発電ユニツトが目標負荷50%到着時
には、運転継続すべき3台の発電ユニツトはそれ
ぞれ14%負荷を取ることになるから、運転停止す
べき2台の発電ユニツトはそれぞれ負荷4%に達
していることが判る。即ち、前記(iv)の(ロ)の(3)式よ
り、発電プラントが目標負荷到達時の発電ユニツ
ト最低負荷lfは、 lf=LF−NF×lnio/NI−NF=50−3×14/5−3=4
% と求まる。
lf=4%が求まると、このときの発電ユニツト
最大負荷変化率はrn=1(%/分)と予め設定さ
れていることから、負荷変化開始時点t1から目標
負荷到達時t3までの負荷変化時間がT=(t3−t1
=(li−lf)/rn=(20−4)/1=16分と求まる。
負荷変化時間Tが求まれば、このときの発電プ
ラントの最大負荷変化率RMは RM=Li−Lf/T=Li−Lf/li−lf・rn =100−50/20−4・1=50/16=3.125 と求まり、負荷変化率制御装置2は、この発電プ
ラント最大負荷変化率RM=3.125(%/分)を発
電プラント負荷変化率設定d10として目標設定
器31に出力する。
目標負荷設定器31はこの発電プラント負荷変
化率データd10を積分することにより発電プラ
ント負荷指令データd13を出力し、発電プラン
ト4からフイードバツクされる発電プラント現在
負荷データd4との偏差を比例積分器32でPI
演算した発電ユニツト制御指令d15データを、
d15側に切替わつている発電ユニツト増減負荷
制御切替器33を介して3台の発電ユニツト41
に加える。同時に、発電ユニツト起動、停止指令
d3に基づき発電ユニツト増減負荷制御切替指令
d12を出力して現在運転中の5台の発電ユニツ
ト41のうち、停止すべき2台の発電ユニツト増
減負荷制御切替器33をd11側に切替え、発電
ユニツト増減負荷指令d11として発電ユニツト
最大負荷変化率データd6即ち1%/分を出力し
て所定の2台の発電ユニツト41を停止させる。
この結果、発電プラント4の負荷曲線は第6図
のαで示すように、リニアに100%負荷から50%
負荷に向つて最大負荷変化率で減少する。即ち、
2台の発電ユニツト41はそれぞれ同図の曲線γ
で示すように時刻t1から最大負荷変化率1%/分
で下降する。一方、残り3台の発電ユニツト41
は、発電プラント4出力d4が前記(1)式で計算さ
れる最大負荷変化率RMで降下するように曲線β
に沿つて降下する。
次いで、発電プラント4の出力d4が50%負荷
に達したとき、負荷変化率制御装置2の出力処理
部24から出力される発電プラント目標負荷設定
データd9に基づき負荷制御装置3は発電プラン
ト現在負荷データd4が発電プラント4がこの50
%負荷を維持するように3台の発電ユニツト41
を負荷制御する。
この結果、3台の各発電ユニツト41はそれぞ
れ第6図の曲線βで示すように時刻t3で14%に達
したのちは、停止すべき2台の各発電ユニツト4
1がそれぞれ曲線γに沿つて4%(時刻t3)から
0%(時刻t4)に下降するのに伴つて、16.7%ま
で上昇する。
このようにして、発電プラント4の負荷を第1
図の場合と同様、時刻t1からt3までの間に最大負
荷変化率で100%から50%まで減少させることが
できると共に、その間リニアに減少させることが
できるため、複数発電ユニツトから成る発電プラ
ントの系統運用を円滑かつ安定して行なうことが
できるようになる。
即ち、これを第1図で説明した従来例の場合と
比較すると、発電プラントの負荷を100%から50
%に降下させる時間は、共に、t3−t1=16分で変
らないが、従来の場合はt2時点前後で負荷変化
RMが変るのに対し、本発明による場合は負荷変
化率RMが一定となり、系統運用の円滑かつ安定
化に寄与する。
尚、負荷変化率制御装置2のパラメータ記憶部
23に記憶する発電ユニツト最大負荷変化率デー
タd6を外部から変更できるようにすることによ
り、発電ユニツト41のガスタービンおよび蒸気
タービンの熱応力管理を容易にすることができ
る。即ち、一般にガスタービン、蒸気タービンの
寿命は、発電ユニツト負荷変動に伴つて発生され
る熱応力の積算値によつて管理される。発電ユニ
ツト負荷変化率が大きければ大きいほど、負荷変
化に伴う発生される熱応力が大きくなる。従つ
て、発電ユニツト最大負荷変化率を可変にするこ
とにより、ガスタービン、蒸気タービン熱応力管
理が容易にできる効果が得られる。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、複数発電ユニツ
トから成る発電プラントの出力負荷をリニアにし
てしかも最大負荷変化率で制御できるようにな
る。この結果、中央給電指令所からの負荷変化指
令に対する追従性が良くなり、電力系統の安定化
に有用な負荷調整能力の高い発電プラントが得ら
れるようになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は複数発電ユニツトから成る発電プラン
トの負荷曲線図、第2図は本発明の一実施例に係
る発電プラントの運転制御装置のブロツク構成
図、第3図は複数発電ユニツトから成る発電プラ
ントの部分負荷効率曲線図、第4図は発電プラン
ト負荷曲線図、第5図は第2図の負荷変化率制御
装置における処理のフローチヤート、第6図は第
2図における最大負荷変化率制御の一例を説明す
るための負荷曲線図である。 1……目標負荷発電ユニツト目標値設定器、2
……負荷変化率制御装置、3……負荷制御装置、
4……発電プラント、21……入力処理部、22
……最大負荷変化率計算部、23……パラメータ
記憶部、24……出力処理部、31……目標負荷
設定器、32……比例積分器、33……発電ユニ
ツト増減負荷制御切替器、34,35……加算
器、41……発電ユニツト。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数台の発電ユニツトからなる発電プラント
    の運転制御装置において、発電ユニツト最大、最
    小負荷制限値および発電ユニツト最大負荷変化率
    を記憶しているパラメータ記憶部、発電プラント
    の目標負荷、発電ユニツト目標運転台数、発電プ
    ラント現在負荷および発電ユニツト現在運転台数
    を入力する入力処理部、前記パラメータ記憶部、
    入力処理部からのデータに基づき発電プラント最
    大負荷変化率RMを RM=LI−LF/li−lfrn(%/分) 但し、 LI:発電プラント現在負荷(%) LF:発電プラントの目標負荷(%) li:発電プラント負荷変化開始時の発電ユニツト
    負荷(%) lf:発電プラント目標負荷到達時の最低発電ユニ
    ツト負荷(%) rn:発電ユニツト最大負荷変化率(%/分) として算出する最大負荷変化率計算部、前記発電
    プラント最大負荷変化率、発電プラント目標負
    荷、発電ユニツト最大負荷変化率および発電ユニ
    ツト増減負荷制御切換指令を出力する出力処理部
    の各部から成る負荷変化率制御装置と、前記増減
    負荷制御切換指令に基づき起動、停止すべき発電
    ユニツトを切替えて前記発電ユニツト最大負荷変
    化率で起動、停止させると同時に、前記発電プラ
    ント最大負荷変化率および発電プラント目標負荷
    に応じて残り運転中の発電ユニツトを制御する負
    荷制御装置とから成ることを特徴とする発電プラ
    ント運転制御装置。
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