JPH01204722A - ポリエステルフィルムの製法 - Google Patents
ポリエステルフィルムの製法Info
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- JPH01204722A JPH01204722A JP2976888A JP2976888A JPH01204722A JP H01204722 A JPH01204722 A JP H01204722A JP 2976888 A JP2976888 A JP 2976888A JP 2976888 A JP2976888 A JP 2976888A JP H01204722 A JPH01204722 A JP H01204722A
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Landscapes
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、温度膨張係数の等方性が改良されたポリエ
ステルフィルムを得ることのできるポリエステルフィル
ムの製法に関する。
ステルフィルムを得ることのできるポリエステルフィル
ムの製法に関する。
ポリエステルフィルムは、一般に、つぎのようにしてつ
くられている。ポリエステル樹脂を押出機に供給して溶
融押し出しし、口金でシート状に成形する。これを冷却
ドラムに巻きつけて冷却固化することにより、未延伸シ
ートをつくる。この未延伸シートを、90℃の一定温度
で縦方向に延伸する。つぎに、第2図に示されているよ
うに、100℃の一定温度で横方向に延伸する。このあ
と、170〜230℃でテンター幅一定の緊張熱処理を
行い、冷却を行ってポリエステルフィルムを得るのであ
る。このポリエステルフィルムは、必要に応じて、所定
の幅にスリットされて巻き取られる。なお、上記緊張熱
処理ののち、横方向の熱収縮改善を目的として、横方向
リラックスを行うことがある。
くられている。ポリエステル樹脂を押出機に供給して溶
融押し出しし、口金でシート状に成形する。これを冷却
ドラムに巻きつけて冷却固化することにより、未延伸シ
ートをつくる。この未延伸シートを、90℃の一定温度
で縦方向に延伸する。つぎに、第2図に示されているよ
うに、100℃の一定温度で横方向に延伸する。このあ
と、170〜230℃でテンター幅一定の緊張熱処理を
行い、冷却を行ってポリエステルフィルムを得るのであ
る。このポリエステルフィルムは、必要に応じて、所定
の幅にスリットされて巻き取られる。なお、上記緊張熱
処理ののち、横方向の熱収縮改善を目的として、横方向
リラックスを行うことがある。
このようにして得られたポリエステルフィルムには、端
部の温度膨張係数の等方性が悪いという問題があった。
部の温度膨張係数の等方性が悪いという問題があった。
すなわち、前記ポリエステルフィルムの温度膨張係数に
は、方向によって異なるが、端部においてその最大値と
最小値の差Δα、が大きいという問題が生じるのである
。これは、ポリエステルフィルムの幅が広いほど顕著で
あった発明者らが調べたところによると、ポリエステル
フィルム端部のΔα、を小さ(するには、緊張熱処理温
度を下げることが有効であるが、その効果は充分でない
上に、緊張熱処理温度を下げると、ポリエステルフィル
ムの縦方向の熱収縮率が上昇して実用に適さなくなる。
は、方向によって異なるが、端部においてその最大値と
最小値の差Δα、が大きいという問題が生じるのである
。これは、ポリエステルフィルムの幅が広いほど顕著で
あった発明者らが調べたところによると、ポリエステル
フィルム端部のΔα、を小さ(するには、緊張熱処理温
度を下げることが有効であるが、その効果は充分でない
上に、緊張熱処理温度を下げると、ポリエステルフィル
ムの縦方向の熱収縮率が上昇して実用に適さなくなる。
熱収縮率を下げるには、緊張熱処理温度を高くするのが
よいが、このようにすると、フィルム端部のΔα、が大
きくなってしまう。
よいが、このようにすると、フィルム端部のΔα、が大
きくなってしまう。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであ
って、ポリエステルフィルム端部の温度膨張係数の等方
性を向上させることができ、しかも、必要に応じて、熱
収縮率を小さくすることもできるポリエステルフィルム
の製法を提供することを課題としている。
って、ポリエステルフィルム端部の温度膨張係数の等方
性を向上させることができ、しかも、必要に応じて、熱
収縮率を小さくすることもできるポリエステルフィルム
の製法を提供することを課題としている。
前記課題を解決するため、この発明は、延伸工程におけ
る横方向の延伸を90℃以上の温度から始めて以後10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにするととも
に、緊張熱処理工程も横延伸終了時の温度から始めて必
要最高温度となるまで10℃/秒以下の速度で昇温しな
がら行うようにする。また、この熱処理工程ののちに、
80℃〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラック
スさせるリラックス工程をも経るようにするか、まず、
緊張熱処理工程の最高温度以下の温度で横方向に0.5
〜6%リラックスさせ、その後、80℃〜120℃で縦
方向に0.1〜1.0%リラックスさせるリラックス工
程をも経るようにする。
る横方向の延伸を90℃以上の温度から始めて以後10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにするととも
に、緊張熱処理工程も横延伸終了時の温度から始めて必
要最高温度となるまで10℃/秒以下の速度で昇温しな
がら行うようにする。また、この熱処理工程ののちに、
80℃〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラック
スさせるリラックス工程をも経るようにするか、まず、
緊張熱処理工程の最高温度以下の温度で横方向に0.5
〜6%リラックスさせ、その後、80℃〜120℃で縦
方向に0.1〜1.0%リラックスさせるリラックス工
程をも経るようにする。
横延伸工程を、90℃以上の温度から始めて以後10℃
/秒以下の速度で必要最高温度まで昇温しながら行うよ
うにするとともに、緊張熱処理工程も、横延伸終了時の
温度から始めて必要最高温度となるまで10℃/秒以下
の速度で昇温しながら行うようにすると、得られたポリ
エステルフィルムは、端部のΔα、が小さくなり、温度
膨張係数の等方性が優れたものとなる。前記緊張熱処理
工程ののちに、80℃〜120℃で縦方向0.1〜13
0%のリラックスを行うようにすると、得られたポリエ
ステルフィルムは、温度膨張係数の等方性が優れるとと
もに、縦方向の熱収縮率が低いものとなる。前記縦方向
のリラックス工程に先立ち、緊張熱処理工程の最高温度
以下の温度で横方向0.5〜6%のリラックスを行うよ
うにすると、得られたポリエステルフィルムは、横方向
の熱収縮率も縦方向の熱収縮率も低いフィルムとなる。
/秒以下の速度で必要最高温度まで昇温しながら行うよ
うにするとともに、緊張熱処理工程も、横延伸終了時の
温度から始めて必要最高温度となるまで10℃/秒以下
の速度で昇温しながら行うようにすると、得られたポリ
エステルフィルムは、端部のΔα、が小さくなり、温度
膨張係数の等方性が優れたものとなる。前記緊張熱処理
工程ののちに、80℃〜120℃で縦方向0.1〜13
0%のリラックスを行うようにすると、得られたポリエ
ステルフィルムは、温度膨張係数の等方性が優れるとと
もに、縦方向の熱収縮率が低いものとなる。前記縦方向
のリラックス工程に先立ち、緊張熱処理工程の最高温度
以下の温度で横方向0.5〜6%のリラックスを行うよ
うにすると、得られたポリエステルフィルムは、横方向
の熱収縮率も縦方向の熱収縮率も低いフィルムとなる。
この発明にかかるポリエステルフィルムの製法は、たと
えば、つぎのようにして実施される。まず、従来と同様
、ポリエステル樹脂を押出機に供給して溶融押し出しし
、口金でシート状に成形する。これを冷却ドラムに巻き
つけて冷却固化することにより、未延伸シートをつくる
。この未延伸シートに対してつぎの延伸工程を行う。ま
ず、縦方向に延伸する。このときの温度は90〜120
℃とするのが好ましく、延伸倍率は3.2倍以上とする
のが好ましい。つぎに、−旦、冷却を行う。
えば、つぎのようにして実施される。まず、従来と同様
、ポリエステル樹脂を押出機に供給して溶融押し出しし
、口金でシート状に成形する。これを冷却ドラムに巻き
つけて冷却固化することにより、未延伸シートをつくる
。この未延伸シートに対してつぎの延伸工程を行う。ま
ず、縦方向に延伸する。このときの温度は90〜120
℃とするのが好ましく、延伸倍率は3.2倍以上とする
のが好ましい。つぎに、−旦、冷却を行う。
この冷却は25℃程度までとするのが好ましい。
こののち、90℃以上の温度に加熱し、第1図に示され
ているように、この温度から始めて以後10℃/秒以下
の速度で昇温しながら横方向に延伸する。このときの昇
温速度は、5℃/秒以下とするのが好ましい。そののち
、横延伸終了時の温度から必要最高温度になるまで10
℃/秒以下の昇゛温速度、かつ、テンター幅一定として
緊張熱処理工程を行う。前記必要最高温度は、普通、1
70℃以上とされる。このときの昇温速度は、5℃/秒
以下とするのが好ましい。上記二つの昇温速度は、必ず
しも一定である必要はなく、平均昇温か前記の値を越え
なければ、段階的な昇温でも良い。平均昇温速度は、た
とえば、ポリエステルフィルム製造工程のテンター内に
縦方向長さ5mあたり1ケ所以上の温度測定点を設けて
、製造中のフィルム自体またはフィルム近傍の雰囲気温
度を測定し、各測定点間の温度差をその区間のフィルム
通過時間で除した値をその区間の平均昇温速度とする方
法で測定される。このあと、必要に応じてリラックス工
程を行う。このリラックス工程としては、まず、前記必
要最高温度以下で横方向0.5〜6%のリラックスを行
う。つぎに、冷却を行ったのち、80℃〜120℃で縦
方向に0.1〜1.0%のリラックスを行うようにする
。前記横方向リラックスを行わずに、直ちに冷却し80
℃〜120℃として縦方向リラックスを行うようにして
もよい。このようにして、ポリエステルフィルムを得る
。このポリエステルフィルムは、従来と同様、必要に応
じて、所定の幅にスリ・ノドされて巻き取られる。
ているように、この温度から始めて以後10℃/秒以下
の速度で昇温しながら横方向に延伸する。このときの昇
温速度は、5℃/秒以下とするのが好ましい。そののち
、横延伸終了時の温度から必要最高温度になるまで10
℃/秒以下の昇゛温速度、かつ、テンター幅一定として
緊張熱処理工程を行う。前記必要最高温度は、普通、1
70℃以上とされる。このときの昇温速度は、5℃/秒
以下とするのが好ましい。上記二つの昇温速度は、必ず
しも一定である必要はなく、平均昇温か前記の値を越え
なければ、段階的な昇温でも良い。平均昇温速度は、た
とえば、ポリエステルフィルム製造工程のテンター内に
縦方向長さ5mあたり1ケ所以上の温度測定点を設けて
、製造中のフィルム自体またはフィルム近傍の雰囲気温
度を測定し、各測定点間の温度差をその区間のフィルム
通過時間で除した値をその区間の平均昇温速度とする方
法で測定される。このあと、必要に応じてリラックス工
程を行う。このリラックス工程としては、まず、前記必
要最高温度以下で横方向0.5〜6%のリラックスを行
う。つぎに、冷却を行ったのち、80℃〜120℃で縦
方向に0.1〜1.0%のリラックスを行うようにする
。前記横方向リラックスを行わずに、直ちに冷却し80
℃〜120℃として縦方向リラックスを行うようにして
もよい。このようにして、ポリエステルフィルムを得る
。このポリエステルフィルムは、従来と同様、必要に応
じて、所定の幅にスリ・ノドされて巻き取られる。
つぎに、より具体的な実施例を比較例と併せて説明する
。
。
(実施例1)
ポリエステル樹脂を押出機に供給して溶融押し出しし、
口金でシート状に成形した。これを冷却ドラムに巻きつ
けて冷却固化することにより、未延伸シートをつくった
。この未延伸シートを90℃で縦方向に延伸した。この
ときの延伸倍率は3゜3倍とした。つぎに、−旦、25
℃に冷却した。
口金でシート状に成形した。これを冷却ドラムに巻きつ
けて冷却固化することにより、未延伸シートをつくった
。この未延伸シートを90℃で縦方向に延伸した。この
ときの延伸倍率は3゜3倍とした。つぎに、−旦、25
℃に冷却した。
こののち、100℃に加熱し、第1図に示すように、こ
の温度より始めて平均1.6℃/秒の速度で昇温しなが
ら横方向に延伸した。このときの延伸倍率は3.7倍と
した。横延伸終了時の温度は120℃であった。このの
ち、200℃になるまで、平均4.1℃/秒の昇温速度
、かつ、テンター幅一定として緊張熱処理を行った。こ
のあと、熱処理最高温度以下の温度で横方向6%のリラ
・ノクスを行った。100℃まで冷却したのち、縦方向
0.2%のリラックスを行った。このようにして、幅4
mのポリエステルフィルムを得た。
の温度より始めて平均1.6℃/秒の速度で昇温しなが
ら横方向に延伸した。このときの延伸倍率は3.7倍と
した。横延伸終了時の温度は120℃であった。このの
ち、200℃になるまで、平均4.1℃/秒の昇温速度
、かつ、テンター幅一定として緊張熱処理を行った。こ
のあと、熱処理最高温度以下の温度で横方向6%のリラ
・ノクスを行った。100℃まで冷却したのち、縦方向
0.2%のリラックスを行った。このようにして、幅4
mのポリエステルフィルムを得た。
(実施例2)
縦方向のリラックスを行わないほかは、実施例1と同様
にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た。
にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た。
(実施例3)
緊張熱処理の際、昇温速度を平均3.1℃/秒、最高温
度を180℃としたほかは、実施例1と同様にして、幅
4mのポリエステルフィルムを得た(比較例1) 実施例1と同様にして未延伸シートをつくった。この未
延伸シートを90℃で縦方向に延伸した。このときの延
伸倍率は3.3倍とした。つぎに、25℃に冷却した。
度を180℃としたほかは、実施例1と同様にして、幅
4mのポリエステルフィルムを得た(比較例1) 実施例1と同様にして未延伸シートをつくった。この未
延伸シートを90℃で縦方向に延伸した。このときの延
伸倍率は3.3倍とした。つぎに、25℃に冷却した。
こののち、100℃に加熱し、第2図に示すように、こ
の温度で、横方向に延伸した。このときの延伸倍率は3
.7倍とした。つぎに、220℃に昇温し、この温度で
テンター幅一定として緊張熱処理を行った。この昇温の
際の昇温速度は、24℃/秒であった。さらに、緊張熱
処理の最高温度以下で横方向6%のリラックスを行い、
幅4mのポリエステルフィルムを得た。
の温度で、横方向に延伸した。このときの延伸倍率は3
.7倍とした。つぎに、220℃に昇温し、この温度で
テンター幅一定として緊張熱処理を行った。この昇温の
際の昇温速度は、24℃/秒であった。さらに、緊張熱
処理の最高温度以下で横方向6%のリラックスを行い、
幅4mのポリエステルフィルムを得た。
(比較例2)
熱処理を200℃で行うようにした。この昇温の際の昇
温速度は20℃/秒であった。このほかは、比較例1と
同様にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た。
温速度は20℃/秒であった。このほかは、比較例1と
同様にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た。
(比較例3)
横方向リラックスののち、100℃まで冷却して縦方向
0.2%のリラックスを行うようにしたほかは、比較例
1と同様にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た
。
0.2%のリラックスを行うようにしたほかは、比較例
1と同様にして、幅4mのポリエステルフィルムを得た
。
(比較例4)
横方向のりラックスののち、100 ’Cまで冷却し、
縦方向0.2%のりラックスを行うようにしたほかは、
比較例2と同様にして、幅4mのポリエステルフィルム
を得り。
縦方向0.2%のりラックスを行うようにしたほかは、
比較例2と同様にして、幅4mのポリエステルフィルム
を得り。
実施例1〜3および比較例1〜4で得られたポリエステ
ルフィルムにつき、端部のΔα、および熱収縮率を測定
した。その結果を第1表に示す。
ルフィルムにつき、端部のΔα、および熱収縮率を測定
した。その結果を第1表に示す。
温度膨張係数の差Δα、および熱収縮率は、つぎのよう
にして測定した。
にして測定した。
一′!&庁・′ 1のΔα、の徂I 法あらかじめ偏光
顕微鏡によって求めた光学的配向方向く長軸)とその直
行方向(短軸)に沿って長さ150+u、幅10mmの
試験片を1本ずつ採取し、恒温恒湿槽内のTMA装置に
セットしてエージングした後、20℃〜30℃における
寸法変化を測定し、以下の式によって各方向の温度膨張
係数を求める。
顕微鏡によって求めた光学的配向方向く長軸)とその直
行方向(短軸)に沿って長さ150+u、幅10mmの
試験片を1本ずつ採取し、恒温恒湿槽内のTMA装置に
セットしてエージングした後、20℃〜30℃における
寸法変化を測定し、以下の式によって各方向の温度膨張
係数を求める。
(単位: 10−6/”C)
温度膨張係数は、方向によって異なるが、長袖方向でほ
ぼ最小、短軸方向でほぼ最大となることが知られている
。
ぼ最小、短軸方向でほぼ最大となることが知られている
。
Δα、は、以下の式によって求められる。
試験片は、中IQam、長さ300111の大きさのも
のを縦横各方向から採取する。測定間隔の標線を試験片
に入れ、カセドメーターを用いるか、あるいは、これに
準する方法で原長を測定する。
のを縦横各方向から採取する。測定間隔の標線を試験片
に入れ、カセドメーターを用いるか、あるいは、これに
準する方法で原長を測定する。
原長測定後80±1℃に保持された熱風循環式オーブン
に試験片をいれ、30分後に取り出し、約10分間放冷
する。この試験片を再びカセドメーターを用いるか、あ
るいはこれに準する方法で測定する。各試験片の平均値
を求め次式で熱収縮率を求める。
に試験片をいれ、30分後に取り出し、約10分間放冷
する。この試験片を再びカセドメーターを用いるか、あ
るいはこれに準する方法で測定する。各試験片の平均値
を求め次式で熱収縮率を求める。
原長(1會)−熱処理後の長さ(龍)
熱収縮率= X
100原長く1箇) 第1表 第1表より、実施例1,2.3で得られたポリエステル
フィルムは、端部の温度膨張係数の等方性が優れている
とともに熱収縮率も小さいのに対し、比較例1,2で得
られたものは、端部の温度膨張係数の等方性が悪くて熱
収縮率も太き(、比較例3.4で得られたものは、熱収
縮率は小さいが、端部の温度膨張係数の等方性が悪いこ
とがわかる。
100原長く1箇) 第1表 第1表より、実施例1,2.3で得られたポリエステル
フィルムは、端部の温度膨張係数の等方性が優れている
とともに熱収縮率も小さいのに対し、比較例1,2で得
られたものは、端部の温度膨張係数の等方性が悪くて熱
収縮率も太き(、比較例3.4で得られたものは、熱収
縮率は小さいが、端部の温度膨張係数の等方性が悪いこ
とがわかる。
ポリエステル未延伸シートを縦方向に延伸したのち横方
向に延伸する延伸工程と、この延伸工程ののちテンター
幅一定の緊張熱処理を行う熱処理工程とを含むポリエス
テルフィルムの製法において、請求項1〜3記載の発明
は、前記延伸工程における横方向の延伸を90℃以上の
温度から始めて以後10℃/秒以下の速度で昇温しなが
ら行うようにするとともに、前記緊張熱処理工程も横延
伸終了時の温度から始めて必要最高温度となるまで10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにしているの
で、ポリエステルフィルム端部の温度膨張係数の等方性
を向上させることができる。
向に延伸する延伸工程と、この延伸工程ののちテンター
幅一定の緊張熱処理を行う熱処理工程とを含むポリエス
テルフィルムの製法において、請求項1〜3記載の発明
は、前記延伸工程における横方向の延伸を90℃以上の
温度から始めて以後10℃/秒以下の速度で昇温しなが
ら行うようにするとともに、前記緊張熱処理工程も横延
伸終了時の温度から始めて必要最高温度となるまで10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにしているの
で、ポリエステルフィルム端部の温度膨張係数の等方性
を向上させることができる。
請求項2記載の発明は、同緊張熱処理工程ののち、80
℃〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラックスさ
せるリラックス工程をも経るようにしているので、ポリ
エステルフィルムの縦方向の熱収縮率をも低下させるこ
とができる。請求項3記載の発明は、同緊張熱処理工程
ののち、まず、緊張熱処理工程の最高温度以下の温度で
横方向に0.5〜6%リラックスさせ、その後、80℃
〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラックスさせ
るリラックス工程をも経るようにしているので、ポリエ
ステルフィルムの縦方向の熱収縮率も横方向の熱収縮率
も低下させることができる。
℃〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラックスさ
せるリラックス工程をも経るようにしているので、ポリ
エステルフィルムの縦方向の熱収縮率をも低下させるこ
とができる。請求項3記載の発明は、同緊張熱処理工程
ののち、まず、緊張熱処理工程の最高温度以下の温度で
横方向に0.5〜6%リラックスさせ、その後、80℃
〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラックスさせ
るリラックス工程をも経るようにしているので、ポリエ
ステルフィルムの縦方向の熱収縮率も横方向の熱収縮率
も低下させることができる。
第1図はこの発明にかかるポリエステルフィルムの製法
の1実施例におけるフィルム幅と温度変化をあられすグ
ラフ、第2図は従来のポリエステルフィルムの製法にお
けるフィルム幅と温度変化をあられすグラフである。 代理人 弁理士 松 本 武 彦
の1実施例におけるフィルム幅と温度変化をあられすグ
ラフ、第2図は従来のポリエステルフィルムの製法にお
けるフィルム幅と温度変化をあられすグラフである。 代理人 弁理士 松 本 武 彦
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 ポリエステル未延伸シートを縦方向に延伸したのち
横方向に延伸する延伸工程と、この延伸工程ののちテン
ター幅一定の緊張熱処理を行う熱処理工程とを含むポリ
エステルフィルムの製法であって、前記延伸工程におけ
る横方向の延伸を90℃以上の温度から始めて以後10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにするととも
に、前記緊張熱処理工程も横延伸終了時の温度から始め
て必要最高温度となるまで10℃/秒以下の速度で昇温
しながら行うようにすることを特徴とするポリエステル
フィルムの製法。 2 ポリエステル未延伸シートを縦方向に延伸したのち
横方向に延伸する延伸工程と、この延伸工程ののちテン
ター幅一定の緊張熱処理を行う熱処理工程とを含むポリ
エステルフィルムの製法であって、前記延伸工程におけ
る横方向の延伸を90℃以上の温度から始めて以後10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにするととも
に、前記緊張熱処理工程も横延伸終了時の温度から始め
て必要最高温度となるまで10℃/秒以下の速度で昇温
しながら行うようにし、かつ、同緊張熱処理工程ののち
、80℃〜120℃で縦方向に0.1〜1.0%リラッ
クスさせるリラックス工程をも経るようにすることを特
徴とするポリエステルフィルムの製法。 3 ポリエステル未延伸シートを縦方向に延伸したのち
横方向に延伸する延伸工程と、この延伸工程ののちテン
ター幅一定の緊張熱処理を行う熱処理工程とを含むポリ
エステルフィルムの製法であって、前記延伸工程におけ
る横方向の延伸を90℃以上の温度から始めて以後10
℃/秒以下の速度で昇温しながら行うようにするととも
に、前記緊張熱処理工程も横延伸終了時の温度から始め
て必要最高温度となるまで10℃/秒以下の速度で昇温
しながら行うようにし、かつ、同緊張熱処理工程ののち
、まず、緊張熱処理工程の最高温度以下の温度で横方向
に0.5〜6%リラックスさせ、その後、80℃〜12
0℃で縦方向に0.1〜1.0%リラックスさせるリラ
ックス工程をも経るようにすることを特徴とするポリエ
ステルフィルムの製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2976888A JPH01204722A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ポリエステルフィルムの製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2976888A JPH01204722A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ポリエステルフィルムの製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01204722A true JPH01204722A (ja) | 1989-08-17 |
JPH0445335B2 JPH0445335B2 (ja) | 1992-07-24 |
Family
ID=12285219
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2976888A Granted JPH01204722A (ja) | 1988-02-10 | 1988-02-10 | ポリエステルフィルムの製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH01204722A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130030195A (ko) * | 2011-09-16 | 2013-03-26 | 후지필름 가부시키가이샤 | 2 축 연신 열가소성 수지 필름 및 그 제조 방법, 태양 전지용 백시트, 그리고 태양 전지 모듈 |
-
1988
- 1988-02-10 JP JP2976888A patent/JPH01204722A/ja active Granted
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20130030195A (ko) * | 2011-09-16 | 2013-03-26 | 후지필름 가부시키가이샤 | 2 축 연신 열가소성 수지 필름 및 그 제조 방법, 태양 전지용 백시트, 그리고 태양 전지 모듈 |
JP2013075512A (ja) * | 2011-09-16 | 2013-04-25 | Fujifilm Corp | 2軸延伸熱可塑性樹脂フィルム及びその製造方法、太陽電池用バックシート、並びに太陽電池モジュール |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0445335B2 (ja) | 1992-07-24 |
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