JPH01203931A - タンク，パイプ類の小型漏洩試験装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、タンク、パイプ類に漏洩箇所があるか否かを
試験するタンク、パイプ類の小型漏洩試験装置に関する
ものである。

〔従来技術〕

一般に、液体を貯蔵したり輸送するタンク、パイプ類は
液体の漏洩の有無を定期的に試験する必要がある。

この従来技術による漏洩試験装置として試験すべきタン
ク、パイプ類内に通じる全ての開口部を閉塞してタンク
、パイプ類内を気密状態とし、この状態でタンク、パイ
プ類内に例えば窒素ガス等の不活性ガスを充填してタン
ク、パイプ類内を一定の加圧状態とし、洩れ箇所がある
場合には時間の経過と共に内部の窒素ガスが外部に漏洩
するから、この圧力低下の有無を例えばマノメータや大
型ブルドン管式圧力計等に直接導き漏洩を判定する試験
装置が多く採用されている。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし乍ら、このような試験装置においては、タンク、
パイプ類の微小な漏洩に対する応答速度が極めて遅く、
このため漏洩の有無を確認するためには十数時間以上放
置することを要し、目的とする試験を迅速に行なうこと
ができず、また、長時間放置すると温度変化等によるガ
スの体積変化が生じる恐れが大きくて正確に試験を行う
ことができない。

更に、圧力低下の有無は直接配管によって接続されたマ
ノメータやブルドン管式圧力計等の測定器によって試験
するので装置が嵩ぼり、重くて大型化され例えば専用の
車輌に搭載しないと移動できない。従って、漏洩試験を
行うのにタンク、パイプ類の設置場所によっては著しく
制限をうけるものであった。

本発明は、上記のような問題点を解決するためになされ
たもので、次の各項に示す特徴を備えることによって、
上記の問題点を解消せしめるタンク、パイプ類の微減圧
、微加圧又は加圧試験装置を提供することを目的とする
ものである。

（１）地下に埋設されているタンク、パイプ類の微減圧
試験を行う場合、もし内部液体の蒸発の影響によって満
足すべき試験結果が得られないとき、微加圧あるいは加
圧試験ができる。

（ｎ）圧力低下の有無は、歪みを生じる受圧ダイヤフラ
ムに直結するコアの変位によって電気信号に変換する差
動トランス型変換器によって行われ、タンク、パイプ順
向のガスはホースによって受圧ダイヤフラムに連結され
ているだけで装置内へは絶縁されているので安全性があ
る。また、本装置は電気信号回路と測定器（記録計、表
示計）等による試験設備であるため嵩ばらず、軽量で小
型化され取扱い易い。

（ｍ）差動トランス型変換器は、圧力変化によって歪む
受圧ダイヤフラムに直結するコアの変位を検出し、圧力
に反比例した交流出力電圧を発生させ、この交流電圧は
電流変換回路によって、直線性の良い直流電圧出力に変
換するものなので、その性能がよく、また微減圧、微加
圧用と加圧用と、その試験方法によって差動トランス型
変換器を選択して試験するので、微小な漏洩に対する応
答も速く、正確で試験時間を短縮して行える。

〔問題点を解決するための手段〕

上記目的を達成するための本発明の構成は、漏洩の有無
を試験するタンク、パイプ順向に通じる開口部に、ホー
スによって連結する分岐管を設け。

この分岐管の一端にタンク、パイプ順向を微減圧又は微
加圧もしくは加圧するポンプを接続し、他端に微減圧又
は微加圧もしくは加圧の圧力変化によって歪みを生じる
受圧ダイヤフラムに直結するコアの変位によって電気信
号に変換する差動トランス型変換器を微減圧、微加圧試
験用と加圧試験用とに切換弁を介してそれぞれ接続する
と共に、圧力変化の電気信号を記録又は表示する記録計
又は表示計を設けてなることをその要旨とするものであ
る。

〔実施例〕

以下、本発明の漏洩試験装置について１図示実施例に基
づいて詳細に説明する。

第１図は本発明に係るタンク及びパイプの漏洩試験を実
施している装置の概念図である。図中、１はタンク、パ
イプ類で、タンク、パイプ類１には試験用の開口部２を
設けている。そして、この開口部２からホース３によっ
て試験装置Ｔの分岐管４に連結せしめている。

本発明の試験装置Ｔの分岐管４の一端にはタンク、パイ
プ類１内を減圧又は微加圧もしくは加圧するポンプ５が
弁６を介して接続されている。ポンプ５は騒音が少なく
高性能であり、小型であることから、ロータリーポンプ
が好ましく、駆動せしめてタンク、パイプ類１内に微減
圧又は微加圧もしくは加圧を発生せしめる。通常、微減
圧試験は−２００〜−１０００圃Ａｑであり、微加圧試
験は２００　ｍｕＡ９、加圧試験は０．２ｋｇｆ／ｃｄ
で行われる。

分岐管４の他端はタンク、パイプ類１内の微減圧又は微
加圧もしくは加圧の圧力を電気信号に変換する微減圧、
微加圧用差動トランス型変換器７と加圧用差動トランス
型変換器８が切換弁９を介して接続されている。この微
減圧、微加圧用と加圧用の差動トランス型変換器７．８
はタンク、パイプ類１内を微減圧、微加圧または加圧で
漏洩試験を行うかによって切換弁９を切換えて用いる。

第２図は、この差動トランス型変換器７．８の構造を示
す概略図である。１５はタンク、パイプ類１内の圧力を
受圧する受圧ダイヤフラム、１６は受圧ダイヤフラム１
５に直結するコアである。受圧ダイヤフラム１５はカプ
セル、チャンバー等と呼ばれ、例えば２枚の金属製ダイ
ヤフラムを重ねて接合したものである。タンク、パイプ
類１内から圧力Ｐが入ると歪変位し、同時にコア１６が
移動変位する。

これはダイヤフラムの接合方法、形状、寸法あるいは受
圧有効面積等によって特性が異なる。本発明では微減圧
、微加圧用差動トランス型変換器７と加圧用差動トラン
ス型変換器８の受圧ダイヤフラム１５は微減圧、微加圧
もしくは加圧試験の圧力に対し、最も精度よく迅速に応
答する厚みのダイヤフラムがそれぞれ用いられている。

そして、コア１６は、例えばボビンの中央に一次コイル
１７を巻き、その両側に二次コイル１８ａ、１８ｂを巻
いたボビンの中に棒状のコア１６を設けている。従って
、コア１６が移動変位すると、一方の二次コイルに磁束
が増加するとき、他方の磁束は減るので、二つの二次コ
イル１８ａ、１８ｂ間の差動接続によって圧力に反比例
した交流出力電圧が得られる。

上記受圧ダイヤフラム１５によるコア１６の移動変位は
、微減圧、微加圧用と加圧用の差動トランス型変換器７
．８と共に、数面〜数士画程度の大きな直線変位をし、
記録計１１又は／及び表示計１２に接続する場合には出
力として電流感度のよい励磁周波数を除いた変化分のみ
検出し、例えば、整流回路１９ａ、１９ｂ及び出力調整
回路２０によって、直線性のよい直流電圧出力に変換し
て記録、表示せしめる。

一次コイル１７に印加される一次電圧としては、発振２
１によって２　ＫＨｚで２４Ｖである。電圧の変動は感
度に影響を与えるので電源としては定電圧又は定電流化
されたＤＣ２４Ｖ電源が用いられている。

なお、１０は切換弁９に連結された連結管であり、１３
は微減圧、微加圧用と加圧用の差動トランス型変換器７
．８の切換スイッチである。

〔発明の作用〕

このように構成された本発明の漏洩試験装置Ｔを用い試
験作業を行うに当っては、漏洩の有無を試験するタンク
、パイプ類１内に通じる開口部２に試験装置Ｔの分岐管
４にホース３で連結する。

微減圧、微加圧試験又は加圧試験かによって、切換弁９
と切換スイッチ１３を切換え、差動トランス型変換器７
．８を選択する。次いで、弁６を開放し、ポンプ５の真
空用押ボタン又は加圧用押ボタンを押しポンプ５を駆動
せしめ、タンク、パイプ類１内を微減圧又は微加圧もし
くは加圧を加える。

この操作によって発生された微減圧又は微加圧もしくは
加圧の状態を一定時間放置し、その間、指示記録計１１
とデジタル表示計１２に表示されたデータによって漏洩
の有無を判定する。

〔発明の効果〕

以上説明したように１本発明の漏洩試験装置は圧力低下
の有無を圧力変化によって歪を生じる受圧ダイヤフラム
に直結するコアの変位によって電気信号に変換しとらえ
ているので、性能が優れ。

且つ微減圧、微加圧試験方法には微減圧、微加圧用の受
圧ダイヤフラムを用い、加圧試験方法には加圧用の受圧
ダイヤフラムを用いているので、小さな漏洩に対しても
応答が速く、正確であり、試験時間が３０〜６０分程度
に短縮して行え、温度変化の影響をうけ難く、漏洩の有
無を迅速に確認することができる。

また、従来の圧力の低下の有無を検知するマノメータや
ブルドン管式圧力計等のように直接ガスを導入するもの
とは異なり、受圧ダイヤフラムでタンク、パイプ順向の
ガスが電気部分と隔離されているので、危険物を取扱う
タンク、パイプ類の試験には安全であり、小型化ができ
、コンパクトで、操作や持ち運びが容易である。

更に、−装置で微減圧、微加圧と、加圧による試験の両
方を簡単な操作の切換えで実施可能であり、条件により
試験方法を選択できるので便利である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るタンク及びパイプの漏洩試験を実
施している装置の概念図である。第２図は差動トランス
型変換器の一つの実施例を示す概略図である。 １・・・タンク、パイプ類　　２・・・開口部３・・・
ホース　４・・・分岐管　５・・・ポンプ　６・・・弁
７・・・微減圧、微加圧用差動トランス型変換器８・・
・加圧用差動トランス型変換器 ９・・・切換弁　１０・・・連結管　　１１・・・指示
記録計１２・・・デジタル表示計　　１３・・・切換ス
イッチ１５・・・受圧ダイヤフラム　１６・・・コア１
７・・・−次コイル　　１８ａ、１８ｂ・・・二次コイ
ル１９ａ、１９ｂ・・・整流回路　２０・・・出力調整
回路２１・・・発振器　　　　　　Ｔ・・・漏洩試験装
置時　許　出　願　人　富山検査株式会社第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １）漏洩の有無を試験するタンク、パイプ類内に通じる
   開口部に、ホースによって連結する分岐管を設け、この
   分岐管の一端にタンク、パイプ類内を微減圧又は微加圧
   もしくは加圧するポンプを接続し、他端に微減圧又は微
   加圧もしくは加圧の圧力変化によって歪みを生じる受圧
   ダイヤフラムに直結するコアの変位によって電気信号に
   変換する差動トランス型変換器を微減圧、微加圧試験用
   と加圧試験用とに切換弁を介してそれぞれ接続すると共
   に、圧力変化の電気信号を記録又は表示する記録計又は
   表示計を設けてなることを特徴とするタンク、パイプ類
   の小型漏洩試験装置。