JPH0119699B2 - - Google Patents

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JPH0119699B2
JPH0119699B2 JP20892083A JP20892083A JPH0119699B2 JP H0119699 B2 JPH0119699 B2 JP H0119699B2 JP 20892083 A JP20892083 A JP 20892083A JP 20892083 A JP20892083 A JP 20892083A JP H0119699 B2 JPH0119699 B2 JP H0119699B2
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JP
Japan
Prior art keywords
paint
underwater
water
curing
paints
Prior art date
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Expired
Application number
JP20892083A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS60101157A (ja
Inventor
Takashi Takeda
Atsuhiko Murao
Yoshiaki Shimizu
Sakae Fujita
Akihiro Tamada
Akio Kida
Norio Shoji
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0119699B2 publication Critical patent/JPH0119699B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、海洋構造物等の現場防食のために使
用する水中塗装用塗料に関するもので、より詳し
くは海水中あるいはアルカリ汚染水中などの腐食
性の悪条件下において鋼材等の表面に強固な密着
性を有する塗膜を形成することの可能な水中塗装
用塗料に関するものである。 水中塗装を行うための塗料としては、従来より
多くの研究・開発がなされ実際に各種の製品が上
市されているが、その殆どがエポキシ樹脂系のも
のであつた。エポキシ樹脂系塗料は、その塗装操
作が自由にコントロールできる条件下(すなわち
例えば被塗装面の研摩、洗浄などの予備的操作が
完全であるか完全に近いとき)で実施されたとき
は、充分に本来の密着強度を発揮し強固な塗膜を
与えることができるが、例えば水中、特に種々の
塩類ないしその他汚染物質など夾雑物が存在する
海水中では被塗装物である鋼面への塗れ、なじみ
が悪く塗装施工時に鋼面に一様に塗膜を形成させ
ることが困難で施工能率が極めて悪いのみなら
ず、当然のことながら施工終了後の塗膜面への信
頼性は充分に高いものとはなり得ないものであつ
た。 このような実情から、実際に海中での塗装作業
を行うときには、被塗装物に例えばプラスチツク
製の網を巻きつけその上からパテ状のエポキシ樹
脂系塗料をこすりつけるなどの方法によつて塗布
していたが、依然として被塗装物に対する塗料の
密着性には凝問が残り、具体的に塗膜の浮きやは
がれを生じた例も数多く報告されている。 従来の水中塗装用塗料は、塗装対象物が湿潤し
ている程度の条件下では一応の結果を期待するこ
ともできるが、水中では前述のように極めて不充
分であり、また水中への塗料成分の溶出、分散を
抑制し水質の汚染を極力防止するために有機溶剤
を含まない塗料の使用が要請されている昨今、従
来の水中塗装用無溶剤エポキシ樹脂塗料ではその
粘度が著しく高く作業性が極めて悪いこと、ポツ
トライフ(硬化剤混合後の塗料可使時間)が非常
に短かいという欠点を有するものであつた。 このことから、一般的には特殊な塗料用混合ミ
キサーの使用が必要となつたり、その他施工現場
での多大な労力を要し能率も悪いものであつた。 本発明は、これら前述の不都合を解消した水中
硬化塗料について種々検討の結果、容易に塗装作
業を行うことができ、しかも塗装後の塗膜も充分
に信頼性のある水中硬化塗料に到達したのであ
る。 すなわち本発明は、塗料比重が1.5〜2.0であ
り、疎水性の炭素数8〜12のポリオキシアルキレ
ン基を有する炭素数8〜12のポリカルボン酸アミ
ン塩0.5〜5.0重量%を含有した無溶剤2液混合型
エポキシ・ポリアミン系塗料からなることを特徴
とする水中硬化塗料に関するものである。 本発明で使用するエポキシ樹脂は、最も一般的
には分子量範囲がおよそ350〜420である液状ビス
フエノールグリシジルエーテル型エポキシ樹脂を
使用するが、そのほか低粘度の変性ビスフエノー
ルA型エポキシ樹脂、ビスフエノールF型エポキ
シ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂などのうちから選ば
れた1種または2種以上を混合して使用してもよ
い。 上述の如きエポキシ樹脂に対して、別に希釈剤
を用いる。ここで使用する希釈剤を具体的に示す
と反応性のものとしては、脂肪族グリシジルエー
テル、芳香族グリシジルエーテルが、また非反応
性希釈剤としては例えば石油系芳香族重合油のう
ちから選択され、これは必要に応じて1種又は2
種以上のものを組み合わせて使用することもでき
る。 上に説明したエポキシ樹脂および希釈剤が2液
硬化型塗料のベースとなるが、配合された塗料が
水中塗装などに水中硬化し得るか否かは、塗料ベ
ースそのものよりもむしろ硬化剤の種類によつて
大きく影響を受ける。 エポキシ樹脂塗料の硬化剤としては、通常活性
水素をもつポリアミンを使用するが、このポリア
ミンの多くは水溶性ないしは部分水溶性であつ
て、本発明が対象としている使用場面、すなわち
水中にあつては溶出拡散してしまい塗膜は硬化し
ないかあるいは硬化しても反応に寄与したアミン
が少ないため充分な強度は期待することができな
いという事態が起る。従つて当然のことながら水
に不溶性であるか少なくとも硬化反応を完了する
までの間溶出しないだけの難溶性を有しているこ
とが必要であり、そのような制限された範囲の中
から選択するが、さらに次の条件を満足させる要
素が必要である。 1 水中硬化塗料の比重が水や海水のそれよりも
大きく、具体的には1.5〜2.0にすること。 水中硬化塗料は、多くの場合流速の大きい水
道管内面の補修や波浪のある海水中に設けられ
ている海洋構造物などの補修に使用されるが、
塗料比重が水や海水に比較して同程度か若干大
きな程度では、たとえ水中塗装を行つても水流
により塗装面から塗膜がうき上り遂には剥離し
てしまうという現象が起る。 2 塗料の表面張力を低下させかつ酸性を与える
こと。 水中硬化塗料で最も重要なことは、塗装面に
対する塗料の「ぬれ性」であり、これは塗料の
表面張力で把握することができる。水中硬化塗
料を使用する環境は、水中ないし海水中であり
塗装を行う際に前処理を行うことは通常不可能
である。 そして塗装対象物(多くは鋼面であるが)の
表面は水酸化鉄が形成されておりアルカリ性を
示し現象的には「ヌルヌル」の状態であると同
時に、基本的には一般的に水中硬化塗料の表面
張力が大きいために対象鋼面に十分なじまない
のが普通である。 以上2つの条件のうち、水中硬化塗料の比重を
調節するには充填剤の使用量によつて行う。この
目的のために用いるものとしてはタルク、バライ
ト、炭酸カルシウム、ケイ酸カルシウム、滑石
粉、粘土、けい砂などがあり、必要に応じてこれ
らの中から任意に選択して使用する。 また塗料の表面張力を低下させかつ酸性を与え
るものとしては、 アルキル・アリル・ポリグリコール・エーテル 脂肪族アミン塩 R′R″RNX ここでR,R′,R″,R:アルキル基、 X:カルボン酸 の混合物からなる疎水性の炭素数8〜12のポリオ
キシアルキレン基を有する炭素数8〜12のポリカ
ルボン酸アミン塩を使用する。このものは0.5〜
5.0重量の範囲で使用することにより後述の実施
例によつて認められるように良好な塗装性、塗膜
の密着性を与える。なおこの場合も当然のことな
がら水に不溶ないしは難溶性の界面活性剤を使用
するが、これは硬化剤の場合と同じ理由に基づく
ものである。 以下実施例によつて本発明を更に具体的に説明
する。 実施例 1 ビスフエノールA型エポキシ樹脂(GY250、
チバガイギー製、商品名)、非反応性希釈剤
(SAS―296、日本石油化学製、商品名)、タル
ク、ベンガラ、バライト、炭素数8〜12のポリオ
キシアルキレン基を有する炭素数8〜12のポリカ
ルボン酸アミン(以下S.A.)を次表の表示量(重
量%)配合した主剤にフジキユア5050−6、同
5405(富士化成製、商品名)およびDSX−NS−
170(ヘンケル白水製、商品名)の硬化剤を組合せ
て塗料(20℃で400±200ポイズとなつた)を配合
し海水中に浸漬した鋼材(赤錆面をパワーブラシ
でST−3まで研摩した)に塗装しその塗面状態、
硬化後の塗膜の密着性を観察し次表に示す如き結
果を得た。
【表】 刷毛塗りでは、鋼面に付着している水を塗料と
置換させる力が弱く、いずれの塗料にも若干はじ
き等がみられたが、界面活性剤の添加効果は顕著
であり塗装性、塗料密着性共大幅に向上すること
が認められた。 実施例 2 すでに設置されている鋼管杭による護岸杭の海
中浸漬部、スプラツシユゾーンの補修を行うため
実施例1で試作した水中硬化塗料A〜Dを鋼管杭
に塗布した。なお塗布操作に先立つてパワーツー
ルにより除錆処理を施し、塗布は軍手装着の上で
手で塗りつけた。 海水は、投入土砂ないし汚染のためかPH9前後
であつた。塗布試験の結果、Aは全く杭に付着し
なかつたが、C,Dは塗装性も良好で波浪による
塗料の流出も認められず硬化後の塗膜付着性、強
度とも良好なものであつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 塗料比重が1.5〜2.0であり、疎水性の炭素数
    8〜12のポリオキシアルキレン基を有する炭素数
    8〜12のポリカルボン酸アミン塩0.5〜5.0重量%
    を含有した無溶剤2液混合型エポキシ・ポリアミ
    ン系塗料からなることを特徴とする水中硬化塗
    料。
JP20892083A 1983-11-09 1983-11-09 水中硬化塗料 Granted JPS60101157A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20892083A JPS60101157A (ja) 1983-11-09 1983-11-09 水中硬化塗料

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20892083A JPS60101157A (ja) 1983-11-09 1983-11-09 水中硬化塗料

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS60101157A JPS60101157A (ja) 1985-06-05
JPH0119699B2 true JPH0119699B2 (ja) 1989-04-12

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ID=16564309

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JP20892083A Granted JPS60101157A (ja) 1983-11-09 1983-11-09 水中硬化塗料

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JPS60101157A (ja) 1985-06-05

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