JPH01194799A - スピーカ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はスピーカに間し、特に変換能率を高めたスピー
カに関する。

〔従来の技術〕

従来のこの種のスピーカは、コーンの中心部に、そのコ
ーン面とほぼ直角に中心軸を有するコイルが一体に取り
付けられ、前記コイルを磁気回路の磁気ギャップ内に配
設したものである。

かかる構成のスピーカにおいて、前記コイルに音声信号
電流を流すと、前記コイルは、磁気ギャップの磁界中に
配設されているため、その中心軸方向に前記音声信号電
流に応じた力を受け、これにともなって前記コーンを振
動させることになる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで、このような従来のスピーカは、コーンを振動
させるために、磁気回路中の磁気ギャップの磁場の内に
置かれたコイルからそれ相応の駆動力が得られなければ
ならない、このため、そのコイルから得られる駆動力を
増す目的でコイルの巻き数を多くすることが考えられる
が、このようにコイル巻き数を増やすと、前記コイルは
インダクタンス成分が増加し、音声信号の高域での駆動
ができなくなるという問題がある。一方、コイルのイン
ダクタンス成分を減らそうとする場合、コイルの巻き数
を少なくする必要があるが、このようにすると、コイル
から充分な駆動力を得るには、磁気ギャップ中の磁界を
強力にするか、大電流の音声電流で駆動する必要がある
。しかしながら、磁界を強力にするには限界があり、ま
た大電流で駆動するのにもコイルの巻き線の太さの関係
から限界があるという問題がある。

本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされ
たもので、一定電流で広域の駆動を可能にしてなるスピ
ーカを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成する本発明に係るスピーカは、基台に固
定された第一の永久磁石と、この第一の永久磁石と異な
る極性で対向配置されかつコーンに固定される第二の永
久磁石と、前記第一の永久磁石と第二の永久磁石間の磁
場を遮る面内に同心状に配列された複数の超電導コイル
とからなり、前記各超電導コイルのうち任意のものに電
流を流して超電導状態を破ることにより前記コーンを振
動させられる構成としたものである。

〔作用〕

このような構成のスピーカにおいて、同一面内に同心状
に配列された？ｌＪＦ敗の超電導コイルは、マイスナー
効果によって、磁気シールドできることになる。この超
電導コイルは、前記複数の超電導コイルのうちの任意（
−のコイル、或いは適宜選択される二基上のコイル）の
ものに臨界電流以上の電流を流すことにより、超電導状
態を破ることができるため、その磁気シールド機能を弱
め或いは喪失させることができる。

したがって、固定された第一の永久磁石に対して異なる
極性で対向配設される第二の永久磁石広前記超電導コイ
ルの磁気シールド機能の喪失によって互いに引き合うこ
とになる。この結果、前記複数の超電導コイルの有する
磁気シールド機能の強弱化操作により任意にコーンを振
動させることができる。

したがって、前記複数の超電導コイルのうち任意のもの
に電流を流すことにより、前記第二の永久磁石に任意の
振動を与え、この第二の永久磁石を固定するコーンの音
を発生させることができる。

このように構成された本発明によれば、この磁気シール
ドとしての超電導コイルを構成する巻き数を大幅に減少
させることができるので、インダクタンスを小さ（でき
る、また、本発明によれば、一定電力の基で高域におい
てまで駆動できるようになる。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明に係るスピーカの実施例を示す断面図、
第２図は第１図の■−■線断面図である。

これらの図において、例えばセラミック等からなる筺体
１がある。この筺体１の開口端には、コーン２がこれの
周辺部を固定させることによって支持されている。前記
コーン２は、前記筐体ｌの開口端が円形の場合、円錐状
をなし、その頂部は筐体ｌ内に位置づけられる。

前記筐体１の前記コーン２の頂部に対向する内壁面部に
は第一の永久磁石３が固定して配置さ瓢そのＳ極面は前
記コーン２の頂部に対向するようになっている。前記コ
ーン２の頂部には第二の永久磁石４が固定されて、その
Ｎ極は前記第一の永久磁石３に対向するようにしである
。これにより、第一の永久磁石３と第二の永久磁石４と
は、互いに吸引される関係に位置づけられていることに
なる。

しかして、前記第一の永久磁石３と第二の永久磁石４と
の間の磁場を遮る面に、前記第一の永久磁石３と第二の
永久磁石・４との対向面の中心を通る軸を中心として同
心的に複数の超電導コイル５が配設されている。この超
電導コイル５は、例えばイツトリウム系（Ｙ−Ｂａ−Ｃ
ｕ−０）酸化法ビスマス系（Ｂ　ｉ−Ｓ　ｒ−Ｃａ−Ｃ
ｕ−０）酸化物等からなる超電導材料の線材により構成
されている。

同心状に配置された複数の前記超電導コイル５は、第２
図に示すように、それぞれ両端部が一方向に引き出され
、筺体１の図示せぬ端子に接続されている。

なお、各超電導コイル（同図において、Ｃ８゜Ｃｚ、Ｃ
ｓ、・・・、Ｃ７）は、図示しない支持体（磁場に影響
を与えない材料が望ましい）によって支持されて同心配
列が維持されている。

このように構成された実施例の作用を説明する。

上述のように構成されたスピーカによれば、各超電導コ
イルＣ，，Ｃア、Ｃ１，・・・、Ｃ７は、超電導状態に
あって磁気シールド機能が最高に強くなっており、第一
の永久磁石３から出る磁力線と第二の永久磁石４から出
る磁力線は合流できず、互いに静止バランスされた位置
にある。

そこで、音響信号としては、例えばｎビットからなるデ
ジタル信号を用いるものとすれば、最下位のビットが論
理“１″の場合、超電導コイルＣ１に流れるようにし、
最上位のビットが論理“１″の場合超電導コイルＣ７に
電流が流れるようにする。

電流が流れた部分の超電導コイルは、その部分において
超電導状態が破れ、磁力線が進入し、その磁力線の程度
に応じて第一の永久磁石３と第二の永久磁石４とが吸引
することになる。

上述した実施例では筐体１をセラミック等の材料により
構成したものであるが、超電導材料で構成してもよい。

このようにすれば、第一の永久磁石３及び第二の永久磁
石４の間の磁束漏れを防止することができることになる
。

〔発明の効果〕

以上のべたように本発明によれば、一定の電力量により
高帯域に駆動することができる効果がある。また、本発
明によれば、スピーカの電気・音変換能率が高くなると
いう効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す断面図、第２図は第１図
の■−■線に沿って示す断面図である。 １・・・筐体、２・・・コーン、３・・・第一の永久磁
石、４・・・第二の永久磁石、５・・・超電導コイル。 代理人　弁理士　村　上　友　− 第１図 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）基台に固定された第一の永久磁石と、この第一の
   永久磁石と異なる極性で対向配置されかつコーンに固定
   される第二の永久磁石と、前記第一の永久磁石と第二の
   永久磁石間の磁場を遮る面内に同心状に配列された複数
   の超電導コイルとからなり、前記各超電導コイルのうち
   任意のものに電流を流して超電導状態を破ることにより
   前記コーンを振動させられる構成としたことを特徴とす
   るスピーカ。