JPH01192871A - 不織布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は親水性の付与された不織布に関するものである
。更に詳しくは紙おむつ、生理用ナプキン、失禁音用ハ
ソドなどのフェーシング、セカンドシート吸水層、メデ
ィカルガウン、シーツ、ラッズ湿布薬ベース材、農業用
資材または電池セパレーター材などの用途に好適な不織
布に関するものである。

く従来の技術〉 合成繊維はその高強力性、耐酸性、耐アルカリ性、耐油
性、耐水性などの１以上の特徴を生かして不織布素材と
して重用されていたが、疎水性樹脂繊維を主体として構
成された不織布は親水性不足のために用途分野が制限さ
れており、この不織布に親水性を付与する方法が切望さ
れていた。

従来不織布に親水性を付与する方法としては、疎水性繊
維の表面を表面活性剤（油剤）加工処理すること、疎水
性素材に親水性基をグラフト共重合もしくはブロック共
重合により導入した素材を用いること、親水性樹脂と疎
水性樹脂とを適当な割合に混合紡糸して用いることまた
は疎水性繊維素材に親水性繊維素材をブレンドすること
が行なわれている。

く本発明が解決しようとする課題〉 疎水性繊維素材に親水性の官能基を導入するため油剤処
理する場合、繊維と油剤との結合力が弱いため耐洗濯性
のある親水性を有するに至らない。

即ち油剤処理した不織布を洗濯するとき、親水性を付与
していた油剤が疎水性繊維から洗浄除去されてしまう。

また疎水性樹脂に共重合によって親水性基を導入する場
合、または親水性樹脂と疎水性樹脂とを混合使用する場
合には、十分に目的を達するが、高価な不織布とならざ
るを得ない。更に疎水性繊維素材に親水性素材を混合す
る場合、疎水性繊維の部分が疎水性を残すという欠点が
あった。本発明は疎水性樹脂を主体として構成された不
織布に簡単な後処理を施すことにより、耐洗濯性の良好
な親水性を付与せしめた不織布を提供することを目的と
する。

〈課題解決のための手段〉 上記本発明の目的は本発明に従って疎水性繊維を主体と
して構成された不織布の少なくとも片面にコロナ放電処
理したことを特徴とする不織布を提供することにより達
成される。即ち本発明者らは不織布にコロナ放電処理を
施すことにより、親水性を付与することが可能であるこ
と、しかもコロナ放電処理による繊維の表面的改質で耐
洗濯性のある親水耐久性が得られることを見い出し、本
発明を完成するに至った。

本発明の疎水性繊維よりなる不織布がコロナ放電処理さ
れることにより親水性を有するに至る理由は、明確には
わからないが次のように推考される。コロナ放電の起こ
っている場所を不織布が通過するとさ、電極からの荷電
粒子の衝撃作用１局部的発熱作用または放電空間におけ
る生成物質もしくは不織布表面における生成物により、
不織布のポリマー炭化水素の表面で空気中の酸素が関与
し、酸化反応が進行する。その際にポリマー炭化水素の
表面に親水基のカルボニル基、カルボキシ基、ヒドロキ
シ基などが生成導入されることにより親水性が付与され
るものと考えられる。

本発明に用いる疎水性繊維を主体として構成された不織
布とは疎水性繊維を５０重量９６〜１００重量％含み、
要求品質またはコストの点から必要に応シてビニロン、
レーヨン、綿、麻、アセテートなどの親水性繊維を５０
重量％未満含むものを意味する。

本発明に使用される疎水性繊維としては、ポリエチレン
、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリアクリロニトリ
ル、ポリアミドなどの繊維よりなる群から選ばれた１種
または２種以上よりなるステープルまたはフィラメント
が好適である。

また不織布の製造方法としては、ゴムラテックスまたは
エラストマーエマルジョンなどの少量のバインダーと共
に水中に繊維を分散させ抄紙して不織布を得る湿式抄造
法、乾式でカードなどによりウェッブを形成した後、ゴ
ムラテックスまたはエラストマーエマルジョンの分散液
に浸漬し、凝結処理することによりバインダー接着不織
布を得るバインダー接着法、低融点熱可塑性合成繊維を
１０〜３０重量％含むウェッブを形成して加熱圧着して
不織布を得る熱融着法、繊維ウェッブをニードルパンチ
ング法および／甲たは高速流体噴射法によって処理して
繊維を絡合させた繊維絡合不織布、溶融紡糸された合成
繊維のフィラメントを無秩序に分散配置しマット状にし
た後、圧縮熱処理してフィラメント間を結合し不織布化
するスノくンボンド法、溶融したポリマーを多孔ノズル
から高温高速（音速）の気流によって吹き出させ繊維形
成をしながら同時に集合体ウェッブを形成し不織布化す
るメルトブロー法、たとえば窒素、ヘリウム、ブタン、
プロパンなどの発泡性物質を含む溶融ポリマーを間隙０
．２〜１．０謳のスリットを有するダイから押し出し、
ダイから押し出された溶融ポリマーにダイ出口直後にお
いて冷却用気体を吹き付けつつ、ドラフト率３０〜１２
０として引き取り不織布化するバーストファイバー法が
ある。

本発明に使用される不織布はいずれの方法で製造された
ものでもよい。本発明に従う不織布のコ紙おむつ、生理
用ナプキンのフェーシング、セカンドシート吸水層など
においては、速やかに水を伝播する機能が要求されるが
、本発明のコロナ放電処理した不織布はこの要求特性を
満たすものである。また、バッテリーセパレーター材に
は耐酸、耐アルカリ性を要求されており、それにはたと
えばポリオレフィン系不織布が適しているが、その疎水
性のために保液性、吸液性が不十分であるという欠点を
有していた。このポリオレフィン系不織布にコロナ放電
処理を施すとぎ、前記欠点が解消され良好なバッテリー
セパレーター材が得られる。

更にワイパーにおいてポリオレフィン等の不織布にコロ
ナ放電処理を行なうことにより親油性を保持しつつ水も
ひきとることが出来るという特徴を持たすことが可能と
なった。メディカルガウン、シーン、ドレープなどにお
いて親水性素材を体に接する面を使用し、バクテリアバ
リア性の見地から外部を疎水性にすることが好ましいが
、これを接着する際に同一素材の方が有利である。

例えばコロナ放電処理を行なったポリオレフィン不織布
とコロナ放電処理を行なわないポリオレフィン不織布を
熱接着等により貼り合わせたもので、着心地が良くバク
テリアバリア性を有するメディカルガウン、シーツ、ド
レープを製造することができる。

〈実　施　例〉 次に実施例によって本発明を具体的に説明するが、本発
明はそれらによって何ら限定されるものではない。

実施例１ 疎水性芯鞘型熱融着ポリエステル繊維、繊度２デニール
、繊維長５１叫より成る重量２０　ｃｔ／ｄの不織布に
コロナ放電処理装置（春日電機抹製）により、電極間ク
リアランス１胸、電圧６ＫＶ、加エラインスピード５ｍ
／分、不織布幅３０αの条件でコロナ放電処理を行なっ
た。コロナ放電処理シタ不織布について添付図面（第１
図）に示すようにして吸水テストを行なった。即ち水吸
収高分子体（市販の紙おむつからフェーシングを除いた
水膜水層を２０Ｃｍ角に切ったもの）の上に同形に切っ
た前記不織布を重ねビーカー１にはいった水５０ｇ２を
（１ｚｓｏｙ／ｌｒｉ　Ｊ注いだ後、１分後に該不縁布
表面を観察した。４回（り返しのテスト結果においても
コロナ放電処理不織布３は親水性を有し、水を速やかに
下の水吸収高分子体４に通すため表面が濡れていすサラ
ンとしていた。

比較例１ コロナ放電処理しない実施例１のポリエステル不繊布を
用いる以外は実施例と同様にして、吸水テストを行なっ
た結果、該不織布表面は注水２回目から濡れたママであ
った。

このように疎水性繊維より構成される不織布表面をコロ
ナ放電処理することにより、飛躍的に吸水伝播性が向上
することがわかる。

Ｏ・・・１分後不織布表面濡れていない。

△・・・１分径不織布表面少し需れている。

×・・何分後不織布表面温れている。

〈本発明の効果〉 このように本発明により耐酸性、耐アルカリ、高強力性
の疎水性繊維よりなる不織布にコロナ放電処理すること
により、吸水伝播性、吸水性、保液性が顕著に改良され
る。コロナ放電処理された不織布は生理用ナプキンのフ
ェーシング、セカンドシート吸水層、バッテリーセパレ
ーター材などに好適に使用される素材となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は吸水テストの模式図である。図中において１．
２．３．４はそれぞれ下記のものを示す。 １　・・・　ビーカー ２・・・水 ３　・・・　不繊布 ４　・・・　高分子吸収体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　疎水性繊維を主体として構成された不織布の少なくと
   も片面をコロナ放電処理したことを特徴とする不織布。