JPH0119170B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はプログラム・ロジツク・コントローラ
（以下PLCと略称する）のプログラム方式に係
り、タイムチヤートから直接プログラム可能な
PLCに関する。

プログラマとして陰極線管（以下CRTと略称
する）を使用するPLCはそのほとんどがリレー
回路をベースとしてプログラムを行う、いわゆ
る、ラダー方式のものである。この種のPLCは
インターロツクを主体とするシーケンス制御には
有効であるが、バツチプロセスに代表されるよう
なステツプ動作を主体とした制御においてはタイ
ムチヤートで表現されたシーケンス制御動作を一
旦リレー回路へ展開し、プログラムを行う必要が
ある。すなわちタイムチヤートからリレーシーケ
ンス回路を設計する必要が生じてくる。これらを
解決するためにマツプ方式、あるいはデシジヨン
テーブル方式のPLCが開発されている。しかし
これらはいずれもシーケンスマツプあるいはデシ
ジヨンテーブルへ展開して入力するものである。

１ タイムチヤートと１対１に対応しない ２ ステツプ動作が限定され、複雑な制御への適
用ができない。

３ インターロツクの表現に無理がある。

等の問題があり、汎用性に欠けるものであつ
た。本発明の目的は、タィムチヤートに記載され
る情報をそのままの形で入力し、プログラムでき
るPLCを実現させ、複雑な制御へも適用可能と
なる汎用性のあるPLCを提供するものである。

本発明は、タイムチヤートに記載される情報を
整理し、タイムチヤートを作成していく手順でこ
れらの情報を入力し、シーケンスのプログラムを
行つていくもので、これらプロムグラムされた情
報に対し、柔軟に対応しうるPLCの構成に関す
るものである。

本発明の一実施例について以下に説明する。

タイムチヤートに表現される情報は、 １ 制御される出力 ２ ステツプにおけるオン・オフの制御パターン ３ ステツプ移行の動作 ４ ステツプを移行させるためのインターロツク
条件 に区分される。すなわち、いかなる複雑な制御
でもどの出力を制御するのか、どのステツプでオ
ン・オフさせるのか、どのステツプからどのステ
ツプへ移行させるのか、更にどんなインターロツ
ク条件が成立したときステツプを移行させるの
か、の４要素から成り立つている。本発明は第１
図に示すようなCRTの表示画面を用意し、まず
ａに制御される出力先を入力させる。次にこれら
の出力に対応するオン・オフ制御パターンをｂに
入力させる。次のどのステツプからどのステツプ
へ、移行するためのインターロツク条件を入力す
るための回路番号をｃに入力する。まず出力先の
入力はカーソルｄを目的とするところへセツト
し、キーボードから例えばY001とキーインすれ
ばよい。次に制御パターンも同様にカーソルマー
クｄを目的とするところへセツトし、キーボード
から“１”、“０”を入力し目的とするパターンを
作成すればよい。次にステツプの移行も同様にカ
ーソルマークｄを目的とするところへセツトし、
どのステツプからどのステツプへどんな条件式番
号で移行させるかをキーインすればよい。

すなわち上記１〜３項の要素がプログラムされ
たことになる。次にインターロツク回路番号を指
定し、第２図に示すようにインターロツク回路を
プログラムすればよい。これは一般的なラダー方
式のPLCと同じ手法を用いればよい。また第３
図にはプール代数式でプログラムする場合の例を
示す。第２図、第３図は一般的なPLCのプログ
ラミング手法であり周知の技術である第１図、第
２図、第３図に示すCRTの表示画面を使用して
入力された情報は第４図に示すようにプログラム
され、シーケンス制御が行われる。すなわち第１
図の出力先アドレスａで入力したデータは第４図
の出力先アドレステーブル１へ、また出力パター
ンｂで入力したデータは出力パターンテーブル２
へ、ステツプ移行ｃで入力したデータはステツプ
移行テーブル３へ、それぞれ記憶される。また第
２図、第３図で入力したデータはインターロツク
条件テーブル４へ記憶される。これら記憶された
情報に基づき、ステツプを管理するステツプカウ
ンタ１４とインターロツク条件を解析する条件式
解析器１２とメインモニタ１１によりシーケンス
制御が行われる。第５図にメインモニタ１１の動
作フローを示す。図に示すようにまずリセツト指
令の有無を判定する(A)。リセツト指令が有のとき
ステツプカウンタ１４を第１ステツプへ戻し(G)、
出力先テーブル１と出力パターンテーブル２の情
報に基づき第１ステツプのオン・オフ出力を導出
する(H)。リセツト指令無のときステツプカウンタ
１４の内容からステツプ移行テーブル３をサーチ
し一致するステツプからインターロツク回路を抽
出する(B)。ステツプ移行テーブルはどのステツプ
から、どのステツプへ、何番の回路で、と記憶さ
れているから、ステツプカウンタ１４の内容と一
致する“どのステツプから”をみつければよい
(C)。抽出された回路番号により条件式解析器１２
を動作させる。その結果条件が成立していればス
テツプ移行テーブル３が示す“どのステツプへ”
の情報を取出し、ステツプカウンタ１４へセツト
する(E)。次にステツプカウンタの示すステツプに
従い、出力先テーブル１と出力パターンテーブル
２の情報に基づき出力を導出する(F)。このように
タイムチヤートに基づき、タイムチヤートを作成
する手順とほとんど同一の手順で情報を入力し、
シーケンス制御回路をプログラムし、動作させる
ことができることがわかる。

本発明によれば、CRTを用い、２つの表示画
面を用意し、タイムチヤートを書く手順で情報を
入力し、シーケンス回路のプログラムを完了させ
ると同時に、簡単な構造で汎用性のあるPLCを
実現させることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、タイムチヤートをプログラムする
CRTの表示例、第２図、第３図は、インターロ
ツク回路をプログラムするCRTの表示例、第４
図は、本発明のPLCを説明するためのブロツク
図、第５図は、本発明のPLCを説明するための
フローチヤートである。 １……出力先テーブル、２……出力パターンテ
ーブル、３……ステツプ移行テーブル、４……イ
ンターロツク条件テーブル、１１……メインモニ
タ、１２……条件式解析器、１３……出力端子、
１４……ステツプカウンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 出力端子番号を記憶するアドレステーブル
   と、前記出力端子毎にシーケンシヤルな制御ステ
   ツプに対応したオン・オフ制御パターンを記憶す
   るパターンテーブルと、前記出力端子毎に制御ス
   テツプの移行先を記憶するステツプ移行先テーブ
   ルと、前記出力端子毎に制御ステツプの移行条件
   を記憶する条件テーブルとを備え、CRT上に前
   記アドレステーブル、前記パターンテーブルおよ
   び前記ステツプ移行先テーブルの内容を第１の画
   面として表示し、第１の画面に表示された内容に
   より所望のアドレス、パターンおよびステツプ移
   行先を選択的に入力する第１手段と、前記CRT
   上に第２の画面として前記条件テーブルの内容を
   表示し、前記第２の画面により前記の入力された
   アドレス、パターンおよびステツプ移行先に対応
   したシーケンシヤルな制御条件を入力する第２手
   段を有し、前記第１手段および第２手段に入力し
   た内容をステツプカウンタを基準として解析実行
   することによりシーケンス制御することを特徴と
   するタイムチヤート入力方式のプログラム・ロジ
   ツク・コントローラ。