JPH01188611A - 高炉ステーブと鉄皮間への不定形耐火物充填法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 最近、製鉄所の高炉で高炉ステーブとよばれる冷却板を
鉄皮の内側に設置した高炉ステーブ冷却型高炉が盛んに
用いられている。高炉ステーブは数年使用すると高炉の
熱、高炉装入物の落下により損傷することがあるため、
取替の必要がでてくる場合がある。本発明はこのような
高炉ステーブの取替時の高炉ステーブと鉄皮間への不定
形耐火物充填法に関する。

（従来技術及び発明が解決しようとする課題）高炉ステ
ーブ冷却型高炉では、最近炉操業中に休風もせず、高炉
ステーブを取り替えるいわゆる中間取替が行われるよう
になってきている。

高炉ステーブは鉄皮の内側に設置されるが、高炉ステー
ブと鉄皮間の隙間が生じるため、設置後乙の隙間に不定
形耐火物を充填させる必要がある。

ところが、新たに設置した高炉ステーブと既設の高炉ス
テーブとの隙間があるため、この隙間から不定形耐火物
が漏れ、不定形耐火物のロスが大きく、また、漏れた不
定形耐火物が溶鉄中に混入し不純物として含まれること
も多かった。

そのため、不定形耐火物の充填方法は従来から種々考え
られていた。

従来法は一般的に、第３図に示すように新たに設置した
高炉ステーブ（１））と既設の高炉ステーブ（１８）と
の間の隙間（１９）に炉内側から不定形耐火物（２０）
を目地詰めしているため、高炉ステーブ（１８）と鉄皮
（２１）の間への不定形耐火物（２０）の充填時の圧力
により破壊されることか多かった。

また、不定形耐火物（２０）の目地詰めは炉内からの吹
き付は機による吹き付けであるため、完全に目地か詰ま
らない場合も多かった。また、炉内からの吹き付は機に
よる吹き付けは、作業も複雑困難であり、高価な吹き付
は機も必要であるなどの課題を有していた。

従来法の改良も行われている。例えば特開昭６０−５８
１０号公報に記載されている技術は、第４図に示すよう
にンールプレー）　（２２）を高炉ステーブ（２３）　
、　（２３’　）間に設置し吹き付は機（２４）で不定
形耐火物（２５）を吹き付ける方法を採用している。

しかし、この方法でも吹き付は機は必要であり、完全に
目地詰めするにはシールプレート（２２）を設置する工
数等か必要であった。

（課題を解決するための手段） 本発明は、高炉ステーブと鉄皮の間に不定形耐火物を充
填する方法に於いて、鉄皮と既設の高炉ステーブて形成
されるコーナー部に可塑性または膨張性をイイする耐火
物を充填した後、晶炉ステーブを所定の位置に設置し、
その後に高炉ステーブと鉄皮の間へ不定形耐火物を充填
することを特徴とする高炉ステーブと鉄皮間への不定形
耐火物充填法である。

本発明の詳細を第１図に従い説明する。

第１図（ａ）に示すように鉄皮（１）と既設の高炉ステ
ーブ（２）で形成されるコーナー部（３）に可塑性また
は膨張性を有する耐火物（４）を充填する。

この充填法は冷却パイプ用貫通孔（５）より簡単に吹き
付は機を要しないで充填する方法で充分である。例えば
、冷却パイプ用貫通孔（５）より人間か手でコーナー部
（３）に可塑性または膨張性を何する耐火物（４）を充
填すればよい。充填する耐火物（４）の量は通常の場合
１０ｃｍ当たり約１．７５ｋｇあればよい。この場合、
充填時期は、新たに設置する高炉ステーブ（６）が第１
図中に示す点線の位置に吊り降ろされた時期でよい。

次に、第１図（ｂ）に示すように、新たに設置する高炉
ステーブ（６）を冷却パイプ（７）にワイヤーまたはチ
ェーンを掛は冷却パイプ用貫通孔（５）から引っ張りな
から所定の位置に設置する。この時鉄皮（１）と既設の
高炉ステーブ（２）で形成されるコーナー部（３）に充
填された可塑性または膨張性を有する耐火物（４）は新
たに設置される高炉ステーブに押され、新たに設置され
る高炉ステーブ（６）と既設の高炉ステーブ（２）との
間の隙間（８）を詰める。

次に、第１図（ｃ）に示すように、新たに設置する高炉
ステーブ（６）と鉄皮（１）との間隔か所定の寸法にな
った時、高炉ステーブ（６）を固定する。

固定後、鉄皮（＋）の開口部である冷却パイプ用貫通孔
（５）をコーミング（９）により閉鎖する。

次に、第１図（ｄ）に示すように、鉄皮（１）に設けた
不定形耐火物充填孔（１０）より不定形耐火物（１１）
を圧力を加えなから充填する。

以上の作業により鉄皮（１）と高炉ステーブ（６）間へ
の不定形耐火物（１１）の充填が完了する。

（作用） 鉄皮（１）と既設の高炉ステーブ（２）で形成されるコ
ーナー部に可塑性または膨張性を有する耐火物（４）を
充填した後、高炉ステーブ（６）を設置することにより
、第２図に示すように可塑性または膨張性を有する耐火
物（４）が高炉ステーブ（６）と既設の高炉ステーブ（
２）との隙間（８）に侵入していって隙間（８）を詰め
る。

ここで、可塑性または膨張性を有する耐火物（４）と限
定した理由は、通常の耐火物では高炉ステーブ（６）と
既設の高炉ステーブ（２）との間の隙間（８）に侵入し
すらく、可塑性を有する耐火物では新たに設置する高炉
ステーブ（６）の設置に伴う圧力で、新たに設置する高
炉ステーブ（６）と既設の高炉ステーブ（２）との隙間
（８）に侵入しやすい。また、膨張性を有する耐火物の
場合、新たに設置する高炉ステーブ（６）と既設の高炉
ステーブ（２）との隙間（８）に、耐火物の充填後の膨
張により侵入するができる。

可塑性または膨張性を有する耐火物の例としては一般に
市販されているプラスチック耐火物がある。例えば、高
アルミナ質のプラスチック耐大物、カーボン質のプラス
チック耐火物等でよい。

新たに設置する高炉ステーブ（６）と既設の高炉ステー
ブ（２）との間の隙間（８）を可塑性または膨張性を有
する耐火物（４）で充填することにより、第１図（ｄ）
に示した不定形耐火物（１１）の充填時の隙間（８）の
目地詰めが完全となる。

第１図（ａ）〜（ｄ）の他の作業は通常の高炉ステーブ
設置作業と変わりか無い。

また、新たに設置する高炉ステーブ（６）と既設の高炉
ステーブ（２）との間の隙間（８）を可塑性または膨張
性を有する耐火物（４）で充填した後、高炉ステーブ（
６）を所定の位置に設置し始めるまでの時間は、耐火物
（４）を充填した直後でもよいが、１時間くらい放置し
ておいた後、高炉ステーブを設置してもよい。

（実施例） 炉容積２７００ｍ３の高炉に本発明法を実施した。実施
に用いた高炉ステーブの大きさは幅９００ｍｍ、厚さ２
７０關、高さ１８００　ｍｍであった。

高炉ステーブの材質はＪＩＳ規格のＦＣＤ４５　（鋳鉄
）であった。

鉄皮と既設の高炉ステーブとのコーナー部に充填するの
に用いた可塑性または膨張性を有する耐火物はプラスチ
ック耐火物（商品名：　ＰＡ−１６゜プライブリコ社製
）を用い、人間の手により高炉ステーブの２辺に約４７
．２５ｋｇ充填した。充填に要した時間は３０分に満た
ず、充填に用いたプラスチック耐火物の大きさは１０　
ｃｍ　Ｘ　１０　ｃｍ　Ｘ　７ｃ＋ｎであった。鉄皮と
既設の高炉ステーブとのコーナー部にプラスチック耐火
物を充填した後、すくに高炉ステーブを設置した。その
設置時間は約１時間であった。その後、コーミングによ
る閉鎖等の必要な作業を行った。不定形耐火物の充填は
、圧力２０ｋｇ／ｃｍでレンフと不定形耐火物（非水系
モルタル（主成分；Ｃ（カーボン）９日本特殊炉材社製
））を混ぜ、不定形耐火物充填孔より圧入した。鉄皮と
新たに設置する高炉ステーブの間への不定形耐火物の充
填作業全てに要した時間は約３０分間であった。

その結果、既設の高炉ステーブと新たに設置する高炉ス
テーブとの隙間（約７０丁）をプラスチ７り耐火物で完
全に目地詰めてき、不定形耐火物の漏れもなかった。

（発明の効果） 本発明により、鉄皮と新たに設置した高炉ステーブとの
間の不定形耐火物充填作業が、簡便に、短時間で、不定
形耐火物漏れ等の支障もなく、かつ高価な吹き付は機も
要せず可能となったため、従来困難であった高炉ステー
ブの中間取替作業が非常に容易になった。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明法の実施例を示す図で、第２図は本発明
法の作用を示す図で、第３図は従来法の実施例を示す図
で、第４図は従来法の別の実施例を示す図である。 １．２１．２６−鉄皮 ２．１８−既設の高炉ステーブ ３−コーナー部 ４−可塑性または膨張性ををする耐火物５−冷却バイブ
用貫通孔 ６．１７−新たに設置する高炉ステーブ７−冷却パイプ ８．１９−隙間 ９−コーミング １０−不定形耐火物充填孔 １１．２０．２５−不定形耐火物 ２２−シールプレート ２３．２３’−高炉ステーブ ２４−吹き付は機 第１図 （ａ）　　　　　　（ｂ）　　　　　　　（ｃ）第３図 （ｄ） 第２図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 高炉ステーブと鉄皮の間に不定形耐火物を充填する方法
   に於いて、鉄皮と既設の高炉ステーブで形成されるコー
   ナー部に可塑性または膨張性を有する耐火物を充填した
   後、高炉ステーブを所定の位置に設置し、その後に高炉
   ステーブと鉄皮の間へ不定形耐火物を充填することを特
   徴とする高炉ステーブと鉄皮間への不定形耐火物充填法
   。