JPH01184147A - 廃インク回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明はインクジェット記録装置に装着され、回復動作
による廃インクを回収するための廃インク回収装置に関
する。

〔従来技術〕

インクジェットプリンタ等のインクジェット記録装置に
あっては、記録用のシートに対向して少なくとも１つの
ノズルを固定又は主走査方向へ移動可能に配設し、この
ノズルからインク滴をシートに向けて連続的に飛翔させ
て記録を行なっている。

インクジェット記録方式の１つにハブルジエソト型があ
るが、この方式にあっては、パイプ状のノズルの外表面
の一部に発熱体を装着し、この発熱体を間欠的に発熱さ
せ、その発熱によってノズル内に気泡を生しさせ、この
気泡による膨張を利用してノズル端よりインク滴を飛翔
させている。

また、気泡の消滅によってノズル中にインクが供給され
る。

このようにインクジェット記録装置においては、インク
を用い普通紙への記録が可能である利点を有する一方、
インクを用いているために乾燥による吐出不良を発生し
やすい欠点がある。また、気泡の混入、ゴミ、ノズル先
端でのメニスカスの後退等によっても吐出不良を生じ、
鮮明な印字が得られなくなる恐れがある。

これを解決するために、一定時間おきに一定量のインク
の吸い出しや一定量の予備吐出を行なう回復手段が一般
に設けられる。回復手段としては、（ａ）ノズル内のイ
ンクを押し出す、（ｂ）ノズル内のインクを吸引する、
（ｃ）高電圧を印加して吐出させる等がある。このよう
な回復手段の実行に際しては、印字用のインクを用いて
吐出又は吸引を行なうが、使用済みのインクは廃インク
溜に送られる。−回の回復手段に用いられるインク量は
少ないが、使用回数が多いため、消費されるインク量は
多大になる。また、オンデマンド型にあっては、インク
の再利用が不可能（偏向しないためガター等に回収不可
）なため、回復手段に用いたインクはすべて無駄になり
、廃インク回収装置に送られる。

このため、廃インク回収装置の容量はインクジェット記
録装置に装着されているインクカートリッジ（ノズルへ
供給するためのインクが収納されて、ヘッドより着脱か
つ交換自在にされたカートリッジ）のインク容量と同容
量を必要とする。この理由は、インクジェット記録装置
が長時間待機状態にあるときには、インクの吸い出しや
予備吐出のみが行なわれ、印字のために全く使用されず
にインクカートリッジのインクのすべてが廃インク回収
装置へ送られる可能性があるためである。

そこで、通常、インクカートリッジには、インク供給部
と同容量のインク回収部とを内蔵し、万一インクのすべ
てが廃インク回収部へ送られても、廃インク回収部から
溢れ出ることが無いように構成されている。

しかし、上記のような従来の廃インク回収装置にあって
は、廃インク回収部の容量をインク容量に等しくしてい
るため、インクカートリッジの小型化に限界があるとと
もにコストアップを招いている。

したがって、廃インク回収部容量はできるだけ小さくす
ることが望ましく、小さくすることによって省スペース
化およびローコスト化を図ることができる。

〔目　　的〕

本発明の目的は、このような従来の問題を解決でき、十
分な廃インク回収量を確保しながら、インクカートリッ
ジの小型化及びローコスト化を図ることが可能な廃イン
ク回収装置を提供することである。

〔目的達成のための手段〕

本発明は、記録用シートを搬送するプラテン内に廃イン
クを回収する手段を設けて、インクカートリッジに廃イ
ンク回収部を設けずに済むよう構成し、インクカートリ
ッジの小型化及びコストダウンを可能にし、もって上記
目的を達成するものである。

〔実施例〕

以下、第１図〜第３図を参照して本発明を具体的に説明
する。第２図は本発明による廃インク回収装置を適用す
るに好適なインクジェット記録装置を示し、第１図は本
発明による廃インク回収装置の要部を示している。また
、第３図は廃インク回収部としてのプラテンを倒立させ
た状態を示すものである。

第２図において、■は記録シートの一種である記録紙１
０を巻き付けながら印字状態に応じて搬送すると共に内
部が中空にされて後述する廃インク回収部として機能す
るプラテン、２及び３はプラテン１の両端の中心部より
突出されてシャーシ等に軸支されると共に一方（軸２）
が廃インクの通路として用いられる軸である。

４はインク滴を吐出させるための少なくとも１つのノズ
ルを備えた印字ヘッド、５は印字ヘッド４を搭載したキ
ャリッジ、６はプラテン１に沿って平行配設され不図示
の駆動手段によってキャリッジ５の往復動をガイドする
支柱、７は印字ヘッド４の前面を回復時、長時間不使用
時等に印字ヘッド４の前面に密接するキャンプである。

以上の構成において、印字ヘッド４はホームポジション
にキャリッジ５によって一旦位置決めされたのち、主走
査しながら印字信号に応じて印字ヘッド４のノズルから
インク滴が飛翔し、記録紙１０へ印字が行なわれる。Ｆ
’７）列の印字が終了するごとにキャリッジ５が図示右
方向へ主走査のために所定ピンチづつ移動する。印字幅
分の印字が終了するとキャリッジ５はホームポジション
へ戻され、以後、上記の印字処理を繰返し実行する。

印字の終了時及び待機時には、印字ヘッド４がホームポ
ジションに戻され、キャップ７が印字ヘッド４を覆うよ
うに圧接し、ノズルを外気より遮断する。次に印字開始
の直前になると、キャップ７とヘッド４間に形成された
空間に負圧を生じさせ（不図示の吸引ポンプ等による）
、ノズル内のインクを吸引して予備吐出を行なう。つい
でキャップ７を印字ヘッド４より引き離したのち、印字
状態へ移行する。このとき、インクの吸引及び予備吐出
のために用いられたインクは廃インクとなる。

第１図において、１１はプラテン１の軸２の一端に設け
られたゴム等の弾性部材による弾性体、１２は弾性体１
１内に挿通される針、１３は針１２内に挿通される廃イ
ンクチューブである。針１２はプラテン１が回転するこ
とによって廃インクチューブ１３がねじれるのを防止す
るために設けられるもので、インクによって化学的に侵
されることの無いステンレス等が用いられる。また、弾
性体１１は化学的に侵されにくいシリコンゴム等が用い
られる。廃インクチューブ１３の一端はプラテン１内ま
で突出し、他端はキャンプ７または印字へソド４に連結
されている。

弾性体１１は、針１２が抜き取られている状態ではプラ
テン１内と外部を完全に遮断できるだけの弾性力を有し
ている。この弾性体１１への針１２の突き刺し又は抜き
取りが可能になるように、弾性体１１を装着した軸２を
支持する軸受（不図示）には、針１２を通過可能な貫通
孔（不図示）が設けられている。

使用に際しては、プラテン１の軸２及び３を本体の軸受
に支持させ、ついで針１２を軸２に装着された弾性体１
１の中心部へ突き刺し、その先端がプラテン１内に露出
するように装着する。次に、針１２内に廃インクチュー
ブ１３を挿入する。回復動作を行なわせるために、イン
ク吸引及び予備吐出を行なうことによって生じた廃イン
クは、廃インクチューブ１３を介してプラテン１内へ送
られ、第１図に示すように廃インクチューブ１３を介し
てプラテン１内へ送られ、第１図に示すように廃インク
チューブ１３の端部から廃インク１４が落下する。回復
動作の回数が多くなるにつれて、プラテン１内には廃イ
ンクが増加する。

廃インクが軸２のレベルを越えると、軸部を介してプラ
テン１外へ洩れ出ることになるが、このレベルがインク
カートリッジのインク容量に比べてはるかに大きな容量
値に相当するため、実際にはインクカートリッジ内の全
インクが廃インクになった場合でも、プラテン１から溢
れ出ることはない。

プラテン１内に成るレベルの廃インクが溜まった状態、
あるいはインクカートリッジのインクが無くなった時点
で廃インクチューブ１３を抜き取り、更に針１２を弾性
体１１より抜き取る。針１２を抜き取ることによって、
弾性体１１は収縮し、プラテン１内は密封される。した
がって、第３図のようにインクジェット記録装置から取
り外したプラテン１の弾性体１１の装着側を下にして立
てても、内部の廃インク１５が漏れ出ることはない。

第４図は本発明の他の実施例を示す模式的断面図である
。

本実施例が前記実施例と異なるところは、廃インクの供
給側の軸を、プラテン１の奥部まで延長した円筒状の軸
２０にし、弾性体を用いずに済む構成にした点である。

軸２０を軸３の近傍まで延長させたことにより、軸２０
側を下にしてプラテン１を立てても、第５図のように廃
インク１５は軸２２の付根部の周囲に収容された状態に
なる。

そして、軸２０の開口部の位置は廃インク１５のレベル
より高いため、廃インク１５が漏れ出ることはない。

第４図の実施例によれば、弾性体が必要熱いため、部品
点数の低減が図れるため、さらにローコスト化が可能に
なる。

第６図は本発明の第３の実施例を示す模式的断面図であ
る。

本実施例が第１図の実施例と異なるところは、プラテン
１の内周面にインク吸収体２１を装着すると共に、弾性
体１１を除去した構成にある。第７図及び第８図に示す
ように、インク吸収体２１はプラテン１の内周面の全周
に施されている。回復操作によって廃インクが生じると
、この廃インクは廃インクチューブ１３を介してプラテ
ン１に送られる。廃インク１４は廃インクチューブ１３
の端部からインク吸収体２１上へ落下し、インク吸収体
２１に浸透し回収される。インク吸収体２１に吸収され
た廃インク１５は、その量がインク吸収体２１の吸収限
界量以下であれば、プラテン１の状態によらず流動する
ことは無い。したがって、第９図のように、軸２側を下
側に位置されても、軸２の開口から廃インク１５が漏れ
出ることはない。

第６図の実施例によれば、廃インクがインク吸収体２１
に吸収されてプラテン１内を流動することが無いため、
廃インクの溜まったプラテン１を交換して廃棄した場合
でも、プラテン１を破壊させた際のインク飛散を防止す
ることができる。

〔効　　果〕

以上の説明から明らかな如く、本発明によれば、インク
の吸引や予備吐出によって生じた廃インクをプラテンに
回収するようにしたことにより、廃インク回収用カート
リッジが不要になる結果、記録装置の小型化及びローコ
スト化が可能になる。

また、大容量の廃インクが回収できるようになるため、
長期間廃インクを溜めたままにできるため、保守の回数
を減らずことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による廃インク回収装置を示す模式的断
面図、第２図は本発明による廃インク回収装置を適用す
るに好適なインクジェット記録装置を示す模式的斜視図
、第３図は第１図のプラテンを立てた状態を示す説明図
、第４図は本発明の第２実施例を示す模式的断面図、第
５図は第４図のプラテンを立てた状態を示す説明図、第
６図は本発明の第３実施例を示す模式的断面図、第７図
は第６図の実施例の部分斜視図、第８図は第７図の実施
例のＡ−Ａ矢視断面図。第９図は第６図のプラテンを立
てた状態を示す説明図である。 １・−・−・・−・・・プラテン、２．３．２０−−一
−−・−・・−・・軸、４・・・・・・−・−・・・・
印字ヘッド、５−・−・−・・・・キャリッジ、７−・
−−−−−−−−−キャップ、１１−・・−・・・−弾
性体、１２・・・−・・−−−−−一針、１３−・・−
・−・−廃インクチューブ、２１　・−−−−−−−−
一−インク吸収体。 代理人　弁理士　　大　音　康　毅

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）記録情報に応じてヘッドのノズルよりインク滴を
   シートへ飛翔させて記録を行なうインクジェット記録装
   置において、前記ノズルの吐出不良回復動作によって生
   じる廃インクをプラテンの内部に回収することを特徴と
   する廃インク回収装置。
2. （２）前記プラテンの内周面にインク吸収体を装着した
   ことを特徴とする特許請求の範囲第（１）項に記載の廃
   インク回収装置。
3. （３）前記廃インクを前記プラテンの回転軸の内部を介
   してプラテン内へ導入することを特徴とする特許請求の
   範囲第（１）項に記載の廃インク回収装置。
4. （４）前記廃インクを導入するプラテン軸の内部に弾性
   体を配設したことを特徴とする特許請求の範囲第（３）
   項に記載の廃インク回収装置。
5. （５）前記廃インクを導入するプラテン軸を、他方のプ
   ラテン軸の取付面の近傍まで延伸させたことを特徴とす
   る特許請求の範囲第（３）項に記載の廃インク回収装置
   。