JPH01176832A

JPH01176832A - 伝動用無端ベルト

Info

Publication number: JPH01176832A
Application number: JP62335988A
Authority: JP
Inventors: Shiro Sakakibara; 史郎榊原; Yoshiaki Kano; 加納　義章; Yoshinori Miyaishi; 善則宮石
Original assignee: Aisin AW Co Ltd
Current assignee: Aisin AW Co Ltd
Priority date: 1987-12-29
Filing date: 1987-12-29
Publication date: 1989-07-13
Also published as: US4898568A

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、伝動用無端ベルトに係り、特に多数のリンク
を無端状に連結したチェーンタイプの無段変速機用無端
ベルトに関する。

（従来の技術）従来、かかる伝動用無端ベルトに関する第１の先行技術
としては、例えば、特開昭５９−９９１４３号等に開示
されるものがあった。即ち、ローラチェーン及びチェー
ンベルトのリンクプレートには２つのピン穴が設けられ
、多数枚圧い違いに重ね合わせてピンで連結し無端状に
形成するようにしている。

以下、その構成を図を用いて説明する。

第７図はかかる従来の伝動用無端ベルトの部分斜視図、
第８図はその伝動用無端ベルトの保持クリップの斜視図
である。

図に示すように、伝動用チェーンｌはリンク３がそれぞ
れ互い違いに重ね合わされて丸ピン（ジヨイント部材）
４によって連結されたリンクの組２を有している。それ
ぞれの丸ビン４は互い違いに重ね合わされリンク３の整
合された開口５の群内に受入られている。その丸ピン４
を保持するために保持クリップ６が用いられる。この保
持クリップ６は金属又はプラスチック製の大体Ｃ形とな
っており、第８図に示すように、このクリップ６は丸ピ
ン４のジヨイントのある位置にてチェーン幅寸法に伸長
するするように配置されている。また、このクリップ６
は２つの互いに重ね合わされたリンクの組の総てのリン
クの幅にわたって伸長するに十分な長さの中央の大体直
線状の背部７を有する。更に、クリップ６は１対の垂下
腕８を有し、それぞれの垂下腕８がそれぞれの端部から
背部７に垂直に、かつそれぞれのリンクの組の最も外側
のリンクに平行に伸長している。それぞれの垂下腕８は
自由端９を有し、これらの自由端９がそれぞれ、保持ク
リップ６の位置で互い違いに重ね合わされたリンクの組
２を通る丸ピン４に係合するか、又は最も外側のリンク
３の側面の一部分に係合するようになっている。

また、第２の先行技術としては、例えば、特公昭５Ｂ　
−５３２２７号に示されるように、リンクプレートに１
つの開口を形成し、ピン係止（回転防止）用の凸起或い
は変遷部（凹所）を設けるように構成したものも存在し
ている。

以下、この第２の先行技術の構成を図を用いて説明する
。

第９図はリンクエレメントの側面図、第１０図は第９図
のＡ−Ａ線断面図、第１１図はそのリンクに嵌められる
ヒンジピンの側面図、第１２図はそのヒンジビンの端面
図、第１３図は伝動チェーンを形成する多数のリンク及
びピンの結合状態を示す側面図、第１４図は第１３図に
おけるピン端にサークリップが係合した状態を示す側面
図、第１５図は伝動チェーンの一部の平面図、第１６図
及び第１７図は協働するピン及びリンク面の転勤状態の
説明図である。

これらの図において、リンク１１はウェブ１２と開口１
３を備え、開口１３は２つの長手方向エツジ１４ａ。

１４ｂとこれに交わる上下方向サイド１５ａ、１５ｂに
よって形成されている。このサイド１５ａ、１５ｂには
、開口１３の中心の方へ向いた突出部１５ａ、　１６ｂ
があり、該突出部は変遷部１７ａ、１７ｂを介して長手
方向エツジ１４ａ、１４ｂに続いている。また、リンク
１１の転動接触面１８ａ、１８ｂ及び突出部１６のコー
ナ１９が形成されている。そのリンクと協働するピン２
０は２つのヘッド面２１ａ、２１ｂが湾曲変遷部２２を
介して長手方向にのびる２つの平行な面２３ａ。

２３ｂに連続している。端面２４ａ、２４ｂは平坦であ
る。その端面の近くの変遷部２２にはスロット２５が形
成され、サークリップ２７が受は入れられ、座金２７ａ
を介してリンク１１を押圧する。

そこで、この円錐ディスク（プーリ）を備えた伝動’Ａ
Ｍのための伝動チェーンは２本のピン２０を受は入れる
複数のリンク１１を備えており、そのピン２０はリンク
１１の面に交わる方向に配置されていて、リンク１１の
開口１３を貫通しており、そのピン２０の端面２４ａ、
２４ｂは摩擦面として前記円錐ディスクの円錐面と協働
し、そのピン２０の長手方向の平行な面２３ａ、２３ｂ
は転動接触のための面を形成しており、その面は協働す
るリンク１１の転動接触面１８ａ、１８ｂの曲率半径と
は異なる曲率半径を有している。リンク１１の開口１３
の上下方向のサイド１５ａ、１５ｂと、これに対応する
ピン２０の平行な面２３ａ、２３ｂとの接触ゾーンは、
前記上下方向のサイド１５ａ、１５ｂより短く、リンク
１１の長手方向において前記上下方向のサイドの変遷部
１７ａ、１７ｂに対してオフセット状態となっている。

また、第１４図に示すように、ピン２０ａ〜２０ｄはリ
ンクｌｌミル１１ｅ、！：ｂｓ働する。リンクはピンの
まわりに一定のパターンで配置される。第１列目のリン
ク１１　ｆ　。

１１ｇは一方テ２０　ｃ　、　２０　ｄ　ニ、他方でビ
ア２Ｏｒ　、２０ｇに係合しており、リンクの第２列に
おいて、リンクは第１列のリンクとはずらし配置されて
いる。

即ち、リンクｌｌｈはピン２０ａ、２０ｂに、リンク１
１１はピン２０ｄ、２０ｅに、リンクｌｌｊはピン２０
ｇ、２０１１に係合している。隣り合うリンクの２つの
列において、リンクｌｌｋ及びＩＮ！はピン２０ｂ及び
２０Ｃに、リンクｌ１ｍ及びｌｌｎはピン２０ｅ及び２
Ｏｆに係合している。リンクｌｌｏ、ｌｉｐ及びｌｌｑ
の列はリンクｌｌｈ、ｌｌｉ及びｌｌｊの列と同様に配
置され、その次のリンクＩｌｒ〜ｌｌｕの列は、再び第
１列のリンクｌｌｆ、ｌ１ｇと同様に配置される。

第１６図は円錐ディスクに入る前の状態を示しており、
ピン２０ｉの中ＩＣ％２６ａはまだその円錐ディスクに
挟着されていない。突出部１６Ｇの下部コーナ１９ｃは
ピンの平坦側面の下縁部に当接している。

第１７図は円錐ディスクに徐々に挟まれていく状！虚を
示している。突出部１６Ｃの頂部コーナ１９ｄはピンの
面２３ｃの頂部エツジ２３ｄに当接している。

（発明が解決しようとする問題点）しかしながら、第１８図に示すように、前記した第１の
先行技術であるリンクプレート２８に２つのピン穴２９
．２９を設けたものは、引張り荷重Ｆが加わると２部は
外側へ変形するが、Ｘ部は剛性が高く、殆ど変形しない
。従って、Ｙ部に大きなモーメントがかかり、７１部に
高い引張り応力が発生する。つまり、ピン穴２９．２９
の上下付近に過大な集中応力が発生するため、あまり大
きなトルクを伝達することはできない。

これに対して、第１９図に示すように、リンクプレート
３０に１つの開口３１を設けたものは、引張り荷重Ｆが
加わるとリンクプレートの側部３２は外側へ変形し、そ
れに伴い剛性の低い上部片３３、下部片３４は内側へ変
形するために、コーナ部３５．３６の曲げモーメントは
小さぐ、コーナ端面部３７．３８の引張り応力は小さい
。

また、前記した第２の先行技術である特公昭５８−５３
２２７号のタイプのリンクプレートにおいては、第９図
に示されるピン係止（ピン回転防止）用の突出部１（３
ａ、　１６ｂ或いはリンクのサイドの変遷部１７ａ、１
７ｂに過大な集中応力が発生し、大トルクを伝達するこ
とはできない、更に、通常、リンクはリンクプレートを
プレスにて打ち抜いて製造されるが、その場合、その突
出部１６ａ、１６ｂ或いはリンクのサイドの変遷部１７
ａ、１７ｂ及びそれらの近傍は比較的、狭窄で小さいた
め、打ち抜き時に破断面が発生し易く、その破断面がリ
ンクの破壊の起点となるため、リングが破壊され易く、
また、プレス型の寿命も短くなり、リンクの製造コスト
が高くなるいといった問題があった。

（問題点を解決するための手段）本発明は、上記問題点を解決するために、ベルトの長手
方向に配置されるブロックと、ベルトの長手方向に配置
され前記ブロックに係合するピンと、ベルトの幅方向に
配置され前記ピンに係合する単一の開口を存するリンク
片と、単数若しくは複数のリンク列を共通のピンで無端
状に連結してなる伝動用無端ベルトにおいて、前記開口
の側端面にピンが当接するＲ部を介して連なる水平部と
、該開口の上部長手方向端面に第１の切り込み部と、該
開口の下部長手方向端面に第２の切り込み部を形成し、
前記リンク片のＲ部端面にかかる応力を分散するように
したものである。

（作用及び発明の効果）本発明によれば、上記のように構成したので、従来のよ
うに小さな突出部及び狭窄なリンク開口のサイドの変遷
部が形成されることがなく、緩やかで滑らかな曲面を形
成すると共に、リンクプレートの開口の上部長手方向端
面に第１の切込み部及び下部長手方向端面に第２の切込
み部を設けるようにしたので、（１）　　リンクプレートの開口のＲ部からなるコーナ
部端面の曲げモーメントが大幅に軽減されると共に、リ
ンクプレートの開口のコーナ部端面の応力が有効に分散
されるため、応力集中が緩和され、ベルトのトルク容量
、つまり、ベルトの耐久性が向上する。

（２）プレス打ち抜き時の破断面の発生が防止され、ベ
ルトのトルク容量、つまり、ベルトの耐久性が向上する
。

（３）プレス型の寿命が長くなり、リンクの製造コスト
が低減される。

（４）また、リンク外側の形状が工夫され、リンク列が
屈曲した際にリンク列高さを最小にしたり、リンク列が
屈曲した際に隣接したリンク片と当接することがなく、
リンク片の円滑な転勤動作を行うことができる。

（実施例）以下、本発明の実施例について図面を参照しながら詳細
に説明する。

第１図は本発明の実施例を示す伝動用無端ベルトの一部
破断側面図、第２図はその伝動用無端ベルトを切断した
状態を示す断面図、第３図はその伝動用無端ベルトのリ
ンクの正面図、第４図はそのリンクの側面図、第５図は
第３図のＡ部の拡大図、第６図はその伝動用無端ベルト
のピンの構成図である。

本発明の伝動用無端ベルトの構成について回を用いて説
明する。

第１図及び第２図に示すように、伝動用無端ベルト６０
は、第１ブロツク６１、第２ブロツク６２、それらを連
結するリンク片６４、そのリンク片に係合されるピン６
３、第１ブロツク６１と第２ブロツク６２及びリンク列
の位置決め及びベルトの直線部の弦振動を防止すると共
に、ピンの逸脱を防止するリテーナ６５とを有する。

以下、それらの要素の概略構成について説明する。

第１ブロツク６１は、第２図に示すように、正面形状が
略台形をなし、中央に開口６６、両側に欠截部６７ａ、
６７ｂが設けられ、支柱６８ａ、６８ｂ、上方差し渡し
部６９及び下方差し渡し部７０が形成される。

又、その上方差し渡し部６９の両端には膨大部７２ａ。

７２ｂ、下方差し渡し部７０の両端には膨大部７３ａ。

７３ｂが形成される。そして、膨大部７２ａ、７２ｂの
側端面７４ａ、７４ｂ及び膨大部７３ａ、７３ｂの側端
面７５ａ、７５ｂの接触面は駆動プーリ及び従動プーリ
に円滑に接触するように接面７６上に位置する。つまり
、各ブロックの正面形状は略台形をなしている。一方、
第１のブロック６１の支柱５３ａ、６８ｂの中央部の側
面にはビン係合溝７７（第１図参照）が形成される。

第２ブロツク６２は、該第１ブロツク６１と同様の形状
を有し、その支柱の中央部の側面に形成されるピン係合
溝とが向き合うようにして第１ブロツク６１と並設され
る。

リンク片６４はベルトの長手方向に互い違いに２組配置
され、第２図に示すように、前記開口６６に７個、両側
の欠截部６７ａ、６７ｂに合計８個の合わせて１５個が
ベルトの幅方向に重ねて配置され、リンク列を構成する
。このリンク片６４の詳細は後述　。

する。

ピン６３はその断面が第６図（ａ）に示されるように、
略繭形であり、第６図（ｂ）に示すように、棒状をなし
ており、２本が組み合わせられ、前記した各ブロックの
ピン係合溝に抱き合わせられると共に、前記したリンク
列と係合する。

以下、本発明のリンク片６４の構成について詳細に説明
する。

前記リンク片６４は、第３図に示すように、単一の開ロ
ア８は１つの大体長方形の形状とし、応力集中を緩和す
るように、開ロア８の長手方向の上部端面には第１の切
り込み部７９を、開ロア８の長手方向の下部端面には第
２の切り込み部８０をそれぞれ形成すると共に、ピン６
３（第６図参照）の断面形状ト同−形状であり、ピン６
３と接触する開口の側端部８１と、この側端部８１にコ
ーナ部を介して連なる水平部８２より成る。また、開ロ
ア８はリンク片６４の中心線８３を中心にして対称な形
状をなしている。

更に、リンク片６４の外側は大体ピン幅の開ロア８の形
状に一定幅を持たせた形状であるが、幅Ｂは幅Ｃ，Ｄ、
Ｅ及びＦより若干大なる寸法を有し、Ｇ部及び５部はコ
ーナ部３５にかかる応力を減少するための第１の削除部
であり、例えば、水平線８４に対してそれぞれテーパ（
θ１．θ２）を形成する。

また、Ｈ部はリンク列が屈曲した際に隣接したリンク片
と当接させないための第３の削除部であり、垂直線８５
に対してテーパ、（θ３）を形成する。Ｋ部及びＬ部は
コーナ部３６にかかる応力を減少するための第２の削除
部であり、水平線８４に対してそれぞれテーパ（θ４．
θＳ）を形成する。

このように構成するために、リンク片６４に引っ張り荷
重が加わると、第２０図の側部３２は外側へ変形するが
、上部片３３、下部片３４の内側が空所であるために剛
性が低く、側部３２の変形によって内側へ変形し易い。

従って、コーナ部３５．３６に発生する応力は小さくな
る。従って、コーナ端面部３７゜３８における集中応力
を低減することができる。

また、リンク片の外側においては、リンク列が屈曲した
際にリンク列高さを最小にしたり、リンク列が屈曲した
際に隣接したリンク片と当接させないための工夫をこら
しており、リンク片の円滑な転勤動作を行うことができ
る。

なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、
本発明の趣旨に基づき種々の変形が可能であり、それら
を本発明の範囲から排除するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す伝動用無端ベルトの一部
破断側面図、第２図はその伝動用無端ベルトを切断した
状態を示す断面図、第３図はその伝動用無端ベルトのリ
ンクの正面図、第４図はそのリンクの側面図、第５図は
第３図のＡ部の拡大図、第６図はその伝動用無端ベルト
のピンの構成図、第７図は第１の先行技術を示す伝動用
無端ベルトの部分斜視図、第８図はその無端ベルトの保
持クリップの斜視図、第９図乃至第１７図は第２の先行
技術を示す図、第１８図は従来のリンク片にかかる応力
の説明図、第１９図は改良されたリンク片にかかる応力
の説明図である。６０・・・伝動用無端ベルト、６１・・・第１ブロツク
、６２・・・第２ブロツク、６３・・・ピン、６４・・
・リンク片、６５・・・リテーナ、７日・・・リンク片
の開口、７９・・・第１の切り込み部、８０・・・第２
の切り込み部、８１・・・側端部、８２・・・水平部。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）ベルトの長手方向に配置されるブロックと、ベル
トの長手方向に配置され前記ブロックに係合するピンと
、ベルトの幅方向に配置され前記ピンに係合する単一の
開口を有するリンク片と、単数若しくは複数のリンク列
を共通のピンで無端状に連結してなる伝動用無端ベルト
において、前記開口の側端面にピンが当接するＲ部を介して連なる
水平部と、該開口の上部長手方向端面に第１の切り込み
部と、該開口の下部長手方向端面に第２の切り込み部を
形成し、前記開口の側端面の上部及び下部のＲ部にかか
る応力を分散するようにしたことを特徴とする伝動用無
端ベルト。
（２）前記リンク片の外側に前記Ｒ部にかかる応力を減
少する第１及び第２の削除部と、リンク列が屈曲した際
に隣接したリンク片との当接を回避する第３の切削部を
形成したことを特徴とする特許請求の範囲記載の第１項
記載の伝動用無端ベルト。
（３）前記第１及び第２の削除部の幅が前記開口の側端
面部の幅と同一或いは若干小なることを特徴とする特許
請求の範囲記載の第２項記載の伝動用無端ベルト。