JPH01175928A

JPH01175928A - 浴用剤

Info

Publication number: JPH01175928A
Application number: JP33286787A
Authority: JP
Inventors: Kiyoshi Murayama; 村山　清; Takao Osugi; 孝夫尾杉; Shigemi Tagaki; 成実太垣; Shinichi Tachibana; 立花　新一
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1987-12-28
Filing date: 1987-12-28
Publication date: 1989-07-12

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔技術分野〕本発明は、優れた保温あるいは疲労回復を示すとともに
入浴時の肌にすべすべとした感触を与え、入浴後の肌に
さっばりとした爽快感をもたらす浴用剤に関する。

〔従来技術〕

従来用いられている浴用剤は、浴用剤成分として、硫酸
ナトリウム、炭酸水素ナトリウム等の無機塩類混合物を
主成分とし、これに油分、香料、着色料等の補助成分を
配合したもので、浴場に芳香や色調を与え、入浴時の気
分を爽快にしたり、血行を促進し、新陳代謝を活発にし
て、冷え症、疲労回復等に効果を与えるもので、広く普
及している。

このような入浴時の気分を楽しくしたり、保温あるいは
疲労回復などの効果に加え、最近では入浴時に肌にすべ
すべした感触を与え、入浴後には肌に対してさっばりし
た感触を付与できるいわゆる温泉特有の作用効果を呈す
る浴用剤が望まれている。

このような要望に応えるべく、各種の浴用剤が数多く提
案されているが、これらの浴用剤は上記要求を充分に満
足させるものではなかった。たとえば、特開昭５７−５
６４２０号公報には有機酸の一種又は二種以上を必須成
分とし、更に炭酸ナトリウム等の無機塩類を配合しその
ｐＨを弱アルカリ性にした浴用剤が開示されているが、
このものは浴場等の清澄作用を有するものの入浴時の肌
や入浴後の肌に滑らかな感触やさっばり感を充分に与え
るものではなかった。また、特開昭５９−７０６１０号
、特開昭５９−１０９７０９号等に提案されたものもそ
の効果が不十分なものであった。

本発明者らは先に炭酸ナトリウムを主剤として、浴場中
に溶解させた時に９〜１０．５のｐＨ値を示す浴用剤が
、浴場中のカルシウムイオンを微粒子状炭酸カルシウム
として析出させ、その結果従来の保温効果、疲労回復効
果に加えて入浴時の肌にすべすべした滑らかな感触と入
浴後のさっばりした爽快感を与えることを見い出した（
特願昭６１−２９１９２６号）。

しかしながら、この浴用剤は、上記のようにすぐれた性
能を有するものであるが、析出した炭酸カルシウムが若
干大きくなる傾向があり、−晩装置すると浴槽の底に多
量の粉が堆積し、美感を損ない、不快感を与えるという
難点がある。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は、入浴時及び入浴後の肌感触にすぐれる炭酸カ
ルシウム析出の効果を保持しながらも、浴湯の底への粉
の堆積を抑えた浴用剤を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明によれば、浴湯に溶解させた時に９〜１０．５の
ＰＩ（値を示す炭酸ナトリウムを主成分とする浴用剤に
おいて、金属イオン封鎖剤を含有させたことを特徴とす
る浴用剤が提供される。

本発明において炭酸ナトリウムの配合量は浴用剤全量に
対し５０〜９０重量％であるが、浴湯中における炭酸ナ
トリウムの濃度が３０〜３００ｐｐｍ、好ましくは５０
〜２００ｐｐＨとなるように調整することが必要である
。

浴湯中の濃度が３０ｐｐｍ未満では、肌に対してすべす
べした滑らなか感触やさっばりとした爽快感を十分に与
えることができない、また、その濃度が３００ρｐ鳳を
越えると、入浴時の肌のぬるつき感が発現し好ましくな
い。

更に、本発明の浴用剤は、浴湯中に溶解させた際に９〜
１０．５のＰＩ値を有するものでなければならない。ｐ
Ｈが９未満のものでは、肌に対してすべすべした滑らか
な感触やさっばりとした爽快感を十分に与えることがで
きず、逆にｐＨが１０．５を超えるものは入浴時の肌の
ぬるつき感が発現し、本発明の所期の目的を達成するこ
とができない。

また、本発明においては、−晩放置後の浴槽の底に堆積
する大きな粒径の粉の発生を抑えるため、カルシウムイ
オンの捕捉に効果のある金属イオン封鎖剤を用いる。金
属イオン封錯剤としては、エデト酸ニナトリウム、ポリ
リン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、クエン酸ナ
トリウムなどが使用できるが、特に好ましいのはポリリ
ン酸ナトリウム及びクエン酸ナトリウムである。その配
合量は０．１〜ＩＯ重量％、好ましくは０．５−５重量
％であり、０．１％未満では粉の堆積を抑えるのに不充
分である。

また１０％を超えると肌に対してのすべすべした滑らか
な感触やさっばりとした爽快感が減少する。

本発明の浴用剤は、コハク酸、リンゴ酸、クエン酸等の
有機酸を加えて発泡性の浴用剤とすることも可能である
が、この場合、これら有機酸の添加量は浴場中において
微粒子の炭酸カルシウムの生成を阻害しない範囲とする
必要がある。実使用に当っては、浴用剤全量の２０重量
２以下、好ましくは５〜１０重量％程度とすれば何ら問
題を生じない。

本発明の浴用剤には、炭酸カルシウム以外の成分として
、炭酸力シルラムの生成を著しく阻害しない限り任意の
成分を添加しうる。すなわち、塩化ナトリウム、ヨウ化
カリウム、硫酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、硫酸
アルミニウム、硫酸カリウム、ホウ酸、ホウ砂、無水ケ
イ酸、メタケイ醸、亜硫酸ナトリウム、リン酸、リン酸
水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、ポリリン酸ナトリウム、リン酸水素カルシウム、
リン酸ナトリウム、イオウ、湯の花等の無機物を添加し
てもよく、更に、本発明の浴用剤には、前記成分の他必
要に応じて、生薬、粘着剤、精油類、油類、ビタミン類
、アミノ酸類、蛋白分解酵素、保湿剤、その他の成分を
添加することもてきる。それらの具体例を以下に示す。

生薬としては、例えば、ソウジュラ、ビヤクジュツ、カ
ノコソウ、ケイガイ、コウボク、センキュウ、トウヒ、
トウキ、ショウキミウ、オウゴン、サンシン、ガイヨウ
、アロエ、ニンジン、ケイヒ、シャクヤク、ハツカ葉、
オウゴン、ブクリヨウ、ショウブ、マツブサ、ビヤクシ
、サフラン、オウバク、ウィキョウ、チンピ、ガンピ、
カミツレ、ダイコン、ヤナギ、クスノキ、ニワトコ、ソ
クズ、ナキナタコウジュ、ヤツデ、セキショウ、ヨモギ
。

オトギリソウ、ユズ、ダイダイ、モモ、サイヵチ、ビワ
、スイカズラ、ヨロイグサ、ボダイジュ、トチツキ、ノ
コギリソウ、ホップ、ローズマリー、カバツキ、マツ、
ヤレンズラ、ランタナ、カンゾウ、キラソウコン、マロ
ニエ等がある。これらはその粉末でも抽出エキスであっ
てもよい。

粘着剤としては、例えば、カゼイン、カルボキシメチル
セルロースナトリウム、水溶性ゼラチン、ペクチン、デ
ンプン、メチルセルロース、エチルセルロース、アルギ
ン酸ナトリウム、ポリビニルアルコール、ポリビニルピ
ロリドン、ポリビニルメチルエーテル、ポリエチレング
リコール、カラヤゴム、ローカストビーンガム、トラカ
ントガム、カラギナン、カーボポール、アカシャガム、
カンテン等がある。

精油類としては、例えば、ハツカ油、ジャスミン油、シ
ョウ脳油、ヒノキ油、トウヒ油、リュウ油、テレピン油
、ケイ皮油、ベルガモツト油、ミカン油、ショウブ油、
パイン油、ラベンダー油、ペイ油、クローブ油、ヒバ油
、バラ油、ユーカリ油、レモン油、タイム油、ペパーミ
ント油、ローズ油、セージ油、メントール、シネオール
、オイゲノール、シトラール、シトロネラール、ボルネ
オール、リナロール、ゲラニオール、カンファー、チモ
ール、スピラントール、ピネン、リモネン、テルペン系
化合物等がある。

油類としては、例えば、オリーブ油、大豆油、アーモン
ド油、落下牛油、ヒマシ油、ヤシ油、パーム油、タード
ル油、ヌカ油、アボガド油、ミンク油、卵黄油、牛脂、
ラノリン、スクワレン、ホホバ油、シリコーン、流動パ
ラフィン、ワセリン、パラフィン等がある。

ビタミン類としては、例えば、ビタミンＡ、ビタミンＢ
、ビタミンＣ、ビタミンＤ、ビタミンＥ、ビタミンＦ、
ビタミンＫ、ビタミンＰ、ビタミンＵ、カルニチン、フ
ェルラ酸、α−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸
及びその誘導体等がある。

アミノ酸としては１例えば、グリシン、アラニン、バリ
ン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フ
ェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン
、システィン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロ
リン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒ
スチジン、リジン及びその誘導体等がある。

蛋白分解酵素としては、例えば、ペプシン、トリプシン
、キモトリプシン、カテプシン、パパイン、プロメライ
ン、フィシン及び細菌酵母、カビ由来のプロテアーゼ等
がある。

保湿剤としては、例えば、プロピレングリコール、グリ
セリン等の多価アルコール；ペプチド、ポリアミノ酸、
コラーゲン加水分解物及びその誘導体：ヒアルロン酸な
どのムコ多糖類：核酸、エラスチン等の蛋白質及びその
誘導体等がある。

その他の成分としては、例えば、医薬品、医薬部外品及
び化粧品用タール系色素（キサンチン系等）、界面活性
剤（アニオン系、カチオン系、面性及びノニオン系）、
海藻エキス、香料、殺菌剤等をあげることができる。

〔効　　果〕

本発明の浴用剤は、前記構成からなり、炭酸カルシウム
析出型の入浴剤の特長である入浴時の肌にすべすべした
滑らかな感触を付与できるとともに、入浴後の肌にはサ
ラパリとした爽快感を与えることができる等の天然温泉
に似た作用効果を呈すものであり、しかも浴槽の底に粉
の堆積がほとんどない利点を有する。炭酸カルシウム析
出型の入浴剤であるにもかかわらず、若干透明がかった
状態となり、濃い乳白色の湯を好まない人によっては有
用な浴用剤である。

〔実施例〕

次に実施例により本発明をさらに詳細に説明する。

実施例１〜３、比較例１〜４下記衣−１に示されるような組成とｐＨを有する浴用剤
を調製し、各浴用剤を１５０ｐｐｍの濃度になるように
浴場に投入し、入浴時の肌のすべすべ感並びに入浴後の
さっばり感及び−晩放置後の粉の沈殿の有無を評価した
。

〔入浴時のすべすべ感、入浴後のさっばり感〕左右の前
腕部の一方を４２℃のさら湯に、他方を各浴用剤を濃度
が１５０ｐｐｍとなるように加えた４２℃の浴場にそれ
ぞれ５分間浸し、浸漬中の肌のすべすべ感、タオルドラ
イした後の肌のさっばり感を下記基準で評価した。

なお、浴湯のカルシウム濃度は３０ｐｐｍである。

（評価基準） ◎；さら湯に比べ非常に優れた効果がある。

Ｏ；さら湯に比べ優れた効果がある。

Δ：さら湯に比べやや優れた効果がある。

×；さら湯と同等又はそれ以下の効果しかない。

（粉の沈殿）２００Ｑの浴槽に各浴用剤を濃度が１５０ｐｐ＋ｍにな
るように加え、１２時間放置後の沈殿量を下記基準で評
価した。

０；全く沈殿が認められない、又はごくわずかである。

Δ；やや沈殿が認められる。

Ｘ；かなり沈殿が認められる。

実施例５〜７下記成分組成（重量％）の浴用剤を調製し、実施例１と
同様な評価を行なった。その結果いずれの浴用剤も一晩
放置後の粉の沈殿が殆んど認められず、かつ入浴時の肌
のなめらかさ及び入浴後のさっばり感の点で優れていた
。

実施例５（粉末）炭酸ナトリウム　　　　　　　　　７０．０炭酸水素ナ
トリウム　　　　　バランストリポリリン酸ナトリウム
　　　　　５．０トウキ　　　　　　　　　　　　　　
０．５アロエ　　　　　　　　　　　　　　０．５オウ
ゴン　　　　　　　　　　　　　０・５香料　　　　　
　１．０色素　　　　　　０．１計　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ｔｏｏ、
。

実施例６（粉末）炭酸ナトリウム　　　　　　　　　７０．０炭酸水素ナ
トリウム　　　　　　バランストリポリリン酸ナトリウ
ム　　　　　３．０クエン酸ナトリウム　　　　　　　
　１．０キチンキトサン　　　　　　　　　　１．０ミ
ンク油　　　　　　　　　　　　　　１．０スクワレン
　　　　　　　　　　　１．０メントール　　　　　　
　　　　　　０．５ハツカ油　　　　　　　　　　　　
　０゜５香料　　　　　　　０．５実施例７（顆粒）炭酸ナトリウム　　　　　　　　　６５．０炭酸水素ナ
トリウム　　　　　　　１５．０硫酸ナトリウム　　　
　　　　　バランストリポリリン酸ナトリウム　　　　
　１．０クエン攬ナトリウム　　　　　　　　４．０ヒ
アルロン酸　　　　　　　　　　　０．５０−ズ油　　
　　　　　　　　　　　０．５パパイン酵素（１００Ｌ
Ｉ）　　　　　　　　０．５香料　　　　　　　１．０

Claims

【特許請求の範囲】

（１）浴湯に溶解させた時に９〜１０．５のｐＨ値を示
す炭酸ナトリウムを主成分とする浴用剤において、金属
イオン封鎖剤を含有させたことを特徴とする浴用剤。
（２）金属封鎖剤がポリリン酸ナトリウムまたはクエン
酸ナトリウムである特許請求の範囲第１項記載の浴湯剤
。
（３）浴用剤全量に対し金属イオン封鎖剤の配合量が０
．１〜１０重量％である特許請求の範囲第１項又は第２
項記載の浴用剤。