JPH01175150A - インライン型カラー受像管用偏向ヨーク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） この発明は、インライン型カラー受像管用偏向ヨークに
関する。

（従来の技術） 一般に、インライン型電子銃を有するカラー受像管の特
徴は、偏向ヨークの磁界を非斉一にすることによって、
外部の回路的な補正手段を用いずにカラー受像管と偏向
ヨークの組合せのみにより画面の全部分で３電子ビーム
を実質的に一致させる、いわゆるセルフコンバージェン
ス機能を有することである。

このようなインライン型カラー受像管用偏向ヨークは、
従来、第４図に示すように構成されている。即ち、この
偏向ヨークは、セミトロイダル型と呼ばれるもので、フ
ェライトコア１０の内側に配置された上下一対のサドル
型の水平偏向コイル１１と、フェライトコア１０に直接
巻回された上下一対のトロイダル型垂直偏向コイル１２
を有している。

このようなセルフコンバージェンス型の偏向ヨークにお
いても、その水平及び垂直偏向コイルの巻線分布のみで
は、コンバージェンスエラーを完全に無くすことは、極
めて難しい。このコンバージェンスエラーは、大きく分
けてサイドビーム間のエラーとサイドビームとセンター
ビーム間のエラーに区分することが出来る。

サイドビーム（通常ＲとＢ）とセンタービーム（通常Ｇ
）間のエラーは、一般にコマエラーと呼ばれているが、
これを補正する一つの方法として、偏向ヨークの電子銃
側端面にコマ補正コイルを設ける方法がある。第５図は
、その−例であるが、垂直偏向に関するコマエラー（Ｖ
　ＣＲ）を補正するもので、第４図の垂直偏向コイル１
２に接続され、垂直偏向電流が供給される。

一方、サイドビーム間のエラーを補正する方法として、
最近用いられているのが、以下に述べる可飽和リアクタ
ーを用いる方法である。この場合、コンバージェンスエ
ラーは、第６図のクロスミスコンバージェンス（ＰＱＶ
ＳＳｔ　ｓ　Ｓ２　、Ｓ３　）に皺寄せし、他のエラー
は予め補正しておく。尚、第６図のパターンを正のクロ
スミスコンバージェンスと呼んでいる。

第７図は可飽和リアクターユニット１二の代表的な構成
であるが、それぞれ水平側巻線が巻回された二組４個の
可飽和リアクター１５８％　１６　ｂｓ１６ｃ、１６ｄ
全体に対し垂直側巻線２が巻回されている。又、４個の
可飽和リアクター１６ａ１１６ｂ、１６ｃ、１６ｄは、
永久磁石１７により磁気バイアスされている。

この構成により、垂直側巻線２に流れる垂直偏向電流に
よって、可飽和リアクターの二組の水平側端子から見た
インダクタンスを差動的に変調することにより、上下の
水平偏向コイル１１に流れる偏向電流に差を持たせ、水
平偏向磁界を上下非対称とすることにより、第６図に示
すクロスミスコンバージェンスを補正することが出来る
。第８図は可飽和リアクターユニット１５を使用した偏
向ヨークの代表的な結線図である。

（発明が解決しようとする問題点） 第９図は、上述のコマ補正コイルによってコマエラーを
補正した時に残る代表的なコンバージェンスエラーのパ
ターンである。同図では、垂直軸端２０を零に補正した
場合であるが、垂直軸中間部２１では過補正となり、Ｇ
のビームが余分に偏向されている。又、ラスターの横線
について見ると、サイドビームに対してセンタービーム
が周辺で垂れる、いわゆるＧ　　Ｄｒｏｏｐと呼ばれる
現象が生じている。上記の垂直軸中間部２１付近の過補
正は、１４インチ型カラー受像管では０．１〜０．２ｍ
ｍ程度であるが、実際にはＧＤｒｏｏｐによるコーナ一
部での補正不足との妥協設計となり、更にコマエラー補
正を強める必要性から、中間部過補正が過剰になる傾向
がある。

一方、第１０図は例えば２０インチ型カラー受像管等の
比較的大型の受像管の場合に、可飽和リアクターを使用
してクロスミスコンバージェンスを補正した時に残るエ
ラーの一例である。この場合には、可飽和リアクターに
よる補正前はＰＱｖが負（第６図のパターンが正）で残
っており、これを補正した場合、中間部のクロスミスコ
ンバージェンスＳ２、Ｓ３が過補正となっている。この
理由は、可飽和リアクターによる補正が水平軸からの距
離ｄに対して、概ねリニアーなためである。

この発明は、上記従来の問題点を解決し、良好なコンバ
ージェンス特性を有するインライン型カラー受像管用偏
向ヨークを提供することを目的としている。

［発明の構成コ （問題点を解決するための手段） 上記問題点は、コマ補正コイルによるコマエラー及び可
飽和リアクターユニットによるクロスミスコンバージェ
ンス補正が、共に垂直偏向電流の絶対値に対して概ねリ
ニアーであるために生じている。

そこで、この発明は、ダイオード対をコマ補正副コイル
及び可飽和リアクターユニットの垂直側巻線に対して並
列に接続している。

（作用） この発明によれば、ダイオードの非線型な立上がり特性
を利用してスーパーリニアーな補正特性を得、従来問題
となっていた垂直軸中間部付近の垂直方向コマエラー及
び中間部付近のクロスミスコンバージェンスを同時に最
適に補正することが出来る。

（実施例） 以下、図面を参照して、この発明の一実施例を詳細に説
明するが、可飽和リアクターによる補正かない場合、第
１０図のｒｄＪに対して飽和した正のクロスミスコンバ
ージェンスが残っている場合について述べる。

即ち、この発明の偏向ヨークは、第１図に示すように構
成され、一対の垂直偏向コイル１２と二組からなるコマ
補正コイル１８％ｌｂと可飽和リアクターユニットの垂
直側巻線２とが直列に接続されている。

更に、二組からなるコマ補正副コイル１ａ、１ｂのうち
、負の補正を実施する一組１ｂと可飽和リアクターユニ
ットの垂直側巻線２の直列回路に対して並列に、逆並列
のダイオード対３が接続されている。

この実施例の場合は、第３図に示すダイオードの順方向
立上がりの非線型性を利用しており、ダイオード両端の
電圧がダイオードの立上がり電圧Ｖｒｉｓｅ（シリコン
ダイオードでは約０，７Ｖ）を越えた時点より、ダイオ
ード部に急激に垂直偏向電流が流れ込むため、コマ補正
コイル１　ａ　％ｌｂに関しては全体としてスーパーリ
ニアーな補正特性が得られ、可飽和リアクターユニット
の垂直側巻線２に関してはサブリニアー補正特性を得る
ことが出来る。従って、問題点として述べた第９図及び
第１０図の中間部ミスコンバージェンスパターンを同時
に補正することが出来る。

この実施例における二組のコマ補正コイルとしては、第
１１図に示すような別々のコアに巻回する方法と、例え
ば第１２図に示すようなコマ補正コイルの同一のコアに
分割して巻回する方法がある。又、ダイオード対として
は、逆直列のものでも良く、この場合には、ツェナーダ
イオードを使用し、その逆方向の非線型特性を利用する
ことになる。

尚、この発明においては、ダイオードの種類及び巻線１
８％　１ｂ％　２の抵抗値を適正に選ぶことが必要であ
る。

（変形例） 第２図はこの発明の変形例を示したもので、上記実施例
と同様効果が得られる。この変形例は、可飽和リアクタ
ーによる補正がない場合、第１０図のｒｄＪに対してス
ーパーリニアーな負のクロスミスコンバージェンスエラ
ーが残っている場合である。

即ち、二組からなるコマ補正コイルｌａ、ｌｂのうち、
負の補正を実施する一組１ｂと可飽和リアクターユニッ
トの垂直側巻線２の一部２ｂ（負の方向にクロスミスコ
ンバージェンスを補正する部分）の直列回路に対して並
列に、逆並列のダイオード対３が接続されている。この
変形例の場合は、第３図に示すダイオードの順方向立上
がり特性に従って立上がり、電圧Ｖｒｉｓｅを越えると
、ダイオードが導通状態に転するため、コマ補正コイル
ｌａ、ｌｂ及び可飽和リアクターユニットの垂直側巻線
２ａ、２ｂは、共に全体としてれスーパーリニアーな補
正特性を得ることが出来る。この結果、従来の問題点が
解決される。

上記実施例及び変形例では、セミトロイダル型偏向ヨー
クについて述べたが、この発明は水平及び垂直偏向コイ
ルが共にサドル型の偏向ヨークについても、同様に適用
出来る。

［発明の効果］ この発明によれば、従来問題となっていた垂直軸中間部
付近の垂直方向コマエラー及び中間部付近のクロスミス
コンバージェンスを同時に最適に補正することが出来、
良好なコンバージェンス特性を有するインライン型カラ
ー受像管用偏向ヨークを実現することが出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例にかかるインライン型カラ
ー受像管用偏向ヨークにおける垂直偏向コイル付近を示
す結線図、第２図はこの発明の変形例に係る垂直偏向コ
イル付近を示す結線図、第３図はこの発明で使用するダ
イオードの順方向Ｖ−■特性を示す特性曲線図、第４図
は一般的なセミトロイダル型偏向ヨークを示す斜視図、
第５図は従来のコマ補正コイルの一例を示す結線図、第
６図はクロスミスコンバージェンスを示す説明図、第７
図は可飽和リアクターユニットを示す平面図、第８図は
可飽和リアクターユニット付き偏向ヨークを示す結線図
、第９図は代表的なコマエラーパターンを示す説明図、
第１０図はクロスミスコンバージェンスエラーの一例を
示す特性曲線図、第１１図は２種類のコマ補正コイルを
示す結線図、第１２図は同一のコアに巻回された互いに
逆巻のコマ補正コイルを示す結線図である。 １ａ１１ｂ・・・コマ補正コイル、２．２ａｓ　２ｂ・
・・可飽和リアクターの垂直側巻線、３・・・ダイオー
ド対、１１・・・水平偏向コイル、１２・・・垂直偏向
コイル。 出願人代理人　弁理士　鈴江武彦 第１図　　　　第２図 第４図 第５図 第６図 河 ■塙子 第７図 第１０図 ル 第１１図　　ゞ 第１２図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）インライン型電子銃の配列方向に偏向を行なう一
   対の水平偏向コイルと、配列方向に垂直な方向に偏向を
   行なう一対の垂直偏向コイル及び垂直偏向に関する３電
   子ビーム間のコマエラーを補正するための少なくとも二
   組のコマ補正コイルとを有し、 それぞれの水平偏向コイルに流れる水平偏向電流を垂直
   偏向電流で変調された可飽和リアクターの作用によって
   、差動的に変化させることにより、電子銃配列に対し垂
   直方向のコンバージェンスを補正するインライン型カラ
   ー受像管用偏向ヨークにおて、 上記二組のコマ補正コイルは、正の補正を実施する一組
   のコマ補正コイル及び負の補正を実施する一組のコマ補
   正コイルよりなり、上記負の補正を実施する一組のコマ
   補正コイル及びこれに直列に接続された上記可飽和リア
   クターに対する垂直側巻線に対して、逆並列ダイオード
   対又は逆直列ダイオード対が並列に接続されていること
   を特徴とするインライン型カラー受像管用偏向ヨーク。
2. （２）上記可飽和リアクターに対する垂直側巻線は互い
   に逆巻の２つの部分よりなり、この一つの部分が上記負
   の補正を実施する一組のコマ補正コイルに直列に接続さ
   れ、これらに逆並列ダイオード対又は逆直列ダイオード
   対が並列に接続されていることを特徴とする特許請求の
   範囲第１項記載のインライン型カラー受像管用偏向ヨー
   ク。