JPH01171908A - 金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的］ （産業上の利用分野） 本発明は、樹脂成形金型、ダイカスト金型等の金型に関
する。

（従来の技術） 一般に樹脂成形金型、ダイカスト金型等の金型では、キ
ャビティ内に凸状部分を形成するコアにより、成形品の
内面の形成や、雄型の彫刻面あるいはアンダカット部の
形成を行なう。

このようなコアは、第１１図および第１２図に示すよう
に、ホルダ１ａにビン２ａを嵌合させキャビティ３ａ内
に凸部を形成したり、第１３図および第１４図に示すよ
うに、ホルダ１ｂに異形状のブロック２ｂを嵌合させキ
ャビティ３ｂ内に凸部を形成して構成する場合と、第１
５図および第１６図に示すように、型材１ｃを直接加工
してキャビティ３ｃ内に凸部２ｃを形成して構成する場
合とがある。

第１７図は、このようなコアを備えた従来の金型の一例
として、スライドコアを有するプラスチック金型を示す
もので、キャビティ１１内に凸状部分を形成するコア１
２は、スライドコア（コアホルダ）１３と別体に構成さ
れており、スライドコア１３に嵌合され、保持されるよ
う構成されている。

また、キャビティ１１内には、上記コア１２の他に、コ
ア１４、コア１５、コア１６が配置されており、コア１
４にはコア１２の先端部が挿入される穴が設けられてい
る。

そして、スライドガイド１７によってガイドされたスラ
イドコア１３が移動し、コア１４の上記穴にコア１２の
先端部が挿入された状態で、図示しないゲートからキャ
ビティ１１内に樹脂を流入させる。この時、キャビティ
１１内のエアや樹脂が発生するガスをキャビティ１の外
へ排出しなければならない。そこで、パーティングライ
ンにたとえば０，０２〜０．０３ｍｍ程度のガスベント
用溝１８を設け、この部分からキャビティ１１内のガス
を排出するよう構成されている。また、エジェクタビン
１９の部分からもガスが排出される。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記説明の従来の金型では、成形品の形
状によってはキャビティ内の排気が行なえず、成形品に
カケ（ショート）やヤケが発生してしまうという問題が
ある。

たとえば、第１７図に示した金型では、符号Ｄ１Ｆで示
すような部分にはガスが残るため、第１８図および第１
９図に示すように、上記り、Ｅに相当する成形品２１の
部位にカケ２１ａやヤケ２１ｂが発生してしまう。そこ
で、たとえば第２０図に示すように、コアホルダ１３と
コア１２とのクリアランスαを、たとえば０．０２〜０
．０３ｍｍ程度と大きクシ、排気することもできるが、
この場合には両者の間にクリアランス部分の位置ズレが
発生し、コア１２の位置精度が保たれず、たとえばコア
１２をコア１４の穴に挿入する際に、コア１２が破損す
る恐れが生じる。

本発明は、かかる従来の事情に対処してなされたもので
、キャビティ内にガスが残ることを防止し、成形品にカ
ケやヤケが発生することを防止することができるととも
に、コアホルダとコアとの位置精度を従来と同様に高精
度に保つことのできる金型を提供しようとするものであ
る。

［発明の構成］ （問題点を解決するための手段） すなわち、本発明は、キャビティ内に凸状部分を形成す
るコアを備えた金型において、前記コアをコアホルダと
別体に構成して、該コアホルダに嵌合させ保持するよう
構成し、かつ、前記コアと前記コアホルダの当接面ある
いは前記コア同士の当接面に、この当接部位の保持精度
を損わない形状のガス流路を設けたことを特徴とする。

（作　用） 上記構成の本発明の金型では、コアとコアホルダの当接
面あるいはコア同士の当接面に、この当接部位の保持精
度を損わない形状のガス流路が設けられている。

したがって、コアホルダとコアとの位置精度を従来と同
様に高精度に保つことができるとともに、キャビティ内
にガスが残ることを防止し、成形品にカケやヤケが発生
することを防止することができる。

（実施例） 以下、本発明の金型の詳細を図面を参照して実施例につ
いて説明する。なお、前述の第１７図に示した従来の金
型と同一部分には同一符号を付して重複した説明は省略
する。

第１図〜第３図は本発明の一実施例のスライドコアを有
するプラスチック金型を示すもので、キャビティ１１内
に凸状部分を形成するコア３２は、スライドコア（コア
ホルダ）３３と別体に構成されており、スライドコア３
３に嵌合され、保持されるよう構成されている。

また、第４図〜第６図にも示すように、コア３２とスラ
イドコア３３との嵌合部分、すなわちコア３２とスライ
ドコア３３との当接面には、コア３２側にたとえば０．
０２〜０．０３ｍｍ程度のニゲ３２ａが設けられている
。また、スライドコア３３には、上記嵌合部分と外側と
を連通ずる貫通口３３ａが設けられており、この貫通口
３３ａとニゲ３２ａとによって、キャビティ１１内から
ガス抜きを行うためのガス流路が形成されている。

上記構成のこの実施例の金型では、ゲート１０からキャ
ビティ１１内に樹脂を流入させる過程において、従来の
金型と同様に、パーティングラインに設けられたガスベ
ント用溝１８、エジェクタビン１９の部分からガスが排
出されるとともに、コア３２のニゲ３２ａとスライドコ
ア３３の貫通口３３ａによって形成されるガス流路から
ガスが排出される。また、コア３２にはニゲ３２ａが形
成されているが、このニゲ３２ａは部分的に形成されて
いるため、スライドコア３３とコア３２との嵌合による
相対的な位置精度は、ニゲ３２ａがない場合と同様に確
保される。

すなわち、この実施例の金型では、コア３２とスライド
コア３３との嵌合部分からガスが排出されるため、第１
図に符号りで示す部分において成形品にヤケやカケが発
生することを防止することができる。

また、スライドコア３３とコア３２の位置精度は、従来
と同様に確保されている。このため、スライドコア３３
が動きコア３２の先端とコア１４の穴が嵌合する時に、
コア３２とコア１４の位置ズレは、第２図に符号βで示
すスライドコア３３とスライドガイド１７とのクリアラ
ンス分しか生じない。したがって従来と同様にコア１４
の穴寸法をコア３２の先端寸法より９９７９７７８分大
きくとることにより、スライド運動時のコア３２の破損
を防止することができる。

なお、コア３２とコアホルダ３３との嵌合部分に形成す
るガス流路は、第７図および第８図に示すように、コア
ホルダ３３の嵌合孔を、コア３２より半径で０．０２ｍ
ｍ程度大きくし、コア３２の根元部分の径をこの径にあ
わせて大径とし、この部分にニゲ３２ａを設けて、コア
３２まわり全域でガス抜きを行ないかん合部で数ケ所か
らそのガスを逃がすよう構成することもできる。

また、たとえば第１図の金型構成において、同図に符号
Ｅで示す部分にガス抜き不良が発生し、成形品ににヤケ
が発生する場合、コア１５とコア１６とを分割式にし、
第９図に示すようにコア１５とコア１６との当接面のた
とえばコア１６側にｏ、　ｏ２ｍｍ程度のガス抜き用の
Ｗ４１６ａを形成することにより、この部分からガス抜
きを行なうことができる。

さらに、本発明は第１０図に示すようなようなインサー
ト成形の場合にも適用できる。すなわち、コア４０によ
りインサート部品４１をガイドさせ、キャビティ４２の
インサート部品頭部挿入穴４３に挿入する場合、キャビ
ティ４２とコア４０との位置精度が要求されるため、本
発明を適用し、コア４０の嵌合部分に前述の実施例と同
様なガス流路を設けることにより、位置精度とガス抜き
の二つの要求を満たすことができる。

［発明の効果］ 以上説明したように、本発明の金型によれば、複雑な形
状のキャビティを有する場合でも、キャビティ内にガス
が残ることを防止することができ、またコアホルダとコ
アとの位−置精度も従来と同様に高精度に保つことがで
きる。したがってスライダ機構を有する金型の嵌合部の
コアの破損を防止することができ、かつ、ヤケやカケの
ない高精度な成形品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の金型を示す縦断面図、第２
図は第１図に示す金型の横断面図、第３図は第２図のＡ
−Ａ高面図、第４図はコアの側面図、第５図は第４図に
示すコアの正面図、第６図は第４図に示すコアの斜視図
、第７図は本発明の変形例の要部を示す縦断面図、第８
図は第７図の正面図、第９図はその他の変形例の要部を
示す斜視図、第１０図はインサート成形を説明するため
の金型の要部を示す縦断面図、第１１図は金型の要部を
示す正面図、第１２図は第１１図に示す金型の縦断面図
、第１３図は金型の要部を示す正面図、第１４図は第１
３図に示す金型の縦断面図、第１５図は金型の要部を示
す正面図、第１６図は第１５図に示す金型の縦断面図、
第１７図は従来の金型を示す縦断面図、第１８図および
第１９図は第１７図に示す金型によって成形された成形
品を示す斜視図、第２０図は従来の金型の要部を示す縦
断面図である。 １１・・・・・・・・・・・・キャビティ３２・・・・
・・・・・・・・コア ３２ａ・・・・・・・・・ニゲ ３３・・・・・・・・・・・・スライドコア（コアホル
ダ）３３ａ・・・・・・・・・貫通口 第２図　　　Ｌ、Ａ 第４図　　第５図　　第６図 第７図　　　　　　第８図 第９図　　　　　第１ｏ図 第１３図 第１５図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）キャビティ内に凸状部分を形成するコアを備えた
   金型において、前記コアをコアホルダと別体に構成して
   、該コアホルダに嵌合させ保持するよう構成し、かつ、
   前記コアと前記コアホルダの当接面あるいは前記コア同
   士の当接面に、この当接部位の保持精度を損わない形状
   のガス流路を設けたことを特徴とする金型。