JPH01164840A - 変速ｖベルト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はベルト高さに比し広幅な上面を有し、耐側圧性
、耐屈曲性の高いローエツジタイプの変速■ベルトに関
する。

（従来技術→ 従来、■ベルトは■プーリを巻掛けて駆動する時に生じ
る楔効果によって動力を伝達するために耐側圧性が高く
、特に広幅な上面を有する変速■ベルトにあって高度な
耐側圧性が要求される。そこで、このような耐側圧性を
増大させる対策として、圧縮部に短繊維群をベルト巾方
向に配向混入したステイフレックス層が用いられている
が、このベルトが変速プーリに使用された場合、ベルト
の変形が発生し、プーリ上幅の開閉が頻繁に行なわれる
ほどこの変形は大きくなり、最終的には抗張体ロープの
剥離、伸張層の亀裂でベルト寿命にいたる。又、プーリ
開閉時、ベルトは大きな力がかかった状態でプーリ半径
方向に移動を繰り返すため、側面摩耗が起こり変速比が
変わる等の不具合も見られる。かかる問題に対処するた
め本出願人は先に実開昭５７−１５０６４５号公報記載
の如く、ベルト下面に設けたベルトコグ部（ｂ）内に１
〜複数層のスダレコード（７）を横方向に、且つベルト
長手に対し波形状に埋設すると共に、各スダレ層間はも
とよりコグ部全面にわたって短繊維群を横方向に埋設せ
しめた変速■ベルト（Ｂ）を提案した（第５図）。

（発明が解決しようとする問題点） しかし、かかる構造のコグ付変速■ベルトは従来の変速
■ベルトに比較し、耐側圧性は良好であるとしても大形
コンバイン、田植機等、更に高負荷条件で使用すると、
依然として耐側圧性、耐屈曲性がまだ十分でなく、ベル
ト変形、側面摩耗およびコグ谷部亀裂等の不具合がある
。

この種の問題を解決するため本発明の圧縮部の横スダレ
コード層の配設位置とスダレ層厚みを調整すると共にス
ダレコード層間のゴムを改善することにより、高負荷条
件下での耐側圧性、耐屈曲性がよく、ベルト変形がなく
側面摩耗及びコグ谷部亀裂のないコグ付変速■ベルトを
得ることを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 上記目的を達成するため本発明の特徴とするところは、
上側から伸張部、抗張体部および圧縮部を順に有するコ
グ付き変速■ベルトで、前期引張部は伸縮性帆布と少な
くとも一層の横スダレコードで構成され、前記圧縮部は
抗張体部の下側に少なくとも一層の横スダレコードを有
し、更に抗張　。

体層とコグ谷部最下面との間をほぼ２等分する位置に、
少なくとも一層の横スダレコードを有し、これら横スダ
レコードがＨＲＨ配合のゴム層を各々の横スダレ層間に
介在させてコグ波形と同周期で波形状に埋設し、月つ圧
縮部内の横スダレコード層厚みの和が抗張体層とコグ谷
部最下面との間の厚さの０．２０〜０．４−５倍の範囲
にある変速■ベルトである。

（実施例） 以下、更に本発明に係るコグ付変速■ベルトについて図
面を参照しつつ詳細に説明する。

第１図は本発明にかかるコグ付変速■ベルトの部分斜視
図、第２図はその部分側面図を示すもので、図において
（Ａ）はベルト本体、（２）はＮＲ，ＳＢＲ，ＣＲ，Ｎ
ＢＲ等の単一材、又はこれらを適宜ブレンドしたコ１ム
からなるクツションゴム層で、該クツションゴム層（２
）中にはポリエステル、脂肪族ポリアミド、芳香族ポリ
アミド（商品名：ケブラー）又はガラス繊維のような低
伸度高強力の抗張体ロープ（１）がベルト長手方向に沿
って並列状に埋設されている。そして該クツションゴム
層（２）の上下にはポリエステル、脂肪族ポリアミド、
芳香族ポリアミド、ガラス繊維、又はカーボン繊維から
なるスダレコード（３）　（４）を１〜複数層、横方向
に埋設され、又上面の横スダレコード層（３）の上には
、経緯綿糸よりなるバイアス帆布、もしくは広角度帆布
或はウーリー加工した捲縮ナイロン経糸と通常のナイロ
ン緯糸で織成した伸縮性帆布（５）が１〜複数層、通常
は１〜８層積層貼着されている。又、前記クツショクゴ
ム層（２）の下部の横スダレコード層（４）の下面には
、更に通常の如く圧縮ゴム層（６）が設けられているが
この圧縮ゴム層（６）は一定ピツチのコグ部（ｂ）が形
成され、このコグ部（ｂ）に沿って、綿、ポリエステル
、脂肪族ボリアミド、芳香族ポリアミド、ガラス繊維等
の２層の繊維スダレコード（７）が横方向に且つベルト
長手方向に対してコグ波形と同周期で波形状をなして埋
設されている。

尚、前記横スダレ（７）は前述の２層に限定するもので
はなく１〜複数層使用可能で、通常は１〜３層埋設する
ことが好適である。

この２層の横スダレ層（７）の埋設位置は抗張体層（１
）とコグ谷部最下面（８）との間をほぼ２等分する位置
か、もしくはその位置よりわずかに上方にあることが好
ましい。

尚、上述の各種スダレ層（３）　（４）　（７）には隣
接各層との接着力をよくするためコ１ム１００重量部に
対して、レゾルシン樹脂（Ｒと記す）１重量部以上、シ
リカ（Ｈと記す）１０重量部以上、メチレン基を出す薬
品（Ｈと記す）例えばヘキサメチレンテトラミンを１重
量部以上を含有したゴム配合物、いわゆるＨＲＨ配合さ
れたゴム層（９）が埋め込まれている。

更に前記横スダレ層（３）　（４）　（７）のうち抗張
休口一プ（１）の下方部に埋設された横スダレ層の（４
）（７）の総厚みは、次の式を満足することが必要であ
る。

即ち、今抗張体の下面とコグ谷部最下面間の間隔をＷｍ
ｍ、抗張体層の下部に隣接した横スダレ層（４）および
抗張体層とコグ谷部最下面のほぼ中央部にある横スダレ
層（７）のスダレ径をそれぞれＤｌｍｍ、Ｄ　２ｍｍ、
プライ数をそれぞれＮ１枚、Ｎ２枚としたとき ０．２０Ｗ＜ＤＩＮｌ＋Ｄ２Ｎ２＜０．４．５Ｗを満足
するように、Ｄｌ、Ｎ１、Ｄ２、Ｎ２を選択することが
必要である（第２図）。なおここで、横スダレ層（４）
（７）の総厚みが０．２０Ｗ以下では、耐側圧性の効果
が小さく、−右横スダレ層（４）　（７）の総厚みが０
．４５Ｗ以上では耐屈曲性が低下し、耐久性寿命が短か
くなるという不具合があるため、前記の範囲にすること
が望ましい。又、圧縮部（６）の他のゴム層には必要に
応じて短繊維群を横方向に配向埋設してもよいことはい
うまでもない。

次に、本発明に係るコグ付変速■ベルトの実施効果につ
いて説明する。ベルト上申３５ｍｍ、厚み１５ｍｍ、■
角度２８°でベルト外周長１２５６ｍｍのそコグ付き変
速■ベルトの抗張体部の下面にスダレ径がＤｉ”０．４
ＱｍｍＸＤ２＝０．６８ｍｍの横スダレコード（４）（
７）を各々２プライ埋設した本発明のコグ付き変速■ベ
ルト（Ａ）とスダレ径が０゜６８ｍｍの横スダレ（７）
を圧縮部に２フライ埋設した従来のコグ付き変速■ベル
ト（Ｂ）を、夫々第３図に示すごとく、駆動プーリ（Ｄ
Ｒ）と、従動プーリ（ＤＮ）に軸間距離（Ｘ）が３５０
ｍｍで巻掛け、２０ｐ、ｓ。

の負荷条件下で低速走行（ＤＲ径９ｏφ、ＤＮ径２４０
φで回転数１７５Ｏｒｐｍ）を２０秒、高速走行（ＤＲ
径１７０φ、ＤＮ径１７０φで回転数１７５゜ｒｐｍ）
を６０秒を１サイクルとする走行試験を行ないベルト上
申の摩耗代とベルト外観を調べたところ第４図及び第１
表の如き結果を得た。

以　　下　　余　　白 表　　　　　１ サイクル数２０００でベルト上申摩耗代１．０５　４゜
ｍｍに対し、本発明の変速■ベルト（Δ）ではサイクル
数３０００でベルト上申摩耗代０．６０ｍｍとなり、同
一サイクル数で評価した場合、本発明の変速■ベルトの
上幅摩耗代は従来品の１／２以下となり、ベルト外観で
も亀裂発生が見られず大巾に改善されていることが判る
。

（発明の効果） 以上の如く、本発明■形コグ付き変速■ベルトはコグ付
き変速■ベルトの圧縮部に抗張体層に隣−９＝ 接した位置と、圧縮部の中間部に各々１〜複数層の横ス
ダレをＨＲＨ配合されたゴム層を介して埋設し、且つ圧
縮部のスダレ総厚をコグ谷部での圧縮層の厚みの０．２
〜０．４５倍の範囲に調整することにより耐屈曲性良好
で、ベルト走行時の上幅摩耗も著しく減少し、かつコグ
谷部の亀裂発生もなく、しかも耐側圧性も良好で自動車
用、農機具用、その他一般産業用とて極めて優れた性能
を有し、好適な変速■ベルトである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明コケ付き変速■ベルトの部分斜視図、第
２図は本発明コグ付き変速■ベルトの部分側面図、第３
図は実施効果を確認するための走行試験装置の概略図、
第４図は走行試験結果を示すグラフ、第５図は従来の変
速■ベルトの一例を示す部分側面図である。 （ａ）・・・ベルト本体 （ｂ）・・・コグ部 （Ｘ）・・・軸間距離 （１）・・・抗張体ロープ （２）・・・クツションゴム層 （３）　（４）　（７）・・・横スダレ層（５）・・・
伸縮性帆布 （６）・・・圧縮ゴム層 （８）・・・コグ部最下面 （９）・・・ＨＲＨゴム層 特許出願人　　三ツ星ベルト株式会社 第を図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、上側から伸張部、抗張体部及び圧縮部を順に有する
   コグ付き変速Ｖベルトで、前記引張部は伸縮性帆布と少
   なくとも一層の横スダレコードで構成され、前記圧縮部
   は抗張体部の下側に少なくとも一層の横スダレコードを
   有し、更に該抗張体層とコグ谷部最下面との間をほぼ２
   等分する位置に、少なくとも一層の横スダレコードを有
   し、これら横スダレコードがＨＲＨ配合のゴム層を各々
   の横スダレコード層間に介在させて、コグ波形と同周期
   で波形状に埋設し、且つ圧縮部内の横スダレコード層厚
   みの和が抗張体層とコグ谷部最下面との間の厚さの０．
   ２０〜０．４５倍の範囲にあることを特徴とする変速Ｖ
   ベルト。