JPH0116480B2 - - Google Patents
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- JPH0116480B2 JPH0116480B2 JP636486A JP636486A JPH0116480B2 JP H0116480 B2 JPH0116480 B2 JP H0116480B2 JP 636486 A JP636486 A JP 636486A JP 636486 A JP636486 A JP 636486A JP H0116480 B2 JPH0116480 B2 JP H0116480B2
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- Saccharide Compounds (AREA)
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Description
(産業上の利用分野)
本発明は、新規な顆粒糖の製造方法に関し、さ
らに詳しくは蔗糖溶液を加圧式濃縮機で濃縮した
後に、高速回転パドル付横型連続結晶機によつて
結晶化して顆粒糖を製造する方法に関する。 (従来の技術) 従来、かかる顆粒糖を製造する方法としては、
プレート式蒸発機、コロイドミル(またはホモジ
ナイザー)コンベアベルト、粗砕機を組合せる、
いわゆる変換による方法(特公昭55−9200号公
報)、および減圧濃縮機ビータークリスタライザ
ー、粉砕機を組合せた方法(米国特許第3194682
号明細書)が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、従来知られている方法は、長時間、連
続的に工業的規模で製造するには適しない。その
理由を挙げると次のとおりである。コロイドミ
ルまたはホモジナイザーによつて濃厚蔗糖溶液に
剪断力を与える方法は、結晶機内で急激に核が発
生すると同時に結晶化が起ることは避けられず、
結晶機内に結晶が残留する。このため、結晶化操
作は連続的に行うことができず、短時間で結晶化
不可能になる。減圧濃縮機、ビータークリスタ
ライザーの組合せによる方法は、糖液が減圧下で
濃縮されるために、濃縮機内および/または濃縮
機から結晶機に至る工程で結晶が晶出して、安定
した製造を続けることが困難である。 さらには、従来の技術による製品は、粗粒製品
を消費者が望む粒径に砕いて製品とするために、
製品の粒度分布が広く、変動係数が大きい欠点が
ある。 (問題点を解決するための手段) 原料蔗糖溶液を濃縮する工程では、加熱による
糖液の着色を最少限に抑え、かつ結晶化工程の結
晶化に適した濃度まで短時間で濃縮することが必
要である。さらには濃縮機内および/または濃縮
機から結晶機に至る工程で結晶が晶出しない条件
で操作する必要がある。本発明者らは、濃縮機と
結晶機の組合せおよびその操作条件を鋭意検討し
た結果、原料蔗糖溶液の濃縮は加圧下で行い、濃
縮液の過飽和度を1.33〜1.35とし、結晶化工程へ
供給すると同時に常圧フラツシングして、過飽和
度を1.4〜1.6とすることによつて必要条件が満さ
れることを見出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、原料蔗糖溶液を濃縮する工程におい
て、加圧下で濃縮された過飽和度1.33〜1.35の蔗
糖溶液が、結晶化工程の結晶機に供給されると同
時に常圧フラツシングされて温度が低下し、濃度
が上昇し、過飽和度が1.4〜1.6に上昇するような
濃縮機と結晶機の組合せおよび操作条件を設定す
れば、着色が防止され、晶出によつて製造工程が
閉塞されることもなく、連続的に工業的規模で製
造することができることが明らかになつた。 本発明者らが行つた試験の結果から、第1図〜
第3図が作成された。第1図は原料蔗糖溶液の濃
縮工程の加圧式濃縮機内で晶出せず、かつ濃縮後
の過飽和度が1.33の場合の濃縮圧力と濃縮液温度
の関係を示した。濃縮圧力が0.05Kg/cm2未満で
は、結晶化に適した濃度に到達せず、0.35Kg/cm2
を超えると、着色するので好ましくない。第2図
は濃縮圧力と常圧フラツシング後の濃度および温
度の関係、第3図は濃縮圧力と常圧フラツシング
後の過飽和度の関係を示したものである。 例えば、原料蔗糖溶液の純糖率が99.9%の場
合、第1図から濃縮圧力を0.08〜0.31Kg/cm2とす
れば、濃縮液の温度は123〜130.2℃となり、晶出
と着色の問題は起らない。この濃縮液が常圧フラ
ツシングされて結晶機に供給される時の濃度は、
第2図から90.7〜92.3%、温度は121.4〜124.6℃、
過飽和度は第3図から1.4〜1.62であり、本発明
の顆粒糖製造条件が満される。好ましい操作条件
としては、濃縮圧力を0.15〜0.25Kg/cm2に設定す
ることによつて、その他の条件は総べて満足され
る。原料蔗糖溶液の純糖率が97.1%未満では、本
発明の顆粒糖製造に必要な操作条件を設定しよう
とすると、着色の問題を回避することができな
い。 結晶化工程の結晶機の操作条件は、製品の品
質、特にその粒径と製造能力を左右する因子であ
る。製品の平均粒径が150〜500ミクロン、変動係
数0.5以下を保持し、かつ製造能力を最高に上げ
るための結晶機の操作条件は、本発明者らが行つ
た試験の結果、本体の直径と長さの比が1:3の
場合には、ケーシングとパドルの間隙は2〜10
mm、好ましくは4〜5mm、パドル回転面に対する
パドル角度が30〜60゜、好ましくは45〜50゜、パド
ル回転線速度が15〜35m/sec、好ましくは25〜
30m/sec、濃縮液の供給量が5.5〜9.5固形分Kg/
結晶機内容量/Hr、好ましくは7.5〜8.5固形分
Kg/結晶機内容量/Hrである。 結晶機において結晶化された顆粒糖は、公知の
乾燥方法、例えば、流動層乾燥機で水分0.5%以
下に乾燥した後に、篩別して製品が得られる。製
品の平均粒径が150〜500ミクロンの範囲では、さ
らに粗砕や粉砕する工程は必要なく、直接製品と
して得ることができる。 本発明の濃縮機と結晶機の組合せによる操作条
件は、狭い範囲に限定されており、この範囲外で
は着色や晶出などのトラブルが起り、工業的規模
で連続した製造を行うことが困難になる。 (発明の効果) 本発明の濃縮機と結晶機の組合せ、および本発
明の操作条件によつて生産した顆粒糖は、従来知
られている顆粒糖とは全く異なり、微細結晶糖の
集合粒であり、多孔性の粒径150〜500ミクロンの
球形粒子である。顕微鏡観察によると、従来の顆
粒糖い比較して粒子表面の凹凸が極めて多く、か
つ微細である。このような粒子の形状が、本発明
の方法による顆粒糖に優れた物性を与えている。 次に、本発明の方法による顆粒糖の物性につい
て説明する。 a 即溶性 多孔性の微細結晶糖の集合粒であるために、
水に入れると直ちに崩壊して分散する。各種砂
糖の溶解速度を比較した結果を第1表に示す。
らに詳しくは蔗糖溶液を加圧式濃縮機で濃縮した
後に、高速回転パドル付横型連続結晶機によつて
結晶化して顆粒糖を製造する方法に関する。 (従来の技術) 従来、かかる顆粒糖を製造する方法としては、
プレート式蒸発機、コロイドミル(またはホモジ
ナイザー)コンベアベルト、粗砕機を組合せる、
いわゆる変換による方法(特公昭55−9200号公
報)、および減圧濃縮機ビータークリスタライザ
ー、粉砕機を組合せた方法(米国特許第3194682
号明細書)が知られている。 (発明が解決しようとする問題点) しかし、従来知られている方法は、長時間、連
続的に工業的規模で製造するには適しない。その
理由を挙げると次のとおりである。コロイドミ
ルまたはホモジナイザーによつて濃厚蔗糖溶液に
剪断力を与える方法は、結晶機内で急激に核が発
生すると同時に結晶化が起ることは避けられず、
結晶機内に結晶が残留する。このため、結晶化操
作は連続的に行うことができず、短時間で結晶化
不可能になる。減圧濃縮機、ビータークリスタ
ライザーの組合せによる方法は、糖液が減圧下で
濃縮されるために、濃縮機内および/または濃縮
機から結晶機に至る工程で結晶が晶出して、安定
した製造を続けることが困難である。 さらには、従来の技術による製品は、粗粒製品
を消費者が望む粒径に砕いて製品とするために、
製品の粒度分布が広く、変動係数が大きい欠点が
ある。 (問題点を解決するための手段) 原料蔗糖溶液を濃縮する工程では、加熱による
糖液の着色を最少限に抑え、かつ結晶化工程の結
晶化に適した濃度まで短時間で濃縮することが必
要である。さらには濃縮機内および/または濃縮
機から結晶機に至る工程で結晶が晶出しない条件
で操作する必要がある。本発明者らは、濃縮機と
結晶機の組合せおよびその操作条件を鋭意検討し
た結果、原料蔗糖溶液の濃縮は加圧下で行い、濃
縮液の過飽和度を1.33〜1.35とし、結晶化工程へ
供給すると同時に常圧フラツシングして、過飽和
度を1.4〜1.6とすることによつて必要条件が満さ
れることを見出し、本発明を完成するに至つた。 すなわち、原料蔗糖溶液を濃縮する工程におい
て、加圧下で濃縮された過飽和度1.33〜1.35の蔗
糖溶液が、結晶化工程の結晶機に供給されると同
時に常圧フラツシングされて温度が低下し、濃度
が上昇し、過飽和度が1.4〜1.6に上昇するような
濃縮機と結晶機の組合せおよび操作条件を設定す
れば、着色が防止され、晶出によつて製造工程が
閉塞されることもなく、連続的に工業的規模で製
造することができることが明らかになつた。 本発明者らが行つた試験の結果から、第1図〜
第3図が作成された。第1図は原料蔗糖溶液の濃
縮工程の加圧式濃縮機内で晶出せず、かつ濃縮後
の過飽和度が1.33の場合の濃縮圧力と濃縮液温度
の関係を示した。濃縮圧力が0.05Kg/cm2未満で
は、結晶化に適した濃度に到達せず、0.35Kg/cm2
を超えると、着色するので好ましくない。第2図
は濃縮圧力と常圧フラツシング後の濃度および温
度の関係、第3図は濃縮圧力と常圧フラツシング
後の過飽和度の関係を示したものである。 例えば、原料蔗糖溶液の純糖率が99.9%の場
合、第1図から濃縮圧力を0.08〜0.31Kg/cm2とす
れば、濃縮液の温度は123〜130.2℃となり、晶出
と着色の問題は起らない。この濃縮液が常圧フラ
ツシングされて結晶機に供給される時の濃度は、
第2図から90.7〜92.3%、温度は121.4〜124.6℃、
過飽和度は第3図から1.4〜1.62であり、本発明
の顆粒糖製造条件が満される。好ましい操作条件
としては、濃縮圧力を0.15〜0.25Kg/cm2に設定す
ることによつて、その他の条件は総べて満足され
る。原料蔗糖溶液の純糖率が97.1%未満では、本
発明の顆粒糖製造に必要な操作条件を設定しよう
とすると、着色の問題を回避することができな
い。 結晶化工程の結晶機の操作条件は、製品の品
質、特にその粒径と製造能力を左右する因子であ
る。製品の平均粒径が150〜500ミクロン、変動係
数0.5以下を保持し、かつ製造能力を最高に上げ
るための結晶機の操作条件は、本発明者らが行つ
た試験の結果、本体の直径と長さの比が1:3の
場合には、ケーシングとパドルの間隙は2〜10
mm、好ましくは4〜5mm、パドル回転面に対する
パドル角度が30〜60゜、好ましくは45〜50゜、パド
ル回転線速度が15〜35m/sec、好ましくは25〜
30m/sec、濃縮液の供給量が5.5〜9.5固形分Kg/
結晶機内容量/Hr、好ましくは7.5〜8.5固形分
Kg/結晶機内容量/Hrである。 結晶機において結晶化された顆粒糖は、公知の
乾燥方法、例えば、流動層乾燥機で水分0.5%以
下に乾燥した後に、篩別して製品が得られる。製
品の平均粒径が150〜500ミクロンの範囲では、さ
らに粗砕や粉砕する工程は必要なく、直接製品と
して得ることができる。 本発明の濃縮機と結晶機の組合せによる操作条
件は、狭い範囲に限定されており、この範囲外で
は着色や晶出などのトラブルが起り、工業的規模
で連続した製造を行うことが困難になる。 (発明の効果) 本発明の濃縮機と結晶機の組合せ、および本発
明の操作条件によつて生産した顆粒糖は、従来知
られている顆粒糖とは全く異なり、微細結晶糖の
集合粒であり、多孔性の粒径150〜500ミクロンの
球形粒子である。顕微鏡観察によると、従来の顆
粒糖い比較して粒子表面の凹凸が極めて多く、か
つ微細である。このような粒子の形状が、本発明
の方法による顆粒糖に優れた物性を与えている。 次に、本発明の方法による顆粒糖の物性につい
て説明する。 a 即溶性 多孔性の微細結晶糖の集合粒であるために、
水に入れると直ちに崩壊して分散する。各種砂
糖の溶解速度を比較した結果を第1表に示す。
【表】
b 混合性
本発明の方法による顆粒糖の形状から他の粉
末と混合した場合、粉末を粒子表面に保持し易
いため、混合性が優れている。各種砂糖と着色
薄力粉を2:1の重量比で混合し、混合物を透
明容器に入れて底部を軽く叩き、混合性を観察
した結果を第2表に示す。
末と混合した場合、粉末を粒子表面に保持し易
いため、混合性が優れている。各種砂糖と着色
薄力粉を2:1の重量比で混合し、混合物を透
明容器に入れて底部を軽く叩き、混合性を観察
した結果を第2表に示す。
【表】
c 流動性
本発明の方法による顆粒糖は、蜜膜成分(主
として還元糖)が少ない上に、粒子内部まで蜜
膜成分が均一に分散している顆粒であるため、
より流動性がよい。各種砂糖の流動性を比較し
た結果を第3表に示す。
として還元糖)が少ない上に、粒子内部まで蜜
膜成分が均一に分散している顆粒であるため、
より流動性がよい。各種砂糖の流動性を比較し
た結果を第3表に示す。
【表】
d 固結性
固結は吸脱水に関する成分、すなわち、製品
水分と還元糖含量に起因する場合と粒子の形状
に起因するものがある。圧重による固結は、主
として形状に起因する。しかし、形状に起因す
る固結は、容易に崩れ易い。各種砂糖の吸脱水
による固結強度を比較した結果を第4表に示
す。
水分と還元糖含量に起因する場合と粒子の形状
に起因するものがある。圧重による固結は、主
として形状に起因する。しかし、形状に起因す
る固結は、容易に崩れ易い。各種砂糖の吸脱水
による固結強度を比較した結果を第4表に示
す。
【表】
8Kg/cm2、10分間の圧重による固結強度は、
指でつまめない程度であり、上白糖並みであつ
た。 以上に説明した優れた物性を有する新規な顆粒
糖は、本発明の方法によつて初めて得られたもの
である。この優れた物性を利用して、焼菓子、ケ
ーキミツクス、チヨコレート、チユーインガム、
水産ねり製品、ベンダーシユガー、家庭用テーブ
ルシユガー、錠剤の賦形剤などの広い用途があ
る。 (実施例) 以下に実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 第4図に示す製造工程フローシートにしたが
い、まず、レフブリツクス固形分67%、純糖率
99.9%の原料蔗糖溶液をタンク1に約60℃で貯蔵
した。この蔗糖溶液をポンプ2で、伝熱面積7.2
m2を有する加圧式薄膜濃縮機3に146/Hrで送
液し、隔壁プレートを介して蒸気によつて熱交換
し、瞬時にレフブリツクス固形分91%に濃縮し
た。濃縮された蔗糖溶液は、ベーパーセパレータ
ー4に入る。ベーパーセパレーター4の内圧は
0.2Kg/cm2(ゲージ圧)に自動的にコントロール
した。 次いで、濃縮蔗糖溶液はポンプ5によつて、高
速回転パドル付横型連続結晶機6に96/Hrで
送液した。結晶機は直径200mm、長さ525mmで内容
量16.3である。結晶機のケーシングとパドル間
隙は5mm、パドル回転面に対するパドル角度は
45゜にセツトされ、パドル回転線速度25m/secで
あつた。結晶機出口の顆粒糖の水分含量は約2%
であつた。この顆粒糖を流動層乾燥機7によつて
乾燥した後の水分含量は0.2%であつた。乾燥後
の顆粒糖は、粒径を揃えるために篩別機8で篩別
した後に、乾燥空気10が吹込まれているホツパ
ー9で冷却し、熟成して製品11が得られた。 得られた製品の粒径別生産量(Kg/Hr)は第
5表のとおりであつた。
指でつまめない程度であり、上白糖並みであつ
た。 以上に説明した優れた物性を有する新規な顆粒
糖は、本発明の方法によつて初めて得られたもの
である。この優れた物性を利用して、焼菓子、ケ
ーキミツクス、チヨコレート、チユーインガム、
水産ねり製品、ベンダーシユガー、家庭用テーブ
ルシユガー、錠剤の賦形剤などの広い用途があ
る。 (実施例) 以下に実施例によつて本発明を説明する。 実施例 1 第4図に示す製造工程フローシートにしたが
い、まず、レフブリツクス固形分67%、純糖率
99.9%の原料蔗糖溶液をタンク1に約60℃で貯蔵
した。この蔗糖溶液をポンプ2で、伝熱面積7.2
m2を有する加圧式薄膜濃縮機3に146/Hrで送
液し、隔壁プレートを介して蒸気によつて熱交換
し、瞬時にレフブリツクス固形分91%に濃縮し
た。濃縮された蔗糖溶液は、ベーパーセパレータ
ー4に入る。ベーパーセパレーター4の内圧は
0.2Kg/cm2(ゲージ圧)に自動的にコントロール
した。 次いで、濃縮蔗糖溶液はポンプ5によつて、高
速回転パドル付横型連続結晶機6に96/Hrで
送液した。結晶機は直径200mm、長さ525mmで内容
量16.3である。結晶機のケーシングとパドル間
隙は5mm、パドル回転面に対するパドル角度は
45゜にセツトされ、パドル回転線速度25m/secで
あつた。結晶機出口の顆粒糖の水分含量は約2%
であつた。この顆粒糖を流動層乾燥機7によつて
乾燥した後の水分含量は0.2%であつた。乾燥後
の顆粒糖は、粒径を揃えるために篩別機8で篩別
した後に、乾燥空気10が吹込まれているホツパ
ー9で冷却し、熟成して製品11が得られた。 得られた製品の粒径別生産量(Kg/Hr)は第
5表のとおりであつた。
【表】
実施例 2
第4図に示す製造工程フローシートにしたが
い、原料蔗糖溶液の純糖率および結晶機のパドル
回転線速度をそれぞれ97.1%、30m/secとした
以外は、総べて実施例1と同一条件とした。 得られた製品の粒径別生産量(Kg/Hr)は、
第6表のとおりであつた。
い、原料蔗糖溶液の純糖率および結晶機のパドル
回転線速度をそれぞれ97.1%、30m/secとした
以外は、総べて実施例1と同一条件とした。 得られた製品の粒径別生産量(Kg/Hr)は、
第6表のとおりであつた。
第1図は常圧フラツシング後の糖液の過飽和度
を1.33とする濃縮圧力と濃縮糖液温度の関係を示
すグラフ、第2図は濃縮圧力とフラツシング後の
糖液の濃度および温度の関係を示すグラフ、第3
図は濃縮圧力とフラツシング後の糖液の過飽和度
の関係を示すグラフ、第4図は本発明の顆粒糖の
製造工程フローシートである。
を1.33とする濃縮圧力と濃縮糖液温度の関係を示
すグラフ、第2図は濃縮圧力とフラツシング後の
糖液の濃度および温度の関係を示すグラフ、第3
図は濃縮圧力とフラツシング後の糖液の過飽和度
の関係を示すグラフ、第4図は本発明の顆粒糖の
製造工程フローシートである。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 蔗糖溶液を原料として顆粒糖を製造するに際
し、原料蔗糖溶液を加圧式薄膜濃縮機により加圧
下で濃縮し、濃縮液の過飽和度を1.33〜1.35とし
て結晶化工程へ供給すると同時にこれを常圧フラ
ツシングして、過飽和度を1.4〜1.6とした後、高
速回転パドル付横型連続結晶機により結晶化する
ことを特徴とする顆粒糖の製造方法。 2 原料蔗糖溶液が純糖率97.1〜99.9%である特
許請求の範囲第1項記載の顆粒糖の製造方法。 3 原料蔗糖溶液を0.05〜0.35Kg/cm2(ゲージ
圧)の加圧下でレフブリツクス固形分90.5〜93.0
%に濃縮する特許請求の範囲第1項または第2項
記載の顆粒糖の製造方法。 4 高速回転パドル付横型連続結晶機の本体の直
径と長さの比が1:3、ケーシングとパドルの間
隙が2〜10mm、パドル回転面に対するパドル角度
が30〜60゜、パドル回転線速度15〜35m/secであ
る特許請求の範囲第1項ないし第3項のいずれか
に記載の顆粒糖の製造方法。 5 濃縮蔗糖溶液の供給量が5.5〜9.5固形分Kg/
結晶機内容量/Hrである特許請求の範囲第1
項ないし第4項のいずれかに記載の顆粒糖の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP636486A JPS62166900A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 顆粒糖の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP636486A JPS62166900A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 顆粒糖の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62166900A JPS62166900A (ja) | 1987-07-23 |
JPH0116480B2 true JPH0116480B2 (ja) | 1989-03-24 |
Family
ID=11636304
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP636486A Granted JPS62166900A (ja) | 1986-01-17 | 1986-01-17 | 顆粒糖の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS62166900A (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106755609A (zh) * | 2016-12-09 | 2017-05-31 | 南宁市黑晶信息技术有限公司 | 一种不间断运行的蔗糖加工机 |
-
1986
- 1986-01-17 JP JP636486A patent/JPS62166900A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62166900A (ja) | 1987-07-23 |
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