JPH01149826A - 全芳香族ポリエステル - Google Patents

全芳香族ポリエステル

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JPH01149826A
JPH01149826A JP30999187A JP30999187A JPH01149826A JP H01149826 A JPH01149826 A JP H01149826A JP 30999187 A JP30999187 A JP 30999187A JP 30999187 A JP30999187 A JP 30999187A JP H01149826 A JPH01149826 A JP H01149826A
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JP
Japan
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mol
aromatic polyester
wholly aromatic
unit
temperature
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JP30999187A
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Inventor
Mitsuo Matsumoto
松本 光郎
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Kuraray Co Ltd
Original Assignee
Kuraray Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は力学的性能および熱的性能にすぐれた各種成形
品を与える成形加工性のすぐれた全芳香族ポリエステル
に関する。
=2− 〔従来の技術〕 近年、有機高分子材料の高性能化に対する産業界の要求
が高まっておシ、強度および弾性率等の力学的性能や耐
熱性等の熱的性能のすぐれた繊維、フィルム、射出成形
品など各種成形品が強く望まれている。
上記の要求を満たす高分子材料として、光学的に異方性
の溶融相を形成するポリエステル類、鮪ゆるサーモトロ
ピック液晶ポリエステル類が注目され多くの構造のサー
モトロピック液晶ポリエステルが既に提案されておシ、
その内いくつかは近年工業的にも製造されるに至ってい
る。
かかるポリマーは容易に分子鎖が一方向に配列すること
から、該ポリマーから高度に配向した、力学的物性のす
ぐれた各種成形品が得られる。更に芳香族環のみから構
成される全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステルか
ら得られる各種成形品は極めて良好な耐熱性を有するこ
とが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
このように全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステル
は高性能素材としてすぐれたものであシ、多くの種類の
全芳香族サーモトロピック液晶ポリエステルが既に提案
されておシ、その内いくつかは一部工業的にも製造しは
じめられている。
しかしながらサーモトロピック液晶高分子より得られる
成形品は表面特性が非常に悪く、表面が容易にフィブリ
ル化しやすく、表面が摩擦を受けた場合に微小なフィブ
リルが生じ使用上の障害となっていることが知られてい
る。この表面フィブリル化の抑制はサーモトロピック液
晶高分子の実用性を拡げる上で極めて重g表課題となっ
ており、この改良のために多種の充填材を添加すること
が提案されている(例えば、特開昭59−147034
号公報)。
本発明者らは、成形加工性にすぐれ、がっ力学的性能な
らびに熱的性能の各物性がバランスがとれ、更に表面フ
ィブリル化が抑制された各種成形品を与える全芳香族ポ
リエステルを得んものと鋭意検討した結果、特定の構造
単位および組成を有する全芳香族ポリエステルである本
発明を完成するに至った。
〔問題を解決するための手段〕
本発明によるポリエステルは、本質的に下記のくり返し
単位I、n、IIIおよび■よりなシ1 −0−Q−C
O− II  −OC−Q−CO− m  −o−Q−s−Q−o− ■−〇−Q−Q−0− 単位■は40〜80モルチ、単位■は10〜30モルチ
、単位■は5から30モルチおよび単位■は2.5から
20モルチの範囲内の量で存在し、かつ単位■と単位■
の合計量は単位■と実質的に等しいモル数で存在し、か
つペンタフルオロフェノール中01重量/容量−の濃度
、60℃で測定した時に0.2dllf以上の対数粘度
を有し、400℃以下の温度で溶融成形可能な全芳香族
ポリエステルである。
本発明によシ得られる全芳香族ポリエステルから得られ
る成形物は表面がフィブリル化しにくいことが特徴であ
シ、また一定量以上のくり返し単位■で表わされる4、
4′−ジオキシジフェニルを含有する場合には強度およ
び弾性率といった力学的性能がすぐれた成形品が得られ
る。
4−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸および4.4′
 −ジヒドロキシジフェニルよシ導かれる全芳香族ポリ
エステルは、 Xydarなる商品名で、近年工業的に
も製造されるに至っている。しかしながら4−ヒドロキ
シ安息香酸、テレフタル酸および4.4′〜ジヒドロキ
シジフエニルよシなる全芳香族ポリエステルは、液晶相
への転移温度すなわち融点が400℃以上と著しく高い
ため、溶融成形加工するためには、400℃以上の高温
を必要とし、従来の通常の成形機では成形不可能であシ
、特別の成形機が必要とされている。しかしながら、本
発明のくり返し単位■で表わされる4、4′−ジオキシ
ジフェニルサルファイド部分を含む全芳香族ポリエステ
ルは4−ヒドロキシ安息香酸、テレフタル酸、および4
,4′−ジヒドロキシジフェニルよりなるポリエステル
に較べ、溶融成形可能な温度が低く、流動特性が良好で
あるので、溶融成形加工性にすぐれ、かつ該ポリエステ
ルより得られた成形品は、力学的性能がすぐれるという
性質を保持しながら、更に表面フィブリル化が抑制され
るという特徴を持っている。
単位■は4−オキシベンゾイル部分であり、4−ヒドロ
キシ安息香酸およびその誘導体から誘導できる。単位1
はポリエステル中、40〜80モル饅、好ましくは45
〜70モルチの範囲内の量で存在する。なお、単位■の
一部分を本発明の効果を損しない程度、例えば全芳香族
ポリエステル中10モルチ程度までの量で6−オキシ−
2−ナフトイル部分で置換することもできる。このこと
により得られた全芳香族ポリエステルの成形性が向上す
る場合がある。
単位■は、テレフタロイル部分であシ、テレフタル酸お
よびその誘導体から導びかれる。単位■は全芳香族ポリ
エステル中、10から30モル−1好ましくは15から
25モルチの範囲内の量で存在する。々お、単位■の一
部分は、例えばテレフ=7− タロイル部分中20モルチ以下程度の量で、テレフタロ
イル基以外の基、例えば、4.4’−ジフエニに基%2
.6−fフタレン基、1.3−フェニレン基などで置き
換えることもできる。
単位m tri 4.4’−ジオキシジフェニルサルフ
ァイド部分であj7,4.4’−ジヒドロキシジフェニ
ルサルファイドおよびその誘導体から導びかれる。単位
■は全芳香族ポリエステル中5から30モルチ、好まし
くは7から25モル−の範囲内の量で存在する。
単位IVは、4.4’−ジオキシジフェニル部分であf
i、4.4’−ジヒドロキシジフェニルおよびその誘導
体から導びかれる。単位■は全芳香族ポリエステル中2
.5から20モルチ、好ましくは5から15モルチの範
囲内の量で存在する。単位■と単位■の合計量は単位■
と実質的に等しい量で用いられるO 本発明においては単位■が上記の範囲内の量で存在する
ことが重要であり、そのことによってはじめて、表面の
フィブリル化が極めて抑制され、=8− かつ力学的、熱的物性のすぐれた各種成形品を与える、
400℃以下の温度で溶融成形可能な成形性の改善され
た全芳香族ポリエステルが得られる。
単位■が5モルチより少ない場合、および30モル係よ
り多い場合には、400℃以下の温度で溶融成形可能な
全芳香族ポリエステルは通常は得られない。また、適轟
な量の単位■が共存する場合、単位■が5モルチよりも
少ない場合にも400℃以下の温度で溶融成形可能な全
芳香族ポリエステルが得られることもあるが、その場合
には成形性が悪くかつ得られた成形品の表面はフィブリ
ル化しやすく、本発明の特徴は認められない。
また単位■が2.5モルチよりも少ない場合および20
モル予よシも多い場合も400℃以下の温度で溶融成形
可能なポリエステルは得られない。
上記単位I、n、IIIおよび■の各芳香環に結合して
いる水素原子の一部は炭素数1〜4のアルキル基、炭素
数1〜4のアルコキシ基、ハロゲンもしくはフェニル基
などで置換されていてもよい。
しかしながら、通常の場合には置換基は存在しない方が
生成したポリエステルの結晶性が高く、かつ該ポリエス
テルから得られた各種成形品の力学的物性が高いので好
ましい。
本発明の全芳香族ポリエステルは、ペンタフルオロフェ
ノール中0.1重量/容量チの濃度、60℃で測定した
時に0.2 dll 9以上、好ましくは0.5dll
f以上の対数粘度を有することが必要である。
対数粘度が0.2dllfよりも小さい場合には、該ポ
リエステルから得られる成形品の力学的性能が劣る。対
数粘度の臨界的な上限値はないが10dl/2以下、好
ましくは7.5dllf以下であることが成形性の面で
望ましい。
本発明の全芳香族ポリエステルは400℃以下の温度で
溶融成形が可能であることが必要であシ、好ましくは4
00℃以下の温度、更に好ましくは375℃以下の温度
で光学的に異方性の溶融相を形成することである。光学
的に異方性の溶融相を形成することによってポリエステ
ルのせん断下での溶融粘度が低下し、かつ該ポリエステ
ルから得られる各種成形品の力学的性能や熱的性能が向
上する。それでいて、本発明の全芳香族ポリエステルか
ら得られる各種成形品の表面は従来提案されている光学
的に異方性の溶融相を形成するポリエステルから得られ
る各種成形品に較べて、フィブリル化する程度が著しく
抑制される。
光学的に異方性の溶融相の形成の確認は、当業者によく
知られているように、加熱装置を備えた偏光顕微鏡、直
焚ニコル下で試料の薄片、好ましくは5〜20μm程度
の薄片を一定の昇温速度下で観察し、一定温度以上で光
を透過することを見ることによシ行ないえる。なお、本
観察においては高温度下でカバーグラス間にはさんだ試
料に軽く圧力を加えるか、あるいはカバーグラスをずシ
動かすことによってよシ確実に偏光の透過を観察しえる
。本観察において偏光を透過し始める温度が光学的に異
方性の溶融相への転移温度である。また、この転移温度
は示差走査熱量計(DSC)を用いて一定の昇温速度、
通常の場合10〜b/分の速度で昇温し試料の熱享動を
観測した時の吸熱ピークの位置によっても決定できる。
なお、本発明の全芳香族ポリエステルの示差走査熱量計
によシ観測される吸熱ピークは通常の結晶性ポリマーの
等方相への結晶融解ピークに比較して、非常に小さいの
で測定には充分注意を払う必要がある。一つ以上の吸熱
ピークが表われることもあるが最も大なピークを与える
温度を転移温度とみなしてよい。またこの吸熱ピークは
試料を適当な条件で熱処理することによって、よシ明確
になることもある。
偏光顕微鏡による観察によシ求められた転移温度とDS
C測定による転移温度が同一でない場合もあるが、かか
る場合はいずれか高い方の温度を本発明の異方性の溶融
相への転移温度とみなすこととする。
4.4′−ジオキシジフェニルサルファイド成分はサー
モトロピック液晶ポリエステルの融点を低下させる効果
を有することは既に知られている。
例えば、The Br1tish Pol)rmer 
Journal、  1 ’980年12月号154頁
から始まるW、J、Jackson Jr、  (Dm
x中には−o−Q−x−Q−o−1X−(CHa)2C
1S、Olで表わさ拳るビスフェノール類はポリエステ
ルの融点を下げる効果を有することが述べられている。
しかしながら該論文中には同時に、上記のビスフェノー
ル類の添加によ#)%引つ張シおよび曲げ物性は低下す
ることが記されているo″また、同上の雑誌の1980
年12月号、132頁から始まるJ、 I、 Jinら
の論文中にもクロルノ1イドロキノンおよびテレフタ/
I/酸よシなるポリエステルに−o−o−x−o−o−
1X = (CHa)2 C1802、CH2、S10
、で表わされるビスフェノール類を共重合することによ
シ、融点が低下することが報告されている0 しかしながらこれらの文献中にはある特定の4−オキシ
ベンゾイル部分、芳香族ジカルボキシ部分、4.4’−
ジオキシジフェニルサルファイド部分および4,4′−
ジオキシジフェニル部分よシなる全芳香族ポリエステル
は溶融成形加工性にすぐれ、かつ該ポリエステルから得
られる各種成形品は表面フィブリル化が抑制され、かつ
力学的性能および熱的性能がすぐれることは何ら示唆す
らされておらず全く予想できないことである。
更に後の比較例からも明らかなように、4−オキシベン
ゾイル部分、テレフタロイル部分、4.4’−ジオキシ
ジフェニルサルファイド部分およヒ4゜4′−ジオキシ
ジフェニル部分よシなる本発明の全芳香族サーモトロピ
ック液晶ポリエステルにおいて、4.4’−ジオキシジ
フェニルサルファイド部分に代、t−c −0−Q−C
(CHa)2−Q−0−6ルイハ−0−o−8O2−Q
−O−を用いた場合には400℃以下で溶融重合、溶融
成形可能なポリエステルは得られない。
特開昭62−39623号公報には4−オキシベンゾイ
ル部分と共にジカルボキシル成分として、4.4′−ジ
フェニルジカルボン酸残基を用いた場合、ジオキシ成分
の1例として4,4′−ジヒドロキシジフェニルサルフ
ァイド残基を用いたポリエステルが開示されている。し
かしながら、本発明者の詳細な検討によると後の比較例
でも明らかなように、同じ4,4′−ビフェニル骨格で
あっても本発明の4゜41−ジオキシジフェニルに代え
て、4.4’−ジカルボキシジフェニルを用いた場合に
は、400℃以下で溶融重合、溶融成形可能なポリエス
テルは得られ危い。
本発明のポリエステルは種々のエステル生成反応によっ
て製造されうるが、通常は溶融重合によシ製造される。
通常の場合には、単位I、単位■および単位■を与える
出発原料化合物の水酸基を低級アルキルエステルの形に
変換した形で供給し、謂ゆるアシドリシス法に↓多重合
が行なわれる。
低級アルキルエステルとしては酢酸エステルが最も好ま
しい。
重合は触媒の存在なしでも行なえるが、総単量体重量の
約0.001〜1重量%、好ましくは約0.005〜0
.5重量%の範囲内の量で公知のエステル交換触媒を用
いると重合速度の点で好ましい結果が得られる場合もあ
る。エステル交換触媒の具体例としては、カルボン酸の
アルカリ又はアルカリ土類金属塩、アルキルスズオキシ
ド、ジアリールスズオキシド、アルキルスズ酸、二酸化
チタン、アルコキシチタンシリケート、チタンアルコキ
シド、ルイス酸、ハロゲン化水素などを挙げることがで
きる。溶融重合は通常は200〜400℃の温度範囲で
、窒素、アルゴン等の不活性ガス雰囲気下、好ましくは
該ガスの流動下、若しくは、減圧下において実施される
。重合の進行に伴なって出発ヒドロキシ化合物のエステ
ル化化合物の種類に応じて、例えば酢酸エステルを用い
た場合には酢酸が留出してくるので、との留出量および
重合体の粘性に応じて、反応温度を段階的に上昇させ、
また減圧度を調整する。重合時間は通常1〜10時間の
範囲である。溶融重合が終了したのち、重合体を微小に
粉砕し、融点以下の温度で固相にて更に重合を進め、重
合度を上昇させることもできる。
このような方法によシ、仕込んだ原料化合物のモル比と
同じモル比の対応する各部分からなるポリエステルが得
られる。
本発明のポリエステルは400℃以下の温度で溶融させ
、通常の方法により繊維、フィルム、射出成形品など各
種成形品に容易に成形加工できる。
このようにして得られた上記の各糧成形品はそのままで
引つ張シおよび曲げ強度、引つ張シおよび曲げ弾性率、
あるいは射出成形品の場合には更に衝撃強度が著しく大
である。更に、上記の各種成形品、とυわけ繊維および
フィルムの場合には、繊維あるいはフィルムが互にゆ着
しない温度以下の温度で、生成する副生成物を除去しな
がら一定時間熱処理を施すことによって、その力学的強
度を更に増加させることができる。この場合の熱処理時
間は1分から50時間程度の範囲内から選ばれる。
本発明のポリエステルは、種々のフィラーおよび補強剤
等の無機充填剤を添加し、得られる成形品の特性を上昇
させるとともできる。例えば、ガラス繊維あるいは炭素
繊維等を用いることによシ、成形物、例えば射出成形品
の強度ならびに弾性率が向上する。無機充填剤は全芳香
族ポリエステル100重量部に対して300重量部まで
の範囲内の量で用いられる。
また酸化防止剤、紫外線安定化剤等の添加剤を加えるこ
ともできる。このような添加剤は通常ボリエステル中0
.1〜10重量%、好ましくは0.2〜2重量−の量で
用いられる。
以下実施例に従って、本発明を具体的に説明するが、本
発明は以下の実施例のみに限定されるものでは力い。
実施例1 攪拌装置、ガス入口、蒸留ヘッドおよび凝縮器を備えた
内容IJのセパラブルフラスコに4−アセトキシ安息香
酸226.111(1,26モル)、テレフタル酸69
.721(0,42モル)、4,4′−ジアセトキシジ
フェニルサルファイド63.42f(0,21モル)お
よび4,4′−ジアセトキシジフェニル56.7Of(
0,21モル)を仕込んだ。次いでフラスコを真空に排
気し、3回窒素で置換したのち、約31/時の速度で乾
燥した窒素を流しながら、250’CK保ったバスに浸
した。フラスコの内容物が溶融しはじめスラリー状にな
った後に攪拌を開始し、同温度で25分間保持した。次
いで約10分かけてバス温を280℃に上昇させ同温度
で25分間保持した。次いで約10分かけてノ(ス温を
320℃にまで上昇させ、同温度で25分保持した。こ
の時までに112−の酢酸が留出した。次いで系内を徐
々に減圧にし、10分で20 mHs’にした。
しかるのちバス温を340℃に上昇させ減圧度を約Q、
 3 献fに保ち重合を続けた。減圧開始60分後に攪
拌を停止し窒素を導入し、系内を常圧にし、フラスコを
冷却した。フラスコ内容物が完全に固化する前に内容物
を取シ出した。得られたポリマーは270fであった。
ポリマーを粉砕したのち、130℃で10時間真空乾燥
した。得られたポリマーはペンタフルオロフェノール中
、0.111量/容量チの濃度、60℃で測定した時に
2.52dl/2の対数粘度を示した。なお、対数粘度
ηinhは次式によシ計算される。
tO:溶媒であるペンタフルオロフェノールをウベロー
テ型粘度計、60℃で測定した時の落下時間 t;試料を溶解した溶液の落下時間 C;試料の濃度Cf/dl) 本ポリマーの微小片を、カバーグラスにはさみリンカム
社製顕微鏡用加熱装置TH−600内で窒素雰凹気下、
10℃/分の速度で昇温し、偏光顕微鏡直焚ニコル下で
観察した。310℃でカバーグラスを少しずシ動かして
観察すると偏光が鮮明に透過し、本ポリマーは光学的に
異方性の溶融相を形成することが確認された。
またDSC(メトラー社TH3000)によシ200℃
で15分間熱処理をしたのち、20℃/分の昇温速度で
測定したところ、300℃に頂点を有するブロードな吸
熱ピークが観測された。
このポリマーをペンタフルオロフェノール/トリフルオ
ロ酢酸溶液中、1H−NMR(JOEL GX−500
)によシ分析したところ、ポリマー中ノ各成分のモル比
は仕込み原料のモル比と同一であることが確認できた。
得られたポリマーを用い、出端機械製小型射出成形機(
TK14−IAP型)により、シリンダー温度;320
℃、射出圧;800Kg/ctA、フィルムゲートを有
する金製を用い、金型温度;100℃で射出成形品を作
成した。なお、ゲートを工夫し、75mX15■×2簡
の大きさの成形品で、長軸方向がポリマーの流動方向(
MD)と流動方向に直交する方向(TD)となるものを
得た。また、アイゾツト衝撃強度試験用に63mX12
m×3鱈の成形品も得た。得られた成形品をJISK7
203に準じた方法によシ曲げ強度および曲げ弾性率、
JISK7110に準じた方法でノツチ付アイゾツト衝
撃強度を測定した。結果を次に示す。
次に射出成形試験片の表面フィブリル化の程度を次のよ
うにして評価した。すなわち、市販のナイロン製ハプラ
シを一定荷重のもとに試験片の表面に圧着し、試験片を
1ヘルツの速度でハブテンの下で50回動かした。50
回後にも試験片の表面はフィブリル化はしていなかった
また、上記の試験片について、JISK7206に従っ
てピカット軟化点を測定したところ211℃であった。
また、得られたポリマーを直径0.2■、孔長1、01
1m+の単一ノズルを有する紡糸口金を用い320℃の
温度、0.270℃1分の押出し速度で紡糸することに
よjり、17.3デニールの繊維を得た。得られた繊維
の物性を測定したところ、破断強度5.IV/デニール
、破断伸度2.1%および初期弾性率3759/デニー
ルであった。
実施例2 実施例1において4,4′−ジアセトキシジフェニルサ
ルファイド63.42fに代えて、4.4’−ジアセト
キシジフェニルサルファイド95−13 F;(0,3
15モル)、4,4′−ジアセトキシジフェニル28.
35F(0,105モル)および触媒として酢酸カリウ
ム0.01fを仕込んだこと以外は実施例10重合をく
シ返した。得られたポリマーの対数粘度は2.38a/
りであった。本ポリマーは、310℃で光学的に異方相
の溶融相を形成していることが確認された。
本ポリマーを実施例1と同様にして射出成形を行ない得
られた試験片の物性を測定したところ、次の結果を得た
試験片の表面フィブリル化の程度を実施例1と同様にし
て調べたが全く変化は認められなかった。
また、上記のポリエステル100重量部に対して30重
量部の割合でガラス繊維(日東紡社製C8−3J−94
/SP)を添加し、310℃で5分間プラストグラフ(
プラベンダー社)を用いて混練した後、同様に射出成形
を行なったところ、得られた成形品の流動方向の物性値
は次の通りであった。
曲げ強度 1215 Kf/cJ= 曲げ弾性率 9.31 X 10’ Kg/J実施例3 実施例1において反応原料として、4−アセトキシ安息
香酸1899(1,05モル)、テレフタル酸87.1
57(0,525モル)、4,4′−ジアセトキシジフ
ェニルサルファイド95.15f(0,315モ/l/
 ) オj ヒ4.4’−ジアセトキシジフェニル56
.7Of(0,21Qモル)を用いたこと以外は実施例
1の重合をくシ返した。
得られたポリマーの対数粘度は2.89dll?であっ
た。
本ポリマーを実施例1と同様にして射出成形を行ない、
得られた試験片の物性を測定したところ次の結果を得た
比較例1 特開昭54−77691号公報に従って6−アセトキシ
−2−ナフトエ酸と4−アセトキシ安息香酸より以下の
組成式で示される全芳香族ポリエステルを合成した。
本ポリマーの実施例1と同様にして測定した対数粘度は
5.7dll?であり、本ポリマーは300℃以上で光
学的に異方性の溶融相を形成した。
本ポリマーよシ実施例1と同様にして射出成形を行々い
得られた試験片について、実施例1と同様にしてナイロ
ン製ハブラシを用いて表面のフィブリル化の程度を測定
したところ、試験片とハプラシがわずか数回接触しただ
けで表面はフィブリル化しはじめ、50回後には表面は
著しくフィブリル化してお9、電子顕微鏡で観察したと
ころ、5〜10μm程度の無数の繊維状微小片がみられ
た。
比較例2 実施例1において、4.4’−ジアセトキシジフェニル
サルファイドを用いずに4,4′−ジアセトキシジフェ
ニル1.13.49 (0,42モルつを用いたこと以
外は実施例1と同様にして重合を行なった。しかしなが
ら、反応の経過と共に系内の粘度は著しく上昇し、バス
温を400℃にまで上昇させても溶融重合を行なうこと
はできなかった。
比較例3 反応原料として、4−アセトキシ安息香酸113.4’
 (0,63モル)、テレフタル酸122.01f(0
,735モル)およヒ4,4′−ジアセトキシジフェニ
ルサルファイド221.97f(0,735モル)を用
いて実施例1と同様にして重合を行なった。反応の経過
と共に系内の粘度に′i著しく上昇し、均一な攪拌を行
なうことはできなかった。400’Cまでバス温を上昇
させても系内は全く溶融せず、粉末状であった。
比較例4 実施例1において、4.4’−ジアセトキシジフェニル
サルファイドに代えてそれぞれ同モル童の2゜2’−ヒ
ス(4−アセトキシフェニル)プロパン、アルイハビス
(4−アセトキシフェニル)スルホンを仕込んだ。これ
らの場合にはいずれも400℃以下で光学的に異方性の
溶融相を形成するポリエステルは得られなかった。
比較例5 実施例1において、各仕込み原料として4−7セトキシ
安息香酸226.8V(1,26モル)、テレフタル酸
34.86F(0,21モル)、4,4′−ジフェニル
ジカルボン酸50.82f(0,21モル)および4.
4′−ジアセトキシジフェニルサルファイド126.8
4F(0,42モル)を用いて、実施例1と同様にして
1合を行なった。反応後期に系内の粘度が著しく上昇し
、系内を減圧にして10分程経過すると均一に攪拌する
ことが不可能となシ、バス温を400℃まで上昇させて
も系内を溶融させることはできなかった。
〔発明の効果〕
本発明の全芳香族ボI) エステルは、成形加工性が良
好であシ、本ポリエステルよシカ学的性能がすぐれかつ
表面フィブリル化が著しく抑制された各種成形品が得ら
れる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、本質的に下記のくり返し単位 I 、II、IIIおよびI
    Vよりなり I  ▲数式、化学式、表等があります▼ II ▲数式、化学式、表等があります▼ III ▲数式、化学式、表等があります▼ IV ▲数式、化学式、表等があります▼ 単位 I は40〜80モル%、単位IIは10〜30モル
    %、単位IIIは5から30モル%、および単位IVは2.
    5から20モル%の範囲内の量で存在し、かつ、単位I
    IIと単位IVの合計量は単位IIと実質的に等しいモル数で
    存在し、かつペンタフルオロフェノール中、0.1重量
    /容量%の濃度、60℃で測定した時に0.2dl/g
    以上の対数粘度を有し、400℃以下の温度で溶融成形
    可能な全芳香族ポリエステル。 2、400℃以下の温度で光学的に異方性の溶融相を形
    成することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の全
    芳香族ポリエステル。 3、375℃以下の温度で光学的に異方性の溶融相を形
    成することを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の全
    芳香族ポリエステル。 4、くり返し単位 I 、II、IIIおよびIVが全芳香族ポリ
    エステル中、それぞれ45から70モル%、15から2
    5モル%、7から25モル%および5から15モル%の
    範囲内の量で存在することを特徴とする特許請求の範囲
    第1項記載の全芳香族ポリエステル。 5、全芳香族ポリエステル100重量部に対して300
    重量部までの無機充填剤を含むことを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の全芳香族ポリエステル組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100456521B1 (ko) * 2002-11-01 2004-11-10 기아자동차주식회사 개량형 매트 스트립

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