JPH01148550A - 被覆ポリオレフィン系フイルム - Google Patents

被覆ポリオレフィン系フイルム

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JPH01148550A
JPH01148550A JP30766487A JP30766487A JPH01148550A JP H01148550 A JPH01148550 A JP H01148550A JP 30766487 A JP30766487 A JP 30766487A JP 30766487 A JP30766487 A JP 30766487A JP H01148550 A JPH01148550 A JP H01148550A
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film
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信 一木
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民男 森山
Satoru Taniguchi
了 谷口
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は被覆ポリオレフィン系フィルムに関する。
更に詳しくは本発明は特定の共重合体水溶液を塗布・乾
燥してなる耐ブロッキング性、透明性、包装機適性及び
耐油性の優れた被覆ポリオレフィン系フィルムに関する
(従来の技術) ポリオレフィン系フィルムはその透明性、防湿性が優れ
、かつコスト的に有利であることから包装用フィルムと
して広く使用されている。特に−軸又は二軸延伸したポ
リオレフィンフィルムは”こし”が向上するため包装適
性が良好であるが。
ヒートシール性がないためポリ塩化ビニリデン系樹脂、
塩化ビニル系樹脂、塩素化ポリプロピレン樹脂等のヒー
トシール性樹脂を被覆して包装用材料として多用されて
いる。
(発明が解決しようとする問題点) しかしながら、被包装物が例えばチョコレートなどの菓
子類、タバコ等のように表面がオフセット印刷により美
麗に印刷されたものがあるが、このような場合印刷面に
沸点が260〜280℃と高い鉱物油が残留したままで
ある事が多く、このような商品をポリオレフィン系フィ
ルムを用いて包装するとポリオレフィン系フィルムはこ
れらの鉱物油の蒸気を吸収し、その結果膨潤してシワを
発生する。
このような現象はポリオレフィン系フィルムの表面に通
常用いられているウレタン系下塗り剤とし、及びPVD
C系エマルジョン上塗り剤として塗布した被覆フィルム
であっても、その塗布層を経て鉱物油蒸気を吸収し同じ
様にシワを発生して包装物の商品価値を著しく損う。
このような吸油によるシワを改善する方法として特開昭
57−20322号公報、特開昭57−20346号公
報、特開昭60−210446号公報等が開示されてい
る。例えば。
特開昭57−20322号公報及び特開昭57−203
46号公報はポリオレフィンフィルムに大きい収縮性を
付与し油類の吸収にともなう膨潤による伸びと相殺させ
るものである。しかしながら、かかる方法にて防シワ性
即ち耐油性を向上せしめたフィルムは保管中特に夏期高
温時の自然収縮により”たるみ”が生じるばかりでなく
テアテープシール部が熱シール時熱で極度に収縮し包装
できないなど塗布・印刷・包装等の工程に重大な支障を
きたすという問題点を有する。
又、特開昭60−210446号公報はアクリル酸エス
テノ「共重合体水性分散液を下塗り剤として塩化ビニリ
デン系共重合体被覆ポリオレフィン系フィルムの耐油性
を改善するものである。しかし、下塗り剤が分散液であ
るため被覆膜を均質な連続層にするためには液温を二次
転移点以上に保持し、乾燥温度は二次転移点より更に6
0℃程度以上高い温度にする必要があるが、一方、乾燥
温度を余り高くするとフィルムが軟化して塗布作業が困
難と成る為下塗り剤は二次転移点が低いものが用いられ
、その結果油分遮断性が低いものであった。
(問題点を解決するための手段) 本発明者らは前記の問題点を解決すへく鋭意検討した結
果2本発明に到達したものである。即ち本発明はポリオ
レフィン系フィルムの少なくとも片面に (a)メタクリル酸メチル10〜98重量部と。
(b)メタクリル酸メチルと共重合可能なエチレン性不
飽和モノマー1種もしくは2種以上を0〜88重量部と
(c)1個または2個のカルボキシル基を有するα、β
−不飽和カルボン酸1種または2種以上を2〜25重量
部 とを主成分として低級アルコール中にて溶液重合した後
、揮発性塩基にて中和して得られる二次転移点が60〜
105°C2中和前の酸価が20〜90のメタクリル酸
メチル共重合体の水系溶液を塗布・乾燥して成る耐油性
が優れたヒートシール性ポリオレフィン系フィルムに関
する。
本発明に用いるメタクリル酸メチルと共重合可能なエチ
レン性不飽和モノマーとしては、メタクリル酸エチル、
メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸イソプロピル
、メタクリル1ln−ブチル。
メタクリル酸イソブチル、メタクリルit−ブチ=4− ルアメタクリル酸n−ヘキシル、メタクリル酸2−エチ
ルヘキシル等のメタクリル酸メチル以外のメタクリル酸
アルキルエステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸イソブチル、ア
フリルミt−ブチル、アクリル酸n−ヘキシル、アクリ
ル酸2エチルヘキシル等のアクリル酸アルキルエステル
類。
酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、等の脂肪酸ビニルエ
ステル類、ヒドロキシエチルメタクリレート、グリシジ
ルメタクリレート、スチレン、アクリロニトリル、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、エチレンなどが挙げられるが
共重合可能であればこれらに限られるものではない。
又2本発明に用いられる1個又は2個のカルボキシル基
を有するα、β−不飽和カルボン酸としてはアクリル酸
、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、フマル酸、
シトラコン酸等が使用できる。
本発明に用いるメタクリル酸メチル系共重合体を製造す
る方法は溶液重合後次いで中和して水溶化する方法が好
ましい。塊状重合法は反応熱の除去が困難であり工業的
生産には不向きである。又。
乳化重合法は重工程に乳化剤を用いる為得られた液を塗
布する際泡立ちしたり、塗布沿うを乾燥して均一に造膜
させるためには高い温度で乾燥する必要があり、又、塗
布された被覆層の吸湿、接着性阻害、可塑化等の現象を
呈し好ましくない。又。
懸濁重合法は水溶性高分子等から成る安定剤を用いる為
乳化重合法による物と同様に被覆層に吸湿。
接着阻害、可塑化等の現象を呈する為好ましくない。
又2本発明に用いるメタクリル酸メチル共重合体の二次
転移点は60℃〜105℃程度でなければならない。二
次転移点が60℃未溝のものは耐油性及び耐ブロッキン
グ性が不十分である。又。
二次転移点が105℃を超えるものはヒートシール開始
温度が高くなりヒートシール部のシワ、収縮が顕著にな
るので好ましくない。更に該重合体の酸価は20〜90
であることが必要である。酸価が20未満であると水溶
性が不十分であり、90を超えると湿度に過敏となり高
湿度下においてヒートシール強度が低下するので好まし
くない。
又、メタクリル酸メチル共重合体の重合度は50〜10
00が好ましい。50未満では耐油性が不十分であり、
1000を超えると水溶液の粘度が非常に高くなり取り
扱いが困難となり実用的でない。
なお、ここで重合度はGPC(ゲル・パーミエイション
・クロマトグラフィ)による重量平均重合度を指す。重
合度は重合時にメルカプタン系化合物等の添加量を調節
することにより希望の値のものを得ることができる。
以下に本発明のヒートシール性被覆フィルムの製造方法
を説明する。
本発明に用いるメタクリル酸メチル系共重合体は前記の
(a)、(b)、(c)の3成分を主成分として低級ア
ルコール中にて溶液重合によって製造される。
前記の低級アルコールとは炭素原子数が1〜4のモノア
ルコールでありメタノール、エタノール。
n−フロパノール、イソプロパツール、n−ブタノール
、第二ブタノール、イソブタノール、1−ブタノールが
挙げられる。炭素原子の数が5以上のものは水溶性が小
さく均一相を形成しに<<。
又、沸点が高くなりポリオレフィン系フィルムの乾燥温
度では除去が困難である為好ましくない。
又、多価アルコールも沸点が高いので適当でない。
前記の溶液重合に用いる低級アルコールの使用量はメタ
クリル酸メチル系重合体100重量部に対して20〜1
00重量部が好ましい。20部未満では重合にともない
粘度が上昇して加熱の危険が有り、100重量部を超え
てもそれ以上特に効果が上がらない。
前記の低級アルコールを窒素置換した反応容器に入れ2
重合触媒、前記の組成の単量体及び重合度調節剤を加え
、攪はんしながら加熱・還流して希望の重合度のメタク
リル酸メチル共重合体を得る。
又2重合後の中和に用いる揮発性塩基としては基材であ
るポリオレフィン系フィルムの乾燥条件(熱風温度70
〜100℃)で揮発するものであれば良く9例えばアン
モニア、メチルアミン、ジメチルアミン、トリメチルア
ミン、エチルアミン。
ジチルアミン、トリエチルアミン、イソプロピルアミン
、ジイソプロピルアミン、n−ブチルアミン等が挙げら
れる。これらの中和に用いられる揮発性塩基は被覆層と
して用いられた後の乾燥工程において被覆層から除去さ
れ耐水性の良好な被覆層を形成する。
以上の様にして得られた塗布液には必要に応じてワック
ス、帯電防止剤、有機ポリマー微粒子。
無機微粒子、紫外線吸収剤、酸化防止剤等通常用いられ
る添加剤を用いることができる。前記ワックスとしては
カルナウバワックスとパラフィンワックスとを加熱溶融
した後エマルジョン化した混合ワックスが特に好ましい
。又、前記有機ポリマー微粒子、無機微粒子としては実
質的に球形のものが特に好ましい。
本発明において基材として使用するポリオレフイン系フ
ィルムとしては高圧法低密度ポリエチレン、中低圧性高
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、線状低密度ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン−1,ポリ4
−メチルペンテン−1、エチレン−酢酸ビニル共重合体
、エチレン−メタクリル酸共重合体、アイオノマー樹脂
等α−オレフィンを50%以上含む重合体を主成分とす
る無延伸フィルム、−軸延伸フィルム及び二軸延伸フィ
ルムが挙げられる。この中で延伸フィルムは”こし”が
あり包装適性があるので特に好ましい。
又、これらのポリオレフィン系フィルムは一般に濡れ性
、接着性が劣るのでコロナ放電処理、低温プラズマ処理
、火炎処理、クロム酸混液処理等により表面処理を施し
ておくのがこのましい。
又、前記のオレフィン系フィルムとして35℃において
オフセットインキ用鉱物油蒸気中に曝露した際、TD力
方向寸法変化がO〜−0,2%であるものが更に好まし
い。これらのフィルムを用いた場合はたとえ油分が僅か
に透過してもそれによる収縮、膨潤によるシワが現れな
い。
基材としてのポリオレフィン系フィルムに前記のメタク
リル酸メチル系共重合体を主成分とする塗布液を塗布す
る方法は公知の技術例えば、グラビアコーター、リバー
スコーター、キスコーター/エアナイフコーター、メイ
ヤーバーコーター。
デイツプコーター等により行うことができる。又。
塗布は目的によりフィルムの片面のみ又は両面に施すこ
とができる。
本発明において前記の塗布液の塗布量は0.5〜3.0
μmが好ましい。0.5μm未満では耐油性及びヒート
シール強度が不十分てあり、3.0μmを超えても特に
性能は向上しないので経済的に、 好ましくない。
(作用及び効果) 本発明の被覆ポリオレフィンフィルムは塗布液として界
面活性剤を用いないで重合した特定組成のメタクリル酸
メチル系共重合体を揮発性塩基で中和した水系溶液を用
いる為均質に塗布出来、且つ、塗布後の乾燥工程におい
て中和に用いた塩基−11= が除去されるので得られる被膜は耐水性が優れ。
油成分を効果的に遮断することが出来、ポリオレフィン
系フィルムとの接着性が優れている。従って、ヒートシ
ール性の該被覆層を透過してポリオレフィン系フィルム
に吸収される油分が低く抑えられるので油分吸収による
フィルムの寸法変化が小さく抑えられる。この結果、オ
フセット印刷のように高沸点油分を含む印刷を施しても
吸油によるシワが発生しない。
(実施例) 以下に実施例により本発明を具体的に説明するが本発明
はこれらの例に限定されるものではない。
尚2本実施例における試験法、評価法は以下の方法によ
った。
(1)二次転移点 単量体A、B、C,・・(重量百分率:a、b。
C2・・)からなる共重合体の二次転移点は次式にて求
めた。
00abc = −+ −十−十舎 ・ T   TA  TB  TC 但し。
T :共重合体の二次転移点(°K) TA:単量体Aホモポリマーの二次転移点TB:  /
/   B      //TC:   /l   C
tt ホモポリマーの二次転移点は″高分子データハンドブッ
ク″(培風館)によった。
(2)酸価 揮発性塩基にて中和する前のメタクg)し酸メチル共重
合体低級アルコール溶液100部ζこ酢酸エチル50部
、イソプロピルアルコール100部を加え均一混合し、
固形分濃度を測定し、試料とする。試料の固形公約2g
を精秤し、これζこ酢酸エチル80m1.エチルアルコ
ール100m1.水30m1を加え十分に攪はんする。
フェノ−ノドフタレインを指示薬とし、N/10水酸化
カリウムで滴定する・ アルコール溶液の使用量(ml) f:N/10水酸化カリウムエチル アルコール溶液のファクター S:試料の固形分型11(g) (3)耐ブロッキング性 被覆フィルムを50mmX60mmの大きさにサンプリ
ングし6枚重ね、2枚のガラス板ここ挾み270g/C
イの荷重をかけた状態で40°C920時間放置した後
、室温まで放冷し、下言己の基準ζこより評価した。
1級二力を加えなくてもフィルレム心よ1枚@ζこ分れ
る。
2級:少し力を加えるとフィルムCよ分れる。
3級:両手の指で摘んで分けな0と分れなtll。
4級:両手の指で引張ると分れるが被覆層力1部分的に
剥がれる。
5級:密着がひどく、全く分れなl、N。
(4)曇価 JIS  K6714ζこよる。
(5)ヒートシール開始温度 10mm幅バーシーラー、ヒートシール温度80.85
. ・・、115,120℃2面圧1kg/CTII’
、ヒートシール時間0.5秒でヒートシールし。
20℃、65%RH雰囲気下に24時間調湿した後、引
張り試験機で100mm/分の速度でT字型になるよう
に引っ張って剥離し、ヒートシール強度を測定し、50
g/15mmに達するヒートシール強度を示す温度をヒ
ートシール開始温度とした。
(6)ヒートシール強度 10mm幅バーシーラー、ヒートシール温度120℃9
面圧1kg/Cイ、ヒートシール時間0.5秒でヒート
シールし、20℃、65%又は80%RH雰囲気下に2
4時間調湿した後、引張り試験機で100m+n/分の
速度でT字型に引っ張って剥離し、ヒートシール強度を
測定し、各湿度におけるヒートシール強度とした。
(7)吸油量 両面被覆したポリオレフィン系フィルムをMn200 
mm X T D 100 mm (表面積0.04t
rI?)にサンプリングし、籾重量(Wemg)を秤量
した後東洋インキ製造(株)”5号ソルベント” (オ
フセシト印刷用インキの希釈剤:高沸点鉱物油)70m
1を内容積27Lのデシケータに入れ、試料を吊り下げ
て密閉して35℃に保存した。14日後再び試料の重量
(W mg )を測定し、以下の式により算出した。
(8)実包耐油製テスト オフセット印刷された被包装体として市販のたばこ”キ
ャビン′85”をカートン(20本人り、10箱)にて
購入し個装のフィルムを除去する。代りに両面被覆ポリ
オレフィン系フィルムにて包装シアカートンに戻し密閉
状態・35℃で14日間保存後カートンを開けて包装状
態を下記の基準により評価した。
包装状態          評価 シワ、箱の変形共になし      優シワ、箱の変形
はは若干有るが 商品価値は維持可能    良 シワ、又は箱の変形が大きく 商品価値なし       不可 実施例1〜4.比較例1〜2 窒素置換した反応容器にイソプロピルアルコール40重
量部と2重合触媒として過酸化ベンゾイル1重量部を入
れ、加熱還流せしめ2表1に示す組成の単量体100部
及び重合調節剤として1−ドゾカンチオール0.3部を
攪はんしながら1時間で滴下し、8時間攪はん還流した
後、室温まで冷却し重合度200.酸価65のメタクリ
ル酸メチル共重合体を得た。アンモニア水にてカルボン
酸を中和して水溶化し、更に、カルナウバワックス/パ
ラフィンワックス(mp=64℃)を50150重量比
で加熱混融した後エマルジョン化したワックスエマルジ
ョン3重量部と、平均粒子径1゜4μmのシリカ微粒子
(富士デウーイソン化学(株)製、サイロイド150)
0.2重量部とを配合し。
全固形分濃度が20重量%になるように水を加えて塗布
液とした。
(塗布) 片面コロナ放電処理した20μmの二軸延伸ポリプロピ
レンフィルム(以下OPPと略す、アルファンPY−1
01.本州製紙(株)製)のコロナ放電処理面(第1面
)にグラビアロール(180線30μm)で前記の塗布
液を塗布し、85℃で10秒間乾燥した。塗布厚さは1
.0μmであった。
第2面も同様にコロナ放電処理後塗布液を塗布した。
得られた両面被覆OPPの特性を測定しその結果を表−
1に示した。その結果からもわかるように実施例1〜4
は二次転移点60〜105℃、酸価65のメタクリル酸
メチル共重合体水溶液からなる塗布液で被覆されており
耐ブロッキング性。
透明性、低温シール性、ヒートシール強度及び耐油性が
優れた被覆ポリオレフィン系フィルムであった。又、比
較例1は用いた塗布液の共重合体の7二次転が60℃未
満の例であり耐ブロッキング性及び耐油性が劣り、又、
比較例2は逆に塗布液の共重合体の二次転移点が105
℃を超えている為ヒートシール開始温度が高く、ヒート
シール強度1q− が低かった。
比較例3〜5 窒素置換した反応容器二乳化剤としてラウリル硫酸ナト
リウム2重量部2重合触媒として過硫酸カリ0.5重量
部及び水150重量部を入れ、80℃に加熱した。その
後表1に示す組成の単量体100重量部及び重合調節剤
として1−ドデカンチオール1重量部を攪はんしながら
1時間で滴下した。80℃で3時間攪はんした後室温ま
で冷却しメタクリル酸メチル共重合体水性分散液を得た
この水性分散液を塗布液として実施例1〜4と同様にし
て両面被覆OPPフィルムを製造した。
これらのは比較例は塗布液が乳化剤を含む分散液であり
、ヒートシール強度は比較的低くいが概ね実用性がある
水準であったが、吸油量が大きく耐油性は全く不満足な
ものであった。
実施例5〜8及び比較例6〜7 (塗布液の調製) 窒素置換した反応容器にイソプロピルアルコール60重
量部と2重合触媒としてアゾビスイソブチロニトリル1
重量部を入れ、加熱還流せしめ。
表2に示す組成の単量体100部及び重合調節剤として
1−ドデカンチオール0.2部を攪はんしながら1時間
で滴下し、8時間攪はん還流した後。
室温まで冷却し二次転移点85℃2重合度250のメタ
クリル酸メチル共重合体を得た。アンモニア水にてカル
ボン酸を中和して水溶化し、実施例と同じワックスエマ
ルジョン及びシリカ微粒子をそれぞれ5重量部、0.1
5重量部配合し、更に水を加えて固形分濃度15%塗布
液とした。
(塗布) 両面コロナ放電処理した厚さ25μmの一軸延伸ポリエ
チレンフィルム(以下OPEと略す、商品名パイブロン
、三井東圧化学(株)製)の第1面にキスロール/エア
ナイフコーターにて塗布液を塗布し80℃で15秒間乾
燥した。塗布厚は1゜0μmであった。第2面も同様に
して塗布した。
得られた両面被覆OPEの特性を表2に示した。
実施例5〜8は塗布液の共重合体の二次転移点が85°
C2酸価20〜9oのメタクリル酸メチル共重合体水溶
液で被覆されており耐ブロッキング性、透明性、ティオ
ンシール性、ヒートシール強度及び耐油性が優れた被覆
フィルムあった。比較例6は酸価が10と低すぎたため
塗布液が水溶化出来ないため塗布出来ず、比較例7は酸
価が高すぎたため高湿度(80%RH)下でのヒートシ
ール強度の低下が著しいものであった。
手続補正書 昭和63年8月19日

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリオレフィン系フィルムの少なくとも片面に (a)メタクリル酸メチル10〜98重量部と、 (b)メタクリル酸メチルと共重合可能なエチレン性不
    飽和モノマー1種もしくは2種以上を0〜88重量部と
    、 (c)1個または2個のカルボキシル基を有するα,β
    −不飽和カルボン酸1種または2種以上を2〜25重量
    部 とを主成分として低級アルコール中にて溶液重合した後
    、揮発性塩基にて中和して水溶化した二次転移点が60
    〜105℃、中和前の酸価が20〜90の共重合体の水
    系溶液を塗布・乾燥して成ることを特徴とする耐油性が
    優れた被覆ポリオレフィン系フィルム
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003020436A (ja) * 2001-07-09 2003-01-24 Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd コーティング剤用ベヒクル組成物及びプラスチックフィルムに印刷する方法並びにプラスチックフィルム印刷物
JP2007298418A (ja) * 2006-04-28 2007-11-15 Kawasaki Heavy Ind Ltd 横風送風装置
WO2023234060A1 (ja) * 2022-06-02 2023-12-07 明成化学工業株式会社 耐油剤組成物及び耐油製品

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